JPH0610865B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH0610865B2 JPH0610865B2 JP59068529A JP6852984A JPH0610865B2 JP H0610865 B2 JPH0610865 B2 JP H0610865B2 JP 59068529 A JP59068529 A JP 59068529A JP 6852984 A JP6852984 A JP 6852984A JP H0610865 B2 JPH0610865 B2 JP H0610865B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- recording medium
- particles
- metal
- magnetic recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 技術分野 本発明は、磁気記録媒体に関し、特に磁気記録媒体に使
用される磁性粉の組成の改良に関するものである。
用される磁性粉の組成の改良に関するものである。
先行技術 従来、磁気記録媒体用の粉末磁性材料として主に針状酸
化鉄が使用されてきた。
化鉄が使用されてきた。
しかし、近年、家庭用VTRの普及や高性能オーディオ
カセットテープ、ビデオテープ、コンピューターテー
プ、多重コートテープ、磁気ディスク、フロッピーディ
スク、磁気カード等の実用化に代表されるように、磁気
記録媒体に使用される信号の記録密度が高まるにつれ
て、針状酸化鉄のみでは磁気記録の高密度化に対処でき
なくなり、さらに高保磁力、高磁束密度を有する磁性材
料が種々開発されている。
カセットテープ、ビデオテープ、コンピューターテー
プ、多重コートテープ、磁気ディスク、フロッピーディ
スク、磁気カード等の実用化に代表されるように、磁気
記録媒体に使用される信号の記録密度が高まるにつれ
て、針状酸化鉄のみでは磁気記録の高密度化に対処でき
なくなり、さらに高保磁力、高磁束密度を有する磁性材
料が種々開発されている。
このような磁性粉材料の1つとして、磁性金属を使用し
た金属磁性粒子が検討され、高性能オーディオカセッ
ト、ビデオテープ、各種磁気ディスク等で実用化されて
いる。
た金属磁性粒子が検討され、高性能オーディオカセッ
ト、ビデオテープ、各種磁気ディスク等で実用化されて
いる。
しかしながら、この磁性金属にはいくつかの問題が残さ
れている。
れている。
すなわち、金属磁性粒子は、耐摩耗性が小さく、使用に
よる劣化がはげしいこと、非常に酸化されやすく、磁気
記録媒体とした場合でも酸化により磁束密度の低下が起
り、その結果、出力が低下するという問題がある。
よる劣化がはげしいこと、非常に酸化されやすく、磁気
記録媒体とした場合でも酸化により磁束密度の低下が起
り、その結果、出力が低下するという問題がある。
また、金属磁性粒子を使用した磁気記録媒体を、センダ
スト系やアモルファス系の磁気ヘッド上を走行させた場
合には、ヘッド表面にヘッド材質と色の異なる光沢のな
い変色層が形成される、いわゆる「焼き付き」の現象が
見られることが多い。これは、磁気記録媒体と磁気ヘッ
ドの間の摺動摩擦による、センダスト表面やアモルフア
ス金属表面の化学的物理的変質現象と考えられる。
スト系やアモルファス系の磁気ヘッド上を走行させた場
合には、ヘッド表面にヘッド材質と色の異なる光沢のな
い変色層が形成される、いわゆる「焼き付き」の現象が
見られることが多い。これは、磁気記録媒体と磁気ヘッ
ドの間の摺動摩擦による、センダスト表面やアモルフア
ス金属表面の化学的物理的変質現象と考えられる。
この焼き付き現象を防止するためには、磁気記録媒体
に、ある程度の研磨効果を持たせ、磁気記録媒体走行中
に磁気ヘッドを逐次研磨するのが有効であると考えられ
ている。
に、ある程度の研磨効果を持たせ、磁気記録媒体走行中
に磁気ヘッドを逐次研磨するのが有効であると考えられ
ている。
磁気記録媒体に研磨効果を持たせる方法としては、磁気
記録媒体用の研磨剤、たとえばCr2O3、Al2O3
等微粒子を磁気記録媒体中に添加する方法が知られてい
る。
記録媒体用の研磨剤、たとえばCr2O3、Al2O3
等微粒子を磁気記録媒体中に添加する方法が知られてい
る。
