JPH0617426B2 - ポリ二置換アセチレンのシリル化物およびその製造方法 - Google Patents
ポリ二置換アセチレンのシリル化物およびその製造方法Info
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- JPH0617426B2 JPH0617426B2 JP19947686A JP19947686A JPH0617426B2 JP H0617426 B2 JPH0617426 B2 JP H0617426B2 JP 19947686 A JP19947686 A JP 19947686A JP 19947686 A JP19947686 A JP 19947686A JP H0617426 B2 JPH0617426 B2 JP H0617426B2
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- acetylene
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の置換基を持つトリオルガノシリル基を
側鎖に有する新規なポリ二置換アセチレンのシリル化物
およびポリ二置換アセチレンを原料とするポリ二置換ア
セチレンのシリル化物の製造方法に関するものである。
側鎖に有する新規なポリ二置換アセチレンのシリル化物
およびポリ二置換アセチレンを原料とするポリ二置換ア
セチレンのシリル化物の製造方法に関するものである。
本発明のポリ二置換アセチレンのシリル化物は機械的強
度および耐久性に優れ、シリル基上の置換基の種類によ
り様々な用途への応用が可能な高分子材料である。特
に、気体および液体混合物の選択透過性に優れた分離膜
素材またはその中間体として有用である。
度および耐久性に優れ、シリル基上の置換基の種類によ
り様々な用途への応用が可能な高分子材料である。特
に、気体および液体混合物の選択透過性に優れた分離膜
素材またはその中間体として有用である。
ポリ(1−トリメチルシリルプロピン)に代表されるポ
リ二置換アセチレンは気体および液体混合物の分離特性
に優れかつ薄膜への成形が可能な分離膜素材として知ら
れている(J.Am.Chem.Soc.,105,7473,(19
83),J.Appl.Polym.Sci.,30,1605(1985)お
よびMakromol.Chem.,Rapid Commun.,7,43(19
86))。例えば、ポリ(1−トリメチルシリルプロピ
ン)より形成される膜の酸素透過係数Po2は4〜7×1
0-7cm3(STP)・cm/cm2・sec/cmHgであり、酸素と窒素の
分離係数Po2/PN2は1.7〜1.8である。また、この膜を
パーベーパレーション法による水−エタノール混合液の
分離に用いた場合、約7重量%エタノール水溶液を48
重量%エタノール水溶液にまで濃縮でき、 は約12であり、その透過速度は約7×10-4g・m/m2・h
rであることが知られている。
リ二置換アセチレンは気体および液体混合物の分離特性
に優れかつ薄膜への成形が可能な分離膜素材として知ら
れている(J.Am.Chem.Soc.,105,7473,(19
83),J.Appl.Polym.Sci.,30,1605(1985)お
よびMakromol.Chem.,Rapid Commun.,7,43(19
86))。例えば、ポリ(1−トリメチルシリルプロピ
ン)より形成される膜の酸素透過係数Po2は4〜7×1
0-7cm3(STP)・cm/cm2・sec/cmHgであり、酸素と窒素の
分離係数Po2/PN2は1.7〜1.8である。また、この膜を
パーベーパレーション法による水−エタノール混合液の
分離に用いた場合、約7重量%エタノール水溶液を48
重量%エタノール水溶液にまで濃縮でき、 は約12であり、その透過速度は約7×10-4g・m/m2・h
rであることが知られている。
しかしながら、上記の膜を酸素分離膜あるいはエタノー
ル分離膜として使用する場合、分離係数が不充分であ
り、さらに長時間の使用に際して透過係数が低下すると
いう問題点がある。
ル分離膜として使用する場合、分離係数が不充分であ
り、さらに長時間の使用に際して透過係数が低下すると
いう問題点がある。
本発明者等は、上記問題点を解決するために、鋭意検討
を行った結果、種々の置換基を持つシリル基を有するポ
リ二置換アセチレンが充分な膜強度を有し、かつ透過
性、選択性、安定性に優れた膜素材となりうるという知
見を得た。
を行った結果、種々の置換基を持つシリル基を有するポ
リ二置換アセチレンが充分な膜強度を有し、かつ透過
性、選択性、安定性に優れた膜素材となりうるという知
見を得た。
しかし、上記の種々の置換基を持つシリル基を有するポ
リ二置換アセチレンを合成するにあたり、一般的に知ら
れている目的とする官能基をポリ二置換アセチレンの原
料となるモノマー構造単位に導入して重合を行う方法
は、側鎖の立体障害または重合触媒の失活を招くという
原因によりまったく重合しないかあるいは分子量数千程
度の低分子量体しか得られない場合がほとんどであり、
適用できなかった。
リ二置換アセチレンを合成するにあたり、一般的に知ら
れている目的とする官能基をポリ二置換アセチレンの原
料となるモノマー構造単位に導入して重合を行う方法
は、側鎖の立体障害または重合触媒の失活を招くという
原因によりまったく重合しないかあるいは分子量数千程
度の低分子量体しか得られない場合がほとんどであり、
適用できなかった。
そこで本発明者らは、ポリ二置換アセチレンを原料とし
て高分子反応を施すことにより、主鎖高分子の高い分子
量を保持しつつ、目的とする種々の置換基を持つシリル
基をポリ二置換アセチレンの側鎖として導入しうること
を見出し本発明を完成するに至った。
て高分子反応を施すことにより、主鎖高分子の高い分子
量を保持しつつ、目的とする種々の置換基を持つシリル
基をポリ二置換アセチレンの側鎖として導入しうること
を見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、繰返し単位が一般式(I) および一般式(II) (式中、R1〜R3は同一あるいは異なっていてもよく水
素原子,アルキル基,アルケニル基,置換アルキル基,
置換アルケニル基,フェニル基または置換フェニル基を
示す。また、Aはアルキル基,置換アルキル基,フェニ
ル基,置換フェニル基または一般式 で表される基であり、繰返し単位ごとに任意に異なって
いてもよい。ただし、R4〜R6は同一あるいは異なって
いてもよく、アルキル基,置換アルキル基,フェニル基
または置換フェニル基を示す。) からなり、前記一般式(I)で表される繰返し単位と前
記一般式(II)で表される繰返し単位とのモル比が99/1
から1/99の範囲にあり、重量平均分子量が1万以上で
200万以下のポリ二置換アセチレンのシリル化物およ
びその製造方法を提供するものである。
素原子,アルキル基,アルケニル基,置換アルキル基,
置換アルケニル基,フェニル基または置換フェニル基を
示す。また、Aはアルキル基,置換アルキル基,フェニ
ル基,置換フェニル基または一般式 で表される基であり、繰返し単位ごとに任意に異なって
いてもよい。ただし、R4〜R6は同一あるいは異なって
いてもよく、アルキル基,置換アルキル基,フェニル基
または置換フェニル基を示す。) からなり、前記一般式(I)で表される繰返し単位と前
記一般式(II)で表される繰返し単位とのモル比が99/1
