JPH06195751A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH06195751A
JPH06195751A JP4348197A JP34819792A JPH06195751A JP H06195751 A JPH06195751 A JP H06195751A JP 4348197 A JP4348197 A JP 4348197A JP 34819792 A JP34819792 A JP 34819792A JP H06195751 A JPH06195751 A JP H06195751A
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JP
Japan
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layer
reflective layer
optical recording
recording medium
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4348197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Murakami
慎一 村上
Masatoshi Yanagimachi
昌俊 柳町
Hiroyuki Momotake
宏之 百武
Sumio Hirose
純夫 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP4348197A priority Critical patent/JPH06195751A/ja
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 透明基板上に有機色素からなる記録層を設
け、その上に65℃90%RHにおける透湿度が2.0
g/m2・24hr以上であるAu反射層を設け、さらにその上
に保護層を設けた追記型コンパクトディスク(CD)、
およびあらかじめ情報ピットを形成した透明基板上に6
5℃90%RHにおける透湿度が2.0g/m2・24hr以上
である金属反射膜を設け、その上に保護層を設けた再生
専用CD。 【効果】 本発明の追記型CDおよび再生専用CDは
温度の急変に対して高い耐久性を示し欠陥を発生しにく
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体、特に反射
層を有する光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の急速な情報化社会の進展に伴い、
磁気記録媒体に比べ格段に高密度記録が可能な光記録媒
体の利用・研究が盛んに行われている。この光記録媒体
としては、あらかじめ情報が記録されており再生のみが
可能な再生専用型、利用者によって情報の記録および再
生が可能な追記型、および情報の記録・再生・消去が可
能な書換え型が知られている。なかでも追記型は、書換
え型よりも一般に安価で保存性に優れるため、大量のデ
ータをコンパクトに保存しておく媒体として広く普及し
つつある。
【0003】この追記型の光記録媒体は、Te、Biな
どの金属膜や、シアニン、フタロシアニンなどの色素膜
等を基板上に記録層としてもっており、レーザー光を照
射してこの記録層に物理的および/あるいは化学的変化
を起こさせてピットを形成することによって情報を記録
し、このピットを記録時よりも十分に弱いレーザー光に
よって読みだして再生を行うものである。このような光
記録媒体では、ピット形成を容易にするため記録層上に
空間を確保するのが一般的である。具体的には、記録層
をもった基板2枚を、記録層が対向しかつ2枚の基板の
間に空隙ができるように貼り合わせた、いわゆるエアサ
ンドイッチ構造がとられる。
【0004】一方、再生専用型の光記録媒体が、コンパ
クトディスク(CD)やレーザーディスクなどとして広
く一般に普及しているのは周知の通りである。この光記
録媒体の構造を図1に示す。この光記録媒体は、あらか
じめ基板1にピットを形成しておき、そのピット形成面
にAu、Al等の金属層を反射層3として設け、さらに
その上に保護層4を形成したものである。なかでもCD
は、これまでの音楽レコードに比べ取り扱いやすく半永
久的に使用できるという利点から、わが国においては従
来のアナログレコードを完全に駆逐するに至っている。
このようにCDが広く利用されるにつれて、このCDの
