JPH06148221A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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Publication number
JPH06148221A
JPH06148221A JP4302695A JP30269592A JPH06148221A JP H06148221 A JPH06148221 A JP H06148221A JP 4302695 A JP4302695 A JP 4302695A JP 30269592 A JP30269592 A JP 30269592A JP H06148221 A JPH06148221 A JP H06148221A
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JP
Japan
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inertial
inertial body
movement
acceleration
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP4302695A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Koide
輝彦 小出
Shinji Mori
信二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適正なダンピング機能を得るのに、過度に高
い寸法精度を要せず、簡単な構造で足る低廉な加速度セ
ンサを得る。 【構成】 慣性体56が、加速度を受けて直線的に慣性
移動すると、慣性体56の慣性移動量が大きくなるのに
従い、反慣性移動方向Bと、慣性移動に抵抗すべく反慣
性移動方向Bに生ずる反慣性移動方向分力Rを生ずる付
勢力Fの付勢方向Aとのなす交差角度θが大きくなる。
反慣性移動方向分力Rは、慣性体56の慣性移動量が小
さいとき、大きく、慣性移動量が大きくなると、次第に
減少する。この結果、慣性体56は、車両が悪路等を走
行するのに起因して慣性体に作用する加速度作用時間の
短い加速度では、エアバッグ装置を起動すべき所定の慣
性移動量に達せず、真にエアバッグ装置を起動させる必
要がある車両急減速によって慣性体56に作用する加速
度作用時間の長い加速度では、その所定の慣性移動量に
達し、慣性体56を減速するダンピング機能が的確に果
たされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、慣性体が加速度作用に
よって慣性移動し、所定の慣性移動量で車両急減速時に
乗員保護装置を起動させる加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の乗員保護装置としてはエアバッグ
装置が知られている。
【0003】エアバッグ装置は、車両急減速時に袋体が
膨出し、膨出した袋体により乗員が保護されるようにな
っており、加速度センサは、エアバッグ装置を起動させ
るために用いられる。
【0004】加速度センサでは、従来、ボールが慣性体
とされてシリンダ内に収容され、ボールに加速度が作用
すると、ボールがシリンダ内を慣性移動する。車両急減
速時には、そのボールの所定の慣性移動量に基づき、着
火ピンが雷管に向けて移動し、着火ピンが雷管と当接す
ると雷管が着火される。この雷管の着火によってガス発
生物質が燃焼してガスが発生し、発生ガスが袋体内に供
給されて袋体が膨出される。
【0005】ここで、シリンダの内周面と、ボールの外
周面との間には、間隙が形成されていて、ボールが慣性
移動すると、その間隙には、ボールの慣性移動方向前方
から後方に、ボールと相対的に空気が流れ、この空気の
流れによってボールを減速させる減速抵抗、いわゆるダ
ンピング抵抗が生ずる。これによれば、車両が悪路等を
走行する際の振動等によってボールに作用する加速度作