から1/99の範囲にあり、重量平均分子量が1万以上で
200万以下のポリ二置換アセチレンのシリル化物およ
びその製造方法を提供するものである。
本発明のポリ二置換アセチレンのシリル化物の製造にあ
たり、出発原料として用いるポリ二置換アセチレンは、
繰返し単位が一般式(I) (式中、Aはアルキル基,置換アルキル基,フェニル
基,置換フェニル基または一般式 で表される基であり、繰返し単位ごとに任意に異なって
いてよい。ただし、R4〜R6は同一あるいは異なってい
てもよくアルキル基,置換アルキル基,フェニル基また
は置換フェニル基を示す。) からなる重合体である。
たり、出発原料として用いるポリ二置換アセチレンは、
繰返し単位が一般式(I) (式中、Aはアルキル基,置換アルキル基,フェニル
基,置換フェニル基または一般式 で表される基であり、繰返し単位ごとに任意に異なって
いてよい。ただし、R4〜R6は同一あるいは異なってい
てもよくアルキル基,置換アルキル基,フェニル基また
は置換フェニル基を示す。) からなる重合体である。
例えば、ポリ(2−ヘキシン),ポリ(4−メチル−2
−ペンチン),ポリ(4−メチル−2−ヘキシン),ポ
リ(2−オクチン),ポリ(5−メチル−2−オクチ
ン),ポリ(2−デシン),ポリ(1−フェニルプロピ
ン),ポリ(1−ペンタフルオロフェニルプロピン),
ポリ(1−トリメチルシリルプロピン),ポリ〔1−
(エチルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(プ
ロピルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(トリ
エチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(3,3,3−
トリフルオロプロピルジメチルシリル)プロピン〕,ポ
リ〔1−(3,3,3−トリフルオロプロピルジエチル
シリル)プロピン〕,ポリ〔1−(トリメチルシリルメ
チルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(トリメ
チルシリルエチルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ
〔1−(フェニルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ
〔1−(ペンタフルオロフェニルジメチルシリル)プロ
ピン〕,ポリ〔1−(β−フェネチルジメチルシリル)
プロピン〕,ポリ〔1−(フェニルジメチルシリル)プ
ロピン〕等を挙げることができる。また、上記重合体を
構成するポリ二置換アセチレンの繰返し単位の少なくと
も2種以上の組合せからなる共重合体も、出発原料とし
て例示することができる。
−ペンチン),ポリ(4−メチル−2−ヘキシン),ポ
リ(2−オクチン),ポリ(5−メチル−2−オクチ
ン),ポリ(2−デシン),ポリ(1−フェニルプロピ
ン),ポリ(1−ペンタフルオロフェニルプロピン),
ポリ(1−トリメチルシリルプロピン),ポリ〔1−
(エチルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(プ
ロピルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(トリ
エチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(3,3,3−
トリフルオロプロピルジメチルシリル)プロピン〕,ポ
リ〔1−(3,3,3−トリフルオロプロピルジエチル
シリル)プロピン〕,ポリ〔1−(トリメチルシリルメ
チルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ〔1−(トリメ
チルシリルエチルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ
〔1−(フェニルジメチルシリル)プロピン〕,ポリ
〔1−(ペンタフルオロフェニルジメチルシリル)プロ
ピン〕,ポリ〔1−(β−フェネチルジメチルシリル)
プロピン〕,ポリ〔1−(フェニルジメチルシリル)プ
ロピン〕等を挙げることができる。また、上記重合体を
構成するポリ二置換アセチレンの繰返し単位の少なくと
も2種以上の組合せからなる共重合体も、出発原料とし
て例示することができる。
前記一般式(I)で表される繰返し単位からなるポリ二置
換アセチレンを得る方法としては、原料となる1種また
は2種以上の二置換アセチレン化合物をV族またはVI族
遷移金属であるタンタル,モリブデン,タングステンあ
るいはニオブのハロゲン化物、例えば、五塩化タンタ
ル,五塩化ニオブ,五塩化モリブデン,六塩化タングス
テン,五臭化タンタル,五臭化ニオブなどを触媒とし
て、有機溶媒中で通常30〜100℃の温度で2〜36
時間重合することにより得られる。溶媒としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シク
ロヘキサンなどの脂環式炭化水素、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン、四塩化炭素などの塩素系溶剤などを
用いることができる。また、上記の触媒を主触媒とし
て、第2成分としてアルミニウム、ケイ素、錫、アンチ
モンなどを含む有機金属化合物、例えば、トリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、ヒドロシラン誘
導体、テトラフェニル錫、テトラ−n−ブチル錫、トリ
フェニルアンチモンなどを助触媒として用いて目的とす
る重合体を得ることもできる。
換アセチレンを得る方法としては、原料となる1種また
は2種以上の二置換アセチレン化合物をV族またはVI族
遷移金属であるタンタル,モリブデン,タングステンあ
るいはニオブのハロゲン化物、例えば、五塩化タンタ
ル,五塩化ニオブ,五塩化モリブデン,六塩化タングス
テン,五臭化タンタル,五臭化ニオブなどを触媒とし
て、有機溶媒中で通常30〜100℃の温度で2〜36
時間重合することにより得られる。溶媒としては、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シク
ロヘキサンなどの脂環式炭化水素、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン、四塩化炭素などの塩素系溶剤などを
用いることができる。また、上記の触媒を主触媒とし
て、第2成分としてアルミニウム、ケイ素、錫、アンチ
モンなどを含む有機金属化合物、例えば、トリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、ヒドロシラン誘
導体、テトラフェニル錫、テトラ−n−ブチル錫、トリ
フェニルアンチモンなどを助触媒として用いて目的とす
る重合体を得ることもできる。
本発明のポリ二置換アセチレンのシリル化物の製造方法
は、前記一般式(I)で表される繰返し単位からなるポリ
二置換アセチレンを強塩基と反応させた後、一般式(II
I) (式中、Xはハロゲン原子、R1〜R3は同一あるいは異
なっていてもよく、水素原子,アルキル基,アルケニル
基,置換アルキル基,置換アルケニル基,フェニル基ま
たは置換フェニル基を示す。)で表されるトリオルガノ
ハロゲノシラン化合物を加えて反応を停止させるもので
ある。
