JPH0616449B2 - 磁気記録媒体用六方晶フェライトの製法 - Google Patents

磁気記録媒体用六方晶フェライトの製法

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JPH0616449B2
JPH0616449B2 JP7648385A JP7648385A JPH0616449B2 JP H0616449 B2 JPH0616449 B2 JP H0616449B2 JP 7648385 A JP7648385 A JP 7648385A JP 7648385 A JP7648385 A JP 7648385A JP H0616449 B2 JPH0616449 B2 JP H0616449B2
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hexagonal ferrite
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ferrite
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敏夫 内田
英世 児玉
敏夫 小川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体用六方晶フエライトの製法に係
り、とくに垂直磁気記録用に好適な六方晶フェライトの
製法に関する 〔発明の背景〕 磁気記録を用いたものとしては、オーデイオ,ビデオ,
OA機器等があり、これらの産業は今後も成長して行く
産業の一つである。
こうした磁気記録に用いられている記録媒体としては、
金属酸化物が一般に使用されており、なかでも、針状フ
エライト(γ−Fe)が広く用いられているが、
この針状フエライト粉は凝集し易く、またその形状から
垂直磁気記録媒体として用いるには不利である。しか
し、近年、前記磁気記録機器の小型化に伴つて、記録媒
体の記録密度向上が要求されているが、これに応えるた
めには、磁気記録媒体は垂直磁気記録ができるものを用
いるのが有利である。
垂直磁気記録方式の記録媒体としては、六方晶フエライ
トが良い(特開昭56−67904)が、問題は六方晶フエラ
イトは記録媒体として用いるには飽和磁化値が約60em
u/gと低いことである。
六方晶フエライトの飽和磁化値は、六方晶フエライトの
中のFe原子によつてもたらされるが、1分子中に含ま
れる12個のFe原子のうち4個は他の8個とスピン方
向が互に磁化を打消す方向に向いているため、これまで
低かつた。すなわち磁化の強さはFe原子できまるが、
8−4=4個しか寄与していないためである。
特公昭48−22265号公報には上記六方晶フエライトの製
造方法が示されている。
〔発明の目的〕
本発明は、その飽和磁化値を向上させた磁気記録媒体用
六方晶フエライトの製造方法を提供するにある。
〔発明の概要〕
六方晶フエライトの飽和磁化値が強くない理由について
は既述の通りである。
そこで本発明者らは、4個のFe原子のうち2個は結晶
学的に他と異つた位置(四配位)に存在するので、この
2個を何とか非磁性原子または弱磁性原子で置換できれ
ば相対的に見て飽和磁化値の高い六方晶フエライトが得
られるのではないかと考えた。
本発明者らは、六方晶フエライト中の四配位のFeを非
磁性または弱磁性原子で置換すべく、各種の検討を重ね
た結果、目的とする六方晶フエライトを作成することに
成功した。
本発明は、一般式、MFe1219六方晶フェライト中の
Fe原子の2原子以下をAl,Cd及びZnの1種以上
の原子で置換された磁気記録媒体用六方晶フェライトの
製法において、前記M酸化物粉、Fe酸化物粉及び、A
l,Cd及びZnの1種以上の粉末を含む混合粉を溶融
し、該溶融物を冷却されて回転する回転ロール円周面に
注入してガラス化する急冷固化し、次いで該固化した固
化物を600〜750℃で熱処理し前記一般式の六方晶
フェライトを析出させた後、前記固化物よりガラス成分
を薬品によって溶解除去することを特徴とする磁気記録
媒体用六方晶フェライトの製法にある。
〔前記MはBa,Sr及びPbから選ばれる金属である〕
上記フエライト(MFe1219)のAl,Cd,Znの
置換度は (Alwt%/9)+(Cdwt%/30)+(Znwt%/20)≦1を満足する
範囲内であればよい。この範囲を越えると飽和磁化値が
低下する。
上記本発明のフエライトを製造する方法はフエライトの
基礎成分にガラス形成物質を加え、これにAl,Cd,
Znを添加する。例えばBeO,Fe,B
にAl,Cd,Znの1種以上を添加混合したものを溶
融してガラスを作成し、この溶融ガラスを急冷すること
により非晶質ガラスを作成する。この非晶質ガラスを再
加熱することによりガラス中に粒径0.1μm前後の微
細な六方晶フエライトが析出する。ガラス成分を酸で溶
解除去することにより本発明の六方晶フエライトが得ら
れる。但し上記非晶質ガラスの再加熱温度は600℃以
上750℃以下であることが重要である。750℃を越
えると六方晶フエライト中のFe原子の前記元素による
置換が十分起らないためか、飽和磁化値の向上に対する
効果が低下する。600℃未満では六方晶フェライトの
析出が不十分で、十分な六方晶フェライト量が得られな
い。
なお、フエライトとしては針状フエライト(Fe
)または通常の六方晶フエライト(MFe
1219)、あるいは両者の混合物を用いてもよい。
〔発明の実施例〕
実施例1 BaO粉末53wt%、Fe粉末26%、Al粉
末5wt%、B粉末16wt%をよく混合した
後、白金るつぼ中で1400℃に加熱し溶融した。
この溶融ガラスを第1図の様な装置を用いて急冷し非晶
質ガラスを得た。
るつぼ1中で溶融したガラス2を冷却ロール4上に滴下
する。冷却ロール4はガイドローラー6によつて案内さ
れ、冷却ロール4の表面周速と周速度で冷却ロール4に
沿つて移動する冷却ベルト5と接している。上記溶融ガ
ラス2は、冷却ロール1と冷却ベルト5との間に滴下さ
れて、順次冷却される。なお、冷却ベルト5が溶融ガラ
