JPH0618932B2 - ランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物 - Google Patents

ランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物

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JPH0618932B2
JPH0618932B2 JP11135885A JP11135885A JPH0618932B2 JP H0618932 B2 JPH0618932 B2 JP H0618932B2 JP 11135885 A JP11135885 A JP 11135885A JP 11135885 A JP11135885 A JP 11135885A JP H0618932 B2 JPH0618932 B2 JP H0618932B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特定の尿素誘導体で変性された直鎖状成分と少
なくとも3個の反応性部位を有する多官能性カップリン
グ剤で変性された分岐状成分から成り、その共重合体鎖
中におけるスチレン単位が特定のスチレン連鎖分布を有
するランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物に関
するものである。
[従来の技術] 従来からランダムスチレン−ブタジエン共重合体はタイ
ヤ用ゴムとして広く用いられてきたが、近年、自動車に
対する低燃費化と走行安全性向上の要求に伴なって、タ
イヤ特性としては低燃費性と操縦安定性に優れたものが
要求されるようになってきており、タイヤ用ゴムとして
は低燃費性向上に高反発弾性、操縦安定性向上に高ウェ
ットスキッド抵抗性が要求されている。更にタイヤ製造
に際して重要なロール加工性、押出加工性等の加工性が
要求されている。
しかしながら、反発弾性とウェットスキッド抵抗性との
関係は相反するものであり、この相反する特性をバラン
スさせ、かつ加工性を改良するために種々の方法が提案
されている。例えば、特定のバイモーダルゴムを設定す
る方法(特開昭57-126807号)、特定のガラス転移温度
を有する高分子量ゴムと低分子量ゴムをブレンドする方
法(特開昭57-180646号)、スズおよびスズを除くカッ
プリング剤により結合された分岐状成分を特定量導入す
る方法(特開昭59-45338号)、分子量分布がバイモーダ
ルである共重合体鎖中のスチレン単位を高度に均一化す
る方法(特願昭59-159123号)等がある。また加工性だ
けを改良する方法として分岐状重合体を設定する方法
(特公昭44-4996号、特公昭49-36957号、特公昭59-5266
4号)がある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらの方法はある程度の改良効果は見
られるが、この相反する特性を高度に満足させ、かつ加
工性を十分に改良させるには至っていない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、反発弾性とウ
ェットスキッド抵抗性のバランスが著しく改良されかつ
加工性の改良されたランダムスチレン−ブタジエン共重
合体組成物を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明はその共重合体鎖中に官能基が結合したスチレン
−ブタジエン共重合体鎖中のスチレン単位の連鎖分布に
ついて鋭意検討した結果、特定の尿素誘導体で変性され
た直鎖状成分と少なくとも3個の反応性部位を有する多
官能性カップリング剤で変性された分岐状成分からな
り、その共重合体鎖中のスチレン単位が特定のスチレン
連鎖分布を有するランダムスチレン−ブタジエン共重合
体組成物が反発弾性とウェットスキッド抵抗性のバラン
スが著しく優れ、かつ加工性が優れていることを見出し
たことに基づきなされたものである。
すなわち、本発明は炭化水素溶媒中で有機リチウム化合
物を重合開始剤として、スチレンとブタジエンを共重合
させて得られるリチウム末端共重合体と、一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、また
はアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子または硫黄原
子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体を反応させてなる直鎖状成分と上
記リチウム末端共重合体と少なくとも3個の反応性部位
を有する多官能性カップリング剤を反応させてなる分岐
状成分とから成るムーニー粘度(ML1+4,100℃)が30〜1
