JPH0618712B2 - スタンピング成形材料の成形方法 - Google Patents

スタンピング成形材料の成形方法

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JPH0618712B2
JPH0618712B2 JP63293142A JP29314288A JPH0618712B2 JP H0618712 B2 JPH0618712 B2 JP H0618712B2 JP 63293142 A JP63293142 A JP 63293142A JP 29314288 A JP29314288 A JP 29314288A JP H0618712 B2 JPH0618712 B2 JP H0618712B2
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stamping
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吉浩 山名
勲 大西
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリエチレンテレフタレート系樹脂とガラス
繊維からなるスタンピング成形材料の成形方法に関する
ものである。
更に詳しくは耐熱性のより優れたスタンピング成形品を
得るためのスタンピング成形材料の成形方法に関する。
(従来技術) スタンピング成形は、一対の金型間に加熱溶融したスタ
ンピング成形材料を供給し、急速に圧力を加えて賦形す
る方法でなされる。該成形法は鋼板等のプレス成形法と
類似の装置で成形することが可能であり、かつ鋼板に比
べ軽量であること、耐腐蝕性であること等の優れた材料
機能をもつことに加えて、生産性が高い、リブボス等の
一体成形が可能であり、部品数の低減につながる等のメ
リツトがあるために、自動車部品、電気部品、雑貨部品
等に大きな需要が期待されている。スタンピング成形に
供されるスタンピング成形材料は、ガラス長繊維からな
るマツト状物に熱可塑性樹脂を加熱加圧することにより
含浸一体化して得られるものである。
種々の熱可塑性樹脂からなるスタンピング成形材料の中
でも、特にポリエチレンテレフタレート(以下PETと
略称する)からなるスタンピング成形材料は、耐熱性、
剛性、耐油性などに優れた性能を有するものである一
方、成形についてはいくつかの問題点がある。
スタンピング成形材料を成形するには、一対の金型の間
に供給する前に該材料を加熱して溶融せしめる必要があ
る。PETからなるスタンピング成形材料を加熱して樹
脂を溶融せしめるには、約300℃とかなりの高温雰囲
気下にさらさなければならず、このため樹脂の熱劣化が
生じやすい。従つて、該成形材料をスタンピング成形し
て得られた成形品は脆くなり、品質のよい成形品を得る
ことは困難であつた。
熱劣化に対する原因としては、熱可塑性樹脂としてPE
T系樹脂を用いたスタンピング成形材料中に含有する水
分による加水分解が考えられる。該材料中の含有水分率
を測定する方法としてカールフイツシヤー法等によるも
のがあるが、該スタンピング成形材料に関しては、カー
ルフイツシヤー法により測定された水分率という因子の
みでは熱劣化を防ぐことはできなかつた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、PET系樹脂とガラス繊維よりなるス
タンピング成形材料の成形方法について、上述した欠点
を解決し、熱履歴を加えても表面にクラツクの発生しな
い、耐熱性の優れた成形品を確実に成形する方法を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはPET系樹脂からなるスタンピング成形材
料の成形方法について、上述した欠点を解決すべく、鋭
意検討を重ねた結果、該スタンピング成形材料を水分を
含む残存揮発成分という因子で管理することにより品質
の優れた成形品を成形し得ることを見い出し、本発明を
完成させるに至つた。
即ち、本発明は、PET系樹脂とガラス繊維を必須成分
とするスタンピング成形材料を加熱して樹脂を溶融せし
めた後スタンピング成形するに際して、該成形材料中の
残存揮発成分が0.05%未満であるスタンピング成形材料
を用いたスタンピング成形方法である。
本発明において用いられるスタンピング成形材料の必須
成分であるPET系樹脂とは、酸成分としてテレフタル
酸またはそのエステル形成性誘導体を用い、グリコール
成分としてエチレングリコールまたはそのエステル形成
性誘導体を用いて得られるPETを主たる対象とする
が、PET樹脂の性能に影響を及ぼさない範囲でそのテ
レフタル酸成分及び/又はエチレングリコール成分の一
部を共重合成分で置き換えたものでもよい。かかる共重
合成分としては例えばイソフタル酸、フタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ジフエニルジカ
ルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、アセライン酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸等の脂肪族または脂環族ジカルボン酸類、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジ
エチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール等の脂肪族または脂環族ジオール類、ハイドロキノ
ン、レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)スル
ホン等の芳香族ジオール類、ヒドロキシ安息香酸、ヒド
ロキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等が挙げ
られる。これらの共重合成分は一種または二種以上用い
ることができる。
更に、上述のPETにトリメシン酸、トリメリツト酸、
ピロメリツト酸等の多官能のエステル形成能を有する
酸、グリセリン、トリメチロールプロパン等の多官能の
エステル形成能を有するアルコールを共重合せしめても
よい。
上述のPET系樹脂は通常の製造方法、例えば溶融重合
法、固相重合法等によつて製造することができる。
本発明において用いられるスタンピング成形材料の他の
必須成分であるガラス繊維は、その表面に樹脂との接着
性を与えるために例えばシランカツプリング剤などの処
理剤で処理されていることが好ましい。
該ガラス繊維のスタンピング成形材料中の形態としては
特に制限はなく、一定の長さに切断されたストランドが
不定方向に分散しているもの、連続ストランドが機械的
または化学的な結合により結合または絡合されてマツト
状となつているもの、連続ストランドが引きそろえら
れ、一定方向に並んで配向しているもの等、あるいはこ
れらを組み合わせてなるものが挙げられる。
なお、ストランドにはフイラメントを集束させるため
に、柔軟化剤、帯電防止剤などを含有した集束剤を塗布
してもよい。
また本発明において用いられるスタンピング成形材料中
のガラス繊維の含有量は10〜70重量%、更には20
〜60重量%が好ましい。
本発明において用いられるスタンピング成形材料中には
過酸化物分解剤、ラジカル捕捉剤などの酸化防止剤、着
色剤、内部離型剤、滑剤、帯電防止剤などが適宜特性付
与のため添加されていてもよい。
本発明のスタンピング成形方法においては、スタンピン
グ成形材料中の残存揮発成分を管理することに特徴があ
る。本発明においては、スタンピング成形材料を熱風乾
燥機などの加熱装置を用いて、下記の式(1)で示される
残存揮発成分が、0.05%未満であることが必要である。
1:熱処理前のスタンピング成形材料の重量〔g〕 W2: 〃 〃 〔g〕 本発明によつて示される残存揮発成分の詳細については
明らかではないPET系樹脂、ガラス繊維に付着した集
束剤、酸化防止剤等の各種添加剤の低沸点物等が考えら
れる。
本発明において品質の優れた成形品を得るために管理す
べきスタンピング成形材料の残存揮発成分は、160
℃、8時間の条件で熱処理した値を用いる。160℃に
満たない低い温度で熱処理した場合、熱処理時間の経過
と共に徐々にスタンピング成形材料の重量は減少してい
き平衝点に達するまでにかなりの時間を要し、正確な残
存揮発成分量をつかみにくい。また、160℃を越えて
更に高い温度で熱処理をすると、スタンピング成形材料
の表面が黄変し成形材料として好ましくない。また、8
時間の熱処理時間とは、どのような環境におかれたスタ
ンピング成形材料においても十分に平衡点に達する時間
であり、本発明における正確な残存揮発成分が測定でき
る条件である。
本発明において、スタンピング成形品の評価の優劣はマ
トリツクス樹脂の熱劣化に伴う成形品の耐熱性にある。
即ち、熱劣化の激しい成形品は、該成形品に熱履歴を与
えたときにその表面にクラツクの発生が認められ、必ず
しも耐熱性に優れたものとはいえない。
本発明においては、成形品の耐熱性を推測する簡易的な
手法として、スタンピング成形材料をスタンピング成形
して得られる平板状成形品のクラツクの発生の度合、該
成形品に一定の曲げ変形を加えた際のキシミ音の発生の
有無を評価することで対応がつく。
本発明における残存揮発成分は、上述した如く、各種の
低沸点物等が考えられる。耐熱性に優れたスタンピング
成形品を得るためには該残存揮発成分が0.05%未満であ
ることが重要である。0.05%以上の揮発成分を含んだス
タンピング成形材料から得られるスタンピング成形品
は、耐熱性に劣り品質に問題が生じる。
本発明においてスタンピング成形に供されるスタンピン
グ成形材料は、その製造時に本材料に含有させる様々な
添加剤の種類と配合量をコントロールすること、また製
