JPH0618269B2 - シヨツトキバリア半導体装置 - Google Patents

シヨツトキバリア半導体装置

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JPH0618269B2
JPH0618269B2 JP63028035A JP2803588A JPH0618269B2 JP H0618269 B2 JPH0618269 B2 JP H0618269B2 JP 63028035 A JP63028035 A JP 63028035A JP 2803588 A JP2803588 A JP 2803588A JP H0618269 B2 JPH0618269 B2 JP H0618269B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の高耐圧ショットキバリア半導体素子を
1つの半導体チツプ内に形成したシヨツトキバリア半導
体装置に関する。
〔従来の技術〕 シヨツトキバリアダイオードは、高速応答性の良さ及び
低損失である利点を生かして、高周波回路等に広く使用
されている。電力用シヨツトキバリアダイオードの主用
途の1つであるFCC(フオワード・カツプルド・コン
バータ)方式の高周波スイツチングレギユレータの出力
整流平滑回路は、第4図に示すように2つのダイオード
D1、D2とインダクタンス素子L1とコンデンサとから成
る。2つのダイオードD1、D2のカソードは共通接続され
ているので、第5図に示すように1チツプ内に2つのダ
イオードD1、D2を含むセンタタツプ型シヨツトキバリア
ダイオード装置とすることができる。
第5図における半導体チツプ1は、n+形領域2と、n形
領域3と、絶縁膜4と、2つのシヨツトキバリアを形成
する金属電極5、6即ちバリア金属電極と、共通のオー
ミツク電極7と、主なる順電流通路となるシヨツトキバ
リア8、9を有し、更に高耐圧化を図るためのフイール
ドプレート5a、6aと環状p+形領域から成るガードリ
ング10、11を有する。なお、フイールドプレート5
a、6aはバリア金属電極5、6を絶縁膜4の上に延在
させた部分であり、ガードリング10、11はシヨツト
キバリア8、9を環状に囲むように配設されたものであ
る。
第5図の半導体チツプ1におけるバリア金属電極5、6
は、アノードであり、オーミツク電極7は共通カソード
であるので、半導体チツプ1を第4図のダイオードD1
D2として使用することができる。ダイオードD1、D2を個
別素子にすることは勿論可能である。しかし、小型化及
び低コスト化を図るためには複合素子に構成することが
有利である。
一層の高耐圧化を図るために第6図に示すように、ガー
ドリング10、11とフイールドリミツテイングリング
12〜15を組み合せた構造をとることがある。一方の
ダイオードのフイールドリミツテイングリング12、1
3はガードリング10を二重に包囲するように形成され
た環状p+形領域であり、他方のダイオードのフイールド
リミツテイングリング14、15もガードリング11を
二重に包囲するように形成された環状p+形領域である。
なお、要求耐圧が低ければフイールドリミツテイングリ
ングを一重にしてもよいし、逆に要求耐圧が高ければフ
イールドリミツテイングリングを三重以上にしてもよ
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、シヨツトキバリアダイオードは、周辺耐圧
(シヨツトキバリア周辺での耐圧)がバルク耐圧(シヨ
ツトキバリア中央部での耐圧)に比べて著しく小さいた
め、pn接合素子に比べて高耐圧の素子が得られていな
い。第5図に示す従来例では、代表的な高耐圧化構造で
あるフイールドプレート5a、6aとガードリング1
0、11を組合せた構造を採用しているが、バルク耐圧
に比べて大幅に低い耐圧しか得ることができないのが実
状で、一層の高耐圧化が望まれている。
一方、第6図に示す構造によれば、設計上の難しさはあ
るものの、最適設計がなされたならば比較的高い耐圧が
