JPH06157376A - 高級2級アルコールの製造方法 - Google Patents

高級2級アルコールの製造方法

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JPH06157376A
JPH06157376A JP4302707A JP30270792A JPH06157376A JP H06157376 A JPH06157376 A JP H06157376A JP 4302707 A JP4302707 A JP 4302707A JP 30270792 A JP30270792 A JP 30270792A JP H06157376 A JPH06157376 A JP H06157376A
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JP
Japan
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reaction
olefin
secondary alcohol
catalyst
acetic acid
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Withdrawn
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JP4302707A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Nishi
芳則 西
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高級α−オレフィンの水和反応により高級2
級アルコールを高収率で得ることができ、かつ同反応に
用いた触媒水溶液を分離再使用でき、触媒使用量を低減
できる新規な高級2級アルコールの製造方法を提供す
る。 【構成】 ヘテロポリ酸の存在下、炭素数8以上の高級
α−オレフィンを水和して高級2級アルコールを製造す
るにあたり、反応系に酢酸を共存させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗剤原料等として有用
な高級2級アルコールの製造方法に関し、より詳細に
は、高級α−オレフィンの水和反応による高級2級アル
コールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−オレフィンに硫酸を反応させて硫酸
エステルとし、この硫酸エステルを加水分解してアルコ
ールとする2段水和法は、数多く報告されている。しか
しながら、この2段水和法は、硫酸により装置が腐食し
たり、生成物のアルコールが着色するという欠点があ
る。そこで、硫酸を用いずに、α−オレフィンを直接水
和して2級アルコールを製造する方法も開発されてい
る。
【0003】例えば特公昭49−36203号公報に
は、触媒としてヘテロポリ酸を用いてプロピレン、ブテ
ンなどの低級α−オレフィンを直接水和して、イソプロ
パノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール
などの低級2級及び3級アルコールを合成する方法が開
示されている。また、特公昭58−39134号公報に
は、10重量%以上のヘテロポリ酸を含む水溶液を用い
てn−ブテンとイソブチレンを含むオレフィン混合物か
らイソブチレンを選択的に水和してtert−ブタノー
ルを製造する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術文献は、
低級α−オレフィンの直接水和による低級2級アルコー
ルの製造例を開示するのみであり、例えば炭素数8以上
の高級α−オレフィンから高級2級アルコールを得るこ
とについては言及がない。その理由は、(i) 高級α−オ
レフィンを直接水和して高級2級アルコールを得ようと
する場合、高級α−オレフィンがヘテロポリ酸水溶液に
難溶又は不溶であるため、反応系が不均一系となるこ
と、および(ii)直接水和反応の熱力学的化学平衡定数K
の値が著しく小さいことなどから、水和反応がほとんど
進行せず、目的生成物の高級2級アルコールの収率は極
めて低くなるからと推定される。
【0005】そこで高級α−オレフィンのヘテロポリ酸
水溶液への溶解性を改善するために、可溶化剤を共存さ
せることも考えられるが、可溶化剤を用いると、反応終
了後の有機生成物とヘテロポリ酸水溶液(触媒水溶液)
との分相が困難になり、ヘテロポリ酸水溶液を分離再使
用できず、各反応毎に新規なヘテロポリ酸水溶液を使用
しなければならないという問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、高級α−オレフ
ィンの水和反応により高級2級アルコールを高収率で得
ることができ、かつ同反応に用いた触媒水溶液を分離再
使用でき、触媒使用量を低減できる新規な高級2級アル
コールの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明者は鋭意検討を行った結果、ヘテロポリ酸の存在下、
炭素数8以上の高級α−オレフィンを水和して高級2級
アルコールを製造するにあたり、反応系に酢酸を共存さ
せることにより、高収率で高級2級アルコールを得るこ
とができること、およびヘテロポリ酸水溶液を分離再使
用することができ、触媒使用量も著るしく低減できるこ
とを見い出し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明はヘテロポリ酸の存在下、炭
