JPH0618799B2 - 2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの製造法 - Google Patents
2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの製造法Info
- Publication number
- JPH0618799B2 JPH0618799B2 JP32847388A JP32847388A JPH0618799B2 JP H0618799 B2 JPH0618799 B2 JP H0618799B2 JP 32847388 A JP32847388 A JP 32847388A JP 32847388 A JP32847388 A JP 32847388A JP H0618799 B2 JPH0618799 B2 JP H0618799B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isomer
- diisopropylnaphthalene
- fraction
- adsorption
- isomers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C15/00—Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
- C07C15/20—Polycyclic condensed hydrocarbons
- C07C15/24—Polycyclic condensed hydrocarbons containing two rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/12—Purification; Separation; Use of additives by adsorption, i.e. purification or separation of hydrocarbons with the aid of solids, e.g. with ion-exchangers
- C07C7/13—Purification; Separation; Use of additives by adsorption, i.e. purification or separation of hydrocarbons with the aid of solids, e.g. with ion-exchangers by molecular-sieve technique
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ナフタレンとプロピレンから2,7-ジイソプロ
ピルナフタレン及び2,6-ジイソプロピルナフタレンを工
業的に有利に製造する方法に関するものである。
ピルナフタレン及び2,6-ジイソプロピルナフタレンを工
業的に有利に製造する方法に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 2,7-ナフタレンジカルボン酸及び2,6-ナフタレンジカル
ボン酸から得られるポリエステルは、特開昭58-162630
号に記載される様に、液晶ポリマーと呼ばれ、液体結晶
化度が高く、全体のバランスのとれた強い機械的性質を
示す重合体であるため、ポリエステル原料として2,7-及
び2,6-ナフタレンジカルボン酸を工業的に有利に製造す
る方法の確立が望まれている。
ボン酸から得られるポリエステルは、特開昭58-162630
号に記載される様に、液晶ポリマーと呼ばれ、液体結晶
化度が高く、全体のバランスのとれた強い機械的性質を
示す重合体であるため、ポリエステル原料として2,7-及
び2,6-ナフタレンジカルボン酸を工業的に有利に製造す
る方法の確立が望まれている。
2,7-及び2,6-ナフタレンジカルボン酸は、ナフタレンを
プロピレンによりアルキル化して得られる2,7-及び2,6-
ジイソプロピルナフタレンをそれぞれ酸化することによ
り製造することができる。またその原料である2,7-及び
2,6-ジイソプロピルナフタレンは、ナフタレンをプロピ
レンによりイソプロピル化することにより、あるいはこ
の得られたイソプロピル化生成物をさらにトランスアル
キル化することによって製造し得るものである(特開昭
52-17452号公報)。
プロピレンによりアルキル化して得られる2,7-及び2,6-
ジイソプロピルナフタレンをそれぞれ酸化することによ
り製造することができる。またその原料である2,7-及び
2,6-ジイソプロピルナフタレンは、ナフタレンをプロピ
レンによりイソプロピル化することにより、あるいはこ
の得られたイソプロピル化生成物をさらにトランスアル
キル化することによって製造し得るものである(特開昭
52-17452号公報)。
しかしながら、ナフタレンをプロピレンでイソプロピル
化する場合には、2,7-及び2,6-ジイソプロピルナフタレ
ン以外のジイソプロピルナフタレンや、モノイソプロピ
ルナフタレン、トリイソプロピルナフタレン等の副生物
が多量生成する。従って、ナフタレンとプロピレンを原
料として2,7-及び2,6-ジイソプロピルナフタレンを製造
する場合には、それらの副生物の生成を抑制して目的物
を収率よくかつ経済的に有利に製造し得るプロセスの開
発が強く要望されるが、従来、このような要望に応え得
るようなプロセスは未だ開発されていない。
化する場合には、2,7-及び2,6-ジイソプロピルナフタレ
ン以外のジイソプロピルナフタレンや、モノイソプロピ
ルナフタレン、トリイソプロピルナフタレン等の副生物
が多量生成する。従って、ナフタレンとプロピレンを原
料として2,7-及び2,6-ジイソプロピルナフタレンを製造
する場合には、それらの副生物の生成を抑制して目的物
を収率よくかつ経済的に有利に製造し得るプロセスの開
発が強く要望されるが、従来、このような要望に応え得
るようなプロセスは未だ開発されていない。
(発明の課題) 本発明は、ナフタレンとプロピレンから、2,7-及び2,6-
ジイソプロピルナフタレンをそれぞれ収率よくかつ経済
的に有利に製造し得るプロセスを開発することをその課
題とする。
ジイソプロピルナフタレンをそれぞれ収率よくかつ経済
的に有利に製造し得るプロセスを開発することをその課
題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成するに到った。
結果、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明によれば、モノイソプロピルナフタレ
ンとナフタレンを主とする混合物をプロピレンでイソプ
ロピル化するイソプロピル化処理工程(IP)と、該イソプ
ロピル化生成物をトランスアルキル化処理するトランス
アルキル化処理工程(T)と、該トランスアルキル化処理
工程(T)の生成物をジイソプロピルナフタレン留分とジ
イソプロピルナフタレン未満の低沸点留分とトリイソプ
ロピルナフタレン以上の高沸点留分とに分離する工程(S
-I)と、該分離されたジイソプロピルナフタレン留分か
らそれに含まれる2,7-異性体を分離する工程(S-II)と、
該分離工程(S-II)から得られる2,7-異性体を分離除去し
た後のジイソプロピルナフタレン混合物から2,6-異性体
を分離する工程(S-III)からなり該分離工程(S-I)で分離
された低沸点留分及び高沸点留分をさらに各々軽質分と
重質分とに分離するとともに該高沸点留分の軽質分を該
トランスアルキル化処理工程(T)に循環させ、該低沸点
留分の軽質分を該イソプロピル化処理工程(IP)に循環さ
せることを特徴とする2,7-ジイソプロピルナフタレン及
び2,6-ジイソプロピルナフタレンの製造法が提供され
る。
ンとナフタレンを主とする混合物をプロピレンでイソプ
ロピル化するイソプロピル化処理工程(IP)と、該イソプ
ロピル化生成物をトランスアルキル化処理するトランス
アルキル化処理工程(T)と、該トランスアルキル化処理
工程(T)の生成物をジイソプロピルナフタレン留分とジ
イソプロピルナフタレン未満の低沸点留分とトリイソプ
ロピルナフタレン以上の高沸点留分とに分離する工程(S
-I)と、該分離されたジイソプロピルナフタレン留分か
らそれに含まれる2,7-異性体を分離する工程(S-II)と、
該分離工程(S-II)から得られる2,7-異性体を分離除去し
た後のジイソプロピルナフタレン混合物から2,6-異性体
を分離する工程(S-III)からなり該分離工程(S-I)で分離
された低沸点留分及び高沸点留分をさらに各々軽質分と
重質分とに分離するとともに該高沸点留分の軽質分を該
トランスアルキル化処理工程(T)に循環させ、該低沸点
留分の軽質分を該イソプロピル化処理工程(IP)に循環さ
せることを特徴とする2,7-ジイソプロピルナフタレン及
び2,6-ジイソプロピルナフタレンの製造法が提供され
る。
次に、本発明のプロセスを各工程について詳述する。
本発明におけるイソプロピル化処理工程は、モノイソプ
ロピルナフタレンとナフタレンを主とする混合物に、ア
ルキル化触媒の存在下、プロピレンを反応させることに
より実施される。このイソプロピル化反応は、従来良く
知られた反応であり、従来公知の方法に従って液相又は
気相反応として実施される。
ロピルナフタレンとナフタレンを主とする混合物に、ア
ルキル化触媒の存在下、プロピレンを反応させることに
より実施される。このイソプロピル化反応は、従来良く
知られた反応であり、従来公知の方法に従って液相又は
気相反応として実施される。
アルキル化触媒としては、フリーデルクラフト触媒又は
固体酸触媒が用いられる。フリーデルクラフト触媒とし
ては、塩化アルミニウム、弗化水素、リン酸等が挙げら
る。フリーデルクラフト触媒を用いてイソプロピル化反
応を行う場合、反応は、常温〜150℃、好ましくは50〜1
00℃の温度、常圧〜10気圧の圧力、対原料に対する触媒
比0.001〜0.3、好ましくは0.02〜0.2の条件で行われ
る。
固体酸触媒が用いられる。フリーデルクラフト触媒とし
ては、塩化アルミニウム、弗化水素、リン酸等が挙げら
る。フリーデルクラフト触媒を用いてイソプロピル化反
応を行う場合、反応は、常温〜150℃、好ましくは50〜1
00℃の温度、常圧〜10気圧の圧力、対原料に対する触媒
比0.001〜0.3、好ましくは0.02〜0.2の条件で行われ
る。
本発明においては、固体酸触媒の使用が有利である。固
体酸触媒としては、例えば、シリカ・アルミナ、結晶性
アルミノシリケート、酸化ニッケル・シリカ、酸化銀・
シリカアルミナ、シリカ・マグネシア、アルミナ・ボリ
ア、固体リン酸、リン酸アルミニウム、リン酸ジルコニ
ウム等が挙げられる。本発明において用いる特に好まし
い触媒は、非ゼオライト系シリカ・アルミナ又はゼオラ
イトである。ゼオライトを用いる場合、反応系には適量
の水を共存させるのが好ましい。
体酸触媒としては、例えば、シリカ・アルミナ、結晶性
アルミノシリケート、酸化ニッケル・シリカ、酸化銀・
シリカアルミナ、シリカ・マグネシア、アルミナ・ボリ
ア、固体リン酸、リン酸アルミニウム、リン酸ジルコニ
ウム等が挙げられる。本発明において用いる特に好まし
い触媒は、非ゼオライト系シリカ・アルミナ又はゼオラ
イトである。ゼオライトを用いる場合、反応系には適量
の水を共存させるのが好ましい。
固体酸触媒を用いてイソプロピル化反応を行う場合、温
度150℃〜250℃でかつ存在するナフタレンが実質的に液
相を示す圧力条件下で実施するのがよい。反応圧力は反
応温度に応じて常圧ないし30kg/cm2Gの加圧条件が採用
される。接触時間は、0.02〜6時間、好ましくは0.4〜3.
5時間である。
度150℃〜250℃でかつ存在するナフタレンが実質的に液
相を示す圧力条件下で実施するのがよい。反応圧力は反
応温度に応じて常圧ないし30kg/cm2Gの加圧条件が採用
される。接触時間は、0.02〜6時間、好ましくは0.4〜3.
