JPH06205553A - トロイダルコイルモータ及びそれに使用するステータの位置決め装置 - Google Patents
トロイダルコイルモータ及びそれに使用するステータの位置決め装置Info
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- JPH06205553A JPH06205553A JP34866092A JP34866092A JPH06205553A JP H06205553 A JPH06205553 A JP H06205553A JP 34866092 A JP34866092 A JP 34866092A JP 34866092 A JP34866092 A JP 34866092A JP H06205553 A JPH06205553 A JP H06205553A
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Landscapes
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータを回転自在に支持する軸受部材の軸心
に対して、環状のステータコアの中心の偏心量を小さく
すること。 【構成】 トロイダルコイルモータの環状のステータコ
ア10内面の3箇所以上の複数の位置決め部分10a
(図示せず)は、塗装がされていない。軸受部材5の軸
心と同心に配置される内筒面37bを有する位置決め部
材移動部材37を軸方向に移動させたとき、位置決め部
材移動部材37の円錐状外筒面37aに外接する位置決
め部材33を半径方向に移動させることができる。この
とき、前記位置決め部材33は前記ステータコア10の
内面の複数の位置決め部分10aに内接する。このた
め、前記ステータコア10が軸受部材5に対して同心状
態で位置づけられる。
に対して、環状のステータコアの中心の偏心量を小さく
すること。 【構成】 トロイダルコイルモータの環状のステータコ
ア10内面の3箇所以上の複数の位置決め部分10a
(図示せず)は、塗装がされていない。軸受部材5の軸
心と同心に配置される内筒面37bを有する位置決め部
材移動部材37を軸方向に移動させたとき、位置決め部
材移動部材37の円錐状外筒面37aに外接する位置決
め部材33を半径方向に移動させることができる。この
とき、前記位置決め部材33は前記ステータコア10の
内面の複数の位置決め部分10aに内接する。このた
め、前記ステータコア10が軸受部材5に対して同心状
態で位置づけられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザプリンタの光偏
向器として用いられるミラ−を回転させる場合等に用い
るトロイダルコイルモータ及びそれに使用する環状ステ
ータコアの位置決め装置に関する。
向器として用いられるミラ−を回転させる場合等に用い
るトロイダルコイルモータ及びそれに使用する環状ステ
ータコアの位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レ−ザプリンタは、感光ドラム、感光ド
ラムに向けてレ−ザビ−ムを走査して照射するための回
転多面鏡等を備えており、前記回転多面鏡を回転させる
ためにトロイダルコイルモータが用いられている。
ラムに向けてレ−ザビ−ムを走査して照射するための回
転多面鏡等を備えており、前記回転多面鏡を回転させる
ためにトロイダルコイルモータが用いられている。
【0003】図7は従来のトロイダルコイルモータを示
す図である。図7において、ハウジング01には、軸受
け軸02が固定されている。軸受け軸02の外周面には
動圧空気軸受けを形成する溝02aが設けられている。
回転多面鏡03と一体に回転するロータの回転スリーブ
04は、中心にある前記軸受け軸02の外周面の動圧空
気軸受を介して支持される。前記回転スリーブ04に固
定された環状の永久磁石05が、これをとりまく環状の
ステ−タ06により周囲につくられる回転磁界に誘導さ
れて、回転スリーブ04と一体に回転するようになって
いる。
す図である。図7において、ハウジング01には、軸受
け軸02が固定されている。軸受け軸02の外周面には
動圧空気軸受けを形成する溝02aが設けられている。
回転多面鏡03と一体に回転するロータの回転スリーブ
