JPH0616901A - ポリアセタ−ル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタ−ル系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0616901A
JPH0616901A JP5242893A JP5242893A JPH0616901A JP H0616901 A JPH0616901 A JP H0616901A JP 5242893 A JP5242893 A JP 5242893A JP 5242893 A JP5242893 A JP 5242893A JP H0616901 A JPH0616901 A JP H0616901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graft
rubber
parts
composite rubber
polyorganosiloxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5242893A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Yamamoto
直己 山本
Akira Yanagase
昭 柳ケ瀬
Tadashi Iwasaki
直史 岩崎
Koichi Ito
伊藤  公一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP5242893A priority Critical patent/JPH0616901A/ja
Publication of JPH0616901A publication Critical patent/JPH0616901A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性、機械的強度及び顔料着色性に優れ
たポリアセタ−ル系樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリオルガノシロキサン成分及びアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分からなる複合ゴムに、一
種または二種以上のビニル系単量体がグラフト重合され
てなる数平均粒子径が 0.01〜0.07μmであり0.10μm
より大きい粒子の体積が全粒子体積の20%以下であるグ
ラフト複合ゴム(A)とポリアセタ−ル樹脂(B)とが
混合されてなる樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐衝撃性、機械的強度及
び顔料着色性に優れたポリアセタ−ル系樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、機械的性質、疲
労特性、摩擦摩耗特性に優れている為近年需要が増大し
ている。しかしながら、ポリアセタール樹脂はノッチ付
き衝撃強度などで示される耐衝撃性が低く、強度材料と
しての用途は限定されたものであった。
【0003】特開昭59−136343号公報は、ポリ
オキシメチレンに二層構造から成る粒子径が10〜10
0μmのアクリル系多層ポリマーを添加した樹脂組成物
が耐衝撃性に優れる事を開示している。また特開平2−
294351号公報は、ポリオキシメチレンに最外層が
ポリアセタール層である多層ポリマーを添加した樹脂組
成物が耐衝撃性に優れている事を開示している。
【0004】一方各種樹脂の耐衝撃性を高めることを目
的として種々のゴムが提案されている。例えば特開昭60
-252613号公報においては、ゴム層のTg及び弾性率の
低下に着目し、低いTgと低い弾性率とを合わせ持つポ
リオルガノシロキサンゴムを耐衝撃性樹脂のゴム源に利
用する事が検討されている。しかし、この方法ではポリ
オルガノシロキサンゴムに由来する艶消し様の悪い表面
外観を改良することが出来ない。またこのようなゴムを
用いる場合は粒子径が小さいと耐衝撃性が低下するため
大粒子径のものが使用されている。
【0005】特開昭63-69859号公報には、樹脂成形物の
表面外観を改良する為にポリオルガノシロキサンゴムと
ポリ(メタ)アクリルゴムとからなる複合ゴムにビニル
系単量体をグラフト重合させた複合ゴム系グラフト共重
合体が提案されている。また、特開昭62-280210号公報
には、架橋シリコ−ンゴムの芯、架橋アクリレ−トゴム
の第一の殻、ビニル重合体のグラフト成分からなる第二
の殻で構成されるグラフト重合体が提案されている。更
に、特開昭64-6012号公報には、架橋アクリレ−トゴム
等の芯とポリオルガノシロキサンの殻からなるゴム上に
エチレン性不飽和モノマ−をグラフト重合させたグラフ
ト重合体が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開昭59
-136343号公報の樹脂組成物は、耐衝撃性の向上程度が
小さくて成形樹脂に異方性があり、耐衝撃性樹脂として
は満足される性能を有していなかった。また、特開平2-
294351号公報の樹脂組成物は、添加する多層ポリマーの
量が多いため、樹脂組成物の曲げ弾性率が低下し、ポリ
アセタール樹脂本来の特性を失っている。
【0007】一方、特開昭62-280210号公報や特開昭64-
6012号公報の明細書は、数平均粒子径が 0.05μm以上
のグラフト重合体に言及しているものの、実施例には0.
15〜0.42μmの大粒径のものしか記載されておらず、0.