5時間である。
固体酸触媒を用いるイソプロピル化反応では、前記のよ
うに、150〜250℃でナフタレンが液相を示す圧力条件が
好ましく採用されるが、このような条件の採用によって
高沸点物の副生が著しく抑制される。本発明者らの研究
によれば、固体酸触媒を用いる場合の高沸点物の生成
は、ガス状のプロピレンが固体酸触媒と直接接触するこ
とによって著しく促進されるが、このプロピレンと固体
酸触媒との接触を液相ナフタレンで遮断する時には、高
沸点物の生成が著しく抑制されることが見出された。し
たがって、この固体酸触媒を用いるイソプロピル化工程
では、ナフタレン液相分が実質的に存在する温度および
圧力条件が好ましく採用される。そのような条件は、好
ましくは250℃以下で見い出すのがよい。これより高い
温度になると副反応の進行あるいはナフタレンの液相を
実質的に存在させるために必要以上に高い圧力を要する
こととなり不利である。固体酸触媒を用いる場合、気相
反応の使用が一般的であるが、本発明の場合、液相反応
においても、円滑にイソプロピル化反応を進行させるこ
とができる。反応温度が150℃より低くなると反応速度
が低下し、円滑なイソプロピル化反応の実施が困難にな
る。
うに、150〜250℃でナフタレンが液相を示す圧力条件が
好ましく採用されるが、このような条件の採用によって
高沸点物の副生が著しく抑制される。本発明者らの研究
によれば、固体酸触媒を用いる場合の高沸点物の生成
は、ガス状のプロピレンが固体酸触媒と直接接触するこ
とによって著しく促進されるが、このプロピレンと固体
酸触媒との接触を液相ナフタレンで遮断する時には、高
沸点物の生成が著しく抑制されることが見出された。し
たがって、この固体酸触媒を用いるイソプロピル化工程
では、ナフタレン液相分が実質的に存在する温度および
圧力条件が好ましく採用される。そのような条件は、好
ましくは250℃以下で見い出すのがよい。これより高い
温度になると副反応の進行あるいはナフタレンの液相を
実質的に存在させるために必要以上に高い圧力を要する
こととなり不利である。固体酸触媒を用いる場合、気相
反応の使用が一般的であるが、本発明の場合、液相反応
においても、円滑にイソプロピル化反応を進行させるこ
とができる。反応温度が150℃より低くなると反応速度
が低下し、円滑なイソプロピル化反応の実施が困難にな
る。
固体酸触媒としてゼオライト触媒(H型)を用いる場合、
反応系に水を共存させるのが好ましい。この水の共存に
よってコークの生成抑制等の利点が得られる。反応系に
対する水の添加方法としては、あらかじめ反応原料であ
るプロピレンガスやモノイソプロピルナフタレンとナフ
タレンを主体とする混合物に添加しておく方法や、好ま
しくは、スチームとして反応系に供給する方法等があ
る。反応系における水の量は、液相成分100重量部に対
して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜1重量部の割合で
ある。
反応系に水を共存させるのが好ましい。この水の共存に
よってコークの生成抑制等の利点が得られる。反応系に
対する水の添加方法としては、あらかじめ反応原料であ
るプロピレンガスやモノイソプロピルナフタレンとナフ
タレンを主体とする混合物に添加しておく方法や、好ま
しくは、スチームとして反応系に供給する方法等があ
る。反応系における水の量は、液相成分100重量部に対
して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜1重量部の割合で
ある。
固体酸触媒を用いるイソプロピル化処理工程を実施する
場合の反応方式としては、固体酸触媒を充填した反応塔
を用い、その一方の端部からプロピレンをガス状で及び
モノイソプロピルナフタレンとナフタレンを含む混合物
を液体状で導入し、他の端部からイソプロピル化生成物
を抜出す流通方式の採用が有利である。
場合の反応方式としては、固体酸触媒を充填した反応塔
を用い、その一方の端部からプロピレンをガス状で及び
モノイソプロピルナフタレンとナフタレンを含む混合物
を液体状で導入し、他の端部からイソプロピル化生成物
を抜出す流通方式の採用が有利である。
モノイソプロピルナフタレンとナフタレンを含む混合物
に、アルキル化触媒の存在下、プロピレンを反応させる
イソプロピル化処理工程では、未反応ナフタレン、モノ
イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、
トリイソプロピルナフタレン及びそれより高沸点のポリ
イソプロピルナフタレンを含むイソプロピル化生成物が
得られる。
に、アルキル化触媒の存在下、プロピレンを反応させる
イソプロピル化処理工程では、未反応ナフタレン、モノ
イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、
トリイソプロピルナフタレン及びそれより高沸点のポリ
イソプロピルナフタレンを含むイソプロピル化生成物が
得られる。
本発明において、このイソプロピル化処理工程には、原
料としてナフタレンとプロピレンが導入され、さらに後
続のトランスアルキル化反応生成物の分離工程(S-I)で
得られたジイソプロピルナフタレンより低沸点留分の軽
質分が循環される。このような(軽質分)を循環してイソ
プロピル化反応を行う場合には、その循環された軽質分
を構成する未反応ナフタレン及びモノイソプロピルナフ
タレンとプロピレンとの反応によるイソプロピル化反応
が生起してジイソプロピルナフタレンが生成される。
料としてナフタレンとプロピレンが導入され、さらに後
続のトランスアルキル化反応生成物の分離工程(S-I)で
得られたジイソプロピルナフタレンより低沸点留分の軽
質分が循環される。このような(軽質分)を循環してイソ
プロピル化反応を行う場合には、その循環された軽質分
を構成する未反応ナフタレン及びモノイソプロピルナフ
タレンとプロピレンとの反応によるイソプロピル化反応
が生起してジイソプロピルナフタレンが生成される。
このイソプロピル化処理工程のアルキル化度、即ち、イ
ソプロピル化生成物中のイソプロピル基とナフタレン核
とのモル比は、通常、0.5〜2.5、好ましくは1.6〜2.3の
範囲である。このモル比の調節は、反応時間やイソプロ
ピル化処理工程へのプロピレンの導入速度等によって行
うことができる。
ソプロピル化生成物中のイソプロピル基とナフタレン核
とのモル比は、通常、0.5〜2.5、好ましくは1.6〜2.3の
範囲である。このモル比の調節は、反応時間やイソプロ
ピル化処理工程へのプロピレンの導入速度等によって行
うことができる。
このトランスアルキル化処理工程は、前記で得られたイ
ソプロピル化生成物を、フリーデルクラフト触媒又は固
体酸触媒と接触させ、ナフタレン核に結合するイソプロ
ピル基を他のナフタレン核に移動させる工程である。例
えばナフタレン又はモノイソプロピルナフタレンとトリ
イソプロピルナフタレンとの間の反応により、ジイソプ
ロピルナフタレンが生成する。また、このトランスアル
キル化工程では、トランスアルキル化反応の他、ジイソ
プロピルナフタレンの異性化反応も起り、ジイソプロピ
ルナフタレン中の異性体の割合はほぼ平衡組成に保持さ
れる。トランスアルキル化処理は、前記イソプロピル化
処理と同一の反応器又は別の反応器で行うことができ
る。
ソプロピル化生成物を、フリーデルクラフト触媒又は固
体酸触媒と接触させ、ナフタレン核に結合するイソプロ
ピル基を他のナフタレン核に移動させる工程である。例
えばナフタレン又はモノイソプロピルナフタレンとトリ
イソプロピルナフタレンとの間の反応により、ジイソプ
ロピルナフタレンが生成する。また、このトランスアル
キル化工程では、トランスアルキル化反応の他、ジイソ
プロピルナフタレンの異性化反応も起り、ジイソプロピ
ルナフタレン中の異性体の割合はほぼ平衡組成に保持さ
れる。トランスアルキル化処理は、前記イソプロピル化
処理と同一の反応器又は別の反応器で行うことができ
る。
本発明においては、このトランスアルキル化処理工程に
は、後続の分離工程(S-I)で得られたトリイソプロピル
ナフタレン以上の高沸点留分の軽質分が循環され反応に
関与する。
は、後続の分離工程(S-I)で得られたトリイソプロピル
ナフタレン以上の高沸点留分の軽質分が循環され反応に
関与する。
このトランスアルキル化処理をフリーデルクラフト触媒
を用いて行う場合、その反応条件は前記したイソプロピ
ル化処理条件とほぼ同じかあるいはそれよりもシビアな
条件が採用される。
を用いて行う場合、その反応条件は前記したイソプロピ
ル化処理条件とほぼ同じかあるいはそれよりもシビアな
条件が採用される。
本発明におけるトランスアルキル化処理は、好ましくは
固体酸触媒、より好ましくは非ゼオライト系シリカ・ア
ルミナ又はゼオライトを用いて行われる。
固体酸触媒、より好ましくは非ゼオライト系シリカ・ア
ルミナ又はゼオライトを用いて行われる。
固体酸触媒を用いるトランスアルキル化処理工程の反応
条件としては、250℃〜300℃の温度で、存在するナフタ
レンが実質的に気相を示す圧力条件が採用される。反応
温度が300℃を超えるようになると、分解反応が起り、
副生物の生成割合が多くなる。前記のようにナフタレン
が実質的に気相を示す温度及び圧力条件に保持してトラ
ンスアルキル化処理を行うと、トランスアルキル化処理
工程における反応に参加する混合物のアルキル化度を実
質的に向上せしめることになり、副反応をさけるためア
ルキル化度をイソプロピル化処理工程にて低くめに選定
しても十分な選択性が得られる等の点で有利である。反
応圧力は、反応温度に応じて、常圧〜20kg/cm2Gであ
り、接触時間は0.02〜6.0hr、好ましくは0.4〜3.5hrで
ある。固体酸触媒を用いる反応方式としては、固体酸触
媒を充填した反応塔を用い、その一方の端部から、ナフ
タレンが気相を示す温度及び圧力条件に加熱した気液混
合物からなるイソプロピル化生成物及び循環留分を導入
し、他方の端部からトランスアルキル化生成分を抜出す
流通方式の採用が有利である。
条件としては、250℃〜300℃の温度で、存在するナフタ
レンが実質的に気相を示す圧力条件が採用される。反応
温度が300℃を超えるようになると、分解反応が起り、
副生物の生成割合が多くなる。前記のようにナフタレン
が実質的に気相を示す温度及び圧力条件に保持してトラ
ンスアルキル化処理を行うと、トランスアルキル化処理
工程における反応に参加する混合物のアルキル化度を実
質的に向上せしめることになり、副反応をさけるためア
ルキル化度をイソプロピル化処理工程にて低くめに選定
しても十分な選択性が得られる等の点で有利である。反
応圧力は、反応温度に応じて、常圧〜20kg/cm2Gであ
り、接触時間は0.02〜6.0hr、好ましくは0.4〜3.5hrで
ある。固体酸触媒を用いる反応方式としては、固体酸触