04は、中心にある前記軸受け軸02の外周面の動圧空
気軸受を介して支持される。前記回転スリーブ04に固
定された環状の永久磁石05が、これをとりまく環状の
ステ−タ06により周囲につくられる回転磁界に誘導さ
れて、回転スリーブ04と一体に回転するようになって
いる。
【0004】回転起動時と停止時には軸受け軸02外周
面の前記動圧空気軸受部分の圧力が小さく、軸受け軸0
2と回転スリーブ04とは接触しながら回転している
が、回転速度が速くなるにともない前記圧力が上昇し非
接触となる。そして、このとき、軸受け軸02表面と回
転スリーブ04内面との間に隙間Sが形成される。前記
隙間Sの空気層の圧力は半径方向に均一であるが、この
圧力が低い回転起動時や停止時に半径方向に対し特定方
向の外力が加わっている場合、軸受け軸02と回転スリ
ーブ04とが回転しながら接触する接触時間が長くな
る。また、その接触力が大きいと、軸受け軸02外周面
及び回転スリーブ04内周面の磨耗を促進し、寿命が低
下する。
面の前記動圧空気軸受部分の圧力が小さく、軸受け軸0
2と回転スリーブ04とは接触しながら回転している
が、回転速度が速くなるにともない前記圧力が上昇し非
接触となる。そして、このとき、軸受け軸02表面と回
転スリーブ04内面との間に隙間Sが形成される。前記
隙間Sの空気層の圧力は半径方向に均一であるが、この
圧力が低い回転起動時や停止時に半径方向に対し特定方
向の外力が加わっている場合、軸受け軸02と回転スリ
ーブ04とが回転しながら接触する接触時間が長くな
る。また、その接触力が大きいと、軸受け軸02外周面
及び回転スリーブ04内周面の磨耗を促進し、寿命が低
下する。
【0005】このような軸受け軸02または回転スリー
ブ04の磨耗による寿命の低下をもたらす前記特定方向
の外力が発生する1つの重要な原因は、前記軸受け軸0
2に対して前記環状ステータ06の位置が偏心している
ため、環状ステータ06と軸受け軸02を中心として回
転する前記環状の永久磁石05との間に磁気不平衡力が
発生することである。この磁気不平衡力が、特定方向の
外力即ち半径方向の外力となる。この磁気不平衡力の発
生を抑えるために、従来より、ステ−タ06の前記軸受
け軸02に対する位置決めに苦心が払われている。
ブ04の磨耗による寿命の低下をもたらす前記特定方向
の外力が発生する1つの重要な原因は、前記軸受け軸0
2に対して前記環状ステータ06の位置が偏心している
ため、環状ステータ06と軸受け軸02を中心として回
転する前記環状の永久磁石05との間に磁気不平衡力が
発生することである。この磁気不平衡力が、特定方向の
外力即ち半径方向の外力となる。この磁気不平衡力の発
生を抑えるために、従来より、ステ−タ06の前記軸受
け軸02に対する位置決めに苦心が払われている。
【0006】次に図8により、従来のステータ06の位
置決め方法を説明する。図8に示すように、ハウジング
01に対して固定された軸受け軸02にちょうど嵌合す
る中心孔を持った位置決め治具08を軸受け軸02に軸
方向に挿入する。このとき同時に、前記位置決め治具0
8は、その外周面も環状ステ−タ06の内周面に合致し
てステ−タ06に嵌まり込む。このステ−タ06は積層
板でできた環状のステ−タコア06aとこれに周方向の
複数箇所でワイヤ06bが巻回されたトロイダルコイル
でできている。ステ−タ06が位置決め治具08を介し
てハウジング01に対して位置決めがなされている状態
で、ネジ09でスペ−サ010を介してステ−タコア0
6aをハウジング01に固定して、位置決め治具08を
取り外せば、ステ−タコア06aはハウジング01に、
軸受け軸02に対して同心状に位置決めされて固定され
たことになる。
置決め方法を説明する。図8に示すように、ハウジング
01に対して固定された軸受け軸02にちょうど嵌合す
る中心孔を持った位置決め治具08を軸受け軸02に軸
方向に挿入する。このとき同時に、前記位置決め治具0
8は、その外周面も環状ステ−タ06の内周面に合致し
てステ−タ06に嵌まり込む。このステ−タ06は積層
板でできた環状のステ−タコア06aとこれに周方向の
複数箇所でワイヤ06bが巻回されたトロイダルコイル
でできている。ステ−タ06が位置決め治具08を介し
てハウジング01に対して位置決めがなされている状態
で、ネジ09でスペ−サ010を介してステ−タコア0
