JPH06203322A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH06203322A JPH06203322A JP36000692A JP36000692A JPH06203322A JP H06203322 A JPH06203322 A JP H06203322A JP 36000692 A JP36000692 A JP 36000692A JP 36000692 A JP36000692 A JP 36000692A JP H06203322 A JPH06203322 A JP H06203322A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- magnetic
- gap
- metal
- oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ギャップ膜のクラックの発生を防止し、電磁
変換特性に優れたヘッド出力の高い高信頼性の磁気ヘッ
ドを提供する。 【構成】 一対の磁気コア半体1,2が酸化物非磁性膜
10と金属非磁性膜11を積層してなるギャップ膜を介
して突き合わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッドにお
いて、上記ギャップ膜10,11の総膜厚が1μm以上
であり、且つ金属非磁性膜11の厚さmとギャップ膜1
0,11の総膜厚tとの比k=m/tが、k≦0.35
またはk≧0.8である。
変換特性に優れたヘッド出力の高い高信頼性の磁気ヘッ
ドを提供する。 【構成】 一対の磁気コア半体1,2が酸化物非磁性膜
10と金属非磁性膜11を積層してなるギャップ膜を介
して突き合わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッドにお
いて、上記ギャップ膜10,11の総膜厚が1μm以上
であり、且つ金属非磁性膜11の厚さmとギャップ膜1
0,11の総膜厚tとの比k=m/tが、k≦0.35
またはk≧0.8である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフライングイレ
ーズヘッドに適用して有用な磁気ヘッドに関する。
ーズヘッドに適用して有用な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気コア同士をガラス融着により
接合してなる磁気ヘッドにおいては、磁気ギャップを形
成するためにギャップ膜(ギャップスペーサ)としてS
iO2膜が多く用いられている。ギャップ膜としてSi
O2 膜を使用した場合、融着ガラスと反応したり気泡が
発生することから、当該SiO2 膜上にCr等の金属非
磁性膜を配した積層型のギャップ膜構造とすることが行
われている。
接合してなる磁気ヘッドにおいては、磁気ギャップを形
成するためにギャップ膜(ギャップスペーサ)としてS
iO2膜が多く用いられている。ギャップ膜としてSi
O2 膜を使用した場合、融着ガラスと反応したり気泡が
発生することから、当該SiO2 膜上にCr等の金属非
磁性膜を配した積層型のギャップ膜構造とすることが行
われている。
【0003】ところで、SiO2 膜とCr膜を積層した
積層型のギャップ膜構造とした場合、ガラス融着の際に
かかる500℃〜800℃のアニールにおいて、金属膜
とSiO2 膜の2つの物質の熱膨張率が大きく違うた
め、これに起因する歪みがギャップ膜内に生ずる。
積層型のギャップ膜構造とした場合、ガラス融着の際に
かかる500℃〜800℃のアニールにおいて、金属膜
とSiO2 膜の2つの物質の熱膨張率が大きく違うた
め、これに起因する歪みがギャップ膜内に生ずる。
【0004】特に、ギャップ膜の総膜厚が1μm以上に
なるビデオテープレコーダ用の消去ヘッドにおいては、
その歪みがより大きくなり、金属非磁性膜にクラックが
発生する不都合が生ずるばかりか、SiO2 膜にもクラ
ックが入ることがある。このため、クラック内に磁気テ
ープとの摺接により発生する磁性粉等が入り込んだり、
メタルインギャップ型の磁気ヘッドではクラック部より
侵入する融着ガラスによって金属磁性膜が侵食される等
して電磁変換特性が劣化する。
なるビデオテープレコーダ用の消去ヘッドにおいては、
その歪みがより大きくなり、金属非磁性膜にクラックが
