JPH0588908B2 - - Google Patents
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- JPH0588908B2 JPH0588908B2 JP64000888A JP88889A JPH0588908B2 JP H0588908 B2 JPH0588908 B2 JP H0588908B2 JP 64000888 A JP64000888 A JP 64000888A JP 88889 A JP88889 A JP 88889A JP H0588908 B2 JPH0588908 B2 JP H0588908B2
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は剥離用シリコーン組成物、特には剥離
特性がよく、ドライタツチで耐ブロツキングにす
ぐれた硬化皮膜を与えることから、フイルムセパ
レーターを生産性よく製造することのできる剥離
用シリコーン組成物およびこれを塗工した剥離性
紙、プラスチツク成形品に関するものである。 [従来の技術] 紙、プラスチツクなどの基材と粘着性物質との
剥離を容易にしたり、基材同志の密着を防止する
ために、この基材表面に剥離用シリコーン組成物
を塗布し、ここに硬化皮膜を形成させることはよ
く知られているところであり、この剥離用シリコ
ーン組成物については1分子中にけい素原子に結
合したアルケニル基を有するオルガノポリシロキ
サンと1分子中にけい素原子に結合した水素原子
を有するオルガノポリシロキサンおよび白金系の
硬化触媒とからなる付加反応型のもの、また1分
子中にけい素原子に結合した水酸基を有するオル
ガノポリシロキサンと1分子中にけい素原子に結
合した加水分解可能な基を有するオルガノポリシ
ロキサンまたはオルガノシランおよび硬化促進剤
とからなる縮合反応型のものが公知とされている [解決すべき課題] しかし、基材がプラスチツクフイルムのように
平滑性の高いものである場合、また基材の両面に
シリコーン処理を施そうとすると、塗工皮膜面と
その背面あるいは塗工面同志のすべりがわるいた
めに塗工処理後の巻取り工程でしわが発生したり
均一な巻取りができないという問題があり、また
一般にシリコーン組成物を塗布して基材表面に剥
離性の硬化皮膜を形成させるためには通常130〜
150℃での数十秒の加熱が必要とされるのである
が、基材がポリエチレン、ポリプロピレン、塩化
ビニルなどのように耐熱性の乏しいものである場
合には低温、短時間の熱処理とされるためにシリ
コーン塗膜の硬化が不充分となり、巻取つた基材
がブロツキングを起すという不利がある。 そのため、このシリコーン組成物にシリコーン
パウダーのようなスリツプ改良剤を添加する方法
(特開昭63−15848号、特開昭63−15849号公報参
照)、シリコーンコーテイングとフイルムの延伸
を同時に行なう方法(特公昭60−30265号公報参
照)などが提案されているが、このスリツプ改良
剤を添加する方法にはそれが沈降し易く、硬化皮
膜の密着性、剥離特性、残留接着率が低下するの
で耐熱性のわるい基剤には適用することができな
いという不利があり、フイルムを同時延伸する方
法は適用する基材が限定されるし、耐熱性のわる
い基材には適用することができないという欠点が
ある。 [課題を解決するための手段] 本発明はこのような不利を解決した剥離用シリ
コーン組成物に関するものであり、これは1)け
い素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少
なくとも2個有するオルガノポリシロキサン100
重量部、2)けい素原子に結合した水素原子を1
分子中に少なくとも3個有するオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサン0.2〜50重量部、3)非水
系のコロイダルシリカ0.1〜10重量部、4)触媒
量の白金系化合物とからなること、またはイ)け
い素原子に結合した水酸基を1分子中に少なくと
も2個有するオルガノポリシロキサン100重量部、
ロ)けい素原子に結合した加水分解可能な基を1
分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロ
キサンまたはオルガノシラン0.5〜20重量部、ハ)
非水系のコロイダルシリカ0.1〜10重量部、ニ)
触媒量の硬化促進剤とからなることを特徴とする
ものである。 すなわち、本発明者らは剥離特性がよく、ドラ
イタツチで耐ブロツキング性にすぐれた硬化皮膜
を与える剥離用シリコーン組成物を開発すべく
種々検討した結果、これには従来公知の付加反応
型または縮合反応型の剥離用シリコーン組成物に
コロイダルシリカを添加すると、シリコーン処理
をしたプラスチツク基板表面と背面とのブロツキ
ング、両面をシリコーン処理し紙基材のシリコー
ン処理面同志のブロツキングが防止されるし、こ
の塗布面の風合いがドライタツチのものとなり、
また、しわの発生が防止されること、さらにはこ
の塗布面の残留接着率や剥離特性が改良されるこ
とを見出し、これら各成分の配合比などについて
の研究を進めて本発明を完成させた。 以下にこれをさらに詳述する。 [作用] 本発明の剥離用シリコーン組成物は前記したよ
うに従来公知の付加反応型または縮合反応型の剥
離用シリコーン組成物に非水系のコロイダルシリ
カを添加したものであるが、これはつぎの各成分
から構成される。 まず、この公知の付加反応型の剥離用シリコー
ン組成物を構成する第1成分としてのオルガノシ
ロキサンは1分子中にけい素原子に結合したアル
ケニル基を少なくとも2個有するものであるが、
このアルケニル基は分子鎖末端でも鎖中であつて
もよい。したがつて、これは分子鎖末端がアルケ
ニルジメチルシリル基またはトリメチルシリル基
とされた実質的に直鎖状のジオルガノポリシロキ
サンとすればよく、このアルケニル基としてはビ
ニル基、アリル基、ブテニル基などが例示され
