JPH06196241A - 超電導線の接続方法および接続部を有する超電導線 - Google Patents
超電導線の接続方法および接続部を有する超電導線Info
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- JPH06196241A JPH06196241A JP34687992A JP34687992A JPH06196241A JP H06196241 A JPH06196241 A JP H06196241A JP 34687992 A JP34687992 A JP 34687992A JP 34687992 A JP34687992 A JP 34687992A JP H06196241 A JPH06196241 A JP H06196241A
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Abstract
電流に近付け、低抵抗で、安定した高信頼性で接続でき
る超電導線の接続方法および超電導線を得ることを目的
とする。 【構成】 前処理工程(110)では、超電導線の接続部の
安定化材を除去した後、安定化材が除去された接続部を
フッ酸溶液により洗浄する。ついで、中間処理工程(11
1)では、安定化材料が除去された複数の超電導線の露出
したフィラメントを解し(整線化工程)、整線化された
フィラメントを一括してツイストする(撚線化工程)。
さらに、後処理工程(112)では、一括撚線化されたフィ
ラメントをスリーブ内に挿入しダイスによりスリーブと
ともにフィラメントを押圧して接続する。その後、接続
部の根元を固定し、接続部の絶縁処理を施している。
Description
ット等のコイルに使用される超電導線の接続方法および
接続部を有する超電導線に関するものである。
うに大電流を流すことが要求されるものには、超電導線
が採用されるようになってきているが、この超電導線の
長さには限界があり、また効率のよいマグネットにする
ために異なった線サイズの超電導線を用いることがあり
(一般にグレーディングと呼ばれている)、このため所
定長さのいろいろな種類の超電導線を接続して使用する
必要がある。さらに、例えば磁気共鳴画像診断装置(M
RI)用のマグネットでは、長期間(数年間)に渡って
電流の減衰のほとんどないことが必要不可欠の条件とし
て要求される。このような場合の超電導線の接続部に
は、長期間に渡って低抵抗で、なおかつ臨界電流の高い
信頼性のある接続部を提供する必要がある。
な超電導線の構造を示す斜視図および断面図であり、図
において1は超電導線、2は安定化材であり、この安定
化材2には一般に銅材がよく用いられている。3は安定
化材2内に封入されている多数本のフィラメントであ
り、このフィラメント3には超電導材、例えばNbTi
が用いられている。ここで、安定化材2は、フィラメン
ト3を電気的、熱的に安定化させるために用いられる。
また、高磁場で使用可能とする超電導線1では、製造工
程での熱処理条件が厳しくなり、熱処理工程における安
定化材2のCuとフィラメント3のNbTiとの化合物
の生成を防止するために、安定化材2内に封入されるフ
ィラメント3のそれぞれをNb箔等で被覆して構成して
いるものもある。
温度以下に冷却されることにより、超電導材からなるフ
ィラメント3の電気抵抗が零となる。この時、超電導線
1に電流を流すと、電流はフィラメント3を流れること
になる。そこで、超電導線1同士を接続する場合には、
接続されるフィラメント3同士の接触抵抗を極めて小さ
くすることが要求される。
ように、接続される超電導線1の接続部の安定化材2を
除去し、フィラメント3を露出させ(前処理工程10
0)、露出されたフィラメント3をほぼ均等、複数に分
束し、両超電導線1の分束を互いに重ねて束ねて撚り合
わせるか、両超電導線1の分束を編み合わせ(中間処理
工程101)、ついでこのように処理されたフィラメン
ト3をスリーブに挿入し、スリーブを介してフィラメン
ト3を押圧して両超電導線1のフィラメント3同士を圧
着し(接続工程102)、さらに接続部の根元および先
端を半田付けして固定し、その後接続部の絶縁処理を施
して(後処理工程103)、行われていた。
程について説明する。前処理工程100は、大気雰囲気
中でつぎのように実施されている。まず、図26に示す
ように、接続される超電導線1を例えば硝酸溶液4中に
浸漬し、安定化材2を溶解除去し、接続部のフィラメン
ト3を露出させる。その後、超電導線1に付着している
硝酸溶液4を水洗し、自然乾燥させる。
気中でつぎのように実施されている。まず、例えば特開
昭62ー71178号公報に記載された図27の(a)
に示すように、接続される超電導線1のフィラメント3
を均等に2つのフィラメント束3a,3bに分束し、両
超電導線1のフィラメント束3a,3bを互いに重ねて
束ね、ついで、図27の(b)に示すように、束ねられ
たフィラメント束3a,3bを撚り合わせて(ツイス
ト)、接続される超電導線1同士を成形する。
でつぎのように実施されている。まず、図27の(c)
に示すように、フィラメント束3a,3bが撚り合わさ
れた超電導線1をフィラメント3を含めて安定化材2の
端部まで環状のスリーブ5内に挿入し、ついでスリーブ
5を押圧して、図27の(d)に示すように、両超電導
線1のフィラメント3同士を圧着接続する。その後、接
続部の根元部(スリーブ5と安定化材2)を半田付け
し、場合によっては先端部をも半田付けし、絶縁処理を
施している。
る。図28の(a),(b)はそれぞれ従来の圧着方法
の一例を示す側面図およびその接続部の断面図であり、
この圧着方法は、平坦なダイス6aによりフィラメント
3が挿入されたスリーブ5を押圧するものである。得ら
れた接続部は、スリーブ5の径方向では、スリーブ5の
境界7が現れ、その端部ではフィラメント3が少なく分
布し、一方中央部では、フィラメント3が多く分布して
いる。その結果、端部ではフィラメント3間の接触割合
が少なく、中央部ではフィラメント3がよく接触してい
る反面個々のフィラメント3の変形具合が大きく、最悪
の場合には断線することになる。また、予めフィラメン
ト3をツイストしてスリーブ5に挿入しているため、径
方向の端部および中央部のフィラメント3の接続部の長
さ方向に対する変形が、接続部の長さ方向のどの断面位
置でも連続して一様に変化せず、部分的に大きく変形し
たり、変形しなかったりしている。
の変形具合や接触具合が径方向および長さ方向で不均一
となり、超電導マグネットのコイルに使用した際には、
電圧の変動および接続部の臨界電流の変動を招くことに
なる。
凹形のダイス6bによる圧着方法がある。この圧着方法
によれば、ダイス6bによりスリーブ5を押圧すると、
押圧方向と直角方向にスリーブ5が変形しようとする
が、スリーブ5の直角方向の変形がダイス6bの凹形に
より緩和され、図30に示すように、平坦なダイス6a
による圧着に比べて個々のフィラメント3の接触や変形
具合が比較的均一な接続部が得られる。しかしながら、
図29に示すダイス6bでは、押圧方向と直角方向のス
リーブ5の変形を強制的に押し止めるダイス形状となっ
ていないので、径方向の端部にスリーブ5の境界7が現
れず、間隙8が生じてしまっている。
続部を後処理工程103を施した後で超電導線1の臨界
温度以下の極低温液体中に浸漬し、磁場0T(テスラ)
の雰囲気で接続部に一定上昇率で電流を通電し、接続部
に生じる電圧をモニタした結果を、図31および図32
に示す。図31は通電電流をstep by stepで上昇させた
場合であり、図32は通電電流を連続上昇通電させた場
合であり、図において縦軸に通電電流および検出電圧、
横軸に時間(チャートの送り方向)をとり、10は通電
電流波形、11は検出電圧波形をあわらしている。
つつ上昇させていくと、11aの所から検出電圧波形1
1にクエンチ検出電圧が現れ始め、さらに通電電流を上
昇させホールドさせると、ホールド中に検出電圧波形1
1の検出電圧が11bの所でドロップしたり、11cの
所で負の電圧変動が現れる等の異常現象が見られる。さ
らに詳細に説明すれば、通電電流10を徐々に上昇させ
ていくと、検出電圧波形11は、11aにいたるまでは
通電電流が0Aの時の検出電圧波形に復帰するが、11
a以降は通電電流を上昇させていくと、初期状態(通電
電流が0Aの時の検出電圧波形)には復帰しない。この
ような状態では、接続部に電流は流せるものの、電圧が
発生した分だけ、微小な抵抗が発生していることを意味
している。このような状況で長期間運転すると、電流の
減衰を招き、MRIのようなマグネットでは製品の基本
仕様を満たすことができない。なお、検出電圧波形11
における11dは、通電電流を上昇し始めた初期に発生
するもので、これは接続部のL・di/dtによるもの
で、接続部の構造、上昇スピード、測定系のバラツキ等
によって測定毎に多少異なる。
で連続的に上昇させていくと、検出電圧波形11にはク
エンチ検出電圧が11eの所から正側にノイズ的に繰り
返し発生する異常現象が見られ(微小クエンチとい
う)、さらに通電電流を上昇させていくと、11fの所
でクエンチ検出電圧が大きく発生し、通電電流がゼロの
時の検出電流波形に戻らない現象に至る(完全クエンチ
という)。
圧変動等の異常現象は、個々のフィラメント3の変形具
合や接触具合の不均一、さらには、間隙8の部分のフィ
ラメント3が完全に固定できておらず、わずかに抵抗が
発生したりあるいは動いたりしてしまうことに起因する
ものと考えられる。そして、例えばMRIのようなマグ
ネットには、このような異常現象の生じる電流値をでき
るだけ高い値にすることが望ましく、その結果、信頼性
の高い製品を提供できる。
ス6a,6bでは、押圧する力が大きくなるほど、スリ
ーブ5は径方向から軸方向へと伸びが大きくなり、フィ
ラメント3を伸ばすことになり、最悪の場合には、フィ
ラメント3を断線させることになる。その結果、フィラ
メント3の本数、径等に応じて押圧を制御する必要があ
り、接続作業が困難となる。
のように接続されているので、下記に記載されるような
不具合を生じ、接続部を低抵抗にすることができず、接
続部の臨界電流を線材の臨界電流に近付けることができ
ず、かつ、信頼性をもって安定して接続できないという
課題があった。
材2を硝酸溶液4により溶解除去し、水洗し、乾燥して
いるので、超電導線1を製造する際の熱処理により安定
化材2とフィラメント3とが化合してフィラメント3表