発生する不都合が生ずるばかりか、SiO2 膜にもクラ
ックが入ることがある。このため、クラック内に磁気テ
ープとの摺接により発生する磁性粉等が入り込んだり、
メタルインギャップ型の磁気ヘッドではクラック部より
侵入する融着ガラスによって金属磁性膜が侵食される等
して電磁変換特性が劣化する。
【0005】なお、金属非磁性膜のみによってギャップ
膜を構成することも考えられるが、磁気テープとの摺接
により磁気記録媒体摺動面が摩耗した場合、硬度の違い
によりギャップ部に段差が生じ、スペーシングロスを発
生せしめる。
膜を構成することも考えられるが、磁気テープとの摺接
により磁気記録媒体摺動面が摩耗した場合、硬度の違い
によりギャップ部に段差が生じ、スペーシングロスを発
生せしめる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、かか
る従来の実情に鑑みて提案されたものであり、ギャップ
膜のクラック発生を防止し、融着ガラスによる侵食の無
い電磁変換特性に優れた信頼性の高い磁気ヘッドを提供
することを目的とする。
る従来の実情に鑑みて提案されたものであり、ギャップ
膜のクラック発生を防止し、融着ガラスによる侵食の無
い電磁変換特性に優れた信頼性の高い磁気ヘッドを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、一対の磁気コア半体が酸化物非磁性膜
と金属非磁性膜を積層してなるギャップ膜を介して突き
合わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッドにおいて、上
記ギャップ膜の総膜厚が1μm以上であり、且つ金属非
磁性膜の厚さmとギャップ膜の総膜厚tとの比k=m/
tが、k≦0.35またはk≧0.8であることを特徴
し、さらに酸化物非磁性膜がSiO2 であることを特徴
とする。
めに、本発明は、一対の磁気コア半体が酸化物非磁性膜
と金属非磁性膜を積層してなるギャップ膜を介して突き
合わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッドにおいて、上
記ギャップ膜の総膜厚が1μm以上であり、且つ金属非
磁性膜の厚さmとギャップ膜の総膜厚tとの比k=m/
tが、k≦0.35またはk≧0.8であることを特徴
し、さらに酸化物非磁性膜がSiO2 であることを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、一対の磁気コア半体が酸
化物非磁性膜と金属非磁性膜を積層してなるギャップ膜
を介して突き合わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッド
において、上記ギャップ膜の総膜厚が1μm以上であ
り、且つ酸化物非磁性膜を構成する酸化物非磁性材料の
線膨張率が6×10-7以上であることを特徴とし、さら
に酸化物非磁性膜がTa2 O5 、Al2 O3 、Cr2 O
3 のうちいずれか一種であることを特徴とする。
化物非磁性膜と金属非磁性膜を積層してなるギャップ膜
を介して突き合わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッド
において、上記ギャップ膜の総膜厚が1μm以上であ
り、且つ酸化物非磁性膜を構成する酸化物非磁性材料の
線膨張率が6×10-7以上であることを特徴とし、さら
に酸化物非磁性膜がTa2 O5 、Al2 O3 、Cr2 O
3 のうちいずれか一種であることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、酸化物非磁性膜と金属非磁
性膜を積層してなるギャップ膜の厚みを規定しているの
で、ギャップ融着時においてギャップ膜にクラックが発
生しない。したがって、クラック部から侵入する融着ガ
ラスによる金属磁性膜の侵食が防止される。
性膜を積層してなるギャップ膜の厚みを規定しているの
で、ギャップ融着時においてギャップ膜にクラックが発
生しない。したがって、クラック部から侵入する融着ガ
ラスによる金属磁性膜の侵食が防止される。
【0010】また、本発明においては、酸化物非磁性材
料の線膨張係数を規定しているので、融着ガラスを用い
てギャップ融着時等、線膨張率の差に起因する金属非磁
性材料に生ずる熱応力が軽減され、ギャップ膜のクラッ
クの発生が防止される。
