JPH06181782A - 酵素反応方法 - Google Patents
酵素反応方法Info
- Publication number
- JPH06181782A JPH06181782A JP34071092A JP34071092A JPH06181782A JP H06181782 A JPH06181782 A JP H06181782A JP 34071092 A JP34071092 A JP 34071092A JP 34071092 A JP34071092 A JP 34071092A JP H06181782 A JPH06181782 A JP H06181782A
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- Japan
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- concentration
- solution
- salt
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 希薄微生物菌体濃度条件下における酵素反応
安定性および目的産物収量の向上。 【構成】 例えばオクタデシルトリアルコキシシランま
たはジメチルジクロロシラン等により、予め該容器をシ
リコン処理されたガラス容器を用い、希薄濃度の微生物
菌体存在下で、例えばアスパルターゼを用いたL−アス
パラギン酸産生反応等の酵素反応法を行う、酵素反応法
である。
安定性および目的産物収量の向上。 【構成】 例えばオクタデシルトリアルコキシシランま
たはジメチルジクロロシラン等により、予め該容器をシ
リコン処理されたガラス容器を用い、希薄濃度の微生物
菌体存在下で、例えばアスパルターゼを用いたL−アス
パラギン酸産生反応等の酵素反応法を行う、酵素反応法
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素の反応方法に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】酵素反応を工業的規模で行うにあたっ
て、菌体当たりの酵素活性の強い、即ち比活性の高い菌
体を用いることは重要な要素である。近年では、遺伝子
操作技術の進歩により、目的酵素遺伝子を高発現化して
比活性の高い菌体が容易に得られるようになった。それ
に伴い、反応液中の高活性菌体の濃度も、低活性菌の濃
度の数十分の一から数百分の一にまで低減することが可
能となった。また、従来から蛋白質、核酸等の生体高分
子がガラス容器の界面に吸着し、それにより不活性化し
てしまう現象が見られることは広く知られていた。この
ような物理的吸着現象はガラス容器表面をシリコン処理
することにより防ぎ得ることも、[例えばジェイ・サム
ブルック、イー・エフ・フリッチ、ティー・マニアチス
著:モルキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・
マニュアル第2版第3巻付録 E.1、コールド・スプリ
ング・ハーバープレス社1989年刊 (J.Sambrook,
E.F.Fritsch and T.Maniatis, Molecular Cloning: A L
aboratory Mannual 2nd Ed. Vol 3 app.E.1, Cold Spri
ng Harbor Press, 1989)等により]公知である。
て、菌体当たりの酵素活性の強い、即ち比活性の高い菌
体を用いることは重要な要素である。近年では、遺伝子
操作技術の進歩により、目的酵素遺伝子を高発現化して
比活性の高い菌体が容易に得られるようになった。それ
に伴い、反応液中の高活性菌体の濃度も、低活性菌の濃
度の数十分の一から数百分の一にまで低減することが可
能となった。また、従来から蛋白質、核酸等の生体高分
子がガラス容器の界面に吸着し、それにより不活性化し
てしまう現象が見られることは広く知られていた。この
ような物理的吸着現象はガラス容器表面をシリコン処理
することにより防ぎ得ることも、[例えばジェイ・サム
ブルック、イー・エフ・フリッチ、ティー・マニアチス
著:モルキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・
マニュアル第2版第3巻付録 E.1、コールド・スプリ
ング・ハーバープレス社1989年刊 (J.Sambrook,
E.F.Fritsch and T.Maniatis, Molecular Cloning: A L
aboratory Mannual 2nd Ed. Vol 3 app.E.1, Cold Spri
ng Harbor Press, 1989)等により]公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、菌体の懸
濁反応についてはこのような現象は知られていなかった
が、前述の如く高比活性菌体が調製可能となるに従い菌
体濃度が低下したことから、特にガラス容器を用いた際
に、希薄菌体濃度における酵素反応の安定性の低下が認
められるようになった。本発明者らはこの問題を解決す
べく鋭意研究を重ね、反応容器のシリコン処理が酵素反
応の安定性の向上に関し有効であることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
濁反応についてはこのような現象は知られていなかった
が、前述の如く高比活性菌体が調製可能となるに従い菌
体濃度が低下したことから、特にガラス容器を用いた際
に、希薄菌体濃度における酵素反応の安定性の低下が認