ス2を冷却ロール1と挟持して冷却するのを助けるため
ベルト冷却装置7が設けられている。また、冷却速度を
制御するために、冷却ロール1にもロール冷却装置8が
設けられている。
冷却された固体ガラス3は、はく離装置9によりかき落
される。なお、固体ガラス3は急冷されるために非晶質
ガラスとなる。
得られた非晶質ガラスを、再加熱することにより、六方
晶フエライトを晶出させると同時に、六方晶フエライト
中の四配位のFeイオンを置換するわけであるが、その
ときの加熱温度の効果を見るために温度を変えて処理を
行ない、飽和磁化値に及ぼす影響を調べた。
500℃〜900℃の間で温度を変えたものについて大
気中でそれぞれ30時間加熱後、酢酸水溶液中で2時間
煮沸してガラス成分を溶解し、ろ別して本発明の粒径
0.1μm前後の六方晶フエライト粉を作成した。
上記フエライト粉末を内径5mm×90mm長さの石英管に
封入し、10エルステツドの磁場中で磁化し、飽和磁化
値を測定し熱処理温度の影響を調べた。結果を第2図に
示す。
第2図から明らかな様に、加熱温度750℃以下で磁化
の強さは急激に高くなる。即ち換言すると750℃以下
になると六方晶フエライト中のFe原子の置換が進行す
ることを示している。
なお、再加熱温度600℃未満および850℃よりも高
い温度で加熱したものは、六方晶フエライトの晶出が悪
く、酢酸によるガラス溶解により回収されたフエライト
量が少なかつた。実用性を考慮した場合、再加熱温度は
600℃〜750℃の範囲が好ましい。
実施例2 BaO粉末53wt%、Feの粉末18wt%、
粉末16wt%、Al粉末2wt%、Cd粉末
11wt%をよく混合した後、白金るつぼ中で1400
℃に加熱し溶融した。これを実施例1と同様にして本発
明の六方晶フエライトを得た。そのフエライト粉の磁化
特性は、第2図と同様のものが得られた。
実施例3 BaO粉末53wt%、Feの粉末20wt%、
粉末16wt%、Al粉末1wt%、Cd粉末
3wt%およびZn粉末7wt%をよく混合した後、白
金るつぼ中で1400℃に加熱し溶融した。これを実施
例1と同様にして本発明の六方晶フエライトを得た。そ
のフエライト粉の磁化特性は、第2図と同様のものが得
られた。
実施例4 BaO粉末53wt%、Feの粉末16wt%、
粉末18wt%、Zn粉末6wt%およびCd
粉末9wt%をよく混合した後、白金るつぼ中で140
0℃に加熱し溶融した。これを実施例1と同様にして本
発明の六方晶フエライトを得た。そのフエライト粉の磁
化特性は、第2図と同様のものが得られた。
実施例5 BaO粉末44wt%、Feの粉末15wt%、
BaFe1219粉末20wt%、B粉末16wt
%、Al粉末5wt%をよく混合した後、白金るつぼ中
で1400℃に加熱し溶融した。これを実施例1と同様
にして本発明の六方晶フエライトを得た。そのフエライ
ト粉の磁化特性は、第2図と同様のものが得られた。
〔発明の効果〕
本発明で得た六方晶フエライトは従来のものに比べて磁
化強さが約50%upした。これを用いて、磁気記録媒
体を作成した。その結果再生出力が従来の六方晶フエラ
イトを用いたものに比べ、約50%アツプし、記録が明
確になつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の六方晶フエライトの製造装置の略
図、第2図は、六方晶フエライトの製造時における加熱
処理温度と飽和磁化値の関係を示す曲線図である。 2……溶融ガラス、3……固化ガラス、4……冷却ロー
ル、5……冷却ベルト、7,8……冷却装置、10……
ロール清掃用ローラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 敏夫 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 内田 哲郎 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−60001(JP,A) 特開 昭56−118305(JP,A) 特開 昭58−2225(JP,A) 特開 昭59−106107(JP,A) 特開 昭60−229307(JP,A) 特開 昭60−81028(JP,A) 特開 昭61−24207(JP,A) 特開 昭60−127242(JP,A) 特開 昭60−161602(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式、MFe1219六方晶フェライト中
    のFe原子の2原子以下をAl,Cd及びZnの1種以
    上の原子で置換された磁気記録媒体用六方晶フェライト
    の製法において、前記M酸化物粉、Fe酸化物粉及び、
    Al,Cd及びZnの1種以上の粉末を含む混合粉を溶
    融し、該溶融物を冷却されて回転する回転ロール円周面
    に注入してガラス化する急冷固化し、次いで該固化した
    固化物を600〜750℃で熱処理し前記一般式の六方
    晶フェライトを析出させた後、前記固化物よりガラス成
    分を薬品によって溶解除去することを特徴とする磁気記
    録媒体用六方晶フェライトの製法。 〔前記MはBa,Sr及びPbから選ばれる金属であ
    る〕
JP7648385A 1985-04-12 1985-04-12 磁気記録媒体用六方晶フェライトの製法 Expired - Lifetime JPH0616449B2 (ja)

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JP5697399B2 (ja) * 2010-03-31 2015-04-08 富士フイルム株式会社 六方晶フェライト磁性粒子およびその製造方法、磁気記録媒体用磁性粉、ならびに磁気記録媒体
JP5603901B2 (ja) * 2012-05-30 2014-10-08 富士フイルム株式会社 六方晶フェライト磁性粉末およびその製造方法、ならびに磁気記録媒体およびその製造方法

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