る。また、このアルケニル基以外のけい素原子に
結合した有機基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などのアルキル基、フエニル
基、トリル基などのアリール基、またはこれらの
基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全
部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した同種
または異種の非置換または置換の脂肪族不飽和基
を除く1価炭化水素基で好ましくはその少なくと
も50モル%がメチル基であるものであるが、この
ジオルガノポリシロキサンは単独でも2種以上の
混合物であつてもよい。また、このジオルガノポ
リシロキサンは塗工作業性および形成される皮膜
の性能上から粘度が50cS以上のものが好ましい。 また、この付加反応型の剥離性シリコーン組成
物を構成する第2成分としてのオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサンは1分子中にけい素原子に
結合した水素原子を少なくとも3個有するもので
あるが、実用上からは分子中に2個の≡SiH結合
を有するものをその全量の50重量%までとし残余
を分子中に少なくとも3個の≡SiH結合を含むも
のとすることがよい。このオルガノポリシロキサ
ンとしては(CH3)HSiO単位、HSiO1.5単位、
(CH3)2HSiO0.5単位のホモポリマーまたはこれら
とCH3SiO1.5単位、(CH3)2SiO単位、(CH3)3
SiO0.5単位を含むコポリマーなどが例示され、こ
れらは線状、環状、分岐状のいずれであつてもよ
いが、この粘度は25℃における測定値が10〜
500cSのものが好ましい。なお、このオルガノポ
リシロキサンの添加量は硬化皮膜の形成およびそ
の皮膜の剥離性能から考えて、上記第1成分100
重量部に対し0.2〜50重量部とすることが好まし
い。 なお、この付加反応型剥離性シリコーン組成物
を構成する第4成分としての白金系化合物は上記
した第1成分と第2成分との付加反応用触媒とし
て公知のものでよく、これには塩化第一白金酸、
塩化第二白金酸などの塩化白金酸、塩化白金酸の
アルコール化合物、アルデヒド化合物あるいは塩
化白金酸と各種オレフインとの錯塩などがあげら
れるが、この添加量は触媒量とすればよいが、こ
れは良好な硬化皮膜を得るため、た経済的見地か
らは前記した第1成分に対して白金量として1〜
1000ppmの範囲、好ましくは2〜500ppmの範囲
とすればよい。 つぎにこの公知の縮合反応型の剥離用シリコー
ン組成物を構成する(イ)成分としてのオルガノポリ
シロキサンは1分子中にけい素原子に結合する水
酸基を少なくとも2個有するものであるが、これ
は直鎖状でも分岐状であつてもよく、この水酸基
以外のけい素原子に結合した有機基は前記した付
加反応型シリコーン組成物の第1成分におけるア
ルケニル基以外の有機基と同様のアルキル基、ア
リール基またはその炭素原子に結合した水素原子
の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基など
で置換した基とすればよい。また、このオルガノ
ポリシロキサンは単独でも2種以上の混合物であ
つてもよいが、このものはその塗工作業性および
形成される皮膜の性能上から粘度が50cS以上の
ものとすることが好ましい。 また、この縮合反応型シリコーン組成物を構成
する(ロ)成分としてのオルガノポリシロキサン、オ
ルガノシランはこの組成物を空気中の湿分によつ
て硬化させるための架橋剤となるものであり、こ
れは1分子中にけい素原子に結合した加水分解可
能な基を少なくとも2個有するものであるが、こ
の加水分解可能な基としては水素原子、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など
のアルコキシ基、アシロキシ基、アミノ基、アミ
ノキシ基、ケトオキシム基などが例示される。し
たがつてこのオルガノポリシロキサンとしてはメ
チルハイドロジエンポリシロキサンが、またこの
オルガノシランとしてはメチルトリメトキシシラ
ン、エチルシリケートなどのアルコキシシシラ
ン、メチルトリアセトキシシラン、ビニルトリア
セトキシシランなどのアシロキシシラン、メチル
トリス(N,N−ジメチルアミノ)シランなどの
アミノシラン、メチルトリス(N,N−ジエチル
アミノキシ)シランなどのアミノキシシラン、メ
チルトリス(エチルメチルケトオキシム)シラン
などのケトオキシムシランが例示されるが、これ
はこれらオルガノシランの1種または2種以上の
部分加水分解物であつてもよい。なお、このオル
ガノポリシロキサンまたはオルガノシランの使用
量は前記した(イ)成分100重量部に対し、0.5重量部
未満では硬化性不良となつて得られる硬化皮膜も
強度の弱いものとなり、20重量部を越えると得ら
れる皮膜がもろくなるので0.5〜20重量部の範囲
とすることがよい。 なお、この縮合反応型シリコーン組成物を構成
する(ニ)成分としての硬化促進剤も従来より用いら
れている公知のものとすればよく、これにはジブ
チルすずジアセテート、ジブチルすずジオクトエ
ート、ジブチルすずジラウレートなどのような有
機すず化合物、オクタン酸鉄、オクタン酸マンガ
ン、オクタン酸すずなどの有機酸の金属塩などが
例示される。また、この添加量は触媒量とすれば
よいが、これは(イ)成分と(ロ)成分の縮合反応によつ
て硬化皮膜を形成させるのに充分の量とするとい
うことから(イ)成分100重量部に対して0.1〜10重量
部とすればよい。 本発明の剥離性シリコーン組成物は上記した公
知の付加反応型または縮合反応型の剥離性シリコ
ーン組成物に非水系のコロイダルシリカを添加す
ることによつて作られるが、このコロイダルシリ
カは無水けい酸の超微粒子をトルエン、キシレ
ン、さらにはn−ブラノール、イソプロピルアル
コールを併用したものに分散させたものである
