JPH0596531A - 新規相形態を有する不混和性ポリマーのブレンド - Google Patents

新規相形態を有する不混和性ポリマーのブレンド

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JPH0596531A
JPH0596531A JP4084397A JP8439792A JPH0596531A JP H0596531 A JPH0596531 A JP H0596531A JP 4084397 A JP4084397 A JP 4084397A JP 8439792 A JP8439792 A JP 8439792A JP H0596531 A JPH0596531 A JP H0596531A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規相形態を有する不混和性熱可塑性ポリマ
ーのブレンドに関する。 【構成】 ポリ(エチレンビニルアルコール)が約35
〜約55重量%を占め、そして前記ポリオレフィンが約
65〜約45重量%を占め、そして前記ポリ(エチレン
ビニルアルコール)がそこに含まれるポリオレフィンの
分散された離散ドメインを有する連続相であることを特
徴とする、ポリ(エチレンビニルアルコール)及びポリ
オレフィンの固体ブレンドに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、不混和性熱可塑性ポリマーのブ
レンド及びより詳しくは、新規相形態を有する不混和性
熱可塑性ポリマーのブレンドの生成に関する。
【0002】発明の背景 2種の不混和性燃可塑性ポリマー、すなわち均質組成物
を形成するために混合しないが、しかし個々のポリマー
が固体組成物の別々のドメインに存在する一般的に均質
の組成物を形成するために十分に相溶性であるポリマー
の固体ブレンドを生成することが所望される。完全な相
分離を伴わないで2種のポリマーの調和を可能にするそ
れらのポリマーの相溶性を達成するためには、たとえば
熱可塑性ポリマーの1つに相溶化化学的成分をグラフト
することによって化学的に前記ポリマーを相溶化するこ
とがしばしば必要である。
【0003】2種の不混和性ポリマーのブレンド組成物
の性質は、それらの2種のポリマーの性質及びそれらの
相対的割合の機能のみならず、またたとえば1つのポリ
マー又は他のポリマーが連続相を形成するかいなかにか
かわらず、組成物の相形態又は不混和性ポリマーのドメ
インの大きさの機能である。出願者は、相形態が、いか
に2種の不混和性ポリマーが一緒に混合されるかに依存
して変えられ得ることを見出し、そして新規相形態が2
種のポリマーの混合の通常の順序を変えることによって
得られることを見出した。多くの場合、特定の混合方法
を使用することによって、特に所望されるブレンドが2
種の不混和性ポリマーの一定割合で達成され得、ここで
ポリマーの1つは、そこに分散された別々のドメインと
して存在する他のポリマーと共に連続相を形成すること
が見出された。
【0004】出願者により提供された特定の問題は、エ
チレンビニルアルコール(EVOH)に基づく比較的低
費用のガスバリヤー層を供給することであった。本明細
書において、EVOHとは、エチレン(約20〜約50
モル%)及び重合に続いて、実質的に鹸化される(少な
くとも約90%)ビニルエステル、たとえば酢酸ビニル
(約50〜約80モル%)のコポリマーを意味する。E
VOHは卓越したガスバリヤー特性を示し、そして従っ
て、食品の大めの容器を形成するための多層ラミネート
におけるガスバリヤー層として特に所望される。しかし
ながら、EVOHは、比較的高価なポリマーである。製
造上の束縛はしばしば、一定の厚さの層を必要とするこ
とであり、それによってそのような層において一定合計
量の材料を必要とする。従って、EVOHは、高価でな
い熱可塑性ポリマー、たとえばポリオレフィンと共にブ
レンドされることが提案されており;そのようなブレン
ドは、アメリカ特許第3,975,463号(Hira