50であるスチレン−ブタジエン共重合体組成物であっ
て、結合スチレンが5〜45重量%、スチレン単位が1個
のスチレン単連鎖が結合スチレンの40重量%以上、スチ
レン単位が8個以上連なったスチレン長連鎖が結合スチ
レンの5重量%以下、直鎖状成分が該共重合体組成物の
25〜75重量%であり、分岐状成分が残り75〜25重量%で
あることを特徴とするランダムスチレン−ブタジエン共
重合体組成物に関するものである。
本発明のランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物
は優れた加硫物特性と加工性を示し、各種ゴム用途に用
いられるが、トレッド、サイドウォール等のタイヤ用途
として有用である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明のランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物
の直鎖状成分はリチウム末端共重合体と一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、また
はアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子、または硫黄
原子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される環状構造を有する尿素誘導体の反応から成る
ことが重要であり、該組成物の直状成分がリチウム末端
共重合体と非環状構造を有する尿素誘導体、或は水、ア
ルコール、酸等の物質の反応から成るものであっては該
組成物の反発弾性が劣る。
また共重合体組成物中の25〜75重量%は特定の尿素誘導
体にて変性された直鎖状成分であり、残りの75〜25重量
%は少なくとも3個の反応性部位を有する多官能性カッ
プリング剤にて変性された分岐状成分である。直鎖状成
分が25重量%未満、或は分岐状成分が75重量%を超える
と反発弾性が低下し、直鎖状成分が75重量%を超える場
合、或は分岐状成分が25重量%未満では加工性が低下し
て好ましくない。
本発明の共重合体組成物の結合スチレンは5〜45重量
%、好ましくは10〜40重量%である。結合スチレンが5
重量%未満ではウェットスキッド抵抗性が低下して好ま
しくない。一方、結合スチレンが45重量%を超えると反
発弾性、耐摩耗性が低下して好ましくない。
本発明の共重合体組成物のスチレン単位が1個のスチレ
ン単連鎖(以下S1と呼ぶ)は結合スチレンの40重量%以
上好ましくは55重量%以上、かつスチレン単位が8個以
上連なったスチレン長連鎖(以下S8〜と呼ぶ)が結合ス
チレンの5.0重量%以下、好ましくは2.5重量%以下でな
ければならない。S1が結合スチレンの40重量%未満で
も、S8〜が5重量%を超える場合でも、反発弾性、耐摩
耗性、ウェットスキッド抵抗性が低下して好ましくな
い。
本発明の共重合体組成物のムーニー粘度(ML1+4,100
℃)は30〜150、好ましくは50〜120である。ムーニー粘
度が30未満では反発弾性、耐摩耗性の改良効果は十分で
はない。ムーニー粘度が150を超えると配合物のカレン
ダー加工性、押出加工性に問題が残る。
本発明の共重合体組成物はブタジエン部のミクロ構造を
変化させることによって物性が著しく変化し、また共重
合体鎖中のスチレン組成分布によっても物性が変化す
る。
ブタジエン部のミクロ構造と物性の関係については、特
に1,2ビニル含量と物性の関係が知られている。例え
ば、1,2ビニル含量が増加すると重合体のウェットスキ
ッド抵抗性が向上し、耐摩耗性が低下する〔Rubber Ag
e,Vol104,55(1972)〕。
また1,2ビニル含量が増加すると、耐発熱性、加硫戻り
が改良されることがK.H.Nordsiek(Paper Presented
to the Int.Rubber Conf.,1979)によって報告されてい
る。
これら1,2ビニル含量と物性の関係はすでに公知であ
り、本発明においては、1,2ビニル含量を特に限定しな
いが、反発弾性、耐摩耗性の面からみると1,2ビニル含
量は10〜30%、一方、ウェットスキッド抵抗性の面から
みると1,2ビニル含量は30〜90%が望ましい。いずれに
しても使用目的によって1,2ビニル含量を決めると良
い。
また、重合体鎖中における1,2ビニル分布についても、
重合体鎖中に均一であっても、また特公昭48-875号に示
されるように重合体鎖に沿って漸減的に変化するような
ものでも良く、さらにはブロック的に分布していても良
く(USP-3301840)、要するに使用目的によって決めると
良い。
またスチレン−ブタジエン共重合体鎖中のスチレン組成
分布についても、共重合体鎖中に均一に分布していても
良く、また共重合体鎖中に不均一に分布(特願昭60-410
8号)していても良く、要するに使用目的によって決め
