JPH0615496B2 - アクリル酸の製造方法 - Google Patents
アクリル酸の製造方法Info
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- JPH0615496B2 JPH0615496B2 JP58146528A JP14652883A JPH0615496B2 JP H0615496 B2 JPH0615496 B2 JP H0615496B2 JP 58146528 A JP58146528 A JP 58146528A JP 14652883 A JP14652883 A JP 14652883A JP H0615496 B2 JPH0615496 B2 JP H0615496B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明はプロピレンおよび/またはアクロレインからの
アクリル酸の製造方法に関する。詳しく述べると本発明
はプロピレンおよび/またはアクロレインを分子状酸素
含有ガスにより接触気相酸化し、えられる反応生成ガス
を急冷し凝集捕集しさらに未捕集物質を吸収水により吸
収捕集し、えられる主としてアクリル酸、酢酸および水
よりなるアクリル酸水溶液を常圧で110〜130℃の
範囲の沸点を有する共沸剤共存下に蒸留して共沸物とし
て実質的に水を留去し、共沸物より水を分離してこの水
を吸収水として循環使用し、一方塔底缶液として主とし
てアクリル酸および酢酸よりなる混合物をえ、この缶液
からアクリル酸を分離し精製することを特徴とするアク
リル酸の製造方法に関する。
アクリル酸の製造方法に関する。詳しく述べると本発明
はプロピレンおよび/またはアクロレインを分子状酸素
含有ガスにより接触気相酸化し、えられる反応生成ガス
を急冷し凝集捕集しさらに未捕集物質を吸収水により吸
収捕集し、えられる主としてアクリル酸、酢酸および水
よりなるアクリル酸水溶液を常圧で110〜130℃の
範囲の沸点を有する共沸剤共存下に蒸留して共沸物とし
て実質的に水を留去し、共沸物より水を分離してこの水
を吸収水として循環使用し、一方塔底缶液として主とし
てアクリル酸および酢酸よりなる混合物をえ、この缶液
からアクリル酸を分離し精製することを特徴とするアク
リル酸の製造方法に関する。
従来からのアクリル酸の製造方法はプロピレンおよび/
またはアクロレインを接触気相酸化してえられるアクリ
ル酸水溶液を有機溶媒により抽出処理しアクリル酸を抽
出し精製する工程よりなる。すなわち、水溶液から水を
分離する工程として抽出操作をすることが通常一般であ
る(たとえば特公昭46-30493号公報明細書参照)。しか
しながらこの抽出工程で排出される水は未回収のアクリ
ル酸や副生成物である有機酸、たとえば酢酸、プロピオ
ン酸、マレイン酸やアルデヒド類、たとえばアクロレイ
ン、アセトアルデヒド、さらにこれら化合物の重合物や
縮合物、たとえばアクリル酸2量体などの高沸点物質や
タール状物質などを含み、この廃水は、廃棄するにして
も活性汚泥法や濃縮燃焼法などにより無害化処理を必要
とし、そのための設備やユーティリティなどは、きわめ
てコストを要するものとならざるをえない。一方そのま
まアクリル酸捕集用の吸収水としてプロセスに使用する
としても該廃水中の酸分に帰因するプロセス内の酸分の
増加によりアクリル酸捕集装置でのアクリル酸の捕集効
率の低下をきたすことになり、かりにこの装置からの排
出ガスを原料ガスの不活性ガス源として再使用する場合
には、原料ガス中の酸分の増加をきたし、酸化反応にお
ける触媒活性の劣化を早める帰因ともなる(特開昭50-1
08208号および特開昭52-108917号公報明細書参照)。
またはアクロレインを接触気相酸化してえられるアクリ
ル酸水溶液を有機溶媒により抽出処理しアクリル酸を抽
出し精製する工程よりなる。すなわち、水溶液から水を