得られる。しかし、フイールドリミツテイングリング1
2〜15の形成領域がかなり広くなることがさけられな
いので、シヨツトキバリア8、9の面積を第5図と同一
にした場合には、第6図の半導体チツプ1の面積が第5
図よりもかなり大きくなる。チツプ面積が増加すると、
1枚の半導体ウエハから取れるチツプの枚数の減少、及
びチツプ内に欠陥が含まれる確率の増大に伴う製造歩留
りの低下が生じ、半導体チツプ1のコストが大幅に上昇
する。
上述のような問題点を解決するために、ショットキバリ
ア電極の周囲に、テーパを有し且つショットキバリア効
果を有する抵抗層を形成することが特公昭49−414
63号公報に記載されている。この方法によれば、確か
に高耐圧化が可能になる。
しかし、この構造ではショットキバリア電極と抵抗層と
が全く別の材料から成るので、相互の電気的接続を良好
且つ容易に達成することができない。
そこで、本発明の目的は、耐圧特性向上のための抵抗層
とショットキバリア電極との電気的接続を良好に且つ容
易に達成することができるショットキバリア半導体措置
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、半導体領域と、前
記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせるこ
とができるように前記半導体領域上に形成された第1の
バリア金属電極と、前記半導体領域との間にショットキ
バリアを生じさせることができるように前記半導体領域
上に形成され、且つ前記第1のバリア金属電極に並置さ
れた第2のバリア金属電極と、前記第1及び第2のバリ
ア金属電極をそれぞれ包囲すると共に前記第1及び第2
のバリア金属電極の相互間の共通部分を前記第1及び第
2のバリア金属電極に基づく第1及び第2のショットキ
バリアの高耐圧化に兼用するように前記半導体領域上に
配置され、且つ前記第1及び第2のバリア金属電極に電
気的に接続され、且つ前記第1及び第2のバリア金属電
極よりも大きなシート抵抗を有し、且つ前記半導体領域
との間にショットキバリアを生じさせることができるよ
うに形成された薄層とを備え、前記第1及び第2のバリ
ア金属電極が前記半導体領域上に形成された第1の金属
層と前記第1の金属層の上に形成された第2の金属層と
をそれぞれ有し、前記薄層は前記第1の金属層と同一の
金属の酸化物層であり且つ前記第1の金属層に電気的に
接続されていることを特徴とするショットキバリア半導
体装置に係わるものである。
[発明の作用及び効果] 本発明における薄層はショットキバリア形成可能な層で
あるので、バリア金属電極の周辺にも薄層に基づいて空
乏層を形成し、高耐圧化を図ることができる。
また、バリア金属電極が第1及び第2の金属層を有し、
薄層が第1の金属層と同一の金属の酸化物層であるの
で、第1の金属層と薄層との電気的接続を良好且つ容易
に達成することができる。
また、第1及び第2のバリア金属電極の相互間に特別に
絶縁分離領域を設けないで、高耐圧化のための薄層を設
けた構造であるので、高耐圧化構造であるにも拘らず、
半導体チップ面積の増大を抑えることができる。
〔実施例1〕 2つの高耐圧シヨツトキバリアダイオードD1、D2をカソ
ード共通、アノード分離で1つのチツプ内に有する電力
用高耐圧シヨツトキバリアダイオード装置を、その製造
工程に沿つて説明する。
まず、第1図(A)に示すように、GaAs(砒化ガリウム)
から成る半導体基板21を用意する。この半導体基板2
1は、厚さ約300μm、不純物濃度0.5〜2×10
18cm-3のn+形領域22の上に、厚さ10〜20μm、不
純物濃度1〜2×1015cm-3のn形領域23をエピタキ
シヤル成長させたものである。なお、図示の都合上第1
図には1個のセンタタツブ型シヨツトキバリアダイオー
ド装置に対応する面積の半導体基板21が示されている
が、実際には、多数のセンタタツプ型シヨツトキバリア
ダイオード装置を得ることができる大面積の半導体ウエ
ハを使用している。
次に、第1図(B)に示すように、n形GaAsから成るn形