媒を充填した反応塔を用い、その一方の端部から、ナフ
タレンが気相を示す温度及び圧力条件に加熱した気液混
合物からなるイソプロピル化生成物及び循環留分を導入
し、他方の端部からトランスアルキル化生成分を抜出す
流通方式の採用が有利である。
本発明で用いるトランスアルキル化処理工程には、後記
分離工程(S-I)で分離されたジイソプロピルナフタレン
未満の低沸点留分の一部および/またはトリイソプロピ
ルナフタレン以上の高沸点留分の一部を循環することも
できるが、このトランスアルキル化処理工程では、反応
系中にトリイソプロピルナフタレン以上のポリイソプロ
ピルナフタレンが多量存在すると、イソプロピル基およ
びナフタレン核以外の構造単位を有する例えばイソプロ
ピルテトラリン等の副生物が生成しやすい。従って、こ
れらの副生物を抑制するには、トランスアルキル化処理
工程でのアルキル化度、即ち、トランスアルキル化処理
工程に供給される全供給物(循環留分を含む)中のイソ
プロピル基とナフタレン核とのモル比を規定することが
有効であるが、本発明の場合、そのモル比を2.5以下、
好ましくは1.6〜2.2の範囲に規定するのがよい。これよ
り高くなると、前記副生物の生成が著しくなる。
分離工程(S-I)で分離されたジイソプロピルナフタレン
未満の低沸点留分の一部および/またはトリイソプロピ
ルナフタレン以上の高沸点留分の一部を循環することも
できるが、このトランスアルキル化処理工程では、反応
系中にトリイソプロピルナフタレン以上のポリイソプロ
ピルナフタレンが多量存在すると、イソプロピル基およ
びナフタレン核以外の構造単位を有する例えばイソプロ
ピルテトラリン等の副生物が生成しやすい。従って、こ
れらの副生物を抑制するには、トランスアルキル化処理
工程でのアルキル化度、即ち、トランスアルキル化処理
工程に供給される全供給物(循環留分を含む)中のイソ
プロピル基とナフタレン核とのモル比を規定することが
有効であるが、本発明の場合、そのモル比を2.5以下、
好ましくは1.6〜2.2の範囲に規定するのがよい。これよ
り高くなると、前記副生物の生成が著しくなる。
この工程は、前記で得られたイソプロピル化生成物のト
ランスアルキル化生成物を蒸留し、ジイソプロピルナフ
タレン留分と、ジイソプロピルナフタレン未満の低沸点
留分と、トリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分
とに分離する工程である。この蒸留分離工程で分離され
たジイソプロピルナフタレン留分は、これを後続の2,7-
ジイソプロピルナフタレン分離工程(S-II)へ供給し、ま
た低沸点留分及び高沸点留分は、その少なくとも一部
を、それぞれ軽質分と重質分とに分離する分離工程に供
給する。
ランスアルキル化生成物を蒸留し、ジイソプロピルナフ
タレン留分と、ジイソプロピルナフタレン未満の低沸点
留分と、トリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分
とに分離する工程である。この蒸留分離工程で分離され
たジイソプロピルナフタレン留分は、これを後続の2,7-
ジイソプロピルナフタレン分離工程(S-II)へ供給し、ま
た低沸点留分及び高沸点留分は、その少なくとも一部
を、それぞれ軽質分と重質分とに分離する分離工程に供
給する。
前記で分離されたジイソプロピルナフタレン留分は、ジ
イソプロピルナフタレンの1,6-異性体、1,7-異性体、1,
4-異性体、2,6-異性体、2,7-異性体、1,5-異性体、1,3-
異性体、2,3-異性体、特に2,6-異性体及び2,7-異性体が
主成分として含まれる。
イソプロピルナフタレンの1,6-異性体、1,7-異性体、1,
4-異性体、2,6-異性体、2,7-異性体、1,5-異性体、1,3-
異性体、2,3-異性体、特に2,6-異性体及び2,7-異性体が
主成分として含まれる。
〔2,7-ジイソプロピルナフタレンの分離工程(S-II)〕 この工程は、前記蒸留分離工程(S-I)で分離されたジイ
ソプロピルナフタレン留分から、2,7-異性体を分離回収
する工程である。この分離工程(S-II)は、ジイソプロピ
ルナフタレン留分から2,7-異性体を選択的に分離し得る
方法であれば任意の分離法が採用できるが、本発明者が
開発した蒸留と吸着分離とを組合せた方法を採用するの
が有利である。以下、この蒸留と吸着分離とを組合せた
2,7-異性体分離法について詳述する。
ソプロピルナフタレン留分から、2,7-異性体を分離回収
する工程である。この分離工程(S-II)は、ジイソプロピ
ルナフタレン留分から2,7-異性体を選択的に分離し得る
方法であれば任意の分離法が採用できるが、本発明者が
開発した蒸留と吸着分離とを組合せた方法を採用するの
が有利である。以下、この蒸留と吸着分離とを組合せた
2,7-異性体分離法について詳述する。
ジイソプロピルナフタレン留分からそれに含まれる2,7-
異性体を分離するための第1の方法は、ジイソプロピル
ナフタレン留分を蒸留処理して、1,7-及び1,3-異性体を
分離する第1段階と、該第1段階で得られた1,7-及び1,3-
異性体を含有しないジイソプロピルナフタレン異性体混
合物を、2,7-異性体に選択吸着性を示すゼオライト吸着
剤及び脱着剤を用いて吸着分離処理して、2,7-異性体を
含むエクストラクトと、2,6-異性体を含むラフィネート
を得る第2段階とからなる。また、第2の方法は、ジイソ
プロピルナフタレン留分を2,7-及び1,7-異性体に選択吸
着性を示すゼオライト吸着剤及び脱着剤を用いて吸着分
離処理して、2,7-及び1,7-異性体を含むエクストラクト
と2,6-異性体を含むラフィネートを得る第1段階と、該
第1段階で得られたエクストラクトを蒸留処理して、2,7
-異性体と1,7-異性体を相互に分離して、2,7-異性体を
得る第2段階とからなる。
異性体を分離するための第1の方法は、ジイソプロピル
ナフタレン留分を蒸留処理して、1,7-及び1,3-異性体を
分離する第1段階と、該第1段階で得られた1,7-及び1,3-
異性体を含有しないジイソプロピルナフタレン異性体混
合物を、2,7-異性体に選択吸着性を示すゼオライト吸着
剤及び脱着剤を用いて吸着分離処理して、2,7-異性体を
含むエクストラクトと、2,6-異性体を含むラフィネート
を得る第2段階とからなる。また、第2の方法は、ジイソ
プロピルナフタレン留分を2,7-及び1,7-異性体に選択吸
着性を示すゼオライト吸着剤及び脱着剤を用いて吸着分
離処理して、2,7-及び1,7-異性体を含むエクストラクト
と2,6-異性体を含むラフィネートを得る第1段階と、該
第1段階で得られたエクストラクトを蒸留処理して、2,7
-異性体と1,7-異性体を相互に分離して、2,7-異性体を
得る第2段階とからなる。
前記吸着分離において用いるゼオライト吸着剤は、2,7-
異性体及び1,7-異性体に選択的に吸着性を示すもので、
ホージャサイト型ゼオライト吸着剤が用いられ、金属置
換Y型ゼオライトが好ましく用いられる。この場合、置
換金属としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属が用
いられるが、特にカリウムが好ましい。
異性体及び1,7-異性体に選択的に吸着性を示すもので、
ホージャサイト型ゼオライト吸着剤が用いられ、金属置
換Y型ゼオライトが好ましく用いられる。この場合、置
換金属としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属が用
いられるが、特にカリウムが好ましい。
ジイソプロピルナフタレン異性体混合物をゼオライト吸
着剤で吸着処理した時に、ゼオライト吸着剤に対するジ
イソプロピルナフタレン異性体の2,7-異性体を基準とし
た吸着力の強さは、相対分離係数β(2,7/i)で表わさ
れ、次の式で示される。
着剤で吸着処理した時に、ゼオライト吸着剤に対するジ
イソプロピルナフタレン異性体の2,7-異性体を基準とし
た吸着力の強さは、相対分離係数β(2,7/i)で表わさ
れ、次の式で示される。
β(2,7/i)=K(2,7)/K(i) (I) ここで、K(2,7)Kびk(i)は、それぞれ、2,7-異性体の
固液平衡定数及び異性体iの固液平衡定数を示し、次の
式で定義される。
固液平衡定数及び異性体iの固液平衡定数を示し、次の
式で定義される。
前記相対分離係数β(2,7/i)の値が1より小さい異性体は
2,7-異性体よりも吸着されやすいことを示し、逆に1よ
り大きい異性体は2,7-異性体よりも吸着されにくいこと
を示す。ゼオライト吸着剤に対する1,7-異性体の相対分
離係数β(2,7/1,7)の値はほぼ1であり、他の異性体の相
対分離係数β(2,7/i)は1より大きな値を示す。従って、
ゼオライト吸着剤を用いることにより、ジイソプロピル
ナフタレン異性体混合物から、2,7-及び1,7-異性体を選
択的に吸着分離することが可能である。ゼオライト吸着
剤としては、2,7-及び1,7-異性体以外の異性体の相対分
離係数β(2,7/i)が2以上を示すものの使用が好ましい。
2,7-異性体よりも吸着されやすいことを示し、逆に1よ
り大きい異性体は2,7-異性体よりも吸着されにくいこと
を示す。ゼオライト吸着剤に対する1,7-異性体の相対分
離係数β(2,7/1,7)の値はほぼ1であり、他の異性体の相
対分離係数β(2,7/i)は1より大きな値を示す。従って、
ゼオライト吸着剤を用いることにより、ジイソプロピル
ナフタレン異性体混合物から、2,7-及び1,7-異性体を選
択的に吸着分離することが可能である。ゼオライト吸着
剤としては、2,7-及び1,7-異性体以外の異性体の相対分
離係数β(2,7/i)が2以上を示すものの使用が好ましい。
脱着剤は、ゼオライト吸着剤にすみやかに吸着されて既
に吸着されている物質を脱着する能力のある物質を用い
ればよく、芳香族系脱着剤が好ましく用いられる。特に
好ましい脱着剤は、次の一般式で表わされるアルキルベ
ンゼン類である。
に吸着されている物質を脱着する能力のある物質を用い
ればよく、芳香族系脱着剤が好ましく用いられる。特に
好ましい脱着剤は、次の一般式で表わされるアルキルベ
ンゼン類である。
前記式中、R及びR′はメチル基、エチル基、n-プロピル
基又はイソプロピル基を表わし、nは0又は1である。
基又はイソプロピル基を表わし、nは0又は1である。
また、脱着剤としては、前記のジイソプロピルナフタレ
ン異性体iの場合と同様に定義される脱着剤Dの相対分離
係数β(2,7/D)の値が 0.5〜3、好ましくは1〜2の範囲にあるものの使用が好ま
しい。この脱着剤の相対分離係数β(2,7/D)の値が大き
すぎると非常に多量の脱着剤が必要となり、一方、小さ
すぎるとゼオライト吸着剤の使用量を多くすることが必
要になるので、経済上好ましくない。
ン異性体iの場合と同様に定義される脱着剤Dの相対分離