taなど)(この教授は引用により本明細書に組込まれ
る)に教授される。アメリカ特許第4,971,864
号(この教授は引用により本明細書に組込まれる)は、
均質のEVOHに対して、EVOH/ポリオレフィンブ
レンドにより供給される比較的不十分なバリヤーを教授
する。そのようなブレンドの連続相が通常ポリオレフィ
ンである場合、ガスがポリオレフィンを通して及びEV
OHドメインのまわりに滲出する。この問題は、ブレン
ドの押出された層において、ガスがその層を通して曲が
った路を進行することを必要とする積層EVOHドメイ
ンが存在するような態様で押出すことにより前記アメリ
カ特許第4,971,864号に提供される。しかしな
がら、連続相がポリオレフィンであるので、不完全なガ
スバリヤーが形成される。
【0005】良好なガスバリヤー性質を有するEVOH
/ポリオレフィンブレンドのための必要性が存在する。
本発明は、特定の相形態を有する不混和性ポリマーのブ
レンドの生成に関する。所望するポリマーの1つがそこ
で分散されたドメインとして存在する他のポリマーと共
に連続相を形成するような2種の不混和性ポリマーのブ
レンドが特に興味の対象である。EVOHがポリオレフ
ィンの分散された別々のドメインを含む連続相を形成す
る2相ポリマー組成物としてEVOHとブレンドするこ
とができるように変性される、EVOH及びポリオレフ
ィンのブレンドが特に興味の対象である。
【0006】発明の要約 本発明によれば、不混和性ポリマーのブレンドの独得の
相形態が、混合及び溶融方法を調節することによって得
られることが見出された。特に、熱可塑性ポリマーの1
つが比較的低い溶融温度を有し、そして他のポリマーが
比較的高い溶融温度を有する場合、独得の相形態が、高
い溶融温度のポリマーを予備溶融し、そしてその予備溶
融された高い溶融温度のポリマーに固体形で低い溶融温
度のポリマーを添加し、そして低い溶融温度のポリマー
が溶融するにつれて、高い溶融温度のポリマー中にその
低い溶融温度のポリマーを混合することによって達成さ
れ得る。多くの場合、相溶化された低温度ポリマーの分
散されたドメインを含む高い溶融温度のポリマーの連続
相を有するブレンドが、これまで達成されなかった2種
のポリマーの相対的割合で達成され得る。EVOHを予
備溶融し、そしてその予備溶融されたEVOHに変性さ
れたポリオレフィンを固体形で添加することによって調
製された、EVOH及び変性されたポリオレフィンのブ
レンドが特に興味の対象である。
【0007】EVOHがブレンドの約35〜約55重量
%を占め、そして相溶化ポリオレフィンがブレンドの約
65〜約45重量%を占める場合、新規ブレンドが達成
され、ここでEVOHは、変性されたポリオレフィンの
分散されたドメインを含む連続相を供給する。
【0008】好ましい態様の特定の記載 本発明は、不混和性ポリマーのブレンドに向けられる。
2種のポリマーは、それらが実質的に極性で異なるので
一般的に不混和性である。従って、EVOH/ポリオレ
フィン、ポリアクリルアミド(ナイロン)/ポリオレフ
ィン及びポリエステル/ポリオレフィン、たとえばポリ
エチレンテレフタレート/ポリオレフィンのシステム
が、2種成分不混和性ポリマーブレンドの例である。用
語“ポリオレフィン”とは、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン/ポリ−4−メチル−1−ペンテンの
ようなポリオレフィン及びオレフィンコポリマー及びポ
リオレフィンの混合物を包含するように本明細書におい
て広く使用される。ポリエチレン、たとえば高密度ポリ
エチレン(約0.940〜約0.970の密度を有す
る)、低密度ポリエチレン(約0.915〜約0.94
0の密度を有する)及びひじょうに低密度のポリエチレ
ン(約0.915以下の密度を有する)が特に興味の対
象である。
【0009】2種のポリマーが本来不混和性である場
合、一般的に均質であり、そして2相への全体の分離を
伴わない2種のポリマーのブレンドを形成するために
は、それらの調和を可能にするようにポリマーを化学的