しかしながら、本発明者らが検討した結果では、焼き付
きを防止するためには、上記の研磨剤を、磁性粉に対し
て3wt%以上添加しなければならず、また研磨剤は非磁
性であるため、磁気記録媒体中に10wt%以上もの研磨
剤を添加した場合には、磁気記録媒体の飽和磁束密度が
低下し、その結果、磁気記録媒体の電磁変換特性の劣化
をもたらすことが認められた。
きを防止するためには、上記の研磨剤を、磁性粉に対し
て3wt%以上添加しなければならず、また研磨剤は非磁
性であるため、磁気記録媒体中に10wt%以上もの研磨
剤を添加した場合には、磁気記録媒体の飽和磁束密度が
低下し、その結果、磁気記録媒体の電磁変換特性の劣化
をもたらすことが認められた。
さらに、金属磁性粉粒子を使用して磁気記録媒体を形成
する場合には、金属磁性粒子を取扱う過程で粒子表面に
酸化被膜が形成されることは避けられない。また意識的
に酸化被膜を形成する場合もある。
する場合には、金属磁性粒子を取扱う過程で粒子表面に
酸化被膜が形成されることは避けられない。また意識的
に酸化被膜を形成する場合もある。
このように粒子表面に酸化被膜を有する金属磁性粒子を
用いや磁気記録媒体は、温度湿度等の外部環境による磁
束密度の低下や、磁性層のサビの発生による特性劣化を
防ぐという効果があるが、表面酸化被膜によって電気抵
抗が上昇し、磁気記録媒体表面が帯電することによって
磁気記録媒体表面に異物が付着し、ドロップアウトとな
り、あるいは剥離帯電による放電ノイズが生じてテープ
性能の劣化を来す問題がある。
用いや磁気記録媒体は、温度湿度等の外部環境による磁
束密度の低下や、磁性層のサビの発生による特性劣化を
防ぐという効果があるが、表面酸化被膜によって電気抵
抗が上昇し、磁気記録媒体表面が帯電することによって
磁気記録媒体表面に異物が付着し、ドロップアウトとな
り、あるいは剥離帯電による放電ノイズが生じてテープ
性能の劣化を来す問題がある。
II 発明の目的 本発明は、上述したや磁性金属粒子を使用した磁気記録
媒体の欠点を除去し、耐摩耗性が高く使用による劣化が
なく、耐酸化特性が良好で、かつ焼き付き現象がみられ
ず、帯電防止効果の高い磁気記録媒体を提供することを
目的としている。
媒体の欠点を除去し、耐摩耗性が高く使用による劣化が
なく、耐酸化特性が良好で、かつ焼き付き現象がみられ
ず、帯電防止効果の高い磁気記録媒体を提供することを
目的としている。
このような目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明の目的は、 磁性粉をバインダー中に分散させた磁性塗料を基体に塗
布してなる磁気記録媒体において、該磁性粉が金属磁性
粒子と、表面に炭化金属被膜を有する磁性金属粒子とを
混合した粉末であり、前記炭化金属被膜が、FenC
(nは2以上)で示される組成を有することを特徴とす
る磁気記録媒体である。
布してなる磁気記録媒体において、該磁性粉が金属磁性
粒子と、表面に炭化金属被膜を有する磁性金属粒子とを
混合した粉末であり、前記炭化金属被膜が、FenC
(nは2以上)で示される組成を有することを特徴とす
る磁気記録媒体である。
III 発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の金属磁性粒子は、 1)α−FeOOH(Goethite),β−FeOOH(Ak
aganite),γ−FeOOH(Lepidocrocite)等のオキ
シ水酸化鉄や; α−Fe2O3,γ−Fe2O3, Fe3O4,γ−Fe2O3−Fe3O4(固溶体)等
の酸化鉄や; Co,Mn,Ni,Ti,Bi,B,Ag等の金属の1
つまたは2つ以上がドープされ、その表面にアルミニウ
ム化合物またはケイ素化合物を吸着、被着したものを、
還元性ガス気流中で加熱還元して、鉄または鉄を主成分
とする磁性粉末を製造する方法、 2)金属塩水溶液よりNaBH4により液相還元して作
製する方法、 3)あるいは低圧力の不活性ガス雰囲気中で金属を蒸発
させて作成する方法等により得られる。
aganite),γ−FeOOH(Lepidocrocite)等のオキ
シ水酸化鉄や; α−Fe2O3,γ−Fe2O3, Fe3O4,γ−Fe2O3−Fe3O4(固溶体)等
の酸化鉄や; Co,Mn,Ni,Ti,Bi,B,Ag等の金属の1
つまたは2つ以上がドープされ、その表面にアルミニウ