分離する工程として抽出操作をすることが通常一般であ
る(たとえば特公昭46-30493号公報明細書参照)。しか
しながらこの抽出工程で排出される水は未回収のアクリ
ル酸や副生成物である有機酸、たとえば酢酸、プロピオ
ン酸、マレイン酸やアルデヒド類、たとえばアクロレイ
ン、アセトアルデヒド、さらにこれら化合物の重合物や
縮合物、たとえばアクリル酸2量体などの高沸点物質や
タール状物質などを含み、この廃水は、廃棄するにして
も活性汚泥法や濃縮燃焼法などにより無害化処理を必要
とし、そのための設備やユーティリティなどは、きわめ
てコストを要するものとならざるをえない。一方そのま
まアクリル酸捕集用の吸収水としてプロセスに使用する
としても該廃水中の酸分に帰因するプロセス内の酸分の
増加によりアクリル酸捕集装置でのアクリル酸の捕集効
率の低下をきたすことになり、かりにこの装置からの排
出ガスを原料ガスの不活性ガス源として再使用する場合
には、原料ガス中の酸分の増加をきたし、酸化反応にお
ける触媒活性の劣化を早める帰因ともなる(特開昭50-1
08208号および特開昭52-108917号公報明細書参照)。
また、近時上記酸化反応および捕集技術の向上により、
えられるアクリル酸水溶液の濃度もアクリル酸が50〜
80重量%にまで高めることも可能となってきている。
えられるアクリル酸水溶液の濃度もアクリル酸が50〜
80重量%にまで高めることも可能となってきている。
従って、本発明はこのような高濃度のアクリル酸水溶液
を使用して、従来のように抽出装作を施すことなく、直
接、脱水操作としての共沸蒸留法を採用し、さらにアク
リル酸と酢酸の塔頂への留出を痕跡程度に抑えることを
目的として検討し完成に至ったものである。
を使用して、従来のように抽出装作を施すことなく、直
接、脱水操作としての共沸蒸留法を採用し、さらにアク
リル酸と酢酸の塔頂への留出を痕跡程度に抑えることを
目的として検討し完成に至ったものである。
すなわち、本発明は以下の如く特定される。
(1)プロピレンおよび/またはアクロレインを分子状酸
素含有ガスにより接触気相酸化してアクリル酸を製造す
るに際し、該酸化反応によってえられる反応生成ガスを
急冷し凝集捕集しさらに未捕集物質を吸収水により吸収
捕集し、えられる主としてアクリル酸、酢酸および水よ
りなるアクリル酸水溶液を、理論段数15〜20の蒸留
塔であって、濃縮部と回収部との比率が0.8〜0.9である
蒸留塔に供給し、常圧で110〜130℃の範囲の沸点
を有し、かつ酢酸およびアクリル酸のそれぞれと共沸し
ない共沸剤の共存下に蒸留し、塔頂よりアクリル酸およ
び酢酸を含まない実質的に共沸剤と水とよりなる共沸組
成物を留出させ、この留出物より水を分離してえられる
水を吸収水として捕集装置に循環使用し、一方塔底より
水および共沸剤を含まない主としてアクリル酸と酢酸の
混合物をえることを特徴とするアクリル酸の製造方法。
素含有ガスにより接触気相酸化してアクリル酸を製造す
るに際し、該酸化反応によってえられる反応生成ガスを
急冷し凝集捕集しさらに未捕集物質を吸収水により吸収
捕集し、えられる主としてアクリル酸、酢酸および水よ
りなるアクリル酸水溶液を、理論段数15〜20の蒸留
塔であって、濃縮部と回収部との比率が0.8〜0.9である
蒸留塔に供給し、常圧で110〜130℃の範囲の沸点
を有し、かつ酢酸およびアクリル酸のそれぞれと共沸し
ない共沸剤の共存下に蒸留し、塔頂よりアクリル酸およ
び酢酸を含まない実質的に共沸剤と水とよりなる共沸組
成物を留出させ、この留出物より水を分離してえられる
水を吸収水として捕集装置に循環使用し、一方塔底より
水および共沸剤を含まない主としてアクリル酸と酢酸の
混合物をえることを特徴とするアクリル酸の製造方法。
(2)蒸留塔に供給されるアクリル酸水溶液が、アクリル
酸を50〜80重量%の範囲、酢酸を2〜8重量%の範
囲で含有することを特徴とする特許請求の範囲(1)記載
