JPH06101647B2 - リフレクター及びその製造方法 - Google Patents

リフレクター及びその製造方法

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JPH06101647B2
JPH06101647B2 JP29820090A JP29820090A JPH06101647B2 JP H06101647 B2 JPH06101647 B2 JP H06101647B2 JP 29820090 A JP29820090 A JP 29820090A JP 29820090 A JP29820090 A JP 29820090A JP H06101647 B2 JPH06101647 B2 JP H06101647B2
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昭彦 田中
達也 金山
等 豊田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、衛星放送受信用、通信衛星の送受信用、更に
は中継局の無線用等に利用できるマイクロ波等のリフレ
クター及びその製造方法に係り、特にその合成樹脂製リ
フレクターに表面保護層を形成することが考慮されたリ
フレクター及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
現在、パラボラアンテナリフレクターは主として合成樹
脂製のものが多く用いられているが、このリフレクター
の表面には耐候性の樹脂が形成され、更には見栄えの良
い色彩が施されているのが一般的である。
この表面保護層の形成法としては次の3種の方法があ
る。
まず第1の方法としては導電性不織布、金網若しくは片
面に接着処理をしたアルミ箔をSMC(シートモールデイ
ングコンパウンド)と加熱圧縮成形して一体化した後、
成形品を取り出し、サンデイングし、その後にスプレー
等によって後塗装を施す方法がある。この方法によれ
ば、塗装ラインの設備が必要で、しかも上塗りの密着性
を確保するためにはプライマー塗装若しくはサンデイン
グ処理が必要となり、従って、全体としてコストアップ
となってしまう。
第2の方法はSMCをそのまま保護層となるよう金網等を
挟んで一体に加熱圧縮成形する方法であるが、これは樹
脂の成形時のひけ等によって表面が平らになりにくく、
又目視による検査によってはこれが発見しにくい欠点が
あった。
更に、第3の方法としては表面保護層となる耐候性の樹
脂フィルムをラミネートもしくは樹脂をコーテイングし
たアルミ箔を使いこれを前記したSMCと重ね合わせて一
体化する方法が提案されてはいるが、このフィルムを予
めリフレクターの形状に予備成形しておく必要があり作
業工数が著しく多くなってしまう。
また、リフレクターの表裏の色を異ならせる場合も多い
が、第1の方法ではマスキングに長時間を要し、第2の
方法ではこれは技術的に難しいことになる。更に第3の
方法ではリフレクターのフランジ部に樹脂フィルム(ア
ルミ箔がラミネートされている)の縁とバックアップ材
となるSMCとの境界が生じてしまいデザイン上好ましい
ものではなかった。
この他に第4の方法として導電性不織布や金網をSMCと
重ね合わせて加熱加圧成形した後、表面側のモールドを
開き、この成形体面に表面保護層となる熱硬化性樹脂を
流し込み、再度モールドを閉じて加熱加圧して保護層を
形成する方法も提案されている(特開昭61-4304号)。
しかしこの方法によれば表面側のモールドを一旦完全に
開けてしまうために、成形品の周囲に生じるバリ等の異
物が表面上に落下したりして最も重要なリフレクターの
表面欠陥を生じることがあった。
更にはこの流し込む樹脂も熱の掛り具合が好ましくない
と色むらが生じる等の欠点もあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、デザイン性及びコスト的に優れた前記の第4
の方法を更に改良したものであり、表面保護層の充填工
数の削減と色むらの発生を防止したリフレクター及びそ
の製造方法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本願に係るリフレクターの製造方法は、リフレクターの
反射側表面を形成するコアモールドとリフレクターのバ
ックアップ側裏面を形成するキャビテイモールドとを型
合わせしてキャビテイを構成し、このキャビテイ内へリ
フレクターの反射材となる導電性反射材料及びバックア
ップ材となる繊維強化熱硬化性樹脂を投入し加熱加圧下
にて一体成形した後、モールドの加圧を解除もしくは減
圧して、コアモールド面と樹脂成形体との間に表面保護