係数β(2,7/D)の値が 0.5〜3、好ましくは1〜2の範囲にあるものの使用が好ま
しい。この脱着剤の相対分離係数β(2,7/D)の値が大き
すぎると非常に多量の脱着剤が必要となり、一方、小さ
すぎるとゼオライト吸着剤の使用量を多くすることが必
要になるので、経済上好ましくない。
前記吸着分離は、クロマトグラフィー法による吸着分離
技術により実施され、固定床、移動床によっても実施可
能であるが、好ましくは向流式擬似移動床方式で実施さ
れる。擬似移動床方式による吸着分離技術は、既に確立
された技術であり、キシレン異性体混合物の吸着分離に
適用されており、例えば、特公昭42-15681号公報、特公
昭50-10547号公報等に記載されている。
技術により実施され、固定床、移動床によっても実施可
能であるが、好ましくは向流式擬似移動床方式で実施さ
れる。擬似移動床方式による吸着分離技術は、既に確立
された技術であり、キシレン異性体混合物の吸着分離に
適用されており、例えば、特公昭42-15681号公報、特公
昭50-10547号公報等に記載されている。
次に、この向流式擬似移動床方式による吸着分離技術に
ついて詳述する。この吸着分離技術では、基本的操作と
して、脱着操作、濃縮操作、吸着操作及び脱着剤回収操
作からなる4つの操作を同時かつ連続的に行う。第1図に
擬似移動床による吸着分離装置の模式図を示す。この図
において、1〜16はゼオライト吸着剤の入った吸着室で
あり、相互に連結されている。17は脱着剤供給ライン、
18はエキストラクト抜出ライン、19は原料供給ライン、
20はラフィネート抜出ライン、21はリサイクルラインを
示す。図面に示した吸着室1〜16と各ライン17〜21の配
置状態では、吸着室1〜3で脱着操作、吸着室4〜8で濃縮
操作、吸着室9〜13で吸着操作、吸着室13〜16で脱着剤
回収操作がそれぞれ行われている。
ついて詳述する。この吸着分離技術では、基本的操作と
して、脱着操作、濃縮操作、吸着操作及び脱着剤回収操
作からなる4つの操作を同時かつ連続的に行う。第1図に
擬似移動床による吸着分離装置の模式図を示す。この図
において、1〜16はゼオライト吸着剤の入った吸着室で
あり、相互に連結されている。17は脱着剤供給ライン、
18はエキストラクト抜出ライン、19は原料供給ライン、
20はラフィネート抜出ライン、21はリサイクルラインを
示す。図面に示した吸着室1〜16と各ライン17〜21の配
置状態では、吸着室1〜3で脱着操作、吸着室4〜8で濃縮
操作、吸着室9〜13で吸着操作、吸着室13〜16で脱着剤
回収操作がそれぞれ行われている。
このような擬似移動床では、一定時間間隔ごとに、バル
ブ操作により、各供給及び抜出ラインを液流れ方向に吸
着室1室分だけそれぞれ移動させる。従って、次の吸着
室の配置状態では、吸着室2〜4で脱着操作、吸着室5〜9
で濃縮操作、吸着室10〜14で吸着操作、吸着室15〜1で
脱着剤回収操作がそれぞれ行われるようになる。このよ
うな操作を順次連続的に行うことによって、ジイソプロ
ピルナフタレン異性体混合物の擬似移動床による吸着分
離処理が達成される。
ブ操作により、各供給及び抜出ラインを液流れ方向に吸
着室1室分だけそれぞれ移動させる。従って、次の吸着
室の配置状態では、吸着室2〜4で脱着操作、吸着室5〜9
で濃縮操作、吸着室10〜14で吸着操作、吸着室15〜1で
脱着剤回収操作がそれぞれ行われるようになる。このよ
うな操作を順次連続的に行うことによって、ジイソプロ
ピルナフタレン異性体混合物の擬似移動床による吸着分
離処理が達成される。
次に各操作の役割について説明する。
(i)脱着操作 濃縮された2,7-異性体(又は、2,7-異性体と1,7-異性
体、以下、単に2,7-異性体と言う)を吸着した吸着剤
は、この操作帯域で脱着剤と接触する。2,7-異性体は、
脱着剤により吸着剤から脱着し、エクストラクトとして
回収される。この帯域の液流量が小さすぎて、2,7-異性
体の脱着が不十分である場合は、2,7-異性体が吸着剤に
吸着して循環し、ラフィネートに混合するため、2,7-異
性体の回収率が低下する。従って、この操作帯域での液
流量と吸着剤流量の比はある一定値以上にする必要があ
り、次の式を満足させるのが好ましい。L (ii)濃縮操作 吸着剤に吸着された2,7-異性体以外の成分を、この操作
帯域で完全に脱着させ、2,7-異性体のみを濃縮してエク
ストラクトとして回収する。この帯域の液流量が小さす
ぎて2,7-異性体以外の成分の脱着が不十分である場合
は、これらの異性体がエクストラクト中に混入し、2,7-
異性体の純度を低下させる。従って、この操作帯域での
液流量と吸着剤流量の比はある一定値以上とする必要が
あり、次の式を満足させるのが好ましい。
体、以下、単に2,7-異性体と言う)を吸着した吸着剤
は、この操作帯域で脱着剤と接触する。2,7-異性体は、
脱着剤により吸着剤から脱着し、エクストラクトとして
回収される。この帯域の液流量が小さすぎて、2,7-異性
体の脱着が不十分である場合は、2,7-異性体が吸着剤に
吸着して循環し、ラフィネートに混合するため、2,7-異
性体の回収率が低下する。従って、この操作帯域での液
流量と吸着剤流量の比はある一定値以上にする必要があ
り、次の式を満足させるのが好ましい。L (ii)濃縮操作 吸着剤に吸着された2,7-異性体以外の成分を、この操作
帯域で完全に脱着させ、2,7-異性体のみを濃縮してエク
ストラクトとして回収する。この帯域の液流量が小さす
ぎて2,7-異性体以外の成分の脱着が不十分である場合
は、これらの異性体がエクストラクト中に混入し、2,7-
異性体の純度を低下させる。従って、この操作帯域での
液流量と吸着剤流量の比はある一定値以上とする必要が
あり、次の式を満足させるのが好ましい。
(iii)吸着操作 原料混合物中に含まれる2,7-異性体は、この操作帯域で
吸着剤に接触し、吸着された後、濃縮操作帯域に運ばれ
る。2,7-異性体以外の成分はラフィネート流れとして脱
着剤とともに回収される。この帯域の液流量が大きす
ぎ、2,7-異性体の吸着剤への吸着が不十分である場合
は、2,7-異性体はラフィネートに混入し、2,7-異性体の
回収率の低下が起こる。従って、この操作帯域での液流
量と吸着剤流量の比はある一定値以下とする必要があ
り、次の式を満足させるのが好ましい。
吸着剤に接触し、吸着された後、濃縮操作帯域に運ばれ
る。2,7-異性体以外の成分はラフィネート流れとして脱
着剤とともに回収される。この帯域の液流量が大きす
ぎ、2,7-異性体の吸着剤への吸着が不十分である場合
は、2,7-異性体はラフィネートに混入し、2,7-異性体の
回収率の低下が起こる。従って、この操作帯域での液流
量と吸着剤流量の比はある一定値以下とする必要があ
り、次の式を満足させるのが好ましい。
(iv)脱着剤回収操作 2,7-異性体以外の異性体を吸着剤に完全に吸着させ、こ
れらの成分をラフィネートより回収する。この操作帯域
の最底部からはジイソプロピルナフタレン異性体を全く
含まない脱着剤が回収され、脱着操作帯域に循環され
る。従って、この帯域の液流量が大きすぎる場合は、吸
着力の弱い成分が吸着剤に吸着されず、脱着剤に混入し
て循環し、エクストラクト中に流出し、2,7-異性体の純
度を低下させる。又この帯域の液流量が小さすぎる場合
は、吸着室内の吸着剤粒子間液中に存在する吸着力の弱
い成分が吸着室の移動と共に移動して行き、エクストラ
クト中に混入して2,7-異性体の純度を低下させる。従っ
て、この帯域の液流量はある範囲に設定する必要があ
り、次の式を満足させることが好ましい。
れらの成分をラフィネートより回収する。この操作帯域
の最底部からはジイソプロピルナフタレン異性体を全く
含まない脱着剤が回収され、脱着操作帯域に循環され
る。従って、この帯域の液流量が大きすぎる場合は、吸
着力の弱い成分が吸着剤に吸着されず、脱着剤に混入し
て循環し、エクストラクト中に流出し、2,7-異性体の純
度を低下させる。又この帯域の液流量が小さすぎる場合
は、吸着室内の吸着剤粒子間液中に存在する吸着力の弱
い成分が吸着室の移動と共に移動して行き、エクストラ
クト中に混入して2,7-異性体の純度を低下させる。従っ
て、この帯域の液流量はある範囲に設定する必要があ
り、次の式を満足させることが好ましい。
前記式中、L(I)、L(II)、L(III)及びL(IV)は、それぞ
れ脱着操作帯域(i)、濃縮操作帯域(ii)、吸着操作帯域
(iii)及び脱着剤回収操作帯域(iv)を流れる液流量(cc/h
r)を示す。S(I)、S(II)、S(III)及びS(IV)は、それぞ
れ、脱着操作帯域(i)、濃縮操作帯域(ii)、吸着操作帯
域(iii)及び脱着剤回収操作帯域を移動する吸着剤流量
(cc/hr)を示す。
れ脱着操作帯域(i)、濃縮操作帯域(ii)、吸着操作帯域
(iii)及び脱着剤回収操作帯域(iv)を流れる液流量(cc/h
r)を示す。S(I)、S(II)、S(III)及びS(IV)は、それぞ
れ、脱着操作帯域(i)、濃縮操作帯域(ii)、吸着操作帯
域(iii)及び脱着剤回収操作帯域を移動する吸着剤流量
(cc/hr)を示す。
次に、2,7-異性体を分離する第1の方法のフローシート
を第2図に示す。第2図において、31は蒸留塔、32は吸着
分離装置を示す。
を第2図に示す。第2図において、31は蒸留塔、32は吸着
分離装置を示す。
ジイソプロピルナフタレン留分は、ライン33を通って蒸
留塔31に導入され、ここで、ジイソプロピルナフタレン
留分を構成する異性体混合物のうち、1,7-異性体と1,3-
異性体が塔頂物として分離され、2,7-異性体及び2,6-異
性体を含む残りの異性体混合物はライン35を通って吸着
分離装置32へ導入される。
留塔31に導入され、ここで、ジイソプロピルナフタレン
留分を構成する異性体混合物のうち、1,7-異性体と1,3-
異性体が塔頂物として分離され、2,7-異性体及び2,6-異
性体を含む残りの異性体混合物はライン35を通って吸着
分離装置32へ導入される。
吸着分離装置32では、吸着性成分である2,7-異性体と弱
吸着性成分であるそれ以外の異性体とに分離され、2,7-
異性体はエクストラクトしてライン36を通って抜出さ
れ、それ以外の異性体は、ライフィネートとしてライン
37を通って抜出される。
吸着性成分であるそれ以外の異性体とに分離され、2,7-
異性体はエクストラクトしてライン36を通って抜出さ
れ、それ以外の異性体は、ライフィネートとしてライン
37を通って抜出される。
次に、2,7-異性体を分離する第2の方法のフローシート
を第3図に示す。
を第3図に示す。
ジイソプロピルナフタレン留分は、ライン33を通って吸
着分離装置32に導入され、ここで、強吸着性成分である
2,7-異性体及び1,7-異性体と、弱吸着性成分であるそれ
以外の異性体とに分離される。2,7-異性体と1,7-異性体