料の線膨張係数を規定しているので、融着ガラスを用い
てギャップ融着時等、線膨張率の差に起因する金属非磁
性材料に生ずる熱応力が軽減され、ギャップ膜のクラッ
クの発生が防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施
例は、ビデオテープレコーダ用のフライングイレーズヘ
ッドの例である。本実施例の磁気ヘッドにおいては、図
1及び図2に示すように、一対の磁気コア半体1,2が
突き合わされ、その突合わせ面に消去用の磁気ギャップ
gを構成するようになっている。
いて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施
例は、ビデオテープレコーダ用のフライングイレーズヘ
ッドの例である。本実施例の磁気ヘッドにおいては、図
1及び図2に示すように、一対の磁気コア半体1,2が
突き合わされ、その突合わせ面に消去用の磁気ギャップ
gを構成するようになっている。
【0012】一方の磁気コア半体2は、例えばMn−Z
n系フェライトまたはNi−Zn系フェライト等の酸化
物磁性材料よりなる補助コア部3からなる。この補助コ
ア部3の突合わせ面には、上記磁気ギャップgのトラッ
ク幅Twを規制するためのトラック幅規制溝4,5が切
り欠かれている。かかるトラック幅規制溝4,5は、磁
気ギャップgの両端縁よりそれぞれ当該磁気ギャップg
に対して所定の傾斜角度を持った傾斜面として切り欠か
れている。このトラック幅規制溝4,5が形成されるこ
とにより、磁気ギャップgのトラック幅Twが決めら
れ、当該トラック幅Twはヘッドチップ厚Cwより小と
なる。
n系フェライトまたはNi−Zn系フェライト等の酸化
物磁性材料よりなる補助コア部3からなる。この補助コ
ア部3の突合わせ面には、上記磁気ギャップgのトラッ
ク幅Twを規制するためのトラック幅規制溝4,5が切
り欠かれている。かかるトラック幅規制溝4,5は、磁
気ギャップgの両端縁よりそれぞれ当該磁気ギャップg
に対して所定の傾斜角度を持った傾斜面として切り欠か
れている。このトラック幅規制溝4,5が形成されるこ
とにより、磁気ギャップgのトラック幅Twが決めら
れ、当該トラック幅Twはヘッドチップ厚Cwより小と
なる。
【0013】他方の磁気コア半体1は、やはりMn−Z
n系フェライト又はNi−Zn系フェライト等の酸化物
磁性材料からなる補助コア部6と、この補助コア部6の
突合わせ面に被着形成される主コア部となる金属磁性薄
膜9とから構成されている。
n系フェライト又はNi−Zn系フェライト等の酸化物
磁性材料からなる補助コア部6と、この補助コア部6の
突合わせ面に被着形成される主コア部となる金属磁性薄
膜9とから構成されている。
【0014】補助コア部6は、一方の磁気コア半体2の
補助コア部3と同様、突合わせ面に磁気ギャップgのト
ラック幅Twを規制するためのトラック幅規制溝7,8
を有している。このトラック幅規制溝7,8もやはり同
じく、磁気ギャップgの両端縁よりそれぞれ当該磁気ギ
ャップgに対して所定の傾斜角度を持った傾斜面として
切り欠かれている。特に、この補助コア部6の突合わせ
面には、コイルを巻装するための巻線溝14が断面略コ
字状をなす貫通溝として形成されている。
補助コア部3と同様、突合わせ面に磁気ギャップgのト
ラック幅Twを規制するためのトラック幅規制溝7,8
を有している。このトラック幅規制溝7,8もやはり同
じく、磁気ギャップgの両端縁よりそれぞれ当該磁気ギ
ャップgに対して所定の傾斜角度を持った傾斜面として
切り欠かれている。特に、この補助コア部6の突合わせ
面には、コイルを巻装するための巻線溝14が断面略コ
字状をなす貫通溝として形成されている。
【0015】上記金属磁性薄膜9は、上記補助コア部6
の突合わせ面に沿って磁気記録媒体と摺接する磁気記録
媒体摺動面からバック面に至るまで被着形成されてい
る。なお、巻線溝14部分には金属磁性薄膜9は形成さ
れていない。ここで使用される金属磁性薄膜9には、高
い飽和磁束密度を有し、かつ軟磁気特性に優れた強磁性
材料よりなる膜が使用される。かかる強磁性材料として
は従来から公知のものがいずれも使用でき、結晶質、非
結晶質を問わない。
の突合わせ面に沿って磁気記録媒体と摺接する磁気記録
媒体摺動面からバック面に至るまで被着形成されてい
る。なお、巻線溝14部分には金属磁性薄膜9は形成さ
れていない。ここで使用される金属磁性薄膜9には、高