10μm以下のものを製造するための具体的手段は全く示
唆していない。また、特開昭63-69859号公報には粒子径
が0.08μmより大きい複合ゴム系グラフト共重合体しか
記載されていない。即ち、耐衝撃性改良のためのゴムと
して従来は実質的に0.08μm以上のグラフトゴムしか知
られておらず、このような粒子径の大きいゴムを顔料と
共に樹脂に添加した場合樹脂組成物の顔料着色性が悪く
工業的価値が低かった。
【0008】本発明の目的は、このような従来技術にお
ける課題を克服し、ポリアセタール樹脂の優れた特性を
保持しかつ耐衝撃性と顔料着色性に優れたポリアセター
ル樹脂組成物を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、グラフト
共重合体の粒子径と顔料を添加した時の着色性の関係に
ついて鋭意検討した結果、驚くべき事に、微小な粒子径
のポリオルガノシロキサンゴムを用いて、ポリオルガノ
シロキサンゴムとポリ(メタ)アクリレートゴムとの微
小な粒子径の複合ゴムを製造すれば、この複合ゴムから
得られるグラフト共重合体とポリアセタ−ル樹脂からな
る樹脂組成物が優れた耐衝撃性を示すと同時に良好な顔
料着色性を示す事を見いだし本発明に到達した。
【0010】本発明の要旨は、ポリオルガノシロキサン
成分及びアルキル(メタ)アクリレートゴム成分からな
る複合ゴムに、一種または二種以上のビニル系単量体が
グラフト重合されてなる数平均粒子径が 0.01〜0.07μ
mであり0.10μmより大きい粒子の体積が全粒子体積の
20%以下であるグラフト複合ゴム(A)とポリアセタ−
ル樹脂(B)とが混合されてなる樹脂組成物にある。
【0011】本発明で用いられるグラフト複合ゴム
(A)は、数平均粒子径が0.01〜0.07μmの範囲であ
り、しかも 0.10μmより大きな粒子の体積はグラフト
複合ゴムの全体積のうち20%以下である。数平均粒子径
が0.01μmより小さいと樹脂組成物から得られる成形物
の耐衝撃性が悪化する。又、数平均粒子径が0.07μmよ
り大きいと、粒子による可視光線の光散乱が大きくなる
ため、成形物の顔料着色性が悪化する。尚、0.10μmよ
り大きい粒子の体積は10%以下であることが好ましい。
【0012】本発明のグラフト複合ゴム(A)はポリオ
ルガノシロキサン成分とポリアルキル(メタ)アクリレ
−ト系ゴム成分とが実質上分離出きない状態の複合ゴム
にビニル系単量体がグラフト重合された構造のものであ
る。この複合ゴムは種々の形態をとることができ、両成
分がほぼ均一に混合分散した形態、ポリオルガノシロキ
サン中にポリアルキル(メタ)アクリレ−ト系ゴム成分
がサラミ構造状に分散した形態、ポリオルガノシロキサ
ンとポリアルキル(メタ)アクリレートとが層状になっ
た形態等をとることができ、これらの形態が適宜混在す
るものであってもよい。層状形態の例としてポリアルキ
ル(メタ)アクリレートを芯としその上にポリオルガノ
シロキサンの第1の層とポリアルキル(メタ)アクリレ
ートの第2の層が存在する形態や、ポリオルガノシロキ
サンを芯としその上にポリアルキル(メタ)アクリレ−
トの第1の層とポリオルガノシロキサンの第2の層が存
在する形態が挙げられる。
【0013】本発明においてポリオルガノシロキサンの
原料としては、例えばジオルガノシロキサンとシロキサ
ン系グラフト交叉剤からなる混合物または更にシロキサ
ン系架橋剤を含む混合物が用いられる。この混合物を乳
化剤と水によって乳化させたラッテクスを、高速回転に
よる剪断力で微粒子化するホモミキサーや、高圧発生機
による噴出力で微粒子化するホモジナイザー等を使用し
て微粒化した後、高温のドデシルベンゼンスルホン酸水
溶液中へ、一定速度で滴下して重合させ、次いでアルカ
リ性物質によりドデシルベンゼンスルホン酸を中和する
ことによってポリオルガノシロキサンを得ることができ
る。
【0014】ポリオルガノシロキサンの大きさは特に限
定されないが、数平均粒子径が 0.003〜0.06μmであ
り、0.10μより大きい粒子の体積が全粒子体積の20%以
下であることが好ましい。このようなサイズが小さくて
粒子径分布の幅が狭いポリオルガノシロキサンは、微粒
化したラテックスを50℃以上の低濃度のドデシルベン
ゼンスルホン酸等の酸触媒水溶液中へ微小速度で滴下し
て重合させることによって得ることができる。
【0015】オルガノシロキサン系混合物を構成するオ
ルガノシロキサンとしては、3員環以上の各種のオルガ
ノシロキサン系環状体が挙げられ、3〜6員環のものが
好ましい。具体的にはヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシ
ロキサン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキサ
ン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサ
ン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン等が挙げら
れるが、これらは単独でまたは二種以上混合して用いら
れる。これらの使用量は、オルガノシロキサン系混合物
中の50重量%以上、好ましくは70重量%以上であ
る。
【0016】シロキサン系架橋剤としては、3官能性ま
たは4官能性のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメ
チルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロ
ポキシシラン、テトラブトキシシラン等が用いられる。
特に4官能性の架橋剤が好ましく、この中でもテトラエ
トキシシランが最も好ましい。架橋剤の使用量はオルガ
ノシロキサン系混合物中の中0〜30重量%、好ましく
は0.5〜10重量%である。
【0017】シロキサン系グラフト交叉剤としては、次
式で表される単位を形成しうる化合物等が用いられる。
【0018】
【化1】
【0019】尚、上式においてR1 はメチル基、エチル
基、プロピル基またはフェニル基を、R2 は水素原子ま
たはメチル基、nは0、1または2、pは1〜6の数を
示す。
【0020】式(I−1)の単位を形成しうる(メタ)
アクリロイルオキシシロキサンはグラフト効率が高いた
め有効なグラフト鎖を形成することが可能であり、耐衝
撃性発現の点で有利である。
【0021】なお式(I−1)の単位を形成しうるもの
としてメタクリロイルオキシシロキサンが特に好まし
い。メタクリロイルオキシシロキサンの具体例として
は、β−メタクリロイルオキシエチルジメトキシメチル
シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメトキシジ
メチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジメ
トキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルジエトキシメチルシラン、δ−メタクリロイ
ルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が挙げられ
る。
【0022】式(I−2)の単位を形成し得るものとし
てビニルシロキサンが挙げられ、具体例としては、テト
ラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンが挙げら
れる。式(I−3)の単位を形成し得るものとしてp-ビ
ニルフェニルジメトキメチルシランが挙げられる。ま
た、式(I−4)の単位を形成し得るものとして、γ−
メルカプトプロピルジメトキメチルシラン、γ−メルカ
プトプロピルメトキシジメチルシラン、γ−メルカプト
プロピルジエトキシメチルシランなどが挙げられる。オ
ルガノシロキサン系混合物中に占めるグラフト交叉剤の
使用量は10重量%以下であり、好ましくは、0.5〜
5重量%である。
【0023】乳化剤としては、アニオン系乳化剤が好ま
しく、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステ
ルナトリウムなどの中から選ばれた乳化剤が使用され
る。特にアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウ
リルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸系の乳化剤
が好ましい。これらの乳化剤は、オルガノシロキサン系
混合物100重量部に対して、0.05〜5重量部程度
の範囲で使用される。使用量が少ないと分散状態が不安
定となり微小な粒子径の乳化状態を保てなくなる。又、
使用量が多いとポリオルガノシロキサンの乳化剤に起因
する着色が甚だしくなり不都合である。
【0024】このようにして製造されたポリオルガノシ
ロキサンラテックスに、アルキル(メタ)アクリレート
と多官能性アルキル(メタ)アクリレートとからなるア
ルキル(メタ)アクリレート成分を含浸させ次いで重合
させることによって複合ゴムを得ることができる。アル
キル(メタ)アクリレ−トとしては、例えばメチルアク
リレ−ト、エチルアクリレ−ト、n−プロピルアクリレ
−ト、n−ブチルアクリレ−ト、2−エチルヘキシルア
クリレ−ト等のアルキルアクリレ−ト及びヘキシルメタ
アクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタアクリレ−ト、
n−ラウリルメタクリレ−ト等のアルキルメタクリレ−
トが挙げられ、特にn−ブチルアクリレ−トの使用が好
ましい。多官能性アルキル(メタ)アクリレートとして
は、例えばアリルメタクリレート、エチレングリコ−ル
ジメタクリレ−ト、プロピレングリコ−ルジメタクリレ
−ト、1,3-ブチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、1,4-
ブチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリアリルシア
ヌレート、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられ
る。多官能性アルキル(メタ)アクリレートの使用量
は、アルキル(メタ)アクリレ−ト成分中0.1〜20
重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。アルキ
ル(メタ)アクリレ−トや多官能アルキル(メタ)アク
リレートは単独でまたは二種以上併用して用いられる。
【0025】中和されたポリオルガノシロキサン成分の
ラテックス中へ上記アルキル(メタ)アクリレ−ト成分
を添加し、通常のラジカル重合開始剤を作用させて重合
させる。重合開始剤としては、過酸化物、アゾ系開始
剤、または酸化剤・還元剤を組み合わせたレドックス系