められるようになった。本発明者らはこの問題を解決す
べく鋭意研究を重ね、反応容器のシリコン処理が酵素反
応の安定性の向上に関し有効であることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、予めシリコン
処理されたガラス容器を用い、希薄濃度の微生物菌体存
在下で酵素反応を行うことにより酵素反応の安定性を向
上させる酵素反応方法を提供する。本発明で言う、“希
薄菌体濃度”とは、0.01〜0.5%(Wt/V)の
菌体濃度を意味する。本発明で言う“ガラス容器”と
は、反応液に接する部分が実質的にガラス製であるよう
な反応容器を意味し、例えば反応容器が完全にガラス製
であるもの、ステンレスの外壁の内部をガラスで被覆し
たいわゆるグラスライニング容器、ステンレスとガラス
とを接ぎ合わせたもの等が含まれる。
処理されたガラス容器を用い、希薄濃度の微生物菌体存
在下で酵素反応を行うことにより酵素反応の安定性を向
上させる酵素反応方法を提供する。本発明で言う、“希
薄菌体濃度”とは、0.01〜0.5%(Wt/V)の
菌体濃度を意味する。本発明で言う“ガラス容器”と
は、反応液に接する部分が実質的にガラス製であるよう
な反応容器を意味し、例えば反応容器が完全にガラス製
であるもの、ステンレスの外壁の内部をガラスで被覆し
たいわゆるグラスライニング容器、ステンレスとガラス
とを接ぎ合わせたもの等が含まれる。
【0005】本発明によるシリコン処理は、シリコン処
理剤、例えばオクタデシルトリアルコキシシラン(octad
ecyltrialkoxysilane)、ジクロロオクタメチルテトラシ
ロキサン(dichlorooctamethyltetrasiloxane)、ジメチ
ルジクロロシラン(dimethyl-dichlorosilane)、ジメチ
ルクロロシラン(dimethylchlorosilane)、ヘキサメチ
ルジシラザン(hexamethyldisilazane)、トリメチルクロ
ロシラン(trimethyl-chlorosilane)等を用いて行うこ
とができる。具体的には、これらのシリコン処理剤を水
または有機溶媒に0.1〜10%溶解した溶液を調製
し、該溶液に容器を浸漬する、該溶液を容器表面に布等
で塗布する、もしくは容器内に該溶液の蒸気を充満させ
る等の種々の手段により行うことができる。実際の処理
に当たっては、対象容器の形状および容積等に応じて好
適な手法を用いることができる。
理剤、例えばオクタデシルトリアルコキシシラン(octad
ecyltrialkoxysilane)、ジクロロオクタメチルテトラシ
ロキサン(dichlorooctamethyltetrasiloxane)、ジメチ
ルジクロロシラン(dimethyl-dichlorosilane)、ジメチ
ルクロロシラン(dimethylchlorosilane)、ヘキサメチ
ルジシラザン(hexamethyldisilazane)、トリメチルクロ
ロシラン(trimethyl-chlorosilane)等を用いて行うこ
とができる。具体的には、これらのシリコン処理剤を水
または有機溶媒に0.1〜10%溶解した溶液を調製
し、該溶液に容器を浸漬する、該溶液を容器表面に布等
で塗布する、もしくは容器内に該溶液の蒸気を充満させ
る等の種々の手段により行うことができる。実際の処理
に当たっては、対象容器の形状および容積等に応じて好
適な手法を用いることができる。
【0006】本発明に用いることのできる酵素反応とし
ては、以下の反応が例示できる。1.L−アスパラギン酸を産生する反応 アスパルターゼを用いてフマル酸またはその塩、および
アンモニアまたはその塩よりL−アスパラギン酸を産生
することができる。アスパルターゼ(EC 4.3.1.1)を産生
する微生物としては、アスパルターゼ活性を有する限り
特に制限はないが、エシェリヒア(Escherichia)属に
属する微生物、例えばエシェリヒア・コリ(E. Coli)
K−12系菌株 ATCC27325、同B系菌株 ATCC11303、同
W系菌株 ATCC 9637;ブレビバクテリウム(Brevibacter
ium)属に属する微生物、例えばブレビバクテリウム・フ
ラバム(B. flavum)MJ-233-AB-41(FERM BP-1498)、
同 MJ-233-AspB(FERM P-12228)等が好適に用いられ
る。該菌株またはその処理物の存在下での上記酵素反応
は、フマル酸またはその塩とアンモニアまたはその塩と
を反応させて行うことができる。該酵素反応は水性溶媒
中、pH5〜11、好ましくはpH6〜10、反応温度
約0〜60℃、好ましくは約20〜50℃で、通常約3
〜48時間行われる。酵素反応液の組成には、例えばフ
マル酸を0.5〜2モル/1000ml、好ましくは1〜
1.5モル/1000ml、並びにアンモニアを1〜10
モル/1000ml、好ましくは2〜6モル/1000m
l含有することができる。その際、該反応液に添加され
るこれら2成分のモル比は、1:1〜5の範囲内である
ことが好ましい。本反応液には、さらに塩化カルシウ
ム、炭酸カルシウム等のカルシウム塩を1〜50ミリモ
ル/1000ml、好ましくは5〜30ミリモル/100
0mlの濃度で用いることができる。
ては、以下の反応が例示できる。1.L−アスパラギン酸を産生する反応 アスパルターゼを用いてフマル酸またはその塩、および
アンモニアまたはその塩よりL−アスパラギン酸を産生
することができる。アスパルターゼ(EC 4.3.1.1)を産生
する微生物としては、アスパルターゼ活性を有する限り
特に制限はないが、エシェリヒア(Escherichia)属に