用時間の短い加速度では、ボールが着火ピンの移動に要
する所定の慣性移動量に達せず、一方、乗員を保護する
ために真にエアバッグ装置を起動させる必要がある車両
急減速によってボールに作用する加速度作用時間の長い
加速度では、ボールが着火ピンの移動に要する所定の慣
性移動量に達し、適正なダンピング機能が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
加速度センサにあっては、シリンダの内周面と、ボール
との間の間隙の大きさが、ダンピング抵抗の大きさを左
右する。従って、適正なダンピング機能を得るには、上
記間隙に高い寸法精度が求められる。これは、製造が面
倒であり、製造コストの上昇も招く本発明は上記事実を
考慮し、適正なダンピング機能を得るのに、過度に高い
寸法精度を要せず、簡単な構造で足る低廉な加速度セン
サを提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、加速度作用によって慣性移動し所定の慣
性移動量で車両急減速時に乗員保護装置を起動させる慣
性体と、この慣性体に付勢方向を慣性体の反慣性移動方
向と交差する方向とする付勢力を及ぼし付勢力に基づき
慣性体の反慣性移動方向に慣性体の慣性移動に抵抗する
分力を生じさせるとともに慣性体の慣性移動量が大きく
なるのに従い慣性体に及ぶ付勢力の付勢方向と慣性体の
反慣性移動方向とのなす交差角度が大きくなる付勢手段
と、を備えたことを特徴とする加速度センサを提案する
ものである。
【0008】
【作用】本発明に係る加速度センサによれば、付勢手段
により慣性体に及ぶ付勢力に基づき、慣性体の反慣性移
動方向に分力が生じ、この分力によって、慣性体の慣性
移動が抵抗される。
【0009】反慣性移動方向分力の付勢力に対する比
は、付勢力の付勢方向と反慣性移動方向とのなす交差角
度で決定され、この交差角度が大きくなるほど小さくな
る。
【0010】その交差角度は、慣性体の慣性移動量が大
きくなるのに従って大きくなるので、反慣性移動方向分
力の付勢力に対する比は、慣性体の慣性移動量が大きく
なるのに従って小さくなり、この小さくなる分、慣性体
が受ける慣性移動抵抗は、慣性体の慣性移動量が大きく
なるのに従って抑制される。
【0011】その結果、慣性体は、慣性移動開始当初、
慣性移動し難く、車両が悪路等を走行する際の振動等に
よって慣性体に作用する加速度作用時間の短い加速度で
は、乗員保護装置を起動すべき所定の慣性移動量に達す
ることができず、反面、乗員を保護するために真にエア
バッグ装置を起動させる必要がある車両急減速によって
慣性体に作用する加速度作用時間の長い加速度では、そ
の所定の慣性移動量に達することができ、慣性体を減速
するダンピング機能が適正に果たされる。
【0012】これによって、適正なダンピング機能を得
るのに、慣性体とシリンダとの間の間隙に高い寸法精度
を求めるような面倒な製造を要せず、簡単な構造で足
り、低廉化が果たされる。
【0013】
【実施例】本発明の第1実施例に係る加速度センサを図
1乃至図3に基づき説明する。
【0014】図1(矢印FRは、車両前方を示す)に
は、エアバッグ装置10が示されている。エアバッグ装
置10は、インフレータ12、カバー14、袋体16で
構成され、ステアリングホイール18のハブ20に支持
されたベースプレート22に取り付けられている。
【0015】インフレータ12は、ステアリングホイー
ル18の回転軸線回りに外周面を有する円筒形状とさ
れ、ベースプレート22を貫通して一部がベースプレー
ト22の車両後方側(乗員側)に突出されている。
【0016】袋体16は、ベースプレート22の乗員側
に折り畳まれた状態で設けられ、インフレータ12の乗
員側突出部位が袋体16内に突入されている。
【0017】カバー14は、ベースプレート22との間
に袋体16を格納するように碗状に形成されている。カ
バー14の底壁には、薄肉部24が形成され、袋体16
が膨張すると、薄肉部24が破断されてカバー14が観