面に形成されたCuTi等の生成物は硝酸容積4により
溶解されず、またCuTi等の生成物の生成を防止する
ためにフィラメント3をNb箔で被覆してなる超電導線
1の場合には、硝酸溶液4によりNb箔は溶解されず、
CuTi等の生成物やNb箔が残留した状態で仕上がる
ことになり、フィラメント3表面のCuTi等の生成物
やNb箔が超電導線1の接続部の超電導状態を阻害して
しまい、接続部が低抵抗で、かつ、安定した臨界電流が
得られにくくなる。
01および接続工程102の各工程が大気雰囲気中で実
施されているので、前処理工程100では硝酸溶液4に
より、中間処理工程101および接続工程102では大
気中の酸素により、フィラメント3表面が酸化されてし
まい、フィラメント3表面に生成された酸化物が超電導
線1の接続部の超電導状態を阻害してしまい、接続部が
低抵抗で、かつ、安定した臨界電流が得られにくくな
る。
される超電導線1のフィラメント3を均等に2つのフィ
ラメント束3a,3bに分束し、両超電導線1のフィラ
メント束3a,3bを互いに重ねて束ね、撚り合わせる
か、両超電導線1の分束を編み合わせるかして超電導線
1のフィラメント3を成形しているので、フィラメント
3を分束してツイストしたり、編み合わせたりする際に
フィラメント3を傷つけたり、断線したりするととも
に、作業性が低下し、また、フィラメント3の交差部が
多数箇所に発生して、均一なツイストが得られず、圧着
時にフィラメント3の断線が発生し、さらにフィラメン
ト3の絡み合いがあり、フィラメント3同士の接触確率
が低下してしまう。
ト3同士をツイストして撚線化された超電導線1の接続
部をスリーブ5内に挿入して圧着しているので、接続さ
れる超電導線1の種類、組み合わせによって、スリーブ
5の中空断面積に対する接続される超電導線1のフィラ
メント3の総断面積の割合が変動してしまい、その都度
圧着条件を設定する必要があり、接続作業性が低下して
しまう。さらに、接続作業毎に圧着因子、例えばフィラ
メント3に作用する面圧を等しくすることが困難とな
り、接続信頼性が低下してしまう。
ト3同士をツイストして撚線化された超電導線1を安定
化材2の端部までスリーブ5内に挿入して圧着している
ので、接続部の径方向の断面における接続部の構成要素
および該構成要素の各断面積が、接続部の長さ方向で一
様でなく、つまりスリーブ5の入口付近では、スリーブ
5、安定化材2およびフィラメント3を構成要素とし、
スリーブ5の入口付近以外では、スリーブ5とフィラメ
ント3を構成要素としており、スリーブ5を押圧した際
には、接続部の長さ方向における構成要素の各断面積が
異なり、その結果フィラメント3に作用する面圧が接続
部の長さ方向で異なってしまい、接続信頼性が低下して
しまう。
て、ダイス形状が平坦あるいは凹形のダイス6a,6b
を用いているので、接続部の個々のフィラメント3の変
形具合や接触具合が不均一となったり、径方向の端部に
間隙8が生じ、超電導マグネットのコイルに使用した場
合に、微小クエンチや電圧変動を招いてしまう。
部の構成要素等の要因が変わる都度、試行錯誤的にサン
プル評価を繰り返し行い、接続条件を決定しており、接
続条件が確率されていない。
ためになされたもので、接続部が低抵抗で、臨界電流を
線材の臨界電流に近付けることができ、かつ、信頼性を
もって安定して接続できる超電導線の接続方法および接
続部を有する超電導線を得ることを目的とする。
る超電導線の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材
を除去する前処理工程と、安定化材が除去された複数の
超電導線の露出したフィラメントを成形する中間処理工
程と、複数の超電導線のフィラメント同士を接続する接
続工程とを備えた超電導線の接続方法において、前処理
工程は、超電導線の接続部の安定化材を除去した後、安
定化材が除去された接続部をフッ酸溶液により洗浄する
洗浄工程を有するものである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメント同士を接続する接続工程とを
備えた超電導線の接続方法において、前処理工程、中間
処理工程および接続工程を、還元性ガスと不活性ガスと
の混合雰囲気中で実施するものである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを解す整線化工程と、整線化され
たフィラメントを一括してツイストする撚線化工程とを
有するものである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、複数の超電導線の露出したフィラメント
を解す整線化工程と、整線化されたフィラメントに超電
導材からなる添線を付加する添線付加工程と、添線を付
加されたフィラメントをツイストする撚線化工程とを有
するものである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、複数の超電導線の露出したフィラメント
を解す整線化工程と、整線化されたフィラメントに非超
電導材からなる添線を付加する添線付加工程と、添線を
付加されたフィラメントをツイストする撚線化工程とを
有するものである。
有する超電導線は、複数の超電導線の安定化材を除去し
て露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入し、
スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有する
超電導線において、接続部の径方向の断面における接続
部の構成要素および構成要素の各断面積が、接続部の長
さ方向に一様であるものである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入しダ
イスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、ダ
イスの押圧部に、スリーブを押圧する際のスリーブの伸
びをダイスの径方向に逃がすポケットと、ダイスの径方
向へのスリーブの広がりを絞るシボリ面とを形成したも
のである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入しダ
イスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、接
続部の径方向断面における押圧前のスリーブの中空断面
積に対する押圧前のスリーブ内に挿入される挿入物質の
占積率を20〜60%としたものである。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入しダ
イスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、ダ
イスの押圧による加圧面圧を3000〜6500kg/
cm2としたものである。
線の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去す
る前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線
の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複
数の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入し
ダイスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続
する接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、
接続部の径方向断面における押圧前のスリーブの肉厚部
の断面積と押圧前のスリーブ内に挿入される挿入物質の
総断面積との和に対する押圧後の接続部の断面積の圧着
率を90〜100%としたものである。
を有する超電導線は、複数の超電導線の安定化材を除去
して露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入
し、スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有
する超電導線において、接続部における接触抵抗比率を
10%以下としたものである。
を有する超電導線は、複数の超電導線の安定化材を除去
して露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入
し、スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有
する超電導線において、超電導線の安定化材とスリーブ
との間に安定化材に被覆されていないフィラメントが残
存しているものである。
続部の安定化材を除去した後に、安定化材が除去された
接続部をフッ酸溶液により洗浄しているので、熱処理工
程によりフィラメント表面に生成されるCuTi等の合
金層や、熱処理工程によるCuTi等の生成を防止する
ためにフィラメント表面に被覆されているNb箔等が溶
解除去され、フィラメントを完全に露出できる。
処理工程、中間処理工程および接続工程を還元性ガスと
不活性ガスとの混合雰囲気中で実施しているので、前処
理工程、中間処理工程および接続工程の雰囲気中の酸素
量が低減され、該酸素によるフィラメント表面の酸化が
抑えられるとともに、前処理工程における硝酸溶液ある
いは各工程雰囲気中の残存酸素によりフィラメント表面
に生成される酸化膜は還元性ガスにより還元され、接続
時の超電導状態を阻害するフィラメント表面の酸化膜を
完全に除去できる。
線化工程により、安定化材が除去され露出したフィラメ
ントは解されて、さらに撚線化工程により、一括してツ
イストされているので、フィラメント同士は互いに平行
な状態で撚られ、フィラメントの接触確率が向上され、
フィラメント同士の交差部分が少なくなり、圧着による
フィラメント相互間の接触面積を拡大できるとともに、
加圧面圧の均一化が図られる。
線付加工程により、整線化されたフィラメントに超電導
材からなる添線を付加しているので、接続される超電導
線のフィラメントの本数、線径が変動しても、添線の付
加量によりスリーブの中空断面積に対する挿入材の割合
を所定範囲内に調整でき、スリーブ、ダイスの共通化が
でき、接続条件の確立がなされる。さらに、撚線化工程