はエクストラクトとしてライン36を通って抜出され、そ
れ以外の異性体はラフィネートとしてライン37を通って
抜出される。2,7-異性体と1,7-異性体を含むエクストラ
クトは蒸留塔31に導入され、ここで1,7-異性体は塔頂物
として分離され、2,7-異性体は塔底物として分離され
る。
着分離装置32に導入され、ここで、強吸着性成分である
2,7-異性体及び1,7-異性体と、弱吸着性成分であるそれ
以外の異性体とに分離される。2,7-異性体と1,7-異性体
はエクストラクトとしてライン36を通って抜出され、そ
れ以外の異性体はラフィネートとしてライン37を通って
抜出される。2,7-異性体と1,7-異性体を含むエクストラ
クトは蒸留塔31に導入され、ここで1,7-異性体は塔頂物
として分離され、2,7-異性体は塔底物として分離され
る。
〔2,6-ジイソプロピルナフタレンの分離工程(S-III)〕 この分離工程は、前記2,7-ジイソプロピルナフタレンの
分離工程(S-II)から得られる2,6-ジイソプロピルナフタ
レンを含む混合物から、その2,6-異性体を分離回収する
工程である。この分離技術としては、従来公知の各種の
方法が採用される。このような方法としては、冷却晶析
操作による分離法(特開昭62-226931号)、チオ尿素添加
による包接分離法(特開昭63-88141号)等の他の、ゼオラ
イト吸着剤を用いる2段吸着分離法(特願昭63-24788号)
等を用いることができる。
分離工程(S-II)から得られる2,6-ジイソプロピルナフタ
レンを含む混合物から、その2,6-異性体を分離回収する
工程である。この分離技術としては、従来公知の各種の
方法が採用される。このような方法としては、冷却晶析
操作による分離法(特開昭62-226931号)、チオ尿素添加
による包接分離法(特開昭63-88141号)等の他の、ゼオラ
イト吸着剤を用いる2段吸着分離法(特願昭63-24788号)
等を用いることができる。
前記トランスアルキル化生成物の分離工程(S-I)から得
られたジイソプロピルナフタレン未満の低沸点留分は、
蒸留により、軽質分と重質分とに分離される。この低沸
点留分は、ナフタレン及びモノイソプロピルナフタレン
からなる軽質分の他、少量のモノイソプロペニルナフタ
レンなどからなる重質分を含むものであるが、本発明で
は、これらの軽質分及び重質分を相互に分離し、軽質分
を前記イソプロピル化処理工程(IP)へ反応原料として循
環使用し、これによってモノイソプロピルナフタレンの
副生を回避するとともに、プロセス効率の向上を図る。
られたジイソプロピルナフタレン未満の低沸点留分は、
蒸留により、軽質分と重質分とに分離される。この低沸
点留分は、ナフタレン及びモノイソプロピルナフタレン
からなる軽質分の他、少量のモノイソプロペニルナフタ
レンなどからなる重質分を含むものであるが、本発明で
は、これらの軽質分及び重質分を相互に分離し、軽質分
を前記イソプロピル化処理工程(IP)へ反応原料として循
環使用し、これによってモノイソプロピルナフタレンの
副生を回避するとともに、プロセス効率の向上を図る。
前記トランスアルキル化生成物の分離工程(S-I)から得
られたトリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分中
には、トリイソプロピルナフタレン、テトライソプロピ
ルナフタレン、イソプロペニル、トリイソプロピルナフ
タレンなどが含まれる。本発明では、トリイソプロピル
ナフタレン又はトリイソプロピルナフタレン及びテトラ
イソプロピルナフタレンを含む軽質分と、イソプロペニ
ルトリイソプロピルナフタレンなどを含む重質分を蒸留
により分離し、軽質分を前記トランスアルキル化処理工
程(T)へ反応原料として循環使用し、それによってトリ
イソプロピルナフタレン以上のポリイソプロピルナフタ
レンの副生を回避するとともに、プロセス効率の向上を
図る。
られたトリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分中
には、トリイソプロピルナフタレン、テトライソプロピ
ルナフタレン、イソプロペニル、トリイソプロピルナフ
タレンなどが含まれる。本発明では、トリイソプロピル
ナフタレン又はトリイソプロピルナフタレン及びテトラ
イソプロピルナフタレンを含む軽質分と、イソプロペニ
ルトリイソプロピルナフタレンなどを含む重質分を蒸留
により分離し、軽質分を前記トランスアルキル化処理工
程(T)へ反応原料として循環使用し、それによってトリ
イソプロピルナフタレン以上のポリイソプロピルナフタ
レンの副生を回避するとともに、プロセス効率の向上を
図る。
次に、本発明を図面によりさらに詳細に説明する。第4
図は本発明方法のフローシートの1例を示すものであ
る。
図は本発明方法のフローシートの1例を示すものであ
る。
第4図において、原料ナフタレンはライン41を通ってラ
イン42からのプロピレンとともにイソプロピル化処理工
程(IP)へ供給される。このイソプロピル化処理工程(IP)
には、分離工程(S-I)で分離され、ライン43を通ってモ
ノイソプロピルナフタレン以下の低沸点留分の軽質分が
循環される。このイソプロピル化工程(IP)では、ナフタ
レン及びその低沸点留分の軽質分がプロピレンによりイ
ソプロピル化され、得られたイソプロピル化生成物はト
ランスアルキル化処理工程(T)へ供給される。このトラ
ンスアルキル化処理工程では、イソプロピル化生成物
は、分離工程(S-V)で分離され、ライン45を通って循環
されるトリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分の
軽質分とともにトランスアルキル化処理される。得られ
たトランスアルキル化生成物は分離工程(S-I)に送られ
る。
イン42からのプロピレンとともにイソプロピル化処理工
程(IP)へ供給される。このイソプロピル化処理工程(IP)
には、分離工程(S-I)で分離され、ライン43を通ってモ
ノイソプロピルナフタレン以下の低沸点留分の軽質分が
循環される。このイソプロピル化工程(IP)では、ナフタ
レン及びその低沸点留分の軽質分がプロピレンによりイ
ソプロピル化され、得られたイソプロピル化生成物はト
ランスアルキル化処理工程(T)へ供給される。このトラ
ンスアルキル化処理工程では、イソプロピル化生成物
は、分離工程(S-V)で分離され、ライン45を通って循環
されるトリイソプロピルナフタレン以上の高沸点留分の
軽質分とともにトランスアルキル化処理される。得られ
たトランスアルキル化生成物は分離工程(S-I)に送られ
る。
分離工程(S-I)では、トランスアルキル化処理工程(T)か
らのトランスアルキル化生成物が蒸留処理され、ジイソ
プロピルナフタレン留分と、ジイソプロピルナフタレン
未満の低沸点留分と、トリイソプロピルナフタレン以上
の高沸点留分とに分離される。そして、ジイソプロピル
ナフタレン留分はライン47を通って分離工程(S-II)へ送
られ、低沸点留分はライン48を通って分離工程(S-IV)に
送られ、ここでモノイソプロピルナフタレン留分以下の
軽質分とそれより高沸点の重質分とに分離され、その軽
質分はライン43を通ってイソプロピル化処理工程(IP)へ
循環され、その重質分はライン50を通って系外へ抜き出
される。高沸点留分はライン49を通って分離工程(S-V)
に送られ、ここでトリイソプロピルナフタレン又はテト
ライソプロピルナフタレン留分以下の軽質分とそれより
高沸点の重質分とに分離され、その軽質分はライン45を
通ってトランスアルキル化処理工程(T)へ循環され、そ
の重質分はライン51を通って系外へ抜き出される。
らのトランスアルキル化生成物が蒸留処理され、ジイソ
プロピルナフタレン留分と、ジイソプロピルナフタレン
未満の低沸点留分と、トリイソプロピルナフタレン以上
の高沸点留分とに分離される。そして、ジイソプロピル
ナフタレン留分はライン47を通って分離工程(S-II)へ送
られ、低沸点留分はライン48を通って分離工程(S-IV)に
送られ、ここでモノイソプロピルナフタレン留分以下の
軽質分とそれより高沸点の重質分とに分離され、その軽
質分はライン43を通ってイソプロピル化処理工程(IP)へ
循環され、その重質分はライン50を通って系外へ抜き出
される。高沸点留分はライン49を通って分離工程(S-V)
に送られ、ここでトリイソプロピルナフタレン又はテト
ライソプロピルナフタレン留分以下の軽質分とそれより
高沸点の重質分とに分離され、その軽質分はライン45を
通ってトランスアルキル化処理工程(T)へ循環され、そ
の重質分はライン51を通って系外へ抜き出される。
分離工程(S-II)へ送られたジイソプロピルナフタレン留
分は、ここで2,7-異性体が分離され、ライン52を通って
回収される。一方、2,7-異性体が分離された後の2,6-異
性体を主成分とする混合物は、ライン53を通って2,6-異
性体分離工程(S-III)へ送られ、ここで2,6-異性体が分
離され、ライン54を通って回収され残りの異性体混合物
はライン55を通って回収される。
分は、ここで2,7-異性体が分離され、ライン52を通って
回収される。一方、2,7-異性体が分離された後の2,6-異
性体を主成分とする混合物は、ライン53を通って2,6-異
性体分離工程(S-III)へ送られ、ここで2,6-異性体が分
離され、ライン54を通って回収され残りの異性体混合物
はライン55を通って回収される。
なお、第4図において示したフローシートは、種々の変
更が可能である。例えば、ライン41から供給されるナフ
タレンはその一部をトランスアルキル化処理工程(T)へ
供給することが可能であるし、また、分離工程(S-I)で
分離された低沸点留分の一部をトランスアルキル化工程
(T)に供給することが可能である。さらに、2,6-異性体
分離工程(S-III)で得られた2,6-異性体を含まない異性
体混合物は、トランスアルキル化処理工程(T)及び/又は
イソプロピル化工程(IP)に循環することもできるし、ま
た、この循環に際して、ナフタレンとの間でトランスア
ルキル化処理することもできる。
更が可能である。例えば、ライン41から供給されるナフ
タレンはその一部をトランスアルキル化処理工程(T)へ
供給することが可能であるし、また、分離工程(S-I)で
分離された低沸点留分の一部をトランスアルキル化工程
(T)に供給することが可能である。さらに、2,6-異性体
分離工程(S-III)で得られた2,6-異性体を含まない異性
体混合物は、トランスアルキル化処理工程(T)及び/又は
イソプロピル化工程(IP)に循環することもできるし、ま
た、この循環に際して、ナフタレンとの間でトランスア
ルキル化処理することもできる。
(発明の効果) 本発明では、ナフタレンとプロピレンを原料として用
い、これから高沸点物の副制を抑制して2,7-及び2,6-ジ
