JPH0615832B2 - 空燃比制御装置 - Google Patents

空燃比制御装置

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JPH0615832B2
JPH0615832B2 JP59163999A JP16399984A JPH0615832B2 JP H0615832 B2 JPH0615832 B2 JP H0615832B2 JP 59163999 A JP59163999 A JP 59163999A JP 16399984 A JP16399984 A JP 16399984A JP H0615832 B2 JPH0615832 B2 JP H0615832B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は空燃比制御装置に関する。
(従来技術) 近時、エンジンの出力向上、燃費、排気対策等の諸要求
を満たすため、学習制御の概念を取り入れ空燃比がより
精密に制御される傾向にある。このような学習制御では
学習値を記憶するに際し、運転領域の分割数(以下、領
域分割数という)や分割パラメータの選定が考慮され
る。
従来のこの種の空燃比制御装置としては、例えば特開昭
57−188745号公報および特開昭57−1432
34号公報に記載されたものが知られている。これらの
装置は、何れも排気通路に設けた酸素センサの出力に基
づいて空燃比を理論空燃比に補正する空燃比補正係数α
を演算し空燃比をフィードバック制御する一方、α
=1に固定した場合、すなわち制御ループがオープンの
場合の空燃比(以下、オープン空燃比という)との差を
逐次学習してその最適値を学習値αとして記憶してお
き、エンジンの過度時や始動時等のように酸素センサの
出力に応答遅れがある場合や出力が不安定である場合等
には、この学習値αを学習補正係数として読み出し空
燃比を所定空燃比にオープンループ制御することで、応
答性や始動時の制御性を高めている。
ここで、学習値αを記憶するに際し、前者の装置にあ
っては、第12図に示すように運転領域の分割パラメータ
として吸入空気量Qaを用いるとともに、この吸入空気
量Qaを16分割し各分割ブロック毎に学習値αを割り
当てている。一方、後者の装置にあっては、第13図に示
すように上記分割パラメータとして吸入空気量Qaおよ
び回転数Nを用い、吸入空気量Qaを32分割、回転数N
を 200rpmおきに多数の領域に分割し、これらのQaと
Nの2次元のテーブルマップに学習値αを割り当てて
いる。
しかしながら、このような従来の空燃比制御装置にあっ
ては、前者の場合、分割パラメータが吸入空気量Qaの
みであるため、例えばインジェクタの噴射特性のばらつ
きに基づく学習値補正ができず空燃比制御の精度向上が
望めない。一方、後者の場合には吸入空気量Qaと回転
数Nを分割パラメータとする2次元マップであるため、
空燃比制御の精度は前者に比して向上させることができ
るものの、例えば最高回転数が6000rbmであるエンジン
では回転数Nの分割領域が30ブロックとなって最終的に
960 点( 960=32分割×30ブロック)という多数のアド
レスを有するメモリが必要となり装置の複雑化やコスト
高を招く。このため、例えば領域分割数を減らすことも
考えられるが、この場合には次のような不具合が生じ
る。
(I)運転性の悪化 第14図は1例として領域分割数を減らした場合の学習値
マップである。このマップにおいて、例えばQa領域
のデータを回転数Nに応じて図面上にプロットすると第
15図のように示され、各領域の境界で学習値αに段差
が生じていることがわかる。このため、領域の境界近傍
で回転数Nが変化するような場合には、学習値αの値
が急変して空燃比が急変する。その結果、トルクが急変
して車両にショックが発生する等運転性が悪化する。し
たがって、運転性の悪化を回避できる範囲内に領域分割
数を増やさざるを得ない。
(II)学習値αの学習精度低下 第16図は回転数Nが一定であるときの吸入空気量Qaと
オープン空燃比の関係を示している。同図に示すように
オープン空燃比はQaの値により大きく変化する。した
