JPH0617045A - フォトクロミック材料、イミノブチロラクトン系化合物およびその製法 - Google Patents

フォトクロミック材料、イミノブチロラクトン系化合物およびその製法

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JPH0617045A
JPH0617045A JP4174256A JP17425692A JPH0617045A JP H0617045 A JPH0617045 A JP H0617045A JP 4174256 A JP4174256 A JP 4174256A JP 17425692 A JP17425692 A JP 17425692A JP H0617045 A JPH0617045 A JP H0617045A
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JP4174256A
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Ichiro Kawase
一郎 河瀬
Masao Tanaka
正夫 田中
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1)、(2)又は(3) 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれアルキル基、
アラルキル基又はアリール基、あるいはR2 、R3 は連
結してシクロアルキリデン基を、Hetは芳香族性複素
環残基を、Arはアリール基を示し、これらはそれぞれ
置換基を有していてもよい。)で表わされるイミノブチ
ロラクトン系化合物、およびそれを含有するフォトクロ
ミック材料。 【効果】 発色体である本発明イミノブチロラクトン系
化合物は、熱安定性、発色−消色の繰り返し耐久性に優
れ、鮮明な発色を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトクロミック材料
およびフォトクロミック化合物に関するものであり、光
学記録材料、表示材料、装飾等に利用できる新規なフォ
トクロミック材料およびフォトクロミック化合物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光によって可逆的な構造変化を起こし、
それにともなって可視吸収スペクトルが変化するフォト
クロミック化合物は、書換え可能な光学記録媒体やホロ
グラム等の光学素子への応用を目指して盛んに研究され
ている。
【0003】フォトクロミック化合物としてはスピロピ
ラン系化合物、スピロオキサジン系化合物、ジアリール
エテン系化合物、フルギド系化合物等が知られており、
この中でフルギド系化合物は、発色体(閉環体)から無
色体(開環体)への熱による異性化反応速度が遅く、暗
所での記録保存性に優れていること等の特徴があり、幅
広く研究されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知のフルギド系化合物は、発色−消色の繰り返しに対す
る耐久性が十分とは言えず、また、色材として捉えた場
合には発色が鮮明ではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意研究した結果、一般式(1)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ
アルキル基、アラルキル基又はアリール基、あるいはR
2 、R3 は連結してシクロアルキリデン基を、Hetは
芳香族性複素環残基を、Arはアリール基を示し、これ
らはそれぞれ置換基を有していてもよい。)、一般式
(2)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R1 、R2 、R3 、Hetおよび
Arはいずれも前記と同様である。)および一般式
(3)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R1 、R2 、R3 、Hetおよび
Arはいずれも前記と同様である。)で示される一群の
化合物が、従来のフルギド化合物と同様な開環ー閉環反
応に基くフォトクロミズムを示し、しかも従来に勝る鮮
明な発色ー消色で、且つ、繰り返し耐久性にも優れるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】尚、前記一般式中のR1、R2、R3を構成
する炭素鎖は、低級のものでも良いが、立体障害を強め
るためには高級炭素鎖が好ましい。本発明のフォトクロ
ミック化合物は、従来公知の適当な反応手段を用いて合
成することができ、例えば、フルギド類と芳香族1級ア
ミンを反応させて合成できる。精製、単離は、カラムク
ロマトグラフィ、再結晶等の手段で行うことができる。
反応は適当な不活性有機溶媒中で行うことができ、ま