開始剤が用いるられる。この中では、レドックス系開始
剤が好ましく、特に、硫酸第一鉄・エチレンジアミン四
酢酸ニナトリウム塩・ロンガリット・ヒドロパーオキサ
イドを組み合わせたスルホキシレート系開始剤が好まし
い。重合の進行とともにポリオルガノシロキサン成分と
ポリアルキル(メタ)アクリレ−ト系ゴム成分とが実質
上分離出きない状態の複合ゴムのラテックスが得られ
る。
【0026】本発明におけるポリオルガノシロキサンと
ポリアルキル(メタ)アクリレートとから成る複合ゴム
において、ポリオルガノシロキサン成分は、0.1〜9
0重量%程度である。0.1重量%未満では、ポリオル
ガノシロキサンの特性が発現出来ず耐衝撃性が低下す
る。又、90重量%を超えると、ポリオルガノシロキサ
ンに由来する光沢の低下を生じ、顔料着色性も低下す
る。なお本発明の実施に際しては、ジアルキルオルガノ
シランとしてオクタメチルテトラシクロシロキサンを、
シロキサン系架橋剤としてテトラエトキシシランを、ま
たシロキサン系グラフト交叉剤としてγ−メタクリロイ
ルオキシプロピルジメトキシメチルシランを用いること
によって得られるポリオルガノシロキサン系ゴムに対し
て、主骨格がn−ブチルアクリレートの繰り返し単位を
有するポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分を複
合化させた複合ゴムを用いることが好ましい。
【0027】このようにして乳化重合により製造された
複合ゴムは、ビニル系単量体とグラフト共重合可能であ
り、又、ポリオルガノシロキサン成分とポリアルキル
(メタ)アクリレ−ト系ゴム成分とは強固に絡みあって
いるため、アセトン、トルエン等の通常の有機溶剤では
抽出分離することが出来ない。この複合ゴムをトルエン
により90℃で12時間抽出して測定したゲル含量は8
0重量%以上であることが好ましい。
【0028】この複合ゴムにグラフト重合させるビニル
系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン等の芳香族アルケニル化合物;メチルメタ
クリレ−ト、2-エチルヘキシルメタクリレ−ト等のメタ
クリル酸エステル;メチルアクリレ−ト、エチルアクリ
レ−ト、ブチルアクリレ−ト等のアクリル酸エステル;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビ
ニル化合物;グリシジルメタクリレ−ト等のエポキシ基
含有ビニル化合物;メタクリル酸などのカルボン酸基を
含有するビニル化合物などの各種ビニル系単量体が挙げ
られ、これらは単独でまたは二種以上組み合わせて用い
られる。
【0029】グラフト複合ゴム(A)は、ビニル系単量
体を複合ゴムのラテックスに加え、ラジカル重合技術に
より一段であるいは多段で重合さることによって得るこ
とができる。グラフト重合が終了した後、ラテックスを
塩化カルシウムまたは硫酸アルミニウム等の金属塩を溶
解した熱水中に投入し、塩析、凝固することによりグラ
フト複合ゴムを分離し、回収することができる。グラフ
ト複合ゴム(A)を得る際の複合ゴムとビニル系単量体
の割合は、得られるグラフト共重合体の重量を基準にし
て複合ゴム10〜95重量%、好ましくは20〜90重
量%、及びビニル系単量体5〜90重量%、好ましくは
10〜80重量%程度である。ビニル系単量体が5重量
%未満では他の樹脂と混合した樹脂組成物中でのグラフ
ト複合ゴム成分の分散が十分でなく、又、90重量%を
超えると耐衝撃強度が低下するので好ましくない。
【0030】本発明で用いられるポリアセタール樹脂
(B)とは、ポリアセタール単独重合体とポリアセター
ル共重合体とが含まれる。
【0031】ポリアセタール単独重合体とは、オキシメ
チレン単位(CH2O) の繰り返しより成る重合体であ
り、ホルムアルデヒド、トリオキサンを単独重合させる
事によって得られる。ポリアセタール共重合体とは、オ
キシメチレン単位より成る連鎖中に、次式で示されるオ
キシアルキレン単位がランダムに挿入された構造を有す
る重合体である。
【0032】
【化2】
【0033】上式においてRoは水素、アルキル基又は
フェニル基を、mは2〜6の数を示す。ポリアセタール
共重合体中のオキシアルキレン単位の挿入率は、オキシ
メチレン単位100 モルに対して0.05〜50モル、より好ま
しくは0.1 〜20モルである。
【0034】オキシアルキレン単位の例としては、オキ
シエチレン単位、オキシプロピレン単位、オキシトリメ
チレン単位、オキシテトラメチレン単位、オキシブチレ
ン単位、オキシフェニルエチレン単位等がある。これら
のオキシエチレン単位の中でも、ポリアセタール組成物
の性能を高めるのに好適な成分は、オキシメチレン単位
及びオキシテトラメチレン単位の組み合わせである。
【0035】本発明の樹脂組成物においてグラフト複合
ゴム(A)と、ポリアセタ−ル樹脂(B)の組成は特に
限定されないが、全樹脂組成物の重量を基準にして、成
分(A)が3〜40重量%で成分(B)が97〜60重
量%であるように構成されるのが好ましい。成分(A)
が3重量%未満ではポリアセタ−ル樹脂の耐衝撃性能改
善効果が不十分であり、また40重量%を超えるとポリ
アセタ−ル樹脂の機械的強度が低下する。
【0036】本発明の樹脂組成物は成分(A)及び
(B)をバンバリミキサ−、ロ−ルミル、二軸押出機等
の公知の装置を用いて機械的に混合し、ペレット状に賦
形することによって得ることができる。本発明の樹脂組