が、この無水けい酸粒子は平均粒子径が1μmを越
えるものであると、その分散性がわるくなつてこ
れを添加した組成物から作られる硬化皮膜の平滑
性が損なわれ、透明性も低下するようになるの
で、平均粒子径が1μm以下、好ましくは0.1μm以
下のものとすることがよい。なお、このコロイダ
ルシリカの添加量は上記した付加反応型シリコー
ン組成物の第1成分、縮合反応型シリコーン組成
物の(イ)成分としてのオルガノポリシロキサン100
重量部に対して0.1重量部未満では添加効果が乏
しく、10重量部を越えるとこの組成物の基材への
密着性、残留接着率などが低下するので0.1〜10
重量部の範囲とすることが必要とされるが、この
好ましい範囲は0.5〜5重量部とされる。 本発明の剥離用シリコーン組成物は上記した付
加反応型シリコーン組成物としての第1〜第4成
分の所定量または縮合反応型シリコーン組成物と
しての(イ)〜(ニ)成分の所定量を配合し、均一に混合
することによつて得ることができるが、これには
第1〜第3成分または(イ)〜(ハ)成分を予め均一に混
合したのち、これに第4成分または(ニ)成分を添加
することが望ましい。なお、この組成物に目的、
用途に応じて塗料、顔料あるいは紫外線吸収剤、
反応遅延剤などを添加することは任意とされる。 本発明の剥離用シリコーン組成物による基材の
処理はこれをそのまま使用してもよいが、この使
用に当つては必要に応じてこれをトルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの有機溶媒に分散、溶解して用
いてもよい。この組成物による基材の処理はロー
ルコーター、グラビヤコーター、バーコーターな
ど公知の塗工機を用いてこれを基材面に塗工すれ
ばよく、この塗膜はついで80℃以上に加熱する
か、紫外線を短時間照射して硬化させればよく、
このようにして得られた硬化皮膜はすぐれた剥離
特性を示すし、このものはドライタツチでブロツ
キング防止性もすぐれているので、この組成物で
処理した、離型性をう有する紙、プラスチツクフ
イルム類は、生産性もよく、かつ粘着剤加工する
際にもすべりがよいため加工性にすぐれた離型基
剤となる。 [実施例] つぎに本発明の実施例をあげるが、例中におけ
る部は重量部を、粘度は25℃での測定値を示した
ものであり、例中における剥離抵抗、残留接着
率、ブロツキング性、すべり性、密着性はそれぞ
れ下記による測定、試験結果を示したものであ
る。 [剥離抵抗] 組成物を薄膜状フイルムまたはシート状の基材
表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中
で所定時間加熱して硬化皮膜を形成させたのち、
その硬化皮膜面にアクリル系溶剤型粘着剤・オリ
バインBPS−8170[東洋インキ製造(株)製商品名]
またはアクリル系エマルジヨン型粘着剤・オリバ
インBPW−3110H(同社製商品名)、あるいはゴ
ム系溶剤型粘着剤・オリバインBPS−2411(同社
製商品名)を塗布して100℃で3分間加熱処理し
た。 つぎにこの処理面に坪量64g/m2の貼り合せ紙
を貼り合わせ、室温で20時間エイジングさせ、エ
イジング後の試料を5cm巾に切断し、引張り試験
機を用いて180°の角度で剥離速度300mm/分で貼
り合わせ紙を引張り、剥離するのに要する力
(g)を測定した。 [残留接着率] 剥離抵抗の場合と同様にしてシート状基材表面
に組成物の硬化皮膜を形成させたのち、その表面
にポリエステルテープ・ルミラー31B[日東電気
工業(株)製商品名]を貼り合わせ、20g/cm2の荷重
をのせて70℃で20時間加熱処理してからそのテー
プをはがし、ステンレス板に貼りつけた。 つぎにこの処理テープをステンレス板から180°
の角度で剥離速度300mm/分ではがし、剥離する
のに要する力(g)を測定すると共に、未処理の
標準テープをステンレス板から剥離するに要する
力(g)を測定し、この未処理の標準テープを剥
離するに要する力(g)に対する百分率で表わし
た。 [ブロツキング性] 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面に硬化皮
膜を形成させ、その硬化皮膜面を重ね合わせ、
100Kg/cm2の荷重をのせて室温で20時間処理し、
ついで5cm巾に切断し、剥離するのに要する力
(g)を測定して、これをブロツキング性とした。 [すべり性] 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面に硬化皮
膜を形成させ、硬化皮膜面とSBRゴム面の動的
摩擦係数を測定してこれをすべり性とした。 [密着性] 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面に硬化皮
膜を形成させ、硬化皮膜面を指先で数回摩擦し、
皮膜の脱落、密着性をみた。 ○……密着性良好、×……密着性不良 実施例 1 分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖
され、全有機基の97.8モル%がメチル基、0.9モ
ル%がフエニル基、1.3モル%がビニル基であり、
30重量%のトルエン溶液の粘度が10000cpsである
オルガノポリシロキサン生ゴム30部に、分子鎖両
末端がトリメチルシリル基で封鎖され、≡SiH基
を1.6モル/100g含有する、粘度が25cpsのメチ
ルハイドロジエンポリシロキサン1.3部と式
特性がよく、ドライタツチで耐ブロツキングにす
ぐれた硬化皮膜を与えることから、フイルムセパ
レーターを生産性よく製造することのできる剥離
用シリコーン組成物およびこれを塗工した剥離性
紙、プラスチツク成形品に関するものである。 [従来の技術] 紙、プラスチツクなどの基材と粘着性物質との
剥離を容易にしたり、基材同志の密着を防止する
ために、この基材表面に剥離用シリコーン組成物
を塗布し、ここに硬化皮膜を形成させることはよ