は、前記一般式(I)で表される繰返し単位からなるポリ
二置換アセチレンを強塩基と反応させた後、一般式(II
I) (式中、Xはハロゲン原子、R1〜R3は同一あるいは異
なっていてもよく、水素原子,アルキル基,アルケニル
基,置換アルキル基,置換アルケニル基,フェニル基ま
たは置換フェニル基を示す。)で表されるトリオルガノ
ハロゲノシラン化合物を加えて反応を停止させるもので
ある。
本発明の製造方法で用いる強塩基としては、メチルリチ
ウム、n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、フェ
ニルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機
リチウム化合物、水素化カリウム、水素化ナトリウム等
のアルカリ金属水素化合物、ヨウ化メチルマグネシウ
ム、臭化エチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウ
ム等のグリニヤール化合物等を例示することができる
が、反応効率の点で有機リチウム化合物を用いることが
好ましい。これらの強塩基は原料のポリ二置換アセチレ
ンの繰返し単位に対して通常0.1〜4当量用い、この量
によって、シリル基の導入率を制御できる。
ウム、n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、フェ
ニルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機
リチウム化合物、水素化カリウム、水素化ナトリウム等
のアルカリ金属水素化合物、ヨウ化メチルマグネシウ
ム、臭化エチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウ
ム等のグリニヤール化合物等を例示することができる
が、反応効率の点で有機リチウム化合物を用いることが
好ましい。これらの強塩基は原料のポリ二置換アセチレ
ンの繰返し単位に対して通常0.1〜4当量用い、この量
によって、シリル基の導入率を制御できる。
前記一般式(I)で表される繰返し単位からなるポリ二置
換アセチレンと強塩基との反応は溶媒存在下で行うこと
が好ましく、用いる溶媒としては該ポリ二置換アセチレ
ンを溶解し、反応に関与しないものであればいずれのも
のを用いてもよく、n−ペンタン,n−ヘキサン,シク
ロペンタン,シクロヘキサン,テトラヒドロフラン,ジ
メトキシエタン,トルエン,ベンゼン,キシレン等の有
機溶媒を用いることができるが、反応効率の点でn−ペ
ンタン,n−ヘキサン,シクロペンタン,シクロヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素を用いることが好ましい。また、
反応温度としては0℃〜90℃,反応時間は10分〜2
4時間の範囲で好適に反応が進行する。さらに、この強
塩基との反応を、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレン
ジアミン等のジアミンの存在下で行うと反応が円滑に進
行するので好ましい。
換アセチレンと強塩基との反応は溶媒存在下で行うこと
が好ましく、用いる溶媒としては該ポリ二置換アセチレ
ンを溶解し、反応に関与しないものであればいずれのも
のを用いてもよく、n−ペンタン,n−ヘキサン,シク
ロペンタン,シクロヘキサン,テトラヒドロフラン,ジ
メトキシエタン,トルエン,ベンゼン,キシレン等の有
機溶媒を用いることができるが、反応効率の点でn−ペ
ンタン,n−ヘキサン,シクロペンタン,シクロヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素を用いることが好ましい。また、
反応温度としては0℃〜90℃,反応時間は10分〜2
4時間の範囲で好適に反応が進行する。さらに、この強
塩基との反応を、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレン
ジアミン等のジアミンの存在下で行うと反応が円滑に進
行するので好ましい。
前記一般式(III)で表されるトリオルガノハロゲノシラ
ン化合物としては、 等を例示することができる。これらのトリオルガノハロ
ゲノシラン化合物はそのほとんどが市販されており、ま
た既知の方法により容易に合成することができる。
ン化合物としては、 等を例示することができる。これらのトリオルガノハロ
ゲノシラン化合物はそのほとんどが市販されており、ま
た既知の方法により容易に合成することができる。
これらのトリオルガノハロゲノシラン化合物を、用いた
強塩基に対し1.1〜20当量反応系へ加えることによ
り、目的とするシリル化反応を完結させる。その場合、
反応停止に要する時間は20分間以上であることが好ま
しい。
強塩基に対し1.1〜20当量反応系へ加えることによ
り、目的とするシリル化反応を完結させる。その場合、
反応停止に要する時間は20分間以上であることが好ま
しい。
以上述べた反応により、前記一般式(I)で表される繰返
し単位からなるポリ二置換アセチレンを出発原料とし
て、本発明の前記一般式(I)および(II)で表される繰返
し単位からなるポリ二置換アセチレンのシリル化物を製
造することができる。
し単位からなるポリ二置換アセチレンを出発原料とし
て、本発明の前記一般式(I)および(II)で表される繰返
し単位からなるポリ二置換アセチレンのシリル化物を製
造することができる。
本発明の製造方法でポリ二置換アセチレンのシリル化物
を製造する際に、原料のポリ二置換アセチレンに加える
強塩基の量を調整することにより前記一般式(I)で表さ
れる繰返し単位と前記一般式(II)で表される繰返し単位
とのモル比を99/1から1/99の範囲で任意に調整
することができる。また、本発明のポリ二置換アセチレ
ンのシリル化物の重量平均分子量は、分離膜素材として
用いる場合に得られる膜の強度の大きいことが望ましい
ので、1万以上であることが好ましい。更に好ましくは
10万以上である。
を製造する際に、原料のポリ二置換アセチレンに加える
強塩基の量を調整することにより前記一般式(I)で表さ
れる繰返し単位と前記一般式(II)で表される繰返し単位
とのモル比を99/1から1/99の範囲で任意に調整
することができる。また、本発明のポリ二置換アセチレ
ンのシリル化物の重量平均分子量は、分離膜素材として
用いる場合に得られる膜の強度の大きいことが望ましい
ので、1万以上であることが好ましい。更に好ましくは
10万以上である。
また、本発明のポリ二置換アセチレンのシリル化物は一
般に、トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン
等の芳香族系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化炭化水素、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、シクロヘキセン等の炭化水素系溶媒あ
るいはテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒に可溶
で、アルコール類または水に対しては不溶である。
般に、トルエン、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン
等の芳香族系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化炭化水素、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、シクロヘキセン等の炭化水素系溶媒あ
るいはテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒に可溶
で、アルコール類または水に対しては不溶である。
本発明によれば気体および液体透過性に優れ、強靱な薄
膜を形成できる膜素材として知られているポリ二置換ア
セチレンの側鎖に種々の置換基を有するトリオルガノシ
リル基を導入した新規な高分子材料を提供することがで
きる。本発明のポリ二置換アセチレンのシリル化物は、
原料となるポリ二置換アセチレンの気体および液体透過
性、薄膜形成能等の優れた特性を保持し、また原料に比
べて気体および液体混合物の選択分離性が向上するの
で、空気からの酸素富化等の種々の気体混合物の分離に
用いる気体分離膜、および水−アルコール混合物等種々
の液体混合物の分離に用いる液体分離膜として用いた場
合に極めて優れた分離特性を有する膜を提供する素材と
なりうる。さらに、熱、光、または放射線等に感応する
置換基を含むシリル基を本発明のポリ二置換アセチレン
のシリル化物に導入することによって、感熱材料、感光
性材料、レジスト材料、熱硬化性材料、光硬化性材料等
への応用が可能であり、その他にも撥水、撥油材料また
は、絶縁材料等の各種電子材料、あるいはビニル基,ア
リル基,スチリル基,メタクリロキシ基板,アクリロキ
シ基を含むシリル基を導入することによりグラフト共重
合体の原料等の様々な用途への応用が可能である。
膜を形成できる膜素材として知られているポリ二置換ア
セチレンの側鎖に種々の置換基を有するトリオルガノシ
リル基を導入した新規な高分子材料を提供することがで
きる。本発明のポリ二置換アセチレンのシリル化物は、
原料となるポリ二置換アセチレンの気体および液体透過
性、薄膜形成能等の優れた特性を保持し、また原料に比
べて気体および液体混合物の選択分離性が向上するの
で、空気からの酸素富化等の種々の気体混合物の分離に
用いる気体分離膜、および水−アルコール混合物等種々
の液体混合物の分離に用いる液体分離膜として用いた場
合に極めて優れた分離特性を有する膜を提供する素材と
なりうる。さらに、熱、光、または放射線等に感応する
置換基を含むシリル基を本発明のポリ二置換アセチレン
のシリル化物に導入することによって、感熱材料、感光
性材料、レジスト材料、熱硬化性材料、光硬化性材料等
への応用が可能であり、その他にも撥水、撥油材料また
は、絶縁材料等の各種電子材料、あるいはビニル基,ア
リル基,スチリル基,メタクリロキシ基板,アクリロキ
シ基を含むシリル基を導入することによりグラフト共重
合体の原料等の様々な用途への応用が可能である。
また、本発明の製造方法における反応は、同一反応容器
内で各々の試薬を連続的に加えることができるので、本
発明の製造方法によりポリ二置換アセチレンを工業的に
得ることは容易である。
内で各々の試薬を連続的に加えることができるので、本
発明の製造方法によりポリ二置換アセチレンを工業的に
得ることは容易である。
以下、実施例で本発明をさらに詳しく説明するが本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
参考例1ポリ(1−トリメチルシリルプロピン)の合成 1−トリメチルシリルプロピンの42.6gをトルエン3
00mlに溶解し、五塩化タンタルを2.4g加えステンレ
ス製重合管中にて脱気封管後、80℃で24時間振とう
し、粘調なゲル状重合体を得た。この重合体をトルエン
に溶解させ、多量のメタノール中に数回再沈殿を繰返
し、得られた白色繊維状固体を真空下60℃にて乾燥し
た。収量は38.8g(収率91.0%)であった。得られ
た重合体について、IR,1H-NMR,13C-NMR測定および
元素分析を行い、目的とするポリ(1−トリメチルシリ
ルプロピン)であることを確認した。また、GPC測定の
結果、その数平均分子量および重量平均分子量はポリス
チレン換算値でそれぞれ2.01×105・4.19×105
であった。
00mlに溶解し、五塩化タンタルを2.4g加えステンレ
ス製重合管中にて脱気封管後、80℃で24時間振とう
し、粘調なゲル状重合体を得た。この重合体をトルエン
に溶解させ、多量のメタノール中に数回再沈殿を繰返
し、得られた白色繊維状固体を真空下60℃にて乾燥し
た。収量は38.8g(収率91.0%)であった。得られ
た重合体について、IR,1H-NMR,13C-NMR測定および
元素分析を行い、目的とするポリ(1−トリメチルシリ
ルプロピン)であることを確認した。また、GPC測定の
結果、その数平均分子量および重量平均分子量はポリス
チレン換算値でそれぞれ2.01×105・4.19×105
であった。
実施例1 参考例1で得られたポリ(1−トリメチルシリルプロピ
ン)4.0gを乾燥シクロヘキサン600mlに溶解し、ア
ルゴン気流下にて60℃に加熱した後、N,N,N′,N′−
テトラメチルエチレンジアミン6.0ml(40.0mmol)、
n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6mol/l)24.0ml
(38.4mmol)を加えさらに1時間攪拌を続けたところ
反応溶液が赤色を呈した。次に、反応溶液の温度を室温
まで冷却しトリメチルクロロシラン10.0ml(78.9mm
ol)を加えたところ、反応溶液は消色し同時に塩化リチ
ウムの白色沈殿が生じた。その後室温にて30分間放置
し、反応溶液をメタノール5lに注ぎ白色のポリマーを
沈殿せしめた。得られたポリマーを再びトルエン500
mlに溶解しメタノール5lに再沈殿を行い、さらに同様
に数回再沈殿を繰返すことによりポリマーを精製した。
得られたポリマーの収量は4.5gであった。
ン)4.0gを乾燥シクロヘキサン600mlに溶解し、ア
ルゴン気流下にて60℃に加熱した後、N,N,N′,N′−
テトラメチルエチレンジアミン6.0ml(40.0mmol)、
n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6mol/l)24.0ml
(38.4mmol)を加えさらに1時間攪拌を続けたところ
反応溶液が赤色を呈した。次に、反応溶液の温度を室温
まで冷却しトリメチルクロロシラン10.0ml(78.9mm
ol)を加えたところ、反応溶液は消色し同時に塩化リチ
ウムの白色沈殿が生じた。その後室温にて30分間放置
し、反応溶液をメタノール5lに注ぎ白色のポリマーを
沈殿せしめた。得られたポリマーを再びトルエン500
mlに溶解しメタノール5lに再沈殿を行い、さらに同様
に数回再沈殿を繰返すことによりポリマーを精製した。
得られたポリマーの収量は4.5gであった。
このポリマーについてGPC測定を行ったところ、数平均
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ2.20×105,4.72×105であった。
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ2.20×105,4.72×105であった。
また、赤外吸収スペクトルおよび元素分析の結果は次の
とおりであった。
とおりであった。
赤外吸収スペクトル(cm-1);2980(s),292
0(s),1565(s),1433(m),1370