の方法。
酸を50〜80重量%の範囲、酢酸を2〜8重量%の範
囲で含有することを特徴とする特許請求の範囲(1)記載
の方法。
以下、本発明をさらに具体的に説明するが、それにより
本発明の目的もより明らかにされるであろう。
本発明の目的もより明らかにされるであろう。
プロピレンおよび/またはアクロレインをモルブデンベ
ースの多元系触媒を用いて接触気相酸化してアクリル酸
を製造することは現在工業的に行なわれている。また最
近になって酸化反応およびアクリル酸捕集技術が長足の
進歩を示しえられるアクリル酸水溶液濃度が50〜80
重量%と高濃度化することが可能となっている。これは
従来法であるアクリル酸水溶液の抽出処理によるアクリ
ル酸および酢酸を水と分離する操作とくらべこの水溶液
から蒸留により直接水を分離することを好都合ならしめ
ることを意味する。しかもアクリル酸水溶液から水のみ
を効率よく分離し、実質的にアクリル酸と酢酸とが混合
物として取得できれば、従来プスセスへの適用にも好都
合である。本発明はかかる目的に適合すべく開発された
ものである。
ースの多元系触媒を用いて接触気相酸化してアクリル酸
を製造することは現在工業的に行なわれている。また最
近になって酸化反応およびアクリル酸捕集技術が長足の
進歩を示しえられるアクリル酸水溶液濃度が50〜80
重量%と高濃度化することが可能となっている。これは
従来法であるアクリル酸水溶液の抽出処理によるアクリ
ル酸および酢酸を水と分離する操作とくらべこの水溶液
から蒸留により直接水を分離することを好都合ならしめ
ることを意味する。しかもアクリル酸水溶液から水のみ
を効率よく分離し、実質的にアクリル酸と酢酸とが混合
物として取得できれば、従来プスセスへの適用にも好都
合である。本発明はかかる目的に適合すべく開発された
ものである。
本発明で使用される共沸剤としては、水の搬出能の大き
い化合物、すなわち共沸組成において水の割合が大きく
なるような化合物が好ましく、常圧で110〜130℃
の範囲の沸点を有する共沸剤が用いられる。具体的に
は、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチ
ル、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。
い化合物、すなわち共沸組成において水の割合が大きく
なるような化合物が好ましく、常圧で110〜130℃
の範囲の沸点を有する共沸剤が用いられる。具体的に
は、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチ
ル、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。
もちろん、これらの共沸剤は酢酸と沸点が近接してお
り、単に蒸留に供しただけでは、留出時酢酸をも水とと
もに留出せしめてしまうことにもなる。すなわち、留出
液組成が共沸剤−水−酢酸という組成となり再度煩雑な
分離操作を必要とする結果をもたらしてしまう。
り、単に蒸留に供しただけでは、留出時酢酸をも水とと
もに留出せしめてしまうことにもなる。すなわち、留出
液組成が共沸剤−水−酢酸という組成となり再度煩雑な
分離操作を必要とする結果をもたらしてしまう。
ところが、本発明者らは、蒸留塔の塔頂蒸気を操作圧に
おける共沸組成となるように還流量を決めることにより
アクリル酸の留出が抑えられること、それだけでなくさ
らに蒸留塔の理論段数15〜20の蒸留塔であって、そ
の蒸留塔の回収部の理論段数を少なくとも10に設定す
ると伴に、濃縮部と回収部との比率が0.8〜0.9で
ある蒸留塔に供給し、留出側の酢酸を痕跡程度となしう
ることを知見し、かくして共沸剤および水を含まない主
として酢酸およびアクリル酸とよりなる塔底液を取り出
しうることを見出したのである。
おける共沸組成となるように還流量を決めることにより