音開きの態様で展開可能となっている。
【0018】インフレータ12には、エンハンサ26、
雷管28、ガス発生物質30、加速度センサ32が収容
され、車両急減速時には、加速度センサ32側の着火ピ
ン34が雷管28と衝突して、雷管28が着火され、そ
の着火によってガス発生物質30が伝火されてガスが発
生し、ガスがインフレータ12のガス孔34を通って袋
体16内に供給される。これによって、袋体16が乗員
に向けて膨出され、乗員が保護される。
【0019】ここで、加速度センサ32について詳説す
る。加速度センサ32では、図2に示すように、ハウジ
ング50内に支持ブロック54が配置され、支持ブロッ
ク54に、慣性体56、トリガ部材58、着火ピン34
が支持されている。
【0020】慣性体56は、車両前後方向線回りに周面
62を有する円柱形状とされ、慣性体56の後端面(車
両後方端面)64が支持ブロック54に当接する位置
(図2に示す位置)と、慣性体56の前端面(車両前方
端面)66が支持ブロック54に当接する位置との間
で、直線移動可能となっている。慣性体56は、車両前
方への加速度を受けると、車両前方に向けて慣性移動す
る。
【0021】支持ブロック54と、慣性体56との間に
は、慣性体56の慣性移動方向前方斜めに、付勢手段を
構成する圧縮コイルばね68が設けられている。圧縮コ
イルばね68による弾性的付勢力Fは、この付勢方向A
が慣性体56の反慣性移動方向(車両後方)Bと交差角
度θで交差する方向とされて慣性体56に及んでいる。
圧縮コイルばね68の一端は、支持ブロック54に形成
された凹部70に嵌まり込んで凹部70の底に当接さ
れ、他端は、慣性体56に形成された切り欠き部72に
おいて突出した突起74に係止されている。圧縮コイル
ばね68による付勢力Fに基づき、慣性体56の反慣性
移動方向Bには、慣性体56の慣性移動に抵抗する分力
(反慣性移動方向分力R)が生ずる。この反慣性移動方
向分力Rは、R=F・COSθで得られる。慣性体56
が、加速度を受け、反慣性移動方向分力Rに抗して車両
前方へ慣性移動すると、慣性移動量が大きくなるのに従
って、上記交差角度θが大きくなる(図2参照)。
【0022】慣性体56の慣性移動量が大きくなるのに
従って、圧縮コイルばね68の縮小量が大きくなり、圧
縮コイルばね68による付勢力Fが増すが、その一方、
反慣性移動方向分力Rの付勢力Fに対する比は、付勢方
向Aと反慣性移動方向Bとのなす交差角度θで決定さ
れ、この交差角度θが大きくなるほど小さくなる。
【0023】従って、図4に示すように、反慣性移動方
向分力Rと慣性体56の慣性移動量Lとは、上記交差角
度θが一定であれば反慣性移動方向分力Rが一定の比で
増大する直線(点線で示す)的な関係となるのに対し
て、上記交差角度θが慣性体56の慣性移動量Lの大き
くなるのに従って大きくなることにより、反慣性移動方
向分力Rが最大値を得た後に減少するような曲線(実線
で示す)的な関係となる。
【0024】なお、慣性体56の前端面66の一部に
は、車両前方へ若干量突出した突出部36が形成される
とともに、その突出部36に対向して支持ブロック54
には、凹部38が形成され、突出部36と、凹部38の
底との間には、圧縮コイルばね40が介在されている。
圧縮コイルばね40による付勢力の付勢方向は、慣性体
56の慣性移動量に関わらず反慣性移動方向Bとされ
る。慣性体56が慣性移動を開始し、そして慣性移動を
続けるには、圧縮コイルばね40による付勢力に勝り、
かつ、上記圧縮コイルばね66による付勢力に基づく反
慣性移動方向分力Rに勝ることが必要である。
【0025】トリガ部材58は、板材で形成され、慣性
体56の周面62に沿って車両前後方向に延設されてい
る。トリガ部材58の車両前方側の一端は、慣性体56
の慣性移動方向と直交する方向を軸方向とする支軸76
で支持ブロック54に軸支されて、その支軸76回りに
回動自在となっている。トリガ部材58の車両後方側の
他端には、ローラ78が回転自在に設けられている。ロ
ーラ78は、慣性体56の周面62に当接して、慣性体
