JPH061061A - 顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法 - Google Patents

顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法

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JPH061061A
JPH061061A JP4162688A JP16268892A JPH061061A JP H061061 A JPH061061 A JP H061061A JP 4162688 A JP4162688 A JP 4162688A JP 16268892 A JP16268892 A JP 16268892A JP H061061 A JPH061061 A JP H061061A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分とする
顕色剤組成物を有機溶剤に溶解させ、この溶液を水溶液
中で加熱下又は非加熱下に乳化分散せしめ、つづいてこ
の分散液から有機溶剤を除去して得られる水分散液を、
更に湿式微粉砕処理して得られた水分散液を貯蔵する方
法を提供する。 【構成】水分散液の液温を0℃〜25℃に保ちながら
水分散液を連続攪拌とすることを特徴とする核置換サリ
チル酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組成物水分散
液の貯蔵方法である。水分散液の温度を0℃〜40℃
に保ちながら水分散液を間欠攪拌することを特徴とする
核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組
成物水分散液の貯蔵方法である。水分散液に分散安定
化剤として平均分子量が200以上のアニオン性又はノ
ニオン性の水溶性高分子を含有せしめ、且つ水分散液の
温度を0℃〜40℃に保ちながら水分散液の攪拌をする
ことを特徴とする核置換サリチル酸の多価金属塩を主成
分とする顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核置換サリチル酸の多
価金属塩を主成分とする顕色剤組成物を有機溶剤に溶解
させ、この溶液を水溶液中で加熱下又は非加熱下に乳化
分散せしめ、つづいてこの分散液から有機溶剤を除去し
て得られる水分散液を、更に湿式微粉砕処理して得られ
た水分散液を貯蔵する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノボラック型のフェノール樹脂や核置換
サリチル酸の多価金属塩は、活性白土等が無機顕色剤と
称されるのに対して有機顕色剤と称され、感圧記録シー
ト用として広く実用化されている(特公昭42−201
44号、特公昭51−25174号)。そして、これら
の有機顕色剤は、通常水を媒体として微粉砕もしくは微
分散され、無機顔料、接着剤等を混合してからシートに
塗布される(特公昭48−16341号、特開昭54−
143322号)。
【0003】ところで、感圧記録シート用顕色剤(以
下、単に顕色剤と言う)として、ノボラック型のフェノ
ール樹脂を使用した場合、核置換サリチル酸の多価金属
塩に比べて発色性が弱く、良好な発色を得る為には使用
量を多くしなければならない。またNOxやSOx、日
光、熱等で黄変すると言う問題も生じる為、核置換サリ
チル酸の多価金属塩が好ましく用いられている。
【0004】一方、核置換サリチル酸の多価金属塩は、
通常、それぞれの軟化点を示す非結晶性の固体からなっ
ており、一般に水分散液としてシートに塗布される。こ
の水分散液は、顕色剤が望ましい粒子径を有し、高濃度
の状態で且つ取り扱い性と安定性に優れるものが望まし
い。しかし、顕色剤組成物の粗粒子を分散剤などを含む
水の中でボールミルやサンドミル等で望ましい粒子径に
まで微粉砕しょうとすると、なかなか微細な粒子が得ら
れないばかりか、分散液は著しくチキソトロピックとな
って、流動性の乏しい取り扱いの困難な状態にしかなら
ない。そして、多少ともこれに流動性を付与しようとす
れば、水分散液中の顕色剤組成物の濃度を低下させた
り、泡立ちが著しく生じる程度に多量の分散剤を使用し
たりしなければならず、好ましくない。
【0005】特開昭63−173680号及び特開昭6
4−34782号には、核置換サリチル酸の多価金属塩
を主成分とする顕色剤組成物を有機溶剤に溶解して、分