ム化合物またはケイ素化合物を吸着、被着したものを、
還元性ガス気流中で加熱還元して、鉄または鉄を主成分
とする磁性粉末を製造する方法、 2)金属塩水溶液よりNaBH4により液相還元して作
製する方法、 3)あるいは低圧力の不活性ガス雰囲気中で金属を蒸発
させて作成する方法等により得られる。
金属磁性粒子の組成としては、Fe,Co,Niの単体
およびこれらの合金、 またはこれらの単体および合金に、Cr,Mn,Co,
Ni,さらにはZn,Cu,Zr,Al,Ti,Bi,
Ag,Pt等を添加した金属が使用できる。
およびこれらの合金、 またはこれらの単体および合金に、Cr,Mn,Co,
Ni,さらにはZn,Cu,Zr,Al,Ti,Bi,
Ag,Pt等を添加した金属が使用できる。
また、これらの金属にB,C,Si,P,Nなどの非金
属元素を少量添加したものでも本発明の効果は失われな
い。
属元素を少量添加したものでも本発明の効果は失われな
い。
あるいは、Fe4N等、一部窒化された金属磁性粒子で
あってもよい。
あってもよい。
さらに、金属磁性粒子は、粒子表面に酸化被膜を有する
ものであってもよい。
ものであってもよい。
このような酸化被膜をもつ金属磁性粒子を用いた磁気記
録媒体は、温度湿度等の外部環境による磁束密度の低
下、磁性層のサビの発生による特性劣化等の防止に有利
であるが、磁性層の電気抵抗が上昇し、使用時の帯電に
よるトラブルを生じやすい。このものに炭化鉄粒子を混
合することにより、電気抵抗低下による帯電防止も有効
となる。
録媒体は、温度湿度等の外部環境による磁束密度の低
下、磁性層のサビの発生による特性劣化等の防止に有利
であるが、磁性層の電気抵抗が上昇し、使用時の帯電に
よるトラブルを生じやすい。このものに炭化鉄粒子を混
合することにより、電気抵抗低下による帯電防止も有効
となる。
金属磁性粒子は針状形態あるいは粒状形態のものを使用
し、磁気記録媒体として用いる用途によって選択され
る。ビデオテープ寸法の磁気テープに使用する場合は、
針状形態のものが好ましく、長軸0.3μm〜0.1μm短軸
0.04〜0.01μmのものが好ましい。
し、磁気記録媒体として用いる用途によって選択され
る。ビデオテープ寸法の磁気テープに使用する場合は、
針状形態のものが好ましく、長軸0.3μm〜0.1μm短軸
0.04〜0.01μmのものが好ましい。
表面に炭化金属被膜を有する磁性金属粒子は、種々のも
のがあってもよいが、一般に、表面に炭化鉄被膜を有す
る粒子、特に鉄粒子(以下表面炭化鉄被膜粒子)であ
る。
のがあってもよいが、一般に、表面に炭化鉄被膜を有す
る粒子、特に鉄粒子(以下表面炭化鉄被膜粒子)であ
る。
表面炭化鉄被膜粒子としては、鉄シアン化合物を硫酸
塩、亜硫酸塩あるいは硫化物と混合し、鉄製反器中に入
れ、COを導入しつつ加熱還元後、冷却して得られる微
粉を用いる。
塩、亜硫酸塩あるいは硫化物と混合し、鉄製反器中に入
れ、COを導入しつつ加熱還元後、冷却して得られる微
粉を用いる。
また前記含水酸化鉄ないし針状酸化鉄と、水系コロイド
状カーボンブラック粒子サスペンジョンのスラリー状混
合物を水素還元によって、600℃、10時間程度加熱
還元して調整してもよい。
状カーボンブラック粒子サスペンジョンのスラリー状混
合物を水素還元によって、600℃、10時間程度加熱
還元して調整してもよい。
あるいは、この水素還元をCOによる還元にかえてもよ
い。
い。
これ以外にも鉄シアン化合物としてターンブル青、ベル
リンホワイト等のヘキサシアノ鉄塩、黄血カリ、黄血ソ
ーダ、赤血カリ、赤血ソーダ等のフェロまたはフェリシ
アン化合物等を用い、添加物として硫酸カリ、硫酸ソー
ダ、硫酸アンモニウム、硫酸鉄、硫酸水素ソーダ、硫酸
水素カリ等の硫酸塩、亜硫酸カリ、亜硫酸ソーダ、亜硫
酸アンモニウム、亜硫酸水素カリ等の亜硫酸塩、あるい
はチオ硫酸ソーダ、チオ硫酸カリ、硫化ソーダ、硫化カ
リ、硫化鉄、ロダンソーダ、ロダンカリ、イソチオシア
ン酸ソーダ、イソチオシアン酸カリ等の硫化物を用いる
ことができる。
リンホワイト等のヘキサシアノ鉄塩、黄血カリ、黄血ソ
ーダ、赤血カリ、赤血ソーダ等のフェロまたはフェリシ
アン化合物等を用い、添加物として硫酸カリ、硫酸ソー
ダ、硫酸アンモニウム、硫酸鉄、硫酸水素ソーダ、硫酸
水素カリ等の硫酸塩、亜硫酸カリ、亜硫酸ソーダ、亜硫