素数8以上の高級α−オレフィンを水和して高級2級ア
ルコールを製造するにあたり、反応系に酢酸を共存させ
ることを特徴とする高級2級アルコールの製造方法を要
旨とする。
【0009】以下、本発明を詳説する。本発明におい
て、原料として用いる高級α−オレフィンは、炭素数8
以上のものであり、例えば1−オクテン(C8 )、1−
デセン(C10)、1−ドデセン(C12)、1−テトラデ
セン(C14)、1−ヘキサデセン(C16)、1−オクタ
デセン(C18)等が挙げられる。
【0010】本発明において、触媒として用いるヘテロ
ポリ酸は、縮合配位元素としてタングステン(W)、モ
リブデン(Mo)またはバナジウム(V)を含有するも
のであり、例えば、ケイタングステン酸(SiO2 ・1
2WO3 )、リンタングステン酸(P2 5 ・24WO
3 )、リンモリブデン酸(P2 5 ・24MoO3 )等
が挙げられる。これらのヘテロポリ酸は、水和水(nH
2 O)を有するもの及び有しないもののいずれでもよ
い。
【0011】高級α−オレフィンの水和反応において、
触媒であるヘテロポリ酸は水溶液の形で用いられるが、
上記の高級α−オレフィンをヘテロポリ酸水溶液に添加
しても、上述のように前者が後者に難溶又は不溶である
ため、反応系は不均一系となり、高級α−オレフィンの
水和反応は極めて緩慢に進行し、目的とする高級2級ア
ルコールは低収率でしか得られない。
【0012】そこで本発明者はこの問題を解決するため
検討を重ねた結果、高級α−オレフィンとヘテロポリ酸
水溶液とを含む反応系に酢酸を共存させると、反応系に
おけるα−オレフィンとヘテロポリ酸水溶液との分散状
態が良好になり、水和反応が円滑に進行して高級2級ア
ルコールを高収率で得ることができること、および反応
終了後の有機生成物とヘテロポリ酸水溶液との分相が容
易であり、ヘテロポリ酸水溶液を分離再使用でき、触媒
使用量を著るしく低減できることを確認した。従って本
発明は、高級α−オレフィンとヘテロポリ酸水溶液とを
含む反応系に酢酸を共存させることを必須の要件とす
る。共存させる酢酸の量は、酢酸をA、α−オレフィン
をOと表示したときのA/O(mol/mol) が0.1〜10
0となる量が好ましい。その理由は、A/Oが0.1未
満であると、高級α−オレフィンとヘテロポリ酸水溶液
との分散性が悪くなることがあり、一方A/Oが100
を超えると、反応終了後の有機生成物とヘテロポリ酸水
溶液との分相が困難になることがあるからである。特に
好ましいA/Oは1〜30である。
【0013】なお、後述の比較例からも明らかなよう
に、酢酸と近縁の化合物であるギ酸、プロピオン酸を反
応系に共存させても、酢酸を用いた場合に同時に達成さ
れた高収率の高級2級アルコールの生成と触媒水溶液の
分離再使用とを同時に達成することができない。このこ
とは化合物分類上ではギ酸とプロピオン酸との中間に位
置する酢酸による顕著な効果を示すものである。
【0014】なお水和反応において、高級α−オレフィ
ン(O)に対する水(W)の比率(W/O)は1〜30
が好ましい。W/Oが1未満であると水和反応が進行し
ないことがあり、W/Oが30を超えると、反応容器を
大型にする必要があるため、経済上好ましくない。特に
好ましいW/Oは1〜15である。
【0015】反応温度は、反応平衡から考えれば低い程
有利であるが、反応速度をも考慮すると、通常は室温
(25℃)〜200℃、特に100〜180℃が好まし
い。反応圧力は、反応液が気化することなく反応系が液
相に保てる圧力であればよい。反応系を液相に保つた
め、適宜不活性ガスによる加圧を行ってもよい。反応時
間は、特に制限はないが通常0〜24時間であり、実用
上1〜6時間程度が好ましい。反応形式には特に制限は
なく、回分式、半回分式、連続式等で反応を行うことが
できる。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明する。
【0017】実施例1 50ccのガラスオートクレーブに、1−デセン(高級
α−オレフィン)が7.0g、リンタングステン酸(触
媒のヘテロポリ酸)が6.3g、水が2.7g、酢酸が
9.0gとなるように混合した。高級α−オレフィン
(O)に対する水(W)のモル比(W/O)は3であ
り、高級α−オレフィン(O)に対する酢酸(A)のモ
ル比(A/O)も3であった。得られた混合物を温度を
150℃、圧力を3.3kg/cm2 Gに保ちつつ1時間1
500rpm で撹拌して反応を行なった。反応終了後、有
機生成物とリンタングステン酸水溶液とが明瞭に分相
し、リンタングステン酸水溶液は分離再使用することが
できた。得られた有機生成物相についてガスクロマトグ
ラフィー分析を行なった結果、表1に示すように2級ア
ルコール収量0.32g、2級アルコール収率4.0mo
l %、使用触媒1g当りの2級アルコールの生成量は
0.0508gであった。
【0018】比較例1 酢酸を用いなかったこと以外は実施例1と同一の条件で
1−デセンの水和反応を試みたが、表1に示すように2
級アルコールは殆んど生成しなかった。
【0019】比較例2 酢酸を用いなかったことおよび実施例1で6.3gしか
用いなかった触媒の量を42.0gとした以外は実施例
1と同一の条件で1−デセンの水和反応を行なった。そ
の結果、表1に示すように、触媒の量を実施例1におけ
る触媒の量の約7倍にすることにより、ようやく実施例
1と同様の2級アルコール収率を得ることができた。
【0020】
【表1】
【0021】表1より、1−デセンの水和反応による2
級アルコールの製造に際して、反応系に酢酸を共存させ
ることにより、少ない触媒量で2級アルコールを高収率