アクリル酸の留出が抑えられること、それだけでなくさ
らに蒸留塔の理論段数15〜20の蒸留塔であって、そ
の蒸留塔の回収部の理論段数を少なくとも10に設定す
ると伴に、濃縮部と回収部との比率が0.8〜0.9で
ある蒸留塔に供給し、留出側の酢酸を痕跡程度となしう
ることを知見し、かくして共沸剤および水を含まない主
として酢酸およびアクリル酸とよりなる塔底液を取り出
しうることを見出したのである。
上記蒸留操作において、本発明者らは、酢酸の濃縮ピー
ク段と水の濃縮ピーク段とが分離して存在することを見
出している。これは酢酸の留出を抑えるのに有効となっ
ていると考えられる。また供給液中の酢酸量が増加する
と酢酸の濃縮される段が広がり水の濃縮される段と接近
して重なり合ってき、酢酸の留出が若干生じてくる。し
たがって酢酸濃度が上昇してくるに応じて回収部の理論
段数も10を越え15段くらいにまで高める必要が生ず
る。アクリル酸水溶液中の酢酸濃度は2〜8重量%と変
化するからである。
ク段と水の濃縮ピーク段とが分離して存在することを見
出している。これは酢酸の留出を抑えるのに有効となっ
ていると考えられる。また供給液中の酢酸量が増加する
と酢酸の濃縮される段が広がり水の濃縮される段と接近
して重なり合ってき、酢酸の留出が若干生じてくる。し
たがって酢酸濃度が上昇してくるに応じて回収部の理論
段数も10を越え15段くらいにまで高める必要が生ず
る。アクリル酸水溶液中の酢酸濃度は2〜8重量%と変
化するからである。
本発明方法により酢酸を含むアクリル酸水溶液の蒸留に
おいて常圧で110〜130℃の範囲の沸点を有する共
沸剤を用いつつアクリル酸のみならず酢酸も留出させな
い蒸留方法が確立され、これまで留出水は共沸剤を分離
後廃水処理とか酢酸の分離回収操作等によって無公害化
処理を必要としていたのに対し、留出液は共沸剤回収後
アクリル酸捕集用の吸収水として再使用され、きわめて
有効な無公害のクローズドシステム化プスセスが完成さ
れたことになる。
おいて常圧で110〜130℃の範囲の沸点を有する共
沸剤を用いつつアクリル酸のみならず酢酸も留出させな
い蒸留方法が確立され、これまで留出水は共沸剤を分離
後廃水処理とか酢酸の分離回収操作等によって無公害化
処理を必要としていたのに対し、留出液は共沸剤回収後
アクリル酸捕集用の吸収水として再使用され、きわめて
有効な無公害のクローズドシステム化プスセスが完成さ
れたことになる。
以下に本発明の実施態様の1つである図1に従って、本
発明をさらに具体的に説明する。
発明をさらに具体的に説明する。
プロピレン、空気および窒素、炭酸ガス、水蒸気を含む
不活性ガスよりなる反応用原料ガスをモリブデンをベー
スとする多元触媒を充填した第1反応器を通過させ、プ
ロピレンを主としてアクロレインへ酸化しそのガス状組
成物を、続いてモリブデン−バナジウムをベースとする
多元触媒を充填した第2反応器に通じ、アクロレインを
主としてアクリル酸へ酸化せしめる(以上図示せず)。
反応生成ガス中には目的とするアクリル酸のほかアクロ
レイン、アセトアルデヒド、酢酸、マレイン酸、水蒸
気、炭酸ガス、一酸化炭素、さらにはプロパン、プロピ
レンなどの炭化水素や窒素も含まれ、このガス状組成物
はライン1を通じてアクリル酸捕集装置101へ導入さ
れる。この捕集装置101において該ガスは急冷されて
まず凝縮せしめられ、大半のアクリル酸、酢酸はここで
水溶液となる。そして未凝縮部分はさらに捕集装置の上
方にてライン2によって供給される重合禁止剤を含んだ
冷却吸収水によって吸収捕集され、捕集装置101の下
部よりライン3によりアクリル酸水溶液の形で取出され
る。
不活性ガスよりなる反応用原料ガスをモリブデンをベー
スとする多元触媒を充填した第1反応器を通過させ、プ
ロピレンを主としてアクロレインへ酸化しそのガス状組
成物を、続いてモリブデン−バナジウムをベースとする
多元触媒を充填した第2反応器に通じ、アクロレインを