再生装置であるコンパクトディスクプレーヤー(CDプ
レーヤー)もレコードプレーヤーに肩を並べるほど広く
普及している。
【0005】このようにきわめて広く普及しているCD
は、一般にスタンパーと呼ばれる原盤をもとにして射出
成形によって得た情報ピットをもつ基板により作製す
る。この方法では同じCDを大量にかつ安価に製造する
ことは容易であるが、スタンパーが高価なため、小量の
CDを作製することには向いていない。また当然のこと
ながら、CDは再生専用であるため、利用者が自由に音
楽や情報を記録することは不可能である。そこで、小量
のCDを安価に作製するため、あるいは利用者が自由に
記録を行うための、ユーザーにおいて”記録可能な”C
D(所謂追記型CD)の開発が盛んに行われている。
【0006】最近、実用化された追記型CDが発表され
た(日経エレクトロニクスNo.465,107項,1
989年1月23日発行)。この追記型CDは、図2に
示すような構造になっている。すなわち、基板1上に記
録層2を設け、その上に反射層3を設けて、さらにその
上に保護層4を設けた単板型の光記録媒体である。この
ような構造にすることによって、記録後の追記型CDが
通常の再生専用CDと互換性をもつことが可能になる。
すなわち、エアサンドイッチ型構造ではなく単板型構造
にすることによってその厚さを1.2mmという薄さに
することが可能になる。また、半導体レーザー波長でA
lよりも反射率が高いAuを反射層として設けることに
より、再生専用CDと同等の反射率を獲得することが可
能となるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように追記型CD
はその構造が明らかにされており、一部生産も行われて
いるが、その性能は完全に満足できるものではなかっ
た。特にその耐久性は十分でなく、なかでもZAD冷熱
サイクル試験(IEC Publication 68-2-38 )を行った
場合のように、媒体の環境を高温高湿下から通常の温度
へ変化させると欠陥が発生する場合があった。したがっ
て、このような媒体を暖かく湿度の高い室内から冷たい
屋外へ持ち出したときに欠陥が発生する恐れがある。こ
の欠陥は記録膜中に水分が凝縮したものと考えられ、こ
のような欠陥が発生するとエラーが大幅に増加し、最悪
の場合記録・再生が不可能になる。かかる欠陥の発生
は、たとえば上記のZAD冷熱サイクル試験を長期間続
けた場合には、再生専用CDにも発生する場合があっ
た。この場合には反射膜と基板との界面に欠陥が発生し
ていると考えられる。
【0008】このような水分の凝縮を防止するために
は、従来、膜中への水分の侵入を防ぐ方策がとられてい
た(たとえば、特開昭58−32238、特開平4−1
95745、特開平4−236211)。しかしなが
ら、本発明者らの検討によると、このような方法をとっ
たとしても、膜中への水分の侵入を完全になくすことは
不可能であり、上記の水分の凝縮を防止するには不十分
であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、意外なことに、意
図的に膜中への水分の侵入を容易にすることによって、
すなわち反射層の透湿度を大きくすることによって、逆
に膜中からの水分の脱出を容易にすることにより上記欠
陥発生を抑制することができることを見いだし本発明に
至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、基板上に少なくとも
反射層が形成された光記録媒体において、前記反射層の
65℃90%RHにおける透湿度が2.0g/m2・24hr 以
上である光記録媒体、であり、また、好ましくは、基板
上に記録層、反射層、および保護層がこの順に設けられ
た光記録媒体、であり、また、好ましくは、記録層がフ
タロシアニン色素よりなる光記録媒体、であり、また好
ましくは、反射層がAuを主成分とする金属よりなる光
記録媒体、である。このような本発明の光記録媒体の構
成は図2に示した追記型CDと基本的に同一である。す
なわち、必要に応じてプリグルーブ(案内溝)を形成し
た透明な基板1の上にレーザー光を吸収してピットを形
成する記録層2が設けられており、その記録層の上に反
射率を増大させるための反射層3が設けられており、さ
らにその上に記録層および反射層を保護するための保護
層4が設けられているものである。
【0011】また、本発明に従えば、追記型CDだけで