く知られているところであり、この剥離用シリコ
ーン組成物については1分子中にけい素原子に結
合したアルケニル基を有するオルガノポリシロキ
サンと1分子中にけい素原子に結合した水素原子
を有するオルガノポリシロキサンおよび白金系の
硬化触媒とからなる付加反応型のもの、また1分
子中にけい素原子に結合した水酸基を有するオル
ガノポリシロキサンと1分子中にけい素原子に結
合した加水分解可能な基を有するオルガノポリシ
ロキサンまたはオルガノシランおよび硬化促進剤
とからなる縮合反応型のものが公知とされている [解決すべき課題] しかし、基材がプラスチツクフイルムのように
平滑性の高いものである場合、また基材の両面に
シリコーン処理を施そうとすると、塗工皮膜面と
その背面あるいは塗工面同志のすべりがわるいた
めに塗工処理後の巻取り工程でしわが発生したり
均一な巻取りができないという問題があり、また
一般にシリコーン組成物を塗布して基材表面に剥
離性の硬化皮膜を形成させるためには通常130〜
150℃での数十秒の加熱が必要とされるのである
が、基材がポリエチレン、ポリプロピレン、塩化
ビニルなどのように耐熱性の乏しいものである場
合には低温、短時間の熱処理とされるためにシリ
コーン塗膜の硬化が不充分となり、巻取つた基材
がブロツキングを起すという不利がある。 そのため、このシリコーン組成物にシリコーン
パウダーのようなスリツプ改良剤を添加する方法
(特開昭63−15848号、特開昭63−15849号公報参
照)、シリコーンコーテイングとフイルムの延伸
を同時に行なう方法(特公昭60−30265号公報参
照)などが提案されているが、このスリツプ改良
剤を添加する方法にはそれが沈降し易く、硬化皮
膜の密着性、剥離特性、残留接着率が低下するの
で耐熱性のわるい基剤には適用することができな
いという不利があり、フイルムを同時延伸する方
法は適用する基材が限定されるし、耐熱性のわる
い基材には適用することができないという欠点が
ある。 [課題を解決するための手段] 本発明はこのような不利を解決した剥離用シリ
コーン組成物に関するものであり、これは1)け
い素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少
なくとも2個有するオルガノポリシロキサン100
重量部、2)けい素原子に結合した水素原子を1
分子中に少なくとも3個有するオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサン0.2〜50重量部、3)非水
系のコロイダルシリカ0.1〜10重量部、4)触媒
量の白金系化合物とからなること、またはイ)け
い素原子に結合した水酸基を1分子中に少なくと
も2個有するオルガノポリシロキサン100重量部、
ロ)けい素原子に結合した加水分解可能な基を1
分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロ
キサンまたはオルガノシラン0.5〜20重量部、ハ)
非水系のコロイダルシリカ0.1〜10重量部、ニ)
触媒量の硬化促進剤とからなることを特徴とする
ものである。 すなわち、本発明者らは剥離特性がよく、ドラ
イタツチで耐ブロツキング性にすぐれた硬化皮膜
を与える剥離用シリコーン組成物を開発すべく
種々検討した結果、これには従来公知の付加反応
型または縮合反応型の剥離用シリコーン組成物に
コロイダルシリカを添加すると、シリコーン処理
をしたプラスチツク基板表面と背面とのブロツキ
ング、両面をシリコーン処理し紙基材のシリコー
ン処理面同志のブロツキングが防止されるし、こ
の塗布面の風合いがドライタツチのものとなり、
また、しわの発生が防止されること、さらにはこ
の塗布面の残留接着率や剥離特性が改良されるこ
とを見出し、これら各成分の配合比などについて
の研究を進めて本発明を完成させた。 以下にこれをさらに詳述する。 [作用] 本発明の剥離用シリコーン組成物は前記したよ
うに従来公知の付加反応型または縮合反応型の剥
離用シリコーン組成物に非水系のコロイダルシリ
カを添加したものであるが、これはつぎの各成分
から構成される。 まず、この公知の付加反応型の剥離用シリコー
ン組成物を構成する第1成分としてのオルガノシ
ロキサンは1分子中にけい素原子に結合したアル
ケニル基を少なくとも2個有するものであるが、
このアルケニル基は分子鎖末端でも鎖中であつて
もよい。したがつて、これは分子鎖末端がアルケ
ニルジメチルシリル基またはトリメチルシリル基
とされた実質的に直鎖状のジオルガノポリシロキ
サンとすればよく、このアルケニル基としてはビ
ニル基、アリル基、ブテニル基などが例示され
る。また、このアルケニル基以外のけい素原子に
結合した有機基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などのアルキル基、フエニル
基、トリル基などのアリール基、またはこれらの
基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全
部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した同種
または異種の非置換または置換の脂肪族不飽和基
を除く1価炭化水素基で好ましくはその少なくと
も50モル%がメチル基であるものであるが、この
ジオルガノポリシロキサンは単独でも2種以上の
混合物であつてもよい。また、このジオルガノポ
リシロキサンは塗工作業性および形成される皮膜
の性能上から粘度が50cS以上のものが好ましい。 また、この付加反応型の剥離性シリコーン組成
物を構成する第2成分としてのオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサンは1分子中にけい素原子に
結合した水素原子を少なくとも3個有するもので
あるが、実用上からは分子中に2個の≡SiH結合
を有するものをその全量の50重量%までとし残余
を分子中に少なくとも3個の≡SiH結合を含むも