主としてアクリル酸へ酸化せしめる(以上図示せず)。
反応生成ガス中には目的とするアクリル酸のほかアクロ
レイン、アセトアルデヒド、酢酸、マレイン酸、水蒸
気、炭酸ガス、一酸化炭素、さらにはプロパン、プロピ
レンなどの炭化水素や窒素も含まれ、このガス状組成物
はライン1を通じてアクリル酸捕集装置101へ導入さ
れる。この捕集装置101において該ガスは急冷されて
まず凝縮せしめられ、大半のアクリル酸、酢酸はここで
水溶液となる。そして未凝縮部分はさらに捕集装置の上
方にてライン2によって供給される重合禁止剤を含んだ
冷却吸収水によって吸収捕集され、捕集装置101の下
部よりライン3によりアクリル酸水溶液の形で取出され
る。
アクリル酸捕集装置101の頂部からはライン4により
廃ガスが排出される。この中には非凝縮性の炭酸ガス、
一酸化炭素、プロパン、プロピレン、窒素および少量の
水蒸気とが含まれ酸分はほとんど含有されていないの
で、一部を反応用原料ガスに混入のため再使用され、残
りは接触燃焼器など(図示せず)により無害化されて大
気中に放出されたり、不活性ガスとしてプロセスの他の
部分で利用される。
廃ガスが排出される。この中には非凝縮性の炭酸ガス、
一酸化炭素、プロパン、プロピレン、窒素および少量の
水蒸気とが含まれ酸分はほとんど含有されていないの
で、一部を反応用原料ガスに混入のため再使用され、残
りは接触燃焼器など(図示せず)により無害化されて大
気中に放出されたり、不活性ガスとしてプロセスの他の
部分で利用される。
ライン3より取出されたアクリル酸水溶液は、必要によ
りアクロレイン、アセトアルデヒドなどの軽沸点物を回
収後、共沸脱水塔102へ供給される。該共沸脱水塔1
02は理論段数15以上好ましくは20〜30の範囲の
ものであり、かつ回収部の理論段数が10以上とれるよ
うにせねばならない。脱水塔102の塔頂にはライン5
により共沸剤が供給され、塔頂からライン6により留出
する蒸気組成がほゞ水−共沸剤の共沸組成となるように
コントロールされる。
りアクロレイン、アセトアルデヒドなどの軽沸点物を回
収後、共沸脱水塔102へ供給される。該共沸脱水塔1
02は理論段数15以上好ましくは20〜30の範囲の
ものであり、かつ回収部の理論段数が10以上とれるよ
うにせねばならない。脱水塔102の塔頂にはライン5
により共沸剤が供給され、塔頂からライン6により留出
する蒸気組成がほゞ水−共沸剤の共沸組成となるように
コントロールされる。
塔底からは水および共沸剤を含まないアクリル酸、酢酸
およびその他の高沸点物質がライン7を経て取り出さ
れ、この缶液は次に酢酸分離工程、アクリル酸精留工程
を経て製品化される(図示せず)。共沸脱水塔102の
塔頂より留出した液は、分離槽104において共沸剤相
と水相とに分離し、水相はライン8より共沸剤回収塔1
03へ送られ、ここで塔頂より共沸剤と水の一部とを留
出せしめライン9を経て分離槽104へ送って回収され
る。一方共沸剤を含まぬプロセス水が塔底よりライン1
0を経て取り出され、アクリル酸捕集装置へ吸収水とし
て再利用される。かくして、廃水の発生を実質的にゼロ
とすることができる本発明プロセスが開発された。すな
わちこの捕集装置からの廃ガスの1部を第1反応器に循
環使用し、反応原料ガス中に必要な不活性ガス(窒素、
水蒸気など)を供給し、残部を系外へ排出せしめ、その
際含まれる水蒸気量は少なくとも接触気相酸化反応によ
り発生する水蒸気量となるよう調節せしめて実質的に廃
水を生ぜしめないプロセスが可能となる。
およびその他の高沸点物質がライン7を経て取り出さ
れ、この缶液は次に酢酸分離工程、アクリル酸精留工程
を経て製品化される(図示せず)。共沸脱水塔102の
塔頂より留出した液は、分離槽104において共沸剤相
と水相とに分離し、水相はライン8より共沸剤回収塔1
03へ送られ、ここで塔頂より共沸剤と水の一部とを留