散剤を含む水溶液に強力な分散手段で乳化分散させ、続
いてこの分散液を加熱して有機溶剤を蒸留除去すること
によって、望ましい粒子径でありながら高濃度でも流動
性のよい顕色剤組成物の水分散液が得られる事が開示さ
れている。また、この水分散液をそのまま塗液として用
いると、得られた顕色シートは印刷インキによる発色汚
れを生じ易いので、更に水分散液を微粉砕処理すること
が望ましい(特開平3−202388号)。しかし、そ
の水分散液を湿式微粉砕処理した場合、その貯蔵安定性
が著しく低下することが分かった。即ち、貯蔵中に増粘
してしまい、水分散液の輸送等の取扱を著しく困難に
し、長時間の貯蔵ができないと言う新たな問題が発生し
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、核置換サリ
チル酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組成物を有機
溶剤に溶解させ、この溶液を水溶液中で加熱下又は非加
熱下に乳化分散せしめ、つづいてこの分散液から有機溶
剤を除去して得られる水分散液を、更に湿式微粉砕処理
して得られた水分散液の貯蔵方法に関し、その貯蔵安定
性を著しく改良することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、核置換サリチ
ル酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組成物を有機溶
剤に溶解させ、この溶液を水溶液中で加熱下又は非加熱
下に乳化分散せしめ、つづいてこの分散液から有機溶剤
を除去して得られる水分散液を、更に湿式微粉砕処理し
て得られた水分散液の貯蔵方法として、水分散液の液温
を0℃〜25℃に保ちながら水分散液を連続攪拌とする
ことを特徴とする核置換サリチル酸の多価金属塩を主成
分とする顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法である。
【0008】また、上記と同様に湿式微粉砕処理してえ
られる水分散液の貯蔵方法として、水分散液の温度を0
℃〜40℃に保ちながら水分散液を間欠攪拌することを
特徴とする核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分とす
る顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法である。
【0009】また、上記と同様に湿式微粉砕処理してえ
られる水分散液の貯蔵方法として、水分散液に分散安定
化剤として平均分子量が200以上のアニオン性又はノ
ニオン性の水溶性高分子を含有せしめ、且つ水分散液の
温度を0℃〜40℃に保ちながら水分散液の攪拌をする
ことを特徴とする核置換サリチル酸の多価金属塩を主成
分とする顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法である。
【0010】
【作用】核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分とする
顕色剤組成物を有機溶剤に溶解して、分散剤を含む水溶
液に、強力な分散手段で乳化分散させ、続いてこの分散
液を加熱して有機溶剤を蒸留除去すると、望ましい粒子
径であり、高濃度でも流動性のよい水分散液が得られ
る。しかし、その水分散液を湿式微粉砕処理した場合、
その水分散液の貯蔵安定性は著しく低下する。
【0011】本発明者等は、このような問題を解決すべ
く鋭意研究の結果、恐らく、水分散液を湿式微粉砕処理
することにより、顕色剤の粒子の表面が柔らかくなり、
粘着性が現れ、凝集し易くなっているためと推測した。
本発明者等は、得られた水分散液の貯蔵温度を0〜25
℃の範囲に保った状態で攪拌すれば、分散状態を維持し
ながら、その凝集が抑えられることを見出した。尚、2
5℃を越えてしまうと、その凝集が抑えられず、0℃未
満になると凍結してしまう。また、攪拌を行わないと顕
色剤組成物が沈降してしまう。
【0012】攪拌は、櫂型、タービン型、プロペラ型等
の通常公知の攪拌翼が使用でき、攪拌翼の枚数、大きさ
等も適宜選択使用することができる。攪拌速度について
も、使用する攪拌翼、タンク等の装置、水分散液の濃度
等に合わせて行うものであり一概に言えないが、過度の
攪拌は水分散液の粘度が増加してしまい易く、またエネ
ルギー効率の点からも沈降が生じない程度に適宜調節さ
れる。なお、水分散液には、通常分散安定化剤として界