なく再生専用CDについても、上記のような透湿度に調
整することにより、上記欠陥の発生を抑制させることが
可能である。よって、以下のような光記録媒体も本発明
にかかるものである。すなわち、本発明は、基板上に少
なくとも反射層が形成された光記録媒体において、前記
反射層の65℃90%RHにおける透湿度が2.0g/m2
・24hr 以上である光記録媒体であり、該基板の少なくと
も一方の表面にあらかじめ情報がピット等の形で形成さ
れており、この情報形成面上に少なくとも反射層が形成
された光記録媒体、であり、また、好ましくは、反射層
上に保護層が形成された光記録媒体、であり、また、好
ましくは、反射層がAuあるいはAlを主成分とする金
属よりなる光記録媒体、である。
【0012】本発明のこの場合の光記録媒体の構成は図
1に示した再生専用CDと基本的に同一である。すなわ
ち、情報に応じてくぼみ(ピット)を形成した透明な基
板1の上に反射層3が設けられており、さらにその上に
反射層を保護するための保護層4が設けられているもの
である。なお本発明において、透湿度とは、JISZ0
208に記載された方法(透湿カップ法)に従って測定
されたものである。この方法を簡単に説明すると以下の
ようになる。すなわち、水分が板状の試料からのみ透過
するような透湿カップ中に無水塩化カルシウムを入れ
て、板状の測定試料で蓋をする。この透湿カップを恒温
恒湿槽に所定時間入れて、そのときの無水塩化カルシウ
ムの重量変化により試料を透過した水分量を決定し、透
湿度を求めるというものである。ただし、本発明の場
合、反射層の透湿度が小さいため、65℃という高温で
測定を行っている。
【0013】以下に、追記型CDの場合の媒体を詳述す
る。上記基板の材質としては、半導体レーザーの光を実
質的に透過し、通常の光記録媒体に用いられる材料なら
ばいかなるものも使用できる。たとえば、ポリカーボネ
ート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アモルファ
スポリオレフィンなどの高分子材料、あるいはガラスな
どの無機材料等を利用できる。必要に応じて、これらの
材料を射出成形によって、あるいは2P法などによって
プリグルーブを形成した基板とする。記録層は記録レー
ザー光を吸収して物理的あるいは/かつ化学的変化を起
こし、これが再生レーザー光で読み取り可能であるよう
な物質であれば特に限定されない。たとえば、以下のよ
うな半導体レーザー波長域に吸収を有する各種の有機色
素を用いることができる。すなわち、フタロシアニン系
色素、ナフタロシアニン系色素、シアニン系色素、スク
ワリリウム系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウム
系色素、アズレニウム系色素、ナフトキノン系色素、ア
ントラキノン系色素、Ni,Crなどの金属塩系色素、
インドフェノール系色素、トリフェニルメタン系色素、
キサンテン系色素、インダンスレン系色素、インジゴ系
色素、チオインジゴ系色素、メロシアニン系色素、チア
ジン系色素、アクリジン系色素、オキサジン系色素、ア
ゾ系色素などを挙げることができる。なかでも、フタロ
シアニン系色素はその高い耐光性・耐久性、ならびにそ
の吸収波長域から特に好ましいものである。このような
フタロシアニン系色素は、たとえば特開平3−6287
8などに記載の方法で合成可能である。
【0014】これらの色素は単独で用いてもよいし、2
種類以上の色素を混合して用いてもよい。また、組成の
異なる色素を2層以上重ねて設けることも可能である。
さらに、必要に応じて紫外線吸収剤、一重項酸素クエン
チャー、結合剤、レベリング剤、消泡剤等の添加物質を
加えることもできる。
【0015】これらの物質を、上記基板上に均一な膜と
して成膜し、記録層を形成させる。このとき、反射膜を
形成後に十分な反射率が得られるように、あらかじめ記
録層の膜厚および光吸収成分の濃度を調整する。記録層
の膜厚は通常10〜1000nm程度である。
【0016】この記録層を形成する方法としては、スピ
ンコート法、ディップコート法、バーコート法などの塗
布法を用いることができる。これは、記録層として用い
る物質を溶剤に溶解して塗布液を調整し、これを上記基
板上に塗布後、乾燥して成膜するものである。このとき
の溶剤としては、以下のような各種有機溶剤が利用可能
である。すなわち、n−ヘキサン、n−オクタン、イソ
オクタン、シクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなど
の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン、メチルベンゼ
ン、クロルベンゼンなどの芳香族炭化水素、1,2−ジ
クロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、四
塩化炭素などのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどのアル
コール、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキ
サンなどのエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブなどのセロソルブ、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン、酢酸エチル、酢酸
ブチル、蟻酸ブチルなどのエステル、2,2,3,3−
テトラフルオロプロパノール、ヘキサフロオロイソプロ
パノールなどのフッ素化アルコールなどを用いることが
できる。これらの有機溶剤は単独で用いてもよいし、混
合して用いてもよい。また、これらの溶剤を用いる場
合、記録層として用いる物質を溶解するだけでなく、こ
のとき用いる基板に対してダメージを与えないものを選
択する必要があることは言うまでもない。記録層を形成
する方法として、真空蒸着法も用いることができる。こ
れは真空槽内に記録層として用いる物質と基板を所定の
配置にセットして、十分な真空下で記録層物質を加熱蒸
発させて基板上に成膜するものである。この方法は記録
層物質の溶剤への溶解性が低く、記録層物質を溶解しか
つ基板にダメージを与えない溶剤が選択できない場合に
有効である。
【0017】上記記録層と上記基板との間に、塗布溶剤
に対する耐性を向上させるため、記録層の劣化防止など
のため各種の下地層を設けることも可能である。この下
地層としては、たとえば、ポリカーボネート、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリスチレンなどの高分子物質、Si
2 、SnO2 、Al2 3 、AlNなどの無機物を用
いることができる。これらは、単独で用いてもよいし、
混合して用いてもよい。また、多層膜として2種以上を
重ねて使用しても構わない。さらに、この下地層中に感
度向上のために記録光波長に吸収を有する物質を含有さ
せることもできる。
【0018】記録層上には、反射層を形成するが、本発
明においては、この反射層の65℃90%RHにおける
透湿度が2.0g/m2・24hr以上、より好ましくは5.0g
/m2・24hr以上である必要がある。この透湿度が2.0g/
m2・24hrよりも小さな反射層を用いた媒体においては、
これを暖かく湿度の高い室内から冷たい屋外へ持ち出し
たときに欠陥が発生する恐れがある。このような欠陥が
発生するとエラーが大幅に増加し、最悪の場合記録・再
生が不可能になる。
【0019】本発明における65℃90%RHにおける
透湿度が2.0g/m2・24hr以上である反射層は、その成
膜時の条件を適切にコントロールすることによって作製
可能である。たとえば、真空蒸着法によりこのような反
射層を形成する場合、その成膜速度、真空度、被蒸着物
の温度などをコントロールすることによって、この透湿
度が2.0g/m2・24hr以上である反射層を形成すること
ができる。例えば、一般には、成膜速度を増加させれば
透湿度が大となり、真空度を上げれば透湿度は小とな
り、被蒸着物の温度を上げれば透湿度は大となるので、
これらを勘案して、実験的に容易に本発明の規定する反
射層を形成する条件を選択することが可能である。ま
た、スパッタ法により反射層を形成する場合は、そのと
きのスパッタパワー、不活性ガス圧などをより大になる
ようコントロールして、65℃90%RHにおける透湿
度が2.0g/m2・24hr以上になるように反射層を成膜す
ることが可能である。さらにそのほかの成膜法を用いる
場合も、同様である。
【0020】なお、このような透湿度が2.0g/m2・24h
r以上である反射層は、その膜厚を制御することによっ
ても作製可能である。一般的には反射層の膜厚を薄くす
るほど水分透過量は増加するので、反射層をあまり厚く
するのは好ましくない。しかしながら、逆に薄すぎると
その反射層の透過率が増加して結果的に反射率が減少
し、高反射率が必要な追記型CDには不適になる恐れが
