JPH0644343B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0644343B2
JPH0644343B2 JP60129406A JP12940685A JPH0644343B2 JP H0644343 B2 JPH0644343 B2 JP H0644343B2 JP 60129406 A JP60129406 A JP 60129406A JP 12940685 A JP12940685 A JP 12940685A JP H0644343 B2 JPH0644343 B2 JP H0644343B2
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【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
ロ、従来技術 一般に、磁気テープ等の磁気記録媒体は、磁性粉、バイ
ンダー樹脂等からなる磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥
することによって製造される。
こうした磁気記録媒体においては従来、磁性粉の微量成
分に関する技術としては、Coを表面に被着して、抗磁
力を高めるとか、Fe2+の量を制御することによって透
過率や表面比抵抗を優れたものとすることなどが知られ
ている。例えば、特公昭58−53495号公報には、Fe2+/
Fe3+を0.10〜0.13の範囲におくとする記載がある。
しかしながら、従来技術では、上記のように磁性粉の微
量成分としてCo、Cr、Fe2+などの重金属元素のみが
注目され、その他の微量成分に着目した例はなかった。
ハ、発明の目的 本発明の目的は、磁性粉の微量成分として特定の成分に
着目して、磁気記録媒体の電磁変換特性をあげ、性能の
ばらつきを小さくし、分散工程時の停滞安定性を良くす
ることにある。
ニ、発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、Co含有γ−Fe2O3磁性粉を含有
する磁気記録媒体において、前記磁性粉の表面域(ES
CAの測定による表面から内部に向かっての分析深度が
100Å以下)に存在する炭素と鉄との割合(炭素/
鉄)が重量比で0.6以下であることを特徴とする磁気
記録媒体に係るものである。
本発明によれば、磁性粉の表面域での(炭素/鉄)の割
合:C/Feを重量比で0.6以下とし、これによって媒体
の電磁変換特性を向上させ、かつ磁性粉分散時の磁性塗
料の停滞安定性を良好にすることができる。
本発明による磁性粉においては、表面域の炭素は吸着さ
れていても或いは含有されていてもよく、要は、上記し
た如く磁性粉の最表面からある深さまでの領域における
Fe量に対して(C/Fe)≦0.6であるのが望まし
い。この炭素量は更に、0.2≦(C/Fe)≦0.5
とするのが望ましい。例えば、磁性粉の製作過程や保管
時に周囲雰囲気中に含まれているオイル等の炭化水素に
よる炭素が磁性粉表面に不可避的に吸着又は含有されて
しまうが、上記雰囲気中の炭化水素濃度を制御するこ
と、または、磁性粉のpH値を8〜10前後にすること(pH
が高いと、炭素量が低くなる傾向にあり、磁性粉製造に
おける水洗工程に用いる水のpHを上げることによって、
炭素量を低減することができる。)によって、磁性粉表
面域の炭素量を(C/Fe)≦0.6とすることができ
る。
本発明に使用される磁性粉としては、BET値は25m2/
g以上、更には30m2/g以上がよい。
本発明の磁気記録媒体において磁性層のバインダー樹脂
として少なくともポリウレタンを使用できるが、これ
は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応によって
合成できる。使用可能なポリオールとしては、フタル
酸、アジピン酸、二量化リノレイン酸、マレイン酸など
の有機二塩基酸と、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール
などのグリコール類もしくはトリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール類もし
くはこれらのグリコール類および多価アルコール類の中
から選ばれた任意の2種以上のポリオールとの反応によ
って合成されたポリエステルポリオール;または、s−
カプロラクタム、α−メチル−1−カプロラクタム、s
−メチル−s−カプロラクタム、γブチロラクタム等の
ラクタム類から合成されるラクトン系ポリエステルポリ
オール;またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイドなどから合成されるポリエー
テルポリオール等が挙げられる。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネ
ート、メタキシリレンジイソシアネート等のイソシアネ
ート化合物を反応せしめ、これによってウレタン化した
ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン
や、ホスゲンやジフェニルカーボネートでカーボネート
化したポリカーボネートポリウレタンが合成される。こ
れらのポリウレタンは通常は主として、ポリイソシアネ
ートとポリオールとの反応で製造され、そして遊離イソ
シアネート基及び/又はヒドロキシル基を含有するウレ
タン樹脂またはウレタンプレポリマーの形でも、あるい
はこれらの反応性末端基を含有しないもの(例えばウレ
タンエラストマーの形)であってもよい。
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、ウレタンエラス
トマーの製造方法、硬化架橋方法等については公知であ
るので、その詳細な説明は省略する。
本発明では、バインダー樹脂として上記のポリウレタン
と共に、フェノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合
体も含有せしめれば、磁性層に適用する場合に磁性粉の
分散性が向上し、その機械的強度が増大する。但、フェ
ノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体のみでは層
が硬くなりすぎるがこれはポリウレタンの含有によって
防止でき、支持体又は下地層との接着性が良好となる。
使用可能なフェノキシ樹脂には、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンの重合より得られる重合体であり、下
記一般式で表わされる基本構造のものがよい。この構造
中、更に各種置換基が導入されてもよい。
(但、n82〜13) 例えば、ユニオンカーバイド社製のPKHC、PKH
H、PKHT等がある。
なお、上記に加え、バインダー成分として他に使用可能
な塩化ビニル系共重合体としては、 一般式: で表わされるものがある。この場合、 におけるl及びmから導き出されるモル比は、前者のユ
ニットについては95〜50モル%であり、後者のユニット
については5〜50モル%である。また、Xは塩化ビニル
と共重合し得る単量体残基を表わし、酢酸ビニル、ビニ
ルアルコール、無水マレイン酸等からなる群より選ばれ
た少なくとも1種を表わす。(l+m)として表わされ
る重合度は好ましくは100〜600であり、重合度が100未
満になると磁性層等が粘着性を帯び易く、600を越える
と分散性が悪くなる。上記の塩化ビニル系共重合体は、
部分的に加水分解されていてもよい。塩化ビニル系共重
合体として、好ましくは塩化ビニル−酢酸ビニルを含ん
だ共重合体(以下、「塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体」という。)が挙げられる。塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸の各共重合体が挙げられ、塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体の中でも、部分加水分解された共重合体が好
ましい。上記の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の具
体例としては、ユニオンカーバイト社製の「VAG
H」、「VYHH」、「VMCH」、積水化学(株)の
「エスレックA」、「エスレックA−5」、「エスレッ
クC」、「エスレックM」、電気化学工業(株)製の
「デンカビニル1000G」、「デンカビニル1000W」等が
使用できる。
また、上記以外にも、バインダー樹脂として繊維素系樹
脂が使用可能であるがこれには、セルロースエーテル、
セルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル
等が使用できる。セルロースエーテルとしては、メチル
セルロース、エチルセルロース等が使用できる。セルロ
ース無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、硫酸
セルロース、燐酸セルロース等が使用できる。また、セ
ルロース有機酸エステルとしては、アセチルセルロー
ス、プロピオニルセルロース、ブチリセルロース等が使
用できる。これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロース
が好ましい。
また、バインダー組成全体については、上述のウレタン
樹脂と、その他の樹脂(フェノキシ樹脂と塩化ビニル系
共重合体等との合計量)との割合は、重量比で90/10〜
30/70であるのが望ましく、85/15〜40/60が更に望ま
しいことが確認されている。この範囲を外れて、ウレタ
ン樹脂が多いと分散が悪くなり易く、またその他の樹脂
が多くなると表面性不良となり易い。塩化ビニル−酢酸
ビニルの場合、ウレタン樹脂とかなりの自由度で混合で
き、好ましくはウレタン樹脂は15〜75重量%である。
本発明の磁気記録媒体を構成する層のバインダー樹脂と
しては、前記したものの他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂が使用されても
よい。
熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均分
子量が10,000〜200,000、重合度が約200〜2,000程度の
もので、例えばアクリル酸エステル−アクリロニトリル
共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合
体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体等が使用さ
れる。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態
では200,000以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮
合、付加等の反応により分子量は無限大のものとなる。
また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解するまでの間
に軟化または溶融しないものが好ましい。具体的には、
例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキッド樹脂等である。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイ
プ、ポリエステルアクリルタイプ等が挙げられる。
本発明の磁気記録媒体において、磁性層中には、更にカ
ーボンブラックを添加してよい。このカーボンブラック
は導電性のあるものが望ましいが、遮光性のあるものも
添加してよい。こうした導電性カーボンブラックとして
は、例えばコロンビアカーボン社製のコンダクテックス
(Conductex)975(比表面積250m2/g、粒径24mμ)、
コンダクテックス900(比表面積125m2/g、粒径27m
μ)、カボット社製のバルカン(Cabot Vulcan)XC−
72(比表面積254m2/g、粒径30mμ)、ラーベン104
0、420、三菱化成(株)製の#44等がある。遮光用カー
ボンブラックとしては、例えばコロンビアカーボン社製