6aをハウジング01に固定して、位置決め治具08を
取り外せば、ステ−タコア06aはハウジング01に、
軸受け軸02に対して同心状に位置決めされて固定され
たことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記位置決め
治具を用いた位置決め方法には、下記の3つの理由によ
り、軸02に対する環状ステータコア06aの位置決め
精度が悪いという問題があった。第1に、ステ−タコア
06a表面に塗布等により付着されている絶縁材料の厚
みのバラツキが大きいため、ステ−タコア06aそのも
のの位置が分からない。第2に、前記位置決め治具08
は、ワイヤ06bにダメージを与えないようにするた
め、テフロン等の弾性材料でできている。したがって、
軸受け軸02にステータ位置決め治具08を挿入、又は
嵌合させるときに、位置決め治具08に変形が生じる。
第3に、ステータコア06aそのものを位置決め治具で
位置決めするわけではなくステータコア06aにワイヤ
06bで巻線をした状態でこのワイヤ06bを介して位置
決めするため、位置の精度は、ワイヤ06bの径のバラ
ツキやワイヤ06bとステータコア06aとの間に発生す
る隙間の影響を受ける。
治具を用いた位置決め方法には、下記の3つの理由によ
り、軸02に対する環状ステータコア06aの位置決め
精度が悪いという問題があった。第1に、ステ−タコア
06a表面に塗布等により付着されている絶縁材料の厚
みのバラツキが大きいため、ステ−タコア06aそのも
のの位置が分からない。第2に、前記位置決め治具08
は、ワイヤ06bにダメージを与えないようにするた
め、テフロン等の弾性材料でできている。したがって、
軸受け軸02にステータ位置決め治具08を挿入、又は
嵌合させるときに、位置決め治具08に変形が生じる。
第3に、ステータコア06aそのものを位置決め治具で
位置決めするわけではなくステータコア06aにワイヤ
06bで巻線をした状態でこのワイヤ06bを介して位置
決めするため、位置の精度は、ワイヤ06bの径のバラ
ツキやワイヤ06bとステータコア06aとの間に発生す
る隙間の影響を受ける。
【0008】本発明は、前記事情に鑑み、下記(O01)
の記載内容を課題とする。(O01)ロータを回転自在に
支持する軸受部材の軸心に対して、環状のステータコア
の中心の偏心量を小さくすること。
の記載内容を課題とする。(O01)ロータを回転自在に
支持する軸受部材の軸心に対して、環状のステータコア
の中心の偏心量を小さくすること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0010】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明のトロイダルコイルモータは、ハウジング(1)、
ハウジング(1)内部の所定位置に配置された軸受部材
(5)、この軸受部材(5)により回転自在に支持され
るロータ、及びこのロータの周囲に前記軸受部材(5)
の軸心と同心状態で前記ハウジング(1)に位置決め固
定された環状のステータ(7)とを有し、前記ステータ
(7)は、絶縁塗装が行われた環状のステータコア(1
0)及びこのステータコア(10)の周方向の複数個所
に巻かれたワイヤ(11)から構成されたトロイダルコ
イルモータおいて、下記の要件(Y01)を備えたことを
特徴とする、(Y01) 前記環状のステータコア(1
0)の前記ワイヤ(11)が巻かれた部分以外の内面に
3箇所以上の複数の位置決め部分(10a)が設けら
れ、その位置決め部分(10a)には塗装がされていな
いこと。
発明のトロイダルコイルモータは、ハウジング(1)、
ハウジング(1)内部の所定位置に配置された軸受部材
(5)、この軸受部材(5)により回転自在に支持され
るロータ、及びこのロータの周囲に前記軸受部材(5)
の軸心と同心状態で前記ハウジング(1)に位置決め固
定された環状のステータ(7)とを有し、前記ステータ
(7)は、絶縁塗装が行われた環状のステータコア(1
0)及びこのステータコア(10)の周方向の複数個所
に巻かれたワイヤ(11)から構成されたトロイダルコ
イルモータおいて、下記の要件(Y01)を備えたことを
特徴とする、(Y01) 前記環状のステータコア(1
0)の前記ワイヤ(11)が巻かれた部分以外の内面に