成物には必要に応じて安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、
顔料等を配合することができる。安定剤としては、熱安
定剤として使用されるアミド化合物、ポリアミド、アミ
ジン化合物、ポリビニルピロリドン、カルボン酸金属塩
等、酸化防止剤として使用されるヒンダードフェノール
化合物等、光安定剤として使用されるベンゾトリアゾー
ル化合物、ヒドロキシベンゾフェノン化合物等が挙げら
れる。
【0037】
【実施例】以下、参考例と実施例により本発明を説明す
る。参考例と実施例において、『部』及び『%』は特に
断らない限り『重量部』及び『重量%』を意味する。
【0038】参考例においてラテックス中のポリオルガ
ノシロキサンの粒子径は動的光散乱法により測定した。
この測定は、ラテックス中での粒子がブラウン運動をし
ていることを利用する方法である。ラテックス中の粒子
にレーザー光を照射すると粒子径に応じた揺らぎを示す
のでこの揺らぎを解析する事により粒子径を算出出来
る。大塚電子(株)のDLS−700型を用い、数平均
粒子径と粒子径分布を求めた。
【0039】また、架橋型ポリオルガノシロキサンの膨
潤度とゲル含量の測定には、ラテックスをイソプロパノ
ール中に滴下し凝固・乾燥することによって得られたポ
リオルガノシロキサンを用い以下の方法で行った。即ち
膨潤度は、ポリオルガノシロキサンを23℃のトルエン
中に48時間浸漬した時にポリオルガノシロキサンが吸
蔵するトルエンの重量を、浸漬前のポリオルガノシロキ
サンの重量で除した値として求めた。ゲル含量は、ポリ
オルガノシロキサンをトルエン中で23℃、48時間抽
出処理することによって求めた。
【0040】実施例において、アイゾット衝撃強度は、
ASTM D 258 (1/4”ノッチ付き)により測定した。
表面硬度は、ASTM D 785(ロックウェル硬度)により
測定した。光沢は、ASTM D 523-62 (60°鏡面光沢
度)により測定した。顔料着色性は、JIS Z 8729
(L*** 表色系による物体色の表示方法)により
測定した。
【0041】グラフト複合ゴムの数平均粒子径と 0.10
μm以上の粒子の体積分率は、超薄切片試料を透過型電
子顕微鏡観察することによって求めた。この超薄切片試
料は、ポリメチルメタクリレート90部とグラフト複合
ゴム10部とを押出機中で溶融混合してペレット化し、
このペレットをプレス成形した試験片からミクロトーム
を用いて切りだした。
【0042】参考例1 ポリオルガノシロキサンゴムラ
テックスSiLx-1の製造: テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイルオキロ
キシプロピルジメトキシメチルシラン0.5部及びオク
タメチルシクロテトラシロキサン97.5部を混合し、
シロキサン混合物100部を得た。これにドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.67部を溶解した蒸留水
300部を添加し、ホモミキサ−にて10,000rpm で2分
間攪拌した後ホモジナイザーに300kg/cm2の圧力で2
回通し、安定な予備混合オルガノシロキサンラテックス
を得た。
【0043】一方、冷却コンデンサーを備えたセパラブ
ルフラスコにドデシルベンゼンスルホン酸10部と蒸留
水90部とを注入し、10重量%のドデシルベンゼンス
ルホン酸水溶液を調製した。
【0044】この水溶液を85℃に加熱した状態で、予
備混合オルガノシロキサンラテックスを2時間に亘って
滴下し、滴下終了後3時間温度を維持し、冷却した。次
いでこの反応物を室温で12時間保持した後、苛性ソ−
ダ水溶液で中和して重合を完結し、ポリオルガノシロキ
サンゴムラテックスSiLx-1を得た。
【0045】このようにして得られたラテックスを17
0℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ、18.
2重量%であった。又、このラテックスの膨潤度は1
5.6、ゲル含量は87.6%であり、数平均粒子径は
0.03μm、0.10μmより大きな粒子の体積分率は
6.8%であった。
【0046】参考例2 グラフト複合ゴムS−1の製
造: 参考例1で得たラテックスSiLx-1を54.9部採取し、
撹拌機を備えたセパラブルフラスコに入れ、蒸留水17
0部を加えた後、ブチルアクリレート58.8部、アリ
ルメタクリレート1.2部、ターシャリーブチルヒドロ
パーオキサイド0.12部の混合液を仕込み、30分間
撹拌しポリオルガノシロキサンゴム粒子に含浸させた。
このセパラブルフラスコに窒素気流を通じることにより
窒素置換を行い、60℃まで昇温した。液温が60℃と
なった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリット
0.24部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し
ラジカル重合を開始させた。ブチルアクリレート混合液
の重合により液温は82℃迄上昇した。1時間この状態
を維持しブチルアクリレートの重合を完了して複合ゴム
ラテックスを得た。液温が75℃に低下した後、この複
合ゴムラテックスに、tert- ブチルヒドロパ−オキサイ
ド0.12部とメチルメタクリレート30部との混合液を15分
間にわたって滴下し、その後70℃で4時間保持し、複合