た、無溶媒で反応させてもよい。反応温度は50〜15
0℃、特に80〜120℃が好ましい。反応原料、生成
物、溶媒等が揮発しない範囲で減圧とし、反応にともな
って生成する水の除去を促進することもできる。
【0013】本発明のフォトクロミック化合物の合成に
用いるフルギド類としては、従来公知の任意のものが使
用できるが、耐光性、耐熱性、繰り返し耐久性等に優れ
ている点で、複素環基を有するフルギド類が特に好まし
く、複素環基は繰り返し耐久性の面で、メチル基等マイ
グレーションしにくい基で置換されているものが好まし
い。好ましいフルギド類の例のいくつかを以下に示す。
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】芳香族1級アミンとしては、アニリン、ト
ルイジン、アニシジン、キシリジン、クロロアニリン、
ニトロアニリン、クロロトルイジン、アミノピリジン、
アミノベンズイミダゾロン等を用いることができるが、
電子供与性置換基を有するアミンが反応速度の点で有利
である。また、オルト、メタ、パラの3異性体のうちで
は、オルト体を用いた場合に最も収率よく目的とするフ
ォトクロミック化合物を得ることができる。このこと
は、本発明のフォトクロミック化合物の生成に関して、
アミノ基の隣接位にある置換基の立体障害が重要な役割
を果たしていることを示している。
【0023】フルギド類にはE−体とZ−体とが存在す
るが、E−体からは一般式(1)で示される化合物(以
下、E−イミノラクトンと称す)が生成し、Z−体から
は一般式(3)で示される化合物(以下、Z−イミノラ
クトンと称す)が生成する。E−体とZ−体の混合物を
用いた場合には、それに対応して2種のイミノラクトン
の混合物が得られる。即ち、E−フルギドを反応させた
場合には、無水コハク酸構造の2個のカルボニル基のう
ち、複素環基が結合したアルキリデン基の側のカルボニ
ル基がイミノ化されるが、Z−フルギドを反応させた場
合には、反対側のカルボニル基がイミノ化される。これ
は複素環基と芳香族1級アミンとの立体的な相互作用に
よるものと思われる。
【0024】Z−イミノラクトンは、本来はフォトクロ
ミズムを示さないが、紫外線の照射により複素環基の結
合したアルキリデン基の異性化が起こり、一般式(2)
で示される化合物となってフォトクロミズムが発現する
ようになる。
【0025】E−イミノラクトンとZ−イミノラクトン
は単離して単一物質として使用してもよいし、混合物の
まま使用することもできる。使用形態としては、適当な
有機溶剤に溶解させ、溶液として使用することができ
る。また、高分子材料中に混練させてもよいし、高分子
材料を含む溶液中に溶解、分散させ、被対象物にコート
したのち溶媒を揮散させてもよい。後者の使用形態の具
体例としては、印刷、塗布、捺染等を挙げることができ
る。長鎖のアルキル基を有するものはLB膜として使用
することができる。
【0026】従来公知のフルギド系フォトクロミック化
合物が、シリカゲル等の無機化合物存在下では、発色−
消色の繰り返し耐久性が顕著に低下するのに対し、本発
明イミノブチロラクトン系フォトクロミック化合物の場
合は全く変化せず、したがって、例えばインキ用ワニス
に分散させた場合、無色の無機物質を添加してインキの
レオロジー特性を調整することができること等、使用上
優れた利点を有する。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。例中、「部」は重量部を表す。 実施例1 2−イソプロピリデン−3−[1−(2,5−ジメチル
フラン−3−イル)エチリデン]コハク酸無水物(フリ
ルフルギド:E/Z=45/55)65部と2,6−キ
シリジン91部を反応器に加え、加熱、溶融させた。1
00℃で1時間反応させたのち、無水酢酸650部を加
え、さらに90℃で3時間反応させた。無水酢酸を減圧
留去し、残査をトルエンに溶解させた。トルエン溶液を
水洗、乾燥したのち、トルエンを減圧留去し、残査をカ
ラムクロマトグラフ(固定相:シリカゲル、移動相:n
−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、E−イミノラク
トン型化合物、2−イソプロピリデン−3−[1−
(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]−
4−(2,6−ジメチルフェニル)イミノブチロラクト
ン(以下、E−化合物Aと称す)14部、およびZ−イ
ミノラクトン型化合物、2−[1−(2,5−ジメチル
フラン−3−イル)エチリデン]−3−イソプロピリデ
ン−4−(2,6−ジメチルフェニル)イミノブチロラ
クトン(以下、Z−化合物Aと称す)16部を得た。
【0028】得られたE−化合物Aをトルエンに溶解
し、フィルター(UV−D36C:(株)東芝製)を通
じて水銀−キセノンランプ(UVスポット光源 L28
59型:浜松ホトニクス(株)製)の光を照射したとこ