属する微生物、例えばエシェリヒア・コリ(E. Coli)
K−12系菌株 ATCC27325、同B系菌株 ATCC11303、同
W系菌株 ATCC 9637;ブレビバクテリウム(Brevibacter
ium)属に属する微生物、例えばブレビバクテリウム・フ
ラバム(B. flavum)MJ-233-AB-41(FERM BP-1498)、
同 MJ-233-AspB(FERM P-12228)等が好適に用いられ
る。該菌株またはその処理物の存在下での上記酵素反応
は、フマル酸またはその塩とアンモニアまたはその塩と
を反応させて行うことができる。該酵素反応は水性溶媒
中、pH5〜11、好ましくはpH6〜10、反応温度
約0〜60℃、好ましくは約20〜50℃で、通常約3
〜48時間行われる。酵素反応液の組成には、例えばフ
マル酸を0.5〜2モル/1000ml、好ましくは1〜
1.5モル/1000ml、並びにアンモニアを1〜10
モル/1000ml、好ましくは2〜6モル/1000m
l含有することができる。その際、該反応液に添加され
るこれら2成分のモル比は、1:1〜5の範囲内である
ことが好ましい。本反応液には、さらに塩化カルシウ
ム、炭酸カルシウム等のカルシウム塩を1〜50ミリモ
ル/1000ml、好ましくは5〜30ミリモル/100
0mlの濃度で用いることができる。
【0007】2.L−リンゴ酸を産生する反応 フマラーゼを用いてフマル酸またはその塩に水を付加
し、L−リンゴ酸を産生することができる。フマラーゼ
(EC 4.2.1.2)を産生する微生物としては、例えば、ブレ
ビバクテリウム属(Brevibacterium)、エシェリヒア属
(Escherichia)、ラクトバチルス(Lactobacillus)
属、プロテウス(Proteus)属等に属する微生物が知ら
れており、ブレビバクテリウム属に属する微生物、例え
ば、ブレビバクテリウム・フラバム(B. flavum)MJ-23
3(FERM BP-1497)、同 MJ-233-AB-41(FERM BP-1498)
が好適に用いられる。該菌体またはその処理物の存在下
での上記酵素反応は、フマル酸またはその塩を水溶液中
で反応させることにより行うことができる。該酵素反応
は水性溶媒中、pH4〜10、反応温度約15〜60
℃、好ましくは約20〜50℃で通常約0.5〜48時
間行われる。本酵素反応は水溶媒中で行われるが、水の
他にリン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液等の溶媒を10〜
500mMの濃度で用いることもできる。また、反応液
のpHを4〜10に調節するために、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ類、および/または塩
酸、硫酸等の無機酸を添加することもできる。酵素反応
液中のフマル酸またはその塩の反応時の使用量には特に
制限はないが、一般には0.5〜30%(Wt/V)の範囲
で使用するのが好ましい。
し、L−リンゴ酸を産生することができる。フマラーゼ
(EC 4.2.1.2)を産生する微生物としては、例えば、ブレ
ビバクテリウム属(Brevibacterium)、エシェリヒア属
(Escherichia)、ラクトバチルス(Lactobacillus)
属、プロテウス(Proteus)属等に属する微生物が知ら
れており、ブレビバクテリウム属に属する微生物、例え
ば、ブレビバクテリウム・フラバム(B. flavum)MJ-23
3(FERM BP-1497)、同 MJ-233-AB-41(FERM BP-1498)
が好適に用いられる。該菌体またはその処理物の存在下
での上記酵素反応は、フマル酸またはその塩を水溶液中
で反応させることにより行うことができる。該酵素反応
は水性溶媒中、pH4〜10、反応温度約15〜60
℃、好ましくは約20〜50℃で通常約0.5〜48時
間行われる。本酵素反応は水溶媒中で行われるが、水の
他にリン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液等の溶媒を10〜
500mMの濃度で用いることもできる。また、反応液
のpHを4〜10に調節するために、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ類、および/または塩
酸、硫酸等の無機酸を添加することもできる。酵素反応
液中のフマル酸またはその塩の反応時の使用量には特に
制限はないが、一般には0.5〜30%(Wt/V)の範囲
で使用するのが好ましい。
【0008】3.L−トリプトファンを産生する反応 トリプトファナーゼを用いてインドール、ピルビン酸ま
たはその塩、およびアンモニアおよびその塩からL−ト
リプトファンを産生することができる。トリプトファナ
ーゼ(EC 4.1.99.1)を産生する微生物としては、例え
ば、エシェリヒア(Escherichia)属に属するエシェリ
ヒア・コリ(E. Coli)、プロテウス(Proteus)属に属
するプロテウス・レットゲリ(P. rettgeri)、アエロモ
ナス(Aeromonas)属に属するアエロモナス・リケファ
シエンス(A. liquefaciens)が知られており、好適には
エシェリヒア・コリ(E. Coli)が挙げられる。該菌体
またはその処理物の存在下での上記酵素反応は、インド
ール、ピルビン酸またはその塩、およびアンモニアまた
はその塩とを反応させることで行うことができる。該酵
素反応は、0.1Mリン酸緩衝液あるいは水溶媒中、p
H7.5〜10、反応温度約20〜50℃、好ましくは
30〜40℃で通常2〜72時間行われる。反応液中の