ある。したがって、反射率が低下しない範囲で反射層を
薄くするのが好ましい。ただし、反射層の厚さは別の理
由で規制される場合もあるので、必ずしもこの反射層の
厚さにする必要はない。反射層の膜厚は10〜1000
nmの範囲である。また言うまでもないが、上記の反射
層の成膜条件のコントロールとこの膜厚の制御を組み合
わせて、65℃90%RHにおける透湿度を2.0g/m2
・24hr以上にしてもよい。
【0021】本発明の反射層の材料としては半導体レー
ザーの波長において十分高い反射率をもつもの、たとえ
ば、Au,Ag,Al,Cu,Cr,Ni,Ta,Ti
などの金属を単独で、あるいは合金として用いることが
できる。また、反射層の密着性や平滑性の改善のためな
どの目的で、これらの金属や合金にZn,In,Si,
Pb,P,Sb,Bi,Nb,Zr,V,Mo,Hf,
W,Pt,Pd,Mn,Fe,Co,Rhなどを添加す
ることもできる。このうち、AuあるいはAlを主成分
とする材料はスパッタ等によって光反射率の高い反射層
が容易に得られるので、好適である。なお、ここでAu
あるいはAlを主成分とする材料とは、AuあるいはA
lを50%以上含有するものである。
【0022】金属材料以外の反射層としては、低屈折率
物質と高屈折率物質を交互に重ね合わせた多層膜反射層
を用いることもできる。この場合は、多層反射層全体の
65℃90%RHにおける透湿度が2.0g/m2・24hr以
上になるように反射層を形成すればよい。
【0023】この記録層と反射層の間に、反射率を向上
させるため、あるいは記録層と反射層の間の密着力を向
上させるため等の目的で中間層を設けることもできる。
この中間層として用いることができる物質の例として
は、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
スチレンなどの高分子物質、SiO2、SnO2、A
23、AlNなどの無機物、シランカップリング剤など
を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよい
し、混合して用いてもよい。また、多層膜として2種以
上を重ねて使用しても構わない。
【0024】反射層上には、保護層を設けることができ
る。この保護層は記録膜および反射膜を保護できるもの
ならば特に限定されない。たとえば、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エ
ポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、シリコーン
ポリマーなどの高分子材料、あるいはSiO2、Sn
2、Al23、MgO、CeO2、TiO2、PbO、
LiF、MgF2、AlN、ZnSなどの無機物を用い
ることができる。なかでも、紫外線硬化アクリル樹脂
は、容易に保護層を形成できるので好適である。これら
は、単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。ま
た、多層膜として2種以上を重ねて使用しても構わな
い。保護層の厚みは特に限定するものではないが、一般
的には、0.01〜100μm 、好ましくは0.1〜1
00μm 、より好ましくは1〜30μm 程度である。
【0025】反射層と保護層の間に、反射層と保護層の
間の密着力を向上させるため等の目的で中間層を設ける
こともできる。この中間層として用いることができる物
質の例としては、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸
メチル、ポリスチレンなどの高分子物質、SiO2、S
nO2、Al23、AlNなどの無機物、シランカップ
リング剤などを挙げることができる。これらは、単独で
用いてもよいし、混合して用いてもよい。また、多層膜
として2種以上を重ねて使用しても構わない。
【0026】つぎに、再生専用CDの場合の媒体を詳述
する。基板の材質としては、基本的に本発明の追記型C
Dの基板と同じ材料を用いることが可能である。そして
必要に応じて、これらの材料を射出成形によって、ある
いは2P法などによって情報ピットを形成した基板とす
る。
【0027】この基板上には反射層を形成する。本発明
においては、再生専用CDの場合も追記型CDと同様
に、この反射層の65℃90%RHにおける透湿度が
2.0g/m2・24hr以上、より好ましくは5.0g/m2・24hr
以上である必要がある。このような透湿度は追記型CD