面活性剤、分散剤、水溶性高分子等が適宜添加使用する
こともできる。
【0013】更に、本発明者等は、攪拌条件について研
究を重ねた結果、間欠攪拌(不連続攪拌)を行うと、水
分散液を貯蔵温度が0〜40℃の範囲でも凝集が生じな
いことを見出した。間欠攪拌(不連続攪拌)とは、水分
散液が沈降を生じない範囲で、攪拌処理を施す時間が攪
拌処理を停止する時間よりも短時間乃至同時間となるよ
うに攪拌を一定時間止める攪拌である。言い換えれば、
攪拌を必要最低限にする攪拌方法である。なお、水分散
液には、通常分散安定化剤として界面活性剤、分散剤、
水溶性高分子等が適宜添加使用することができる。
【0014】本発明者等は、更に水分散液に使用する分
散安定化剤について研究を重ねた。そして、分散安定化
剤のなかでも平均分子量が200以上のアニオン性又は
ノニオン性の水溶性高分子を分散安定化剤として用いる
と、水分散液を貯蔵温度が0〜40℃の範囲であれば連
続的に攪拌しても障害が発生しないことを見出した。
尚、該平均分子量が200以上のアニオン性又はノニオ
ン性の水溶性高分子を過剰の使用すると泡が立ちやすく
なり、また過小の使用は分散液の安定性に問題が生じる
ため、核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分とする顕
色剤組成物100重量部に対して0.05〜4重量部の
範囲で使用するの好ましく、0.1〜2重量部の範囲で
使用するのが特に好ましい。
【0015】尚、該水溶性高分子の添加する時期である
が、貯蔵する直前に添加するのが最も効果的であるが、
有機溶剤を含有する核置換サリチル酸の多価金属塩を主
成分とする顕色剤組成物乳化液からそのままの分散状態
で有機溶剤を除去し水分散系を形成させた直後に、即ち
湿式微粉砕処理する前に添加することもでき、この段階
での添加が好ましい。
【0016】一般に長期保存性に優れる分散安定化剤
は、起泡性が大きく、湿式微粉砕処理等を施した場合、
泡の発生が酷く、操作不能に陥る事が多いが、前記の平
均分子量が200以上のアニオン性又はノニオン性の水
溶性高分子は、保存性が高いにも係わらず、泡の発生が
極めて少ないので、湿式微粉砕処理する前に添加するこ
ともできる。
【0017】平均分子量が200以上のアニオン性又は
ノニオン性の水溶性高分子とは、特開昭62−1984
92号、特開昭63−109084号、特公昭63−1
7635号、特開平2−204083号、特開平3−2
27687号等に記載されているような、少なくともア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタク
リル酸エステル、イタコン酸、イタコン酸エステル、マ
レイン酸、マレイン酸エステル、アクリルアミド、イソ
ブチレン、α−メチルスチレン、スルホン化スチレン又
はナフタリンスルホン酸等の単量体の一種から成る共重
合体が挙げられる。その中でも、メタクリル酸、アクリ
ル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルから成る共重合
体及び、メタクリル酸、メタクリル酸アルキル又はアク
リルアミドから成る共重合体及び、アクリルアミド又は
アクリル酸から成る共重合体が好ましい。
【0018】本発明は、分散安定化剤として上記の平均
分子量が200以上のアニオン性又はノニオン性の水溶
性高分子を用い、攪拌条件として間欠攪拌(不連続攪
拌)を行い、水分散液を0〜40℃に保つことが、最も
好ましい実施態様である。
【0019】本発明の顕色剤組成物として使用する核置
換サリチル酸の多価金属塩としては、特公昭49−10
856号、特公昭51−25174号、特開昭49−5
5410号、特開平3−227687、特開平3−21
5084等に記載されているような、3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸、3−α−ベンジル化フエ
ニルエチルサリチル酸、3−α−メチル−α−エチルぺ
ンチル−5−α,α−ジメチルベンジルサリチル酸、3
−クミル−5−イソオクチルサリチル酸、3−クミル−
5−tert−ブチルサリチル酸、3−tert−ブチル−5−
クミルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−オクチルサリチル酸、3,5−
ジ−イソノニルサリチル酸、3,5−ジ−イソドデシル
サリチル酸、3,5−ジ(メチルクミル)サリチル酸、