インドール;ピルビン酸またはその塩、例えば、ピルビ
ン酸ナトリウム等;およびアンモニアまたはアンモニウ
ムイオン、例えば、塩化アンモニウム等の添加量は特に
制限されないが、通常0.1〜20%(Wt/V)、好まし
くは0.5〜10%(Wt/V)である。本反応液中に添加
するインドール/ピルビン酸またはその塩/アンモニア
またはその塩のモル比も、特に制限されないが、通常
1:1〜100:1〜300の範囲、好ましくは1:5
〜50:5〜100の範囲で使用される。
たはその塩、およびアンモニアおよびその塩からL−ト
リプトファンを産生することができる。トリプトファナ
ーゼ(EC 4.1.99.1)を産生する微生物としては、例え
ば、エシェリヒア(Escherichia)属に属するエシェリ
ヒア・コリ(E. Coli)、プロテウス(Proteus)属に属
するプロテウス・レットゲリ(P. rettgeri)、アエロモ
ナス(Aeromonas)属に属するアエロモナス・リケファ
シエンス(A. liquefaciens)が知られており、好適には
エシェリヒア・コリ(E. Coli)が挙げられる。該菌体
またはその処理物の存在下での上記酵素反応は、インド
ール、ピルビン酸またはその塩、およびアンモニアまた
はその塩とを反応させることで行うことができる。該酵
素反応は、0.1Mリン酸緩衝液あるいは水溶媒中、p
H7.5〜10、反応温度約20〜50℃、好ましくは
30〜40℃で通常2〜72時間行われる。反応液中の
インドール;ピルビン酸またはその塩、例えば、ピルビ
ン酸ナトリウム等;およびアンモニアまたはアンモニウ
ムイオン、例えば、塩化アンモニウム等の添加量は特に
制限されないが、通常0.1〜20%(Wt/V)、好まし
くは0.5〜10%(Wt/V)である。本反応液中に添加
するインドール/ピルビン酸またはその塩/アンモニア
またはその塩のモル比も、特に制限されないが、通常
1:1〜100:1〜300の範囲、好ましくは1:5
〜50:5〜100の範囲で使用される。
【0009】4.L−チロシンを産生する反応 β−チロシナーゼを用いてフェノールとL−セリンまた
はDL−セリンから、あるいはフェノールとピルビン酸
またはその塩とアンモニアまたはその塩からL−チロシ
ン産生することができる。β−チロシナーゼ(EC 4.1.9
9.2)を産生する微生物としては、例えば、エシェヒリ
ア(Escherichia)属、シュードモナス(Pseudomonas)
属、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)、エアロ
バクター(Aerobacter)属、エルビニア(Erwinia)
属、プロテウス(Proteus)属、シトロバクター(Citor
obacter)属、エンテロバクター(Enterobacter)属、
サルモネラ(Salmonella)属等に属する微生物が知られ
ており、エシェヒリア(Escherichia)属に属する微生
物が好適に用いられる。該菌体またはその処理物の存在
下での上記酵素反応は、フェノールとL−セリンとの反
応、あるいはフェノールとピルビン酸またはその塩とア
ンモニアまたはその塩との反応により行うことができ
る。該酵素反応は、通常の酵素反応と同様に、例えば、
0.1Mリン酸緩衝液あるいは水性溶媒中、pH6.0〜
10.0、反応温度約20〜50℃、好ましくは30〜
40℃で通常2〜72時間行われる。反応中は、撹拌し
続けることが望ましい。本反応液中のフェノール濃度は
特に厳密に限定されるものではないが、反応液における
濃度が常に1.0%(Wt/V)に維持されるように、連続
的または断続的に培地に添加して反応させることが特に
望ましい。また、その総添加量も特に限定されないが、
通常0.1〜10%(Wt/V)、好ましくは0.5〜5%
(Wt/V)である。基質のL−またはDL−セリンあるい
はピルビン酸またはその塩とアンモニアまたはその塩
は、一般には各々0.1〜20%(Wt/V)の濃度範囲で
使用するのが適当である。
はDL−セリンから、あるいはフェノールとピルビン酸
またはその塩とアンモニアまたはその塩からL−チロシ
ン産生することができる。β−チロシナーゼ(EC 4.1.9
9.2)を産生する微生物としては、例えば、エシェヒリ
ア(Escherichia)属、シュードモナス(Pseudomonas)
属、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)、エアロ
バクター(Aerobacter)属、エルビニア(Erwinia)
属、プロテウス(Proteus)属、シトロバクター(Citor
obacter)属、エンテロバクター(Enterobacter)属、
サルモネラ(Salmonella)属等に属する微生物が知られ
ており、エシェヒリア(Escherichia)属に属する微生
物が好適に用いられる。該菌体またはその処理物の存在
下での上記酵素反応は、フェノールとL−セリンとの反
応、あるいはフェノールとピルビン酸またはその塩とア
ンモニアまたはその塩との反応により行うことができ
る。該酵素反応は、通常の酵素反応と同様に、例えば、
0.1Mリン酸緩衝液あるいは水性溶媒中、pH6.0〜
10.0、反応温度約20〜50℃、好ましくは30〜
40℃で通常2〜72時間行われる。反応中は、撹拌し
続けることが望ましい。本反応液中のフェノール濃度は
特に厳密に限定されるものではないが、反応液における
濃度が常に1.0%(Wt/V)に維持されるように、連続
的または断続的に培地に添加して反応させることが特に
望ましい。また、その総添加量も特に限定されないが、