がって、このときQaの領域分割がQamを挟んでQam-1
とQam+1を最小単位として行われていると、学習値α
は各領域内での平均値となり実際の吸入空気量Qaに精
度よく対応するものとは言えず、その学習精度が低下す
る。このため、上記(I)と同様に分割領域を細分化す
る必要がある。なお、オープン空燃比にばらつきが発生
する要因としては、この他にもインジェクタの噴射特性
のばらつき等が挙げられる。ところが、これについては
考慮されていない。
(発明の目的) そこで本発明は、運転領域を所定の複数の補間領域に分
割し、学習値を所定の記憶補間演算により学習補間領域
を区分している指標アドレスに記憶するとともに、所定
の読出補間演算によりこの学習値を読み出すことによ
り、領域分割数を少なくしてメモリ数を低減させ装置の
複雑化やコスト高を避ける一方、学習値の精度を高く維
持して、空燃比制御の精度を向上させることを目的とし
ている。
(発明の構成) 第1図は本発明を明示するための全体構成図である。
aは排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ、bはエン
ジンの運転状態を検出する運転状態検出手段、cは酸素
センサの出力に基づいて空燃比を所定空燃比に補正する
空燃比補正係数を演算する補正係数演算手段、dは空燃
比補正係数の値から空燃比を目標空燃比に一致させる学
習補正係数を演算する学習値演算手段、eは前記運転状
態に対応する2つのパラメータを2次元マップのX軸と
Y軸に各々対応させると共に、該X軸とY軸の各交点座
標を指標アドレスとするテーブルマップ、fは任意時点
での運転状態を表わす2つのパラメータに基づいて該パ
ラメータに近い値を持つ各々2つのX軸アドレス及びY
軸アドレスを選び出し、該X軸アドレスとY軸アドレス
の組み合せから4つの指標アドレスを選択する指標アド
レス選択手段、gは前記選択された4つの指標アドレス
のうち代表となる1つの指標アドレスに対して、前記任
意時点での運転状態に対応するX軸アドレス及びY軸ア
ドレスがどの程度離隔しているかを表わす補間係数を演
算する補間係数演算手段、hは該補間係数に基づいて前
記4つの指標アドレスごとの重み値を演算すると共に、
それぞれの重み値を前記学習補正係数に反映させて各指
標アドレスごとの記憶値を演算する記憶値演算手段、i
は記憶値をそれぞれ対応する指標アドレスに記憶する記
憶手段、jは任意時点での運転状態に対応する2つのパ
ラメータを包含する単位運転領域を選択し、該単位運転
領域を区分するX軸及びY軸とパラメータ間の離隔程度
を求め、該離隔程度に基づいて、該単位領域の4つの指
標アドレスの記憶値を補正し、該補正された値を学習補
正係数として読み出す読み出し手段、kは空燃比補正係
数または学習補正係数の少なくとも1つ以上に基づいて
空燃比が目標空燃比となるように燃料供給量を制御する
供給量制御手段、lは供給量制御手段からの信号に基づ
いてエンジンに燃料を供給する燃料供給手段である。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第2〜6図は本発明の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、第2図において、1はエンジ
ンであり、吸入空気はエアクリーナ2より吸気管3を通
して各気筒に供給され燃料は噴射信号Siに基づいてイ
ンジェクタ(燃料供給手段)4により噴射される。そし
て、気筒内で燃焼した排気は排気管5を通して触媒コン
バータ6に導入され、触媒コンバータ6内で排気中の有
害成分(CO、HC、NOx)を三元触媒により清浄化
して排出される。吸入空気の流量Qaはエアフローメー
タ7により検出され、吸気管3内の絞弁8によって制御
される。エアフローメータ7は吸入空気量Qaに応じた
アナログ電圧を有する信号Saを出力する。エンジン1
のクランク角Caはクランク角センサ9により検出さ
れ、ウォータジャケットを流れる冷却水の温度Twは水
温センサ10により検出される。また、排気中の酸素濃度
は酸素センサ11により検出され、酸素センサ11は、例え
ば理論空燃比においてその出力電圧Vsが急変する特性