酸アンモニウム、亜硫酸水素カリ等の亜硫酸塩、あるい
はチオ硫酸ソーダ、チオ硫酸カリ、硫化ソーダ、硫化カ
リ、硫化鉄、ロダンソーダ、ロダンカリ、イソチオシア
ン酸ソーダ、イソチオシアン酸カリ等の硫化物を用いる
ことができる。
これら加熱還元雰囲気に用いる気体はCOに限らず、C
H4、水性ガス、プロパン等の炭素含有還元性気体を用
いてもよい。
H4、水性ガス、プロパン等の炭素含有還元性気体を用
いてもよい。
なお、還元に際しては、加熱温度300〜700℃、加
熱時間30分〜10時間程度とすればよい。
熱時間30分〜10時間程度とすればよい。
生成される炭化鉄被膜としては、FenCにおいて、n
≧2、特に2〜3のものである。
≧2、特に2〜3のものである。
この場合、nは整数であって、化学量論組成となる必要
はないが、Fe2C,Fe5C2,Fe3Cが主として
生成される。
はないが、Fe2C,Fe5C2,Fe3Cが主として
生成される。
そして、被膜の厚さは50〜100Å程度であり、コア
は主として鉄からなるものであることが好ましい。
は主として鉄からなるものであることが好ましい。
なお、このような粒子は、針状形態あるいは粒状形態の
ものを使用し、磁気記録媒体として用いる用途によって
選択される。ビデオテープ寸法の磁気テープに使用する
場合は、針状形態のものが好ましく、長軸0.3μm〜0.1
μm、短軸0.04〜0.01μmのものが好ましい。
ものを使用し、磁気記録媒体として用いる用途によって
選択される。ビデオテープ寸法の磁気テープに使用する
場合は、針状形態のものが好ましく、長軸0.3μm〜0.1
μm、短軸0.04〜0.01μmのものが好ましい。
金属磁性粒子と表面炭化鉄被膜粒子の混合割合は、重量
比で97:3、特に90:10以上となるようにすれ
ば、耐酸化特性の改良の効果が得られる。
比で97:3、特に90:10以上となるようにすれ
ば、耐酸化特性の改良の効果が得られる。
また金属磁性粒子と表面炭化鉄被膜粒子の混合物割合が
重量比で97:3以上とすれば充分に焼き付き防止の効
果が得られる。
重量比で97:3以上とすれば充分に焼き付き防止の効
果が得られる。
一方、他の磁気特性は表面炭化鉄被膜粒子の混合によっ
てさほどの影響を受けない。
てさほどの影響を受けない。
ただ、20:80を超えると磁気記録媒体の研磨効果が
増大しすぎ、磁気ヘッドの面荒れが生じたり、磁気ヘッ
ドの摩耗量が大きくなりヘッド寿命を減少させ、あるい
は金属磁性粒子を用いた媒体の特徴である優れた残留磁
束密度と保磁力とを低下させ、電磁変換特性を低下させ
る。
増大しすぎ、磁気ヘッドの面荒れが生じたり、磁気ヘッ
ドの摩耗量が大きくなりヘッド寿命を減少させ、あるい
は金属磁性粒子を用いた媒体の特徴である優れた残留磁
束密度と保磁力とを低下させ、電磁変換特性を低下させ
る。
従って、金属磁性粒子と表面炭化鉄被膜粒子の混合割合
は2:8が限度である。
は2:8が限度である。
磁性粉を磁性塗料とする際に用いるバインダーは熱可塑
性バインダー、熱硬化性バインダー、電子線硬化性バイ
ンダーを用いることができる。
性バインダー、熱硬化性バインダー、電子線硬化性バイ
ンダーを用いることができる。
そして、磁性粉とバインダーとの混合比は、重量比で6
/1〜3/1程度とする。
/1〜3/1程度とする。
いずれのバインダーにおいても必要に応じて各種帯電防
止剤、潤滑剤、分散剤、塗膜強度補強添加剤等を用途に
合わせて使用することが有効である。
止剤、潤滑剤、分散剤、塗膜強度補強添加剤等を用途に
合わせて使用することが有効である。
なお、磁性層の厚さは0.5〜5.0μm程度とする。
IV 発明の具体的作用効果 表面炭化鉄被膜粒子は金属磁性粒子に比べて硬度が高い
ので、表面炭化鉄被膜粒子を含む金属磁性粒子からなる
本発明の磁気記録媒体は、耐摩耗性にすぐれ、使用によ
る劣化がほとんどない。
ので、表面炭化鉄被膜粒子を含む金属磁性粒子からなる
本発明の磁気記録媒体は、耐摩耗性にすぐれ、使用によ
る劣化がほとんどない。
また化学的に安定であるので、耐酸化性をもち、温度湿
度等の外部環境による磁束密度の低下や、磁性層のサビ
の発生による特性の劣化を防ぐことができる。
度等の外部環境による磁束密度の低下や、磁性層のサビ
の発生による特性の劣化を防ぐことができる。
一方、硬度が高いという性質を利用して、磁気記録媒体
