JPH0616842B2 - 活性化補体成分の吸着体 - Google Patents

活性化補体成分の吸着体

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JPH0616842B2
JPH0616842B2 JP61005535A JP553586A JPH0616842B2 JP H0616842 B2 JPH0616842 B2 JP H0616842B2 JP 61005535 A JP61005535 A JP 61005535A JP 553586 A JP553586 A JP 553586A JP H0616842 B2 JPH0616842 B2 JP H0616842B2
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は活性化された補体成分を含む溶液より活性化補
体成分を吸着除去するための吸着体に関する。
さらに詳しくは体液中より活性化された補体成分を除去
し、過剰な免疫反応を抑制するための吸着体に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 生体の免疫反応の一環として補体系の反応があり、液性
免疫系の一つの重要な機能を担っている。しかしながら
時として補体系の過剰な活性化は過剰な炎症反応などを
引き起こし、生体を危険な状態に陥れることがある。と
きに主要臓器の炎症、腫瘍などにおいては活性化された
補体成分がさらに重篤な免疫反応を引き起こし、基礎疾
患の治療をより困難にするばかりでなく、生体そのもの
を死に至らしめることすらある。
さらに人工透析、人工心肺、血漿交換などの体外循環治
療あるいはその他の人工臓器使用時の補体系の活性化に
よるアナフィラキシーが問題視されている。
これらの活性化補体成分による障害を予防し、中和する
目的で種々の抗炎症剤が開発され使用されているが、必
ずしも満足しうる効果をあげている訳ではなく、とくに
急性反応期においてはその効果は不充分であり、活性化
補体成分の急速な除去方法の開発が望まれている。
本発明は前記のごとき問題点を解決するためになされた
ものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明はアニオン性官能基を有する吸着体に関する。
[実施例] 本明細書でいう活性化補体成分とは、抗原−抗体反応そ
の他の刺激により生じるC2b、C3a、C3b、C3d
4a、C5a、C5bなどの補体の活性化フラグメントおよ
などの活性化補体複合体を指す。
さらに本明細書でいう体液とは生体内に存在する液性成
分を指し、血液、血清、血漿、リンパ液、腹水などを例
としてあげることができる。
本明細書に用いるアニオン性官能基は、pHが中性付近で
負に荷電するような官能基であればいかなるものをも使
用しうる。これらの代表例としては、カルボキシル基、
スルホン酸基、硫酸エステル基、シラノール基、リン酸
エステル基、フェノール性水酸基などがあげられるが、
これらのみに限定されるものではない。
これらのアニオン性官能基の吸着体への導入方法は種々
あり、いかなる方法で導入してもよいが、代表適な導入
方法としては (1)アニオン性官能基含有モノマーを重合して吸着体を
形成させる方法、 (2)アニオン性官能基含有化合物を水不溶性担体に固定
させる方法、 (3)アニオン性官能基を形成する化合物と水不溶性担体
を直接反応させる方法 などがあげられる。もちろんガラス、シリカ、アルミナ
などもともとアニオン性官能基を含有するアニオン性官
能基含有化合物を吸着体として用いてもよい。
またアニオン性官能基含有化合物を水不溶性担体に固定
させる方法により、アニオン性官能基を吸着体に導入す
るばあいには、用いる化合物はアニオン性官能基を1つ
有するものでもよく、また多量のアニオン性官能基を導
入しやすいという点から2つ以上有するポリアニオン化
合物でもよい。
前記ポリアニオン化合物の代表例としてはポリアクリル
酸、ポリビニルスルホン酸、ポリビニル酸、ポリスチレ
ンスルホン酸、ポリスチレンリン酸、ポリグルタミン
酸、ポリアスパラギン酸、ポリメタクリル酸、ポリリン
酸、スチレン−マレイン酸共重合体などの合成ポリアニ
オン、さらにヘパリン、デキストラン硫酸、コンドロイ
チン、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサンなどのア
ニオン性官能基含有多糖類があげられるが、これらのみ
に限定されるものではない。
本発明に用いる水不溶性担体はいかなるものをも使用し
うるが、吸着表面積を大きくするためには多孔質体であ
るのが好ましい。
本発明に用いる水不溶性多孔質物質の代表例としては、
アガロース、デキストラン、ポリアクリルアミドなどの
軟質ゲル、多孔質ガラス、多孔質シリカゲルなどの無機
多孔体、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコ
ール、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体などの合成
高分子化合物、セルロースなどの天然高分子化合物を原
料とする多孔質ポリマーハードゲルなどがあげられる
が、これらのみに限定されるものではない。
これらの水不溶性多孔質物質のなかでも体外循環治療に
用いるためには粘性の高い体液を流しても変形による圧
力損失の増加、詰まりなどが生じない硬質ゲルを用いる
のがより好ましいが、さらには担体自身による補体の活
性化が少ない担体を用いるのがより一層好ましい。
活性化補体成分を含む溶液を本発明による吸着体と接触
させることにより該溶液より活性化補体成分を除去する
ことができる。活性化補体成分を含む溶液と吸着体とを
接触させる方法としてはいかなる方法をも採用しうる
が、体外循環により体液中の活性化補体成分を取り除く