イソプロピルナフタレンを効率よく製造することができ
る。本発明の場合、イソプロピル化生成物はそのままト
ランスアルキル化工程へ送られ、ここでトランスアルキ
ル化反応及びジイソプロピルナフタレンの異性化反応が
行われることから、トランスアルキル化生成物中のジイ
ソプロピルナフタレの割合及び2,7-及び2,6-異性体の割
合が高い。従って、分離工程で分離され、循環される低
沸点分や高沸点分の割合が少なく、本発明は、プロセス
全体の効率及び経済性の高められたものである。
い、これから高沸点物の副制を抑制して2,7-及び2,6-ジ
イソプロピルナフタレンを効率よく製造することができ
る。本発明の場合、イソプロピル化生成物はそのままト
ランスアルキル化工程へ送られ、ここでトランスアルキ
ル化反応及びジイソプロピルナフタレンの異性化反応が
行われることから、トランスアルキル化生成物中のジイ
ソプロピルナフタレの割合及び2,7-及び2,6-異性体の割
合が高い。従って、分離工程で分離され、循環される低
沸点分や高沸点分の割合が少なく、本発明は、プロセス
全体の効率及び経済性の高められたものである。
(実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お、以下において示した符号は次の内容を示す。
お、以下において示した符号は次の内容を示す。
MIPNP…モノイソプロピルナフタレン DIPNP…ジイソプロピルナフタレン TIPNP…トリイソプロピルナフタレン TEIPNP…テトライソプロピルナフタレン 実施例1 〔イソプロピル化処理工程〕 反応装置としてシリカアルミナ触媒を充填した反応塔を
用い、その上部からナフタレン1モルと、モノイソプロ
ピルナフタレン1モルとの混合物を10cc/hr及びプロピレ
ンを3/hrの割合で導入し、反応塔内を流通させてイソ
プロピル化反応を行った。この場合、反応条件として
は、温度180℃、圧力2kg/cm2Gを採用した。
用い、その上部からナフタレン1モルと、モノイソプロ
ピルナフタレン1モルとの混合物を10cc/hr及びプロピレ
ンを3/hrの割合で導入し、反応塔内を流通させてイソ
プロピル化反応を行った。この場合、反応条件として
は、温度180℃、圧力2kg/cm2Gを採用した。
反応塔下部からイソプロピル化生成物を抜出し、その成
分分析を行った。その結果を表-1に示す。
分分析を行った。その結果を表-1に示す。
〔トランスアルキル化処理工程〕 前記イソプロピル化生成物にさらにTIPNPを添加し、そ
の含量を44重量%に高めたものを原料とし、これを水素
型Y型ゼオライトを充填した反応塔の上から導入し、ト
ランスアルキル化生成物を下部から抜出すようにしてト
ランスアルキル化反応を行った。この場合、反応温度は
220℃、反応原料のLHSVは0.5hr-1に設定した。その結果
を表-2に示す。
の含量を44重量%に高めたものを原料とし、これを水素
型Y型ゼオライトを充填した反応塔の上から導入し、ト
ランスアルキル化生成物を下部から抜出すようにしてト
ランスアルキル化反応を行った。この場合、反応温度は
220℃、反応原料のLHSVは0.5hr-1に設定した。その結果
を表-2に示す。
〔蒸留処理工程〕 前記トランスアルキル化処理工程で得られた生成物を蒸
留処理して、ジイソプロピルナフタレン留分、それより
沸点の低い低沸点留分及びそれより沸点の高い高沸点留
分とに各分離するとともに、さらに、低沸点留分及び高
沸点留分をそれぞれ軽質分と重質分とに蒸留分離した。
このようにして得られた各留分の成分組成を表-3に示
す。
留処理して、ジイソプロピルナフタレン留分、それより
沸点の低い低沸点留分及びそれより沸点の高い高沸点留
分とに各分離するとともに、さらに、低沸点留分及び高
沸点留分をそれぞれ軽質分と重質分とに蒸留分離した。
このようにして得られた各留分の成分組成を表-3に示
す。
〔2,7-及び2,6-ジイソプロピルナフタレンの分離〕 ジイソプロピルナフタレン留分からの2,7-及び2,6-異性
体の分離実験を以下のようにして行った。
体の分離実験を以下のようにして行った。
(I)蒸留処理 表-4の組成のジイソプロピルナフタレン異性体混合物約
1.5を内径20mm、高さ1800mmのマクマホンパッキング
を充填した回分式蒸留塔により蒸留処理した。蒸留時の
圧力は50mmHg、還流比20とした。この結果、ジイソプロ
ピルナフタレン混合物より、1,3-及び1,7-異性体が除去
された表-5の組成の異性体混合物が約0.85得られた。
1.5を内径20mm、高さ1800mmのマクマホンパッキング
を充填した回分式蒸留塔により蒸留処理した。蒸留時の
圧力は50mmHg、還流比20とした。この結果、ジイソプロ
ピルナフタレン混合物より、1,3-及び1,7-異性体が除去
された表-5の組成の異性体混合物が約0.85得られた。
(II)吸着分離処理 表-5に示される組成のジイソプロピルナフタレン異性体
混合物を原料として吸着分離実験を行った。吸着分離実
験に使用した吸着剤は、Na型Y型ゼオライト(SiO2/Al2O3
モル比:4.6、粒度:40〜80メッシュ)を所定の金属でイオ
ン交換したものである。イオン交換は、以下に示す方法
で実施した。
混合物を原料として吸着分離実験を行った。吸着分離実
験に使用した吸着剤は、Na型Y型ゼオライト(SiO2/Al2O3
モル比:4.6、粒度:40〜80メッシュ)を所定の金属でイオ
ン交換したものである。イオン交換は、以下に示す方法
で実施した。
(イオン交換) Na型Y型ゼオライト約10gに金属塩化物水溶液(0.5mol/
)を約100g加え、温度90〜100℃で2時間放置した。上
記の操作を3度繰り返した後、乾燥後、温度400℃で3時
間焼成した。
)を約100g加え、温度90〜100℃で2時間放置した。上
記の操作を3度繰り返した後、乾燥後、温度400℃で3時
間焼成した。
吸着分離実験は、以下に示す方法で実施した。
(吸着分離実験) 内容積30ccのオートクレーブ内に吸着剤約4g、原料油約
6.5g、脱着剤としてジエチルベンゼン約1.5g仕込み、攪
拌しながら温度を一定にし、120分保った。濾過により
吸着剤と原料残液を分離し、吸着剤中の吸着物は、吸着
剤をイソオクタンで洗浄後トルエン溶媒を用いてソック
スレー抽出により脱着させた。原料残液(液相)及び吸着
物(吸着性)の組成を、ガスクロマトグラフィーにより分
析し、その相対分離係数を算出し、その結果を表-6に示
す。
6.5g、脱着剤としてジエチルベンゼン約1.5g仕込み、攪
拌しながら温度を一定にし、120分保った。濾過により
吸着剤と原料残液を分離し、吸着剤中の吸着物は、吸着
剤をイソオクタンで洗浄後トルエン溶媒を用いてソック
スレー抽出により脱着させた。原料残液(液相)及び吸着
物(吸着性)の組成を、ガスクロマトグラフィーにより分
析し、その相対分離係数を算出し、その結果を表-6に示
す。
(III)2,6-異性体の分離 次に、前記蒸留処理及び吸着分離処理によって得られる
1,3-、1,7-及び2,7-異性体を含有しない異性体混合物
(1,5-異性体:1.6wt%、1,4-異性体:9.2wt%、1,6-異性体:
35.0wt%、2,3-異性体:11.0wt%、2,6-異性体:41.7wt%、
その他:1.5wt%)100gにn-ヘプタン約30gを加え、0℃に冷
却して結晶を析出させ、濾過した結果、純度98.1wt%の
2,6-異性体の結晶を約30g得た。
1,3-、1,7-及び2,7-異性体を含有しない異性体混合物
(1,5-異性体:1.6wt%、1,4-異性体:9.2wt%、1,6-異性体:
35.0wt%、2,3-異性体:11.0wt%、2,6-異性体:41.7wt%、
その他:1.5wt%)100gにn-ヘプタン約30gを加え、0℃に冷
却して結晶を析出させ、濾過した結果、純度98.1wt%の
2,6-異性体の結晶を約30g得た。
実施例2 実施例1に示したカリウム置換Y型ゼオライトを吸着剤と
して用いると共に、原料として表-5に示したジイソプロ
ピルナフタレン異性体混合物20重量部に対して表-7に示
した各種脱着剤80重量部を加えたものを用い、実施例1
の場合と同様にして吸着分離実験を行い、そのβ値を算
出した。その結果を表-7に示す。
して用いると共に、原料として表-5に示したジイソプロ
ピルナフタレン異性体混合物20重量部に対して表-7に示
した各種脱着剤80重量部を加えたものを用い、実施例1
の場合と同様にして吸着分離実験を行い、そのβ値を算
出した。その結果を表-7に示す。
実施例3 実施例1の表-5に示した原料から2,7-ジイソプロピルナ
フタレンの吸着分離を第1図に示した擬似移動床式連続
吸着分離装置を用いて実施した。分離操作においては、
実施例1に示したカリウム置換Y型ゼオライト吸着剤及び
脱着剤としてジエチルベンゼンを用いた。吸着剤は内容
積70mlのカラム吸着室1〜16に充填し、ライン19から原
料を、ライン17より脱着剤を各供給し、ライン18よりエ
クストラクト及びライン20からラフィネートを各抜き出
した。表-8に示す様に、原料及び脱着剤供給量、エクス
トラクト、ラフィネート抜き出し量を変えて、各操作帯
域の流量を変化させた。
フタレンの吸着分離を第1図に示した擬似移動床式連続
吸着分離装置を用いて実施した。分離操作においては、
実施例1に示したカリウム置換Y型ゼオライト吸着剤及び
脱着剤としてジエチルベンゼンを用いた。吸着剤は内容
積70mlのカラム吸着室1〜16に充填し、ライン19から原
料を、ライン17より脱着剤を各供給し、ライン18よりエ
クストラクト及びライン20からラフィネートを各抜き出
した。表-8に示す様に、原料及び脱着剤供給量、エクス
トラクト、ラフィネート抜き出し量を変えて、各操作帯
域の流量を変化させた。
又、原料及び脱着剤の各供給ライン及びエクストラクト
及びラフィネートの各抜き出しラインは液流れ方向に吸
着室1個分だけ、一定時間経過毎に同時に移動させた。
この際の各帯域の吸着剤流量(S)は818cc/hrであった。
及びラフィネートの各抜き出しラインは液流れ方向に吸
着室1個分だけ、一定時間経過毎に同時に移動させた。
この際の各帯域の吸着剤流量(S)は818cc/hrであった。
表-8に各実験でのエクストラクト中の2,7-ジイソプロピ
ルナフタレンの純度及び回収率を示した。
ルナフタレンの純度及び回収率を示した。
実験No.2では、L(I)/S(I)が小さすぎるため、2,7-異
性体が吸着剤に吸着されたまま循環し、ラフィネートに
混入して回収率が低下している。
性体が吸着剤に吸着されたまま循環し、ラフィネートに
混入して回収率が低下している。
実験No.3では、L(II)/S(II)が小さすぎるため、2,7-異
性体以外の異性体がエクストラクトに混入して純度が低
下している。
性体以外の異性体がエクストラクトに混入して純度が低
下している。