ゴムへのグラフト重合を完了した。得られた複合ゴム系
グラフト共重合体ラテックスを塩化カルシウム1.5重
量%の水(25℃)200部中に徐々に滴下し凝固、分
離し、洗浄した後、75℃で16時間乾燥してグラフト
複合ゴムS−1の乾粉を96.8部得た。このグラフト
複合ゴムの数平均粒子径は0.05μmであり、0.10μmよ
り大きな粒子の体積分率は5.6%であった。
【0047】参考例3〜5 グラフト複合ゴムS−2〜
S−4の製造: ラテックスSiLx-1とブチルアクリレート(BA)およびアリ
ルメタクリレート(AMA)の仕込組成比を表1に示す値と
した以外は参考例2と同様にしてグラフト複合ゴムS−
2〜S−4を得た。
【0048】参考例6 グラフトシリコ−ンゴムS−5
の製造: ラテックスSiLx-1の仕込組成比を表1に示す値とした以
外は参考例2と同様にしてグラフトシリコ−ンゴムS−
5を得た。
【0049】参考例7 グラフト複合ゴムS−6の製
造: 参考例1で得られたラテックスSiLx-1を39.2部採取
し、撹拌機を備えたセパラブルフラスコに入れ、蒸留水
182部を加えた後、ブチルアクリレート42.0部、
アリルメタクリレート0.86部、ターシャリーブチル
ヒドロパーオキサイド0.2部の混合液を仕込み、30
分間撹拌しポリオルガノシロキサンゴム粒子に含浸させ
た。このセパラブルフラスコに窒素気流を通じることに
より窒素置換を行い、60℃まで昇温した。液温が60
℃となった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリッ
ト0.24部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加
しラジカル重合を開始させた。ブチルアクリレート混合
液の重合により液温は82℃迄上昇した。1時間この状
態を維持しブチルアクリレートの重合を完了して複合ゴ
ムラテックスを得た。液温が75℃に低下した後、この
複合ゴムラテックスに、tert- ブチルヒドロパ−オキサ
イド0.12部とメチルメタクリレート50部との混合液を
25分間にわたって滴下し、その後70℃で4時間保持し、
複合ゴムへのグラフト重合を完了した。
【0050】得られたグラフト複合ゴムのラテックスを
参考例2と同様にして凝固、分離、洗浄、乾燥してグラ
フト複合ゴムS−6の乾粉96.3部を得た。このグラ
フト複合ゴムの数平均粒子径は0.05μmであり、0.10μ
mより大きな粒子の体積分率は6.1%であった。
【0051】参考例8 グラフト複合ゴムS−7の製
造: 参考例1で得られたラテックスSiLx-1を70.6部採取
し、撹拌機を備えたセパラブルフラスコに入れ、蒸留水
121部を加えた後、ブチルアクリレート75.6部、
アリルメタクリレート1.54部、ターシャリーブチル
ヒドロパーオキサイド0.2部の混合液を仕込み、30
分間撹拌しポリオルガノシロキサンゴム粒子に含浸させ
た。このセパラブルフラスコに窒素気流を通じることに
より窒素置換を行い、60℃まで昇温した。液温が60
℃となった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリッ
ト0.24部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加
しラジカル重合を開始させた。ブチルアクリレート混合
液の重合により液温は84℃迄上昇した。1時間この状
態を維持しブチルアクリレートの重合を完了して複合ゴ
ムラテックスを得た。液温が75℃に低下した後、この
複合ゴムラテックスに、tert- ブチルヒドロパ−オキサ
イド0.12部とメチルメタクリレート10部との混合液を
25分間にわたって滴下し、その後70℃で4時間保持し、
複合ゴムへのグラフト重合を完了した。
【0052】得られたグラフト複合ゴムのラテックスを
参考例2と同様にして凝固、分離、洗浄、乾燥してグラ
フト複合ゴムS−7の乾粉95.5部を得た。このグラ
フト複合ゴムの数平均粒子径は0.03μmであり、0.10μ
mより大きな粒子の体積分率は2.1%であった。
【0053】参考例9 ポリオルガノシロキサンゴムラ
テックスSiLx-2の製造: テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキシメチルシラン0.5部及びオクタメ
チルシクロテトラシロキサン97.5部を混合し、シロ
キサン混合物100部を得た。ドデシルベンゼンスルホ
ン酸4部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2
部を溶解した蒸留水200部に上記混合シロキサン10
0部を加え、ホモミキサ−による予備分散及びホモジナ
イザ−による乳化・分散を行い、80℃で5時間加熱した
後冷却し、20℃で48時間放置し、次いで水酸化ナトリウ
ム水溶液でPHを7.0 に中和し重合を完結してポリオル
ガノシロキサンラテックスSiLx-2を得た。このポリオル
ガノシロキサンゴムの重合率は89.6%であり、平均粒子
径は0.05μm、0.10μmより大きな粒子の体積分率は6
7.3%であった。
【0054】参考例10 グラフト複合ゴムS−8の製
造: 参考例9で得たラテックスSiLx-2を用いた以外は参考例
2と同様にしてグラフト複合ゴムS−8(97.1部)
を得た。このグラフト複合ゴムの数平均粒子径は0.07μ
mであり、0.10μmより大きな粒子の体積分率は27.