走行中に磁気ヘッドを逐次研磨することができるので、
焼き付きを防止することができ、かつ面荒れも防止する
ことができ、出力等の経時的低下を防ぐことができる。
走行中に磁気ヘッドを逐次研磨することができるので、
焼き付きを防止することができ、かつ面荒れも防止する
ことができ、出力等の経時的低下を防ぐことができる。
また、表面炭化鉄被膜粒子は導電性を有するため磁気記
録媒体、例えばテープ表面での帯電を防止することがで
き、テープ表面に異物が付着して、ドロップアウトを生
じたり、放電ノイズが生じたりすることを防いで、テー
プ性能を向上させる。
録媒体、例えばテープ表面での帯電を防止することがで
き、テープ表面に異物が付着して、ドロップアウトを生
じたり、放電ノイズが生じたりすることを防いで、テー
プ性能を向上させる。
この場合、本発明では、バルクの粒子ではなく、表面炭
化層を形成している金属磁性粒子を用い、塊状のものよ
り硬度が劣るので、研磨効果による焼き付き防止効果が
塊状のものよりは若干劣る。
化層を形成している金属磁性粒子を用い、塊状のものよ
り硬度が劣るので、研磨効果による焼き付き防止効果が
塊状のものよりは若干劣る。
しかし、全体としては、セミメタル粒子であるので、B
m,Brなどの磁性特性がすぐれ、しかも表面が炭化物
であることから化学的安定性が高く、使用時の温度湿度
等の外部環境による磁束密度の低下や磁性層のサビの発
生による特性劣化を防ぐ効果があり、表面酸化物を形成
している磁性分子の場合に比して、電気抵抗が低く帯電
防止効果を有し、帯電粘着を起しにくいので、走行性に
すぐれ、異物付着によるドロップアウトがないので、回
路系にノイズを生じない。
m,Brなどの磁性特性がすぐれ、しかも表面が炭化物
であることから化学的安定性が高く、使用時の温度湿度
等の外部環境による磁束密度の低下や磁性層のサビの発
生による特性劣化を防ぐ効果があり、表面酸化物を形成
している磁性分子の場合に比して、電気抵抗が低く帯電
防止効果を有し、帯電粘着を起しにくいので、走行性に
すぐれ、異物付着によるドロップアウトがないので、回
路系にノイズを生じない。
V 発明の具体的実施例 以下、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に
説明する。
説明する。
実施例 下記の通りの重量比で磁性塗料を調製した。
磁性粉(表1) 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 界面活性剤 1重量部 メチルエチルケトン 150重量部 メチルイソブチルケトン 150重量部 潤滑剤 3重量部 ただし、上記磁性粉は下記表1に示されるように、針状
Fe粉末と炭化鉄被膜を有する針状Fe粉末との混合割
合(重量比)を変えた混合物である。
Fe粉末と炭化鉄被膜を有する針状Fe粉末との混合割
合(重量比)を変えた混合物である。
ここで上記針状Fe粉末は針状α−FeOOHを水素還
元して得られたもので、平均粒子長0.2μm、軸比8、
保磁力Hc=1450 Oe、飽和磁化δs=155emu/gの粉
末である。
元して得られたもので、平均粒子長0.2μm、軸比8、
保磁力Hc=1450 Oe、飽和磁化δs=155emu/gの粉
末である。
表面炭化鉄被膜を有する針状FenC粉末は、針状α−
FeOOHを水素還元して得られた針状Fe粉末(平均
粒子長0.3μm、軸比9、保磁力Hc=1550 Oe、飽和磁
化σs=160emu/g1kg)を、紺青200grを含む水
溶液中で混合し、針状Fe粉末表面に紺青を脱脂させ、
脱水乾燥後粉砕し、電気炉にてCOとH2の混合ガス
(混合比率1:1)雰囲気中で600℃1時間加熱して
得られた。得られたものは、微少領域X線回折によりF
e3CとFeの混晶であることが確認された。
FeOOHを水素還元して得られた針状Fe粉末(平均
粒子長0.3μm、軸比9、保磁力Hc=1550 Oe、飽和磁
化σs=160emu/g1kg)を、紺青200grを含む水
溶液中で混合し、針状Fe粉末表面に紺青を脱脂させ、
脱水乾燥後粉砕し、電気炉にてCOとH2の混合ガス
(混合比率1:1)雰囲気中で600℃1時間加熱して
得られた。得られたものは、微少領域X線回折によりF
e3CとFeの混晶であることが確認された。
また、表面炭化鉄被膜を有するこの粉末をXPSにより