で得ることができ、かつ反応後の触媒水溶液も分離再使
用できることが明らかとなった。これに対して、反応系
に酢酸を共存させない場合、酢酸を共存させた場合と同
一の触媒量であると、反応が殆んど進行せず、酢酸を共
存させた場合の触媒量の約7倍量の触媒を使用すること
によりはじめて酢酸を共存させた場合と同様の結果が得
られることが明らかとなった。
【0022】実施例2〜7 分散剤として酢酸を用い、表2に示すように各種条件を
変えて1−デセンの水和反応による高級アルコールの製
造実験を行なった。結果を表2および表3に示す。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】表2および表3より明らかなように、実施
例2〜7においても高収率で2級アルコールが得られ、
かつ触媒水溶液も分離再使用できることが確認された。
【0026】実施例8〜10 高級α−オレフィンとして1−オクテン(実施例8)、
1−ドデセン(実施例9)および1−テトラデセン(実
施例10)を用い、表1に示すように各種反応条件を変
えた以外は実施例1と同様にして高級α−オレフィンを
水和反応させて高級2級アルコールを得た。結果は表4
に示す。
【0027】
【表4】
【0028】表4より明らかなように、高級α−オレフ
ィンとして1−オクテン、1−ドデセンおよび1−テト
ラデセンをそれぞれ用いた場合にも2級アルコールが高
収率で得られ、かつ触媒水溶液も分離再使用できること
が確認された。
【0029】実施例11および比較例3〜4 カルボン酸種として酢酸及びその近縁化合物であるギ酸
及びプロピオン酸をそれぞれ添加して1−デセンの水和
反応を行なった。その結果は表5に示すように、酢酸を
用いた実施例11では、反応時に1−デセンと触媒水溶
液の分散性が良好であり、高収率で2級アルコールを得
ることができること及び反応後の触媒水溶液の有機生成
物からの分離も極めて容易であり、分離された触媒水溶
液は再使用できることが明らかとなった。これに対して
ギ酸を用いた比較例3では、反応時に1−デセンと触媒
水溶液の分散性が不良であり、反応速度が遅く、2級ア
ルコールは低収率でしか得られなかった。またプロピオ
ン酸を用いた比較例4では、反応時に系が均一になり、
高収率で2級アルコールを得ることができたが、反応後
に触媒水溶液を有機生成物から分離することができず、
工業的にひき合うものでないことが明らかとなった。
【0030】
【表5】
【0031】実施例12 本発明の方法によれば、反応後に分離した触媒水溶液を
分離し、繰り返し使用できることを確認するため、下記
に示すように4回の繰り返し実験を行なった。すなわ
ち、表6に示す条件で先ず第1回反応(Run No.
1)を行なった。第1回反応の結果を表6に示す。
【0032】第1回反応後、分離回収した触媒水溶液と
新規1−デセンとを用いて、表6に示す条件で第2回反
応(Run No.2)を行なった。第2回反応の結果
を表6に示す。第2回反応後、分離回収した触媒水溶液
と新規1−デセンとを用いて、表6に示す条件で第3回
反応(Run No.3)を行なった。第3回反応の結
果を表6に示す。第3回反応後、分離回収した触媒水溶
液と新規1−デセンとを用いて、表6に示す条件で第4
回反応(Run No.4)を行なった。第4回反応の
結果を表6に示す。
【0033】
【表6】
【0034】表6より明らかなように、第1回反応,第
2回反応,第3回反応および第4回反応において2級ア
ルコール収率は、それぞれ5.6%、5.3%、5.3
%および5.2%であり、2級アルコール収率の低下は
殆んど認められなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、高級α−オレフィンの
水和反応により高級2級アルコールを高収率で得ること
ができ、かつ同反応に用いた触媒水溶液を分離再使用で
き、触媒使用量を著るしく低減できる新規な高級2級ア
ルコールの製造方法が提供された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘテロポリ酸の存在下、炭素数8以上の
    高級α−オレフィンを水和して高級2級アルコールを製
    造するにあたり、反応系に酢酸を共存させることを特徴
    とする高級2級アルコールの製造方法。
JP4302707A 1992-11-12 1992-11-12 高級2級アルコールの製造方法 Withdrawn JPH06157376A (ja)

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JP4302707A JPH06157376A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 高級2級アルコールの製造方法

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JPH06157376A true JPH06157376A (ja) 1994-06-03

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275115A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275115A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 透明性微粒子分散液と微粒子含有透明性樹脂組成物及び微粒子含有透明性樹脂並びに光学部材

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