ろ、ほぼ無色であった溶液が鮮やかなオレンジ色に発色
した。次いでフィルターをL−42((株)東芝製)に
交換し、同じ光源の光を照射したところ、ほぼ無色の状
態に速やかに戻った。
【0029】E−化合物Aに代えてZ−化合物Aを用い
たところ、初期発色濃度はE−化合物Aを用いた場合の
2分の1程度であったが同様のフォトクロミズムを示し
た。発色濃度は発色−消色のサイクルを繰り返すと少し
ずつ増加し、数回の繰り返しののちにはE−化合物Aを
用いた場合と同等となった。
【0030】E−化合物AのEI−質量スペクトルを図
1に、H−NMR(溶媒:重クロロホルム 以下同様)
を図13に、C−NMR(溶媒:重クロロホルム 以下
同様)を図14に、IR吸収スペクトル(KBr錠剤
以下同様)を図29に示す。また、E−化合物Aの開環
体および閉環体の可視吸収スペクトル(溶媒:トルエン
以下同様)を図36に示す(図中、閉環体が可視光波
長域に吸収を示す、以下同様)。
【0031】Z−化合物AのEI−質量スペクトルを図
2に、H−NMRを図14に、C−NMRを図14に、
IR吸収スペクトルを図30に示す。また、Z−化合物
Aの開環体および閉環体の可視吸収スペクトルを図37
に示す。 実施例2 フリルフルギド65部と2,6−キシリジン91部をキ
シレン500部中に加え、攪拌しながら還流状態で50
時間反応させた。以下、実施例1と同様に処理してE−
化合物A5部とZ−化合物A6部を得た。 実施例3 2,6−キシリジン91部に代えて、o−トルイジン8
0部を用いた以外は実施例1と同様にしてE−イミノラ
クトン型化合物、2−イソプロピリデン−3−[1−
(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]−
4−(2−メチルフェニル)イミノブチロラクトン(以
下、E−化合物Bと称す)10部、およびZ−イミノラ
クトン型化合物、2−[1−(2,5−ジメチルフラン
−3−イル)エチリデン]−3−イソプロピリデン−4
−(2−メチルフェニル)イミノブチロラクトン(以
下、Z−化合物Bと称す)16部を得た。
【0032】E−化合物Bをトルエンに溶解させ、実施
例1と同様にして紫外光を照射したところ、鮮明なオレ
ンジ色に発色した。E−化合物BのEI−質量スペクト
ルを図4に、H−NMRを図17に、C−NMRを図1
8に、IR吸収スペクトルを図31に示す。また、E−
化合物Bの開環体および閉環体の可視吸収スペクトルを
図38に示す。
【0033】Z−化合物BのEI−質量スペクトルを図
5に示す。 実施例4 2,6−キシリジン91部に代えて、p−トルイジン8
0部を用いた以外は実施例1と同様にしてE−イミノラ
クトン型化合物、2−イソプロピリデン−3−[1−
(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]−
4−(4−メチルフェニル)イミノブチロラクトン(以
下、E−化合物Cと称す)5部を得た。
【0034】E−化合物Cをトルエンに溶解させ、実施
例1と同様にして紫外光を照射したところ、鮮明なオレ
ンジ色に発色した。E−化合物CのEI−質量スペクト
ルを図3に、H−NMRを図19に、C−NMRを図2
0に、IR吸収スペクトルを図32に示す。また、E−
化合物Cの開環体および閉環体の可視吸収スペクトルを
図39に示す。 実施例5 2,6−キシリジン91部に代えて、o−クロロアニリ
ン95部を用いた以外は実施例1と同様にしてE−イミ
ノラクトン型化合物、2−イソプロピリデン−3−[1
−(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]
−4−(2−クロロフェニル)イミノブチロラクトン
(以下、E−化合物Dと称す)6部、およびZ−イミノ
ラクトン型化合物、2−[1−(2,5−ジメチルフラ
ン−3−イル)エチリデン]−3−イソプロピリデン−
4−(2−クロロフェニル)イミノブチロラクトン(以
下、Z−化合物Dと称す)4部を得た。
【0035】E−化合物Dをトルエンに溶解させ、実施
例1と同様にして紫外光を照射したところ、鮮明なオレ
ンジ色に発色した。E−化合物DのEI−質量スペクト
ルを図6に、H−NMRを図21に、C−NMRを図2
2に、IR吸収スペクトルを図33に示す。また、E−
化合物Dの開環体および閉環体の可視吸収スペクトルを
図40に示す。
【0036】Z−化合物DのEI−質量スペクトルを図
7に示す。 実施例6 2,6−キシリジン91部に代えて、o−エチルアニリ
ン92部を用いた以外は実施例1と同様にしてE−イミ
ノラクトン型化合物、2−イソプロピリデン−3−[1
−(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]
−4−(2−エチルフェニル)イミノブチロラクトン
(以下、E−化合物Eと称す)8部、およびZ−イミノ
ラクトン型化合物、2−[1−(2,5−ジメチルフラ