深さ方向でのFeイオン、Cイオンの分布を調べたとこ
ろ、表面からのエッチングが進むにつれてFeイオンは
増加し、Cイオンは減少した。
深さ方向でのFeイオン、Cイオンの分布を調べたとこ
ろ、表面からのエッチングが進むにつれてFeイオンは
増加し、Cイオンは減少した。
これらのことより、ここで得られた粉末は針状Fe粒子
の表面層がFe3Cとなった粉末であると判断できるも
のである。
の表面層がFe3Cとなった粉末であると判断できるも
のである。
この針状Fe粒子の表面層をFe3Cとした粉末は、元
の針状Fe粉末と形状の変化はなく、また、保磁力Hc
=1330 Oe、飽和磁化σs=135emu/gであっ
た。
の針状Fe粉末と形状の変化はなく、また、保磁力Hc
=1330 Oe、飽和磁化σs=135emu/gであっ
た。
なお、表面炭化層の厚みは約0.01μmであった。
上記組成物をボールミル中で24時間混練し、これをポ
リエステルベース上に塗布し、乾燥、鏡面仕上げの後、
ビデオテープ寸法の磁気テープを作製した。得られた磁
気テープについて磁気特性、耐酸化特性、ヘッド焼き付
き、ヘッド面荒れ、ヘッド摩耗、導電性(電気抵抗)を
測定した。
リエステルベース上に塗布し、乾燥、鏡面仕上げの後、
ビデオテープ寸法の磁気テープを作製した。得られた磁
気テープについて磁気特性、耐酸化特性、ヘッド焼き付
き、ヘッド面荒れ、ヘッド摩耗、導電性(電気抵抗)を
測定した。
また、使用はじめの1分間あたりのドロップアウト個数
と200パス後の1分間あたりのドロップアウト個数を
測定し、その増加比率を算出した。
と200パス後の1分間あたりのドロップアウト個数を
測定し、その増加比率を算出した。
結果を表3に示す。
ここで磁気特性(保磁力Hc、飽和磁束密度Bm)は振
動試科磁束計で測定した。
動試科磁束計で測定した。
耐酸化性は、磁気テープを湿度98%、温度60℃に7
日間保持した後磁気測定を行ない、最初の状態からの残
留磁束密度Brの減少率△Brで示した。
日間保持した後磁気測定を行ない、最初の状態からの残
留磁束密度Brの減少率△Brで示した。
ヘッド焼き付きおよびヘッド面荒れは、アモルファス磁
気ヘッドを使用したVHSデッキで20時間実験室内で
磁気テープを走行(相対速度5.8m/sec)させた後、顕微
鏡により観察した。その評価は次の通りである。
気ヘッドを使用したVHSデッキで20時間実験室内で
磁気テープを走行(相対速度5.8m/sec)させた後、顕微
鏡により観察した。その評価は次の通りである。
なお、ヘッド焼き付きによる4MHzの出力低下を表3
に示す。
に示す。
ヘッド焼き付き 〇 変色部分無し △ 一部変色 × 全面変色 ヘッド面荒れ 〇 面荒れ無し △ 多少面荒れ有り × 面あれひどい ヘッド摩耗は、アモルファス磁気ヘッドを使用したVH
Sデッキで200時間実験室内で磁気テープを走行(相
対速度5.8m/sec)させた後のヘッド摩耗量である。
Sデッキで200時間実験室内で磁気テープを走行(相
対速度5.8m/sec)させた後のヘッド摩耗量である。
さらに、電子線硬化性バインダーを用いて実施例11を
作成した。
作成した。
組成は下記のとおりである。
まず、 表面炭化鉄被膜を有する針状鉄 2wt% 針状鉄粉末 8wt% 溶剤 90wt% (メチルエチルケトン/トルエン50/50) これら組成物をボールミル中にて3時間混合し、 次に、 アクリル二重結合導入飽和ポリエステル樹脂 (固形分換算) 6wt% アクリル二重結合導入塩酢ビ共重合体 (固形分換算) 3wt% アクリル二重結合導入ポリエーテル ウレタネラストマー(固形分換算) 3wt% 溶剤 87wt% (メチルエチルケトン/トルエン50/50) 潤滑剤 1wt% (高級脂肪酸変性シリコンオイル) からなるバインダーの混合物を良く混合溶解させた。
これを、先の磁性粉処理を行なったボールミル中に投入
し、再び42時間混合分散させた。
し、再び42時間混合分散させた。
このようにして得られた磁性塗料を15μmのポリエス
テルフィルム上に塗布し、永久磁石(1600ガウス)
上で配向させ、赤外線ランプにより溶剤を乾燥させた。
テルフィルム上に塗布し、永久磁石(1600ガウス)
上で配向させ、赤外線ランプにより溶剤を乾燥させた。
次いで、表面平滑化処理後、ESL社製エレクトリカー
テンタイプ放射線加速装置を使用して、加速電圧150