56の慣性移動に伴い慣性体56の周面62を転動可能
となる。ローラ78の慣性体56の周面62への当接に
よれば、トリガ部材58の図2で反時計方向への回動が
阻止されるとともに、ローラ78が周面62を転動する
間、トリガ部材58の回動位置はそのまま維持される。
一方、慣性体56の慣性移動によって慣性体56の周面
60がローラ78から外れた後は、トリガ部材58の図
2で反時計方向の回動が許容される。
【0026】着火ピン34は、車両前方位置から車両後
方位置へ移動可能とされ、車両後方側のピン部80と、
車両前方側のつば部82とより構成されている。つば部
82と支持ブロック54との間には圧縮コイルばね84
が設けられて、着火ピン34は、車両後方へ常時移動付
勢される。つば部82に対応して上記トリガ部材58に
は、係合部86が形成されている。トリガ部材58のロ
ーラ78が慣性体56の周面62に当接してトリガ部材
58の反時計方向の回動が阻止された状態では(図2の
状態)、係合部86は、つば部82と当接係合して圧縮
コイルばね84の付勢力に対抗し、着火ピン34は、車
両前方位置に保持されて後方への移動が阻止される。慣
性体56の周面62がローラ78から外れて、トリガ部
材58の反時計方向の回動が許容される状態では(図3
の状態)、トリガ部材58の反時計方向の回動に伴い、
係合部86とつば部82との係合が解除され、着火ピン
34は、圧縮コイルばね84の付勢力に基づき車両後方
位置への移動が許容され、ピン部80の先端がハウジン
グ50外に出て雷管28に衝突する。
【0027】なお、ローラ78の回転軸88は、トリガ
部材58に形成された円弧状の長孔90内に嵌合して、
ローラ78が長孔90の長手方向に沿って移動可能とな
っている。ローラ78が慣性体56の周面62に当接し
て係合部86がつば部82と係合されているときは、圧
縮コイルばね84の付勢力に基づきトリガ部材58が受
ける回動付勢力によって、ローラ78は、長孔90の一
端に位置される。慣性体56の慣性移動に伴い慣性体5
6の周面62がローラ78から外れると、ローラ78
は、長孔90の他端に向けて移動しながら慣性体56の
後端面64を転動し始め、慣性体56の周面62がロー
ラ78から外れた後の慣性体56の僅かな慣性移動によ
って、あるいは、慣性体56の周面62がローラ78か
ら外れた後直ちに、トリガ部材58は、係止部86とつ
ば部82との係合が解除される回動位置まで回動する。
これにより、係止部86とつば部82との係合の解除が
節度よく行われる。
【0028】また、トリガ部材58の支軸76には、ロ
ーラ42が嵌合され、ローラ42は、慣性体56の周面
62に当接して、慣性体56の慣性移動に伴い、その周
面62を転動可能とされる。また、そのローラ42及び
上記ローラ78に対向して、慣性体56の半径方向反対
側には、ローラ44が設けられている。ローラ44は、
慣性体56の周面62において慣性移動方向に沿って形
成された溝部46内に入り込んで溝部46の底に当接
し、慣性体56の慣性移動に伴い、溝部46の底を転動
可能とされる。慣性体56は、それらローラ42、7
8、44間に挟まれて慣性移動案内される。更に、トリ
ガ部材58の支軸76には、大径のローラ48が嵌合さ
れるとともに、ローラ78の回転軸88には、大径のロ
ーラ49が嵌合され、各大径のローラ48、49は、慣
性体56の周面において慣性移動方向に沿って形成され
た溝部47内に入り込み、その溝部47の底には当接せ
ず、上記ローラ44が溝部46内に入り込むのと合俟っ
て、慣性体56の慣性移動方向線回りの回転が阻止され
ている。また、慣性体56の後端面には、溝部47と連
続する溝部45が形成され、トリガ部材58が図2で反
時計方向に回動したときに、大径のローラ49が、溝部
45の底には当接しないで溝部45内に入り込むように
なっている(図3)。
【0029】トリガ部材58の回動にあたってローラ4
9が慣性体56の周面62から外れて、慣性体56が、
ローラ42、78のみで支持されることになっても、圧