をもつものなどが用いられる。上記エアフローメータ
7、クランク角センサ9および水温センサ10は運転状態
検出手段12を構成しており、運転状態検出手段12および
酸素センサ11からの信号はコントロールユニット13に入
力される。
コントロールユニット13は、補正係数演算手段、学習値
演算手段、アドレス選択手段、補間係数演算手段、記憶
値演算手段、記憶手段、読み出し手段及び供給量制御手
段としての機能を有しており、第3図に詳細を示すよう
にCPU21、ROM22、RAM23、RAM24、I/Oポ
ート25、A/D変換回路26およびカウンタ27により構成
される。A/D変換回路26はアナログ信号として入力さ
れる信号Sa、Tw、Vsをディジタル信号に変換して
CPU21に出力する。カウンタ27にはクランク角センサ
9からのクランク角信号Caが入力されており、カウン
タ27はこのクランク角信号Ca(例えば、2゜信号)を
カウントしてエンジン1の回転数Nを算出しCPU21に
出力する。CPU21はROM22に書き込まれているプロ
グラムに従って必要とする外部データを取り込んだり、
またRAM23、24との間でデータの授受を行ったりしな
がら演算処理し、必要に応じて処理したデータをI/O
ポート25に出力する。I/Oポート25にはさらにクラン
ク角センサ9からのクランク角信号Caが入力されてお
り、I/Oポート25はCPU21からのデータや信号Ca
に基づいて噴射信号Siをインジェクタ4に出力する。
ROM22はCPU21における演算プログラムを格納して
おり、RAM23、24は演算に使用するデータをテーブル
マップの形で記憶する。なお、RAM23の記憶内容はエ
ンジン1停止後消失するが、RAM24は例えば不揮発性
メモリにより構成され、その記憶内容(学習値等)をエ
ンジン1停止後も保持する。
次に、作用を説明する。
一般に、学習制御によればフィードバック制御の難点で
ある制御応答性を補うことができる他、特にオープンル
ープ制御を行うときフィードバック制御と同様の制御精
度を確保できるという長所がある。ところが、学習値自
体の精度が悪い場合にはこのような長所を生かすことが
難しい。このため、領域分割数を増加させるとともに、
これに応じてメモリ数も増加させるという手法が用いら
れているが、これは装置の複雑化やコスト高につなが
る。
そこで本実施例では、記憶および読み出しの両過程にお
いて運転状態と学習値αとが正確に相関していれば、
必ずしもこれらを多くのメモリを介して多数の運転領域
で1対1に対応させなくてもよいこと、および補間演算
という手法によれば基準点を少なくしても各基準点間の
値を略正確に求めることが可能であり、また逆に基準点
間の値であっても各基準点に略正確に対応する値を算出
することが可能であるという点に着目して、上記両過程
にそれぞれ異なる補間演算を採用することで、必要なメ
モリ数を少なくしつつ学習値αの精度を高いものとし
ている。
第4、5図はROM22に書き込まれている空燃比制御の
プログラムを示すフローチャートであり、図中P〜P
28はフローチャートの各ステップを示している。本プロ
グラムは、例えばエンジン1回転毎に1度実行される。
第4図は空燃比制御のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。まず、Pでエアフローメータ7の出力信
号Saをディジタル信号DaにA/D変換し、Pでこ
のディジタル信号Daを予め定められた所定のDa−Q
aマップ(図示略)により吸入空気量Qaに変換する。
これは、ディジタル信号Daと吸入空気量Qaとが単純
な比例関係にないからである。次いで、Pで回転数N
を読み込み、Pで次式に従って基本噴射量Tpを演
算する。
Tp=K・Qa/N …… 但し、K:定数 次いで、Pで次式に従って最終噴射量Tiを演算
し、Pで最終噴射量Tiに対応するパル幅を有する噴
射信号SiをI/Oポート25にセットする。
Ti=Tp×COEF×α×α+TS …… 式中、COEFは各種増量係数であり、例えば冷却水
温Twや加速増量等に基づいて基本噴射量Tpを各種増
量補正(減量補正も含む)するものである。αは後述
するサブルーチンで演算されるフィードバック制御時の