に相溶化することが一般的に必要である。相溶化は、外
部界面活性剤の使用を通して行なわれ得る。しかしなが
ら、ポリマーの1つ、特に低い溶融温度のポリマーが、
他のポリマーとの適切な表面調和を提供するように化学
的に内部変性されるシステムが特に興味の対象である。
より極性のポリマー、たとえばEVOH又はナイロンに
よりポリオレフィンを相溶化する1つの手段は、ポリオ
レフィンカルボン酸(又はカルボン酸無水物)官能価を
付与するためにポリオレフィンを変性することである。
たとえば、不飽和酸又は不飽和酸無水物、たとえばマレ
イン酸又はマレイン酸無水物がポリオレフィンにグラフ
ト重合され得る。そのような相溶化は、上記特許第3,
975,463号及び第4,971,864号に記載さ
れている。酸又は無水物は、必要な酸官能価を達成する
ためにポリオレフィンの全質量にグラフトされ得る。し
かしながら、しばしば、少量のポリオレフィンがグラフ
トにより官能価され又は変性される。この少量の変性さ
れたポリオレフィンは、より極性のポリマーとそのポリ
オレフィンとの混合の前、たとえば溶融ブレンドするこ
とにより、多量の変性されていないポリオレフィンと親
密に混合されることが好ましい。しかしながら、変性さ
れた及び変性されていないポリオレフィンの溶融された
極性ポリマーへの同時添加は、排除されない。EVOH
との相溶性を提供するためにポリオレフィンにグラフト
される酸又は無水物の量は、2相組成物におけるポリオ
レフィン(たとえば変性された及び変性されていないポ
リオレフィン)の全体の量の重量に対して約0.05重
量%〜約10重量%である。最っとも通常には、酸又は
無水物は、2相組成物におけるポリオレフィンの合計重
量に対して約0.1〜約8重量%のレベルで使用され
る。この後、特別にことわらない限り、用語“変性され
た”ポリオレフィンは、ポリオレフィンが均質に変性さ
れたポリオレフィンであるか又は変性されたポリオレフ
ィンと変性されていないポリオレフィンとの混合物であ
るかにかかわらず、2相システムにおける全量のポリオ
レフィンを言及するために使用されるであろう。
【0010】本発明は、本発明の方法が、ある時点で、
両ポリマーが溶融形で存在することを必要とする場合、
2種の熱可塑性ポリマーのブレンドを主として言及す
る。しかしながら、ポリマーのうち1種又は両種が、溶
融工程よりも相当に長い時間、熱硬化され、その結果、
その熱硬化性ポリマーが熱可塑性ポリマーとして、加工
の間作用することは、本発明の範囲内であると思われ
る。
【0011】本発明は、2種のポリマーが不相溶性であ
る2−ポリマーシステムに主として向けられる。しかし
ながら、独得の相形態がまた、少なくとも2種の別々の
ポリマー相が最終の固化された組成物に存在するよう
に、少なくとも1つのポリマーが他のポリマーと不混和
性である複数−ポリマーシステムにおいて達成され得
る。
【0012】本発明の発見は、不混和性ポリマーの現在
生成されるブレンドの相形態は、熱可塑性ポリマーが通
常ブレンドされる態様に有意な程度依存することを提供
する。
【0013】本発明者は本明細書においてそれらの理論
を論じているが、それらは特定の理論により結合されて
おらず、そして本発明により達成される驚くべき且つ予
想されない結果は、いづれか既知の理論に基づく信頼に
より予測されなかった。通常、2種の不混和性ポリマー
は、固体形、たとえばペレットでブレンドされ、そして
組成物を形成するために一緒に同時溶融ブレンドされ
る。溶融温度にいづれか有意な差異が存在しなければ、
低い方の溶融温度のポリマーがまず溶融されるであろ
う。一層の熱エネルギーが付与される場合、高い溶融温
度のポリマーは溶融された低い溶融温度のポリマー中に
溶融する。低い溶融温度のポリマーが高い溶融温度のポ
リマーよりも前に溶融する程度は、もちろん、2種のポ
リマー間の溶融温度の差異に依存するが、しかしポリマ
ーの溶融温度における実質的な差異、たとえば約30℃
又はそれ以上の差異が存在する場合、低い溶融温度のポ