により、一括してツイストしているので、添線とフィラ
メントとの接触面積が拡大される。
線化されたフィラメントに非超電導材からなる添線を付
加しているので、上記請求項5と同様に、スリーブ、ダ
イスの共通化が図られるとともに、接続部の熱放散性を
向上できる。
続部の径方向の断面における接続部の構成要素および構
成要素の各断面積を接続部の長さ方向に一様となるよう
にしているので、挿入物質に作用する面圧が接続部の長
さ方向で一様となり、均一な加圧となり、圧着条件と接
続部との特性が定量化でき、接続条件の確立がなされ
る。
イスの押圧部に、スリーブを押圧する際のスリーブの伸
びをダイスの径方向に逃がすポケットと、ダイスの径方
向へのスリーブの広がりを絞るシボリ面とを形成してい
るので、スリーブは押圧方向と直角方向に変形しようと
するが、シボリ面により押圧方向に絞られ、挿入物質の
接触具合や変形具合が均一化され、さらにスリーブの伸
びがポケットに逃がされ、径方向端部における間隙の発
生が抑えられ、挿入物質を完全に固定でき、微小クエン
チや電圧変動を抑制できる。
続部の径方向断面における押圧前のスリーブの中空断面
積に対する押圧前のスリーブ内に挿入される挿入物質を
含む挿入材の占積率を20〜60%としているので、挿
入物質に加えられる面圧が均一となり、個々の挿入物質
の変形量が均一となり、挿入物質同士の接触状態が良好
となる。また、スリーブへの挿入物質の挿入が容易とな
り、作業性が向上される。
イスの押圧による加圧面圧を3000〜6500Kg/
cm2としているので、個々の挿入物質の変形量が均一
となり、挿入物質同士の接触状態が良好となる。また、
スリーブの長手方向に変形が抑えられ、挿入物質の断線
の発生が抑えられる。
接続部の径方向断面における押圧前のスリーブの肉厚部
の断面積と押圧前のスリーブ内に挿入される挿入物質の
総断面積との和に対する押圧後の接続部の断面積の圧着
率を90〜100%としているので、個々の挿入物質の
変形量が均一となり、挿入物質同士の接触状態が良好と
なる。また、スリーブの長手方向に変形が抑えられ、挿
入物質の断線の発生が抑えられる。
接続部における接触抵抗比率を10%以下としているの
で、接続部の接触抵抗比率は接続部の臨界電流の指標と
なり、この接触抵抗比率を常温で管理でき、極低温状態
での接続部の臨界電流を試験する必要がなくなる。
超電導線の安定化材とスリーブとの間に安定化材に被覆
されていないフィラメントが残存しているので、接続部
の臨界電流の指標となる接触抵抗比率を測定する際に、
該フィラメント部が高抵抗領域を構成し、接触抵抗比率
の測定精度が高められる。
る。 実施例1.この実施例1は、この発明の請求項1〜3に
係る一実施例である。図1はこの発明の実施例1を示す
超電導線の接続方法のフローであり、図において図25
に示した従来の超電導線の接続方法と同一または相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
方法に用いられる接続装置20について説明する。この
接続装置20は、図2に示すように、超電導線1の安定
化材2を除去する第1の部屋21と、安定化材2が除去
された超電導線1同士を接続する第2の部屋22とから
構成されている。
れ、この容器23内に硝酸溶液4およびフッ酸溶液25
を供給する第1の供給配管24および水を供給する第2
の供給配管26が配設され、さらに容器23の下部から
硝酸溶液4、フッ酸溶液25および水を排出する第1お
よび第2の排出配管27、28が配設されている。第1
および第2の供給配管24、26、さらに第1および第
2の排出配管27、28には、それぞれ注入バルブ2
9、30、排出バルブ31、32が取り付けられてい
る。また、第1の部屋21には、シール性を有し、超電
導線1を室内に導入する第1の開口部33が設けられて
いる。
し、第1の部屋21から安定化材2が除去された超電導
線1を導入する第2の開口部34が設けられるととも
に、超電導線1を接続するダイス35および加圧装置
(図示せず)が配設されている。また、第1および第2
の部屋21、22のそれぞれには、ガス供給配管36が
接続されているとともに、ガス濃度を測定するセンサ3
7、38が配設されている。このガス供給配管36には
バルブ39、40が取り付けられている。さらに、第1
および第2の部屋21、22には、排気量の調節可能な
排気口41を介して局所排気装置42が設置されてい
る。なお、第1および第2の部屋21、22は、外部よ
り確認できるように透明な材料で構成されるとともに、
図示していないがシール性を有する手袋が配設され、作
業できるようになっている。
続方法を工程順に説明する。前処理工程110では、ま
ず、バルブ39、40を開けてガス供給配管36を介し
て第1および第2の部屋21内に、還元性ガス、例えば
水素ガスと、不活性ガス、例えばアルゴンガスとを供給
し、局所排気装置42を駆動して、第1および第2の部
屋21、22内を水素ガスとアルゴンガスとの混合雰囲
気とする。ついで、センサ37、38で第1および第2
の部屋21、22内のガス濃度(あるいは酸素濃度)が
基準値となったら、注入バルブ29を開いて第1の供給
配管24から容器23内に硝酸溶液4を注入する。そこ
で、第1の開口部23から超電導線1を導入し、図3に
示すように、超電導線1の接続部を硝酸溶液4中に浸漬
する。硝酸溶液4中に浸漬された超電導線1の接続部
は、図6の(a)に示すように、安定化材2が溶解除去
され、絡み合った状態でフィラメント3が露出してい
る。
出配管27を介して容器23内の硝酸溶液4を排出し、
排出バルブ31を閉じ、その後注入バルブ29を開いて
第1の供給配管24から、図4に示すように、容器23
内にフッ酸溶液25を注入する。このフッ酸溶液25に
より、安定化材2が除去されて露出したフィラメント3
表面に形成されたCuTiやNb箔等が溶解除去され
る。その後、排出バルブ31を開いて第1の排出配管2
7を介して容器23内のフッ酸溶液25を排出し、排出
バルブ31を閉じ、さらに注入バルブ30を開いて第2
の供給配管26から、容器23内に水を注入し、フィラ
メント3に付着しているフッ酸溶液25を洗い流し、第
2の排出配管28を介して容器23内の水を排出バルブ
32を開けて排出した後、フィラメント3を自然乾燥す
る。
乾燥された超電導線1を第2の開口部34を通して第2
の部屋22内に導入し、露出したフィラメント3の絡み
を櫛で解し、図6の(b)に示すように、フィラメント
3同士が互いに平行な状態となるように整線化する。つ
いで、整線化された超電導線1のフィラメント3同士
を、図6の(c)に示すように、一括してツイストし、
一括撚線化する。
導線1のフィラメント3が一括撚線化された接続部を、
図5に示すように、スリーブ43内に挿入する。さら
に、ダイス35によりスリーブ43とともにフィラメン
ト3を押圧して、接続する超電導線1のフィラメント3
同士を圧着接続する。
装置20から取り出し、接続部の根元部(スリーブ43
と安定化材2)を半田付けし、場合によってはその先端
部をも半田付けし、さらに絶縁処理を施す(後処理工程
103)。
において安定化材2が除去されて露出したフィラメント
3をフッ酸溶液25により洗浄しているので、例え超電
導線1の製造工程における熱処理によりNbTi(フィ
ラメント3)のTiと安定化材2のCuとが化合してフ
ィラメント3表面にCuTiが形成されていても、ある
いは熱処理の際のCuTiの形成を防止するためにフィ
ラメント3表面にNb箔等が被覆されていても、フッ酸
溶液25により使用状態で超電導状態を阻害するCuT
iやNb箔を溶解除去でき、接続部が低抵抗で、かつ、
接続部の臨界電流を線材の臨界電流に近付けることがで
きるとともに、信頼性をもって安定して超電導線1の接
続をすることができる。
11および接続工程112を還元性ガスと不活性ガスと
の混合雰囲気中で行っているので、前処理工程110、
中間処理工程111および接続工程112の作業雰囲気
中の酸素量が極めて低減され、該酸素による露出したフ
ィラメント3表面の酸化が抑えられるとともに、前処理
工程における硝酸溶液4あるいは各工程雰囲気中の残存
酸素によりフィラメント3表面が酸化されても、フィラ
メント3表面に生成された酸化膜は還元性ガスにより還
元され、接続状態で超電導状態を阻害するフィラメント
3表面の酸化膜を除去でき、接続部が低抵抗で、かつ、
接続部の臨界電流を線材の臨界電流に近付けることがで
きるとともに、信頼性をもって安定して超電導線1の接
続をすることができる。
たフィラメント3を櫛で解し、一括してツイストしてい
るので、フィラメント3同士は絡み合うことなく互いに
平行な状態で撚られ、フィラメント3同士の接触確率が
向上され、フィラメント3同士の交差部分が少なくな
る。その結果、圧着接続する際に、フィラメント3相互
間の接触面積を拡大できるとともに、加圧面圧の均一化
を図ることができる。
0において、硝酸溶液4により安定化材2を溶解除去し
た後、フッ酸溶液25によりフィラメント3表面を洗浄
するものとしているが、硝酸溶液4とフッ酸溶液25と
の混合溶液により安定化材2の除去とフィラメント3表
面の洗浄とを同時に行うものとしても、同様の効果を奏
する。
0において、安定化材2を溶解除去する際に硝酸溶液4
を使用するものとしているが、硝酸溶液4に限らず、安
定化材2を溶解除去できるものであればよい。
てアルゴンガスを用いるものとしてしるが、不活性ガス
としては、フィラメント組織内に吸着されにくく、組織
のゼイ性化の恐れのないものであればよく、例えばヘリ
ウムガスでもよい。
において接続部を圧着するものとして説明しているが、
圧着接続に限らず、スポット溶接、超音波溶接等を用い
ても、同様の効果を奏する。
求項4に係る一実施例である。上記実施例1では、中間
処理工程111において、安定化材2が除去された複数
の超電導線1の露出したフィラメント3を解して整線化
し、整線化されたフィラメント3同士を一括してツイス
トして撚線化するものとしているが、この実施例2で
は、中間処理工程111において、安定化材2が除去さ
れた複数の超電導線1の露出したフィラメント3を解し
て整線化し、図7に示すように、超電導材、例えばNb
Tiからなる線状の添線50を整線化されたフィラメン
ト3に一括付加し、その後フィラメント3と添線50と
を一括してツイストして撚線化するものとしている。こ
こで、添線50はフィラメント3と同様に整線化されて