層となる熱硬化性樹脂をコアモールドの外周縁から注入
し、再度加熱加圧することによって反射側表面に耐候性
の表面保護層を形成することを特徴としている。
また、本出願に係るリフレクターは、電波を反射する放
物面と外周縁部に折り返されたフランジ部及び必要に応
じてその間にフラット部を形成したリフレクターにおい
て、そのフランジ部の折り返し角度がモールドの抜き方
向に対して3°〜30°であり、表面保護層がフランジ部
にも形成されたことを特徴としている。
ここで本願で言う導電性反射材としては、アルミコート
ガラス、炭素繊維、ニッケルメッキポリエステル、ニッ
ケルメッキガラス等の導電性繊維の織布又は不織布或い
は黄銅線、アルミ線、亜鉛メッキ鉄線等の金属繊維によ
る金網か若しくは金属線−ガラス混織布或いはアルミ
箔、銅箔等の金属箔が柔軟性があり、これを打ち抜くだ
けで熱硬化性樹脂シートと積層して一体成形できる。
またこの場合、接着層として変性ポリオレフィン系ナイ
ロン系、ウレタン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
のホットメルト形フィルムや両面処理したポリフッ化ビ
ニルフィルム等をアルミ箔とラミネートしたラミネート
箔を予め予備成形して使うことも可能である。
バックアップ材である熱硬化性樹脂成形材料としては一
般的にはガラス繊維強化したものが主であり、SMC(シ
ートモールデイングコンパウンド)、BMC(バルクモー
ルデイングコンパウンド)、TMC(シックモールデイン
グコンパウンド)やガスクロスプリプレグ等がある。
また、必要に応じて導電性反射材と熱硬化性樹脂材との
間にガラス繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維等か
らなる織布又は不織布を介在させることは反射材の乱れ
や切れを防止するために有効である。
一方、表面保護層としては、ウレタン系、ポリエステル
系、ビニルエステル系、エポキシ系、エポキシアクリル
系、等の硬化形の樹脂若しくはこれらを変性した或いは
混合した樹脂を用いることができる。硬化剤を予め混合
した1液系とこれを分けた2液系とがあるが、熱硬化の
場合は1液系を使用したほうがミキシング装置等が不要
でより有効である。
この表面保護層となる樹脂を注入するに際し、本発明で
は加圧状態を解除することになるが、この解除の手段も
上下のモールド間にごくわずかの隙間を積極的に形成さ
せる場合と、加圧の程度を下げ、ここに高圧下の樹脂を
圧入する方法の2通りがある。前者は圧力を0以下にす
るものであり、後者は0にはならないが樹脂が圧入され
る程度にまで圧力を下げるものである。
前者の場合、上モールドを一旦上昇させるのが良く、こ
のためプレスの降下圧に対し逆方向に押し上げる複数本
のシリンダーを備えることが好ましい。この場合には樹
脂の注入には150kg/cm2以下の窒素ボンベ等の低圧で良
く、スタテイックミキサーによりシリンダー内に樹脂を
供給する。そしてモールドに断熱板または冷却ゾーンを
介して取り付けたインジェクターによりシャフトオフピ
ンの開閉によってモールド内に圧入する方法が採られる
のが一般的である。
一方、後者の場合は、圧力を低くするか解除するもので
はあるが、閉じたままの状態で樹脂を圧入するため30〜
100kg/cm2のプレス型締圧に対して高い圧力100〜400kg/
cm2が必要であって、アキユムレータにより高圧を発生
させてこれをインジェクターのシリンダーに導入する必
要がある。
なお、いずれの場合にあっても、表面保護層を形成する
樹脂の注入口は、モールドの成形面に設けることも可能
ではあるが、成形品の外観上の点を考えるとリフレクタ
ーの縁端部に1〜2個所のタブを設け、ここに注入し、
ここから成形品の表面に樹脂を回らせる方法を採るべき
である。この場合にはモールドからリフレクターを取り
出した後でタブ部を切除することとなる。
このような樹脂の注入量としてはリフレクターの大きさ
により決まるが、膜厚が30〜300μm、好ましくは50〜1
50μmが良好な皮膜が得られる。
一般に、合成樹脂によるリフレクターはその周囲にフラ
ンジ部が形成され、このフランジ部に反射材と端部とバ
ックアップ材の樹脂との境界が形成されるが、これを覆
い隠すためにこのフランジ部にも表面保護層を形成する
必要がある。このため、フランジ部は抜き方向に対して
3°〜30°外開きとなっているのが好ましく、一般には
10°以上の外開きとなっているのが良い。これは3°未
満では保護層がうすくなって導電性反射材料の隠蔽力に
欠け、又30°を超えると放物面の反りが発生しやすくな
って放物面精度が悪くなり、又デザイン上も好ましくな