縮コイルばね68の付勢力に基づく回転モーメントが、
慣性体56を慣性移動方向に対して傾斜させないように
慣性体56に作用する。
【0030】次に上記実施例の作用を説明する。まず、
通常の車両運転にあっては、慣性体56に作用する加速
度が小さく、この場合には、慣性体56は、圧縮コイル
ばね40による付勢力と、圧縮コイルばね68による付
勢力Fに基づく反慣性移動方向分力Rとに対抗できず、
慣性体56の慣性移動が阻止され、この場合、圧縮コイ
ルばね68は、圧縮コイルばねと共に、いわゆるバイア
ススプリングとしての機能を果たす。
【0031】慣性体56に作用する加速度が大きい場合
には、慣性体56は、圧縮コイルばねによる付勢力と、
反慣性移動方向分力Rとに抗して慣性移動する。
【0032】ここで、図4に示すように、慣性体56の
慣性移動量Lが小さいときは、反慣性移動方向分力Rが
大きく、慣性移動量Lが大きくなると、次第に反慣性移
動方向分力Rが減少する。
【0033】すなわち、反慣性移動方向分力Rの付勢力
Fに対する比は、付勢方向Aと反慣性移動方向Bとのな
す交差角度θで決定され、この交差角度θが大きくなる
ほど小さくなる。交差角度θは、慣性体56の慣性移動
量が大きくなるのに従って大きくなるので、反慣性移動
方向分力Rの付勢力Fに対する比は、慣性体56の慣性
移動量が大きくなるのに従って小さくなり、この小さく
なる分、慣性体56が受ける慣性移動抵抗は、慣性体5
6の慣性移動量が大きくなるのに従って抑制される。
【0034】その結果、慣性体56は、慣性移動開始当
初、慣性移動し難く、車両が悪路等を走行する際の振動
等によって慣性体に作用する加速度作用時間の短い加速
度では、エアバッグ装置10を起動すべき所定の慣性移
動量に達することができず、反面、乗員を保護するため
に真にエアバッグ装置10を起動させる必要がある車両
急減速によって慣性体56に作用する加速度作用時間の
長い加速度では、その所定の慣性移動量に達することが
でき、慣性体56を減速するダンピング機能が的確に果
たされる。
【0035】これによって、適正なダンピング機能を果
たすために、慣性体とシリンダとの間の間隙に高い寸法
精度を求めるような面倒な製造を要せず、簡単な構造で
足り、低廉化が果たされる。
【0036】なお、上記実施例では、慣性体56と支持
体54との間に、圧縮コイルばね68に加えて圧縮コイ
ルばね40を設けて、バイアススプリングとしての機能
を得ているが、圧縮コイルばね68のみでも、バイアス
スプリングとしての機能を十分に果たせる。
【0037】また、上記実施例では、圧縮コイルばね6
8の一端側は凹部70内に収容されており、凹部70内
にあるその一端側の部分は伸縮方向を変えず、凹部70
から外部に出て突起76に係止される他端側の部分が撓
んで伸縮方向を変えて、付勢方向Aと反慣性移動方向B
とのなす交差角度θを変化させる構造であるが、図5及
び図6に示す加速度センサ92のように、上記実施例の
凹部70を設けることなく、圧縮コイルばね94を、支
持ブロック96と、慣性体98の前端面に形成された面
取り部100との間に配して、図5に示す慣性移動開始
位置から、図6に示すエアバッグ装置を起動させるため
の所定の移動慣性量を得る位置まで慣性体98が直線的
に慣性移動する間、圧縮コイルばね94の全長に亘って
その伸縮方向を一直線方向としたまま変化させるように
しても勿論よいものである。
【0038】次に、第2実施例を図7及び図8に基づき
説明する。本実施例の加速度センサ101では、慣性体
102は、短片部104と長片部106とよりL字型に
形成され、両片部104、106の交差端が車両前後方
向と直交する方向を軸方向とする支軸108で、支持ブ
ロック110に軸支され、短片部104が支持ブロック
110に当接した位置(図7の位置)と長片部106が
支持ブロック110に当接する位置との間で支軸108
回りに回動可能とされる。慣性体102は、車両前方へ
の加速度を受けると、図7で時計方向に、慣性移動す
る。慣性体102には、付勢手段を構成する圧縮ばね1