リマーのほとんどが、高い溶融温度のポリマーの有意な
量が溶融する前に溶融すると思われる。高い溶融温度の
ポリマーが溶融するにつれて、それは、低い溶融温度の
ポリマーの予備溶融されたプールにインクレメント量で
添加する。これが生じる場合、そのシステムは、低い溶
融温度のポリマーの連続相に、少なくとも初期におい
て、高い溶融温度のポリマーを分散するように変性され
ると思われる。
【0014】すべての固体材料から出発する、2種の不
混和性ポリマーの同時溶融ブレンドに起因する相形態
は、平衡した相形態、すなわち2種のポリマーが長時
間、溶融状態で混合される場合に結果的に得られる形態
ではない。しかしながら、初期溶融ブレンドに起因する
相形態は、“凍結”され得、その溶融ブレンドは、形成
の後、すぐに冷却されるべきである。
【0015】“凍結”状態になる初期に形成された相形
態の可能性は、たぶん、化学的機構が少なくとも一時的
に、その相形態を安定化するために存在する場合に増強
される。2種のポリマーを調和するための手段が提供さ
れている、2種の不混和性ポリマーのブレンドの場合、
初期に形成する相形態は、少なくとも一時的にたぶん安
定化される。変性されたポリオレフィンとEVOHとを
ブレンドする場合、変性されたポリオレフィンの酸又は
無水物基とEVOHのヒドロキシ基との間の表面の相互
作用による機構がたぶん利用できる。この特定のシステ
ムにおいては、事実、グラフトポリオレフィンとEVO
Hとの間での実際の化学反応、すなわちエステル化反応
の形跡が存在する。
【0016】従って、通常の態様で同時溶融ブレンドさ
れるEVOH/変性されたポリオレフィンシステムにお
いては、ポリオレフィンの連続相におけるEVOHの分
散体を形成し、そして“凍結する”強い傾向が存在する
傾向がある。たとえば、EVOH及び変性されたポリオ
レフィンの50/50重量%のブレンドを形成する場
合、従来技術は、相溶化されたポリオレフィンの連続相
内にEVOHドメインの一定して生成された分散体を有
する。そのようなブレンドから製造されたフィルム層の
ガスバリヤー特性は、均質のEVOHフィルム層のガス
バリヤー特性よりも本質的により劣っている。なぜなら
ば、ガスはポリオレフィンドメインを通して出ていくで
あろうからである。いく分曲がりくねったガス透過路が
たとえば、前記アメリカ特許第4,971,864号の
態様で押出される組成物に供給される場合でさえ、EV
OHの均質フィルムのガスバリヤー特性は、ブレンドの
ガスバリヤー特性に近づかない。
【0017】本発明者は、高い溶融温度のポリマーを予
備溶融し、そしてこの予備溶融された高い溶融温度のポ
リマーに低い溶融温度のポリマーを固体形で添加し、そ
してその低い溶融温度のポリマーを混合しながら溶融す
ることによって、新規相形態が、あるポリマーシステ
ム、特に特別な興味の対象であるEVOH/変性された
ポリオレフィンシステムに達成されることを見出した。
この場合、そのシステムは、EVOHの連続相に変性さ
れたポリオレフィンの分散体を生成する傾向があるよう
に思える。本発明に利用される変性されたポリオレフィ
ンのグラフトされたカルボキシル及び/又は酸無水物成
分に良くあることだが、界面活性成分が実質的に、低い
溶融温度のポリマーの一部である場合、高い溶融温度の
ポリマーが予備溶融される条件下で、高い溶融温度のポ
リマーに低い溶融温度のポリマーを分散する特定の傾向
が存在する。2種のポリマーが同時溶融ブレンドされる
場合、相形態を“凍結”する傾向がある同じ表面反応又
は相互反応がまた、低い溶融温度のポリマーが高い溶融
温度のポリマーの予備溶融体にインクレメント溶融によ
り添加される場合、異なった相形態を“凍結”するよう
に作用する。
【0018】2種の不混和性ポリマーシステムの最終相
形態を決定する1つの要因は、これらの2種の不混和性
ポリマーの相対量である。1つの又は他のポリマーが全
体のポリマーのひじょうに主要量を占めるその範囲の末
端で、主要ポリマーの連続相内での主要でないポリマー
の分散がもたらされるであろう。本明細書で論ぜられる