通常0.1〜10%(Wt/V)、好ましくは0.5〜5%
(Wt/V)である。基質のL−またはDL−セリンあるい
はピルビン酸またはその塩とアンモニアまたはその塩
は、一般には各々0.1〜20%(Wt/V)の濃度範囲で
使用するのが適当である。
【0010】5.L−ジヒドロキシフェニルアラニンを
産生する反応 β−チロシナーゼを用いてカテコールとL−セリンから
L−ジヒドロキシフェニルアラニンを産生することがで
きる。β−チロシナーゼ(EC 4.1.99.2)を産生する微
生物としては、上記4の反応と同様の微生物を挙げるこ
とができ、エシェヒリア(Escherichia)属に属する微
生物が好適に用いられる。該菌体またはその処理物の存
在下での上記酵素反応は、カテコールとL−セリンとの
反応により行うことができる。また、該酵素反応の反応
条件も、上記4の反応と同様である。基質のL−または
DL−セリンの添加濃度は、一般には各々0.1〜20
%(Wt/V)が好ましい。また、カテコールの添加濃度
は、特に限定されないが、反応液における濃度が常に
1.0%(Wt/V)に維持されるように、連続的または断
続的に培地に添加して反応させることが特に望ましい。
産生する反応 β−チロシナーゼを用いてカテコールとL−セリンから
L−ジヒドロキシフェニルアラニンを産生することがで
きる。β−チロシナーゼ(EC 4.1.99.2)を産生する微
生物としては、上記4の反応と同様の微生物を挙げるこ
とができ、エシェヒリア(Escherichia)属に属する微
生物が好適に用いられる。該菌体またはその処理物の存
在下での上記酵素反応は、カテコールとL−セリンとの
反応により行うことができる。また、該酵素反応の反応
条件も、上記4の反応と同様である。基質のL−または
DL−セリンの添加濃度は、一般には各々0.1〜20
%(Wt/V)が好ましい。また、カテコールの添加濃度
は、特に限定されないが、反応液における濃度が常に
1.0%(Wt/V)に維持されるように、連続的または断
続的に培地に添加して反応させることが特に望ましい。
【0011】6.L−アラニンを産生する反応 アスパラギン酸β−脱炭酸酵素を用いて、L−アスパラ
ギン酸またはその塩よりL−アラニンを生成することが
できる。アスパラギン酸脱炭酸酵素(EC 4.1.1.12)を
産生する微生物としては、例えば、シュードモナス(Ps
eudomonas)属に属するシュードモナス・ダクネー(P. d
acunhae)IAM1152、同 ATCC21192、シュードモナス・プ
チダ(P. putida)IAM1506、同 ATCC21812、シュードモ
ナス・フルオレッセンス(P. fluorescens)IF03081、シ
ュードモナス・アエルギノーサ(P. aeruginosa)IAM10
54 等が知られており、好適にはシュードモナス・ダク
ネー(P. dacunhae)が用いられる。該菌体またはその
処理物の存在下での上記酵素反応は、少なくともL−ア
スパラギン酸またはその塩を含有する水性溶媒中、pH
4.3〜5.0、好ましくは4.5〜4.8、反応温度約2
0〜50℃、好ましくは40〜47℃で通常3〜48時
間行われる。本反応液に添加されるL−アスパラギン酸
またはその塩の添加濃度は0.5〜50%(Wt/V)、好
ましくは3〜30%(Wt/V)である。なお、L−アスパ
ラギン酸は、溶解して存在(溶解状態)しても、粉末で
存在(不溶解状態)していてもよい。本水性溶媒には、
さらにピリドキサール5'−リン酸を0.0005〜0.
05%(Wt/V)、好ましくは0.001〜0.01%(Wt
/V)添加して用いることができる。さらに必要に応じ
て、ピルビン酸、α−ケト酪酸等のα−ケト酸を0.0
01〜0.5%(Wt/V)、好ましくは0.01〜0.1%
(Wt/V)添加することができる。また、本反応液のpH
を調整するためにアルカリ溶液、例えばアンモニア水、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を用いることがで
きる。以上の例示は本発明に従い希薄濃度の微生物菌体
の存在下、予めシリコン処理されたガラス容器を用いて
行う酵素反応について具体的な認識を得る一助に過ぎ
ず、本発明の範囲を些かも限定するものではない。
ギン酸またはその塩よりL−アラニンを生成することが
できる。アスパラギン酸脱炭酸酵素(EC 4.1.1.12)を
産生する微生物としては、例えば、シュードモナス(Ps
eudomonas)属に属するシュードモナス・ダクネー(P. d
acunhae)IAM1152、同 ATCC21192、シュードモナス・プ
チダ(P. putida)IAM1506、同 ATCC21812、シュードモ
ナス・フルオレッセンス(P. fluorescens)IF03081、シ
ュードモナス・アエルギノーサ(P. aeruginosa)IAM10
54 等が知られており、好適にはシュードモナス・ダク
ネー(P. dacunhae)が用いられる。該菌体またはその
処理物の存在下での上記酵素反応は、少なくともL−ア
スパラギン酸またはその塩を含有する水性溶媒中、pH
4.3〜5.0、好ましくは4.5〜4.8、反応温度約2
0〜50℃、好ましくは40〜47℃で通常3〜48時
間行われる。本反応液に添加されるL−アスパラギン酸
またはその塩の添加濃度は0.5〜50%(Wt/V)、好
ましくは3〜30%(Wt/V)である。なお、L−アスパ
ラギン酸は、溶解して存在(溶解状態)しても、粉末で
存在(不溶解状態)していてもよい。本水性溶媒には、
さらにピリドキサール5'−リン酸を0.0005〜0.