領域23の上面全体Ti(チタン)の薄層24即ちTi薄膜
を真空蒸着で形成し、更にその上面全体にAl(アルミニ
ウム)層25を連続して真空蒸着する。Ti薄層24の厚
さは50Å〜200Å(0.005〜0.02μm)と
極薄である。Al層25の厚さは約2μmで、Ti薄層24
の100倍以上である。更に、n+形領域22の下面にAu
(金)−Ge(ゲルマニウム)の合金から成るオーミツク
接触の電極26の真空蒸着により形成し、その後380
℃10秒間の熱処理を行う。
次に、第1図(C)に示すように、フオトエツチングによ
りAl層25の一部をエツチング除去し、ダイオードD1
D2のそれぞれ主順電流通路となるシヨツトキバリアを形
成すべき領域に対応させてAl層25a、25bを残存さ
せる。更にフオトエツチングにより素子の周辺領域から
Ti薄層24を除去し、Al層25a、25bの下部にある
Ti薄層24a、24bとこれらを隣接して包囲するTi薄
層24cを残存させる。Ti薄層24cは、Ti自身は導体
であつても極薄の膜であるため、シート抵抗20〜40
0Ω/□の抵抗層となつており、Al層25a、25bに
比べれば桁違いに高抵抗である。
次に、空気中で300℃、5〜30分間の熱処理を施
す。これにより、第1図(D)に示すように、Al層25
a、25bで被覆されていないTi薄層24cは酸化され
てチタンの酸化物の薄層28となる。Al層25a、25
bの下部のTi薄層24a、24bは、Al層25a、25
bにマスクされているので酸化されない。AlとTiの両方
ともGaAsとの間にシヨツトキバリアを形成する金属であ
るので、これ等を合せてバリア金属電極27a、27b
と呼ぶことにする。Ti薄層24a、24bは極く薄い膜
であるので、Ti薄層24a、24bとAl層25a、25
bがシヨツトキバリアの形成にそれぞれどのように関与
しているかは必ずしも明らかではない。なお、シヨツト
キバリアの形成以外の役割としては、Ti薄層24a、2
4bは、Al層25a、25bのn形領域23への密着性
の向上に寄与し、更に、バリア金属電極27a、27b
をリング状に囲むチタン酸化物薄層28とAl層25a、
25bとの電気的接続に寄与する。バリア金属電極27
a、27bのシート抵抗は1Ω/□以下であることが望
ましく、この実施例では約0.05Ω/□である。第1
図(D)に示すように、Al層25a、25bを包囲するよ
うに設けられた本発明に従うチタン酸化物薄層28は、
Ti薄層24bの厚さより増大して概算で75Å〜300
Åであり、シード抵抗が50MΩ〜500MΩ/□とい
う半絶縁性の高抵抗層である。即ち、チタン酸化物薄層
28は、完全な絶縁物と見なせるTiO2(2酸化チタン)
ではなく、TiO2よりも酸素が少ない所謂酸素プアーなチ
タン酸化物TiOx(但し、xは2よりも小さい数値)とな
つているものと考えられる。なお、順電流の大部分はバ
リア金属電極27a、27bに基づくシヨツトキバリア
29、30を通つて流れる。
次に、第1図(E)に示すように、チタン酸化物薄層28
の上を絶縁層31で被覆して2つのシヨツトキバリアダ
イオードD1、D2を有する電力用シヨツトキバリアダイオ
ードチツプを完成させる。なお、絶縁層31は、プラズ
マCVD(chemical vapor deposition)法により形成
したシリコン酸化膜から成る。絶縁層31は、プラズマ
CVD又は光CVD法で形成したシリコン窒化膜や塗布
法により形成したポリイミド系樹脂膜等に置き換えるこ
ともできるが、プラズマCVD法又は光CVD法により
形成したシリコン酸化膜が好適であつた。図示は省略し
ているが、Al層25a、25bの上面に例えばTi層とAu
層とを順次に設け、これをリード部材に対する接続用電
極とするのが普通である。
前述したように、実際には多数個のセンタタツプ型シヨ
ツトキバリアダイオード装置を含む半導体ウエハを使用
しているので、絶縁層31の形成後にダイシングマシン
によつて半導体ウエハを切断して第1図(E)に示す1つ
のセンタタツプ型シヨツトキバリアダイオード装置を提