いことによる。
〔実施例〕
第1図は本発明により製造されたリフレクターの一部断
面図が示されている。リフレクターの基材となるバック
アップ材1の表面には導電性反射材料2が形成されてい
る。さらにこの反射材料2の表面には表面保護層3が形
成されている。これらのバックアップ材1、導電性反射
材料2、及び表面保護層3は周囲がフラツト部Fを介し
て、このフラツト部Fから鋭角に折れ曲ったフランジ部
4へと連続されている。
図例で分かるように、リフレクターのフランジ部4では
バックアップ材1と導電性反射材料2との境界aが表わ
れるが、これを表面保護層3にて覆ったことを示してい
る。なお、このフランジ部4はフラツト部Fの外端には
おける垂線に対して傾斜角θをもって外開きに開いてい
る形状となっている。
実験例1 第2図は、実験例1におけるリフレクターの製造方法に
用いるコアモールド10、キヤビイモールド11及びこれに
付随する各種装置類が示されている。図中符号12は樹脂
供給装置、13は加圧用窒素ボンベ、14はインジェクタ
ー、15はシャットオフシリンダーである。
また、コアモールド10にはリフレクターの反射面の形状
が刻設されており、一方、キヤビイモールド11にはリフ
レクターのバックアップ面の形状が同様に刻設されてお
り、これらの間にキヤビテイSが形成される。図中符号
16はリフレクターの取付用のボス部でM6のナツトをイン
サートしてある。また、キヤビイモールド11のフランジ
の端に樹脂貯留部であるタブ17が備えられている。
さて、電磁波反射用導電材料2として黄銅線金網(線径
150μm×24メッシュ)を用い、バックアップ材1とし
て26wt%ガラス含量のシートモールデイングコンパウン
ドを1kg計量して積層した。
これを45型オフセットリフレクター用モールド10、11内
に投入し、型締圧100トン、モールド温度140℃にて約90
秒間加熱加圧成形した。その後、プレスの四隅に配した
油圧シリンダーを作動させて約2mmの隙間bを開けた。
この状態において、1液系ウレタン(アクリルポリオー
ルと無黄変のイソシアネート及びトーナーからなるウレ
タン系樹脂に硬化剤として過酸化物及び触媒を添加した
もの)樹脂をインジェクター14で約30ccを計量しシヤツ
トオフシリンダー15の開放により窒素ボンベ13からのガ
ス圧を減圧を利用し約50kg/cm2の圧力にてタブ17内に注
入した。注入後四隅のシリンダーを降下させ、再びプレ
スラム圧により100トンを掛け、モールド温度140℃にて
約90秒間加熱加圧成形した。
この加圧により、タブ17内の樹脂は急激に反射材料2の
表面へ移動する。またフランジ部4が角度θ(第1図)
だけ斜傾しているので、モールド10、11が若干だけ離れ
ていれば、タブ17からの樹脂の連絡が充分に確保され
る。
得られたリフレクターは膜厚が反射面部分で約120μ
m、フランジ部4で約30μmのグレー色N8.0(日本塗料
工業会色基準)の外観に優れた色むらのない良好な成形
品が得られた。
なお、図においては隙間bは誇張して記載してあり、コ
アモールド10とキヤビイモールド11の離間ストロークは
隙間bが設けられる状態であっても、コアモールド10の
下端内周10Aと、キヤビイモールド11の段部11Aとは互に
接触状態を維持し、外部からキヤビテイSへ異物が侵入
しない程度とする。また、フランジ部はθ=約5°の角
度を有しているので、図例で分かる通りこのフランジ部
の表面にも表面保護層が形成されることになる。
実験例2 第3図は実験例2におけるリフレクターの製造方法のコ
アモールド10、キヤビイモールド11及びこれに付随する
各種装置類であり、フランジ部はθ=5°の角度を有し
ている。
図において、符号18は高圧ポンプ、19はシャットオフピ
ンを示し、他は前例と同じである。
実験例1と同様に黄銅線金網による導電性反射材料2と
SMCバツクアツプ材1とを積層して45形リフレクター用
モールド10、11内に投入した。モールド11には予め約25
mm角のタブ17を設けこれにシャフトオフノズルを差し込
んである。先と同様に型締圧100トン、モールド温度140
℃にて約80秒間加熱加圧成形し、その後モールドを開け
ずに型締圧を解いた。
この状態でインジェクター14にて樹脂約40ccを計量して
油圧による高圧約300kg/cm2にて注入した。すなわち樹
脂圧でモールド10が持上げられることになる。注入後再
び型締圧100トンを掛け約90秒間加熱加圧成形を行っ
た。
得られたリフレクターは膜厚が反射面部で約120μm、
フランジ部で約40μmの良好なライトグレー色の保護層
で覆われていた。
実験例3 実験例1と同様に黄銅線金網とSMCを積層し、これをフ