理論はたぶん過度に単純化されており、そして要因、た
とえばポリマーの相対的粘度、表面相互活性化学成分又
は物質の程度、不混和性ポリマーの相対的極性、混合時
間の長さ、等がまた、最終の固化された組成物の相形態
に影響を及ぼすことは、当業者に明らかである。
【0019】変性された低い溶融温度のポリマーが高い
溶融温度のポリマー、特にEVOH/変性されたポリオ
レフィンシステムと共にブレンドされるシステムにおい
て、高い溶融温度のポリマーを予備溶融し、そしてその
予備溶融された高い溶融温度のポリマーに固体形で低い
溶融温度の変性ポリマーを添加するとことによって達成
される相形態の利点が見出される。
【0020】EVOH/相溶化されたポリオレフィン樹
脂を調製するための通常の同時溶融ブレンド方法(2種
の固体樹脂により開始する)においては、分散されたE
VOHの別々のドメインを含む相溶化されたポリオレフ
ィンの連続相を生成する強い傾向が存在する。事実、約
50〜55重量%までのEVOHにおいてさえ、ポリオ
レフィンは、連続相を形成する傾向がある。その相形態
は、透明なバックグランドに対してEVOHドメインブ
ルーを染色する、EVOHの−OH基と反応する沃素に
よりポリマーのフィルムを染色することによって目に見
えて示され得る。(この議論において、異なった相形態
が生じる正確な相対的再分率は、この議論される傾向は
一般的にこのタイプのシステムに当てはまるが、たぶん
使用される特定のEVOH、ポリオレフィン及びグラフ
トされたポリオレフィンの作用である)。より高いレベ
ルの、たとえば約50〜60重量%のEVOHで、相形
態は同時連続する傾向があり、すなわちEVOHのドメ
インはポリオレフィンのドメインとかみ合わされる。ポ
リオレフィンが連続相であるフィルム層又はEVOH及
びポリオレフィンドメインが同時連続するフィルムは、
ガスはポリオレフィンドメインを通して流れるので、均
質のEVOHフィルム層に比べて不十分なガスバリヤー
である。その相形態は、EVOH百分率が約60重量%
以上になるまで、ポリオレフィンの分散されたドメイン
を含む連続EVOH相にならない。高レベルのEVOH
及び低レベルのポリオレフィンがEVOHの連続相を生
成するために同時溶融ブレンド工程に使用される場合で
さえ、ポリオレフィンドメインは比較的大きくなる傾向
がある。これは、いづれかの十分に大きなポリオレフィ
ンドメインがフィルムを通して延長し、そしてガス−輸
送路を提供するので、特に薄いフィルム層において不都
合である。
【0021】EVOHを予備溶融し、そしてそれらに固
形物としてのポリオレフィンを添加し、そしてその後、
そのポリオレフィンを混合により溶融することによっ
て、相形態における劇的な変化が、EVOH及び相溶化
されたポリオレフィンの対応する重量%で見られる。た
とえば、約25〜35重量%のEVOHで、EVOH
は、ポリオレフィンと共に同時連続ドメインを形成する
傾向がある。そのような組成物は不完全なガスバリヤー
を形成するが、それは、連続ポリオレフィン相形態に比
べて改良される。約35重量%のEVOHから始まっ
て、相溶化されたポリオレフィンの分散されたドメイン
を含む、EVOHの連続相を含んで成る相形態が生成さ
れることが、最っとも興味の対象である。商業的な利用
法の点においては、EVOH35〜55重量%/相溶化
されたポリオレフィン65〜45重量%の範囲が有意で
あり、そしてポリオレフィンの分散されたドメインを含
む連続相としてEVOHを有する組成物は、この相対的
な割合範囲でこれまで生成されなかったと思われる。E
VOHが連続相であることが沃素染色により再び示さ
れ;透明な分散されたドメイン(ポリオレフィン)が青
のバックグラウンド(EVOH)に対して見られる。連
続相としてEVOHを有する組成物から形成されたフィ
ルム層は、それらの比較できる厚さの均質EVOHフィ
ルム層に近づくガスバリヤー性質を示すことが重要であ
る。連続相としてEVOHを有するフィルム層のガスバ
リヤー性質は、連続相としてポリオレフィンを有するフ