(m),1250(s:シリル基上のメチル基の特性吸
収),1180(m),1030(m),1006
(m),915(m),840(s),750(s),
685(m),630(m) 元素分析値(%);C:62.50,H:10.14 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 るポリ(1−トリメチルシリルプロピン)のトリメチル
シリル化物であることを確認した。また元素分析値の炭
素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位とのモ
ル比を算出したところ79/21であった。
0(s),1565(s),1433(m),1370
(m),1250(s:シリル基上のメチル基の特性吸
収),1180(m),1030(m),1006
(m),915(m),840(s),750(s),
685(m),630(m) 元素分析値(%);C:62.50,H:10.14 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 るポリ(1−トリメチルシリルプロピン)のトリメチル
シリル化物であることを確認した。また元素分析値の炭
素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位とのモ
ル比を算出したところ79/21であった。
実施例2 実施例1において、トリメチルクロロシランの代りに
(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチ
ル)ジメチルクロロシラン19ml(43.1mmol)を用い
た以外は実施例1と同じ操作を行ったところ白色ポリマ
ー4.6gが得られた。
(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチ
ル)ジメチルクロロシラン19ml(43.1mmol)を用い
た以外は実施例1と同じ操作を行ったところ白色ポリマ
ー4.6gが得られた。
GPC測定による数平均分子量および重量平均分子量はポ
リスチレン換算値でそれぞれ2.11×105,5.06×
105であった。
リスチレン換算値でそれぞれ2.11×105,5.06×
105であった。
得られたポリマーの赤外吸収スペクトルおよび元素分析
の結果は次のとおりであった。
の結果は次のとおりであった。
赤外吸収スペクトル(cm-1);2980(s),292
0(s),1565(s),1433(m),1370
(m),1250(s:シリル基上のメチル基の特性吸
収),1210(m:C−F結合の特性吸収),118
0(m),1145(m:C−F結合の特性吸収),1
030(m),1006(m),915(m),840
(s),750(s),685(m),630(m) 元素分析値(%);C:59.42,H:9.64 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 からなるポリ(1−トリメチルシリルプロピン)の(ト
リデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)ジ
メチルシリル化物であることを確認した。また元素分析
値の炭素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位
とのモル比を算出したところ95/5であった。
0(s),1565(s),1433(m),1370
(m),1250(s:シリル基上のメチル基の特性吸
収),1210(m:C−F結合の特性吸収),118
0(m),1145(m:C−F結合の特性吸収),1
030(m),1006(m),915(m),840
(s),750(s),685(m),630(m) 元素分析値(%);C:59.42,H:9.64 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 からなるポリ(1−トリメチルシリルプロピン)の(ト
リデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)ジ
メチルシリル化物であることを確認した。また元素分析
値の炭素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位
とのモル比を算出したところ95/5であった。
実施例3 実施例1において、トリメチルクロロシランの代りにビ
ニルジメチルクロロシラン10ml(73.2mmol)を用い
た以外は実施例1と同じ操作を行ったところ白色ポリマ
ー4.9gが得られた。
ニルジメチルクロロシラン10ml(73.2mmol)を用い
た以外は実施例1と同じ操作を行ったところ白色ポリマ
ー4.9gが得られた。
GPC測定による数平均分子量および重量平均分子量はポ
リスチレン換算値でそれぞれ2.32×105,4.82×
105であった。
リスチレン換算値でそれぞれ2.32×105,4.82×
105であった。
得られたポリマーの赤外吸収スペクトルおよび元素分析
の結果は次のとおりであった。
の結果は次のとおりであった。
赤外吸収スペクトル(cm-1);2980(s),292
0(s),1640(w:ビニル基による特性吸収),
1565(s),1433(m),1370(m),1
250(s:シリル基上のメチル基の特性吸収),11
80(m),1030(m),1006(m),915
(m),840(s),750(s),685(m),
630(m) 元素分析値(%);C:62.87,H:10.26 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 るポリ(1−トリメチルシリルプロピン)のビニルジメ
チルシリル化物であることを確認した。また元素分析値
の炭素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位と
のモル比を算出したところ69/31であった。
0(s),1640(w:ビニル基による特性吸収),
1565(s),1433(m),1370(m),1
250(s:シリル基上のメチル基の特性吸収),11
80(m),1030(m),1006(m),915
(m),840(s),750(s),685(m),
630(m) 元素分析値(%);C:62.87,H:10.26 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 るポリ(1−トリメチルシリルプロピン)のビニルジメ
チルシリル化物であることを確認した。また元素分析値
の炭素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位と
のモル比を算出したところ69/31であった。
実施例4 実施例1において、トリメチルクロロシランの代りにア
リルジメチルクロロシラン12.0ml(79.8mmol)を用
いた以外は実施例1と同じ操作を行ったところ白色ポリ
マー5.1gが得られた。
リルジメチルクロロシラン12.0ml(79.8mmol)を用
いた以外は実施例1と同じ操作を行ったところ白色ポリ
マー5.1gが得られた。
このポリマーについてGPC測定を行ったところ、数平均
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ1.90×105,4.60×105であった。