05%(Wt/V)、好ましくは0.001〜0.01%(Wt
/V)添加して用いることができる。さらに必要に応じ
て、ピルビン酸、α−ケト酪酸等のα−ケト酸を0.0
01〜0.5%(Wt/V)、好ましくは0.01〜0.1%
(Wt/V)添加することができる。また、本反応液のpH
を調整するためにアルカリ溶液、例えばアンモニア水、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を用いることがで
きる。以上の例示は本発明に従い希薄濃度の微生物菌体
の存在下、予めシリコン処理されたガラス容器を用いて
行う酵素反応について具体的な認識を得る一助に過ぎ
ず、本発明の範囲を些かも限定するものではない。
【0012】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例におけるL−アスパラギン酸の定量は高速液
体クロマトグラフィー(島津LC−5A)を用いて行っ
た。参考例−1 アスパルターゼ含有菌体の調整 培地(尿素0.4%、硫酸アンモニウム1.4%、リン酸
一カリウム0.05%、リン酸二カリウム0.05%、硫
酸マグネシウム・7水塩0.05%、塩化カルシウム2
水塩 2ppm、硫酸第一鉄・7水塩 2ppm、硫酸マンガン
・4〜6水塩2ppm、硫酸亜鉛・7水塩 2ppm、塩化ナ
トリウム 2ppm、ビオチン200μg/l、チアミン塩酸
100μg/l、カザミノ酸0.1%、酵母エキス0.1
%)100mlを500ml容三角フラスコに分注し、
滅菌(滅菌後pH7.0)した後、ブレビバクテリウム
・フラバム(Brevibacterium flavum)MJ−233−
AB−41(FERM BP-1498)ならびにアスパルターゼ高
活性菌であるブレビバクテリウム・フラバムMJ−23
3−AspB(FERM P-12228)をそれぞれ植菌し、無菌
的に50%(Wt/V)グルコースを4ml添加して、30
℃にて2日間振盪培養を行った。
る。実施例におけるL−アスパラギン酸の定量は高速液
体クロマトグラフィー(島津LC−5A)を用いて行っ
た。参考例−1 アスパルターゼ含有菌体の調整 培地(尿素0.4%、硫酸アンモニウム1.4%、リン酸
一カリウム0.05%、リン酸二カリウム0.05%、硫
酸マグネシウム・7水塩0.05%、塩化カルシウム2
水塩 2ppm、硫酸第一鉄・7水塩 2ppm、硫酸マンガン
・4〜6水塩2ppm、硫酸亜鉛・7水塩 2ppm、塩化ナ
トリウム 2ppm、ビオチン200μg/l、チアミン塩酸
100μg/l、カザミノ酸0.1%、酵母エキス0.1
%)100mlを500ml容三角フラスコに分注し、
滅菌(滅菌後pH7.0)した後、ブレビバクテリウム
・フラバム(Brevibacterium flavum)MJ−233−
AB−41(FERM BP-1498)ならびにアスパルターゼ高
活性菌であるブレビバクテリウム・フラバムMJ−23
3−AspB(FERM P-12228)をそれぞれ植菌し、無菌
的に50%(Wt/V)グルコースを4ml添加して、30
℃にて2日間振盪培養を行った。
【0013】次に、本培養培地(硫酸アンモニウム2.