2%であった。 参考例11 グラフト複合ゴムS−9の製造: ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびドデシル
ベンゼンスルホン酸をそれぞれ0.67部に変えた以外
は参考例9と同様にしてポリオルガノシロキサンゴムラ
テックスSiLx-3を得た。得られたポリオルガノシロキサ
ンゴムの重合率は89.7%であり、数平均粒子径は0.16μ
mであった。
【0055】このラテックスSiLx-3を33.4部採取
し、撹拌機を備えたセパラブルフラスコに入れ、蒸留水
191.6部を加え、窒素置換をしてから60℃に昇温
し、ブチルアクリレート58.8部、アリルメタクリレ
ート1.2部、およびタ−シャリーブチルヒドロパーオ
キサイド0.3部の混合液を仕込み30分間撹拌し、こ
の混合液をポリオルガノシロキサンゴム粒子に含浸させ
た。次いで硫酸第一鉄0.002部、エチレンジアミン
四酢酸二ナトリウム塩0.006部、ロンガリット0.
26部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加しラジ
カル重合を開始させ、その後内温は82℃で1時間保持
し重合を完了し複合ゴムラテックスを得た。液温が75
℃に低下した後、この複合ゴムラテックスに、tert- ブ
チルヒドロパ−オキサイド0.12部とメチルメタクリレー
ト30部との混合液を25分間にわたって滴下し、その後
70℃で4時間保持し、複合ゴムへのグラフト重合を完了
した。
【0056】得られたグラフト複合ゴムのラテックスを
参考例2と同様にして凝固、分離、洗浄、乾燥してグラ
フト複合ゴムS−9の乾粉95.4部を得た。このグラ
フト複合ゴムの数平均粒子径は0.25μmであり、0.10μ
mより大きな粒子の体積分率は93.4%であった。
【0057】参考例12 グラフトアクリルゴムS−1
0の製造: 撹拌機を備えたセパラブルフラスコに、蒸留水215
部、ドデシルベンゼンスホン酸ナトリウム1.0部を入
れた後、ブチルアクリレート68.6部、アリルメタク
リレート1.4部、ターシャリーブチルヒドロパーオキ
サイド0.2部の混合液を仕込み、このセパラブルフラ
スコに窒素気流を通じることにより窒素置換を行い、6
0℃まで昇温した。液温が60℃となった時点で硫酸第
一鉄0.001部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩0.003部、ロンガリット0.24部を蒸留水1
0部に溶解させた水溶液を添加しラジカル重合を開始さ
せた。ブチルアクリレート混合液の重合により液温は8
4℃迄上昇した。1時間この状態を維持しブチルアクリ
レートの重合を完了してアクリルゴムラテックスを得
た。液温が75℃に低下した後、このラテックスに、te
rt- ブチルヒドロパ−オキサイド0.12部とメチルメタク
リレート30部との混合液を25分間にわたって滴下し、
その後70℃で4時間保持し、アクリルゴムへのグラフト
重合を完了した。得られたグラフトアクリルゴムのラテ
ックスを参考例2と同様にして凝固、分離、洗浄、乾燥
してグラフトアクリルゴムS−10の乾粉96.5部を
得た。このグラフトゴムの数平均粒子径は0.31μmであ
り、0.10μmより大きな粒子の体積分率は92.6%で
あった。
【0058】参考例13 グラフト複合ゴムS−11の
製造: 参考例1において、オルガノシロキサンの組成を、γ−
メタクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン
0.5部及びオクタメチルシクロテトラシロキサン9
9.5部とし、冷却した反応物を、室温で12時間保持
することなく直ちに苛性ソ−ダ水溶液で中和すること以
外は、参考例1と同様にして非架橋型シリコ−ンラテッ
クスSiLx-4を得た。このラテックスの固形分は、17.
9%であった。また、数平均粒子径は0.04μm、0.10μ
mより大きい粒子の体積分率は7.3%であった。
【0059】参考例2においてラテックスSiLx-1(5
4.9部)の代わりにラテックスSiLx-4(55.9部)
を用いた以外は参考例2と同様にして、グラフト複合ゴ
ムS−11(96.8部)を得た。このグラフト複合ゴ
ムの数平均粒子径は0.06μmであり、0.10μmより大き
な粒子の体積分率は6.3%であった。
【0060】実施例1〜5 MIが18.2 g/10 分のホモタイプのポリアセタールもし
くはMIが 8.2 g/10分のトリオキサン98重量%・エチ
レンオキサイド 2重量%のランダム共重合タイプのポリ
アセタールと参考例2で得たグラフト複合ゴムS−1と
の種々の樹脂組成物を調製した。これらの樹脂組成物1
00部の各々に対してカーボンブラック(三菱化成
(株)製MCF−88)を0.5部添加して混合し、こ
の混合物をシリンダー温度200℃に加熱した二軸押出
機(ウェルナー ファウドラー社製、ZSK−30型)
に供給し、溶融混練してペレット状に賦形した。得られ
たそれぞれのペレットを乾燥し射出成形機(住友重機
(株)製プロマット165/75型)に供給し、シリンダー温
度200℃、金型温度60℃で射出成形して各種の試験
片を得た。これらの試験片を用いて各種物性を評価しそ
の結果を表2に示した。複合ゴム系グラフト共重合体と
ポリアセタール樹脂との樹脂組成物は、実施例1〜5に
示されるように優れた耐衝撃性と機械特性を有する事が
分かった。
【0061】尚、表中の測色のL* 値が10程度であれ
ば顔料着色性が良好と判断され、10〜15程度が実用
的な着色性能を有する範囲である。L* 値がこれ以上で
あると着色性は悪くなり、20以上では実用に耐えない
ものとなる。
【0062】実施例6〜11及び比較例1〜4 各種のグラフトゴム20部とホモタイプのポリアセター
ル80部とを実施例2と同様にして混合し、一軸押出機
にてペレットに賦形した。次いでペレットを乾燥し、射
出成形機にて測定用試験片を製造しアイゾット衝撃強度
と曲げ弾性率とを求め、その結果を表2に示した。
【0063】比較例1の結果より、ゴム成分がシリコ−
ンゴム単独のグラフト共重合体では耐衝撃性能が低下す
ることが分かった。又、実施例6〜8の結果より複合ゴ
ムのポリオルガノシロキサンとポリアルキル(メタ)ア
クリレートとの比率は、ポリオルガノシロキサンが少な
いほど耐衝撃性に優れることが分かった。実施例9〜1
0の結果より、複合ゴムにグラフトさせるビニル系単量
体の量を変化させても良好な耐衝撃性と機械的強度を示
すことが分かった。実施例11の結果より、非架橋型ポ
リオルガノシロキサンを用いたグラフト複合ゴムであっ
ても良好な耐衝撃性と機械的強度を示すことが分かっ
た。
【0064】しかし、比較例4で示される様に、アクリ
ルゴム系(S−10)では良好な耐衝撃性が得られなか
った。さらに、比較例2及び3より、複合ゴム系グラフ
ト共重合体の数平均粒子径が0.10μm以上のものが20
%を越える場合(S−8,S−9)は、耐衝撃性と機械
強度は優れているものの顔料着色性に劣ることがわかっ