い飽和磁束密度を有し、かつ軟磁気特性に優れた強磁性
材料よりなる膜が使用される。かかる強磁性材料として
は従来から公知のものがいずれも使用でき、結晶質、非
結晶質を問わない。
【0016】そして、上記のように構成された一対の磁
気コア半体1,2は、他方の磁気コア半体1の金属磁性
薄膜9上に成膜されたギャップ膜10,11を突合わ
せ、融着ガラス12,13によって接合一体化されるこ
とにより閉磁路を構成するようになっている。融着ガラ
ス12,13は、トラック幅規制溝4,5及び7,8内
にも充填され、磁気記録媒体に対する当たり特性を確保
するようになっている。
気コア半体1,2は、他方の磁気コア半体1の金属磁性
薄膜9上に成膜されたギャップ膜10,11を突合わ
せ、融着ガラス12,13によって接合一体化されるこ
とにより閉磁路を構成するようになっている。融着ガラ
ス12,13は、トラック幅規制溝4,5及び7,8内
にも充填され、磁気記録媒体に対する当たり特性を確保
するようになっている。
【0017】特に、本実施例では、消去用の磁気ヘッド
として使用されることから、磁気ギャップgのギャップ
長(ギャップ膜10,11の総膜厚t)が1μm以上と
され、しかもギャップ膜10,11が酸化物非磁性膜1
0と金属非磁性膜11の積層膜構造とされている。酸化
物非磁性膜10は、融着ガラス12,13との反応を防
止するとともに気泡の発生を防止するために酸化物非磁
性膜10と融着ガラス12,13との接触を回避するべ
く、金属磁性薄膜9上に酸化物非磁性膜10、金属非磁
性膜11の順に成膜されている。換言すれば、金属非磁
性膜11と融着ガラス12,13が接触して設けられ、
この金属非磁性膜11によって融着ガラス12,13か
ら酸化物非磁性膜10を保護するようになっている。な
お、これら酸化物非磁性膜10と金属非磁性膜11は、
いずれもスパッタリング等の真空薄膜形成技術によって
成膜されている。
として使用されることから、磁気ギャップgのギャップ
長(ギャップ膜10,11の総膜厚t)が1μm以上と
され、しかもギャップ膜10,11が酸化物非磁性膜1
0と金属非磁性膜11の積層膜構造とされている。酸化
物非磁性膜10は、融着ガラス12,13との反応を防
止するとともに気泡の発生を防止するために酸化物非磁
性膜10と融着ガラス12,13との接触を回避するべ
く、金属磁性薄膜9上に酸化物非磁性膜10、金属非磁
性膜11の順に成膜されている。換言すれば、金属非磁
性膜11と融着ガラス12,13が接触して設けられ、
この金属非磁性膜11によって融着ガラス12,13か
ら酸化物非磁性膜10を保護するようになっている。な
お、これら酸化物非磁性膜10と金属非磁性膜11は、
いずれもスパッタリング等の真空薄膜形成技術によって
成膜されている。
【0018】そして、この酸化物非磁性膜10と金属非
磁性膜11とは、ギャップ膜の総膜厚をt、金属非磁性
膜11の厚みをmとした場合、ガラス融着時等に生ずる
ギャップ膜の破断クラックの発生を未然に回避するため
に、これらの比k=m/tが、k≦0.35またはk≧
0.8となるようになされている。ギャップ膜の総膜厚
tと金属非磁性膜11の厚みmとの比kが、上記の範囲
であれば金属非磁性膜11または金属非磁性膜11と酸
化物非磁性膜10の両方に亘って破断クラックが発生し
ないことについては、図3に示す実験結果に基づく。
磁性膜11とは、ギャップ膜の総膜厚をt、金属非磁性
膜11の厚みをmとした場合、ガラス融着時等に生ずる
ギャップ膜の破断クラックの発生を未然に回避するため
に、これらの比k=m/tが、k≦0.35またはk≧
0.8となるようになされている。ギャップ膜の総膜厚
tと金属非磁性膜11の厚みmとの比kが、上記の範囲
であれば金属非磁性膜11または金属非磁性膜11と酸
化物非磁性膜10の両方に亘って破断クラックが発生し
ないことについては、図3に示す実験結果に基づく。
【0019】図3は、ギャップ膜の総膜厚tを1.5μ
mに固定し、酸化物非磁性膜10としてSiO2 よりな
る膜を用いるとともに金属非磁性膜11としてCrより
なる膜を使用して、該金属非磁性膜11の厚みmを変化
させた磁気ヘッドを複数作成し、これらギャップ膜の総
膜厚tと金属非磁性膜11の厚みmとの比k=m/tに
対するギャップ膜中の破断クラックの発生率を示す。破
断クラックの発生率は、作成したヘッド数n0 のうち光
学顕微鏡(×1000)の検査により、ギャップ膜中に