のとすることがよい。このオルガノポリシロキサ
ンとしては(CH3)HSiO単位、HSiO1.5単位、
(CH3)2HSiO0.5単位のホモポリマーまたはこれら
とCH3SiO1.5単位、(CH3)2SiO単位、(CH3)3
SiO0.5単位を含むコポリマーなどが例示され、こ
れらは線状、環状、分岐状のいずれであつてもよ
いが、この粘度は25℃における測定値が10〜
500cSのものが好ましい。なお、このオルガノポ
リシロキサンの添加量は硬化皮膜の形成およびそ
の皮膜の剥離性能から考えて、上記第1成分100
重量部に対し0.2〜50重量部とすることが好まし
い。 なお、この付加反応型剥離性シリコーン組成物
を構成する第4成分としての白金系化合物は上記
した第1成分と第2成分との付加反応用触媒とし
て公知のものでよく、これには塩化第一白金酸、
塩化第二白金酸などの塩化白金酸、塩化白金酸の
アルコール化合物、アルデヒド化合物あるいは塩
化白金酸と各種オレフインとの錯塩などがあげら
れるが、この添加量は触媒量とすればよいが、こ
れは良好な硬化皮膜を得るため、た経済的見地か
らは前記した第1成分に対して白金量として1〜
1000ppmの範囲、好ましくは2〜500ppmの範囲
とすればよい。 つぎにこの公知の縮合反応型の剥離用シリコー
ン組成物を構成する(イ)成分としてのオルガノポリ
シロキサンは1分子中にけい素原子に結合する水
酸基を少なくとも2個有するものであるが、これ
は直鎖状でも分岐状であつてもよく、この水酸基
以外のけい素原子に結合した有機基は前記した付
加反応型シリコーン組成物の第1成分におけるア
ルケニル基以外の有機基と同様のアルキル基、ア
リール基またはその炭素原子に結合した水素原子
の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基など
で置換した基とすればよい。また、このオルガノ
ポリシロキサンは単独でも2種以上の混合物であ
つてもよいが、このものはその塗工作業性および
形成される皮膜の性能上から粘度が50cS以上の
ものとすることが好ましい。 また、この縮合反応型シリコーン組成物を構成
する(ロ)成分としてのオルガノポリシロキサン、オ
ルガノシランはこの組成物を空気中の湿分によつ
て硬化させるための架橋剤となるものであり、こ
れは1分子中にけい素原子に結合した加水分解可
能な基を少なくとも2個有するものであるが、こ
の加水分解可能な基としては水素原子、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など
のアルコキシ基、アシロキシ基、アミノ基、アミ
ノキシ基、ケトオキシム基などが例示される。し
たがつてこのオルガノポリシロキサンとしてはメ
チルハイドロジエンポリシロキサンが、またこの
オルガノシランとしてはメチルトリメトキシシラ
ン、エチルシリケートなどのアルコキシシシラ
ン、メチルトリアセトキシシラン、ビニルトリア
セトキシシランなどのアシロキシシラン、メチル
トリス(N,N−ジメチルアミノ)シランなどの
アミノシラン、メチルトリス(N,N−ジエチル
アミノキシ)シランなどのアミノキシシラン、メ
チルトリス(エチルメチルケトオキシム)シラン
などのケトオキシムシランが例示されるが、これ
はこれらオルガノシランの1種または2種以上の
部分加水分解物であつてもよい。なお、このオル
ガノポリシロキサンまたはオルガノシランの使用
量は前記した(イ)成分100重量部に対し、0.5重量部
未満では硬化性不良となつて得られる硬化皮膜も
強度の弱いものとなり、20重量部を越えると得ら
れる皮膜がもろくなるので0.5〜20重量部の範囲
とすることがよい。 なお、この縮合反応型シリコーン組成物を構成
する(ニ)成分としての硬化促進剤も従来より用いら
れている公知のものとすればよく、これにはジブ
チルすずジアセテート、ジブチルすずジオクトエ
ート、ジブチルすずジラウレートなどのような有
機すず化合物、オクタン酸鉄、オクタン酸マンガ
ン、オクタン酸すずなどの有機酸の金属塩などが
例示される。また、この添加量は触媒量とすれば
よいが、これは(イ)成分と(ロ)成分の縮合反応によつ
て硬化皮膜を形成させるのに充分の量とするとい
うことから(イ)成分100重量部に対して0.1〜10重量
部とすればよい。 本発明の剥離性シリコーン組成物は上記した公
知の付加反応型または縮合反応型の剥離性シリコ
ーン組成物に非水系のコロイダルシリカを添加す
ることによつて作られるが、このコロイダルシリ
カは無水けい酸の超微粒子をトルエン、キシレ
ン、さらにはn−ブラノール、イソプロピルアル
コールを併用したものに分散させたものである
が、この無水けい酸粒子は平均粒子径が1μmを越
えるものであると、その分散性がわるくなつてこ
れを添加した組成物から作られる硬化皮膜の平滑
性が損なわれ、透明性も低下するようになるの
で、平均粒子径が1μm以下、好ましくは0.1μm以
下のものとすることがよい。なお、このコロイダ
ルシリカの添加量は上記した付加反応型シリコー
ン組成物の第1成分、縮合反応型シリコーン組成
物の(イ)成分としてのオルガノポリシロキサン100
重量部に対して0.1重量部未満では添加効果が乏
しく、10重量部を越えるとこの組成物の基材への
密着性、残留接着率などが低下するので0.1〜10
重量部の範囲とすることが必要とされるが、この
好ましい範囲は0.5〜5重量部とされる。 本発明の剥離用シリコーン組成物は上記した付
加反応型シリコーン組成物としての第1〜第4成
分の所定量または縮合反応型シリコーン組成物と
しての(イ)〜(ニ)成分の所定量を配合し、均一に混合
することによつて得ることができるが、これには
第1〜第3成分または(イ)〜(ハ)成分を予め均一に混
合したのち、これに第4成分または(ニ)成分を添加
することが望ましい。なお、この組成物に目的、
用途に応じて塗料、顔料あるいは紫外線吸収剤、
反応遅延剤などを添加することは任意とされる。 本発明の剥離用シリコーン組成物による基材の