ン−3−イル)エチリデン]−3−イソプロピリデン−
4−(2−エチルフェニル)イミノブチロラクトン(以
下、Z−化合物Eと称す)7部を得た。
【0037】E−化合物Eをトルエンに溶解させ、実施
例1と同様にして紫外光を照射したところ、鮮明なオレ
ンジ色に発色した。E−化合物EのEI−質量スペクト
ルを図8に、H−NMRを図23に、C−NMRを図2
4に、IR吸収スペクトルを図34に示す。また、E−
化合物Eの開環体および閉環体の可視吸収スペクトルを
図41に示す。
【0038】Z−化合物EのEI−質量スペクトルを図
9に示す。 実施例7 フリルフルギド65部に代えて、2−イソプロピリデン
−3−[1−(2,5−ジメチルチオフェン−3−イ
ル)エチリデン]コハク酸無水物(チエニルフルギド:
E/Z=4/96)69部を用いた以外は実施例1と同
様にしてZ−イミノラクトン型化合物、2−[1−
(2,5−ジメチルチオフェン−3−イル)エチリデ
ン]−3−イソプロピリデン−4−(2,6−ジメチル
フェニル)イミノブチロラクトン(以下、Z−化合物F
と称す)28部を得た。
【0039】Z−化合物Fをトルエンに溶解させ、実施
例1と同様にして紫外光を照射したところ、鮮明な紅色
に発色した。発色濃度は発色−消色を数回繰り返すとほ
ぼ一定となった。
【0040】Z−化合物FのEI−質量スペクトルを図
11に、H−NMRを図25に、C−NMRを図26
に、IR吸収スペクトルを図35に示す。また、Z−化
合物Fの開環体および閉環体の可視吸収スペクトルを図
42に示す。 実施例8 フリルフルギド65部に代えて、2−イソプロピリデン
−3−[1−(1,2,5−トリメチルピロール−3−
イル)エチリデン]コハク酸無水物(ピリルフルギド:
E/Z=4/96)69部を用いた以外は実施例1と同
様にしてE−イミノラクトン型化合物、2−イソプロピ
リデン−3−[1−(1,2,5−トリメチルピロール
−3−イル)エチリデン]−4−(2,6−ジメチルフ
ェニル)イミノブチロラクトン(以下、E−化合物Eと
称す)8部、およびZ−イミノラクトン型化合物、2−
[1−(1,2,5−トリメチルピロール−3−イル)
エチリデン]−3−イソプロピリデン−4−(2,6−
ジメチルフェニル)イミノブチロラクトン(以下、Z−
化合物Gと称す)7部を得た。
【0041】Z−化合物Gをトルエンに溶解させ、実施
例1と同様にして紫外光を照射したところ、鮮明な青色
に発色した。Z−化合物GのFD−質量スペクトルを図
12に、H−NMR(閉環体との混合物)を図27に、
C−NMRを図28に示す。また、Z−化合物Gの開環
体および閉環体の可視吸収スペクトルを図43に示す。 実施例9 実施例1で得られたE−化合物A2部、エアロジル20
部および平版インキ用フェノール樹脂ワニス〔MG−6
3:大日本インキ化学(株)製〕80部を混練し、イン
キを調整した。得られたインキを用い、試験印刷機(2
800CD型:リョービ(株)製)にて白紙上に印刷
し、試験片を作成した。
【0042】得られた試験片に、フィルター〔UV−D
36C:(株)東芝製〕を通じて水銀−キセノンランプ
〔UVスポット光源 L2859型:浜松ホトニクス
(株)製〕の光を照射したところ、ほぼ無色であった印
刷部分が鮮やかなオレンジ色に発色した。次いでフィル
ターをL−42〔(株)東芝製〕に交換し、同じ光源の
光を照射したところ、ほぼ無色の状態に速やかに戻っ
た。この操作を繰り返したところ1000回以上の繰り
返しが可能であった。 実施例10 E−化合物Aに代えて、フリルフルギドとo−アニシジ
ンとから得られたE−イミノラクトン型化合物(EI−
質量スペクトルを図10に示す)を用いたこと以外は実
施例9と同様にして試験片を作成した。
【0043】実施例9と同様の試験を行ったところ、1
000回以上、発色−消色のサイクルを繰り返すことが
可能であった。 実施例11 E−化合物Aに代えて、2−アダマンチリデン−3−
[1−(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデ
ン]コハク酸無水物と2,6−キシリジンとから得られ
たE−イミノラクトン型化合物を用いたこと以外は実施
例9と同様にして試験片を作成した。
【0044】実施例9と同様の試験を行ったところ、1
000回以上、発色−消色のサイクルを繰り返すことが
可能であった。 比較例1 E−化合物Aに代えて、フリルフルギドを用いたこと以
外は実施例9と同様にして試験片を作成した。
【0045】実施例9と同様の試験を行ったところ、4
50回発色−消色のサイクルを繰り返したのちはフォト
クロミズムを示さなくなった。 比較例2 E−化合物Aに代えて、チエニルフルギドを用いたこと
以外は実施例9と同様にして試験片を作成した。
【0046】実施例9と同様の試験を行ったところ、5
00回発色−消色のサイクルを繰り返したのちはフォト
クロミズムを示さなくなった。 実施例12 2−(1−オクタデシルエチリデン)−3−[1−