1箇所以上破断クラックが存在するヘッドの数nX の割
合、(nX /n0 )×100%で示す。
mに固定し、酸化物非磁性膜10としてSiO2 よりな
る膜を用いるとともに金属非磁性膜11としてCrより
なる膜を使用して、該金属非磁性膜11の厚みmを変化
させた磁気ヘッドを複数作成し、これらギャップ膜の総
膜厚tと金属非磁性膜11の厚みmとの比k=m/tに
対するギャップ膜中の破断クラックの発生率を示す。破
断クラックの発生率は、作成したヘッド数n0 のうち光
学顕微鏡(×1000)の検査により、ギャップ膜中に
1箇所以上破断クラックが存在するヘッドの数nX の割
合、(nX /n0 )×100%で示す。
【0020】この結果からわかるように、k≦0.35
またはk≧0.8とすることで、磁気コア半体1,2同
士を接合一体化するガラス融着時のアニールによって酸
化物非磁性膜10と金属非磁性膜11との熱膨張の違い
による膜厚応力歪みに起因するギャップ膜の破断クラッ
クの発生を防止することができる。これにより、破断ク
ラック中に融着ガラス12,13が流れ込むことにより
金属磁性薄膜9が侵食されるようなことが起こらない。
したがって、電磁変換特性の劣化を未然に回避すること
ができる。なお、上記kの上限は、これらギャップ膜が
疑似ギャップとして動作しない範囲でその上限が自ずと
決まる。
またはk≧0.8とすることで、磁気コア半体1,2同
士を接合一体化するガラス融着時のアニールによって酸
化物非磁性膜10と金属非磁性膜11との熱膨張の違い
による膜厚応力歪みに起因するギャップ膜の破断クラッ
クの発生を防止することができる。これにより、破断ク
ラック中に融着ガラス12,13が流れ込むことにより
金属磁性薄膜9が侵食されるようなことが起こらない。
したがって、電磁変換特性の劣化を未然に回避すること
ができる。なお、上記kの上限は、これらギャップ膜が
疑似ギャップとして動作しない範囲でその上限が自ずと
決まる。
【0021】また、本実施例では、破断クラックの発生
が酸化物非磁性膜10と金属非磁性膜11との熱膨張の
違いによる膜厚応力歪みに起因することから、酸化物非
磁性膜10を構成する酸化物非磁性材料を、金属非磁性
膜11を構成する金属非磁性材料の線膨張率に近いもの
を選択して使用する。具体的には、金属非磁性材料の線
膨張率が6×10-7(/℃)以上のものを使用する。か
かる範囲に相当する材料としては、例えばTaOx
(1.0<x≦2.5)[Ta2 O5]、Al2 O3、C
r2 O3 等が挙げられる。一方、金属非磁性膜11に
は、Cr、Ti、Zr、Nb、Ta、Au、Pt等の金
属非磁性材料がいずれも使用できる。なお、表1に代表
的な金属非磁性材料の線膨張率を例示する。
が酸化物非磁性膜10と金属非磁性膜11との熱膨張の
違いによる膜厚応力歪みに起因することから、酸化物非
磁性膜10を構成する酸化物非磁性材料を、金属非磁性
膜11を構成する金属非磁性材料の線膨張率に近いもの
を選択して使用する。具体的には、金属非磁性材料の線
膨張率が6×10-7(/℃)以上のものを使用する。か
かる範囲に相当する材料としては、例えばTaOx
(1.0<x≦2.5)[Ta2 O5]、Al2 O3、C
r2 O3 等が挙げられる。一方、金属非磁性膜11に
は、Cr、Ti、Zr、Nb、Ta、Au、Pt等の金
属非磁性材料がいずれも使用できる。なお、表1に代表
的な金属非磁性材料の線膨張率を例示する。
【0022】
【表1】
【0023】このように酸化物非磁性膜10を構成する
酸化物非磁性材料の線膨張率を金属非磁性膜11を構成
する金属非磁性材料の線膨張率に合わせることにより、
両者の線膨張率の差に起因する熱応力を大幅に軽減する
ことができ、金属非磁性膜11に発生する破断クラック
並びに融着ガラス12,13に発生するクラック、フェ
ライトコアに発生するクラック等をいずれも防止するこ
とができる。また、磁気コア半体1,2を構成する磁気
コア材料に負荷される応力も小さくなることにより、磁
歪の大きな磁性材料であっても磁気特性の劣化が小さく
なり、ヘッド効率の向上が期待できる。
酸化物非磁性材料の線膨張率を金属非磁性膜11を構成
する金属非磁性材料の線膨張率に合わせることにより、
両者の線膨張率の差に起因する熱応力を大幅に軽減する
ことができ、金属非磁性膜11に発生する破断クラック
並びに融着ガラス12,13に発生するクラック、フェ