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ1.90×105,4.60×105であった。
また、赤外吸収スペクトルおよび元素分析の結果は次の
とおりであった。
とおりであった。
赤外吸収スペクトル(cm-1);2980(s),292
0(s),1635(w:アリル基による特性吸収),
1565(s),1433(m),1370(m),1
250(s:シリル基上のメチル基の特性吸収),11
80(m),1030(m),1006(m),915
(m),840(s),750(s),685(m),
630(m) 元素分析値(%);C:63.33,H:10.06 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 なるポリ(1−トリメチルシリルプロピン)のアリルジ
メチルシリル化物であることを確認した。また元素分析
値の炭素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位
とのモル比を算出したところ55/45であった。
0(s),1635(w:アリル基による特性吸収),
1565(s),1433(m),1370(m),1
250(s:シリル基上のメチル基の特性吸収),11
80(m),1030(m),1006(m),915
(m),840(s),750(s),685(m),
630(m) 元素分析値(%);C:63.33,H:10.06 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 なるポリ(1−トリメチルシリルプロピン)のアリルジ
メチルシリル化物であることを確認した。また元素分析
値の炭素含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位
とのモル比を算出したところ55/45であった。
実施例5 実施例1において、トリメチルクロロシランの代りに
(3−メタクリロキシプロピル)ジメチルクロロシラン
15.0ml(67.9mmol)を用いた以外は実施例1と同じ
操作を行ったところ白色ポリマー4.6gが得られた。
(3−メタクリロキシプロピル)ジメチルクロロシラン
15.0ml(67.9mmol)を用いた以外は実施例1と同じ
操作を行ったところ白色ポリマー4.6gが得られた。
このポリマーについてGPC測定を行ったところ、数平均
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ2.22×105,4.21×105であった。
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ2.22×105,4.21×105であった。
また、赤外吸収スペクトルおよび元素分析の結果は次の
とおりであった。
とおりであった。
赤外吸収スペクトル(cm-1);2980(s),292
0(s),1735(s:カルボニル基による特性吸
収),1630(w:メタクリロキシ基による特性吸
収),1565(s),1433(m),1370
(m),1250(s:シリル基上のメチル基の特性の
吸収),1180(m),1030(m),1006
(m),915(m),840(s),750(s),
685(m),630(m) 元素分析値(%);C:63.33,H:9.99 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 からなるポリ(1−トリメチルシリルプロピン)の(3
−メタクリロキシプロピル)ジメチルシリル化物である
ことを確認した。また元素分析値の炭素含量より前者の
繰返し単位と後者の繰返し単位とのモル比を算出したと
ころ89/11であった。
0(s),1735(s:カルボニル基による特性吸
収),1630(w:メタクリロキシ基による特性吸
収),1565(s),1433(m),1370
(m),1250(s:シリル基上のメチル基の特性の
吸収),1180(m),1030(m),1006
(m),915(m),840(s),750(s),
685(m),630(m) 元素分析値(%);C:63.33,H:9.99 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 からなるポリ(1−トリメチルシリルプロピン)の(3
−メタクリロキシプロピル)ジメチルシリル化物である
ことを確認した。また元素分析値の炭素含量より前者の
繰返し単位と後者の繰返し単位とのモル比を算出したと
ころ89/11であった。
参考例2 ポリ(1−フェニルプロピン)の合成 1−フェニルプロピン20.2gをトルエン200mlに溶
解し、五塩化タンタル1.3gを加えステンレス製重合管
中にて脱気封管後、80℃で6時間振とうし、粘調なゲ
ル状重合体を得た。この重合体をトルエンに溶解させ、
多量のメタノール中に数回再沈殿を繰返し、得られた白
色繊維状固体を真空下60℃にて乾燥した。収量は15.
2g(収率75.2%)であった。得られた重合体につい
て、IR,1H-NMR,13C-NMR測定および元素分析を行
い、目的とするポリ(1−フェニルプロピン)であるこ
とを確認した。また、GPC測定の結果、その数平均分子
量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそれぞ
れ1.43×105,5.23×105であった。
解し、五塩化タンタル1.3gを加えステンレス製重合管
中にて脱気封管後、80℃で6時間振とうし、粘調なゲ
ル状重合体を得た。この重合体をトルエンに溶解させ、
多量のメタノール中に数回再沈殿を繰返し、得られた白
色繊維状固体を真空下60℃にて乾燥した。収量は15.
2g(収率75.2%)であった。得られた重合体につい
て、IR,1H-NMR,13C-NMR測定および元素分析を行
い、目的とするポリ(1−フェニルプロピン)であるこ
とを確認した。また、GPC測定の結果、その数平均分子
量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそれぞ
れ1.43×105,5.23×105であった。
実施例6 参考例2で得られたポリ(1−フェニルプロピン)4.0
gを乾燥シクロヘキサン500mlに溶解し、アルゴン気
流下にて60℃に加熱した後、N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミン5.2ml(34.7mmol)、n−ブチ
ルリチウムヘキサン溶液(1.6mol/l)22.0ml(35.
2mmol)を加えさらに1時間攪拌を続けたところ反応溶
液が黒赤色を呈した。次に、反応溶液の温度を室温まで
冷却しトリメチルクロロシラン10.0ml(78.9mmol)
を加えたところ、反応溶液は消色し同時に塩化リチウム
の白色沈殿が生じた。その後、室温にて30分間反応を
続け、反応溶液をメタノール5に注ぎ白色のポリマー
を沈殿せしめた。得られたポリマーを再びトルエン50
0mlに溶解しメタノール5に再沈殿を行い、さらに同
様に数回再沈殿を繰返すことによりポリマーを精製し
た。得られたポリマーの収量は4.3gであった。
gを乾燥シクロヘキサン500mlに溶解し、アルゴン気
流下にて60℃に加熱した後、N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミン5.2ml(34.7mmol)、n−ブチ
ルリチウムヘキサン溶液(1.6mol/l)22.0ml(35.