ィルム層のガスバリヤー性質に対してひじょうに改良さ
れた。
【0022】ポリオレフィンに対して高いレベルのEV
OHにより、連続EVOH相が通常の同時溶融ブレンド
工程に起因する高百分率のEVOHでさえ、利点が本発
明の方法を用いることによって実現され得る。特に、分
散されたポリオレフィンドメインは通常の同時溶融ブレ
ンド工程から生成されたドメインよりもより小さくなる
傾向があり、すなわちポリオレフィンドメインが組成物
の薄フィルム層を通してより延長しないようにたぶんす
る。
【0023】本発明の利点はEVOH/ポリオレフィン
システムに関して最っとも十分に示されたけれども、相
形態に関する類似する差異が、高い溶融ポリマーが予備
溶融され、そして低い溶融ポリマーがそれに固形物とし
て初めに添加される場合、特に低い溶融ポリマーが不可
欠な相溶化化学成分、たとえば本発明に使用されるグラ
フトポリオレフィンのカルボン酸及びカルボン酸無水物
成分を含む場合にもたらされるはずである。この観点か
ら、ナイロン(ポリアミド)/ポリオレフィンシステム
及びポリエステル/ポリオレフィンシステムが特に興味
の対象である。
【0024】本発明の方法を実施する場合、低い溶融ポ
リマーの均等な添加を維持することが重要である。これ
を達成する1つの手段は、押出機において高い溶融温度
のポリマーを予備溶融し、そして重量供給機、たとえば
Brabender(登録商標)重量供給機を用いて下
流の入口部でペレット形で低い溶融温度のポリマーを添
加することである。押出し後、その押出されたブレンド
は従来の態様で冷却され、組成物に固化され、そして本
発明の方法により供給される独得の相形態を永久的にさ
れる。
【0025】本発明に従って調製される逆相EVOH/
ポリオレフィンブレンドにおけるポリオレフィンが実
際、均質のEVOHに関して機械的特徴を改良すること
は驚くべき且つ予測されない結果である。EVOHとポ
リオレフィンとのブレンドの元来の意図は、ガスバリヤ
ー材料の費用を減じることであった。前記機械的特徴が
改良されることは、驚くべき有益な結果である。特に、
ブレンドの曲げ亀裂性質は、均質のEVOHに関して、
有意に改良される。本発明は、特定の例により記載され
るであろう。
【0026】
【実施例】 材料 例1〜5に使用されるEVOHサンプルは、表1に記載
される。EVOH−Aは、Soarnol (R) D2908 (Nippon
Synthetic Chemical Company) として知られている市販
のEVOHである。EVOH−Bは、Soarnol (R) DC32
02 (Nippon Synthetic Chemical Company)として知られ
る市販のEVOHである。例1〜5に使用されるポリオ
レフィンサンプルは、表1に記載される。これらのポリ
オレフィンは、列挙される2つの成分を一軸スクリュー
押出機で溶融ブレンドすることによって生成した。記載
されるVLDPE(ひじょうに低い密度のポリエチレ
ン)は、Athene (R) 4003 (Dow Chemical Company)とし
て知られる市販のポリエチレンである。無水マレイン酸
変性ポリオレフィンは、無水マレイン酸約2重量%を含
む4−メルトインデックスの高密度ポリエチレンであ
る。表1に列挙されるHDPE(高密度ポリエチレン)
は、Galf (R) 9634 (Chevron Chemical Company)として
知られる市販の樹脂である。
【0027】
【表1】
【0028】例1 EVOH105g及びポリオレフィン105g(50/
50の比のEVOH/ポリオレフィン)を、80RPM
の羽根回転速度で操作する、230℃に予備加熱された
実験室用可塑化ミキサー(Brabender (R) Plasticorde
r)中に同時充填した。混合物が230℃に平衡化した
後、追加の5分間の混合時間が付与された、混合の完結
で、混合物をPlasticorderから除き、そし
て室温に冷却した。次に、その混合物の小サンプルを、
ミクロトーム処理し、沃素により染色し(EVOH部分