(2,5−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]コ
ハク酸無水物と2,6−キシリジンとから得られたE−
イミノラクトン型化合物1部、アクリル樹脂〔アクリデ
ィックA−181:大日本インキ化学(株)製〕4部を
メチルエチルケトン100部に溶解させたのち、ガラス
板上にスピンコートして試験片を作成した。
【0047】実施例9と同様の試験を行ったところ、1
000回以上、発色−消色のサイクルを繰り返すことが
可能であった。 実施例13 2−(1−フェニルエチリデン)−3−[1−(2,5
−ジメチルフラン−3−イル)エチリデン]コハク酸無
水物と2,6−キシリジンとから得られたE−イミノラ
クトン型化合物10部、ニトロセルロース〔NC H2
0:旭化成工業(株)製〕とポリアミド樹脂〔レオマイ
ド S−6500:花王(株)製〕を主成分とするグラ
ビアインキ用ワニス40部、メチルエチルケトン50
部、トルエン50部を混練し、グラビアインキを調製し
た。試験印刷機〔TM型:東谷鉄工所(株)製〕にて白
紙上に印刷し、試験片を作成した。
【0048】実施例9と同様の試験を行ったところ、1
000回以上、発色−消色のサイクルを繰り返すことが
可能であった。
【0049】
【発明の効果】本発明によるフォトクロミック材料は、
画像安定性、耐熱性、繰り返し耐久性に優れており、ま
た、発色状態ががきわめて鮮明な発色を示すため、光学
記録材料、表示材料、装飾等に有利に利用できる。
【0050】特にシリカゲル等の無機化合物の存在下で
も繰り返し耐久性が低下せず、例えばインキ用ワニスに
分散させた場合、無色の無機物質を添加してインキのレ
オロジー特性を調整することができること等、使用上優
れた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたE−化合物AのEI−質量
スペクトル図である。
【図2】実施例1で得られたZ−化合物AのEI−質量
スペクトル図である。
【図3】実施例4で得られたE−化合物CのEI−質量
スペクトル図である。
【図4】実施例3で得られたE−化合物BのEI−質量
スペクトル図である。
【図5】実施例3で得られたZ−化合物BのEI−質量
スペクトル図である。
【図6】実施例5で得られたE−化合物DのEI−質量
スペクトル図である。
【図7】実施例5で得られたZ−化合物DのEI−質量
スペクトル図である。
【図8】実施例6で得られたE−化合物EのEI−質量
スペクトル図である。
【図9】実施例6で得られたE−化合物EのEI−質量
スペクトル図である。
【図10】実施例6で用いたE−イミノラクトン型化合
物のEI−質量スペクトル図である。
【図11】実施例7で得られたZ−化合物FのEI−質
量スペクトル図である。
【図12】実施例8で得られたZ−化合物GのEI−質
量スペクトル図である。
【図13】実施例1で得られたE−化合物AのH−NM
R(溶媒:重クロロホルム、以下同様)スペクトル図で
ある。
【図14】実施例1で得られたE−化合物AのC−NM
R(溶媒:重クロロホルム、以下同様)スペクトル図で
ある。
【図15】実施例1で得られたZ−化合物AのH−NM
Rスペクトル図である。
【図16】実施例1で得られたZ−化合物AのC−NM
Rスペクトル図である。
【図17】実施例3で得られたE−化合物BのH−NM
Rスペクトル図である。
【図18】実施例3で得られたE−化合物BのC−NM
Rスペクトル図である。
【図19】実施例4で得られたE−化合物CのH−NM
Rスペクトル図である。
【図20】実施例4で得られたE−化合物CのC−NM
Rスペクトル図である。
【図21】実施例5で得られたE−化合物DのH−NM
Rスペクトル図である。
【図22】実施例5で得られたE−化合物DのC−NM
Rスペクトル図である。
【図23】実施例6で得られたE−化合物EのH−NM
Rスペクトル図である。
【図24】実施例6で得られたE−化合物EのC−NM
Rスペクトル図である。
【図25】実施例7で得られたZ−化合物FのH−NM
Rスペクトル図である。
【図26】実施例7で得られたZ−化合物FのC−NM
Rスペクトル図である。
【図27】実施例8で得られたZ−化合物GのH−NM
Rスペクトル図である。
【図28】実施例8で得られたZ−化合物GのC−NM
Rスペクトル図である。
【図29】実施例1で得られたE−化合物AのIR吸収
(KBr錠剤、以下同様)スペクトル図である。
【図30】実施例1で得られたZ−化合物AのIR吸収
スペクトル図である。
【図31】実施例3で得られたE−化合物BのIR吸収
スペクトル図である。
【図32】実施例3で得られたE−化合物BのIR吸収
スペクトル図である。
【図33】実施例5で得られたE−化合物DのIR吸収
スペクトル図である。
【図34】実施例6で得られたE−化合物EのIR吸収
スペクトル図である。
【図35】実施例7で得られたZ−化合物FのIR吸収