供するための半導体チツプ21aを得る。
第2図は第1図(E)から絶縁層31を取り除いた半導体
チツプ21a即ち第1図(D)の状態における1個のセン
タタツプ型シヨツトキバリアダイオード装置の平面図で
ある。この第2図を参照して各部の寸法を例示すると次
の通りである。平面形状四角形の半導体チツプ21aの
縦及び横の幅は2.2mm、バリア金属電極27a、2
7bの横幅aは680μm、その縦幅bは1540μ
m、2つのバリア金属電極27a、27bの対向領域以
外のチタン酸化物薄層28の幅cは180μm、チタン
酸化物薄層28と半導体チツプ21aの側面の間隔dは
150μm、2つのバリア金属電極27a、27bの相
互間隔w即ちチタン酸化物薄層28のバリア金属電極2
7a、27bの相互間の共通部分の幅は他の部分の幅c
と同じ180μmである。
この電力用シヨツトキバリアダイオード装置では、間隔
wの部分のチタン酸化物薄層28が2つのダイオード
D1、D2の高耐圧化に兼用されている。従つて、半導体チ
ツプ21aの横幅を、第6図のものに比べて少なくとも
幅wは小さくすることができる。これを詳しく説明する
と、第6図でフイールドミツテイングリング12〜15
を形成するのに要する幅c′は第2図のチタン酸化物薄
層28の幅cと同程度であるので、c′=c=180μ
mとし、第6図のフイールドリミツテイングリング1
3、15と半導体チツプ1の側面との間隔d′を第2図
の間隔dと同一の150μmとし、フイールドリミツテ
イングリング13、15の相互間隔eを100μmとす
れば、2つのバリア金属電極5、6の主たる順電流通路
となる部分の相互間隔w′はc′+e+c′=460μ
mとなる。従つて、第2図に示す構造にすることによつ
て第6図の構造のものよりも460−180=280μ
mだけ横幅を小さくし、チツプ面積を280μm×22
00μm≒0.62mm2(約13%)だけ低減すること
ができる。
一方、耐圧に関しても著しい改善がなされた。即ち、高
耐圧化の策を施していない場合に耐圧約60Vであつた
ものが、実施例では180V以上の耐圧が得られた。こ
れは、第5図の従来例の耐圧を大きく上回り、第6図の
従来例の耐圧と同等レベルである。実施例のシヨツトキ
バリアダイオードの中には、バルク耐圧に略等しいと考
えられる250Vの耐圧を示すものもあつた。なお、実
施例において最終的にブレークダウンが起こる箇所は、
バリア金属電極27a、27bの周縁近傍である。
また、実施例のシヨツトキバリアダイオードを、スイツ
チング周波数500kHzのFCC方式スイツチングレギ
ユレータの出力整流平滑回路に使用したところ、ノイズ
発生の極めて少ない良好な整流動作が確認された。第5
図、第6図の従来例では、ガードリング10、11を設
けたことによつて順方向動作のときにガードリング1
0、11からの少数キヤリアの注入が起こり、高速応答
性を低下させる。しかし実施例では、ガードリングを設
けていないので上記のような問題も起らず、良好な高速
応答性が得られた。また、第5図の従来例のようなフイ
ールドブレート構造は、フイールドブレート5a、6a
が絶縁膜4を介して電界効果を及ぼすものであるため、
絶縁膜4の膜質の影響が耐圧特性に直接的に影響し、一
般的に、耐圧特性が熱的に不安定になる。しかし実施例
では、絶縁膜4に相当するものがないので、このような
熱的不安定性は見られなかつた。
また、ガードリング構造及びフイールドリミツテイング
リング構造は、不純物拡散という比較的手のかかる異質
の製造工程をシヨツトキバリアダイオードの製造工程に
追加することになる。その点、実施例ではガードリング
の助けを借りなくても高耐圧が得られるので、第5図、
第6図の従来例より製造工程が簡略である。
このシヨツトキバリアダイオードにおいては、バリア金
属電極27a、27bとn形領域23との間に主たる順
電流通路となるシヨツトキバリア29、30が生じるの
みでなく、チタン酸化物薄層28とn形領域23との間
に補助的なシヨツトキバリア32が生じる。チタン酸化
物薄層28とn形領域23との間にシヨツトキバリア3