空燃比補正係数であり、αはこの空燃比補正係数α
の値から空燃比を理論空燃比に一致させるための学習補
正係数である。学習補正係数αの値は空燃比補正係数
αの値を基として空燃比=理論空燃比となるように学
習補正したときの学習値として求められる。以下、説明
の便宜上学習値をαとする。そして、本実施例ではこ
の式によりこれらのα、αを併用する演算方法を
採っているが、例えばオープンループ制御のときは実際
上はα=1とすることでαのみによる補正となる。
なお、Tsはインジェクタ4の応答遅れ(むだ時間)を
補正するための係数である。したがって、インジェクタ
4からは最終噴射量Tiの燃料が吸気管3内に噴射さ
れ、後述するように吸入混合気の空燃比が常に目標値に
制御される。
第5図は空燃比補正係数αおよび学習値αを演算す
るサブルーチンSUB−1を示すフローチャートであ
る。P11で酸素センサ11の出力Vsをディジタル信号に
A/D変換し、P12でオープンループ条件が成立してい
るか否かを判別する。オープンループ条件は、例えばエ
ンジン始動時で酸素センサ11が十分に活性化していない
ときや過渡運転時で酸素センサ11の応答遅れを無視する
ことができないとき等に成立する。オープンループ条件
が成立しているときはP13に進み、オープンループ制御
を実行する。一方、該条件が成立していないときはP14
以下のステップに進んでフィードバック制御を実行する
とともに、このときのαの値からαを学習する。
最初にフィードバック制御時について説明する。まず、
14で空燃比を理論空燃比に補正する空燃比補正係数α
の値を演算する。この演算は、例えば次のようにして
行う。酸素センサ出力Vsのディジタル変換値を比較基
準値S/L(S/L:出力Vsが理論空燃比で急変する
ときの上限と下限の略中間の値)と比較し、Vs<S/
Lのときは理論空燃比よりリーンであると判断して空燃
比を理論空燃比に補正する空燃比補正係数αの値を増
加させる。一方、Vs>S/Lのときは理論空燃比より
リッチであると判断して、空燃比補正係数αの値を減
少させる。なお、空燃比補正係数αの増減はPI(比
例積分)制御により行う。これにより、空燃比補正係数
αの値が運転状態に応じて適切に補正され、空燃比が
精度よく理論空燃比に制御される。次いで、P15で各種
増量係数COEFの値がCOEF=1であるか否かを判
別し、COEF=1のときはαの値からαを学習す
るためP16に進み、COEF≠1のときは学習を行わな
いと判断してP13に進む。これは、COEF≠1であれ
ば理論空燃比に維持されているときの最終噴射量Tiが
αのみならずCOEFによっても補正されているから
である。したがって、本実施例ではCOEF=1である
ときのみαの値からαを学習する。なお、COEF
=1という条件下での学習に限らず、例えばCOEFを
含め〔COEF×α〕の値からαを学習するように
してもよい。P16では、αの値からそのときの運転状
態に対応するαの値を演算する。これは、例えばα
を所定数サンプリングしてその平均値を求め、これから
αを学習値として算出する。次いで、P17で学習値α
をストア(詳細はサブルーチンSUB−2で後述す
る)してP13に進む。
一方、P12でオープンループ条件が成立しているとき
は、P13で運転状態に応じた学習値αを読み出す。な
お、この読み出し方法は説明の都合上学習値αのスト
ア方法を説明した後に述べる。したがって、メインルー
チンでは前記式に従って最終噴射量Tiが決定され空
燃比がオープンループで理論空燃比に制御される。この
場合、学習値αの精度が高いことから、酸素センサ11
の出力Vsが安定していないエンジン始動時やあるいは
該出力Vsの応答遅れを無視できない過渡運転時等にあ
ってもフィードバック制御時と同様の高精度で空燃比を
目標値に制御することができる。
第6図は学習値αをストアするサブルーチンSUB−
2を示すフローチャートである。
初めに、本ストア方式の原理を述べる。本実施例では運
転領域の分割パラメータとして回転数Nおよび基本噴射
量Tpが用いられており、運転領域は第7図に示すよう
に各パラメータN、Tpにより格子状に区画される。そ