3箇所以上の複数の位置決め部分(10a)が設けら
れ、その位置決め部分(10a)には塗装がされていな
いこと。
【0011】また、前記課題を解決するために、本出願
の第2発明のステータの位置決め装置は、ハウジング
(1)、ハウジング(1)内部の所定位置に配置された
軸受部材(5)、この軸受部材(5)により回転自在に
支持されるロータ、及びこのロータの周囲に前記軸受部
材(5)の軸心と同心状態で前記ハウジング(1)に位
置決め固定された環状のステータ(7)とを有し、前記
ステータ(7)は、絶縁塗装が行われた環状のステータ
コア(10)及びこのステータコア(10)の周方向の
複数個所に巻かれたワイヤ(11)から構成されたトロ
イダルコイルモータを製造する際に、前記ステータ
(7)の前記ハウジング(1)への固定位置を決めるの
に使用するステータ(7)の位置決め装置において、下
記の要件(Y02)〜(Y04)を備えたことを特徴とす
る、(Y02) 前記軸受部材(2)の軸心に対して所定
位置に支持される位置決め装置本体(30)、(Y03)
前記位置決め装置本体(30)に支持されると共に前
記ステータコア(10)の環状内面の複数の前記位置決
め部分(10a)に対応する位置でそれぞれ半径方向に
移動可能な位置決め部材(33)を支持する位置決め部
材支持部材(31)、(Y04) 前記位置決め部材(3
3)に当接可能な円錐状外筒面(37a)及び前記軸受
部材(5)の軸心と同心位置に配置された状態で軸方向
に移動可能な内筒面(37b)を有し、前記位置決め装
置本体(30)により軸方向に移動可能に支持された位
置決め部材移動部材(37)。
の第2発明のステータの位置決め装置は、ハウジング
(1)、ハウジング(1)内部の所定位置に配置された
軸受部材(5)、この軸受部材(5)により回転自在に
支持されるロータ、及びこのロータの周囲に前記軸受部
材(5)の軸心と同心状態で前記ハウジング(1)に位
置決め固定された環状のステータ(7)とを有し、前記
ステータ(7)は、絶縁塗装が行われた環状のステータ
コア(10)及びこのステータコア(10)の周方向の
複数個所に巻かれたワイヤ(11)から構成されたトロ
イダルコイルモータを製造する際に、前記ステータ
(7)の前記ハウジング(1)への固定位置を決めるの
に使用するステータ(7)の位置決め装置において、下
記の要件(Y02)〜(Y04)を備えたことを特徴とす
る、(Y02) 前記軸受部材(2)の軸心に対して所定
位置に支持される位置決め装置本体(30)、(Y03)
前記位置決め装置本体(30)に支持されると共に前
記ステータコア(10)の環状内面の複数の前記位置決
め部分(10a)に対応する位置でそれぞれ半径方向に
移動可能な位置決め部材(33)を支持する位置決め部
材支持部材(31)、(Y04) 前記位置決め部材(3
3)に当接可能な円錐状外筒面(37a)及び前記軸受
部材(5)の軸心と同心位置に配置された状態で軸方向
に移動可能な内筒面(37b)を有し、前記位置決め装
置本体(30)により軸方向に移動可能に支持された位
置決め部材移動部材(37)。
【0012】また、前記課題を解決するために、本出願
の第3発明のステータの位置決め装置は前記第2発明の
ステータの位置決め装置において、下記の要件(Y05)
〜(Y07)を備えたことを特徴とする、(Y05) 前記
位置決め部材(33)は球により構成されたこと、(Y
06) 前記軸受部材(5)は外周面に動圧空気軸受けを
形成する溝が設けられた軸受け軸(5)によって構成さ
れたこと、(Y07) 前記軸受部材(5)の軸心と同心
位置に配置された状態で軸方向に移動可能な内筒面(3
7b)は、前記軸受け軸(5)にスライド可能に嵌合す
る内筒面(37b)により構成されたこと。
の第3発明のステータの位置決め装置は前記第2発明の
ステータの位置決め装置において、下記の要件(Y05)
〜(Y07)を備えたことを特徴とする、(Y05) 前記
位置決め部材(33)は球により構成されたこと、(Y
06) 前記軸受部材(5)は外周面に動圧空気軸受けを
形成する溝が設けられた軸受け軸(5)によって構成さ
れたこと、(Y07) 前記軸受部材(5)の軸心と同心
位置に配置された状態で軸方向に移動可能な内筒面(3
7b)は、前記軸受け軸(5)にスライド可能に嵌合す
る内筒面(37b)により構成されたこと。