2mmol)を加えさらに1時間攪拌を続けたところ反応溶
液が黒赤色を呈した。次に、反応溶液の温度を室温まで
冷却しトリメチルクロロシラン10.0ml(78.9mmol)
を加えたところ、反応溶液は消色し同時に塩化リチウム
の白色沈殿が生じた。その後、室温にて30分間反応を
続け、反応溶液をメタノール5に注ぎ白色のポリマー
を沈殿せしめた。得られたポリマーを再びトルエン50
0mlに溶解しメタノール5に再沈殿を行い、さらに同
様に数回再沈殿を繰返すことによりポリマーを精製し
た。得られたポリマーの収量は4.3gであった。
このポリマーについてGPC測定を行ったところ、数平均
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ1.59×105,5.16×105であった。
分子量および重量平均分子量はポリスチレン換算値でそ
れぞれ1.59×105,5.16×105であった。
また、赤外吸収スペクトル、1H-NMRスペクトルおよび元
素分析の結果は次のとおりであった。
素分析の結果は次のとおりであった。
赤外吸収スペクトル(cm-1);3070(s),304
0(s),2970(s),2910(s),2860
(m),1950(w),1880(w),1800
(w),1600(m),1495(s),1438
(s),1366(s),1250(s:シリル基上の
メチル基の特性吸収),1178(w),1155
(w),1110(w),1090(m),1070
(m),1030(s),905(m),838
(s),760(s),698(s),620(w)1 H-NMRスペクトルδ(CDCl3,ppm);0.10(トリメチル
シリル基上のメチル基のプロトンピーク),1.50(ポ
リ(1−フェニルプロピン)の側鎖メチル基のプロトン
ピーク),6.95(ポリ(1−フェニルプロピンの側鎖
フェニル基のプロトンピーク) 元素分析値(%);C:89.92,H:7.18 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 からなるポリ(1−フェニルプロピン)のトリメチルシ
リル化物であることを確認した。また元素分析値の炭素
含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位とのモル
比を算出したところ87/13であった。
0(s),2970(s),2910(s),2860
(m),1950(w),1880(w),1800
(w),1600(m),1495(s),1438
(s),1366(s),1250(s:シリル基上の
メチル基の特性吸収),1178(w),1155
(w),1110(w),1090(m),1070
(m),1030(s),905(m),838
(s),760(s),698(s),620(w)1 H-NMRスペクトルδ(CDCl3,ppm);0.10(トリメチル
シリル基上のメチル基のプロトンピーク),1.50(ポ
リ(1−フェニルプロピン)の側鎖メチル基のプロトン
ピーク),6.95(ポリ(1−フェニルプロピンの側鎖
フェニル基のプロトンピーク) 元素分析値(%);C:89.92,H:7.18 以上の結果より、生成ポリマーは繰返し単位 からなるポリ(1−フェニルプロピン)のトリメチルシ
リル化物であることを確認した。また元素分析値の炭素
含量より前者の繰返し単位と後者の繰返し単位とのモル
比を算出したところ87/13であった。
参考例3 実施例1,2および6で得られたポリマーをそれぞれト
ルエンに溶解した後ガラス板上に流延し、トルエンをゆ
っくりと蒸発除去したところ、それぞれ膜厚が20〜3
0μmの丈夫な均質膜が得られた。これらの膜を気体透
過装置に装着し、25℃における酸素および窒素の透過
係数を測定した。その結果を表1に示す。
ルエンに溶解した後ガラス板上に流延し、トルエンをゆ
っくりと蒸発除去したところ、それぞれ膜厚が20〜3
0μmの丈夫な均質膜が得られた。これらの膜を気体透
過装置に装着し、25℃における酸素および窒素の透過
係数を測定した。その結果を表1に示す。
比較例1 参考例1および2で得られたポリ(1−トリメチルシリ
ルプロピン)およびポリ(1−フェニルプロピン)をト
ルエンに溶解した後ガラス板上に流延し、トルエンをゆ
っくりと蒸発除去したところ、それぞれ膜厚が20〜3
0μmの丈夫な均質膜が得られた。これらの膜を気体透
過装置に装着し、25℃における酸素および窒素の透過
係数を測定した。その結果を表2に示す。
ルプロピン)およびポリ(1−フェニルプロピン)をト
ルエンに溶解した後ガラス板上に流延し、トルエンをゆ
っくりと蒸発除去したところ、それぞれ膜厚が20〜3
0μmの丈夫な均質膜が得られた。これらの膜を気体透
過装置に装着し、25℃における酸素および窒素の透過
係数を測定した。その結果を表2に示す。
表2の結果を表1と比べると、参考例1で得られたポリ
(1−トリメチルシリルプロピン)を原料として製造し
た実施例1および2の生成物から形成される膜は原料に
比べ分離係数が増大し、また参考例2で得られたポリ
(1−フェニルプロピン)を原料として製造した実施例
6の生成物から形成される膜は原料に比べ酸素透過係
数、分離係数が共に増大していることがわかる。このよ
うに、本発明のシリル化反応を行うことによりポリ二置
換アセチレンから形成される膜の気体分離特性は改良さ
れるものである。
(1−トリメチルシリルプロピン)を原料として製造し
た実施例1および2の生成物から形成される膜は原料に
比べ分離係数が増大し、また参考例2で得られたポリ
(1−フェニルプロピン)を原料として製造した実施例
6の生成物から形成される膜は原料に比べ酸素透過係
数、分離係数が共に増大していることがわかる。このよ
うに、本発明のシリル化反応を行うことによりポリ二置
換アセチレンから形成される膜の気体分離特性は改良さ
れるものである。
参考例4 実施例2で得られたポリマーをトルエンに溶解した後テ
フロン板上に流延し、トルエンをゆっくりと蒸発除去す
ることにより、膜厚が18.5μmの丈夫な均質膜を得
た。得られた膜をステンレス製浸透気化法用セル(パー
ベーパレーションセル)にはさみ込み透過側を0.5mmHg
の減圧にしエタノール濃度10重量%の水−エタノール
混合物を供給液として透過実験を行った。
フロン板上に流延し、トルエンをゆっくりと蒸発除去す
ることにより、膜厚が18.5μmの丈夫な均質膜を得
た。得られた膜をステンレス製浸透気化法用セル(パー
ベーパレーションセル)にはさみ込み透過側を0.5mmHg
の減圧にしエタノール濃度10重量%の水−エタノール
混合物を供給液として透過実験を行った。
膜を透過した混合液組成はTCD−ガスクロマトグラフィ