の区画数は、例えば従来例として示した後者の例(960
点)に比してはるかに少ない所定数に設定されており、
必要なメモリ数は少ない。そして、NおよびTpの分割
番号によって指定されるアドレスNn、Tpm(格子点
のアドレスを指し、以下、指標アドレスという)に学習
値αが▲αn 2m▼としてストアされる。したがって、
例えばN軸(発明の要旨に記載のX軸に相当)の分割数
(格子数)がNo、Tp軸(発明の要旨に記載のY軸に
相当)の分割数(格子数)がMoであるときは、格子点
数はNo×Moとなりこれと同数の学習値αが演算さ
れストアされる。このストアに際して本実施例では上記
後者の例に比して指標アドレスNn、Tpmの数が少な
いため、このままでは学習値αの精度が低下するおそ
れがある。すなわち、学習値▲αn 2m▼を単位区画内の
単純平均値として算出し、これを指標アドレスNn、T
pmに単にストアするのみでは従来例で示した(II)の
学習精度低下を招く。
そこで、本発明者はNとTpで表される現実の運転状態
と学習値αとを正確に相関させてストアすることがで
きれば、指標アドレス数が少なくても学習値αの精度
低下を防ぐことができるという点に着目して、補間計算
の原理を上記ストア時に適用することで、指標アドレス
Nn、Tpmにストアされる学習値▲αn 2m▼の精度を
高くしている。
第6図において、P21で現在のN、Tpに対応する学習
補正偏差vを次式に従って演算する。
v=W×(α−1) …… 但し、W:定数 学習補正偏差vはαの1からの離隔程度に対応してお
り、このvをなくするように補正するのが学習補正係数
となる。また、このときの運転状態X、すなわちNとT
p(但し、Nn≦N<Nn+1,Tpm≦Tp≦Tp
+1)は第8図に示すように4つの指標アドレス(n,
m)(n+1,m)(n,m+1)(n+1,m+1)
で区分される補間領域Hs内のX点に位置している。こ
れらの4つの指標アドレスは、任意時点でのN、Tp
(運転状態に対応する2つのパラメータに相当する)の
大きさに最も近い各々2つのN軸の値及びTp軸の値を
選び出し、これらの値の組み合せ(22)から割り出し
たものである。この場合、補間係数Hs内自体にはメモ
リ領域がなく、メモリ領域はあくまで上記各指標アドレ
スに限られる。したがって、このままで学習値αを4
つの指標アドレスにストアすると、4点とも同一値とな
り学習値αの精度が低下する。そこで、P22、P23
4つの指標アドレスのうち代表となる1つの指標アドレ
ス。例えば、X点の指標アドレス(n,m)からの離隔
程度をN軸およびTp軸方向の記憶補間係数a、bとし
てそれぞれ次式に従って演算する。
a=(N−Nn)/(Nn+1−Nn) …… b=(Tp−Tpm)/(Tpm+1−Tpm) …… したがって、上式によって求められたa、bの値
は、上記代表となる1つの指標アドレス(n,m)に対
して、任意時点での運転状態に対応する上記2つのパラ
メータ(N,Tp)がどの程度離隔しているかを表す係
数(補間係数)であるから、これらの記憶補間係数a、
bを用いると、X(N,Tp)が各指標アドレスに対し
てどのような位置関係にあるかを第8図に破線矢印で示
すように定量的に表すことができる。このような定量的
位置関係を利用すると、X(N,Tp)を各指標アドレ
スにそれぞれ適切な重み付けをして正確にふり別けるこ
とができる。かかる原理に基づきP24〜P27で次式〜
に従って各指標アドレスの学習値▲αn 2m▼,▲αn+1
2m▼,▲αn 2m+1▼,▲αn+1 2m+1▼をそれぞれ演算し、
28でこれらを各指標アドレスにストアする。
但し、αold:RAM24に記憶されている前回までの
旧データ αnew:今回の新データ 上式〜において、a、bは離隔の程度を表す補間係
数であり、任意時点におけるN,Tpが代表となる1つ
の指標アドレス(n,m)に近付くほど大きな値にな
る。また、(1−a)(1−b)はこの逆であり、任意
時点におけるN,Tpが代表となる1つの指標アドレス
(n,m)に近付くほど小さな値になる。例えば、式
は代表となる指標アドレスに記憶された学習補正係数の
更新式であるから、この場合には(1−a)及び(1−