ると良い。
本発明の共重合体組成物は分子量分布を変化させること
により、加工性が大きく変化する。分子量分布と加工性
の関係については公知であり、本発明においては、重量
平均分子量(W)と数平均分子量(N)との比を持
って表示される分子量分布(W/N)を特に限定し
ないが、物性と加工性のバランスを考慮すると1.2〜3.5
が好ましい。更に本発明の共重合体組成物の直鎖状成分
と分岐状成分の夫々の重量平均分子量(W′)と数平
均分子量(N′)の(W′/N′)についても特
に限定するものではないが、1.1〜2.5であれば十分であ
る。
本発明の共重合体組成物は以下に述べる方法で製造され
る。一つの方法は炭化水素溶媒中で有機領リチウム化合
物を開始剤としてスチレンと1,3-ブタジエンを共重合す
るに際して、英国特許994726号、特開昭59-140211号お
よび特開昭56-143209号等に記載されているように重合
系中のスチレンと1,3-ブタジエンのモノマー組成比にお
けるスチレンモノマー含有量が特定濃度範囲になるよう
に1,3-ブタジエン或は1,3-ブタジエンとスチレンの混合
物を連続的或は断続的に供給して共重合を実施して得ら
れるリチウム末端共重合体と、一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、また
はアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子または硫黄原
子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体および少なくとも3個の反応性部
位を有する多官能性カップリング剤を所定の比率で添加
することにより得られる。
他の方法は炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を開始
剤としてスチレンと1,3-ブタジエンを共重合するに際し
て、特公昭38-2394号に記載されているように共重合速
度より遅い速度でスチレンと1,3-ブタジエンの混合物を
添加して共重合を実施し、得られたリチウム末端共重合
体と一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、また
はアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子または硫黄原
子を、nは2〜4の整数を表わす) で表される尿素誘導体および少なくとも3個の反応性部
位を有する多官能性カップリング剤を所定の比率で添加
することにより得られる。
本発明で使用される尿素誘導体および多官能性カップリ
ング剤はリチウム末端共重合体と接触すると、ほぼ瞬時
に定量的に反応する。従って、本発明の共重合体組成物
を得るには、尿素誘導体および多官能性カップリング剤
の添加量を有機リチウム化合物1モルに対して尿素誘導
体と多官能性カップリング剤の当量比で夫々0.25〜0.7
5、0.75〜0.25に、かつ夫々の添加量の合計を当量比で
約1に調整し、共重合終了後、尿素誘導体および多官能
性カップリング剤を同時に、或は別々に重合系に添加す
れば良い。或は共重合終了後、1,3-ブタジエンを添加
し、次いで尿素誘導体および多官能性カップリング剤を
添加しても良い。或は共重合途中に多官能性カップリン
グ剤を添加し、共重合終了後尿素誘導体を添加しても良
い。
また、本発明の共重合体組成物は、リチウム末端共重合
体と特定の尿素誘導体を反応させて得られる直鎖状成分
とリチウム末端共重合体と少なくとも3個の反応性部位
を有する多官能性カップリング剤を反応させて得られる
分岐状成分を別々に調製し、これらの共重合体を直鎖状
成分が25〜75重量%に、分岐状成分が75〜25重量%にな
るようなブレンド比で混合することによっても得られ
る。
本発明の共重合体組成物は共重合体組成物中の分岐状成
分と直鎖状成分の固有粘度比を変化させることにより、
物性と加工性のバランスが変化する。これらの分岐状成
分と直鎖状成分の固有粘度と加工性の関係はすでに公知
であり(特公昭59-52664号)、本発明においては、上記
固有粘度比を特に限定しないが、加工性と物性のバラン
スを考慮すると1.5〜5.5が好ましい。
本発明においては、共重合体鎖中のブタジエン部のミク
ロ構造、或はスチレンとブタジエンの共重合体鎖中のラ
ンダム性を調整するために、エーテル類、第3級アミン
類等アルカリ金属アルコキシド等の極性化合物を使用す
ることができる。例えば、ジエチルエーテル、エチレン
グリコール・ジメチルエーテル、エチレングリコール・
ジ−n-ブチルエーテル、エチレングリコール・n-ブチル
-tert-ブチルエーテル、エチレングリコール・ジ-tert-
ブチルエーテル、ジエチレングリコール・ジメチルエー