出せしめライン9を経て分離槽104へ送って回収され
る。一方共沸剤を含まぬプロセス水が塔底よりライン1
0を経て取り出され、アクリル酸捕集装置へ吸収水とし
て再利用される。かくして、廃水の発生を実質的にゼロ
とすることができる本発明プロセスが開発された。すな
わちこの捕集装置からの廃ガスの1部を第1反応器に循
環使用し、反応原料ガス中に必要な不活性ガス(窒素、
水蒸気など)を供給し、残部を系外へ排出せしめ、その
際含まれる水蒸気量は少なくとも接触気相酸化反応によ
り発生する水蒸気量となるよう調節せしめて実質的に廃
水を生ぜしめないプロセスが可能となる。
本発明方法によってえられる実質的にアクリル酸と酢酸
とよりなる塔底液は、続いて酢酸分離操作を経てアクリ
ル酸精留装置にかけられ、製品アクリル酸となる。この
操作は工業的に長期間安定して遂行しうるものであっ
た。
とよりなる塔底液は、続いて酢酸分離操作を経てアクリ
ル酸精留装置にかけられ、製品アクリル酸となる。この
操作は工業的に長期間安定して遂行しうるものであっ
た。
実施例 1 プロピレンをモリブデンベース多元系触媒による2段酸
化反応に供し、えられた反応生成ガスをアクリル酸捕集
装置に導いた。この捕集装置は内径200mmφのステン
レス製の塔で上部に50段の泡鐘棚を備え、下部に多管
式の冷却部を備えており、塔の最上部から重合禁止剤の
ハイドロキノンを含むプロセス水を供給できるように設
計されたものである。
化反応に供し、えられた反応生成ガスをアクリル酸捕集
装置に導いた。この捕集装置は内径200mmφのステン
レス製の塔で上部に50段の泡鐘棚を備え、下部に多管
式の冷却部を備えており、塔の最上部から重合禁止剤の
ハイドロキノンを含むプロセス水を供給できるように設
計されたものである。
アクリル酸5.9容量%、酢酸0.2容量%、水7.2容量%、
残り大部分が窒素であり、ほかにアクロレイン、プロピ
レン、プロパン、アセトアルデヒドを微量含有する反応
生成ガス23Nm3/Hrをこの捕集装置に導びき冷却凝
集せしめた。反応生成ガスは200℃で供給され冷却部
にて70℃に冷却され、吸収部へは60℃のプロセス水
が2.4Kg/Hr供給されることにより、アクリル酸の補
集率は99%以上に保持された。該捕集装置を出る廃ガ
ス温度は60℃に調節された。
残り大部分が窒素であり、ほかにアクロレイン、プロピ
レン、プロパン、アセトアルデヒドを微量含有する反応
生成ガス23Nm3/Hrをこの捕集装置に導びき冷却凝
集せしめた。反応生成ガスは200℃で供給され冷却部
にて70℃に冷却され、吸収部へは60℃のプロセス水
が2.4Kg/Hr供給されることにより、アクリル酸の補
集率は99%以上に保持された。該捕集装置を出る廃ガ
ス温度は60℃に調節された。
かくして、アクリル酸66.0重量%、酢酸2.2重量%、水3
1.2重量%、その他0.6重量%よりなるアクリル酸水溶液
が7.66Kg/Hrえられた。このアクリル酸水溶液を10
0mmφの無堰多孔板48段を有する蒸留塔(理論段数1
9)の上より23段目に供給した。共沸剤としてはメチ
ルイソブチルケトン(MIBK)を用い、塔頂圧110
mmHg(絶体圧)とし塔頂留出組成が水21重量%、MI
BK79重量%となるように塔最上部から重合禁止剤の
ハイドロキノンとともに投入した。塔底液としては5.3K
g/Hrがえられ、その組成はアクリル酸96.5重量%、
酢酸3.3重量%であり、MIBKおよび水はともに含ま
れていなかった。塔頂からの留出液は冷却により分離
し、水相は2.4Kg/Hrをえ、この中には酢酸およびア
クリル酸は含まれず、わずかにMIBK1.7重量%が含
有されていた。この水相を塔径50mmφラシヒリングを
3メートルの高さに充填した蒸留塔で常圧下蒸留し塔頂
より0.1Kg/Hrを留出させた。このMIBKを含む水
を分離槽104へ循環し、他方缶液2.3Kg/Hrとして
MIBKを含まないプロセス水をえた。この水は新たな