いるとともに、接続部の長さ方向にわたってフィラメン
ト3に付加されている。
電導線1の占積率と接触抵抗比率との関係を図8に示
す。なお、占積率は、押圧前のスリーブの中空断面積に
対する押圧前のスリーブ挿入物質(フィラメント3と添
線50)の総断面積の割合を示し、接触抵抗比率は、接
触部の組み合わせで断面積の少ない方のフィラメントの
抵抗値に対する接続部の接触抵抗値の割合を示す。図8
の結果から、添線50の付加により占積率を増加させる
と、接触抵抗比率が低下し、占積率が20%を超えると
接触抵抗比率が約10%に安定することがわかる。
る超電導線1の組み合わせにより、フィラメント3の径
や本数が変わり、フィラメント3の総断面積が変動する
ことになる。そこで、従来の接続方法では、その都度所
定の占積率となるような形状のスリーブを作製して、さ
らに該スリーブ形状に適応するダイスを作製して、接続
する必要があり、スリーブ、ダイスの共通化が図られ
ず、圧着条件を新たに設定することになる。
線50を付加することにより、超電導線1の組み合わせ
が変わりフィラメント3の本数、線径等が変動しても、
スリーブ43への挿入物質(フィラメント3と添線5
0)の総断面積を、その占積率が所定範囲内になるよう
に調整でき、スリーブ43、ダイス35の共通化が図ら
れるとともに、圧着条件を固定化できる。その結果、接
続作業が簡便となるとともに、例えば臨界電流等の特性
が安定して得られる超電導線1の接続条件を確立するこ
とができる。
し、フィラメント3と一括してツイストしているので、
フィラメント相互間の接触面積が拡大でき、接続部が低
抵抗で、かつ、接続部の臨界電流を線材の臨界電流に近
付けることができる。
ラメント3に一括して付加するものとしているが、添線
50の付加構造は一括付加に限らず、図9の(a)〜
(d)に示すように、分散付加、外周付加、内周付加あ
るいは局所付加であっても、同様の効果を奏する。
求項5に係る一実施例である。上記実施例2では、超電
導材からなる添線50をフィラメント3に一括付加する
ものとしているが、この実施例3では、図10に示すよ
うに、非超電導材、例えばCuからなる添線51を一括
付加するものとしている。
ることにより、超電導線1の組み合わせが変わりフィラ
メント3の本数、線径等が変動しても、スリーブ43へ
の挿入物質(フィラメント3と添線51)の断面積を、
例えばスリーブ43の中空断面積に対する割合が所定範
囲内になるように調整でき、スリーブ43、ダイス35
の共通化が図られるとともに、圧着条件を固定化でき
る。その結果、接続作業が簡便となるとともに、例えば
臨界電流等の特性が安定して得られる超電導線1の接続
条件を確立することができる。
加し、フィラメント3と一括してツイストしているの
で、添線51を介しての接続部の熱放散性が向上し、使
用状態での接続部の熱的な安定化が一層図られ、クエン
チした時の発生抵抗とフィラメントの溶断が抑制でき
る。
ラメント3に一括付加するものとしているが、添線51
の付加構造は一括付加に限らず、図11に示すように、
添線51を介してスリーブ43に熱が伝導しやすいよう
フィラメント3の外周に付加しても、同様の効果を奏す
る。
るいは非超電導材からなる添線50、51を単独で付加
するものとしているが、両添線50、51を混ぜて付加
するものとしても、同様の効果を奏する。
求項6に係る一実施例である。この実施例4では、図1
2に示すように、超電導線1の接続部の径方向の断面に
おける接続部の構成要素が、接続部の長さ方向にわたっ
てフィラメント3とスリーブ43とから構成され、か
つ、その構成要素であるフィラメント3およびスリーブ
43の径方向の各断面積が接続部の長さ方向にわたって
一様となるように構成している。
にテーパを設けると、占積率を増した挿入物質や、フィ
ラメント径の細い挿入物質の組み合わせの場合にも、こ
れらを傷つけたり、折り曲げたりすることなく挿入で
き、また押圧した場合に、接続部の根元およびその近傍
が過押圧されることがなく、接続部のスリーブ43内の
部材の質、量の構成を全長にわたって等しくしやすくな
る。
線1の接続部を、接続部の径方向の断面における接続部
の構成要素が、フィラメント3とスリーブ43とから構
成され、接続部の長さ方向にわたって一様であり、か
つ、フィラメント3およびスリーブ43の径方向の各断
面積が接続部の長さ方向にわたって一様となるように構
成しているので、押圧する際に、フィラメント3の占積
率およびフィラメント3に加わる面圧が接続部の長さ方
向で一様となり、フィラメント3の変形量を接続部の全
域にわたって一様とでき、つまりフィラメント3同士が
接続部の全域で均一に接触することができるため、低抵
抗で、かつ、接続部の押圧条件、例えば接続長さ、押圧
力、占積率等に依存した臨界電流を安定して得られる。
電導線1のフィラメント3のみをスリーブ43に挿入す
るものとしているが、超電導材からなる添線50、非超
電導材からなる添線51を付加し、フィラメント3と添
線50、51とをスリーブ43に挿入するものとして
も、同様の効果を奏する。
求項7に係る一実施例である。図13はこの発明の実施
例5を示す超電導線の接続方法における断面図であり、
図において53はダイスであり、このダイス53の押圧
部53aは、径方向断面形状が凹面状をなし、その凹面
外周近傍にシボリ面53bを形成するとともに、径方向
にポケット53cを形成している。53dはダイス当た
り面、53eはスリーブ当たり面である。ここで、押圧
部53aのスリーブ43と接する面にはすべてわずかな
R加工が施されている。
続方法について説明する。上記実施例1と同様に、前処
理工程110および中間処理工程111を行った後、接
続される超電導線1の撚線化されたフィラメント3同士
をスリーブ43内に挿入する。ついで、ダイス53によ
りダイス当たり面53dが当たるまでスリーブ43を介
してフィラメント3同士を押圧する。この時、スリーブ
43は、まず押圧部53aの凹面部で押圧され、径方向
に逃げるように変形していく。そして、シボリ面53b
に沿って径方向の逃げを規制されながら、さらに径方向
に逃げるように変形し、スポット53c内に広がる。つ
いには、スリーブ当たり面53eに当接し、スリーブ4
3の径方向の広がりが拘束される。この状態では、ダイ
ス53の押圧部53aの空間内は、スリーブ43で充填
されている。
り外す際は、押圧部53aのスリーブ43と接する面に
R加工が施されているので、簡単に取り外すことができ
る。得られた接続部は、図14に示すように、その端部
にもフィラメント3がよく充填され、境界7も長く生じ
ている。
の接続部を、後処理工程103を施した後で超電導線1
の臨界温度以下の極低温液体中に浸漬し、磁場0Tの雰
囲気で接続部に一定上昇率で電流を流し、接続部に生じ
る電圧をモニタした結果を、図15および図16に示
す。図15は通電電流をstep by stepで上昇させた場合
であり、図16は通電電流を連続上昇通電させた場合で
ある。図15および図16に示す検出電圧波形11に
は、従来の接続方法における図31、図32に示す検出
電圧波形11に現れるような、検出電圧のドロップ、負
の電圧変動あるいは正側にノイズ的に発生する電圧変動
が現れていない。さらに、従来の接続方法では、微小ク
エンチの発生率が2.6%であったものが、この実施例
5では、クエンチの発生を0.2%以下に抑えることが
できた。
関係を詳細に説明する。通電電流が0A(101)の
時、検出電圧は0μV(111)であるが(但し、測定
系の精度等により微小に波打つ波形となっている。)、
通電電流を一定上昇スピードで通電させると(1
02)、検出電圧はわずかに+側にふれた後一定電圧を
発生したままとなる。この時、初期的にわずかにふれる
のは、接続部のL・di/dtにより生じるもので、接
続部に抵抗の発生がない限り、この初期的にふれた電圧
巾は一定上昇スピードで通電中維持される。しかし、こ
こで接続部に微小な抵抗が発生していれば、この初期的
にふれた巾が徐々に大きくなり、発生電圧が上昇するこ
とになる。なお、初期的にふれる巾(発生電圧)は、接
続部の構造、上昇スピード、測定系のバラツキによって
測定毎に多少異なるが、連続した試験においてはあまり
大きく変化しない。
ると、L・di/dtにより生じた電圧はもとの位置
(111)のライン上にもどる。この時、接続部に抵抗
が発生していると、111のライン上よりも+側に電圧
を発生した状態を維持することになる。これは、図31
の11aでも解る。このように、通電電流をstep by st
epで上昇させても、通電電流をホールドした時には、常
に初期レベル(111)まで電圧が復帰する。このよう
な状態にある時には、接続部には永久電流を減衰させる
ような抵抗の発生はなく、非常に低抵抗の接続がなされ
ていることがいえる。
が、この場合も発生電圧は初期的にふれた巾をもって完
全クエンチにいたるまで電圧の増加や微小クエンチの現
象が見られない。
部53aに設けられたシボリ面53bにより、スリーブ
43の径方向の逃げを規制し、ポケット53cによりス
リーブ43の伸びを径方向に逃がしているので、個々の
フィラメント3が均一に変形され、スリーブ43とフィ
ラメント3との間が密着され、フィラメント3が完全に
固定でき、微小クエンチの発生を抑えることができると
ともに、スリーブ43の長手方向の伸びを抑えて、フィ
ラメント3の断線の発生を抑制し、低抵抗で高い臨界電
流を得ることができる。
圧部53aを、図13に示すような形状としているが、
押圧部53aはシボリ面53bおよびポケット53cを
有する構成であればよく、例えば図17の(a)、
(b)に示すようなダイス53であってもよい。
分割構造としているが、複数分割構造であってもよい。
求項8に係る一実施例である。この実施例6では、接続
工程112において、接続部の径方向断面におけるスリ
ーブ43の押圧前の中空断面積S1に対するスリーブ4
3に挿入するフィラメント3あるいはフィラメント3と
添線50(51)との押圧前の総断面積S2の割合を表
す占積率{(S2/S1)×100}を20〜60%とす
るものである。
スを用い、接続長さを40mm、30mmとし加圧面圧
力を一定にして接続し、その接続部を後処理工程103
を施した後で超電導線1の臨界温度以下の極低温液体中
に浸漬し、磁場0テスラの雰囲気における占積率と接続
部の臨界電流との関係を測定し、その結果を図18に示
す。図中、第1のダイスを用い接続長さを40mmおよ