ライトコアに発生するクラック等をいずれも防止するこ
とができる。また、磁気コア半体1,2を構成する磁気
コア材料に負荷される応力も小さくなることにより、磁
歪の大きな磁性材料であっても磁気特性の劣化が小さく
なり、ヘッド効率の向上が期待できる。
【0024】ここで実際に、以下のようにして磁気ヘッ
ドを作成し、ガラス融着後の磁気ヘッドのギャップ膜に
おけるクラックの発生状態を観察してみた。Mn−Zn
系フェライトからなる補助コア部6の突合わせ面側にF
e−Al−Si(センダスト)をスパッタリングして金
属磁性薄膜9を成膜した後、この上にCrとTa2 O5
を順次スパッタリングして酸化物非磁性膜10と金属非
磁性膜11を成膜した。このようにして作成された一方
の磁気コア半体1とMn−Zn系フェライトのみからな
る他方の磁気コア半体2を、融着ガラス12,13によ
ってガラス融着した。なお、金属磁性薄膜9の膜厚を2
μm、酸化物非磁性膜10の膜厚を1.5μm、金属非
磁性膜11の膜厚を1.5μmとした。つまり、k=
0.5である。
ドを作成し、ガラス融着後の磁気ヘッドのギャップ膜に
おけるクラックの発生状態を観察してみた。Mn−Zn
系フェライトからなる補助コア部6の突合わせ面側にF
e−Al−Si(センダスト)をスパッタリングして金
属磁性薄膜9を成膜した後、この上にCrとTa2 O5
を順次スパッタリングして酸化物非磁性膜10と金属非
磁性膜11を成膜した。このようにして作成された一方
の磁気コア半体1とMn−Zn系フェライトのみからな
る他方の磁気コア半体2を、融着ガラス12,13によ
ってガラス融着した。なお、金属磁性薄膜9の膜厚を2
μm、酸化物非磁性膜10の膜厚を1.5μm、金属非
磁性膜11の膜厚を1.5μmとした。つまり、k=
0.5である。
【0025】また比較例として、線膨張率が4×10-7
(/℃)であるSiO2 を酸化物非磁性膜10として用
いた磁気ヘッドを作成した。この磁気ヘッドでは、Si
O2を用いた以外は上記磁気ヘッドと同一とした。
(/℃)であるSiO2 を酸化物非磁性膜10として用
いた磁気ヘッドを作成した。この磁気ヘッドでは、Si
O2を用いた以外は上記磁気ヘッドと同一とした。
【0026】この結果、Ta2 O5 を酸化物非磁性膜1
0として用いた磁気ヘッドでは、ヘッド作成上何の不都
合もなく磁気ヘッドが作成され、ギャップ膜にクラック
の発生が見られなかった。これに対して、SiO2 を酸
化物非磁性膜10として用いた磁気ヘッドでは、ギャッ
プ膜の総膜厚tと金属非磁性膜11の膜厚mとの比kが
0.5であり、しかも線膨張率が6×10-7(/℃)以
下であることから、図4に示すように金属非磁性膜11
にクラック15が発生した。
0として用いた磁気ヘッドでは、ヘッド作成上何の不都
合もなく磁気ヘッドが作成され、ギャップ膜にクラック
の発生が見られなかった。これに対して、SiO2 を酸
化物非磁性膜10として用いた磁気ヘッドでは、ギャッ
プ膜の総膜厚tと金属非磁性膜11の膜厚mとの比kが
0.5であり、しかも線膨張率が6×10-7(/℃)以
下であることから、図4に示すように金属非磁性膜11
にクラック15が発生した。
【0027】上記実験結果からわかるように、酸化物非
磁性膜10に線膨張率が6×10-7(/℃)以上の酸化
物非磁性材料を使用することにより、磁気ギャップgを
構成するギャップ膜のクラックの発生を防止することが
でき、電磁変換特性の劣化を回避できる。
磁性膜10に線膨張率が6×10-7(/℃)以上の酸化
物非磁性材料を使用することにより、磁気ギャップgを
構成するギャップ膜のクラックの発生を防止することが
でき、電磁変換特性の劣化を回避できる。
【0028】以上、本発明を適用した具体的な実施例に
ついて説明したが、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、前述の実施
例では、一方の磁気コア半体1のみに金属磁性薄膜9が
形成されたメタルインギャップ型の磁気ヘッドに本発明
を適用したが、両方の磁気コア半体1,2に金属磁性薄
膜9が形成された磁気ヘッド、または金属磁性薄膜9を
持たない酸化物磁性材料のみから構成される磁気ヘッド
にも適用でき、その作用効果は同様である。
ついて説明したが、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、前述の実施