造前原材料の水分を管理して加水分解による低沸点の分
解物発生を防止すること、更には、スタンピング成形前
に揮発物処理をすること等によつて得ることができる。
(実施例) 本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以
下の実施例に限定されるものではない。
本発明における種々の特性は以下の方法により測定し
た。
(1) 残存揮発成分 スタンピング成形材料の重量(W1)を精密天びんによ
り測定した後、160℃に保つた熱風乾燥機中へ該スタ
ンピング成形材料を投入し8時間熱処理をした。熱処理
終了後のスタンピング成形材料をデシケーター中で室温
まで放冷した後、重量(W2)を測定した。残存揮発成
分は下記の式により求めた。
(2) 水分率 電量法水分測定用カールフイツシヤー試薬(三菱化成
(株))を用いて、水分気化装置(三菱化成(株)VA
−05型)微量水分測定装置(三菱化成(株)CA−0
5型)からなる水分測定装置により測定した。
(3) 曲げ軋み音 支点間距離を160mmに設定した支持台の上に長さ20
0mm×巾100mm×厚さ3mmのスタンピング成形した平
板成形品を置き、本成形品の中央部が6mmまで曲げ変形
(たわみ)が生じる程度の荷重を加えたときの軋み音の
有無を判定した。
(4) 表面クラツク スタンピング成形した200×100×3mmの平板成形
品を180℃×5hr熱風乾燥機中で熱履歴を与えた後常
温まで放冷し、該平板成形品の表面を肉眼にて或いは倍
率5倍の拡大鏡にてクラツク発生の有無を観察した(視
野約5mm)。
実施例1 ポリエチレンテレフタレート((株)クラレ製)100
重量部当り酸化防止剤としてIrganox1010
(チバガイギー社製)0.4部、Irgaphos168
(チバガイギー社製)0.8部、カーボンブラツク0.2部及
び粉状内部離型剤0.3部の割合で混合したものをシリン
ダー温度270℃に保つた押出機を用いて混練した後、
シートを得た。
次いで、ガラスマツト(チヨツプドストランドマツト、
目付450g/m2)と該シートを交互に重ね合せた後
約300℃で加熱加圧することにより含浸一体化せし
め、ガラス含有率が40重量%である約4mm厚さのスタ
ンピング成形材料を得た。該スタンピング成形材料は室
内で2週間暴露した後120℃で24時間熱風乾燥機中
で揮発成分を処理した。該スタンピング成形材料の残存
揮発成分量は第1表に示した如くである。次いで該スタ
ンピング成形材料を85×175mmに切断し、300℃
に加熱して樹脂を溶融せしめた後内寸が100×200
mmであって、160℃に保たれた金型内へすみやかに移
しスタンピング成形を行い、3mm厚さの平板成形品を得
た。該平板成形品は耐熱性に優れていた。
比較例1 スタンピング成形材料の揮発物処理条件が120℃で1
0時間である他は実施例1と同一の方法で得た平板成形
品は、スタンピング成形材料の水分率としては実施例1
とほぼ同一であるものの、スタンピング成形後の平板成
形品にはクラツクが発生した。
実施例2、3および比較例2 スタンピング成形材料の揮発物処理条件を140℃で8
時間(実施例2)、24時間(実施例3)および4時間
(比較例2)に変更した他は実施例1と同一の方法で平
板成形品を得た。該処理条件下での水分率の差異はほと
んど見られないが、残存揮発生分として見た場合、明ら
かに差が現われており、成形品の品質ともよく対応がつ
いていた。
〔発明の効果〕 以上の如くポリエチレンテレフタレート系樹脂とガラス
繊維を必須成分とするスタンピング成形材料を該成形材
料中に含まれる低沸点物等を総合した残存揮発成分とい
う因子で管理することにより耐熱性に優れた、品質のよ
いスタンピング成形品が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート系樹脂とガラ
    ス繊維と必須成分とするスタンピング成形材料を加熱し
    て樹脂を溶融せしめた後スタンピング成形するに際し
    て、該成形材料中の残存揮発成分が0.05%未満であるス
    タンピング成形材料を用いることを特徴とするスタンピ
    ング成形材料の成形方法。
JP63293142A 1988-11-18 1988-11-18 スタンピング成形材料の成形方法 Expired - Lifetime JPH0618712B2 (ja)

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DE2217986A1 (de) * 1972-04-14 1973-10-25 Daimler Benz Ag Tragstueck eines schiebedachs, vorzugsweise fuer kraftfahrzeuge
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