テル、トリエチレングリコール・ジメチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、α−メトキシメチルテトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシベンゼン、トリエチ
ルアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミ
ン、カリウム-tert-アミルオキシド、カリウム-tert-ブ
チルオキシド等である。これらの化合物は単独、または
2種類以上の混合物として用いられる。
本発明において使用される極性化合物の添加量は有機リ
チウム化合物1モル比に対して0〜200モルである。
本発明に使用される有機リチウム化合物としては、n-プ
ロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n-ブチルリチ
ウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム等の
モノ有機リチウム化合物、ジリチオメタン、1,4-ジリチ
オブタン、1,4-ジリチオ-2-エチルシクロヘキサン、1,2
-ジリチオ-1,2-ジフェニルメタン、1,3,5-トリチオベン
ゼン等の多官能性有機リチウム化合物等である。これら
は単独で、または二種以上の混合物で使用される。ま
た、本発明に使用される多官能性有機リチウム化合物と
しては、上記のモノ有機リチウム化合物と他の化合物を
反応させることによって、実質的に多官能性有機リチウ
ム化合物となり得るものも使用される。例えば、モノ有
機リチウム化合物とポリビニル芳香族化合物との反応生
成物(特公昭55-6652号)、モノ有機リチウム化合物と
共役ジエン、および/またはモノビニル芳香族化合物を
反応させた後、ポリビニル芳香族化合物を反応させた反
応生成物、或いはモノ有機リチウム化合物、共役ジエ
ン、および/またはモノビニル芳香族化合物、およびポ
リビニル化合物の三者を同時に反応させた反応生成物
(西独特許2003384等)である。
これらの有機リチウム化合物の使用量は、共役ジエン系
モノマー100g当り通常0.1〜10ミリモルである。
本発明において用いられる炭化水素溶媒としては、脂肪
族、脂環式および芳香族炭化水素を使用することができ
る。例えば、炭化水素溶媒はプロパン、イソブタン、n-
ヘキサン、イソオクタン、シクロペンタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン等であり、特に好ましい溶媒
はn-ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼンである。これ
らは1種または2種以上の混合物として用いても良い。
本発明で使用される尿素誘導体は一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、また
はアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子、または硫黄
原子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される化合物であって、具体例としては1,3-ジエチ
ル-2-イミダゾリジノン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジ
ノン、1,3-ジプロピル-2-イミダゾリジノン、1-メチル-
3-エチル-2-イミダゾリジノン、1-メチル-3-プロピル-2
-イミダゾリジノン、1-メチル-3-ブチル-2-イミダゾリ
ジノン、1-メチル-3-(2-メトキシエチル)-2-イミダゾ
リジノン、1-メチル-3-(2-エトキシエチル)-2-イミダ
ゾリジノン、1,3-ジ-(2-エトキシエチル)-2-イミダゾ
リジノン、1,3-ジメチルエチレンチオウレア、1,3-ジメ
チル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジノン等が挙
げられるが、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンが好ま
しい。
これらの尿素誘導体とリチウム末端共重合体の反応温度
および反応時間は広範囲にわたって調整できるが、通常
は反応温度が15〜115℃、反応時間は1秒〜3時間の範
囲内である。
本発明で使用される多官能性カップリング剤としては、
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化液
体ポリブタジエン、テレフタル酸ジメチル、テレフタル
酸ジエチル、フタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチ
ル、アジピン酸ジエチル、テレフタル酸ジクロライド、