処理はこれをそのまま使用してもよいが、この使
用に当つては必要に応じてこれをトルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの有機溶媒に分散、溶解して用
いてもよい。この組成物による基材の処理はロー
ルコーター、グラビヤコーター、バーコーターな
ど公知の塗工機を用いてこれを基材面に塗工すれ
ばよく、この塗膜はついで80℃以上に加熱する
か、紫外線を短時間照射して硬化させればよく、
このようにして得られた硬化皮膜はすぐれた剥離
特性を示すし、このものはドライタツチでブロツ
キング防止性もすぐれているので、この組成物で
処理した、離型性をう有する紙、プラスチツクフ
イルム類は、生産性もよく、かつ粘着剤加工する
際にもすべりがよいため加工性にすぐれた離型基
剤となる。 [実施例] つぎに本発明の実施例をあげるが、例中におけ
る部は重量部を、粘度は25℃での測定値を示した
ものであり、例中における剥離抵抗、残留接着
率、ブロツキング性、すべり性、密着性はそれぞ
れ下記による測定、試験結果を示したものであ
る。 [剥離抵抗] 組成物を薄膜状フイルムまたはシート状の基材
表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機中
で所定時間加熱して硬化皮膜を形成させたのち、
その硬化皮膜面にアクリル系溶剤型粘着剤・オリ
バインBPS−8170[東洋インキ製造(株)製商品名]
またはアクリル系エマルジヨン型粘着剤・オリバ
インBPW−3110H(同社製商品名)、あるいはゴ
ム系溶剤型粘着剤・オリバインBPS−2411(同社
製商品名)を塗布して100℃で3分間加熱処理し
た。 つぎにこの処理面に坪量64g/m2の貼り合せ紙
を貼り合わせ、室温で20時間エイジングさせ、エ
イジング後の試料を5cm巾に切断し、引張り試験
機を用いて180°の角度で剥離速度300mm/分で貼
り合わせ紙を引張り、剥離するのに要する力
(g)を測定した。 [残留接着率] 剥離抵抗の場合と同様にしてシート状基材表面
に組成物の硬化皮膜を形成させたのち、その表面
にポリエステルテープ・ルミラー31B[日東電気
工業(株)製商品名]を貼り合わせ、20g/cm2の荷重
をのせて70℃で20時間加熱処理してからそのテー
プをはがし、ステンレス板に貼りつけた。 つぎにこの処理テープをステンレス板から180°
の角度で剥離速度300mm/分ではがし、剥離する
のに要する力(g)を測定すると共に、未処理の
標準テープをステンレス板から剥離するに要する
力(g)を測定し、この未処理の標準テープを剥
離するに要する力(g)に対する百分率で表わし
た。 [ブロツキング性] 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面に硬化皮
膜を形成させ、その硬化皮膜面を重ね合わせ、
100Kg/cm2の荷重をのせて室温で20時間処理し、
ついで5cm巾に切断し、剥離するのに要する力
(g)を測定して、これをブロツキング性とした。 [すべり性] 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面に硬化皮
膜を形成させ、硬化皮膜面とSBRゴム面の動的
摩擦係数を測定してこれをすべり性とした。 [密着性] 剥離抵抗の場合と同様にして基材表面に硬化皮
膜を形成させ、硬化皮膜面を指先で数回摩擦し、
皮膜の脱落、密着性をみた。 ○……密着性良好、×……密着性不良 実施例 1 分子鎖両末端がビニルジメチルシリル基で封鎖
され、全有機基の97.8モル%がメチル基、0.9モ
ル%がフエニル基、1.3モル%がビニル基であり、
30重量%のトルエン溶液の粘度が10000cpsである
オルガノポリシロキサン生ゴム30部に、分子鎖両
末端がトリメチルシリル基で封鎖され、≡SiH基
を1.6モル/100g含有する、粘度が25cpsのメチ
ルハイドロジエンポリシロキサン1.3部と式
【式】で示される反応制御剤0.7部
を添加し、これらをトルエン68部に溶解させてオ
ルガノポリシロキサン組成物を作り、ついでこ
の組成物10gにブタノール−キシレンに超微粉
状の無水けい酸を分散させたコロイダルシリカ
(固形分30%)0.1gを加え、トルエン50gで希釈
したのち、白金ビニルシロキサン錯体0.1g(白
金0.5%含有)を添加して剥離用シリコーン組成
物(以下処理液Aと略記する)を作つた。 つぎにこの処理基Aを厚さ40μmのOPPフイル
ムにワイヤードクター#8を用いて塗工し、熱風
循環式乾燥器を用いて120℃で20秒間熱処理をし
て乾燥量が0.3g/m2の硬化皮膜を形成させたの
ち、この皮膜についての剥離抵抗、残留密着率、
ブロツキング性、すべり性、密着性をしらべたと
ころ、後記する第1表に示したとおりの結果が得
られた。 実施例 2〜4 実施例1におけるコロイダルシリカの添加量を
0.3g、0.5g、1.1gとしたほかは実施例1と同様
に処理して剥離用シリコーン組成物としての処理
液B,C,Dを作つたのち、この処理液を用いて
実施例1と同様に処理して硬化皮膜を作り、その
物性を調べたところ、後記する第1表に示したと
おりの結果が得られた。 比較例 1〜3 実施例1で得らえたオルガノポリシロキアン組
成物10gをトルエン50gで希釈したのち、これ
に白金ビニルシロキサン錯体(白金0.5%含有)
0.1gを添加して剥離用シリコーン組成物として
の処理液Eを作つた(比較例1)。 また、実施例1で使用したコロイダルシリカの
代わりに、フユームドシリカ・アエロジル200[日
本アエロジル(株)製商品名]0.1gまたは球状シリ
コーンパウダー・KMP−590[信越化学工業(株)製
商品名]0.1gを添加したほかは実施例1と同様
に処理して剥離用シリコーン組成物としての処理
液F(比較例2)、処理液G(比較例3)を作つた。 つぎにこれらの処理液E,F,Gを用いて実施
例1と同様に処理して硬化皮膜をつくり、これら
の物性をしらべたところ、つぎの第1表に示した