ーにより検出し透過速度P(g・m/m2・hr)および選択性α
エタノール 水を下記式により求めた。
ーにより検出し透過速度P(g・m/m2・hr)および選択性α
エタノール 水を下記式により求めた。
その結果、透過液中のエタノール濃度は73.3%であ
り、上式より計算したPおよびαエタノール 水の値はそ
れぞれ1.23×10-3(g・m/m2・h)および24.7であっ
た。
り、上式より計算したPおよびαエタノール 水の値はそ
れぞれ1.23×10-3(g・m/m2・h)および24.7であっ
た。
比較例2 参考例1で得られたポリ(1−トリメチルシリルプロピ
ン)をトルエンに溶解した後テフロン板上に流延し、ト
ルエンをゆっくりと蒸発除去することにより、膜厚が2
0.4μmの丈夫な均質膜を得た。得られた膜について参
考例4と同様な方法によりエタノール濃度10重量%の
水−エタノール混合物の透過実験を行った。その結果、
透過液中のエタノール濃度は52.7%であり、透過速度
Pおよび選択性αエタノール 水の値はそれぞれ1.15×
10-3(g・m/m2・h)および11.6であった。
ン)をトルエンに溶解した後テフロン板上に流延し、ト
ルエンをゆっくりと蒸発除去することにより、膜厚が2
0.4μmの丈夫な均質膜を得た。得られた膜について参
考例4と同様な方法によりエタノール濃度10重量%の
水−エタノール混合物の透過実験を行った。その結果、
透過液中のエタノール濃度は52.7%であり、透過速度
Pおよび選択性αエタノール 水の値はそれぞれ1.15×
10-3(g・m/m2・h)および11.6であった。
この結果を実施例2の結果と比べると、参考例1で得ら
れたポリ(1−トリメチルシリルプロピン)を原料とし
て製造した実施例2の生成物から形成される膜は、水−
エタノール混合物の分離特性においても原料から形成さ
れる膜に比べ特に選択性の点で大幅に向上したことがわ
かる。
れたポリ(1−トリメチルシリルプロピン)を原料とし
て製造した実施例2の生成物から形成される膜は、水−
エタノール混合物の分離特性においても原料から形成さ
れる膜に比べ特に選択性の点で大幅に向上したことがわ
かる。
参考例5 実施例3〜5で得られたポリマーをトルエンに溶解した
後ガラス板上に流延し、トルエンをゆっくりと蒸発除去
することにより、膜厚が20〜30μmの丈夫な均質膜
を得た。得られた膜をオーブン中で100℃にて2時間
加熱したところ、有機溶媒にまったく不溶性の強靱なフ
ィルムを形成することができた。
後ガラス板上に流延し、トルエンをゆっくりと蒸発除去
することにより、膜厚が20〜30μmの丈夫な均質膜
を得た。得られた膜をオーブン中で100℃にて2時間
加熱したところ、有機溶媒にまったく不溶性の強靱なフ
ィルムを形成することができた。
Claims (2)
- 【請求項1】繰返し単位が一般式(I) および一般式(II) (式中、R1〜R3は同一あるいは異なっていてもよく、
水素原子,アルキル基,アルケニル基,置換アルキル
基,置換アルケニル基,フェニル基または置換フェニル
基を示す。また、Aはアルキル基,置換アルキル基,フ
ェニル基,置換フェニル基または一般式 で表される基であり、繰返し単位ごとに任意に異なって
いてもよい。ただし、R4〜R6は同一あるいは異なって
いてもよく、アルキル基,置換アルキル基,フェニル基
または置換フェニル基を示す。) からなり、前記一般式(I)で表される繰返し単位と前
記一般式(II)で表される繰返し単位とのモル比が99/1
から1/99の範囲にあり重量平均分子量が1万以上で2
00万以下のポリ二置換アセチレンのシリル化物。 - 【請求項2】繰返し単位が一般式(I) (式中、Aはアルキル基,置換アルキル基,フェニル
基,置換フェニル基または式 で表される基であり、繰返し単位ごとに任意に異なって
いてもよい。ただし、R4〜R6は同一あるいは異なって
いてもよく、アルキル基,置換アルキル基,フェニル基
または置換フェニル基を示す。) からなるポリ二置換アセチレンを強塩基と反応させた
後、一般式 (式中、Xはハロゲン原子、R1〜R3は同一あるいは異
なっていてもよく、水素原子,アルキル基,アルケニル
基,置換アルキル基,置換アルケニル基,フェニル基ま
たは置換フェニル基を示す。) で表されるトリオルガノハロゲノシラン化合物を加える
ことを特徴とする繰返し単位が一般式(I) および一般式(II) (式中、R1〜R3およびAは前記と同様である。) からなり、前記一般式(I)で表される繰返し単位と前
記一般式(II)で表される繰返し単位とのモル比が99/1
から1/99の範囲にあり、重量平均分子量が1万以上で
200万以下のポリ二置換アセチレンのシリル化物を製
造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19947686A JPH0617426B2 (ja) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | ポリ二置換アセチレンのシリル化物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19947686A JPH0617426B2 (ja) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | ポリ二置換アセチレンのシリル化物およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6356513A JPS6356513A (ja) | 1988-03-11 |
| JPH0617426B2 true JPH0617426B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=16408434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19947686A Expired - Lifetime JPH0617426B2 (ja) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | ポリ二置換アセチレンのシリル化物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617426B2 (ja) |
-
1986
- 1986-08-26 JP JP19947686A patent/JPH0617426B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6356513A (ja) | 1988-03-11 |
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