2が生じることは、シヨツトキバリアダイオードの整流
特性、容易特性、飽和電流特性等によつて確認した。例
えば、チタン酸化物薄層の面積を零から増加すると、飽
和電流ISがチタン酸化物薄層の面積とバリア金属電極の
面積との和に略比例して増加する。この比例関係はシヨ
ツトキバリアダイオードの種々の温度において得られる
ことが確認されている。チタン酸化物薄層とバリア金属
電極との和の面積に対して飽和電流ISが略比例的に変化
するということは、バリア金属電極と略同一の電流密度
でチタン酸化物薄層に逆電流が流れることを意味する。
この現象は、チタン酸化物薄層がバリア金属層と略同一
のバリアハイトφBを持つシヨツトキバリアを形成して
いることを端的に示している。
実施例のシヨツトキバリアダイオードが高耐圧を示すの
は、次の2つの理由によるものと考えられる。
(1)チタン酸化物薄層28が、いわゆる高抵抗フイール
ドプレートとして働き、導体フイールドプレートを上回
る高耐圧化効果を発揮している。即ち、ダイオードD1
逆電圧、ダイオードD2に順電圧が加わつているとする
と、チタン酸化物薄層28に流れる微小逆電流によつて
チタン酸化物薄層28に横方向に電位勾配が生じ、チタ
ン酸化物薄層28とn+形領域22との間に加わる逆電圧
は、バリア金属電極27a側からチタン酸化物薄層28
の外周端に向うに従つて小さくなる。この結果、チタン
酸化物薄層28の電界効果によつてn形領域23の表面
側に形成される空乏層の広がり(垂直方向の厚さ)も、
チタン酸化物薄層28の外周端に向かうに従つて小さく
なる。この結果、電界集中が効果的に緩和され、シヨツ
トキバリア29の周辺耐圧が向上している。
(2)バリア金属電極27a、27bからフイールプレー
トとして働くチタン酸化物薄層28へのつながりが、n
形領域23の表面においてシヨツトキバリア29、30
からシヨツトキバリア32への無理のないつながりとな
つている。このため、このつながりの箇所においてブレ
ークダウンが起り易い環境(電界集中点の発生又は臨界
電界強度Ecritの低下した点の発生)が起り難い。
次に、シヨツトキバリア29と30の間隔wを小さくで
きる理由について説明する。実施例では、間隔wの部分
のチタン酸化物薄層28を2つのダイオードD1、D2の高
耐圧化のために共用している。これは第5図、第6図の
従来例ではできない利用の仕方である。ダイオードD1
D2の一方に逆電圧、他方に順電圧が印加されるとバリア
金属電極27aと27bの間には上記逆電圧分に略等し
い電圧が印加されるので、バリア金属電極27aと27
bの間には間隔wの部分のチタン酸化物薄層28を通つ
て電流が流れる。しかし、チタン酸化物薄層28が半絶
縁性の高抵抗層であるため、この抵抗分による電流制限
が働き、この電流は逆電圧が印加されている方のダイオ
ードの漏れ電流として十分に許容できるレベルに留ま
り、耐圧低下を持たらすことはない。なお、ダイオード
D1、D2の両方に逆電圧が加わつても、間隔wの部分のチ
タン酸化物薄層28が兼用のフイールドプレートとして
働くことに変わりはない。
〔実施例 2〕 次に、第3図を参照して本発明の実施例2に係わるシヨ
ツトキバリアダイオード装置を説明する。但し、第3図
において、第1図及び第2図と同一の働きをする部分に
は第1図及び第2図と同一の符号を付してその説明を省
略する。
第3図には第1図(E)に対応するシヨツトキバリアダイ
オード装置が横方向に拡張されてその一部のみが示され
ている。実施例1との相違点の1つは、チタン酸化物薄
層28がAl層25a、25bは直接接続されておらず、
Ti薄層24aを隣接包囲するTi薄層24dとTi薄層24
bを隣接包囲するTi薄層24eをそれぞれ介してAl層2
5a、25bに接続されていることである。このTi薄層
24d、24eはチタン酸化物薄層28を得るための酸
化処理工程の後にフオトエツチングによつてAl層25
a、25bの一部を除去することによつて得る。Ti薄層
24d、24eはTi薄層24a、24bに連続し、n形
領域23との間にシヨツトキバリア33を形成するの