ばあいには、該吸着体を体液の入口と出口を有する容器
に充填し、体外循環回路に組み込んで該容器に体液を流
通させる方法が安全性、除去効率の面で好ましい。
以下に実施例に基づいて本発明の活性化補体成分の吸着
をさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみ
に限定されるものではない。
実施例1 架橋ポリアクリレートゲル(全多孔性のハードゲル)で
あるトヨパールHW65( 東洋曹達(株)製)10mlに飽和Na
OH水溶液6mlおよびエピクロルヒドリン15mlを加えて撹
拌しながら、40℃で2時間反応させ、エポキシ化ゲルを
えた。えられたゲルに濃アンモニア水20mlを加えて50℃
で2時間撹拌し、アミノ基を導入した。
えられたアミノ基を導入したゲル5mlを、ポリアクリル
酸の10%水溶液(pH4.5に調整)に加えた。そののち1
−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)−カルポジ
イミド300mgをpHを4.5に保ちながら添加し、4℃で24時
間振盪した。
反応終了後、2M食塩水溶液、0.5M食塩水溶液および水を
用いてこの順に洗浄し、ポリアクリル酸の固定されたゲ
ルをえた。
実施例2 多孔質セルロースゲルであるCKゲルA-3(排除限界分子
量50,000,000、粒径45〜105μm、チッソ(株)製)10ml
に水10mlを加えて全量20mlとした。これに2M NaCl5m
l、エピクロルヒドリン1.8mlを加えて撹拌しながら4
0℃で2時間反応させ、ゲルを水洗濾過してエポキシ化
セルロースゲルをえた。
えられたゲル5mlにデキストラン硫酸ナトリウム3gお
よび5mlを加え、pH9に調整して45℃で16時間振盪し
た。そののちゲルを濾別して、2M食塩水溶液、0.5M
食塩水溶液および水を用いてこの順に洗浄し、デキスト
ラン硫酸ナトリウムが固定されたセルロースゲルをえ
た。
実施例3 多孔質セルロースゲルであるセルロファインGCL-2000
(チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量3,000,00
0、粒径45〜105μm、架橋ゲル)10mlを取り、エタノー
ル中で臨界点乾燥により乾燥させた。乾燥ゲルを10mlの
よく脱水したピリジン中に懸濁させ氷冷した。これにク
ロルスルホン酸2mlを撹拌下に滴下し、滴下終了後10分
間撹拌をつづけた。反応終了後ゲルを濾別し、ピリジン
ついで水で洗浄して、表面に硫酸残基が導入されたセル
ロースゲルをえた。
つぎに実施例1〜3でえられた各吸着体の活性化補体成
分に対する吸着能力を以下の方法により評価した。
健常人より血液を採取し、遠心分離により血清を分離し
た。つぎにえられた血清をポリスチレン製バイアルに入
れ、ミキサーにより撹拌し、さらに酢酸セルロース製メ
ンブランフィルターを数回通過させて補体を活性化し
た。
実施例1〜3でえられた吸着体を生理食塩液で洗浄し、
平衡化した後、各1mlをそれぞれガラス製試験管に取
り、これに上記の活性化補体成分を含む血清5mlをそれ
ぞれ加えてミキサーで撹拌した37℃で1時間インキュベ
ートした。インキュベートした後遠心分離により吸着体
を分離し、上澄み中のC3aおよびC5aの濃度をラディオ
イムノアッセイ(アップジョン(株)製)により測定し
た。
これらの結果を第1表に示す。
参考例1 上記でえられた活性化補体成分を含む血清5mlをミキサ
ーで撹拌して37℃で1時間インキュベートした後、上澄
み中のC3aおよびC5aの濃度をラディオイムノアッセイ
を用いて実施例1〜3と同様にして測定した。
その結果を第1表に示す。
実施例4 実施例2でえられた吸着体5mlをポリプロピレン製ミニ
カラムに充填し、生理食塩液でよく洗浄した。つぎに膜
型血漿分離器(プラズマフローAP-05H、旭メディカル
(株)製)を用いて血漿交換回路を形成し、5%アルブミ
ン液を補充液として行なわれた血漿交換治療において、
分離され廃棄される血漿を採取してそのうちの30mlを前
記カラムに1ml/minの速度で流し、カラム前後のC3a
およびC5aの濃度を実施例1〜3と同様にして測定し
た。
その結果、用いた血漿中にはC3aが2230ng/ml、C5a
82ng/ml含まれていたが、カラムより溶出した血漿中で
はそれぞれ41ng/ml、30ng/mlに減少していた。
[発明の効果] 本発明の吸着体は活性化補体成分に対して優れた吸着力
を呈し、人工透析、人工心肺、血漿交換、血漿浄化など
の体外循環治療用吸着体として好適に使用しうる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン性官能基を有することを特徴とす
    る活性化補体成分の吸着体。
  2. 【請求項2】水不溶性多孔質物質である特許請求の範囲
    第1項記載の吸着体。
  3. 【請求項3】アニオン性官能基が硫酸エステル基である
    特許請求の範囲第1項記載の吸着体。
  4. 【請求項4】水不溶性多孔質物質が水不溶性担体にアニ
    オン性官能基含有化合物を固定したものである特許請求
    の範囲第2項記載の吸着体。
  5. 【請求項5】アニオン性官能基含有化合物が硫酸エステ
    ル化合物および/またはポリアニオン化合物である特許
    請求の範囲第4項記載の吸着体。
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JPS6090039A (ja) * 1983-10-21 1985-05-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 血液浄化吸着体

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