実験No.4では、L(III)/S(III)が大きすぎるため2,7-異
性体がラフィネートに混入して回収率が低下している。
性体がラフィネートに混入して回収率が低下している。
実験No.5では、L(IV)/S(IV)が大きすぎるため、2,7-異
性体以外の成分が脱着剤に混入して循環し、エクストラ
クトに混入するため、2,7-異性体の純度が低下する。
性体以外の成分が脱着剤に混入して循環し、エクストラ
クトに混入するため、2,7-異性体の純度が低下する。
実験No.6では、L(IV)/S(IV)が小さすぎるため2,7-異性
体以外の成分がエクストラクト中に混入し、2,7-異性体
の純度が低下する。
体以外の成分がエクストラクト中に混入し、2,7-異性体
の純度が低下する。
実施例4 (I)吸着分離処理 表-4に示される組成のジイソプロピルナフタレン異性体
混合物を原料として用いるとともに、カリウム置換Y型
ゼオライトを用いて、実施例1と同様にして吸着分離実
験を行ない、相対分離係数を求めた。その結果、β(2,7
/1,3):21.0、β(2,7/1,7):0.8、β(2,7/1,5):2.3、β
(2,7/1,4):9.4、β(2,7/1,6):10.3、β(2,7/2,3):5.4、
β(2,7/2,6):19.3の各相対分離係数が得られた。
混合物を原料として用いるとともに、カリウム置換Y型
ゼオライトを用いて、実施例1と同様にして吸着分離実
験を行ない、相対分離係数を求めた。その結果、β(2,7
/1,3):21.0、β(2,7/1,7):0.8、β(2,7/1,5):2.3、β
(2,7/1,4):9.4、β(2,7/1,6):10.3、β(2,7/2,3):5.4、
β(2,7/2,6):19.3の各相対分離係数が得られた。
前記結果からわかるように、吸着分離処理により、1,7-
異性体は、2,7-異性体とともに強吸着成分として他の異
性体から分離されることがわかる。そして、この1,7-異
性体と2,7-異性体とは、表-4からわかるように、8℃の
沸点差があることから、蒸留により相互に分離して得る
ことがわかる。
異性体は、2,7-異性体とともに強吸着成分として他の異
性体から分離されることがわかる。そして、この1,7-異
性体と2,7-異性体とは、表-4からわかるように、8℃の
沸点差があることから、蒸留により相互に分離して得る
ことがわかる。
また、表-4のジイソプロピルナフタレン混合物から2,7-
及び1,7-異性体を分離した後の異性体混合物を実施例1
と同様にして晶析分離処理した結果、この場合にも、2,
6-異性体を同様に高純度で晶析分離回収することができ
た。
及び1,7-異性体を分離した後の異性体混合物を実施例1
と同様にして晶析分離処理した結果、この場合にも、2,
6-異性体を同様に高純度で晶析分離回収することができ
た。
実施例5 実施例3の実験No.1で得られたラフィネートから脱着剤
を蒸留により除去し、表-9に組成を示したジイソプロピ
ルナフタレン混合物を得た。表-9のジイソプロピルナフ
タレン混合物からの2,6-ジイソプロピルナフタレンの分
離を第1図に示した擬似移動床式連続吸着分離装置を用
いて実施した。分離操作においては、吸着剤としてNa-Y
型ゼオライト吸着剤及び脱着剤としてジエチルベンゼン
を用いた。
を蒸留により除去し、表-9に組成を示したジイソプロピ
ルナフタレン混合物を得た。表-9のジイソプロピルナフ
タレン混合物からの2,6-ジイソプロピルナフタレンの分
離を第1図に示した擬似移動床式連続吸着分離装置を用
いて実施した。分離操作においては、吸着剤としてNa-Y
型ゼオライト吸着剤及び脱着剤としてジエチルベンゼン
を用いた。
吸着剤は内容積70mlのカラム吸着室1〜16に充填し、ラ
イン19から原料を25ml/hrで供給し、ライン17より脱着
剤を80ml/hrで供給した。ライン18よりエクストラクト
を70ml/hrで抜き出し、ライン20からラフィネートを35m
l/hrで抜き出した。この時480秒間隔で原料及び脱着剤
の各供給ライン及びエキストラクト及びラフィネートの
各抜出しラインを同時に液流れ方向に吸着室一室分だけ
それぞれ移動させた。2,6-ジイソプロピルナフタレンは
エクストラクトから得られ、その2,6-ジイソプロピルナ
フタレン濃度は脱着剤フリーベースで99wt%、回収率は9
0wt%であった。
イン19から原料を25ml/hrで供給し、ライン17より脱着
剤を80ml/hrで供給した。ライン18よりエクストラクト
を70ml/hrで抜き出し、ライン20からラフィネートを35m
l/hrで抜き出した。この時480秒間隔で原料及び脱着剤
の各供給ライン及びエキストラクト及びラフィネートの
各抜出しラインを同時に液流れ方向に吸着室一室分だけ
それぞれ移動させた。2,6-ジイソプロピルナフタレンは
エクストラクトから得られ、その2,6-ジイソプロピルナ
フタレン濃度は脱着剤フリーベースで99wt%、回収率は9
0wt%であった。
実施例6 表-9に組成を示したジイソプロピルナフタレン混合物約
100gにn-ヘプタン約30gを加え0℃に冷却して結晶を析出
させ、濾過した結果、純度97.9wt%の2,6-異性体の結晶
を約25g得た。
100gにn-ヘプタン約30gを加え0℃に冷却して結晶を析出
させ、濾過した結果、純度97.9wt%の2,6-異性体の結晶
を約25g得た。
実施例7 表-6に組成を示したジイソプロピルナフタレン混合物5.
3gにメタノール74.3g、チオ尿素18.9gを加え、60℃で攪
拌しながら30分保持した。その後徐冷し、室温とした後
-5℃冷却し、約18時間保持した。析出した尿素アダクツ
を濾過した後メチルエーテルで洗浄し、アダクツを蒸留
水で分解した。この分解液中にベンゼンを加え、ベンゼ
ン抽出を行なった。抽出液、濾液、洗浄液の組成及び量
より算出される抽出液側に分離回収された2,6-ジイソプ
ロピルナフタレン純度は、95.3wt%、回収率は、81.6wt%
であった。
3gにメタノール74.3g、チオ尿素18.9gを加え、60℃で攪
拌しながら30分保持した。その後徐冷し、室温とした後
-5℃冷却し、約18時間保持した。析出した尿素アダクツ
を濾過した後メチルエーテルで洗浄し、アダクツを蒸留
水で分解した。この分解液中にベンゼンを加え、ベンゼ
ン抽出を行なった。抽出液、濾液、洗浄液の組成及び量
より算出される抽出液側に分離回収された2,6-ジイソプ
ロピルナフタレン純度は、95.3wt%、回収率は、81.6wt%
であった。
実施例8 1,3-及び1,7-異性体蒸留を含まない表-10に示したジイ
ソプロピルナフタレン混合物からの混合物の2,7−ジ
イソプロピルナフタレンの分離を、擬似移動床式連続吸
着分離装置を用いて実施した。
ソプロピルナフタレン混合物からの混合物の2,7−ジ
イソプロピルナフタレンの分離を、擬似移動床式連続吸
着分離装置を用いて実施した。
第1図に示した装置において、内容積70mlのカラム吸着
室1〜16にカリウム型Y型ゼオライトを充填した。ライン
19から原料油を30ml/hrで供給し、ライン17から脱着剤
としてジエチルベンゼンを113ml/hrで供給した。ライン
18からエクストラクトを45ml/hrで抜き出し、ライン20
からラフィネートを98ml/hrで抜き出した。この時、原
料及び脱着剤の各供給ライン及びエクストラクト及びラ
フィネートの各抜き出しライン液流れの方向に、370秒
間隔で同時に移動させた。得られたエクストラクト中の
2,7-ジイソプロピルナフタレンの濃度は脱着剤フリーベ
ースで99.5wt%、回収率は99.1wt%であった。
室1〜16にカリウム型Y型ゼオライトを充填した。ライン
19から原料油を30ml/hrで供給し、ライン17から脱着剤
としてジエチルベンゼンを113ml/hrで供給した。ライン
18からエクストラクトを45ml/hrで抜き出し、ライン20
からラフィネートを98ml/hrで抜き出した。この時、原
料及び脱着剤の各供給ライン及びエクストラクト及びラ
フィネートの各抜き出しライン液流れの方向に、370秒
間隔で同時に移動させた。得られたエクストラクト中の
2,7-ジイソプロピルナフタレンの濃度は脱着剤フリーベ
ースで99.5wt%、回収率は99.1wt%であった。
次に、前記で得られたラフィネートから蒸留により脱着
剤を除去し、得られたジイソプロピルナフタレン混合物
約100gを実施例1と同様にして冷却し、結晶を析出させ
て濾過した結果、純度98.7wt%の2,6-ジイソプロピルナ
フタレンの結晶約70gを得た。
剤を除去し、得られたジイソプロピルナフタレン混合物
約100gを実施例1と同様にして冷却し、結晶を析出させ
て濾過した結果、純度98.7wt%の2,6-ジイソプロピルナ
フタレンの結晶約70gを得た。
第1図は擬似移動床による吸着分離装置の模式図であ
る。 第2図は、ジイソプロピルナフタレン留分から2,7-異性
体を分離するために蒸留処理と吸着分離処理とをその順
に結合したプロセスのフローシートを示す。 第3図は、ジイソプロピルナフタレン留分から2,7-異性
体を分離するために吸着分離処理と蒸留処理とをその順
に結合したプロセスのフローシートを示す。 第4図は本発明のプロセスのフローシートを示す。 1〜16……吸着室、17……脱着剤供給ライン、18……エ
クストラクト抜出しライン、19……原料混合物供給ライ
ン、20……ラフィネート抜出ライン、21……リサイクル
ライン、22……リサイクルポンプ、31……蒸留塔、32…
…吸着分離装置、IP……イソプロピル化処理工程、T…
…トランスアルキル化処理工程、S-I……トランスアル
キル化生成物の分離工程、S-II……ジイソプロピルナフ
タレン留分からの2,7-異性体分離工程、S-III……ジイ
ソプロピルナフタレン留分からの2,6-異性体分離工程。
る。 第2図は、ジイソプロピルナフタレン留分から2,7-異性
体を分離するために蒸留処理と吸着分離処理とをその順
に結合したプロセスのフローシートを示す。 第3図は、ジイソプロピルナフタレン留分から2,7-異性
体を分離するために吸着分離処理と蒸留処理とをその順
に結合したプロセスのフローシートを示す。 第4図は本発明のプロセスのフローシートを示す。 1〜16……吸着室、17……脱着剤供給ライン、18……エ
クストラクト抜出しライン、19……原料混合物供給ライ
ン、20……ラフィネート抜出ライン、21……リサイクル
ライン、22……リサイクルポンプ、31……蒸留塔、32…
…吸着分離装置、IP……イソプロピル化処理工程、T…
…トランスアルキル化処理工程、S-I……トランスアル
キル化生成物の分離工程、S-II……ジイソプロピルナフ
タレン留分からの2,7-異性体分離工程、S-III……ジイ