フタル酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライド、ア
ジピン酸ジクロライド、四塩化ケイ素、メチルトリクロ
ルシラン、ヘキサクロロシラン、テトラメトキシシラ
ン、四塩化炭素、塩化第二スズ、メチルトリクロロス
ズ、臭化第二スズ、ドデシルトリクロロスズ、ヘキサ−
(2-メチル-1-アジリジニル)トリホスファトリアジ
ン、ピロメリット酸二無水物、ポリアリールポリイソシ
アネート等が挙げられる。これらのうち好ましいものは
四塩化ケイ素、フタル酸ジクロライド、塩化第二スズで
ある。塩化第二スズでカップリングされた分岐状成分を
有する共重合体組成物はカーボンブラック、プロセス油
と混練されると、その加硫物は優れた反発弾性を示す。
一方、四塩化ケイ素でカップリングされた分岐状成分を
有する共重合体組成物は優れた加工性、特に優れた押出
特性を示す。従ってより優れた加工性を有する共重合体
組成物を得ようとする場合には、四塩化ケイ素をカップ
リング剤として用いるのが好ましい。
本発明における重合形式はバッチ重合方式、或は連続重
合方式のいずれでも良い。重合温度は20〜130℃の範囲
であって、バッチ重合方式では30〜87℃で重合が開始さ
れ、最高温度が90〜125℃に到達するように上昇温度下
で行なうことが推奨される。
所定の反応終了後2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾールの
ような酸化防止剤を添加した後、生成重合体を分離、洗
浄、乾燥等通常の後処理を行ない、目的とする共重合体
組成物を得ることができる。
本発明の共重合体組成物は、溶液状態でプロセス油と混
合し、混合後溶媒を除去せしめて油展ゴムとして使用し
ても良い。
本発明の共重合体組成物は単独、または天然ゴムもしく
は他の合成ゴム、例えばポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、乳化重合スチレン−ブタジエン共重合体等とブレン
ドして使用することができる。天然ゴムもしくは他の合
成ゴムとブレンドして使用する場合、本発明の優れた特
性を発現するには少なくとも原料ゴムの30重量%以上は
本発明の共重合体組成物であることを必要とする。
更に本発明の共重合体組成物は公知の配合剤、例えばカ
ーボンブラック、プロセス油等と配合し、混合、加硫し
た後、製品としての、例えばタイヤトレッド、カーカ
ス、サイドウォール等のタイヤ用途、或は押出製品、自
動車窓枠、工業用品、防振ゴム等の用途に使用すること
ができるが、優れた反発弾性とウェットスキッド抵抗性
のバランスおよび優れた加工性を有するので、特に低燃
費タイヤトレッド用ゴムとして使用できる。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を説明するが、これらの実
施例は本発明を限定するものではない。なお各種特性の
測定は以下の方法にて実施した。
ランダムスチレン−ブタジエン共重合体組成物のスチレ
ン連鎖分布は、最近田中らによって開発された方法で分
析される。具体的には、スチレン連鎖分布はブタジエン
単位の二重結合をすべてオゾン開裂して得られた分解物
のゲルパーミエーションクロマトグラム(GPC)によって
分析される(高分子学会予稿集29巻9号2055頁)。共重
合体組成物の分岐状成分の割合はGPCによる高分子量側
のピーク面積によって計算される。また、共重合体組成
物の直鎖状成分の割合はGPCによる共重合体組成物の全
ピーク面積と高分子量側のピーク面積の差から計算され
る。ムーニー粘度は通常の方法にてLローターを使用し
て100℃にて測定した。結合スチレンは紫外線吸収スペ
クトル法により、262nmのフェニル基に基づく吸収から
算出した。ブタジエン部のミクロ構造は赤外分光光度計
を用いて、ハンプトン法により計算した。反発弾性はダ
ンロップトリプソメーターを使用して試験温度70℃にて
測定した。耐摩耗性はピコ摩耗試験機を用いて測定し
た。ウェットスキッド抵抗性は英国道路研究所製装置に
て測定した。加工性は配合物ムーニー粘度の大小、或は
配合物のロール巻き付き性にて判断した。配合物のロー
ル巻き付き性は6インチロールを使用し、カーボン配合
物の巻き付き性、操作性等で評価した。
実施例1〜3、比較例1〜3 窒素雰囲気下、内容積約10のステンレス製の攪拌機付
の重合器にシクロヘキサン6.2kg、テトラヒドロフラン2
4g、スチレン0.28kg、1,3-ブタジエン0.42kgを仕込
み、重合器内の混合物を激しく攪拌しながら、この混合
物の温度を約70℃に調節した後、表−1に示すように所
定量のn-ブチルリチウムを添加して共重合を開始した。
重合器内の温度が上昇し最終的に得られる共重合体の重
合転化率が約20重量%に到達した時点で、残部の1,3-ブ
タジエン0.30kgを定量ポンプにて10分間一定の速度で重