KeV、電極電流20mA、全照射量10Mradの条
件で、N2雰囲気下にて放射線を照射し、塗膜を硬化さ
せた。
テンタイプ放射線加速装置を使用して、加速電圧150
KeV、電極電流20mA、全照射量10Mradの条
件で、N2雰囲気下にて放射線を照射し、塗膜を硬化さ
せた。
得られたテープを実施例11とする。
比較例 実施例における磁性塗料中、磁性粉を表2のように変更
した以外は実施例と同一にて作成した磁気テープについ
て実施例と同じ測定を行った。比較例3については磁気
ヘッド研磨効果を高めるために、従来加えられてきたA
l2O3を加えて比較例とした。
した以外は実施例と同一にて作成した磁気テープについ
て実施例と同じ測定を行った。比較例3については磁気
ヘッド研磨効果を高めるために、従来加えられてきたA
l2O3を加えて比較例とした。
表3に示される結果から、本発明の効果が明らかであ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】磁性粉をバインダー中に分散させた磁性塗
料を基体に塗布してなる磁気記録媒体において、該磁性
粉が、金属磁性粒子と、表面に炭化金属被膜を有する磁
性金属粒子とを混合した粉末であり、前記炭化金属被膜
が、FenC(nは2以上)で示される組成を有するこ
とを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】前記金属磁性粒子と、前記表面が炭化され
た金属磁性粒子との混合割合が重量比で97:3〜2
0:80である特許請求の範囲第1項に記載の磁気記録
媒体。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59068529A JPH0610865B2 (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 磁気記録媒体 |
| US06/716,145 US4632866A (en) | 1984-04-05 | 1985-03-26 | Magnetic recording medium |
| GB08508163A GB2156836B (en) | 1984-04-05 | 1985-03-28 | Magnetic recording medium |
| DE19853512270 DE3512270A1 (de) | 1984-04-05 | 1985-04-03 | Magnetaufzeichnungsmedium |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59068529A JPH0610865B2 (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60212821A JPS60212821A (ja) | 1985-10-25 |
| JPH0610865B2 true JPH0610865B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=13376346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59068529A Expired - Lifetime JPH0610865B2 (ja) | 1984-04-05 | 1984-04-06 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610865B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0724083B2 (ja) * | 1985-05-24 | 1995-03-15 | ティーディーケイ株式会社 | 磁気記録再生方法 |
| JPH0644343B2 (ja) * | 1985-06-14 | 1994-06-08 | コニカ株式会社 | 磁気記録媒体 |
| JPH05266462A (ja) * | 1991-11-25 | 1993-10-15 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