び30mmとして接続したものをA1、A2で示し、第2
のダイスを用い接続長さを40mm、30mmとして接
続したものをA3、A4で示している。
続長さが異なっても、占積率が20%近傍で臨界電流は
急峻に立ち上がる結果が得られた。また、接続長さはい
ずれのダイスでも長いものほど急峻な立ち上がりにな
る。しかし、接続長さをさらに長くすると実用性が低下
してしまうことになる。ここで、占積率が20%未満の
領域では、スリーブ43の中空部に対してフィラメント
3あるいはフィラメント3と添線50(51)とからな
る挿入物質の割合が少なすぎて、スリーブ43を押圧し
た際にスリーブ43を介して挿入物質に加えられる面圧
が不均一、不足気味となり、個々の挿入物質の変形量が
不均一となり、挿入物質同士の良好な接触が得られない
ことに起因すると考えられる。また、占積率が60%を
超えると、スリーブ43内への挿入物質の挿入が困難と
なり、作業性が低下してしまうことになる。したがっ
て、占積率を20〜60%として接続することが望まし
い。
を20〜60%として超電導線1のフィラメント3同士
を接続しているので、ダイス形状や接続長さ等によらず
接続部の臨界電流を高くできるとともに、接続作業性が
容易となる。さらに、押圧前の状態を数値化できるの
で、接続方法の管理が容易となる。
〜(i)に示すような、種々の形状のスリーブ43を用
いることができる。
求項9に係る一実施例である。この実施例7では、接続
工程112において、ダイスの押圧による加圧面圧を3
000〜6500Kg/cm2に制御して圧着接続する
ものである。ここでは、ダイスの加圧力を押圧するスリ
ーブの受圧面積で除したものを加圧面圧と定義してい
る。
続長さを変えて超電導線1を接続し、その接続部を後処
理工程103を施した後超電導線1の臨界温度以下の極
低温液体中に浸漬し、磁場0テスラの雰囲気における加
圧面圧と臨界電流との関係を測定し、その結果を図20
に示す。図中、B1は第1の線材組み合わせで40mm
の接続長さとし図13に示すダイス53により圧着接続
した場合を示し、B2は第2の線材組み合わせで40m
mの接続長さとし図13に示すダイス53により圧着接
続した場合を示し、B3は第2の線材組み合わせで20
mmの接続長さとし図28の(a)に示すダイス6aに
より圧着接続した場合を示し、B4は第2の線材組み合
わせで40mmの接続長さとし図28の(a)に示すダ
イス6aにより圧着接続した場合を示している。
される超電導線では、その運転電流は約200A前後で
あり、超電導線の接続部でも、同様の性能(約200A
以上)が必要となる。そして、接続部の安定性をさらに
増すには、その運転電流よりさらに高い接続部の臨界電
流を確保しておくことが望ましい。図20から、接続長
さを長くすると、臨界電流の得られる加圧面圧の下限値
が下限側に移行し、図28の(a)に示す平坦なダイス
6aを用いても、加圧面圧が3000Kg/cm2以上
であれば、200A以上の臨界電流が得られる結果が得
られている。この時、接続長さを長くし過ぎると実用性
が低下してしまうことになる。また、加圧面圧を上げ過
ぎると、スリーブ43が長手方向に変形し、フィラメン
ト3の断線が多発してしまうことから、200A以上の
臨界電流を得るには、加圧面圧を6500Kg/cm2
以下とする必要がある。
圧を3000〜6500Kg/cm2として超電導線1
のフィラメント3同士を接続しているので、ダイス形
状、線材組み合わせあるいは接続長さによらず、接続部
の臨界電流を高くでき、加圧面圧を指標として圧着管理
することができる。
求項10に係る一実施例である。この実施例8では、接
続工程112において、圧着率を90〜100%として
圧着接続するものである。なお、接続部の径方向断面に
おいて、(押圧後の接続部の断面積)/{(押圧前のス
リーブ肉厚部の断面積)+(押圧前のスリーブ内に挿入
される挿入物質の総断面積)}×100を圧着率と定義
している。
し、その接続部を後処理工程を施した後で超電導線1の
臨界温度以下の極低温液体中に浸漬し、磁場0テスラの
雰囲気における圧着率と接続部の臨界電流との関係を測
定し、その結果を図21に示す。図中、C1は11.3
トンの加圧力で圧着接続した場合を示し、C2は14.
1トンの加圧力で圧着接続した場合を示し、C3は1
5.6トンの加圧力で圧着接続した場合を示し、C4は
17.0トンの加圧力で圧着接続した場合を示してい
る。
きくなるにつれ、臨界電流が高くなる傾向があり、圧着
率が90%を越えると200A以上の臨界電流が得られ
ることがわかる。このことは、圧着率を90%未満とす
ると、フィラメントに加わる面圧が大きくなって変形量
が大きくなり、フィラメントの断線を発生させ、臨界電
流が低下するものと考えられ、高い臨界電流を安定して
得るためには、圧着率を90%以上とすることが望まし
い。
を100〜90%として超電導線1のフィラメント3同
士を接続しているので、接続部の臨界電流を安定して高
くできるとともに、圧着率を指標として圧着管理するこ
とができる。
〜90%としているが、圧縮率または断面減少率を{1
−(圧着率/100)}×100と定義し、その値を0
〜10%としても、同様の効果を奏する。
求項11、12に係る一実施例である。この実施例9で
は、超電導線1の接続部における接触抵抗比率を10%
以下とするものである。なお、接続部の接触抵抗比率
は、{(接続部の接触抵抗値)/(接触部の組み合わせ
で断面積の少ない方のフィラメントの抵抗値)}×10
0と定義している。
抵抗比率の測定方法について説明する。まず、接続部を
有する超電導線1は、スリーブ43と安定化材2との間
にフィラメント3の露出部を形成するように接続されて
いる。そこで、図22の(a)に示すように、安定化材
2間に電圧タップを設け、超電導線1に定電流を流し
て、電圧タップ間に発生した電圧を計測する。ここで、
測定系の等価回路は、図22の(b)に示すように構成
され、RF1、RCu1はそれぞれaの領域での超電導線1
のフィラメント3および安定化材2の抵抗値を表し、R
F2はスリーブ43と安定化材2との間のフィラメント3
の露出部のフィラメント3の抵抗値を表し、RF3、R
Cu3はそれぞれ接続部のフィラメント3およびスリーブ
43の抵抗値を表し、Rは接続部の接触抵抗値を表して
いる。
線1に流す電流値とから測定系全体の抵抗値を算出す
る。ついで、電圧タップ間を構成する個々の物質の固有
抵抗から算出される個々の物質の抵抗値(RF1、RF2、
RF3、RCu1、RCu3)をもとに、図22の(b)に示す
等価回路から、接触抵抗値Rを除く抵抗値を算出する。
したがって、両者の差から接触抵抗値Rが算出される。
その後、この接触抵抗値Rと線材のフィラメントの同一
長さの抵抗(接続部の組み合わせで断面積の少ない方の
フィラメント抵抗)との割合、つまり接触抵抗比率を算
出している。
30mmとして2種類の接続部を圧着し、常温で各接続
部の接触抵抗比率を測定し、その後、後処理工程103
を施した後、さらに臨界温度以下に冷却して、磁場0テ
スラの雰囲気における各接続部に流れる臨界電流を測定
し、接触抵抗比率と臨界電流との関係を図23に示す。
図中、D1、D2は2種類の接続部のそれぞれの接触抵抗
比率を示し、D3はD1の接触抵抗比率の接続部における
臨界電流を示し、D4はD2の接触抵抗比率の接続部にお
ける臨界電流を示している。
の接触抵抗比率が15%あたりで臨界電流が急峻に立ち
上がり、ほぼ10%で200A以上の臨界電流が得られ
ることがわかる。その結果、接触抵抗比率が接続部に流
れる臨界電流の指標となる得ることがわかる。
試験(接触抵抗比率を測定)した後、安定化材2、露出
したフィラメント3の領域およびスリーブ43とを半田
付けして接続部の根元部の固定を行い、必要に応じて接
続部の先端部の固定を行い、絶縁処理を施すことにな
る。
部の接触抵抗比率を10%以下としているので、接続状
態を試験するにあたり、接続部を臨界温度以下に冷却し
て臨界電流を測定することなく、常温での接触抵抗比率
を管理すればよく、試験費用を大幅に削減でき、試験時
間を短縮でき、特別な設備、技術、技能が不要となると
ともに、汎用性に富み、どこでも試験作業ができる。
化材2とスリーブ43との間に露出したフィラメント3
を設けているので、露出したフィラメント3の領域が高
抵抗領域を形成し、接触抵抗比率の測定精度を高めるこ
とができ、接続状態の試験が信頼性よく実施できる。
向から重ね合わせて接続した場合について説明している
が、対向する超電導線を接続した場合にも、安定化材2
とスリーブ43との間に露出したフィラメント3の高抵
抗領域を形成していれば、同様の効果を奏する。
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する前処理
工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の露出し
たフィラメントを成形する中間処理工程と、複数の超電
導線のフィラメント同士を接続する接続工程とを備えた
超電導線の接続方法において、前処理工程は、超電導線
の接続部の安定化材を除去した後、安定化材が除去され
た接続部をフッ酸溶液により洗浄する洗浄工程を有して
いるので、接続時の超電導状態を阻害する接続部のフィ
ラメント表面の付着物が溶解除去され、接続部の臨界電
流を線材の臨界電流に近付けることができ、かつ、低抵
抗で、安定した高信頼性の接続ができる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメント同士を接続する接続工程とを
備えた超電導線の接続方法において、前処理工程、中間
処理工程および接続工程を、還元性ガスと不活性ガスと
の混合雰囲気中で実施しているので、接続時の超電導状
態を阻害する接続部のフィラメント表面の酸化膜が除去
され、上記請求項1と同様の効果を奏する。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを解す整線化工程と、整線化され
たフィラメントを一括してツイストする撚線化工程とを
有しているので、フィラメント同士が平行な状態で撚ら
れ、接触面積が拡大され、フィラメント同士が互いに交
差する確率が減少して、断線の発生が抑えられ、加圧面
圧が均一化され、接続部の臨界電流を高めることがで
き、低抵抗で、安定した高信頼性の接続ができる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、複数の超電導線の露出したフィラメント