合系に連続的に供給した。重合温度が最高温度(約98
℃)に到達して共重合が終了した後、表−1に示すよう
に所定量の四塩化ケイ素を添加し、次いで所定量の1,3-
ジエチル-2-イミダゾリジノンを添加し約10分間反応さ
せた。このようにして得られた共重合体溶液に安定剤と
して、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール5gを加え、
溶剤を加熱除去して共重合体組成物を得た。但し、比較
例3では1,3-ジエチル-2-イミダゾリジノンをメタノー
ル1gに変更して共重合を実施した。このようにして得
られた共重合体組成物の基本特性を表−1に示す。これ
らの共重合体組成物を表−2の配合処方に従って、バン
バリーミキサーにて混練混合して得られた未加硫ゴム組
成物を145℃にて加硫し物性評価を実施した。測定結果
を表−1に示す。
実施例4〜7、比較例6,7 窒素雰囲気下、実施例1で用いたと同様の重合器に表−
3に示すように所定量のシクロヘキサン、テトラヒドロ
フラン、スチレン、1,3-ブタジエン(以下第1ブタジエ
ンと呼ぶ)を仕込み、重合器内の混合物を激しく攪拌し
ながら、この混合物の温度を所定の温度に調節した後、
表−1に示すように所定量のn-ブチルリチウムを添加し
て共重合を開始した。次いで、表−1に示すように残部
の1,3-ブタジエン(以下第2ブタジエンと呼ぶ)を定量
ポンプにて重合系に連続的に一定の速度で供給を開始し
た。第2ブタジエンの供給を終了し、重合温度が最高温
度に到達して共重合が終了した後、表−3に示すように
所定量の塩化第二スズを添加し、次いで所定量の1,3-ジ
メチル-2-イミダゾリジノンを添加し約10分間反応させ
た。このようにして得られた共重合体溶液に安定剤とし
て、2,6-ジ-tert-p-クレゾール5gを加え、溶剤を加熱
除去して共重合体組成物を得た。このようにして得られ
た共重合体組成物の基本特性を表−3に示す。これらの
共重合体組成物を表−2の配合処方に従って、バンバリ
ーミキサーにて混練混合して得られた未加硫ゴム配合物
を145℃にて加硫し物性評価を実施した。測定結果を表
−4に示す。
比較例4,5 窒素雰囲気下、実施例1で用いたと同様の重合器に表−
3に示すように所定量のシクロヘキサン、テトラヒドロ
フラン、スチレン、1,3-ブタジエンを仕込み、重合器内
の温度を所定の温度に調節した後、所定量のn-ブチルリ
チウムを添加して共重合を開始した後、表−3に示すよ
うに所定量の塩化第二スズを添加し、次いで所定量の1,
3-ジメチル-2-イミダゾリジノンを添加し約10分間反応
させた。但し、比較例5では新たにカリウム-tert-ブチ
ルオキシド(KTB)0.065gを重合系に加えた。このように
して得られた共重合体溶液に安定剤として、2,6-ジ-ter
t-p-クレゾール5gを加え、溶剤を加熱除去して共重合
体組成物を得た。このようにして得られた共重合体組成
物の基本特性、加硫物特性を表−3、表−4に示す。
[発明の効果] 本発明に係るランダムスチレン−ブタジエン共重合体組
成物は、反発弾性、ウェットスキッド抵抗性および耐摩
耗性のバランスに優れ、タイヤトレッド、カーカス、サ
イドウォール等のタイヤ用途、或は押出製品、自動車窓
枠、防振ゴム、工業用品等の用途に使用することがで
き、その工業的意義は大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を重
    合開始剤として、スチレンとブタジエンを共重合させて
    得られるリチウム末端共重合体と、一般式、 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、また
    はアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子または硫黄原
    子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体を反応させてなる直鎖状成分と上
    記リチウム末端共重合体と少なくとも3個の反応性部位
    を有する多官能性カップリング剤を反応させてなる分岐
    状成分とから成るムーニー粘度(ML1+4,100℃)が30〜1
    50であるスチレン−ブタジエン共重合体組成物であっ
    て、結合スチレンが5〜45重量%、スチレン単位が1個
    のスチレン単連鎖が結合スチレンの40重量%以上、スチ
    レン単位が8個以上連なったスチレン長連鎖が結合スチ
    レンの5重量%以下、直鎖状成分が該共重合体組成物の
    25〜75重量%であり、分岐状成分が残り75〜25重量%で
    あることを特徴とするランダムスチレン−ブタジエン共
    重合体組成物。
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