を染色するために)、そして光学顕微鏡下で相形態につ
いて観察した。
【0029】次に、“EVOHプレメルト”ブレンド
を、EVOH105gのみを可塑化ミキサーに初めに充
填することによって調製した。EVOHが溶融し、そし
て230℃に平衡化した後すぐに、ポリオレフィン10
5gを3分間にわたって添加した。添加が完結した後す
ぐに、5分間の混合時間を付与した。混合の完結後、混
合物を上記のようにして光学顕微鏡のために調製した。
表2は、これらの2つの方法により調製されたEVOH
/ポリオレフィンブレンドについての結果を付与する。
【0030】
【表2】
【0031】例2 例1に記載される方法に従った。但し、EVOH/ポリ
オレフィンの比は60/40(すなわちEVOH126
g及びポリオレフィン84g)であった。結果は下記表
3に示される。
【0032】
【表3】
【0033】例3 例1に記載される方法に従った。但し、EVOH/ポリ
オレフィンの比は40/60(すなわちEVOH84g
及びポリオレフィン126g)であり、そして250℃
の混合温度が使用される。結果は下記表4に与えられ
る。
【0034】
【表4】
【0035】例4 EVOH及びポリオレフィンを、2つの混練部分を含む
スクリュウー要素形状を有する40mmの二軸スクリュウ
押出機(Werner and Pfleiterer
ZSK)のスロート中に同時供給した。混合物を23
0℃の溶融温度で押出した。その溶融されたポリマー
を、押出機のダイを出た後、水中下でペレット化した。
次に、その混合物のペレットを、8インチのコートハン
ガーキャストフィルムダイを備えた1インチの実験室用
押出機(killion(R)Extruder)中に
供給し、薄いキャストフィルムを生成した。得られたフ
ィルムを観察し、そして酸素透過速度について試験し
た。
【0036】“EVOHプレメルト”ブレンドを、目的
混合物のEVOH成分のみを2軸スクリュウー押出機の
スロートに初めに供給することによって調製した。次
に、ポリオレフィンを、押出機の中間部近くに位置する
入口部分を通して溶融EVOHに添加した。その混合物
を、押出機の長さを通してダイの方に下方に連続して送
り、ここでそれを水中下でペレット化した。フィルムを
生成し、そして上記のようにして試験した。表5は、こ
れらの2つの方法により調製されたEVOH/ポリオレ
フィンブレンドについての結果を与える。
【0037】
【表5】
【0038】本発明は好ましい態様を記載して来たが、
当業者に明らかな修飾が本発明の範囲内で行なわれ得
る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高い溶融温度を有する第1不混和性ポリ
    マー、低い溶融温度を有する第2不混和性ポリマー及び
    前記第1及び第2ポリマーの2相システムへのブレンド
    を可能にするための化学的相溶化手段のブレンドを調製
    するための方法であって;前記第1ポリマーを予備溶融
    し、そして前記予備溶融された第1ポリマーに固体形で
    前記第2ポリマーを添加し、前記第1及び第2ポリマー
    の溶融ブレンドを達成するために前記第2ポリマー溶融
    物として前記第1及び第2ポリマーを混合し、そして固
    化されたブレンドを達成するために前記溶融ブレンドを
    冷却することを含んで成り;それによって、前記第1及
    び第2ポリマーを一緒に同時溶融ブレンドすることによ
    って達成される通常の相形態とは異なる独得な相形態
    が、前記化学的相溶化手段により達成されることを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2ポリマー及び前記化学
    的相溶化手段が、通常の相形態においては、前記第1ポ
    リマーが前記第2ポリマーの連続相内で分散された離散
    ドメインとして存在し、そして前記独得の相形態におい
    ては、前記第1及び第2ポリマーが同時連続ドメインに