を解す整線化工程と、整線化されたフィラメントに超電
導材からなる添線を付加する添線付加工程と、添線を付
加されたフィラメントをツイストする撚線化工程とを有
しているので、スリーブの中空断面積に対する挿入物質
の総断面積を調整でき、スリーブの共通化が図られると
ともに、フィラメント相互間の接触面積が拡大され、接
続部の臨界電流を高めることができ、低抵抗で、安定し
た高信頼性の接続ができる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、複数の超電導線の露出したフィラメント
を解す整線化工程と、整線化されたフィラメントに非超
電導材からなる添線を付加する添線付加工程と、添線を
付加されたフィラメントをツイストする撚線化工程とを
有しているので、スリーブの中空断面積に対する挿入物
質の総断面積を調整でき、スリーブの共通化が図られる
とともに、接続部の熱放散性を向上できる。
有する超電導線は、複数の超電導線の安定化材を除去し
て露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入し、
スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有する
超電導線において、接続部の径方向の断面における接続
部の構成要素および構成要素の各断面積が、接続部の長
さ方向に一様としているので、フィラメントに作用する
面圧が均一となり、圧着条件と接続部との特性が定量化
でき、接続条件の確立ができる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入しダ
イスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、ダ
イスの押圧部に、スリーブを押圧する際のスリーブの伸
びをダイスの径方向に逃がすポケットと、ダイスの径方
向へのスリーブの広がりを絞るシボリ面とを形成してい
るので、フィラメントの接触具合や変形具合が均一化さ
れ、さらに長さ方向へのフィラメントの伸びが防止でき
て、フィラメントを完全に固定でき、使用時における微
小クエンチや電圧変動の発生を抑えられ、接続部の臨界
電流を高めることができ、低抵抗で、安定した高信頼性
の接続ができる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入しダ
イスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、接
続部の径方向断面における押圧前のスリーブの中空断面
積に対する押圧前のスリーブ内に挿入される挿入物質の
占積率を20〜60%としているので、挿入物質に加え
られる面圧が均一となり、個々の挿入物質の変形量が均
一となり、良好な接触状態が得られるとともに、押圧前
の状態を数値化して、接続部の特性を低抵抗で、かつ、
線材の臨界電流に近付けるように圧着管理することがで
きる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入しダ
イスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、ダ
イスの押圧による加圧面圧を3000〜6500kg/
cm2としているので、挿入物質に加えられる面圧が均
一となり、個々の挿入物質の変形量が均一となり、良好
な接触状態が得られるとともに、スリーブの長手方向の
変形が抑えられ挿入物質の断線の発生が抑えられる。さ
らに、加圧面圧を指標として、接続部の特性を低抵抗
で、かつ、線材の臨界電流に近付けるように圧着管理す
ることができる。
線の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去す
る前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線
の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複
数の超電導線の接続部の挿入物質をスリーブ内に挿入し
ダイスによりスリーブとともに挿入物質を押圧して接続
する接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、
接続部の径方向断面における押圧前のスリーブの肉厚部
の断面積と押圧前のスリーブ内に挿入される挿入物質の
総断面積との和に対する押圧後の接続部の断面積の圧着
率を90〜100%としているので、挿入物質に加えら
れる面圧が均一となり、個々の挿入物質の変形量が均一
となり、良好な接触状態が得られるとともに、スリーブ
の長手方向の変形が抑えられ挿入物質の断線の発生が抑
えられる。さらに、圧着率を指標として、接続部の特性
を低抵抗で、かつ、線材の臨界電流に近付けるように、
圧着管理することができる。
を有する超電導線は、複数の超電導線の安定化材を除去
して露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入
し、スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有
する超電導線において、接続部における接触抵抗比率を
10%以下としているので、接触抵抗比率が接続部の臨
界電流の指標となり、極低温温度以下に冷却して接続部
の臨界電流を測定することなく、常温で接触抵抗比率を
測定でき、接続状態を簡便に容易に試験でき、接続の信
頼性を向上できる。
を有する超電導線は、複数の超電導線の安定化材を除去
して露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入
し、スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有
する超電導線において、超電導線の安定化材とスリーブ
との間に安定化材に被覆されていないフィラメントが残
存しているので、接触抵抗比率の測定系で安定化材に被
覆されていない該フィラメント領域が高抵抗領域を構成
し、測定精度を向上できる。
すフローである。
ける接続装置を示す模式構成図である。
である。
である。
ある。
を示す工程図である。
す断面図である。
接触抵抗比率との関係を示す図である。
の撚線化された接続部の実施対応を示す断面図である。
示す断面図である。
実施対応を示す断面図である。
線を示す破断側面図である。
面図である。
す断面図である。
とクエンチ検出電圧との関係を示す図である。
とクエンチ検出電圧との関係を示す図である。
5のダイスの実施対応を示す断面図である。
電流との関係を示す図である。
6のスリーブの実施対応を示す断面図である。
界電流との関係を示す図である。
電流との関係を示す図である。
9における接触抵抗比率の測定方法を示す模式構成図お
よびその等価回路図である。
と接続部の臨界電流との関係を示す図である。
を示す斜視図および断面図である。
ーである。
程を示す模式構成図である。
接続方法を示す工程断面図である。
接続方法における接続工程の断面図および接続部を示す
断面図である。
工程を示す断面図である。
部を示す断面図である。
す通電電流とクエンチ検出電圧との関係を示す図であ
る。
す通電電流とクエンチ検出電圧との関係を示す図であ
る。
な超電導線の構造を示す斜視図および断面図であり、図
において1は超電導線、2は安定化材であり、この安定
化材2には一般に銅材がよく用いられている。3は安定
化材2内に封入されている多数本のフィラメントであ
り、このフィラメント3には超電導材、例えばNbTi
が用いられている。ここで、安定化材2は、フィラメン
ト3を電気的、熱的に安定化させるために用いられる。
また、高磁場で使用可能とする、例えば合金系の超電導
線1では、製造工程での熱処理条件が厳しくなり、熱処
理工程における安定化材2のCuとフィラメント3のN
bTiとの化合物の生成を防止するために、安定化材2
内に封入されるフィラメント3のそれぞれをNb箔等で
被覆して構成しているものもある。
温度以下に冷却されることにより、超電導材からなるフ
ィラメント3の電気抵抗が零となる。この時、超電導線
1に電流を流すと、電流はフィラメント3を流れること
になる。そこで、超電導線1同士を接続する場合には、
接続されるフィラメント3同士の接触抵抗を極めて小さ
くすることが要求される。さらに、接続部に低抵抗で、
かつ、大きな電流を安定して流すためには、フィラメン
トの動きが防止でき、電気的、熱的さらには強度的にも
安定した構造になるような接続方法と、接続した際のフ
ィラメントの劣化を防止できる接続方法が要求される。
これが両立できていなければ低抵抗であっても、安定し
た大電流は流れない。
る。図28の(a),(b)はそれぞれ従来の圧着方法
の一例を示す側面図およびその接続部の断面図であり、
この圧着方法は、平坦なダイス6aによりフィラメント
3が挿入されたスリーブ5を押圧するものである。得ら
れた接続部は、スリーブ5の径方向では、スリーブ5の
境界7が現れ、その端部ではフィラメント3が少なく分
布し、一方中央部では、フィラメント3が多く分布して
いる。その結果、端部ではフィラメント3間の接触割合
が少なく、中央部ではフィラメント3がよく接触してい
る反面個々のフィラメント3の変形具合が大きく、最悪
の場合には断線することになる。また、予めフィラメン
ト3をほぼ均等、複数に分束し、両超電導線1の分束を
互いに重ねて束ねて撚り合わせるか、両超電導線1の分
束を編み合わせてスリーブ5に挿入しているため、径方
向の端部および中央部のフィラメント3の接続部の長さ
方向に対する変形が、接続部の長さ方向のどの断面位置
でも連続して一様に変化せず、部分的に大きく変形した
り、変形しなかったりしている。
材2を硝酸溶液4により溶解除去し、水洗し、乾燥して
いるので、超電導線1を製造する際の熱処理により安定
化材2とフィラメント3とが化合してフィラメント3表
面に形成されたCuTi等の生成物は硝酸溶液4により
溶解されず、またCuTi等の生成物の生成を防止する
ためにフィラメント3をNb箔等で被覆してなる超電導
線1の場合には、硝酸溶液4によりNb箔等は溶解され
ず、CuTi等の生成物やNb箔等が残留した状態で仕
上がることになり、フィラメント3表面のCuTi等の
生成物やNb箔等が超電導線1の接続部の超電導状態を