例では、一方の磁気コア半体1のみに金属磁性薄膜9が
形成されたメタルインギャップ型の磁気ヘッドに本発明
を適用したが、両方の磁気コア半体1,2に金属磁性薄
膜9が形成された磁気ヘッド、または金属磁性薄膜9を
持たない酸化物磁性材料のみから構成される磁気ヘッド
にも適用でき、その作用効果は同様である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドにおいては、ギャップ膜を構成する酸化
物非磁性膜と金属非磁性膜の膜厚を規定し、または酸化
物非磁性膜を構成する酸化物非磁性材料の線膨張率を金
属非磁性膜を構成する金属非磁性材料の線膨張率に合わ
せることにより、ガラス融着時のアニールにより発生す
るギャップ膜及び融着ガラス並びに磁気コアのクラック
発生を防止することができ、それに伴う金属磁性薄膜の
融着ガラスによる侵食を未然に回避することができる。
したがって、電磁変換特性の劣化が無く、高ヘッド出力
で且つ信頼性の高い磁気ヘッドを提供することができ
る。
明の磁気ヘッドにおいては、ギャップ膜を構成する酸化
物非磁性膜と金属非磁性膜の膜厚を規定し、または酸化
物非磁性膜を構成する酸化物非磁性材料の線膨張率を金
属非磁性膜を構成する金属非磁性材料の線膨張率に合わ
せることにより、ガラス融着時のアニールにより発生す
るギャップ膜及び融着ガラス並びに磁気コアのクラック
発生を防止することができ、それに伴う金属磁性薄膜の
融着ガラスによる侵食を未然に回避することができる。
したがって、電磁変換特性の劣化が無く、高ヘッド出力
で且つ信頼性の高い磁気ヘッドを提供することができ
る。
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一例を示す斜視
図である。
図である。
【図2】図1の磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面部分を
拡大して示す要部拡大平面図である。
拡大して示す要部拡大平面図である。
【図3】ギャップ膜の総膜厚tと金属非磁性膜の膜厚m
との比k=m/tに対するギャップ膜中の破断クラック
発生率を示す特性図である。
との比k=m/tに対するギャップ膜中の破断クラック
発生率を示す特性図である。
【図4】金属非磁性膜にクラックが発生した様子を示す
磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面部分を拡大して示す要
部拡大平面図である。
磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面部分を拡大して示す要
部拡大平面図である。
1,2・・・磁気コア半体 3,6・・・補助コア部 4,5,7,8・・・トラック幅規制溝 9・・・金属磁性薄膜 10・・・酸化物非磁性膜 11・・・金属非磁性膜 12,13・・・融着ガラス 14・・・巻線溝
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の磁気コア半体が酸化物非磁性膜と
金属非磁性膜を積層してなるギャップ膜を介して突き合
わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッドにおいて、 上記ギャップ膜の総膜厚が1μm以上であり、且つ金属
非磁性膜の厚さmとギャップ膜の総膜厚tとの比k=m
/tが、k≦0.35またはk≧0.8であることを特
徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 酸化物非磁性膜がSiO2 であることを
特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 一対の磁気コア半体が酸化物非磁性膜と
金属非磁性膜を積層してなるギャップ膜を介して突き合
わされ閉磁路を構成してなる磁気ヘッドにおいて、 上記ギャップ膜の総膜厚が1μm以上であり、且つ酸化
物非磁性膜を構成する酸化物非磁性材料の線膨張率が6
×10-7以上であることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項4】 酸化物非磁性膜がTa2 O5 、Al2 O
3 、Cr2 O3 のうちいずれか一種であることを特徴と
する請求項3記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36000692A JPH06203322A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36000692A JPH06203322A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06203322A true JPH06203322A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18467412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36000692A Pending JPH06203322A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06203322A (ja) |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP36000692A patent/JPH06203322A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR930002394B1 (ko) | 자기헤드 | |
| JPH06203322A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPS60231903A (ja) | 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法 | |
| KR940011675B1 (ko) | 자기헤드의 제조방법 | |
| JPH08329409A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JP2521922B2 (ja) | 磁気ヘッド | |
| KR940011674B1 (ko) | 자기헤드 | |
| JPS6320705A (ja) | 磁気消去ヘツド | |
| JPH06251320A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH06203323A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPH07235011A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPS62157307A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH06111230A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH06223314A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH0676226A (ja) | 磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
| JPH05197916A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH0887713A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPH07225916A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH0664697B2 (ja) | 複合磁気ヘツド | |
| JPH01102713A (ja) | 軟磁性金属膜磁気ヘッド | |
| JPH06119611A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH06338021A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH04289507A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH05250624A (ja) | 磁気ヘッド用コア基板及び磁気ヘッド用コア基板の製造方法 | |
| JPH0531201B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030506 |