ランジ角度θ=30°を有する75形オフセツトリフレクタ
ー用モールドに投入し、型締厚400トン、モールド温度1
40℃にて約120秒間加熱加圧成形した。その後プレスの
4隅に配した油圧シリンダーを作動させてモールド10、
11間に約2mmの隙間を開け、1液系ウレタン樹脂を約140
cc注入した。注入後再び型締圧300トン、モールド温度1
40°にて約90秒間加熱加圧した。得られたリフレクター
は反射面部約140μm、フランジ部約80μmの良好な保
護層で覆われていた。
実験例4 実験例2と同様に黄銅線金網とSMCを積層し、これをフ
ランジ角度θが12°の35形オフセツトリフレクター用モ
ールドに投入し、型締圧70トン、モールド温度150℃に
て約70秒間加熱加圧後モールドを開けずに型締圧を解い
た。
この状態でインジエクターにて白色に調色した樹脂約25
ccを高圧約300kg/cm2にて注入した。注入後再び加熱加
圧成形した。得られたリフレクターは反射面部約120μ
m、フランジ部約50μmの良好な白色の隠蔽力に優れる
保護層で覆われていた。
〔発明の効果〕
本発明は、上記の製造方法としたので、リフレクターの
最も重要な受信面に異物が混入することなく、表面保護
層を放物面だけでなくフランジ部まで確実に形成するこ
とができる優れた効果を有する。
又下地処理やプライマーなしに1コートで密着性、耐久
性に優れた表面保護層を形成でき、安価でデザイン的に
も優れたリフレクターである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によって製造されたリフレクターの一部
断面図、第2図は第1実施例に適用されるリフレクター
製造装置の概念図、第3図は第2実施例における製造装
置の概念図である。 1……バックアップ材、 2……導電性反射材料、 3……表面保護層、 4……フランジ部、 10……コアーモールド、 11……キヤビイモールド、 12……樹脂供給装置、 17……タブ、 S……キヤビテイ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リフレクターの反射側表面を形成するコア
    モールドとリフレクターのバックアップ側裏面を形成す
    るキャビテイモールドとを型合わせしてキャビテイを構
    成し、このキャビテイ内へリフレクターの反射材となる
    導電性反射材料及びバックアップ材となる繊維強化熱硬
    化性樹脂を投入し加熱加圧下にて一体成形した後、モー
    ルドの加圧を解除もしくは減圧して、コアモールド面と
    樹脂成形体との間に表面保護層となる熱硬化性樹脂をコ
    アモールドの外周縁から注入し、再度加熱加圧すること
    によって反射側表面に耐候性の表面保護層を形成するこ
    とを特徴とするリフレクターの製造方法。
  2. 【請求項2】電波を反射する放物面と外周縁部に折り返
    されたフランジ部及び必要に応じてその間にフラット部
    を形成したリフレクターにおいて、 そのフランジ部の折り返し角度がモールドの抜き方向に
    対して3°〜30°であり、表面保護層がフランジ部にも
    形成されたことを特徴とする請求項(1)に記載の方法
    により製造されたリフレクター。
JP29820090A 1989-11-02 1990-11-02 リフレクター及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH06101647B2 (ja)

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JP28721789 1989-11-02

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JPH03224307A JPH03224307A (ja) 1991-10-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6181002A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 Mitsubishi Plastics Ind Ltd パラボラアンテナ用電波反射板の成形方法
JPS61126614U (ja) * 1985-01-24 1986-08-08
JPH01252003A (ja) * 1988-03-31 1989-10-06 Kyowa Denki Kagaku Kk 衛星放送受信用パラボラアンテナの反射器およびその製造方法

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