で、便宜上、これもバリア金属電極27a、27bの一
部に含めることにする。但し、Ti薄層24d、24eは
Al層25a、25bに比べれば高抵抗であるので、主た
る順電流通路となるシヨツトキバリアは、Al層25a、
25bの下部にあるシヨツトキバリア29、30のみで
ある。
Ti薄層24d、24eを設けると、耐圧が更に高くな
る。即ち、Al層25a、25bとn形領域23は互いに
異質の物体であるので、Al層25a、25bを設けたこ
とに基づく応力集中点34がAl層25a、25bの周縁
の下部に生じる。この応力集中点34におけるブレーク
ダウンを起す臨界電界強度Ecritは他の部分に比べて低
下している。従つて、この応力集中点34に電界が集中
すれば更にブレークダウンが生じ易くなる。そこで、こ
の実施例ではTi薄層24d、24eを設けることによつ
てチタン酸化物薄層28の内周端を応力集中点34から
離間させている。第1図の場合にはAl層25a、25b
とチタン酸化物薄層28との境界部分の下部に電界が集
中したが、第3図では相対的に導電性の高いTi薄層24
d、24eと導電性の低いチタン酸化物薄層28との境
界部分の下部に電界集中点35が生じる。この様に電界
集中点35が応力集中点34から離れることにより、第
1図の構造のシヨツトキバリアダイオードよりもブレー
クダウンが起り難くなり、耐圧が高くなる。
実施例1との相違点の他の1つは、ガードリングとして
働く環状p+形領域36、37をシヨツトキバリア29、
30を囲むように設けることにより、更に高耐圧化を図
つていることである。ダイオードD1のガードリングとし
て働くp+形領域36は、Ti薄層24dからチタン酸化物
薄層28にかけての位置(電界集中点35)に形成し、
Ti薄層24aからは離間させている。ダイオードD2のガ
ードリングとして働くp+形領域37についても同様であ
る。このため、Ti薄層24d、24eの抵抗分による作
用で順電圧印加時にp+形領域36、37を通して流れる
順電流は無視でき、少数キヤリアの注入に伴う高速応答
性の低下は防止されている。
なお、実施例1に従来例のような標準的なガードリング
構造を組合わせてもよい。この場合、高速応答性の低下
はまぬがれないが、高耐圧化は達成される。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1)チタン酸化物薄層28のシート抵抗は、半導体チツ
プ構造やサイズによつて効果的な範囲が変わるが、10
kΩ/□〜5000MΩ/□、望ましくは10MΩ/□
〜1000MΩ/□に選ぶべきである。
(2)チタン酸化物薄層28の幅c、w2は、約10μm以
上とすることによつて耐圧向上の効果が現われ、30μ
m以上にすることによつてその効果が顕著になる。しか
し、所定の耐圧が得られる歩留りを高くするためには1
00μm以上に設計することが一層望ましい。幅c、w2
を500μm又はこれよりも大きく設定しても耐圧向上
効果を十分に得ることができる。従つて、幅bの上限は
ないが、幅c、w2を500μm以上にしても耐圧の比例
的増大を期待することができないばかりでなく、半導体
チツプが大型化するという問題が生じる。従つて、幅
c、w2を30〜500μmの範囲にすることが望まし
い。
(3)第1図(B)のTi薄層24の膜厚は、膜厚制御、酸化温
度、酸化時間等を勘案して20Å以上にすべきである。
上限については、上限については、上記所定のシート抵
抗が得られるならば制限はないが、Ti薄膜を熱酸化して
チタン酸化物薄層を形成するときには、酸化温度と酸化
時間を勘案して300Å以下とすべきである。プラズマ
酸化のような強力な酸化を行うならば、この上限はさら
に拡大できる。
(4)Ti薄層24cを酸化してチタン酸化物薄層28を得
る時の酸化温度は500℃以下にすることが望ましく、
Au系の電極を用いる時は380℃以下とする。酸化温度
の下限値については、熱酸化法による時では200℃以
上とするが、プラズマ酸化による時では室温以下の低温
とすることもできる。酸化時間はTi薄層24の厚さ、酸