3%、リン酸一カリウム0.05%、リン酸二カリウム
0.05%、硫酸マグネシウム・7水塩0.05%、硫酸
第一鉄・7水塩20ppm、硫酸マンガン・4〜6水塩2
0ppm、ビオチン200μg/l、チアミン塩酸100μg/
l、カザミノ酸0.3%、酵母エキス0.3%)1000
mlを、2l容通気撹拌槽に仕込み、滅菌(120℃、
20分)後、50%(Wt/V)グルコース40mlと前記
培養物20mlを添加して、回転数1000rpm、通気
量1vvm、温度33℃、pH7.6にて48時間培養を行
った。なお、グルコースは培養中培地の濃度が1%(Wt
/V)を越えないように注意しつつ、約1〜2時間ごと断
続的に50%(Wt/V)グルコースを添加した。培養終了
後、培養物1000mlから遠心分離して集菌した。
3%、リン酸一カリウム0.05%、リン酸二カリウム
0.05%、硫酸マグネシウム・7水塩0.05%、硫酸
第一鉄・7水塩20ppm、硫酸マンガン・4〜6水塩2
0ppm、ビオチン200μg/l、チアミン塩酸100μg/
l、カザミノ酸0.3%、酵母エキス0.3%)1000
mlを、2l容通気撹拌槽に仕込み、滅菌(120℃、
20分)後、50%(Wt/V)グルコース40mlと前記
培養物20mlを添加して、回転数1000rpm、通気
量1vvm、温度33℃、pH7.6にて48時間培養を行
った。なお、グルコースは培養中培地の濃度が1%(Wt
/V)を越えないように注意しつつ、約1〜2時間ごと断
続的に50%(Wt/V)グルコースを添加した。培養終了
後、培養物1000mlから遠心分離して集菌した。
【0014】参考例−2 アスパルターゼ含有菌体の前
処理 アスパルターゼ含有菌体内にはアスパルターゼの他に副
反応酵素フマラーゼが共存するため、原料のフマル酸が
一部リンゴ酸に変換される問題が生じるので、下記のと
おりフマラーゼ活性の除去処理を行った。上記参考例1
で調製した菌体50gを処理液〔L−アスパラギン酸1
00g、アンモニア水(28%アンモニア含有水溶液)
80ml、塩化カルシウム2水塩 5.5g、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート0.8gに蒸留水を
添加して全量1lとして調製〕1lに懸濁後、50℃に
て2時間加熱処理を行った。処理物を遠心分離して集菌
し、これをアスパルターゼ含有菌体として使用した。
処理 アスパルターゼ含有菌体内にはアスパルターゼの他に副
反応酵素フマラーゼが共存するため、原料のフマル酸が
一部リンゴ酸に変換される問題が生じるので、下記のと
おりフマラーゼ活性の除去処理を行った。上記参考例1
で調製した菌体50gを処理液〔L−アスパラギン酸1
00g、アンモニア水(28%アンモニア含有水溶液)
80ml、塩化カルシウム2水塩 5.5g、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート0.8gに蒸留水を
添加して全量1lとして調製〕1lに懸濁後、50℃に
て2時間加熱処理を行った。処理物を遠心分離して集菌
し、これをアスパルターゼ含有菌体として使用した。
【0015】実施例−1 <ガラス容器のシリコン処理方法>アスパルターゼ反応
を行うに際し、使用するガラス製50ml容共栓付三角
フラスコ容器に対して、予め以下に述べる幾つかの方法
によりシリコン処理を行った。A.オクタデシルアルコキシシラン処理 前記三角フラスコをオクタデシルアルコキシシラン処理
溶液[198mlの滅菌水に2mlの20%オクタデシ
ルアルコキシシラン溶液を添加]中に浸漬し、室温にて
24時間放置した後に取り出し、100℃の乾燥器を用
いて容器を乾燥させた。B.ジクロロオクタメチルテトラシロキサン処理 前記三角フラスコを、ジクロロオクタメチルテトラシロ
キサン処理溶液[180mlのアセトンに20mlのジ
クロロオクタメチルテトラシロキサンを添加]中に浸漬
し、室温にて24時間放置した後に取り出し、該容器を
ドラフト内に設置してアセトンを完全に蒸発させた。
を行うに際し、使用するガラス製50ml容共栓付三角
フラスコ容器に対して、予め以下に述べる幾つかの方法
によりシリコン処理を行った。A.オクタデシルアルコキシシラン処理 前記三角フラスコをオクタデシルアルコキシシラン処理
溶液[198mlの滅菌水に2mlの20%オクタデシ
ルアルコキシシラン溶液を添加]中に浸漬し、室温にて
24時間放置した後に取り出し、100℃の乾燥器を用
いて容器を乾燥させた。B.ジクロロオクタメチルテトラシロキサン処理 前記三角フラスコを、ジクロロオクタメチルテトラシロ
キサン処理溶液[180mlのアセトンに20mlのジ
クロロオクタメチルテトラシロキサンを添加]中に浸漬
し、室温にて24時間放置した後に取り出し、該容器を
ドラフト内に設置してアセトンを完全に蒸発させた。
【0016】C.ジメチルジクロロシラン処理 前記三角フラスコをジメチルジクロロシラン処理溶液
[190mlのトルエンに10mlのジメチルジクロロ
シランを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、メタノールにて洗浄した後、該容器をド
ラフト内に設置してメタノールを完全に蒸発させた。D.ジメチルクロロシラン処理 前記三角フラスコを、ジメチルクロロシラン処理溶液
[180mlのトルエンに20mlのジメチルジクロロ
シランを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、該容器をドラフト内に設置してトルエン
を完全に蒸発させた。E.ヘキサメチルジシラザン処理 前記三角フラスコをヘキサメチルジシラザン処理溶液
[180mlのトルエンに20mlのヘキサメチルジシ
ラザンを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、該容器をドラフト内に設置してトルエン
を完全に蒸発させた。F.トリメチルクロロシラン処理 前記三角フラスコをトリメチルクロロシラン処理溶液
[180mlのトルエンに20mlのトリメチルクロロ
シランを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、該容器をドラフト内に設置してトルエン
を完全に蒸発させた。
[190mlのトルエンに10mlのジメチルジクロロ
シランを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、メタノールにて洗浄した後、該容器をド
ラフト内に設置してメタノールを完全に蒸発させた。D.ジメチルクロロシラン処理 前記三角フラスコを、ジメチルクロロシラン処理溶液
[180mlのトルエンに20mlのジメチルジクロロ
シランを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、該容器をドラフト内に設置してトルエン
を完全に蒸発させた。E.ヘキサメチルジシラザン処理 前記三角フラスコをヘキサメチルジシラザン処理溶液
[180mlのトルエンに20mlのヘキサメチルジシ
ラザンを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、該容器をドラフト内に設置してトルエン
を完全に蒸発させた。F.トリメチルクロロシラン処理 前記三角フラスコをトリメチルクロロシラン処理溶液
[180mlのトルエンに20mlのトリメチルクロロ
シランを添加]中に浸漬し、室温にて24時間放置した
後に取り出し、該容器をドラフト内に設置してトルエン
を完全に蒸発させた。
【0017】<酵素反応>参考例−2で調製した菌体
0.25gを、0.1Mのトリス塩酸緩衝液(pH9.
