JPH0610361B2 - 橋梁の伸縮継手 - Google Patents

橋梁の伸縮継手

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JPH0610361B2
JPH0610361B2 JP60123247A JP12324785A JPH0610361B2 JP H0610361 B2 JPH0610361 B2 JP H0610361B2 JP 60123247 A JP60123247 A JP 60123247A JP 12324785 A JP12324785 A JP 12324785A JP H0610361 B2 JPH0610361 B2 JP H0610361B2
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哲夫 西山
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は橋梁の伸縮継手に関する。
従来の技術 従来、この種の伸縮継手としてゴム製及び鋼製のものが
知られている。ゴム製のものは伸縮隙間に両側を鉄板に
挟まれて設けたもので、小中型橋梁に用いられている
が、靭性が失われやすく頻繁に交換する必要があり、且
つ長大橋では使用できない問題がある。
第3図は、長大橋で使用される鋼製の伸縮継手の一従来
例を示すもので、伸縮継手部材20は、伸縮隙間4を介
して互いに咬合する鋼製の上層部5を具備し、一方の伸
縮継手部材20は基台6を介して橋桁鉄骨材1に一体に
固定してあり、他方は基台7を介して橋台8に固定して
ある。前記橋桁鉄骨材1は橋台8上に設置してあり、通
常、伸縮隙間4は冬季には0.5cm、夏期には3cm程度
に伸縮する。
橋桁鉄骨材1上のコンクリート層2及び橋台8のコンク
リート層2の道路表面には、5cm程度のアスファルト層
等からなる表面層3が舗装してあり、前記伸縮継手部材
20の上層部5の表面が同一高さで接続している。9は
路盤である。
発明が解決しようとする問題点 この鋼製の伸縮継手部材は、道路の舗装部分に接続する
上層部が鋼製のため、道路舗装部分に車両の通行が繰り
返されると、第3図の破線Aで示すような轍掘れが生
じ、伸縮継手の部分だけが道路表面から浮き上がった状
態になるため、車輪がこの部分で跳び上がり、乗り心地
を悪くするのみならず、車輪及び継手を損傷し、騒音公
害をもたらし、高速車両では運転上危険になる問題があ
った。
尚、実公昭57−38413号公報には、第3図におい
て、上層部5を熱硬化性樹脂モルタル、FRP等の樹脂
組成物からなる板体により形成し、板体表面を道路舗装
面とほぼ面一またはやや低くなるように構成したものが
提案されているが、発明者等が行った摩耗試験によると
上記樹脂組成物は車両通過等により殆ど摩耗せず、アス
ファルト層等からなる表面層3と同一に摩耗可能にする
樹脂組成物の構成は現実には全く不明である。
また、特公昭47−12793号公報には、軽量性、耐
食性、耐候性を目的として、橋桁鉄骨材に一体に固定し
た伸縮継手部材全体をアルミ合金製押出材で形成したも
のが記載されているが、アルミ合金製押出材で形成した
ものがアスファルト表面層と同様の摩耗性を有するとい
う記載は全く無いばかりでなく、伸縮継手部材全体がア
ルミ合金製であるから、鋼製のものに比較して構造強度
的に非常に弱体な構成になる恐れがあり、アスファルト
層等からなる表面層と同一に摩耗可能な構成が記載され
ているとは全く理解できない。
問題点を解決するための手段 そこで本発明は、伸縮用隙間を介して相対する伸縮継手
部材の橋桁鉄骨材1上に基台14を介して一体に設けた
鋼製の基層部12の上面において、道路部分に連続する
アスファルト表面層3と、該アスファルト表面層3とほ
ぼ同様に摩耗するアルミ又はアルミ合金からなる上層部
材13とを境界を接して連続して設けてなる橋梁の伸縮
継手を提供するものである。
作用 アスファルト表面層3と上層部材13とが、同じ橋桁鉄
骨材1に一体に設けた同じ鋼製の基層部12上において
ほぼ同様に連続して摩耗することとなり、アスファルト
表面層3と上層部材13との境界において、アスファル
ト表面層3が道路部分のコンクリート上に位置し、上層
部材13が鋼製の基礎層12上に位置するようにその支
持基盤が異なるものと比較すると、道路の舗装部分に摩
耗により轍掘れが生じるときには、この道路と同じよう
に伸縮継手部材の基礎部12上のアスファルト表面層3
にも連続的に轍掘れが生じ、更に基礎部12上において
連続するアルミ又はアルミ合金からなる上層部材13に
も同じように轍掘れが生じることとなり、従来のように
継手が道路舗装面から突出する恐れを確実に防止し、走
行車両の車輪は継手隙間を円滑に跨ぐだけで、跳び上が
るようなことはなくなり、従って、0.5cm〜2cm程度の
轍掘れが生じたとしても、乗り心地を悪くすることも、
運転の危険も、車輪や伸縮継手を損傷することも、騒音
を発することもなくなる。また、道路を補修するとき
に、同時に伸縮継手部材の基礎部12上のアスファルト
表面層3と上層部材13を補修及び交換すればよいこと
となるから、伸縮継手部材本体の補修の必要も少なくす
ることができる。
実施例 第1図及び第2図において、10は、橋桁端部において
伸縮隙間11を介して相互に咬合するように設けた伸縮
継手部材で、その相対する部分は、従来と同様の鋼製の
基層部12と本発明に係る上層部材13とからなる。基
層部12は、橋桁鉄骨材1上に底板14aを以て一体に
固定した基台14に一体に設けてあると共に、橋桁鉄骨
材1の上部に設けたコンクリート層2にも一体に連結し
てある。コンクリート層2の上部には、例えば、5cmの