のラーベン2000(比表面積190m2/g、粒径18mμ)、2
100、1170、1000、三菱化成(株)製の#100、#75、#
40、#35、#30等が使用可能である。カーボンブラック
は、その吸油量が90ml(DBP)/100g以上であると
ストラクチャー構造をとり易く、より高い導電性を示す
点で望ましい。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
支持体1上に磁性層2を有している。また磁性層2とは
反対側の面にBC層3が設けられている。このBC層は
設けられてよいが、設けなくてもよい。
磁性層2には、本発明の強磁性粉末の他に、潤滑剤(例
えばシリコーンオイル、グラファイト、二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン、炭素原子数12〜20の一塩基性
脂肪酸(例えばステアリン酸)と炭素原子数が13〜26個
の一価のアルコールからなる脂肪酸エステル等)、分散
剤(例えばレシチン)、帯電防止剤(例えばグラファイ
ト)等を添加してよい。
なお、第1図の磁気記録媒体は、磁性層2と支持体1と
の間に下引き層(図示せず)を設けてもよい。
第2図は、他の磁気記録媒体を示すものであるが、第1
図の媒体の磁性層2上にOC層4が設けられている。こ
のOC層4は、磁性層2を損傷等から保持するために設
けられるが、そのために滑性が充分である必要がある。
そこで、OC層4のバインダー樹脂として、上述の磁性
層2に使用したウレタン樹脂を(望ましくはフェノキシ
樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体を併用して)使用
してよい。OC層4の表面粗さは特にカラーS/Nとの
関連でRa≦0.01μm、Rmax≦0.13μmとするのがよ
い。この場合、支持体1の表面粗さをRa≦0.01μm、
Rmax≦0.13μmとし、平滑な支持体1を用いるのが望
ましい。
第3図は、磁気ディスクとして構成された磁気記録媒体
を示し、支持体1の両面に上述と同様の磁性層2、OC
層4が夫々設けられており、OC層4には上述のウレタ
ン樹脂を主成分とするバインダー樹脂が含有せしめられ
てよい。
ホ、実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。以下に
示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神から逸脱
しない範囲において種々変更しうる。
下記表−1に示す成分をサンドミルに仕込み、分散させ
た後、この磁性塗料を1μmフィルターで濾過後、多官
能イソシアネート5部を添加し、支持体上に5μm厚み
に塗布してスーパーカレンダーをかけ、1/2インチ幅に
スリットしてビデオテープ(各実施例、比較例の番号に
対応する)とした。ただし表−1の第2欄以後の数字は
重量部を表わし、また第2欄以後の「実」は実施例を、
「比」は比較例を表わす。
それぞれの例のビデオテープの性能を表−2及び第4図
に示した。但、各特性の測定法は次の通りであった。
クロマS/N:カラービデオノイズメーター「Shibasok
u 925D/1」により測定し、100回後の出力レベルを相
対値で示した。
ルミS/N:同上。
RF出力:RF出力測定用VTRデッキを用いて4MH
z でのRF出力を測定し、100回再生後の、当初の出力
に対して低下している値を示した(単位:dB)。
RF出力のバラツキ:各サンプルの最大値と最小値との
差を示した。
なお、各電磁変換特性の測定において、比較例1につい
ては5回、他は全て3回テストを行った。ここに与えら
れている数値は、各最高値を示している。
この結果から、本発明に基くテープは電磁変換特性に優
れ、出力のバラツキも非常に少なくなっている。また、
磁性粉表面の炭素量については、第4図に明示するよう
に、C/Feが0.6以下であれば、出力が大きく向上して
いるので、C/Fe≦0.6とすべきであることが分る。
また、磁性塗料の停滞安定性について次の結果が得られ
た。
1)磁性塗料30kgを流量500g/minで循環濾過したとき
のフィルターにかかる圧力の上昇を第5図に示す。
2)磁性塗料約2をガラスびんにとっておき、数日お
きにガラス板にアプリケーターにて塗布する。その塗布
面の光沢度を測定した結果を第6図に示す。ここで、光
沢度は次のように測定した。
光沢度:村上色彩研究所製変角光度計を使用して入出射
角60゜で測定して標準板を100%で表示。
いずれの結果も、本発明に基く塗料の安定性が良好であ
ることを示している。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図、第
2図、第3図は各例による磁気記録媒体の一部分の各拡
大断面図、 第4図は磁性粉の炭素量による出力変化を示すグラフ、 第5図、第6図は磁性塗料の停滞安定性を示す各グラフ である。 なお、図面に用いられている符号において、 2……磁性層 3……バックコート層(BC層) 4……オーバーコート層(OC層) である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Co含有γ−Fe2O3磁性粉を含有する
    磁気記録媒体において、前記磁性粉の表面域(ESCA
    の測定による表面から内部に向かっての分析深度が10
    0Å以下)に存在する炭素と鉄との割合(炭素/鉄)が
    重量比で0.6以下であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5122726A (ja) * 1974-08-19 1976-02-23 Kanto Denka Kogyo Kk Jiseitoryo
JPS5922226A (ja) * 1982-07-29 1984-02-04 Sony Corp 磁気記録媒体
JPH0610865B2 (ja) * 1984-04-06 1994-02-09 ティーディーケイ株式会社 磁気記録媒体

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