た。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、ポリアセタール
樹脂本来の優れた特性を維持しつつ、極めて高い耐衝撃
性と優れた顔料着色性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 公一 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオルガノシロキサン成分及びアルキ
    ル(メタ)アクリレートゴム成分からなる複合ゴムに、
    一種または二種以上のビニル系単量体がグラフト重合さ
    れてなる数平均粒子径が 0.01〜0.07μmであり0.10μ
    mより大きい粒子の体積が全粒子体積の20%以下である
    グラフト複合ゴム(A)とポリアセタ−ル樹脂(B)と
    が混合されてなる樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 グラフト複合ゴム(A)が3〜40重量%
    でポリアセタ−ル樹脂(B)が97〜60重量%である請求
    項1記載の樹脂組成物。
JP5242893A 1992-03-13 1993-03-12 ポリアセタ−ル系樹脂組成物 Pending JPH0616901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5242893A JPH0616901A (ja) 1992-03-13 1993-03-12 ポリアセタ−ル系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5550892 1992-03-13
JP4-55508 1992-03-13
JP5242893A JPH0616901A (ja) 1992-03-13 1993-03-12 ポリアセタ−ル系樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0616901A true JPH0616901A (ja) 1994-01-25

Family

ID=26393036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5242893A Pending JPH0616901A (ja) 1992-03-13 1993-03-12 ポリアセタ−ル系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0616901A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299104A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2006298977A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2007177060A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Techno Polymer Co Ltd 溶着用成形材料
JP2007177059A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Techno Polymer Co Ltd ランプハウジング用成形材料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298977A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2006299104A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP2007177060A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Techno Polymer Co Ltd 溶着用成形材料
JP2007177059A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Techno Polymer Co Ltd ランプハウジング用成形材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2608439B2 (ja) 耐衝撃性樹脂組成物
JP2567627B2 (ja) 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
JPH0611857B2 (ja) ポリフエニレンエ−テル樹脂組成物
JPH08239544A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3124418B2 (ja) ポリエステル系樹脂組成物
JP3137786B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0616901A (ja) ポリアセタ−ル系樹脂組成物
JPH04239010A (ja) グラフト共重合体
JP2008189860A (ja) シリコーンゴムグラフト共重合体およびその製造法
JP3200218B2 (ja) グラフト共重合体及びその製法
JP3168078B2 (ja) 耐衝撃性樹脂組成物
JPH04100812A (ja) 複合ゴム系グラフト共重合体粒子
JPH0733836A (ja) グラフト共重合体の製法および熱可塑性樹脂組成物
JP3142686B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JPH10316724A (ja) シリコーン変性アクリルゴム粒子、シリコーン変性アクリルゴム系グラフト共重合体粒子および熱可塑性樹脂組成物
JP3114779B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3218195B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2926378B2 (ja) グラフト共重合体および樹脂組成物
JP3163180B2 (ja) 耐衝撃性樹脂組成物
JP3177067B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂組成物
JPH0598131A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP2926367B2 (ja) グラフト共重合体
JPH08239531A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3405811B2 (ja) 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物
JPH0463854A (ja) 熱可塑性樹脂組成物