厚さに設けたアスファルト層等からなる道路舗装のアス
ファルト表層部3が設けてある。本発明の場合、鋼製の
基層部12の上面において、道路部分に連続するアスフ
ァルト表面層3と、本発明に係る上層部材13とは境界
を接して連続して設けてある。また、前記本発明に係る
伸縮継手部材10の基層部12とコンクリート層2との
高さは略一致して設けてあり、その上の上層部材13と
表層部3とは同じ高さに平面状をなすように構成してあ
る。
一方、上層部材13は、道路舗装のアスファルト層等の
表層部3と同様に摩耗するアルミ又はアルミ合金から構
成してあり、基層部12に対して嵌着、接着、又は機械
的な固定手段によって着脱可能に設けてある。
また、上層部材13は一車線の幅毎に分割して着脱し交
換できるように構成することが道路補修上好ましい。
第4図は、チェーン装着タイヤで、ゴム、合成樹脂、軟
鉄、アルミ合金、純アルミ、アスファルトからなる板体
を、それぞれ同じ条件で回転接触させた時の摩耗度を調
べた摩耗試験結果を示すものであるが、この摩耗試験結
果からゴム、樹脂、鉄に対して、アルミ合金及びアルミ
の摩耗度が群を抜いていることが判明した。従って、ア
ルミ又はアルミ合金の板体の表面に、例えば、摩耗しや
すいように溝や凹凸を適宜に設けることによって、アス
ファルトと同等の摩耗度を有する上層部材13を構成す
ることができるのである。
よって、アスファルト表面層3と上層部材13との境界
において、アスファルト表面層3が道路部分のコンクリ
ート上に位置し、上層部材13が鋼製の基礎層12上に
位置するようにその支持基盤が異なるものにあっては、
通過する車両の重量等によって、個々の素材が異なるの
みならず支持基盤の構成まで異なるアスファルト表面層
3と上層部材13との境界には弾性的な衝撃が生じ、境
界部分で段差が生じ連続的な轍掘れができなくなる恐れ
があるのと比較すると、本発明では、前述の如く、鋼製
の基層部12の上面において、道路部分に連続するアス
ファルト表面層3と、該アスファルト表面層3とほぼ同
様に摩耗するアルミ又はアルミ合金からなる上層部材1
3とが境界を接して連続して設けてあるから、道路の舗
装部分に摩耗により轍掘れが生じるときには、この道路
と同じように伸縮継手部材の基礎部12上のアスファル
ト表面層3にも連続的に轍掘れが生じ、更に基礎部12
上において連続するアルミ又はアルミ合金からなる上層
部材13にも同じように轍掘れが生じることとなり、伸
縮継手部材10のアルミ又はアルミ合金からなる上層部
材13と、道路舗装の表層部3とが、車両の通行の繰り
返しにより、第1図の破線Bで示すように、同じ摩耗に
よる同一高さの轍補れを生じさせることができることと
なる。
効果 以上の通り本発明に係る橋梁の伸縮継手によれば、伸縮
用隙間を介して相対する伸縮継手部材の橋桁鉄骨材1上
に基台14を介して一体に設けた鋼製の基層部12の上
面において、道路部分に連続するアスファルト表面層3
と、該アスファルト表面層3とほぼ同様に摩耗するアル
ミ又はアルミ合金からなる上層部材13とを境界を接し
て連続して設けてなる構成を有するから、アスファルト
表面層3と上層部材13とが、同じ橋桁鉄骨材1に一体
に設けた同じ鋼製の基層部12上においてほぼ同様に連
続して摩耗することとなり、アスファルト表面層3と上
層部材13との境界が、アスファルト表面層3が道路部
分のコンクリート上に位置し、上層部材13が鋼製の基
礎層12上に位置するもののようにその支持基盤の異な
るものと比較すると、道路の舗装部分に摩耗により轍掘
れが生じるときには、この道路と同じように伸縮継手部
材の基礎部12上のアスファルト表面層3にも連続的に
轍掘れが生じ、更に基礎部12上において連続するアル
ミ又はアルミ合金からなる上層部材13にも同じように
轍掘れが生じることとなり、従来のように継手が道路舗
装面から突出するのを確実に防止し、走行車両の車輪は
継手隙間を円滑に跨ぐだけで、跳び上がるようなことは
なくなり、従って、0.5cm〜2cm程度の轍掘れが生じ
たとしても、乗り心地を悪くすることも、運転の危険
も、車輪や伸縮継手を損傷することも、騒音を発するこ
ともなくなる等の効果があり、また、道路を補修すると
きに、同時に伸縮継手部材の基礎部12上のアスファル
ト表面層3と上層部材13を補修及び交換すればよいこ
ととなるから、伸縮継手部材本体の補修の必要も少なく
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る伸縮継手の一実施例の要部を示す
概略正面図、第2図はその平面図、第3図は従来の伸縮
継手の一例を示す概略正面図であり、第4図は摩耗試験
結果を示す説明図である。 1……橋桁鉄骨材 2……コンクリート層 3……アスファルト表面層 4……伸縮隙間 5……伸縮継手部材20の上層部 10……伸縮継手部材 11……伸縮隙間 12……基層部 13……上層部材 14……基台

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮用隙間を介して相対する伸縮継手部材
    の橋桁鉄骨材1上に基台14を介して一体に設けた鋼製
    の基層部12の上面において、道路部分に連続するアス
    ファルト表面層3と、該アスファルト表面層3とほぼ同
    様に摩耗するアルミ又はアルミ合金からなる上層部材1
    3とを境界を接して連続して設けてなる橋梁の伸縮継手
JP60123247A 1985-06-06 1985-06-06 橋梁の伸縮継手 Expired - Fee Related JPH0610361B2 (ja)

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