0)に懸濁させて全量を100mlとした。該菌体懸濁
液2mlと18mlの酵素反応液[フマル酸150g、
アンモニア水(28%アンモニア含有水溶液)220m
l、塩化カルシウム2水塩2.2gに蒸留水を添加して
全量900mlとして調製]を、表1に示した処理剤を
用いて上記方法によりシリコン処理を行った前記三角フ
ラスコ内で、45℃で30時間振とうしながら反応させ
た。反応終了後、遠心分離にて菌体を除去し、上清中の
L−アスパラギン酸を定量した。その結果を表1に示
す。結果は、シリコン処理を行わない50ml容共栓付
三角フラスコを用いて同様条件で反応を行った際の生成
L−アスパラギン酸量を100とする相対値で示した。
なお、反応液中には、菌体からの蛋白質の漏洩は認めら
れなかった。
0.25gを、0.1Mのトリス塩酸緩衝液(pH9.
0)に懸濁させて全量を100mlとした。該菌体懸濁
液2mlと18mlの酵素反応液[フマル酸150g、
アンモニア水(28%アンモニア含有水溶液)220m
l、塩化カルシウム2水塩2.2gに蒸留水を添加して
全量900mlとして調製]を、表1に示した処理剤を
用いて上記方法によりシリコン処理を行った前記三角フ
ラスコ内で、45℃で30時間振とうしながら反応させ
た。反応終了後、遠心分離にて菌体を除去し、上清中の
L−アスパラギン酸を定量した。その結果を表1に示
す。結果は、シリコン処理を行わない50ml容共栓付
三角フラスコを用いて同様条件で反応を行った際の生成
L−アスパラギン酸量を100とする相対値で示した。
なお、反応液中には、菌体からの蛋白質の漏洩は認めら
れなかった。
【0018】
【表1】
【0019】実施例−2 反応液中の菌体濃度を表2に示した各濃度に設定し、且
つ表2に記載した処理剤を用いてシリコン処理を行った
50ml容共栓付三角フラスコを用いた以外は実施例−
1と同様の条件で酵素反応を行い、同様にL−アスパラ
ギン酸を定量した。その結果を表2に示す。結果は、非
イオン性界面活性剤を存在させずに同様の条件で反応を
行った際の生成L−アスパラギン酸量を100とする相
対値で示した。なお、反応液中には菌体からの蛋白質の
漏洩は認められなかった。
つ表2に記載した処理剤を用いてシリコン処理を行った
50ml容共栓付三角フラスコを用いた以外は実施例−
1と同様の条件で酵素反応を行い、同様にL−アスパラ
ギン酸を定量した。その結果を表2に示す。結果は、非
イオン性界面活性剤を存在させずに同様の条件で反応を
行った際の生成L−アスパラギン酸量を100とする相
対値で示した。なお、反応液中には菌体からの蛋白質の
漏洩は認められなかった。
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】上記の結果から明らかな如く、本発明に
従い予めシリコン処理されたガラス容器を用い、酵素反
応を行うことにより、L−アスパラギン酸生成量が顕著
に増加する。この結果は、菌体濃度が希薄な場合に、予
めシリコン処理されたガラス容器を用いることにより酵
素反応の安定性が向上したことによってもたらされたも
のと考えられる。
従い予めシリコン処理されたガラス容器を用い、酵素反
応を行うことにより、L−アスパラギン酸生成量が顕著
に増加する。この結果は、菌体濃度が希薄な場合に、予
めシリコン処理されたガラス容器を用いることにより酵
素反応の安定性が向上したことによってもたらされたも
のと考えられる。
フロントページの続き (72)発明者 湯川 英明 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 予めシリコン処理されたガラス容器を用
い、希薄濃度の微生物菌体存在下で酵素反応を行うこと
を特徴とする、酵素反応方法。 - 【請求項2】 反応液中の微生物菌体の濃度が0.01
〜0.5%(Wt/V)である、請求項1に記載の酵素反
応方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34071092A JPH06181782A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 酵素反応方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34071092A JPH06181782A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 酵素反応方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06181782A true JPH06181782A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18339576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34071092A Pending JPH06181782A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 酵素反応方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06181782A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1987003602A1 (fr) * | 1985-12-06 | 1987-06-18 | Teijin Limited | Anticorps monoclonal humain contre le virus megalocytique et procede de preparation dudit anticorps |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34071092A patent/JPH06181782A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1987003602A1 (fr) * | 1985-12-06 | 1987-06-18 | Teijin Limited | Anticorps monoclonal humain contre le virus megalocytique et procede de preparation dudit anticorps |
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