化温度、酸化雰囲気によつて変わるが、5秒〜2時間の
範囲に収めることが望ましい。
(5)チタン酸化物薄層28に対応するものをチタン酸化
物の蒸着やスパツタリングで形成し、Ti薄層24d、2
4eを導電性が比較的高いチタン窒化物層に置き換えて
もよい。チタン窒化物層は、Al層をマスクとしてTi薄層
を窒化することによつて形成し得る。
(6)シート抵抗が高く且つシヨツトキバリアを生成する
薄層としてチタン酸化物薄層が好適であるが、Ta(タン
タル)系材料の酸化物薄層等にすることもできる。ま
た、Ti薄層24及びチタン酸化物薄層28はInやSn等を
添加したものであつてもよい。
(7)GaAsの代りにInp (燐化インジウム)等のIII−V族
化合物やシリコンを使用するシヨツトキバリア半導体装
置にも適用可能である。
(8)集積回路中にシヨツトキバリア半導体装置を形成す
る場合には、n形領域23を島状に囲むようにn+形領域
22を設けてオーミツク電極26をn形領域23の表面
側に設けるブレーナ構造にしてもよい。また、3つ以上
のシヨツトキバリアダイオードを1チツプ内に形成する
場ぬにも適用可能である。
(9)n形領域23、n+形領域22をp形領域と置き換え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)〜(E)は本発明の実施例1に係わるシヨツトキ
バリアダイオード装置を製造工程順に第2図のI−I線
に相当する部分で示す断面図、 第2図は第1図(E)のシヨツトキバリアダイオード装置
を絶縁層を取り除いた状態で示す平面図、 第3図は本発明の実施例2に係わるシヨツトキバリアダ
イオード装置の一部を示す断面図、 第4図はセンタタツプ型のシヨツトキバリアダイオード
装置が使用されるスイツチングレギユレータの出力整流
平滑回路を示す回路図、 第5図は従来のセンタタツプ型のシヨツトキバリアダイ
オード装置を示す断面図、 第6図は従来の別のセンタタツプ型のシヨツトキバリア
ダイオード装置を示す断面図である。 23……n形領域、27a,27b……バリア金属電
極、28……チタン酸化物薄層、29,30……シヨツ
トキバリア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体領域と、 前記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせる
    ことができるように前記半導体領域上に形成された第1
    のバリア金属電極と、 前記半導体領域との間にショットキバリアを生じさせる
    ことができるように前記半導体領域上に形成され、且つ
    前記第1のバリア金属電極に並置された第2のバリア金
    属電極と、 前記第1及び第2のバリア金属電極をそれぞれ包囲する
    と共に前記第1及び第2のバリア金属電極の相互間の共
    通部分を前記第1及び第2のバリア金属電極に基づく第
    1及び第2のショットキバリアの高耐圧化に兼用するよ
    うに前記半導体領域上に配置され、且つ前記第1及び第
    2のバリア金属電極に電気的に接続され、且つ前記第1
    及び第2のバリア金属電極よりも大きなシート抵抗を有
    し、且つ前記半導体領域との間にショットキバリアを生
    じさせることができるように形成された薄層と を備え、前記第1及び第2のバリア金属電極が前記半導
    体領域上に形成された第1の金属層と前記第1の金属層
    の上に形成された第2の金属層とをそれぞれ有し、 前記薄層は前記第1の金属層と同一の金属の酸化物層で
    あり且つ前記第1の金属層に電気的に接続されているこ
    とを特徴とするショットキバリア半導体装置。
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JPS5520216U (ja) * 1978-07-21 1980-02-08

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