12が設けられ、圧縮コイルばね112の一端は、ハウ
ジング50の車両前方壁と連通する凹部116内に収容
されてその前方壁に当接し、他端は、慣性体102の長
片部106の中央で突出した突起74に係止されてい
る。圧縮コイルばね112が慣性体102に及ぼす付勢
力Fの付勢方向Aは、慣性体102の慣性移動前の状態
(図7の状態)で、車両後方となって、付勢力Fの付勢
点における慣性体102の反慣性移動方向Bと、交差角
度θで交差されている。圧縮コイルばね112の付勢力
Fに基づき反慣性移動方向Bに生ずる反慣性移動方向分
力Rは、R=F・COSθで得られ、これが慣性体10
2の慣性移動に対する慣性移動抵抗となる。
【0039】慣性体102が加速度を受けて慣性移動す
ると、慣性体102の移動量が大きくなるのに従って、
付勢力Fの付勢方向Aと慣性体102の慣性移動方向B
とが共に変化し、両者間の交差角度θが大きくなる(図
8参照)。
【0040】慣性体102が加速度を受けて慣性移動す
るのに伴い、圧縮コイルばね112が縮小して圧縮コイ
ルばね68による付勢力Fは増すが、この一方で、付勢
方向Aが慣性体56の慣性移動量の大きくなるのに従っ
て大きくなることによって、反慣性移動方向分力Rの付
勢力Fとの比が小さくなり、反慣性移動方向分力Rと、
慣性体56の慣性移動量とは、前記第1実施例と同様
に、図4のグラフに示す関係を得る。
【0041】また、慣性体102の長片部106には、
車両後方側に3角形状の膨出部118が一体形成されて
いる。膨出部118の頂点を介して位置する一方の側面
120は支軸108を中心とした円弧状に形成され、ト
リガ部材122のローラ78はその側面120に当接
し、慣性体102の慣性移動に伴い転動でき、この当接
して転動する状態では、トリガ部材122の図7で反時
計方向の回動が阻止されるとともに、トリガ部材122
の回動位置がそのまま保持され、係合部86と着火ピン
34のつば部82との係合が維持される。膨出部118
の一方の側面120がローラ78から外れると、トリガ
部材122の図7で反時計方向の回動が許容され、ロー
ラ78は、長孔90の一端から他端に向けて移動しなが
ら、膨出部118の頂点を介して位置する他方の側面1
28を転動する。そして、係合部126が着火ピン60
のつば部82と離れて、着火ピン60の車両後方への移
動が許容される。
【0042】本実施例では、バイアススプリングとして
の機能を果たすのが、圧縮コイルばね112だけであ
り、また、慣性体102が支軸108で回動自在に支持
されているので慣性体102を支持するためのローラが
必要でなく、これら各点で、本実施例と前記第1実施例
とは構成が異なる。
【0043】これらを除いて本実施例は、前記第1実施
例と同様な構成を有し、前記第1実施例と同様な作用効
果を得る。
【0044】更に他の実施例を以下に説明する。図9及
び図10に示す第3実施例の加速度センサ150では、
付勢手段が板ばね152で構成され、この板ばね152
は、直線移動する慣性体154の慣性移動方向に沿って
延設されている。板ばね152の車両後方側の一端は、
支持ブロック156に固定され、他端は、慣性体154
側に屈曲されて、慣性体の前面に形成された円弧状の面
取り部158に、弾性的に圧接されている。
【0045】これにより、板ばね152は、付勢方向A
を慣性体154の反慣性移動方向Bと交差角度θで交差
させて、反慣性移動方向Bに反慣性移動方向分力Rを生
じさせる付勢力Fを慣性体154に及ぼす。
【0046】図9に示す慣性移動開始位置から、図10
に示すエアバッグ装置を起動するための所定の慣性移動
量を得る位置まで慣性体154が慣性移動すると、慣性
体154の慣性移動量が大きくなるのに従って、板ばね
152は、湾曲形状が平坦形状に向けて弾性変形し、面
取り部158と板ばね152との間の圧接位置が変わっ
て、上記交差角度θが大きくなる。
【0047】図11及び図12に示す第4実施例の加速
度センサ160では、付勢手段がねじりコイルばね16
2で構成され、ねじりコイルばね162は、慣性体15