重合禁止剤を含んだ水0.1Kg/Hrとともに上記の捕集
装置101に供給された。
1.2重量%、その他0.6重量%よりなるアクリル酸水溶液
が7.66Kg/Hrえられた。このアクリル酸水溶液を10
0mmφの無堰多孔板48段を有する蒸留塔(理論段数1
9)の上より23段目に供給した。共沸剤としてはメチ
ルイソブチルケトン(MIBK)を用い、塔頂圧110
mmHg(絶体圧)とし塔頂留出組成が水21重量%、MI
BK79重量%となるように塔最上部から重合禁止剤の
ハイドロキノンとともに投入した。塔底液としては5.3K
g/Hrがえられ、その組成はアクリル酸96.5重量%、
酢酸3.3重量%であり、MIBKおよび水はともに含ま
れていなかった。塔頂からの留出液は冷却により分離
し、水相は2.4Kg/Hrをえ、この中には酢酸およびア
クリル酸は含まれず、わずかにMIBK1.7重量%が含
有されていた。この水相を塔径50mmφラシヒリングを
3メートルの高さに充填した蒸留塔で常圧下蒸留し塔頂
より0.1Kg/Hrを留出させた。このMIBKを含む水
を分離槽104へ循環し、他方缶液2.3Kg/Hrとして
MIBKを含まないプロセス水をえた。この水は新たな
重合禁止剤を含んだ水0.1Kg/Hrとともに上記の捕集
装置101に供給された。
アクリル酸と酢酸とを含む共沸脱水塔缶液は酢酸分離塔
およびアクリル酸精留塔に順次供給されて製品アクリル
酸をえた。
およびアクリル酸精留塔に順次供給されて製品アクリル
酸をえた。
比較例 1 実施例1における操作において、アクリル酸水溶液の供
給を蒸留塔の上から31段目から行ない、あとは同様に
してアクリル酸水溶液の蒸留を行なった。塔頂からの留
出液は冷却により分離し、得られた水相中にはアクリル
酸は痕跡程度であったが酢酸が1.9重量%含まれてい
た。
給を蒸留塔の上から31段目から行ない、あとは同様に
してアクリル酸水溶液の蒸留を行なった。塔頂からの留
出液は冷却により分離し、得られた水相中にはアクリル
酸は痕跡程度であったが酢酸が1.9重量%含まれてい
た。
図1は本発明の1つの実施態様を示すフローシートであ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−90034(JP,A) 特開 昭60−38341(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】プロピレンおよび/またはアクロレインを
分子状酸素含有ガスにより接触気相酸化してアクリル酸
を製造するに際し、該酸化反応によってえられる反応生
成ガスを急冷し凝縮捕集しさらに未捕集物質を吸収水に
より吸収捕集し、えられる主としてアクリル酸、酢酸お
よび水よりなるアクリル酸水溶液を、理論段数15〜2
0の蒸留塔であって、濃縮部と回収部との比率が0.8〜
0.9である蒸留塔に供給し、常圧で110〜130℃の
範囲の沸点を有し、かつ酢酸およびアクリル酸のそれぞ
れと共沸しない共沸剤の共存下に蒸留し、塔頂よりアク
リル酸および酢酸を含まない実質的に共沸剤と水とより
なる共沸組成物を留出させ、この留出物より水を分離し
てえられる水を吸収水として捕集装置に循環使用し、一
方塔底より水および共沸剤を含まない主としてアクリル
酸と酢酸の混合物をえることを特徴とするアクリル酸の
製造方法。 - 【請求項2】蒸留塔に供給されるアクリル酸水溶液が、
アクリル酸を50〜80重量%の範囲、酢酸を2〜8重
量%の範囲で含有することを特徴とする特許請求の範囲
(1)記載の方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58146528A JPH0615496B2 (ja) | 1983-08-12 | 1983-08-12 | アクリル酸の製造方法 |