とおりの結果が得られた。
ルガノポリシロキサン組成物を作り、ついでこ
の組成物10gにブタノール−キシレンに超微粉
状の無水けい酸を分散させたコロイダルシリカ
(固形分30%)0.1gを加え、トルエン50gで希釈
したのち、白金ビニルシロキサン錯体0.1g(白
金0.5%含有)を添加して剥離用シリコーン組成
物(以下処理液Aと略記する)を作つた。 つぎにこの処理基Aを厚さ40μmのOPPフイル
ムにワイヤードクター#8を用いて塗工し、熱風
循環式乾燥器を用いて120℃で20秒間熱処理をし
て乾燥量が0.3g/m2の硬化皮膜を形成させたの
ち、この皮膜についての剥離抵抗、残留密着率、
ブロツキング性、すべり性、密着性をしらべたと
ころ、後記する第1表に示したとおりの結果が得
られた。 実施例 2〜4 実施例1におけるコロイダルシリカの添加量を
0.3g、0.5g、1.1gとしたほかは実施例1と同様
に処理して剥離用シリコーン組成物としての処理
液B,C,Dを作つたのち、この処理液を用いて
実施例1と同様に処理して硬化皮膜を作り、その
物性を調べたところ、後記する第1表に示したと
おりの結果が得られた。 比較例 1〜3 実施例1で得らえたオルガノポリシロキアン組
成物10gをトルエン50gで希釈したのち、これ
に白金ビニルシロキサン錯体(白金0.5%含有)
0.1gを添加して剥離用シリコーン組成物として
の処理液Eを作つた(比較例1)。 また、実施例1で使用したコロイダルシリカの
代わりに、フユームドシリカ・アエロジル200[日
本アエロジル(株)製商品名]0.1gまたは球状シリ
コーンパウダー・KMP−590[信越化学工業(株)製
商品名]0.1gを添加したほかは実施例1と同様
に処理して剥離用シリコーン組成物としての処理
液F(比較例2)、処理液G(比較例3)を作つた。 つぎにこれらの処理液E,F,Gを用いて実施
例1と同様に処理して硬化皮膜をつくり、これら
の物性をしらべたところ、つぎの第1表に示した
とおりの結果が得られた。
【表】
この結果から、実施例1〜4の処理液A〜Dで
処理したフイルムはコロイダルシリカの添加によ
つてシリコーン特有のぬめり感が減少し、剥離抵
抗、残留接着性などに影響を与えるブロツキング
性が改良されており、この処理したフイルムは重
ねておいても板状とならず、容易に1枚ずつはが
すことができるが、比較例1〜3の処理剤E〜G
では板状となつてしまい1枚ずつはがすにはかな
り力がかかるとともにきれいに重ねておくことが
難しことが確認された。 実施例5、比較例4 分子鎖両末端がジメチルヒドロキシシリル基で
封鎖された、重合度が5000であるポリジメチルポ
リシロキサン30部に、分子鎖両末端がトリメチル
シリル基で封鎖され、鎖中に≡SiH基を1.6モ
ル/100g有する粘度が25cpsのメチルハイドロジ
エンポリシロキサン1部とブタノール−キシレン
に超微粉状の無水けい酸を分散させたコロイダル
シリカ(固形分30%)3部を添加し、トルエン66
部を加えてオルガノポリシロキサン組成物を作
り、この組成物10gをトルエン50gで希釈したの
ちジブチルすずジアセテート1gを添加して剥離
用シリコーン組成物としての処理液Hを作つた。 また、比較のために上記においてコロイダルシ
リカを添加しないほかは上記と同様に処理して剥
離用シリコーン組成物としての処理液を作つ
た。 つぎに、この処理液H,Iを厚さ50μmのポリ
エチレンテレフタレートフイルムにワイヤードク
ター#8を用いて塗工し、熱風循環乾燥器を用い
て140℃で30秒間熱処理して乾燥量が0.3g/m2の
硬化皮膜を形成させたのち、この皮膜についての
物性をしらべたところ、つぎの第2表に示したと
おりの結果が得られた。
処理したフイルムはコロイダルシリカの添加によ
つてシリコーン特有のぬめり感が減少し、剥離抵
抗、残留接着性などに影響を与えるブロツキング
性が改良されており、この処理したフイルムは重
ねておいても板状とならず、容易に1枚ずつはが
すことができるが、比較例1〜3の処理剤E〜G
では板状となつてしまい1枚ずつはがすにはかな
り力がかかるとともにきれいに重ねておくことが
難しことが確認された。 実施例5、比較例4 分子鎖両末端がジメチルヒドロキシシリル基で
封鎖された、重合度が5000であるポリジメチルポ
リシロキサン30部に、分子鎖両末端がトリメチル
シリル基で封鎖され、鎖中に≡SiH基を1.6モ
ル/100g有する粘度が25cpsのメチルハイドロジ
エンポリシロキサン1部とブタノール−キシレン
に超微粉状の無水けい酸を分散させたコロイダル
シリカ(固形分30%)3部を添加し、トルエン66
部を加えてオルガノポリシロキサン組成物を作
り、この組成物10gをトルエン50gで希釈したの
ちジブチルすずジアセテート1gを添加して剥離
用シリコーン組成物としての処理液Hを作つた。 また、比較のために上記においてコロイダルシ
リカを添加しないほかは上記と同様に処理して剥
離用シリコーン組成物としての処理液を作つ
た。 つぎに、この処理液H,Iを厚さ50μmのポリ
エチレンテレフタレートフイルムにワイヤードク
ター#8を用いて塗工し、熱風循環乾燥器を用い
て140℃で30秒間熱処理して乾燥量が0.3g/m2の
硬化皮膜を形成させたのち、この皮膜についての
物性をしらべたところ、つぎの第2表に示したと
おりの結果が得られた。
【表】
実施例6、比較例5
実施例1で作つた処理液Aと比較例1の処理液
Eに、増感剤・(4−イソプロピル)フエニル−
1−ハイドロキシイソプロピルケトンを4部添加
して処理液J,Kを作り、これらを厚さ50μmの
ポリエチレンフイルムにワイヤードクター#8を
用いて塗工し、風乾で溶剤を除去したのち、
80W/cmの紫外線ランプをフイルム面上8cmに置
き、3秒間紫外線を照射して塗膜を硬化させ、得
られた硬化皮膜の物性をしらべたところ、つぎの
第3表に示したとおりの結果が得られた。
Eに、増感剤・(4−イソプロピル)フエニル−
1−ハイドロキシイソプロピルケトンを4部添加