4の慣性移動方向と直交する方向を回動中心方向とし
て、一端側の短片が支持ブロック156に固定されると
ともに、他端側の長片が慣性体側に湾曲されてその長片
が慣性体154の面取り部158に、弾性的に圧接され
ている。
【0048】これにより、ねじりコイルばね162は、
付勢方向Aを慣性体154の反慣性移動方向Bと交差角
度θで交差させて、反慣性移動方向Bに反慣性移動方向
分力Rを生じさせる付勢力Fを慣性体154に及ぼす。
【0049】図11に示す慣性移動開始位置から、図1
2に示すエアバッグ装置を起動させるための所定の慣性
移動量を得る位置まで慣性体154が慣性移動すると、
慣性体154の慣性移動量が大きくなるのに従って、ね
じりコイルばね154は、その両端間が閉じる方向に回
動するとともに他端の長片が湾曲形状から平坦形状に向
けて弾性変形して、他端と面取り部158との間の圧接
位置を変えながら、上記交差角度θが大きくなる。
【0050】図13及び図14に示す第5実施例の加速
度センサ170では、付勢手段が、板状部材172と、
圧縮コイルばね174とで構成されている。板状部材1
72は、慣性体154の慣性移動方向に沿って延設さ
れ、板状部材172の車両後方側の一端が支持ブロック
156に軸支されて、慣性体154の慣性移動方向と直
交する方向を回動中心方向として回動自在となる。板状
部材172の車両前方側の他端は、慣性体154側に湾
曲され、板状部材172と支持ブロックとの間には圧縮
コイルばね174が介在して、板状部材172の車両前
方側の他端が、慣性体154の面取り部158に弾性的
に圧接されている。
【0051】これにより、板状部材172と圧縮コイル
ばね174とは、付勢方向Aを慣性体154の反慣性移
動方向Bと交差角度θで交差させて、反慣性移動方向B
に反慣性移動方向分力Rを生じさせる付勢力Fを慣性体
154に及ぼす。
【0052】図13に示す慣性移動開始位置から、図1
4に示すエアバッグ装置を起動すべき慣性移動量を得る
位置まで慣性体154が慣性移動すると、慣性体154
の慣性移動量が大きくなるのに従って、圧縮コイルばね
174が縮小されるとともに板状部材172が湾曲形状
から平坦形状に向けて弾性変形し、板状部材172と面
取り部158との間の圧接位置が変化して、上記交差角
度θが大きくなる。
【0053】上記第3乃至第5実施例はいずれも、慣性
体154の反慣性移動方向Bに反慣性移動方向分力Rを
有する付勢力Fの付勢方向Aと慣性体154の反慣性移
動方向Bとの交差角度θが、慣性体154の慣性移動量
が大きくなるのに従って小さくなり、この小さくなる限
りで、第1実施例と同様な作用効果を奏する。
【0054】本発明は、上記各実施例に限定されるもの
ではなく、種々変更可能である。例えば、上記各実施例
では、付勢手段として、圧縮コイルばね68、94、1
12、板ばね152、ねじりコイルばね162並びに、
圧縮コイルばね174及び板状部材172を用いている
が、これらに限定されるものではなく、慣性体154に
及ぶ付勢力Fの付勢方向Aと、反慣性移動方向分力Rが
生ずる反慣性移動方向Bとの交差角度θが慣性体54の
慣性移動量の大きくなるのに従って大きくなれば、他の
付勢手段であってもよい。
【0055】更に、乗員保護装置としては、ステアリン
グホイール18に装着される運転者用のエアバッグ装置
に限らず、助手席用のエアバッグ装置や、エアバッグ装
置以外の他の乗員保護装置、例えば、ウエビング巻取装
置にあって、車両急減速時にウエビングを乗員に対して
緊密に装着させるためにプリローダを起動する装置に
も、勿論適用可能である
【0056】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明に係
る加速度センサによれば、適正なダンピング機能を得る
のに、過度に高い寸法精度を要せず、簡単な構造で足
り、低廉化が果たされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の加速度センサを適用