スペクトル図である。
【図36】実施例1で得られたE−化合物Aの開環体お
よび閉環体の可視吸収(溶媒:トルエン、以下同様)ス
ペクトル図である(閉環体が可視光波長域に吸収を示
す、以下同様)。
【図37】実施例1で得られたZ−A化合物の開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。
【図38】実施例3で得られたE−化合物Bの開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。
【図39】実施例4で得られたE−化合物Cの開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。
【図40】実施例5で得られたE−化合物Dの開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。
【図41】実施例で6得られたE−化合物Eの開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。
【図42】実施例7で得られたZ−化合物Fの開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。
【図43】実施例8で得られたZ−化合物Gの開環体お
よび閉環体の可視吸収スペクトル図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イミノブチロラクトン系化合物を含有し
    てなることを特徴とするフォトクロミック材料。
  2. 【請求項2】 イミノブチロラクトン系化合物が、一般
    式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれアルキル基、
    アラルキル基又はアリール基、あるいはR2 、R3 は連
    結してシクロアルキリデン基を、Hetは芳香族性複素
    環残基を、Arはアリール基を示し、これらはそれぞれ
    置換基を有していてもよい。)、一般式(2) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、HetおよびArはいずれ
    も前記と同様である。)および一般式(3) 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、HetおよびArはいずれ
    も前記と同様である。)で表される化合物からなる群か
    ら選ばれる1種以上のイミノブチロラクトン系化合物で
    ある請求項1記載の材料。
  3. 【請求項3】 一般式中(1)、(2)又は(3)のH
    etがフリル基、チエニル基、ピリル(ピロリルとも呼
    ばれる、以下同様)基であり、かつArがアルキル基、
    アルコキシ基又はハロゲン原子で置換されたフェニル基
    である請求項2記載の材料。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の一般式(1)、(2)又
    は(3)で表されるイミノブチロラクトン系化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)、(2)又は(3)中のH
    etがフリル基、チエニル基又はピリル基であり、かつ
    Arがアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子で置
    換されたフェニル基である請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 フルギド系化合物と芳香族アミンとを反
    応させることを特徴とする請求項4記載のイミノブチロ
    ラクトン系化合物の製法。
  7. 【請求項7】 芳香族アミンが、置換基としてアルキル
    基、アルコキシ基又はハロゲン原子を有するアニリン誘
    導体である請求項6記載の製法。
  8. 【請求項8】 フルギド系化合物が、フリル基、チエニ
    ル基又はピリル基を有するものである請求項6又は7記
    載の製法。
JP4174256A 1992-07-01 1992-07-01 フォトクロミック材料、イミノブチロラクトン系化合物およびその製法 Pending JPH0617045A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7649168B2 (en) 2006-09-11 2010-01-19 Olympus Corporation Triple grating optical encoder and modified triple grating optical encoder for displacement detection

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