3,5−ジクミルサリチル酸、3−α−メチルベンジル
化フェニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α−メ
チル−α−エチルペンチル−6−メチルサリチル酸、
3,5−ジ(α−ベンジル化フェニルエチル)サリチル
酸、3,5−ジ(ベンジル化ベンジル)サリチル酸、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)−6−メチルサリチ
ル酸、3−α−トリルエチル−6−メチルサリチル酸、
3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)−6−メチル
サリチル酸、3,5−ジ−tert−オクチル−6−メチル
サリチル酸、3−α−ジメチルフェニルエチル−6−メ
チルサリチル酸、3−α−エチルフェニルエチル−6−
メチルサリチル酸、3−α−イソプロピルフェニルエチ
ル−6−メチルサリチル酸、3−α−ベンジル化ベンジ
ルフェニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α−メ
チル−α−エチルペンチル−6−エチルサリチル酸等の
多価金属塩が挙げられる。ここでイソノニル基、イソド
デシル基、イソペンタデシル基はそれぞれプロピレン三
量体、プロピレン四量体又は1−ブテン三量体及びプロ
ピレン五量体が付加して生じた置換基の総称として定義
する。
【0020】一方、多価金属の具体例としては、マグネ
シウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、鉄、コバル
ト、ニッケル等が挙げられるが、なかでも亜鉛が最も好
ましい。また、上記の如き各種の核置換サリチル酸は単
独のみならず、混合して使用してもよい。
【0021】このような顕色剤組成物のなかでも、その
軟化点が低すぎると、紙表面に塗布乾燥する際に顕色剤
組成物が紙繊維間に浸透移行してしまい易く、発色濃度
が低下する、或いは顕色剤組成物の水分散液が凝固しや
すくなって、長時間にわたっての貯蔵安定性に欠ける場
合がある。その為、核置換サリチル酸の多価金属塩を主
成分とする顕色剤組成物の軟化点は40℃以上にするの
が好ましい。しかし、軟化点が極めて高いと、紙表面に
塗布乾燥する際に殆ど自着作用を現さないので、これを
紙表面に固着させる為に多量の接着剤を使用しなければ
ならず、その場合は接着剤が顕色剤組成物上に膜となっ
てしまい、記録時にマイクロカプセル中に存在する発色
剤溶解オイルの移行を妨げ、顕色能がやや劣る場合もあ
る。従って、核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分と
する顕色剤組成物の軟化点は、40〜85℃程度に調整
するのがより好ましい。
【0022】顕色剤組成物を好ましい軟化点温度に調整
する方法としては、軟化点の異なる核置換サリチル酸の
多価金属塩を混合する方法、顕色剤の軟化点を下げる為
に、軟化点を低下させる物質、例えば脂肪酸の金属塩、
トリアルキルフェノール、トリアラールキルフェノール
又はスチレンオリゴマー等を添加する方法、低すぎる軟
化点の核置換サリチル酸の多価金属塩に軟化点を上昇さ
せるような物質、例えばポリスチレン、ポリ−α−メチ
ルスチレン又は石油樹脂等を添加する方法などが挙げら
れる。尚、混合割合については特に限定されるものでは
ない。本発明で言う軟化点とは、核置換サリチル酸の多
価金属塩を主成分とする顕色剤組成物が水中で平衡水分
を含有する状態での軟化温度を意味し、通常は乾燥状態
での軟化点より50℃程度低めの値となる。
【0023】本発明では、望ましい粒子の大きさの顕色
剤組成物を得る為に、核置換サリチル酸の多価金属塩を
主成分とする顕色剤組成物に有機溶剤を添加して液状化
し、分散剤を含む水中に強力な分散手段で乳化分散さ
せ、つづいてこの分散液を加熱して有機溶剤を蒸留除去
する方法が取られる。この方法は核置換サリチル酸の多
価金属塩を主成分とする顕色剤組成物を水性媒体中で乳
化分散させるため、通常水性媒体中に分散剤を含有させ
る必要がある。分散剤としては、例えばアルキル硫酸エ
ステルのアルカリ塩、アルキルベンゼンスルホン酸のア
ルカリ塩、アルキルナフタレンスルホン酸のアルカリ
塩、オレイン酸アミドスルホン酸のアルカリ塩、ジアル
キルスルホコハク酸のアルカリ塩等のアニオン性界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、
アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、寒天、ゼラチン
等の天然高分子物質、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル化澱粉、
リン酸化澱粉、リグニンスルホン酸ナトリウム等の半合
成高分子物質、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸
共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン・無水マレイン酸共重合体、アクリル酸重合体、アク
リル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アクリル酸・ア
クリルアミド共重合体、ビニルベンゼンスルホン酸重合
体等の重合体や共重合体のアルカリ塩、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、ビニルカルボン酸エステ
ル・アクリルアミド共重合体等の合成高分子物質等が挙
げられる。これらの中でも特にビニルカルボン酸エステ
ル・アクリルアミド共重合体が好ましい。重合度が10
0以上であり、少なくともアクリルアミド70〜96モ
ル%とアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸又はマレ
イン酸の炭素数4以下のアルキル又はアルコキシアルキ
ルエステル4〜30モル%の共重合比を有するアクリル
アミド共重合体は保護コロイド性が大きく、また起泡性
が小さいため特に好ましい。
【0024】これら分散剤の使用量は目的とする分散粒
子の大きさ等に応じて適宜調節されるが、好ましくは顕
色剤組成物100重量部に対して1〜30重量部程度の
割合で調節される。又、これら分散剤の使用は単独であ
っても、2種以上の併用であっても構わない。乳化分散
は加熱下に行ってもよいし、非加熱下に行ってもよい。
【0025】このようにして得られた顕色剤組成物を更
に湿式分散処理するの分散機としては、例えばボールミ
ル、ペブルミル、サンドミル(縦型,横型)、コボルミ
ル、アトライター、ダイノミル等の如く粉砕メディアを
使用する各種のサンドミル型粉砕機、3本ロールミル、
高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃
ミル等の高速グラインド装置等が挙げられるが、処理条
件設定の容易さ、粉砕効率等を考慮するとサンドミル型
粉砕機(縦型,横型)、高速インペラー分散機が好まし
く、その中でもサンドミル型粉砕機(縦型,横型)がよ
り好ましい。
【0026】該顕色剤組成物水分散液は、通常無機顔料
や接着剤等を混合し、エアーナイフコーター、ブレード
コーター、ロールコーター、サイズプレスコーター、カ
ーテンコーター、ショートドウェルコーター等の通常の
塗布装置によって上質紙、コート紙、合成紙、フィルム
等の支持体上に、乾燥重量が2〜8g/m2 程度となる
ように塗布され、感圧記録体用、感光感圧記録体用等の
顕色剤シートとして仕上げられる。また、支持体の同一
面に顕色剤層と発色剤層を設ける、或いは顕色剤塗液と
カプセル化した発色剤を含む塗液の混合塗被層を有する
自己発色型感圧複写紙(所謂セルフコンテンド型)にも
使用することができる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の効果を一層明確にするた
め、実施例及び比較例を記載するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。また、例中の「部」及び
「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量部」及び「重
量%」を表わす。
【0028】実施例1 かきまぜ機と温度計を備えた内容積20000mlのステ
ンレススチール製の円筒型容器に、水2000g及び硫
酸亜鉛(7水塩)400gを入れ溶解させる。これに
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸ナトリウ
ム10%水溶液8500gを内容物を激しく掻き混ぜな
がら添加する。複分解によって容器内は直ちにチキソト
ロピック状のドロッとした液になる。ここでα−メチル
スチレンとスチレンの共重合体(共重合比;40対60
モル%、平均分子量;約1500)150gを含むメチ
ルイソブチルケトン(沸点116℃)880gを短時間
のうちに加える。チキソトロピック状のドロッとした内
容物の流動性が次第に良くなるので、流動しやすくなっ
たら、容器を加熱して内容物の温度を75℃にして静置
する。上層に水相が下層に油相が分離するので油層を全
量取り出し、これを内容積5000mlの硬質ガラス製の
ビーカーに移す。これを更に、水600g、炭酸ナトリ
ウム2.5g、ポリビニルアルコール(ケン化度;98
%、重合度約1700)5%水溶液500g及びアクリ
ル酸エチルとアクリルアミドの共重合体(共重合比;1
3対87モル%、重合度;約400)25%水溶液60
gを加え、35℃ないし40℃の範囲でホモミキサー
(モデルM、特殊機化工業株式会社製)毎分8800な
いし9000回の回転数により20分間乳化操作を行う
ことによって水中油型の乳化液が得られる。これをかき
まぜ機、温度計及び蒸留口のついた内容積10000ml
の硬質ガラス製三つ口フラスコに移し、更に水2000
gを加えてから内容物をゆっくりかきまぜながらフラス
コを加熱して沸騰させる。蒸留口からメチルイソブチル
ケトン及び一部の水を取り出すと、内容物はメチルイソ
ブチルケトンを含まない3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛を主成分とする顕色剤組成物の水分
散液が得られる。平均粒子径は1.2μmである。
【0029】更に、この水分散液をサンドミル(五十嵐
機械株式会社製,MODEL NO ,OSG-8G)を使用し、平均粒
子径が1.1μmの固形分38%の3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸亜鉛を主成分とする顕色剤組
成物の水分散液を調整した。その後内容積5リットルの
蓋付(中央部に攪拌棒の差し込み口がある)ステンレス
製のバットに上記38%(固形分)の3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸亜鉛を主成分とする顕色剤
組成物の水分散液を2kg入れる。次にステンレス製のバ
ットに長さ5cm、幅1cmの羽根を持つ掻き混ぜ機を取り
つけて、毎分100回転の速度で連続攪拌しながら15
℃から20℃の温度でコントロールされている水槽中に
15日間浸した後の水分散液のB型粘度形の粘度(60
rpm )を測定した。
【0030】比較例1 実施例1で15℃から20℃の温度でコントロールされ
ている水槽に浸す代わりに30℃から35℃の温度でコ
ントロールされている水槽に浸す以外は実施例1と同様
にして15日後の水分散液のB型粘度形の粘度(60rp
m )を測定した。
【0031】実施例2 かきまぜ機と温度計を備えた内容積20000mlのステ
ンレススチール製の円筒型容器に、水2000g及び硫
酸亜鉛(7水塩)400gを入れ溶解させる。これに
3,5−ジイソノニルサリチル酸ナトリウム10%水溶
液8500gを内容物を激しく掻き混ぜながら添加す
る。複分解によって容器内は直ちにチキソトロピック状
のドロッとした液になる。ここでα−メチルスチレンと
スチレンの共重合体(共重合比;40対60モル%、平
均分子量;約1500)150gを含むキシレン(沸点
139℃)880gを短時間のうちに加える。チキソト
ロピック状のドロッとした内容物の流動性が次第に良く
なるので、流動しやすくなったら、容器を加熱して内容
物の温度を75℃にして静置する。上層に水相が下層に
油相が分離するので油層を全量取り出し、これを内容積
5000mlの硬質ガラス製のビーカーに移す。これを更
に、水600g、炭酸ナトリウム2.5g、ポリビニル
アルコール(ケン化度;98%、重合度約1700)5
%水溶液500g及びアクリル酸エチルとアクリルアミ
ドの共重合体(共重合比;13対87モル%、重合度;
約400)25%水溶液60gを加え、35℃ないし4
0℃の範囲でホモミキサー(モデルM、特殊機化工業株
式会社製)毎分8800ないし9000回の回転数によ
り20分間乳化操作を行うことによって水中油型の乳化
液が得られる。これをかきまぜ機、温度計及び蒸留口の
ついた内容積10000mlの硬質ガラス製三つ口フラ
スコに移し、更に水2000gを加えてから内容物をゆ
っくりかきまぜながらフラスコを加熱して沸騰させる。
蒸留口からキシレン及び一部の水を取り出すと、内容物
はキシレンを含まない全固形分38%の3,5−ジイソ
ノニルサリチル酸亜鉛を主成分とする顕色剤組成物の水
分散液が得られる。平均粒子径は0.9μmである。
【0032】更に、この水分散液を高速インペラー分散
機(特殊機化工業株式会社製,MODEL LM-S) を使用し、
平均粒子径は0.8μmの固形分38%の3,5−ジイ
ソノニルサリチル酸亜鉛を主成分とする顕色剤組成物の
水分散液を調整した。その後内容積5リットルの蓋付
(中央部に攪拌棒の差し込み口がある)ステンレス製の
バットに上記38%(固形分)の3,5−ジ(イソノニ
ル)サリチル酸亜鉛を主成分とする顕色剤組成物の水分
散液を2kg入れる。次にステンレス製のバットに長さ5
cm、幅1cmの羽根を持つ掻き混ぜ機を取りつけて、毎分
300回転の速度10分間攪拌、50分間停止する事を
繰り返しながら30℃から35℃の温度でコントロール
されている水槽中に15日間浸した後の水分散液のB型
粘度形の粘度(60rpm )を測定した。
【0033】実施例3 実施例1で得られたサンドミル処理後の38%(固形
分)の3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛を主成分とする顕色剤組成物の水分散液3kgを内容積
5リツトルの蓋付(中央部に攪拌棒の差し込み口があ
る)ステンレス製のバットに入れたあとで、次にステン
レス製のバットに長さ5cm、幅1cmの羽根を持つ掻き混
ぜ機を取りつけて、毎分300回転の速度で10分間攪
拌し、50分停止する事を繰り返しながら30℃から3
5℃の温度でコントロールされている水槽中に15日間
浸した後の水分散液のB型粘度形の粘度(60rpm )を
測定した。
【0034】比較例2 実施例2で30℃から35℃の温度でコントロールされ
ている水槽に浸す代わりに、45℃から50℃の温度で
コントロールされている水槽に浸す以外は実施例2と同
様にして15日後の水分散液のB型粘度形の粘度(60
rpm )を測定した。
【0035】実施例4 実施例1で得られたサンドミル処理後の38%(固形
分)の3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛を主成分とする顕色剤組成物の水分散液3kgを内容積
5リツトルの蓋付(中央部に攪拌棒の差し込み口があ
る)ステンレス製のバットに入れたあとで、更に20%
のアクリルアミド共重合体(アクリルアミド、アクリル
酸エチル及びアクリル酸ブチルのモル比は85:11:
4)の水溶液29g添加し、次にステンレス製のバット
に長さ5cm、幅1cmの羽根を持つ掻き混ぜ機を取りつけ
て、毎分100回転の速度で連続攪拌しながら、30℃
から35℃の温度でコントロールされている水槽中に1
5日間浸した後の水分散液のB型粘度形の粘度(60rp
m )を測定した。
【0036】実施例5 実施例1で得られたサンドミル処理後の38%(固形
分)の3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛を主成分とする顕色剤組成物の水分散液3kgを内容積
5リツトルの蓋付(中央部に攪拌棒の差し込み口があ
る)ステンレス製のバットに入れたあとで、更に20%
のメタクリル酸共重合体(メタクリル酸、メタクリル酸
ブチル及びアクリル酸メチルのモル比は40:30:3
0)の水溶液86g添加し、次にステンレス製のバット
に長さ5cm、幅1cmの羽根を持つ掻き混ぜ機を取りつけ
て、毎分100回転の速度で連続攪拌しながら、30℃
から35℃の温度でコントロールされている水槽中に1
5日間浸した後の水分散液のB型粘度形の粘度(600
rpm )を測定した。
【0037】実施例6 実施例1で得られたサンドミル処理後の38%(固形
分)の3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛を主成分とする顕色剤組成物の水分散液3kgを内容積
5リツトルの蓋付(中央部に攪拌棒の差し込み口があ
る)ステンレス製のバットに入れたあとで、更に20%
のアクリルアミド共重合体(アクリルアミド、アクリル
酸エチル及びアクリル酸ブチルのモル比は85:11:
4)の水溶液57g添加し、次にステンレス製のバット
に長さcm、幅1cmの羽根を持つ掻き混ぜ機を取りつけ
て、毎分300回転の速度で10分間攪拌し、50分停
止する事を繰り返しながら30℃から35℃の温度でコ
ントロールされている水槽中に15日間浸した後の水分
散液のB型粘度形の粘度(60rpm )を測定した。
【0038】比較例3 実施例4で、30℃から35℃の温度でコントロールさ
れている水槽に浸す代わりに45℃から50℃の温度で
コントロールされている水槽に浸す以外は実施例4と同
様にして、15日後の水分散液のB型粘度形の粘度(6
0rpm )を測定した。
【0039】比較例4 実施例4で20%のアクリルアミド共重合体(アクリル
アミド、アクリル酸エチル及びアクリル酸ブチルのモル
比は85:11:4)の水溶液120g添加する代わり
に20%のカチオン性分散剤(商品名:ケミスタット6
300,三洋化成)57g添加し、30℃から35℃の
温度でコントロールされている水槽に浸す以外は実施例
4と同様にして、15日後の水分散液のB型粘度形の粘
度(60rpm )を測定した。
【0040】比較例5 実施例4で30℃から35℃の温度でコントロールされ
ている水槽に浸す代わりに45℃から50℃の温度でコ
ントロールされている水槽に、毎分300回転の速度1
0分間攪拌、50分間停止する事を繰り返しながら15
日間浸す以外は実施例4と同様にして、15日後の水分
散液のB型粘度形の粘度(60rpm )を測定した。
【0041】〔評価〕最初の分散液の粘度を基準にし
て、 ◎:15日後の粘度が殆ど変化しない ○:15日後の粘度が2倍以内である ×:15日も経たずに分散系がこわれてクリーム状とな
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
は、核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分とする顕色
剤組成物を有機溶剤に溶解させ、この溶液を水溶液中で
加熱下又は非加熱下に乳化分散せしめ、つづいてこの分
散液から有機溶剤を除去して得られる水分散液を、更に
湿式微粉砕処理して得られた水分散液を極めて安定して
貯蔵することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分と
    する顕色剤組成物を有機溶剤に溶解させ、この溶液を水
    溶液中で加熱下又は非加熱下に乳化分散せしめ、つづい
    てこの分散液から有機溶剤を除去して得られる水分散液
    を、更に湿式微粉砕処理して得られた水分散液の貯蔵方
    法として、水分散液の液温を0℃〜25℃に保ちながら
    水分散液を攪拌とすることを特徴とする核置換サリチル
    酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組成物水分散液の
    貯蔵方法。
  2. 【請求項2】核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分と
    する顕色剤組成物を有機溶剤に溶解させ、この溶液を水
    溶液中で加熱下又は非加熱下に乳化分散せしめ、つづい
    てこの分散液から有機溶剤を除去して得られる水分散液
    を、更に湿式微粉砕処理して得られた水分散液の貯蔵方
    法として、水分散液の液温を0℃〜40℃に保ちながら
    水分散液を間欠攪拌することを特徴とする核置換サリチ
    ル酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組成物水分散液
    の貯蔵方法。
  3. 【請求項3】核置換サリチル酸の多価金属塩を主成分と
    する顕色剤組成物を有機溶剤に溶解させ、この溶液を水
    溶液中で加熱下又は非加熱下に乳化分散せしめ、つづい
    てこの分散液から有機溶剤を除去して得られる水分散液
    を、更に湿式微粉砕処理してえられる水分散液の貯蔵方
    法として、水分散液に分散安定化剤として平均分子量が
    200以上のアニオン性又はノニオン性の水溶性高分子
    を含有せしめ、且つ水分散液の温度を0℃〜40℃に保
    ちながら水分散液の攪拌をすることを特徴とする核置換
    サリチル酸の多価金属塩を主成分とする顕色剤組成物水
    分散液の貯蔵方法。
  4. 【請求項4】顕色剤組成物100重量部に対して平均分
    子量が200以上のアニオン性又はノニオン性の水溶性
    高分子を0.05〜4.0重量部使用する請求項3記載
    の顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法。
  5. 【請求項5】水分散液を間欠攪拌する請求項3又は請求
    項4記載の顕色剤組成物水分散液の貯蔵方法。
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