の場合と同様に反射層の成膜条件や反射層の膜厚の制御
によって達成することが可能である。また、この反射層
として用いることが可能な材料は、本発明の追記型CD
の反射層と同様の材料であり、その作成法も膜厚の範囲
も同様である。
【0028】この基板と反射層の間に、追記型CDと同
様に反射率を向上させるため、あるいは記録層と反射層
の間の接着力を向上させるため等の目的で中間層を設け
ることもできる。この中間層として用いることができる
物質およびその作成法は本発明の追記型CDで用いるこ
とができる物質およびその作成法と同様である。反射層
上には、保護層を設けることができる。この保護層も本
発明の追記型CDの保護層と同様のものを同様な方法で
用いることが可能である。厚みの範囲も同様である。さ
らに反射層と保護層の間に、追記型CDと同様に反射層
と保護層の間の密着力を向上させるため等の目的で中間
層を設けることもできる。この中間層として用いること
ができる物質およびその作成法は本発明の追記型CDで
用いることができる物質およびその作成法と同様であ
る。
【0029】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明す
る。 [実施例1]フタロシアニン色素式(1)、〔化1〕
0.71gをn−オクタン20mlに溶解し、塗布溶液
を調製した。この溶液をスパイラルグルーブ付きのポリ
カーボネート製射出成形基板(外径120mm、厚さ
1.2mm、トラックピッチ1.6μm、溝幅0.49
μm、溝深さ0.125μm)上に回転数1600rp
mでスピンコートした後、70℃で2時間真空乾燥し、
記録層を形成した。次に、真空蒸着装置SGC−8MI
I(昭和真空(株)製)を用いて、成膜速度0.22n
m/s、真空度9.5×10-6Torr、基板温度40
℃という条件で、上記記録層上に厚さ80nmの純粋な
Au膜を形成した。さらにこの反射層上に紫外線硬化樹
脂SD−17(大日本インキ化学工業(株)製)をスピ
ンコート後、紫外線を照射し硬化させ、厚さ6μmの保
護層を形成した。また、透湿度を調べるため、厚さ0.
1mm外径120mmのグルーブもピットもないフラッ
トなポリカーボネート製の円盤上に上と同じ条件で反射
層のみを形成したものを作成した。この円盤を用いてJ
IS Z0208に記載された方法に従って測定を行っ
たところ、このAu膜の65℃90%RHにおける透湿
度は9.1g/m2・24hrであった。
【0030】
【化1】 このようにして作製した光記録媒体をプログラム式恒温
恒湿槽にいれて、ZAD冷熱サイクル試験を行ったとこ
ろ、10サイクル後も欠陥の発生は観測されなかった。
さらにこの試験後の媒体を光ディスク評価装置DDU−
1000(パルステック工業製、レーザー波長781n
m)およびEFMエンコーダー(KENWOOD(株)
製)を用いて、線速度1.4m/s・記録レーザーパワ
ー7mWで記録した。この記録後の媒体を市販CDプレ
ーヤー9種で再生したところ、すべてのCDプレーヤー
で良好に再生可能であった。
【0031】[比較例1]実施例1において、真空蒸着
時の条件を、成膜速度0.10nm/s、真空度2.2
×10-5Torr、基板温度39℃としたこと以外は実
施例1と同様にして光記録媒体を作製した。また、実施
例1と同様にしてこのAu膜の65℃90%RHにおけ
る透湿度を測定したところ1.2g/m2・24hrであった。
【0032】このようにして作製した光記録媒体を実施
例1と同様にしてZAD冷熱サイクル試験を行ったとこ
ろ、2サイクル後に媒体の反射層全面に直径50μm程
度の欠陥が多数発生した。光学顕微鏡観察によると、こ
の欠陥は色素/Au界面に水分が円形に凝縮したものと
推定された。この試験後の媒体を実施例1と同様にして
記録を行おうとしたが、記録中にトラッキングサーボが
不可能になり正常な記録ができなかった。
【0033】[実施例2]情報ピットを有するポリカー
ボネート製射出成形基板(外径120mm、厚さ1.2
mm、トラックピッチ1.6μm、ピット幅0.41μ
m、ピット深さ0.115μm)上に、スパッタ装置C
GI−800(バルザス社製)を用いて、スパッタパワ
ー6.0kW、アルゴン圧2×10-2Torrという条
件で、上記記録層上に厚さ100nmの純粋なAu膜を
形成した。さらにこの反射層上に紫外線硬化樹脂SD−
17(大日本インキ化学工業(株)製)をスピンコート
後、紫外線を照射し硬化させ、厚さ4μmの保護層を形
成した。また、実施例1と同様にしてこのAu膜の65