して処理液J,Kを作り、これらを厚さ50μmの
ポリエチレンフイルムにワイヤードクター#8を
用いて塗工し、風乾で溶剤を除去したのち、
80W/cmの紫外線ランプをフイルム面上8cmに置
き、3秒間紫外線を照射して塗膜を硬化させ、得
られた硬化皮膜の物性をしらべたところ、つぎの
第3表に示したとおりの結果が得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1 けい素原子に結合したアルケニル基を1
分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシ
ロキサン 100重量部、 2 けい素原子に結合した水素原子を1分子中に
少なくとも3個有するオルガノハイドロジエン
ポリシロキサン 0.2〜50重量部、 3 非水系のコロイダルシリカ 0.1〜10重量部、 4 触媒量の白金系化合物 とからなることを特徴とする剥離用シリコーン組
成物。 2 イ けい素原子に結合した水酸基を1分子中
に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサ
ン 100重量部、 ロ けい素原子に結合した加水分解可能な基を1
分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシ
ロキサンまたはオルガノシラン
0.5〜20重量部、 ハ 非水系のコロイダルシリカ 0.1〜10重量部、 ニ 触媒量の硬化促進剤 とからなることを特徴とする剥離用シリコーン組
成物。 3 請求項1または2に記載の剥離用シリコーン
組成物を塗工した紙、プラスチツク類。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP64000888A JPH02180964A (ja) | 1989-01-06 | 1989-01-06 | 剥離用シリコーン組成物およびこの塗工物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP64000888A JPH02180964A (ja) | 1989-01-06 | 1989-01-06 | 剥離用シリコーン組成物およびこの塗工物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02180964A JPH02180964A (ja) | 1990-07-13 |
| JPH0588908B2 true JPH0588908B2 (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=11486217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP64000888A Granted JPH02180964A (ja) | 1989-01-06 | 1989-01-06 | 剥離用シリコーン組成物およびこの塗工物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02180964A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2698509B2 (ja) * | 1992-07-02 | 1998-01-19 | 信越化学工業株式会社 | 剥離紙用オルガノポリシロキサン組成物 |
| TW473400B (en) | 1998-11-20 | 2002-01-21 | Asahi Chemical Ind | Modified photocatalyst sol |
| KR100519952B1 (ko) * | 2002-10-25 | 2005-10-10 | 도레이새한 주식회사 | 실리콘 수성 에멀전 이형액을 이용한 이형필름의제조방법 |
| US6737119B1 (en) * | 2002-12-17 | 2004-05-18 | Toray Saehan Incorporation | Method for producing release film using silicone aqueous emulsion release liquid |
| KR102420677B1 (ko) * | 2015-10-26 | 2022-07-15 | 다우 (상하이) 홀딩 캄파니, 리미티드 | 실리콘 이형 코팅 조성물 및 경화된 이형 코팅을 갖는 물품 |
| CN110294934A (zh) * | 2018-03-23 | 2019-10-01 | 英济股份有限公司 | 液态硅橡胶组合物及其制造方法以及口腔隔离器 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS49126594A (ja) * | 1973-04-09 | 1974-12-04 | ||
| NZ187298A (en) * | 1977-08-22 | 1980-09-12 | Gen Electric | Silicone composition comprising colloidal silica paper or textiles coating |
| US4248751A (en) * | 1979-08-31 | 1981-02-03 | Dow Corning Corporation | Process for producing a silicone elastomer emulsion and use thereof |
-
1989
- 1989-01-06 JP JP64000888A patent/JPH02180964A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02180964A (ja) | 1990-07-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |