JPH06106868A - 色素、感熱転写記録用色素及び感熱転写記録材料 - Google Patents

色素、感熱転写記録用色素及び感熱転写記録材料

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JPH06106868A
JPH06106868A JP4258503A JP25850392A JPH06106868A JP H06106868 A JPH06106868 A JP H06106868A JP 4258503 A JP4258503 A JP 4258503A JP 25850392 A JP25850392 A JP 25850392A JP H06106868 A JPH06106868 A JP H06106868A
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JP
Japan
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group
dye
transfer recording
thermal transfer
heat
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JP4258503A
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Inventor
Akio Miura
紀生 三浦
Noritaka Nakayama
憲卓 中山
Tawara Komamura
大和良 駒村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は色再現性、及び耐光性に優
れたマゼンタ色素である感熱転写記録用色素及びこれを
利用した感熱転写記録材料を提供することである。 【構成】 感熱転写記録用色素は一般式(1)で表さ
れ、感熱転写記録材料は、支持体上に一般式(1)で表
される色素を有する感熱層を支持体上に有する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は色素、感熱転写記録用色
素及び感熱転写記録材料に関し、更に詳しくは色再現
性、及び耐光性に優れたマゼンタ色素である色素、感熱
転写記録材料に好適に使用される感熱転写記録用色素及
びこれを利用した感熱転写記録材料に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】カラーハー
ドコピーを得る方法としては、インクジェット、電子写
真、感熱転写等によるカラー記録技術が検討されてお
り、中でも感熱転写方式は、操作や保守の容易性、装置
の小型化、低コスト化が可能なこと、或いはランニング
コストが安い等の利点を有している。
【0003】感熱転写方式には、支持体上に溶融性イン
ク層を有する転写シート(感熱転写材料とも言う)を感
熱ヘッドにより加熱して、該インクを被転写シート(受
像材料とも言う)上に溶融転写する方式と、支持体上に
熱拡散性色素(昇華性色素)を含有するインク層を有す
る転写シートを感熱ヘッドにより加熱して、被転写シー
トに前記熱拡散性色素を転写する熱拡散転写方式(昇華
転写方式)の2種類があるが、熱拡散転写方式の方が感
熱ヘッドの熱的エネルギーを変化に応じて、色素の転写
量を変化させて画像の階調をコントロールすることがで
きるので、フルカラー記録に有利である。
【0004】ところで、熱拡散転写方式の感熱転写記録
においては用いられる色素が重要であり、転写記録のス
ピード、画質、画像の保存安定性等に大きな影響を与え
る。
【0005】したがって前述の熱拡散転写方式に用いる
色素としては、(1) 感熱記録条件( ヘッドの温度、ヘッ
ドの加熱時間等) で容易に熱拡散(昇華)すること、
(2) 色再現上好ましい色相を有すること、(3) 記録時の
加熱温度で熱分解しないこと、(4) 耐光性、耐熱性、耐
湿性、耐薬品性などが良好なこと、(5) モル吸光係数が
大きいこと、(6) 感熱転写材料への添加が容易なこと、
(7) 合成が容易なこと、などの特性を具備している必要
がある。
【0006】なお本発明において、熱拡散とは、感熱転
写材料の加熱時に色素が加熱エネルギーに応じて、気
体、液体または固体状態で、実質的に色素単独で拡散お
よび/または転写することを意味し、当業界において
「昇華転写」と称されているものと実質的に同義であ
る。
【0007】従来、感熱転写記録材料用マゼンタ色素と
しては、特開昭59−78896号、同60−3039
2号、同60−30394号、同60−253595
号、同61−262190号、同63−5992号、同
63−205288号、同64−1591号、等の各公
報に、アントラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系
色素等が開示されているが、上記の条件をすべて満足す
る色素は見い出されていない。また、特開昭64−63
194号には色相を改良したマゼンタ色素が提案されて
いるが、耐光性の点で十分ではない。
【0008】そこで本発明者等は、前述の観点に立っ
て、感熱転写記録材料用の色素について、種々研究を重
ねた結果、一般式(1)で示される新規の化合物が前述
の条件を満足し、特に色再現性、および耐光性に優れて
いて好ましいことを見いだし、これに基づいて本発明は
完成したものである。
【0009】本発明の目的は、上記の性質、特に色再現
性、及び耐光性が改良された新規のマゼンタ色素、感熱
転写記録材料に好適に使用される感熱転写記録用色素及
びこれを用いた感熱転写記録材料を提供することにあ
る。
【0010】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、下記一般式(1)で表
わされる色素であり、 一般式(1)
【0011】
【化1】
【0012】(ただし、R1 はハメットの置換基定数σ
p が0.2未満の基を表わす。X及びYは窒素原子又は
−S(O)n2 を置換した炭素原子を表す。R2 及び
Rはそれぞれ水素原子又は非金属の置換基を表わす。n
は1又は2を表わし、mは0〜4の整数を表わす。Aは
アミノ基、水酸基または水酸基の塩を表わす。Zは炭素
原子と共に置換基を有することのある芳香族環を形成す
る原子群を表わす。)請求項2に記載の発明は、下記一
般式(1)で表わされる感熱転写記録用色素であり、 一般式(1)
【0013】
【化1】
【0014】(ただし、R1 はハメットの置換基定数σ
p が0.2未満の基を表わす。X及びYは窒素原子又は
−S(O)n2 を置換した炭素原子を表す。R2 及び
Rはそれぞれ水素原子又は非金属の置換基を表わす。n
は1又は2を表わし、mは0〜4の整数を表わす。Aは
アミノ基、水酸基または水酸基の塩を表わす。Zは炭素
原子と共に置換基を有することのある芳香族環を形成す
る原子群を表わす。)請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の感熱転写記録用色素を含む感熱層を支持体上
に備えてなることを特徴とする感熱転写記録材料であ
る。
【0015】以下に本発明についてさらに詳しく説明す
る。
【0016】一般式(1)で表わされる色素において、
Rは水素原子、または非金属の置換基を表わし、その中
でも水素原子、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子
等)、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、ヒドロキシエチル基、メトキメチル基、トリ
フルオロメチル基、t−ブチル基等)、シクロアルキル
基(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等)、
アラルキル基(例えばベンジル基、2−フェネチル基
等)、アリール基(例えばフェニル基、ナフチル基、、
p−トリル基、p−クロロフェニル基等)、アルコキシ
基(例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基等)、アリールオキシ基(例えばフ
ェノキシ基等)、シアノ基、アシルアミノ基(例えばア
セチルアミノ基、プロピオニルアミノ基等)、アルキル
チオ基(例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−ブチ
ルチオ基等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基
等)、スルホニルアミノ基(例えばメタンスルホニルア
ミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基等)、ウレイド基
(例えば3−メチルウレイド基、3、3−ジメチルウレ
イド基、1, 3−ジメチルウレイド基等)、スルファモ
イルアミノ基(ジメチルスルファモイルアミノ基等)、
カルバモイル基(例えばメチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、ジメチルカルバモイル基等)、スルフ
ァモイル基(例えばエチルスルファモイル基、ジメチル
スルファモイル基等)、アルコキシカルボニル基(例え
ばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、
アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボ
ニル基等)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル
基、ブタンスルホニル基、フェニルスルホニル基等)、
アシル基(例えばアセチル基、プロパノイル基、ブチロ
イル基等)、アミノ基(メチルアミノ基、エチルアミノ
基、ジメチルアミノ基等)、イミド基(例えばフタルイ
ミド基等)、ヘテロ環基(例えばピリジル基、ベンズイ
ミダゾリル基、ベンズチアゾリル基、ベンズオキサゾリ
ル基等)が好ましい。
【0017】R1 はハメットの置換基定数σp が0.2
未満の基を表わす。色素の分光吸収に対するσp 値は極
めて重要であり、R1 の値が0.2以上である基では色
素の分光吸収が長波であり適性なマゼンタの吸収を与え
ることが出来ない。σp が0.2未満の基としてはアル
キル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニルアミ
ノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アミノ基
が好ましい。これらの置換基の具体的な例はRで述べた
のと同じものを挙げることができる。
【0018】R2 は水素原子、又は非金属の置換基を表
わすが、その中でもアルキル基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基、アミノ基が好ましい。これら
の置換基の具体的な例はRで述べたのと同じものを挙げ
ることができる。
【0019】Aで表わされるアミノ基は好ましくは一般
式(2)で表わされる。
【0020】一般式(2)
【0021】
【化2】
【0022】式中、R3 及びR4 はそれぞれ独立に、水
素原子、アルキル基、アラルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、又はヘテロ環基を表わす。又R3 とR
4 は互いに結合して環を形成しても良く、R3 とRある
いはR4 とRが結合して環を形成しても良い。
【0023】これらの置換基の具体的な例はRで述べた
ものと同じものを挙げることができる。
【0024】又、R3 とR4 が結合して環を形成するも
のの好ましい例としてピロリジノ基、ピペリジノ基、モ
ルホリノ基等を挙げることができる。R3 とRあるいは
4とRが結合して環を形成するものの好ましい例とし
て、下記一般式(3)〜(5)を挙げることができる。
【0025】一般式(3)
【0026】
【化3】
【0027】一般式(4)
【0028】
【化4】
【0029】一般式(5)
【0030】
【化5】
【0031】Aで表わされる水酸基の塩は好ましくは一
般式(6)で表わされる。
【0032】一般式(6)
【0033】
【化6】
【0034】式中A2 +は、1価の有機又は無機のカチオ
ンを表わし、無機のカチオンとして好ましくはナトリウ
ム、カリウムのカチオンが挙げられる。有機のカチオン
としては有機塩基のプロトン付加体もしくは4級アンモ
ニウムカチオンが好ましく、有機塩基として好ましくは
アルキルアミン(例えば、メチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、等)、アリールアミン(例え
ば、アニリン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン等)、アミジン類(ベンズアミジン、アセトアミ
ジン、1,5−ジアゾビシクロ(4,3,0)−5−ノ
ネン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウ
ンデセン等)、グアニジン類(例えばテトラメチルグア
ニジン、ジフェニルグアニジン、ジメチルジフェニルグ
アニジン、ジピペリドグアニジン、ビスグアニジン
等)、含窒素複素環化合物(例えば、ピリジン、キノリ
ン、イミダゾール、ピロリジン、モルホリン、4−N,
N−ジメチルアミノピリジン、等)が挙げられる。4級
アンモニウムカチオンとしては例えばテトラメチルアン
モニウム、テトラエチルアンモニウム、トリメチルベン
ジルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム等のカチ
オンが挙げられる。
【0035】Zと炭素原子で形成される芳香族環として
好ましくはベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、キ
ノリン環、イソキノリン環等を挙げることができる。
【0036】本発明に用いられる一般式(1)で表され
る色素(以下本発明で用いられる色素と言う)は例え
ば、下記一般式(7)で表される化合物と一般式(8)
で表わされるp−フェニレンジアミン誘導体あるいはp
−アミノフェノール誘導体とを用いて公知の反応により
製造することができる。
【0037】一般式(7)
【0038】
【化7】
【0039】一般式(8)
【0040】
【化8】
【0041】ただし、式中、R、R1 、A、X、Y、及
びmは一般式(1)と同義である。
【0042】又、Aが水酸基の塩である本発明の感熱転
写記録用色素は、Aが水酸基である本発明の感熱転写記
録用色素と前記有機塩基とを適当な有機溶媒(たとえば
酢酸エチル、アセトン、メタノール等)中で混合するこ
とにより得られる。更に得られた感熱転写記録用色素を
同様の条件で4級アンモニウム塩(例えばテトラメチル
アンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムブ
ロマイド、トリメチルベンジルアンモニウムブロマイド
等)と混合することにより4級アンモニウムカチオンを
有する本発明の感熱転写記録用色素が得られる。
【0043】本発明の感熱転写記録用色素の具体例を図
1におけるM−1〜15として、図2におけるM−16
〜30として、図3におけるM−31〜45として示
す。因に、各図において示された色素におけるR1 のσ
pは次のとおりである。M−1のσpは−0.20、M
−2のσpは−0.17、M−3のσpは−0.15、
M−4のσpは+0.14、M−5のσpは−0.2
0、M−6のσpは−0.17、M−7のσpは−0.
15、M−8のσpは−0.40、M−9のσpは−
0.24、M−10のσpは−0.15、M−11のσ
pは−0.20、M−12のσpは−0.17、M−1
3のσpは−0.66、M−14のσpは−0.03、
M−15のσpは−0.19、M−16のσpは−0.
20、M−17のσpは−0.17、M−18のσpは
−0.15、M−19のσpは+0.12、M−20の
σpは−0.20、M−21のσpは−0.01、M−
22のσpは−0.15、M−23のσpは−0.4
0、M−24のσpは+0.18、M−25のσpは+
0.11、M−26のσpは−0.20、M−27のσ
pは−0.20、M−28のσpは−0.26、M−2
9のσpは−0.03、M−30のσpは−0.19、
M−31のσpは−0.20、M−32のσpは−0.
17、M−33のσpは−0.15、M−34のσpは
+0.14、M−35のσpは−0.20、M−36の
σpは−0.17、M−37のσpは−0.15、M−
38のσpは−0.40、M−39のσpは−0.2
0、M−40のσpは−0.15、M−41のσpは+
0.18、M−42のσpは−0.17、M−43のσ
pは−0.66、M−44のσpは−0.03、M−4
5のσpは−0.20である。
【0044】本発明の感熱転写材料は本発明の感熱転写
記録用色素をバインダーと共に溶媒中に溶解あるいは微
粒子状に分散させることにより、本発明の色素を含有す
るインク組成物を調製し、該インク組成物を支持体上に
塗布し、乾燥することによって得られる。本発明の感熱
転写記録用色素の使用量は支持体1m2 当り0. 05g
〜20gが好ましい。
【0045】前記バインダーとしては、セルロース系、
ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、ポリビニ
ルピロリドン系などの水溶性ポリマー、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポ
リスルホン、ポリエーテルスルホン、エチルセルロース
などの有機溶媒に可溶のポリマーを挙げることができ
る。
【0046】有機溶媒に可溶のポリマーを用いる場合、
有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散
の形で使用しても良い。
【0047】バインダーの使用量としては支持体1m2
当り0. 1g〜50gが好ましい。
【0048】前記支持体としては、寸法安定性がよく、
記録の際感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであればよい
が、コンデンサ−紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリアミド、ポリカーボネー
トのような耐熱性のプラスチックフィルムが好ましく用
いられる。
【0049】支持体の厚さは、2〜30μmが好まし
く、また支持体にはバインダ−との接着性の改良や色素
の支持体への転写、染着を防止する目的で選択されたポ
リマ−からなる下引き層を有することが好ましい。更に
支持体の裏面(感熱層とは反対側)には、ヘッドが支持
体に粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有し
てもよい。
【0050】本発明に用いられるインク層、即ち感熱層
の厚さは乾燥膜厚で0. 1〜10μmが好ましい。、感
熱層を形成するためのインク組成物を調整するための溶
媒としては、水、アルコール類(例えばエタノール、プ
ロパノール)、セロソルブ類(例えばメチルセルソル
ブ)、エステル類(例えば酢酸エチル)、芳香族類(例
えばトルエン、キシレン、クロルベンゼン)、ケトン類
(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、エーテル類
(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩素系溶
剤(例えばクロロホルム、トリクロルエチレン)などが
挙げられる。
【0051】本発明の感熱転写材料は、基本的には支持
体上に本発明の色素およびバインダーからなるインク
層、即ち感熱層から構成されているが、該インク層上に
特開昭59−106997号公報に記載されているよう
な熱溶融性化合物を含有する熱溶融性層を有していても
良い。
【0052】本発明の感熱転写材料をフルカラー画像記
録が可能な感熱転写材料に適用するには、イエロー色素
を含有するイエロー感熱転写層、マゼンタ色素を含有す
るマゼンタ感熱転写層、シアン色素を含有するシアン感
熱転写層の合計3層を支持体上の同一表面上に順次繰り
返して塗設することが好ましい。また、必要の応じて他
に黒色画像形成物質を含む感熱転写層の合計4層が同一
表面上に面順次に繰り返して塗設されていても良い。
【0053】本発明の感熱転写記録方法においては、前
記感熱転写材料の色素含有層と受像材料とを重ね合わせ
てから、画像情報に応じた熱を感熱転写記録材料に与
え、画像を受像材料上に形成することができる。
【0054】本発明で用いられる受像材料は支持体上に
受像層を有するものが用いられる。受像材料の支持体と
しては、紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラスチ
ックフィルム複合体を用いることができる。 具体的に
は支持体としては特開平3−54556号明細書5ペー
ジ右上17行〜左下11行に記載の支持体が挙げられ
る。
【0055】受像層はポリマーバインダーから構成され
る。ポリマーバインダーとしては熱可塑性ポリマーが好
ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、塩化ビニルと他のモノマー例えば酢酸ビニル等との
共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリカーボネート等の一種又は二種以上のポリマ
ー層を形成してなる。
【0056】
【実施例】以下実施例により本発明の効果を具体的に例
証する。
【0057】(色素の合成例) −色素M−1の合成− 3−メチル−6−(t)−ブチル−ピラゾロ{5,1−
c}−1,2,4−トリアゾール2.1gとN,N−ジ
エチル−p−フェニレンジアミン硫酸塩3.0gとをメ
タノール50mlに溶解した。この溶液に炭酸カリウム
7.0gの水溶液20ml、及び過硫酸アンモニウム
3.5gの水溶液20mlを加え、室温で1時間かけて
撹拌した。水100mlを更に加えて析出した結晶を濾
取した。この結晶を酢酸30mlに溶解して30%の過
酸化水素水溶液5mlを徐々に加えた。過酸化水素水溶
液を添加した後1時間かけて室温で撹拌した。水100
mlを加えて析出した結晶を濾取した。この結晶をアセ
トニトリルから再結晶して目的とする色素M−1を2.
7g(収率70%)得た。
【0058】−色素M−35の合成− 3−メチル−6−(t)−ブチル−ピラゾロ{5,1−
c}−1,2,4−トリアゾール2.1gと2,6−ジ
クロロ−4−アミノフェノール2.0gをメタノール5
0mlに溶解した。この溶液に炭酸カリウム7.5gの
水溶液30ml、及び過硫酸アンモニウム3.7gの水
溶液20mlを加え、室温で1時間かけて撹拌した。水
100mlを更に加えて析出した結晶を濾取した。この
結晶を酢酸40mlに溶解して30%の過酸化水素水溶
液6mlを徐々に加えた。過酸化水素水溶液を添加した
後1時間かけて室温で撹拌した。水100mlを加えて
析出した結晶を濾取した。この結晶をアセトニトリルか
ら再結晶して目的とする色素M−35を2.7g(収率
68%)得た。
【0059】−色素M−39の合成 2.7gの色素M−35を酢酸エチル30mlに溶解
し、ジピペリドグアニジン1.60gを添加した。減圧
下に溶媒を留去し、残渣をトルエンから再結晶すること
により目的色素M−39を2.5g(収率95%)得
た。
【0060】−色素M−31の合成− 2.5gの色素M−39を酢酸エチル20mlに溶解
し、トリメチルアンモニウムブロミド2.0gを添加し
た。室温で1時間かけて撹拌し、蒸留水50mlを加
え、酢酸エチル層を分取した。溶媒を減圧下で留去し、
残渣をトルエンから再結晶し、目的色素M−31を1.
9g(収率98%)得た。
【0061】以上において、以下の実施例で使用する色
素の代表的な合成例を示したが、上記以外の色素も上記
合成例を参考にして容易に合成することができる。
【0062】(実施例1〜10) <インクの調整>下記の原料を混合して、本発明の感熱
転写記録用色素を含有する均一な溶液のインク組成物を
得た。
【0063】 例示化合物(図1中のM−1)・・・・・4g ポリビニルブチラール樹脂・・・・・・・6g メチルエチルケトン・・・・・・・・200ml <転写材料の作製>上記インク組成物を、厚さ4.5μ
mのポリエチレンテレフタレートベース上にワイヤーバ
ーを用いて乾燥後の塗布量が0.8g/m2 になるよう
に塗布乾燥し、ポリエチレンフタレートフィルム上に感
熱転写層を形成してなる感熱転写材料1を作成した。な
お、上記ポリエチレンテレフタレートベースの裏面に
は、スティッキング防止層としてシリコン変性ウレタン
樹脂(SP−2105,大日精化(株)製)を含むニト
ロセルロース層が設けられている。
【0064】感熱転写材料1の色素M−1をM−3、1
1、16、18、26、31、39、42、45に代え
た以外は感熱転写材料1と同じ構成の感熱転写材料2〜
10を作成した。又、比較として感熱転写材料の色素M
−1を比較色素A〜C(図4参照)に代えた以外は感熱
転写材料1と同じ構成の感熱転写材料11〜13を作成
した。
【0065】<受像材料の作成>紙の両面にポリエチレ
ンをラミネートした支持体{片側のポリエチレン層に白
色顔料(TiO2 )と青味剤を含む}の上に、受像層と
してエステル変性シリコン(付き量0.15g/m2
を含むポリ塩化ビニル樹脂を含むメチルエチルケトン溶
液をポリ塩化ビニル樹脂の付き量が5g/m2 になるよ
うに塗布し、受像材料−1を得た。
【0066】−感熱転写画像の作成及び画像評価− 前記感熱転写材料1〜13と受像材料1を各々重ね、感
熱ヘッドを感熱転写材料の裏面からあてて、下記の記録
条件で画像記録を行なったところ、表1に示すようなマ
ゼンタ画像が得られた。
【0067】(記録条件) 主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm 記録電力:0.6W/ドット 加熱時間:20msecから0.2msecの間で段階
的に加熱時間を調整。 得られた画像の評価(最大反射濃度、色相、及び耐光
性)結果を表1に示す。 (最大濃度の評価)最大反射濃度(Dmax)はX-rite310T
R を用いて測定した。
【0068】(色相の評価)λ420nmにおける反射
濃度を測定し、λ420nmにおける反射濃度/最大反
射濃度=Δλ420の値により評価した。この値が小さ
い程色相が良好なことを表わす。
【0069】(耐光性の評価)画像をキセノンフェード
メーターで7日間光照射し、照射前の濃度をD0、照射後
の濃度をDとし、(D/D0 )×100(%)を色素の
残存率として求め耐光性を評価した。
【0070】(比較例1〜3)前記実施例において、感
熱転写材料の色素M−1を色素A〜C(図4参照)に代
えた以外は、前記実施例1の感熱転写材料1と同じ構成
の感熱転写材料11〜13を作成し、前記実施例1と同
様にして評価した。評価結果を表1に示した。
【0071】
【表1】
【0072】(実施例11)実施例1で支持体として用
いたポリエチレンテレフタレートフィルム上にイエロー
画像形成用色素(図4に示す色素D、付き量0.5g/
2 )を含む感熱転写層、マゼンタ画像形成用色素(図
1に示す色素M−1、付き量0.5g/m2)を含む感
熱転写層、シアン画像形成用色素(色素E、付き量0.
4g/m2 )を含む感熱転写層を順次塗設して転写材料
14を作成した。尚、各感熱転写層の構成は色素を除い
て転写材料1と同じである。
【0073】転写材料14と受像材料1を用いてニコン
製フルカラープリンターCP3000Dよりフルカラー
画像を作成した。得られた画像の色再現性、耐光性はと
もに良好であった。
【0074】以上より明らかなように本発明のマゼンタ
色素を使用することにより色再現性及び耐光性の良好な
感熱転写材料を提供することができる。
【0075】
【発明の効果】この発明によると、色再現性、及び耐光
性に優れたマゼンタ色素である感熱転写記録用色素及び
これを利用した感熱転写記録材料を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の感熱転写記録用色素の一例であ
る化学構造を示す図である。
【図2】図2は本発明の感熱転写記録用色素の一例であ
る化学構造を示す図である。
【図3】図3は本発明の感熱転写記録用色素の一例であ
る化学構造を示す図である。
【図4】図4は本発明の実施例及び比較例で使用した色
素の化学構造を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる色素。 一般式(1) 【化1】 ただし、R1 はハメットの置換基定数σp が0.2未満
    の基を表わす。X及びYは窒素原子又は−S(O)n
    2 を置換した炭素原子を表す。R2 及びRはそれぞれ水
    素原子又は非金属の置換基を表わす。nは1又は2を表
    わし、mは0〜4の整数を表わす。Aはアミノ基、水酸
    基または水酸基の塩を表わす。Zは炭素原子と共に置換
    基を有することのある芳香族環を形成する原子群を表わ
    す。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)で表わされる感熱転写
    記録用色素。 一般式(1) 【化1】 ただし、R1 はハメットの置換基定数σp が0.2未満
    の基を表わす。X及びYは窒素原子又は−S(O)n
    2 を置換した炭素原子を表す。R2 及びRはそれぞれ水
    素原子又は非金属の置換基を表わす。nは1又は2を表
    わし、mは0〜4の整数を表わす。Aはアミノ基、水酸
    基または水酸基の塩を表わす。Zは炭素原子と共に置換
    基を有することのある芳香族環を形成する原子群を表わ
    す。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の感熱転写記録用色素を
    含む感熱層を支持体上に備えてなることを特徴とする感
    熱転写記録材料。
JP4258503A 1992-09-28 1992-09-28 色素、感熱転写記録用色素及び感熱転写記録材料 Withdrawn JPH06106868A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6124078A (en) * 1998-03-17 2000-09-26 Konica Corporation Photo-decoloring dye, a binder resin composition containing the same and photo-recording material
JP2007144893A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujifilm Corp 熱転写記録システム
JP2007144889A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujifilm Corp 熱転写記録システム
JP2007144890A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujifilm Corp 熱転写記録システム

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