| JPH0721550A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-24 | Tdk Corp | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
| TW518577B (en) * | 2000-10-20 | 2003-01-21 | Migaku Takahashi | Production method and production apparatus for magnetic film and magnetic film |
-
1984
- 1984-04-06 JP JP59068529A patent/JPH0610865B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60212821A (ja) | 1985-10-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2872227B2 (ja) | 磁気記録媒体用下地層 | |
| US4632866A (en) | Magnetic recording medium | |
| GB2073766A (en) | High density magnetic recording medium | |
| JPH0610865B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| US6896959B2 (en) | Magnetic recording medium having narrow pulse width characteristics | |
| JPH0610859B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPS6292128A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| US4990182A (en) | Carbon-containing magnetic metal powder | |
| JP2011096312A (ja) | 窒化鉄系磁性粉末、及びそれを用いた磁気記録媒体 | |
| JPS62295217A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2632943B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2897794B2 (ja) | コバルト被着型磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 | |
| JPH038015B2 (ja) | ||
| JP3047668B2 (ja) | 非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末及びその製造法並びに該粉末を用いた磁気記録媒体用下地層 | |
| JPH10124851A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP3031383B2 (ja) | コバルト含有強磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 | |
| JPH0770044B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPS621115A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2989874B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP3226564B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPS60234226A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0618063B2 (ja) | 磁気デイスク | |
| JPH1027705A (ja) | 酸化鉄系磁性粉末およびこれを用いた磁気記録媒体 | |
| JPS6250892B2 (ja) | ||
| JPH04106719A (ja) | 磁気記録媒体 |