阻害してしまい、接続部が低抵抗で、かつ、安定した臨
界電流が得られにくくなる。
される超電導線1のフィラメント3を均等に2つのフィ
ラメント束3a,3bに分束し、両超電導線1のフィラ
メント束3a,3bを互いに重ねて束ね、撚り合わせる
か、両超電導線1の分束を編み合わせるかして超電導線
1のフィラメント3を成形しているので、フィラメント
3を分束してツイストしたり、編み合わせたりする際に
フィラメント3を傷つけたり、断線したりするととも
に、作業性が低下し、また、フィラメント3の交差部が
多数箇所に発生して、均一なツイストが得られず、圧着
時にフィラメント3の断線が発生し、さらにフィラメン
ト3の絡み合いがあり、フィラメント3同士の接触確率
が低下してしまい、接続部が低抵抗で、かつ、安定した
臨界電流が得られにくくなる。
ト3同士をツイストして撚線化された超電導線1の接続
部をスリーブ5内に挿入して圧着しているので、接続さ
れる超電導線1の種類、組み合わせによって、スリーブ
5の中空断面積に対する接続される超電導線1のフィラ
メント3の総断面積の割合が変動してしまい、その都度
圧着条件を設定する必要があり、接続作業性が低下して
しまう。さらに、接続作業毎に圧着因子、例えばフィラ
メント3に作用する面圧を等しくすることが困難とな
り、接続信頼性が低下してしまい、接続部が低抵抗で、
かつ、安定した臨界電流が得られにくくなる。
ト3同士をツイストして撚線化された超電導線1を安定
化材2の端部までスリーブ5内に挿入して圧着している
ので、接続部の径方向の断面における接続部の構成要素
および該構成要素の各断面積が、接続部の長さ方向で一
様でなく、つまりスリーブ5の入口付近では、スリーブ
5、安定化材2およびフィラメント3を構成要素とし、
スリーブ5の入口付近以外では、スリーブ5とフィラメ
ント3を構成要素としており、スリーブ5を押圧した際
には、接続部の長さ方向における構成要素の各断面積が
異なり、その結果フィラメント3に作用する面圧が接続
部の長さ方向で異なってしまい、接続信頼性が低下して
しまい、接続部が低抵抗で、かつ、安定した臨界電流が
得られにくくなる。
て、ダイス形状が平坦あるいは凹形のダイス6a,6b
を用いているので、接続部の個々のフィラメント3の変
形具合や接触具合が不均一となったり、径方向の端部に
間隙8が生じ、超電導マグネットのコイルに使用した場
合に、微小クエンチや電圧変動を招いてしまい、接続部
が低抵抗で、かつ、安定した臨界電流が得られにくくな
る。
ためになされたもので、接続部が低抵抗で、かつ、接続
部の臨界電流を線材の臨界電流に近付けることができ、
かつ、信頼性をもって安定して接続できる超電導線の接
続方法および接続部を有する超電導線を得ることを目的
とする。
続方法を工程順に説明する。前処理工程110では、ま
ず、バルブ39、40を開けてガス供給配管36を介し
て第1および第2の部屋21、22内に、還元性ガス、
例えば水素ガスと、不活性ガス、例えばアルゴンガスと
を供給し、局所排気装置42を駆動して、第1および第
2の部屋21、22内を水素ガスとアルゴンガスとの混
合雰囲気とする。ついで、センサ37、38で第1およ
び第2の部屋21、22内のガス濃度(あるいは酸素濃
度)が基準値となったら、注入バルブ29を開いて第1
の供給配管24から容器23内に硝酸溶液4を注入す
る。そこで、第1の開口部33から超電導線1を導入
し、図3に示すように、超電導線1の接続部を硝酸溶液
4中に浸漬する。硝酸溶液4中に浸漬された超電導線1
の接続部は、図6の(a)に示すように、安定化材2が
溶解除去され、絡み合った状態でフィラメント3が露出
している。
において安定化材2が除去されて露出したフィラメント
3をフッ酸溶液25により洗浄しているので、例え超電
導線1の製造工程における熱処理によりNbTi(フィ
ラメント3)のTiと安定化材2のCuとが化合してフ
ィラメント3表面にCuTiが形成されていても、ある
いは熱処理の際のCuTiの形成を防止するためにフィ
ラメント3表面にNb箔等が被覆されていても、フッ酸
溶液25により接続状態で超電導状態を阻害するCuT
iやNb箔等を溶解除去でき、接続部が低抵抗で、か
つ、接続部の臨界電流を線材の臨界電流に近付けること
ができるとともに、信頼性をもって安定して超電導線1
の接続をすることができる。
電導線1の占積率と接触抵抗比率との関係を図8に示
す。なお、占積率は、径方向断面における押圧前のスリ
ーブの中空断面積に対する押圧前のスリーブ挿入物質
(フィラメント3と添線50)の総断面積の割合を示
し、接触抵抗比率は、接触部の組み合わせで断面積の少
ない方のフィラメントの抵抗値に対する接続部の接触抵
抗値の割合を示す。図8の結果から、添線50の付加に
より占積率を増加させると、接触抵抗比率が低下し、占
積率が20%を超えると接触抵抗比率が約10%に安定
することがわかる。
の接続部を、後処理工程103を施した後で超電導線1
の臨界温度以下の極低温液体中に浸漬し、磁場0Tの雰
囲気で接続部に一定上昇率で電流を流し、接続部に生じ
る電圧をモニタした結果を、図15および図16に示
す。図15は通電電流をstep by stepで上昇させた場合
であり、図16は通電電流を連続上昇通電させた場合で
ある。図15および図16に示す検出電圧波形11に
は、従来の接続方法における図31、図32に示す検出
電圧波形11に現れるような、検出電圧のドロップ、負
の電圧変動あるいは正側にノイズ的に発生する電圧変動
が現れていない。さらに、従来の接続方法では、微小ク
エンチの発生率が2.6%であったものが、この実施例
5では、微小クエンチの発生を0.2%以下に抑えるこ
とができた。
ると、L・di/dtにより生じた電圧はもとの位置
(111)のライン上にもどる。この時、接続部に抵抗
が発生していると、111のライン上よりも+側に電圧
を発生した状態を維持することになる。これは、図31
の11aでも解る。このように、通電電流をstep by st
epで上昇させても、通電電流をホールドした時には、常
に初期レベル(111)まで電圧が復帰する。このよう
な状態にある時には、接続部には永久電流を減衰させる
ような抵抗の発生はなく、非常に低抵抗の接続がなされ
ていることになる。
〜(i)に示すような、種々の形状のスリーブ43を用
いることができる。補足すると、(a)は継ぎ目なしの
規定の形状、(b)、(d)、(f)、(h)は板状の
材質を規定の形状に折り曲げて、継ぎ部を半田付けやロ
ウ付け等で接合したもの、(c)、(e)、(g)、
(i)は板状の材質を規定の形状に折り曲げて、突き合
わせ部を設けただけのものを示している。
抵抗比率の測定方法について説明する。まず、接続部を
有する超電導線1は、スリーブ43と安定化材2との間
にフィラメント3の露出部を形成するように接続されて
いる。そこで、図22の(a)に示すように、安定化材
2間に電圧タップを設け、超電導線1に定電流を流し
て、電圧タップ間に発生した電圧を計測する。ここで、
測定系の等価回路は、図22の(b)に示すように構成
され、RF1、RCu1はそれぞれaの領域での超電導線1
のフィラメント3および安定化材2の抵抗値を表し、R
F2はスリーブ43と安定化材2との間のフィラメント3
の露出部のフィラメント3の抵抗値を表し、RF3、R
Cu3はそれぞれ接続部のフィラメント3およびスリーブ
43の抵抗値を表し、Rは接続部の接触抵抗値を表して
いる。ここで、接触抵抗Rは、本来ならば接続部の
RF3、RCu3と各々並列回路を構成するが、便宜上直列
回路として表している。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、複数の超電導線の露出したフィラメント
を解す整線化工程と、整線化されたフィラメントに超電
導材からなる添線を付加する添線付加工程と、添線を付
加されたフィラメントをツイストする撚線化工程とを有
しているので、スリーブの中空断面積に対する挿入物質
の総断面積を調整でき、スリーブとダイスの共通化が図
られるとともに、フィラメント相互間の接触面積が拡大
され、接続部の臨界電流を高めることができ、低抵抗
で、安定した高信頼性の接続ができる。
の接続方法は、超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の超電導線の
露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、複数
の超電導線のフィラメントをスリーブ内に挿入しダイス
によりスリーブとともにフィラメントを押圧して接続す
る接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、中
間処理工程は、複数の超電導線の露出したフィラメント
を解す整線化工程と、整線化されたフィラメントに非超
電導材からなる添線を付加する添線付加工程と、添線を
付加されたフィラメントをツイストする撚線化工程とを
有しているので、スリーブの中空断面積に対する挿入物
質の総断面積を調整でき、スリーブとダイスの共通化が
図られるとともに、接続部の熱放散性を向上できる。
すフローである。
ける接続装置を示す模式構成図である。
である。
である。
ある。
を示す工程図である。
す断面図である。
接触抵抗比率との関係を示す図である。
の撚線化された接続部の実施対応を示す断面図である。
示す断面図である。
実施対応を示す断面図である。
線を示す破断側面図である。
面図である。
す断面図である。
とクエンチ検出電圧との関係を示す図である。
とクエンチ検出電圧との関係を示す図である。
5のダイスの実施対応を示す断面図である。
電流との関係を示す図である。
6のスリーブの実施対応を示す断面図である。
界電流との関係を示す図である。
電流との関係を示す図である。
9における接触抵抗比率の測定方法を示す模式構成図お
よびその等価回路図である。
と接続部の臨界電流との関係を示す図である。
を示す斜視図および断面図である。
ーである。
程を示す模式構成図である。
接続方法を示す工程断面図である。
接続方法における接続工程の断面図および接続部を示す
断面図である。
工程を示す断面図である。
部を示す断面図である。
す通電電流とクエンチ検出電圧との関係を示す図であ
る。
す通電電流とクエンチ検出電圧との関係を示す図であ
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記フィラメント同士を接続する