    存在するような相対的割合で添加される請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2ポリマー及び前記化学
    的相溶化手段が、通常の相形態においては、前記第1ポ
    リマーが前記第2ポリマーの連続相内で分散された離散
    ドメインとして存在し、そして前記独得の相形態におい
    ては、前記第2ポリマーが前記第1ポリマーの連続相内
    で分散された離散ドメインとして存在するような相対的
    割合で添加される請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2ポリマー及び前記化学
    的相溶化手段が、通常の相形態においては、前記第1及
    び第2ポリマーが同時連続ドメインに存在し、そして前
    記独得の相形態においては、前記第2ポリマーが前記第
    1ポリマーの連続相内で分散された離散ドメインとして
    存在するような相対的割合で添加される請求項1記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2ポリマー及び前記化学
    的相溶化手段が、通常の相形態においては、前記第2ポ
    リマーが前記第1ポリマーの連続相内で分散された離散
    ドメインとして比較的多く存在し、そして前記独得の相
    形態においては、前記第2ポリマーが前記第1ポリマー
    の連続相内で分散された離散ドメインとして比較的多く
    存在するような相対的割合で添加される請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記第1ポリマーがポリ(エチレンビニ
    ルアルコール)であり、そして前記第2ポリマーがポリ
    オレフィンである請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1ポリマーがポリアクリルアミド
    であり、そして前記第2ポリマーがポリオレフィンであ
    る請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第1ポリマーがポリエステルであ
    り、そして前記第2ポリマーがポリオレフィンである請
    求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第2ポリマーがポリエチレンである
    請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記化学的相溶化手段が、前記第2ポ
    リマーに結合される化学的成分を含んで成る請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第2ポリマーがポリオレフィンで
    あり、そして前記化学的相溶化手段が、前記ポリオレフ
    ィンにグラフトされるカルボン酸又はカルボン酸無水物
    成分を含んで成る請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記化学的相溶化手段が、前記ポリオ
    レフィンにグラフトされるカルボン酸又はカルボン酸無
    水物成分を含んで成る請求項6記載の方法。
  13. 【請求項13】 ポリ(エチレンビニルアルコール)及
    びポリオレフィンの固体ブレンドであって、前記ポリ
    (エチレンビニルアルコール)が約35〜約55重量%
    を占め、そして前記ポリオレフィンが約65〜約45重
    量%を占め、そして前記ポリ(エチレンビニルアルコー
    ル)がそこに含まれるポリオレフィンの分散された離散
    ドメインを有する連続相であることを特徴とするブレン
    ド。
  14. 【請求項14】 前記ポリオレフィンが、カルボン酸及
    び/又はカルボン酸無水物のグラフトされた成分を有す
    る請求項13記載のブレンド。
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