b)が用いられ、当該学習補正係数に対して、N,Tp
が接近するほど大きくなる重み値を与えることができ
る。したがって、上記〜式の演算によりX(N,T
p)に対応する学習値αの精度を高く維持して各指標
アドレスにストアさせることができる。また、このとき
同時に学習補正偏差vに基づく学習値αの学習補正を
行うことで学習データが常に最新の値となり、データと
しての信頼性が高まる。
次に、各指標アドレスにストアされた学習値αの読み
出し方法について説明する。
運転状態がX(N,Tp)であるときこのXに対応する
単位運転領域は第9図のように示される。このとき、X
を包含している運転領域を区分する指標アドレス(n,
m)(n,m+1)(n+1,m)(n+1,m+1)
の学習値αを単に読み出すのみでは、この学習値α
は運転状態Xに正確に相関しないものとなる。そこで、
ストア方法と同様に補間演算を行って両者を正確に相関
させる。まず、上記単位運転領域を補間領域Hsとして
捉え、この補間領域Hs内のX点位置を各指標アドレス
からの離隔程度をN軸およびTp軸方向の読出補間係数
c、dとしてそれぞれ次式に従って演算する。
c=(N−Nn)/(Nn+1−Nn) …… d=(Tp−Tpm)/(Tpm+1−Tpm) …… 次いで、X点に対応するTpm軸上の補間値Eを次式
に従って演算する。
同様にX点に対応するTpm軸上の補間値Fを次式に
従って演算する。
すなわち、直線補間により補間値E、Fを求める。次い
で、これらの補間値E、FからX点に対応する学習値α
を次式に従い直線補間して求める。
α=E+d×(F−E)…… したがって、式により得られた学習値αはX点の運
転状態(N,Tp)に正確に相関した値となり、データ
としての精度を高いものとすることができる。
このように、メモリ数は少ないものの、学習値αの記
憶過程と読出過程に所定の補間演算を採用して学習値α
を運転状態(N,Tp)に正確に相関させているた
め、学習値αの精度を高く維持することができる。そ
の結果、装置の複雑化やコスト高を避けつつ、この学習
値αを用いた空燃比制御の精度を向上させることがで
きる。
なお、本実施例では分割パラメータとしてN、Tpを用
いて特にTpによる学習補正を行い、インジェクタの噴
射特性のばらつき等の改善を図っているが、これに限ら
ず、例えばN、Qaを用いてもよい。これらの分割パラ
メータ採用の相違はエンジンの運転領域における学習補
正範囲の違いとなって現れ、その実用的な学習補正範囲
は前者が第10図に、後者が第11図に対応しそれぞれ斜線
で示すようなものとなる。これらの図から明らかである
ように、N、Tpを分割パラメータとした方がメモリの
全格子点を有効に使うことができる。そして、これはQ
aに比してTpの方がメモリ数を少なくすることができ
ることを意味している。
また、本実施例では空燃比を理論空燃比に制御する例を
示したが、これに限るものではない。例えば、理論空燃
比に制御しているときのαの値を学習し、この学習値
に基づいてさらに他の目標空燃比(例えば、リーン空燃
比でA/F=18)に補正する第2の空燃比補正係数を演
算し、これに基づいて目標空燃比に制御する例にも勿論
適用することができる。要はαの値から学習補正係数
αをストアし、このαを利用して空燃比制御を行う
ような方式のいわゆる学習制御方式であれば、すべてに
適用が可能である。
さらに、上述した各補間演算方法は本発明の課題を達成
するための1例にすぎず、その目的の範囲内で種々の変
形が可能なことは言うまでもない。
また、本発明は電子制御燃料噴射に限らず、例えば気化
器方式のエンジンにも適用することができる。
(効果) 本発明によれば、領域分割数を少なくしてメモリ数を低
減させながら学習値の精度を高く維持することができ、
装置の複雑化やコスト高を避けつつ空燃比制御の精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成図、第2〜11図は本発明の一
実施例を示す図であり、第2図はその概略構成図、第3
図はそのコントロールユニットの回路構成図、第4図は
その空燃比制御のメインルーチンを示すフローチャー
ト、第5図はその空燃比補正係数αおよび学習値α