ソプロピルナフタレン留分からの2,6-異性体分離工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B01J 20/18 B 7202−4G 21/12 C07B 61/00 300 (72)発明者 下川 憲治 神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境89 (72)発明者 福井 義夫 東京都千代田区一番町4―5―503 (72)発明者 橘 躍動 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 舘 和彦 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 谷口 博昭 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−243041(JP,A) 特開 昭62−226931(JP,A) 特公 昭50−11379(JP,B1)
Claims (8)
- 【請求項1】モノイソプロピルナフタレンとナフタレン
を主とする混合物をプロピレンでイソプロピル化するイ
ソプロピル化処理工程(IP)と、該イソプロピル化生成物
をトランスアルキル化処理するトランスアルキル化処理
工程(T)と、該トランスアルキル化処理工程(T)の生成物
をジイソプロピルナフタレン留分とジイソプロピルナフ
タレン未満の低沸点留分とトリイソプロピルナフタレン
以上の高沸点留分とに分離する工程(S-I)と、該分離さ
れたジイソプロピルナフタレン留分からそれに含まれる
2,7-異性体を分離する工程(S-II)と、該分離工程(S-II)
から得られる2,7-異性体を分離した後のジイソプロピル
ナフタレン混合物から2,6-異性体を分離する工程(S-II
I)からなり、該分離工程(S-I)で分離された低沸点留分
及び高沸点留分をさらに各々軽質分と重質分とに分離す
るとともに該高沸点留分の軽質分を該トランスアルキル
化処理工程(T)に循環させ、該低沸点留分の軽質分を該
イソプロピル化処理工程(IP)に循環させることを特徴と
する2,7-ジイソプロピルナフタレン及び2,6-ジイソプロ
ピルナフタレンの製造法。 - 【請求項2】該イソプロピル化処理工程(IP)を、固体酸
触媒を用い、存在するナフタレンが実質的に液相を示す
温度及び圧力条件で行う請求項1の方法。 - 【請求項3】該トランスアルキル化処理工程(T)を、固
体酸触媒を用い、存在するナフタレンが実質的に気相を
示す温度及び圧力条件で行う請求項1又は2の方法。 - 【請求項4】該ジイソプロピルナフタレン留分から2,7-
異性体を分離する工程(S-II)が、該ジイソプロピルナフ
タレン留分を蒸留処理して、1,7-及び1,3-異性体を分離
する第1段階と、該第1段階で得られた1,7-及び1,3-異性
体を含有しないジイソプロピルナフタレン異性体混合物
を、2,7-異性体に選択吸着性を示すゼオライト吸着剤及
び脱着剤を用いて吸着分離処理して、2,7-異性体を含む
エクストラクトと、2,6-異性体を含むラフィネートを得
る第2段階からなる請求項1〜3のいずれかの方法。 - 【請求項5】該ジイソプロピルナフタレン留分から2,7-
異性体を分離する工程(S-II)が、該ジイソプロピルナフ
タレン留分を2,7-及び1,7-異性体に選択吸着性を示すゼ
オライト吸着剤及び脱着剤を用いて吸着分離処理して、
2,7-及び1,7-異性体を含むエクストラクトと2,6-異性体
を含むラフィネートを得る第1段階と、該第1段階で得ら
れたエクストラクトを蒸留処理して、2,7-異性体と1,7-
異性体を相互に分離して、2,7-異性体を得る第2段階と
からなる請求項1〜3のいずれかの方法。 - 【請求項6】吸着分離処理で使用する吸着剤がカリウム
置換Y型ゼオライトである請求項4又は5の方法。 - 【請求項7】吸着分離処理で使用する脱着剤が、下記の
一般式で表わされるアルキルベンゼン誘導体である請求
項4〜6のいずれかの方法。 (式中、R及びR′はメチル基、エチル基、n-プロピル基
又はイソプロピル基であり、nは0又は1である) - 【請求項8】吸着分離処理を吸着剤を充填した複数個の
吸着室を有する向流式擬似移動床を用いて、脱着操作、
濃縮操作、吸着操作及び脱着剤回収操作からなる4つの
操作を同時かつ順次連続的に行うとともに、各操作帯域
を下記に示す条件で行う請求項4〜7のいずれかの方法。 (i)脱着操作帯域 L(I)/S(I)>0.2+L(IV)/S(I) (式中、L(I)は脱着操作帯域を流れる液流量(cc/hr)、
S(I)は脱着操作帯域を移動する吸着剤流量(cc/hr)及び
L(IV)は脱着剤回収帯域を流れる液流量(cc/hr)を各示
す) (ii)濃縮操作帯域 L(II)/S(II)>0.1+L(IV)/S(II) (式中、L(II)は濃縮操作帯域を流れる液流量(cc/hr)、
S(II)は濃縮操作帯域を移動する吸着剤流量(cc/hr)及び
L(IV)は脱着剤回収帯域を流れる液流量(cc/hr)を各示
す) (iii)吸着操作帯域 L(III)/S(III)<0.3+L(IV)/S(III) (式中、L(III)は吸着操作帯域を流れる液流量(cc/h
r)、S(III)は吸着操作帯域を移動する吸着剤流量(cc/h
r)及びL(IV)は脱着剤回収帯域を流れる液流量(cc/hr)を
各示す) (iv)脱着剤回収操作帯域 0.8<L(IV)/S(IV)<1.0 (式中、L(IV)は脱着剤回収操作帯域を流れる液流量(cc
/hr)、S(IV)は脱着剤回収操作帯域を移動する吸着剤流
量(cc/hr)を各示す)
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32847388A JPH0618799B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの製造法 |
| US07/388,590 US4992622A (en) | 1988-12-26 | 1989-08-02 | Method of separating 2,6-diisopropylnaphthalene from a mixture containing diisopropylnaphthalene isomers |
| US07/388,393 US4950824A (en) | 1988-09-26 | 1989-08-02 | Process for the production of 2,6-diisopropylnaphthalene |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32847388A JPH0618799B2 (ja) | 1988-12-26 | 1988-12-26 | 2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02172929A JPH02172929A (ja) | 1990-07-04 |
| JPH0618799B2 true JPH0618799B2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=18210661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32847388A Expired - Lifetime JPH0618799B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-12-26 | 2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618799B2 (ja) |
-
1988
- 1988-12-26 JP JP32847388A patent/JPH0618799B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02172929A (ja) | 1990-07-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0003622B1 (en) | Process for the preparation and separation of para-xylene | |
| JPH04217929A (ja) | アルキル化ゼオライトおよび脱アルキル化ゼオライトをもってアルキル化芳香族生成物を製造する方法 | |
| WO2007114127A1 (ja) | エチルベンゼンの転化方法およびパラキシレンの製造方法 | |
| US4336410A (en) | Process for absorptive separation of cyclohexene | |
| RU2581036C2 (ru) | Способ получения 1,3-диметиладамантана | |
| JPH0618799B2 (ja) | 2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの製造法 | |
| JP5292699B2 (ja) | エチルベンゼンの転化方法およびパラキシレンの製造方法 | |
| JP3042367B2 (ja) | メタジイソプロピルベンゼンの精製方法 | |
| JPH0639434B2 (ja) | 2,7―及び2,6―ジイソプロピルナフタレンの分離法 | |
| JP2809821B2 (ja) | 2,6‐ジメチルナフタレンの製造法 | |
| CN114716290B (zh) | 由混合芳烃多产对二甲苯的工艺系统和工艺方法 | |
| JP3521447B2 (ja) | メタキシレンの分離法 | |
| JPS60255742A (ja) | 2、4−ジ−tert−ブチルフェノ−ルの製造方法 | |
| JP2819806B2 (ja) | 2,6―ジアルキルナフタレンの製造方法 | |
| JP2009084227A (ja) | ベンゼンの製造方法 | |
| JPH01199921A (ja) | 2,6−ジイソプロピルナフタレンの吸着分離方法 | |
| CN101171215B (zh) | 2,7-二甲基萘的精制方法 | |
| JPH02172931A (ja) | 2,7―ジイソプロピルナフタレンの分離法 | |
| JPH0466460B2 (ja) | ||
| JPS6364412B2 (ja) | ||
| JPS63243041A (ja) | 2,6−ジイソプロピルナフタレンの製造方法 | |
| CN114656323A (zh) | 一种多产对二甲苯的工艺系统和工艺方法 | |
| JPH05310610A (ja) | 2,6−ジエチルナフタレンの製造方法 | |
| JPH0466458B2 (ja) | ||
| US20090131729A1 (en) | Method for production of adamantane |