したエアバッグ装置を、車両前後方向に沿って切断した
断面図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の加速度センサを、車
両前後方向に沿って切断した断面図である。
【図3】図2において、慣性体がエアバッグ装置を起動
すべき所定の慣性移動量を得た状態を示す図である。
【図4】慣性体に及ぶ付勢力に基づく反慣性移動方向分
力と慣性体の慣性移動量との関係を示すグラフである。
【図5】第1実施例の変形例に係る加速度センサの要部
を、車両前後方向と直交する方向から見た図である。
【図6】図5において、慣性体がエアバッグ装置を起動
すべき所定の慣性移動量を得た状態を示す図である。
【図7】第2実施例の加速度センサを、車両前後方向に
沿って切断した断面図である。
【図8】図7において、慣性体がエアバッグ装置を起動
すべき所定の慣性移動量を得た状態を示す図である。
【図9】第3実施例の加速度センサの要部を、車両前後
方向と直交する方向から見た図である。
【図10】図9において、慣性体がエアバッグ装置を起
動すべき所定の慣性移動量を得た状態を示す図である。
【図11】第4実施例の加速度センサの要部を、車両前
後方向と直交する方向から見た図である。
【図12】図11において、慣性体がエアバッグ装置を
起動すべき所定の慣性移動量を得た状態を示す図であ
る。
【図13】第5実施例の加速度センサの要部を、車両前
後方向と直交する方向から見た図である。
【図14】図13において、慣性体がエアバッグ装置を
起動すべき所定の慣性移動量を得た状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置(乗員保護装置) 32 加速度センサ 56 慣性体 A 付勢方向 B 反慣性移動方向 F 付勢力 R 反慣性移動方向分力(分力) θ 交差角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度作用によって慣性移動し所定の慣
    性移動量で車両急減速時に乗員保護装置を起動させる慣
    性体と、この慣性体に付勢方向を慣性体の反慣性移動方
    向と交差する方向とする付勢力を及ぼし付勢力に基づき
    慣性体の反慣性移動方向に慣性体の慣性移動に抵抗する
    分力を生じさせるとともに慣性体の慣性移動量が大きく
    なるのに従い慣性体に及ぶ付勢力の付勢方向と慣性体の
    反慣性移動方向とのなす交差角度が大きくなる付勢手段
    と、を備えたことを特徴とする加速度センサ。
JP4302695A 1992-11-12 1992-11-12 加速度センサ Pending JPH06148221A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7025379B2 (en) 1993-09-16 2006-04-11 Automotive Technologies International, Inc. Side impact sensor systems

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7025379B2 (en) 1993-09-16 2006-04-11 Automotive Technologies International, Inc. Side impact sensor systems
US7070202B2 (en) 1993-09-16 2006-07-04 Automotive Technologies International, Inc. Side impact sensor systems
US7097201B2 (en) 1993-09-16 2006-08-29 Automotive Technologies International, Inc. Side impact sensor systems

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