℃90%RHにおける透湿度を測定したところ6.0g/
m2・24hrであった。このようにして作製した光記録媒体
を実施例1と同様にしてZAD冷熱サイクル試験を行っ
たところ、50サイクル後も欠陥の発生は観測されなか
った。さらにこの試験後の媒体を実施例1で用いた市販
CDプレーヤー9種で再生したところ、すべてのCDプ
レーヤーで良好に再生可能であった。
【0034】[比較例2]実施例2において、反射層の
スパッタ時の条件を、スパッタパワー5.5kW、アル
ゴン圧0.4×10-2Torrとしたこと以外は実施例
2と同様にして光記録媒体を作製した。この比較例にお
いても、実施例1と同様にしてこのAu膜の65℃90
%RHにおける透湿度を測定したところ0.88g/m2・2
4hrであった。 このようにして作製した光記録媒体を
実施例1と同様にしてZAD冷熱サイクル試験を行った
ところ、20サイクル後に媒体の反射層全面に直径50
μm程度の欠陥が発生した。光学顕微鏡観察によると、
この欠陥は基板/Au界面に水分が円形に凝縮したもの
と推定された。この試験後の媒体を実施例1で用いた9
種の市販CDプレーヤーで再生したところ、5種類のC
Dプレーヤーで再生不良を起こした。また、再生可能で
あった残りの4種類のCDプレーヤーにおいても訂正不
能エラーが多数発生し、再生された音にもノイズが混入
していた。
【0035】[比較例3]実施例2において、Au膜の
膜厚を550nmとしたこと以外は実施例2と同様にし
て光記録媒体を作製した。この比較例においても、実施
例1と同様にしてこのAu膜の65℃90%RHにおけ
る透湿度を測定したところ1.3g/m2・24hrであった。
このようにして作製した光記録媒体を実施例1と同様に
してZAD冷熱サイクル試験を行ったところ、20サイ
クル後に比較例2と同様の欠陥が発生した。また、この
試験後の媒体を実施例1で用いた9種の市販CDプレー
ヤーで再生したところ、4種類のCDプレーヤーで再生
不良を起こした。また、再生可能であった残りの5種類
のCDプレーヤーにおいても訂正不能エラーが多数発生
し、再生された音にもノイズが混入していた。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、耐
久性に優れた追記型CDおよび再生専用CDを提供する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】再生専用CDの断面図。
【図2】追記型CDの1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 反射層 4 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 純夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも反射層が形成された
    光記録媒体において、前記反射層の65℃90%RHに
    おける透湿度が2.0g/m2・24hr 以上である光記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 基板上に記録層、反射層、および保護層
    がこの順に設けられた請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録層がフタロシアニン色素よりなる請
    求項2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 反射層がAuを主成分とする金属よりな
    る請求項2あるいは請求項3記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 基板の少なくとも一方の表面にあらかじ
    め情報がピット等の形で形成されており、この情報形成
    面上に少なくとも反射層が形成された請求項1記載の光
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 反射層上に保護層が形成された請求項5
    記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 反射層がAuあるいはAlを主成分とす
    る金属よりなる請求項5あるいは請求項6記載の光記録
    媒体。
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