接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、前記
前処理工程は、前記超電導線の接続部の安定化材を除去
した後、安定化材が除去された前記接続部をフッ酸溶液
により洗浄する洗浄工程を有することを特徴とする超電
導線の接続方法。 - 【請求項2】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記フィラメント同士を接続する
接続工程とを備えた超電導線の接続方法において、前記
前処理工程、前記中間処理工程および前記接続工程を、
還元性ガスと不活性ガスとの混合雰囲気中で実施するこ
とを特徴とする超電導線の接続方法。 - 【請求項3】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記フィラメントをスリーブ内に
挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記フィラメ
ントを押圧して接続する接続工程とを備えた超電導線の
接続方法において、前記中間処理工程は、安定化材が除
去された複数の前記超電導線の露出した前記フィラメン
トを解す整線化工程と、整線化された前記フィラメント
を一括してツイストする撚線化工程とを有することを特
徴とする超電導線の接続方法。 - 【請求項4】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記フィラメントをスリーブ内に
挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記フィラメ
ントを押圧して接続する接続工程とを備えた超電導線の
接続方法において、前記中間処理工程は、複数の前記超
電導線の露出した前記フィラメントを解す整線化工程
と、整線化された前記フィラメントに超電導材からなる
添線を付加する添線付加工程と、前記添線を付加された
前記フィラメントをツイストする撚線化工程とを有する
ことを特徴とする超電導線の接続方法。 - 【請求項5】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記フィラメントをスリーブ内に
挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記フィラメ
ントを押圧して接続する接続工程とを備えた超電導線の
接続方法において、前記中間処理工程は、複数の前記超
電導線の露出した前記フィラメントを解す整線化工程
と、整線化された前記フィラメントに非超電導材からな
る添線を付加する添線付加工程と、前記添線を付加され
た前記フィラメントをツイストする撚線化工程とを有す
ることを特徴とする超電導線の接続方法。 - 【請求項6】 複数の超電導線の安定化材を除去して露
出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入し、前記
スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有する
超電導線において、前記接続部の径方向の断面における
前記接続部の構成要素および前記構成要素の各断面積
が、前記接続部の長さ方向に一様であることを特徴とす
る接続部を有する超電導線。 - 【請求項7】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記接続部の挿入物質をスリーブ
内に挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記挿入
物質を押圧して接続する接続工程とを備えた超電導線の
接続方法において、前記ダイスの押圧部に、前記スリー
ブを押圧する際の前記スリーブの伸びを前記ダイスの径
方向に逃がすポケットと、前記ダイスの径方向への前記
スリーブの広がりを絞るシボリ面とを形成したことを特
徴とする超電導線の接続方法。 - 【請求項8】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記接続部の挿入物質をスリーブ
内に挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記挿入
物質を押圧して接続する接続工程とを備えた超電導線の
接続方法において、前記接続部の径方向断面における押
圧前の前記スリーブの中空断面積に対する押圧前の前記
スリーブ内に挿入される前記挿入物質の占積率を20〜
60%としたことを特徴とする超電導線の接続方法。 - 【請求項9】 超電導線の接続部の安定化材を除去する
前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電導
線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程と、
複数の前記超電導線の前記接続部の挿入物質をスリーブ
内に挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記挿入
物質を押圧して接続する接続工程とを備えた超電導線の
接続方法において、前記ダイスの押圧による加圧面圧を
3000〜6500kg/cm2としたことを特徴とす
る超電導線の接続方法。 - 【請求項10】 超電導線の接続部の安定化材を除去す
る前処理工程と、安定化材が除去された複数の前記超電
導線の露出したフィラメントを成形する中間処理工程
と、複数の前記超電導線の前記接続部の挿入物質をスリ
ーブ内に挿入しダイスにより前記スリーブとともに前記
挿入物質を押圧して接続する接続工程とを備えた超電導
線の接続方法において、前記接続部の径方向断面におけ
る押圧前の前記スリーブの肉厚部の断面積と押圧前の前
記スリーブ内に挿入される前記挿入物質の総断面積との
和に対する押圧後の前記接続部の断面積の圧着率を90
〜100%としたことを特徴とする超電導線の接続方
法。 - 【請求項11】 複数の超電導線の安定化材を除去して
露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入し、前
記スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有す
る超電導線において、前記接続部における接触抵抗比率
を10%以下としたことを特徴とする接続部を有する超
電導線。 - 【請求項12】 複数の超電導線の安定化材を除去して
露出されたフィラメント同士をスリーブ内に挿入し、前
記スリーブとともに押圧されて接続された接続部を有す
る超電導線において、前記超電導線の前記安定化材と前
記スリーブとの間に前記安定化材に被覆されていないフ
ィラメントが残存していることを特徴とする接続部を有
する超電導線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4346879A JP2902239B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 超電導線の接続方法および接続部を有する超電導線並びに超電導線接続用ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4346879A JP2902239B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 超電導線の接続方法および接続部を有する超電導線並びに超電導線接続用ダイス |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06196241A true JPH06196241A (ja) | 1994-07-15 |
| JP2902239B2 JP2902239B2 (ja) | 1999-06-07 |
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ID=18386441
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4346879A Expired - Fee Related JP2902239B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 超電導線の接続方法および接続部を有する超電導線並びに超電導線接続用ダイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2902239B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8513527B2 (en) | 2009-07-29 | 2013-08-20 | Hitachi, Ltd. | Superconducting circuit, production method of superconducting joints, superconducting magnet, and production method of superconducting magnet |
| JP2021050371A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-01 | 株式会社東芝 | 線材の処理方法 |
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| JPH03152884A (ja) * | 1989-11-09 | 1991-06-28 | Hitachi Ltd | 超電導線及びその接合方法 |
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| JPH03208279A (ja) * | 1990-01-10 | 1991-09-11 | Hitachi Cable Ltd | 化合物系超電導線の接続方法 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP4346879A patent/JP2902239B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2902239B2 (ja) | 1999-06-07 |
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