を演算するサブルーチンSUB−1を示すフローチャー
ト、第6図はその学習値αをストアするサブルーチン
SUB−2を示すフローチャート、第7図はその回転数
Nと基本噴射量Tpをパラメータとする運転領域の区分
を示す図、第8図は学習値αのストア方法を示す図、
第9図はその学習値αの読み出し方法を示す図、第10
図はその回転数Nと基本噴射量Tpをパラメータとする
運転領域の学習補正範囲を示す図、第11図はその回転数
Nと吸入空気量Qaをパラメータとする運転領域の学習
補正範囲を示す図、第12〜16図は従来の空燃比制御装置
を示す図であり、第12図はその吸入空気量Qaと学習値
αとの関係を示すマップ、第13図はその回転数Nおよ
び吸入空気量Qaと学習値αとの関係を示すマップ、
第14図はその回転数Nおよび吸入空気量Qaと学習値α
との関係を数字で表したマップ、第15図は第14図のマ
ップを回転数Nと学習値αとの関係で示す図、第16図
はその吸入空気量Qaとオープン空燃比との関係を示す
図である。 1……エンジン、 4……インジェクタ(燃料供給手段)、 12……運転状態検出手段、 13……コントロールユニット(補正係数演算手段、学習
値演算手段、アドレス選択手段、補間係数演算手段、記
憶値演算手段、記憶手段、読み出し手段、供給量制御手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−153448(JP,A) 特開 昭58−107875(JP,A) 特開 昭56−151267(JP,A) 特開 昭57−18440(JP,A) 特開 昭59−138753(JP,A) 特公 昭58−53184(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)排気中の酸素濃度を検出する酸素セン
    サと、 b)エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 c)酸素センサの出力に基づいて空燃比を所定空燃比に
    補正する空燃比補正係数を演算する補正係数演算手段
    と、 d)空燃比補正係数の値から空燃比を目標空燃比に一致
    させる学習補正係数を演算する学習値演算手段と、 e)前記運転状態に対応する2つのパラメータを2次元
    マップのX軸とY軸に各々対応させると共に、該X軸と
    Y軸の各交点座標を指標アドレスとするテーブルマップ
    と、 f)任意時点での運転状態を表わす2つのパラメータに
    基づいて該パラメータに近い値を持つ各々2つのX軸ア
    ドレス及びY軸アドレスを選び出し、該X軸アドレスと
    Y軸アドレスの組み合せから4つの指標アドレスを選択
    する指標アドレス選択手段と、 g)前記選択された4つの指標アドレスのうち代表とな
    る1つの指標アドレスに対して、前記任意時点での運転
    状態に対応するX軸アドレス及びY軸アドレスがどの程
    度離隔しているかを表わす補間係数を演算する補間係数
    演算手段と、 h)該補間係数に基づいて前記4つの指標アドレスごと
    の重み値を演算すると共に、それぞれの重み値を前記学
    習補正係数に反映させて各指標アドレスごとの記憶値を
    演算する記憶値演算手段と、 i)記憶値をそれぞれ対応する指標アドレスに記憶する
    記憶手段と、 j)任意時点での運転状態に対応する2つのパラメータ
    を包含する単位運転領域を選択し、該単位運転領域を区
    分するX軸及びY軸とパラメータ間の離隔程度を求め、
    該離隔程度に基づいて、該単位領域の4つの指標アドレ
    スの記憶値を補正し、該補正された値を学習補正係数と
    して読み出す読み出し手段と、 k)空燃比補正係数または学習補正係数の少なくとも1
    つ以上に基づいて空燃比が目標空燃比となるように燃料
    供給量を制御する供給量制御手段と、 l)供給量制御手段からの信号に基づいてエンジンに燃
    料を供給する燃料供給手段と、 を備えたことを特徴とする空燃比制御装置。
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