| GB08420153A GB2146636B (en) | 1983-08-11 | 1984-08-08 | Process for producing acrylic acid |
| DE19843429391 DE3429391A1 (de) | 1983-08-11 | 1984-08-09 | Verfahren zur herstellung von acrylsaeure |
| KR1019840004818A KR900006901B1 (ko) | 1983-08-11 | 1984-08-10 | 아크릴산의 제조방법 |
| MX202336A MX161562A (es) | 1983-08-11 | 1984-08-10 | Procedimiento para producir acido acrilico |
| FR8412731A FR2554809B1 (fr) | 1983-08-11 | 1984-08-13 | Procede de preparation de l'acide acrylique |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58146528A JPH0615496B2 (ja) | 1983-08-12 | 1983-08-12 | アクリル酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6038342A JPS6038342A (ja) | 1985-02-27 |
| JPH0615496B2 true JPH0615496B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=15409679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58146528A Expired - Lifetime JPH0615496B2 (ja) | 1983-08-11 | 1983-08-12 | アクリル酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615496B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE60005870T2 (de) * | 1999-03-05 | 2004-08-19 | Rohm And Haas Co. | Verfahren zur Herstellung von Acrylsäure |
| JP4920128B2 (ja) * | 1999-12-02 | 2012-04-18 | 株式会社日本触媒 | 排出用ガス配管の閉塞防止方法 |
| CN110684470B (zh) * | 2019-10-21 | 2022-03-01 | 江苏利田科技股份有限公司 | 一种利用uv单体废水制备丙烯酸酯粘合剂的方法以及一种丙烯酸酯粘合剂 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5690034A (en) * | 1979-12-25 | 1981-07-21 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Purification of acrylic acid |
| JPH0615495B2 (ja) * | 1983-08-11 | 1994-03-02 | 株式会社日本触媒 | アクリル酸の精製方法 |
-
1983
- 1983-08-12 JP JP58146528A patent/JPH0615496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6038342A (ja) | 1985-02-27 |
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