【0013】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明のトロイダ
ルコイルモータでは、環状のステータコア(10)内面
の3箇所以上の複数の位置決め部分(10a)は、塗装
がされていない。このため、前記位置決め部分(10
a)の位置決めを正確に行えば、ステータコア(10)
の位置決めを正確に行うことができる。したがって、前
記位置決め部分(10a)の位置を、軸受部材(5)の
軸心と同心状態で位置決めすることにより、ステータコ
ア(10)を軸受部材(5)の軸心と同心状態でハウジ
ング(1)に固定することができる。このため、ステー
タコア(10)と前記ロータとの間の同心精度がよいの
で、ステータコア(10)とロータとの間に発生する磁
気不平衡力が小さく、半径方向の外力の影響が強くでて
くる起動時と停止時にも、軸受部材(5)と前記ロータ
との間の接触時間が短く、前記軸受部材(5)及びロー
タの磨耗が少ない。
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明のトロイダ
ルコイルモータでは、環状のステータコア(10)内面
の3箇所以上の複数の位置決め部分(10a)は、塗装
がされていない。このため、前記位置決め部分(10
a)の位置決めを正確に行えば、ステータコア(10)
の位置決めを正確に行うことができる。したがって、前
記位置決め部分(10a)の位置を、軸受部材(5)の
軸心と同心状態で位置決めすることにより、ステータコ
ア(10)を軸受部材(5)の軸心と同心状態でハウジ
ング(1)に固定することができる。このため、ステー
タコア(10)と前記ロータとの間の同心精度がよいの
で、ステータコア(10)とロータとの間に発生する磁
気不平衡力が小さく、半径方向の外力の影響が強くでて
くる起動時と停止時にも、軸受部材(5)と前記ロータ
との間の接触時間が短く、前記軸受部材(5)及びロー
タの磨耗が少ない。
【0014】また、本出願の第2発明のステータの位置
決め装置では、前記軸受部材(5)の軸心と同心に配置
される内筒面(37b)を有する位置決め部材移動部材
(37)を軸方向に移動させたとき、位置決め部材移動
部材(37)の円錐状外筒面(37a)に外接する位置
決め部材(33)を半径方向に移動させることができ
る。このとき、前記位置決め部材(33)は前記ステー
タコア(10)の内面の複数の位置決め部分(10a)
に内接する。このため、前記ステータコア(10)が前
記軸受部材(5)に対して同心状態で位置づけられる。
すなわち、軸受部材(5)及びステータコアを同心状態
でハウジング(1)に固定することができるるので、前
記軸受部材によって支持されるロータを前記ステータ
(7)に対して同心状態で回転させることができる。
決め装置では、前記軸受部材(5)の軸心と同心に配置
される内筒面(37b)を有する位置決め部材移動部材
(37)を軸方向に移動させたとき、位置決め部材移動
部材(37)の円錐状外筒面(37a)に外接する位置
決め部材(33)を半径方向に移動させることができ
る。このとき、前記位置決め部材(33)は前記ステー
タコア(10)の内面の複数の位置決め部分(10a)
に内接する。このため、前記ステータコア(10)が前
記軸受部材(5)に対して同心状態で位置づけられる。
すなわち、軸受部材(5)及びステータコアを同心状態
でハウジング(1)に固定することができるるので、前
記軸受部材によって支持されるロータを前記ステータ
(7)に対して同心状態で回転させることができる。
【0015】また、本出願の第3発明のステータの位置
決め装置では、位置決め部材(33)は球(33)によ
り構成されており、前記軸受部材(5)は外周面に動圧
空気軸受けを形成する溝が設けられた軸受け軸(5)に
よって構成されている。前記位置決め部材移動部材(3
7)の内筒面(37b)は、前記軸受け軸(5)にスラ
イド可能に嵌合しているので、軸方向に移動することが
できる。この第3発明では、軸受け軸(軸受部材)
(5)に対して位置決め部材移動部材(37)の内筒面
を同心状態に配置することが容易である。位置決め部材
移動部材(37)を軸方向に移動させたとき、位置決め
部材移動部材(37)の円錐状外筒面(37a)に外接
する球(33)を半径方向に移動させることができる。
このとき、前記球(33)は前記ステータコア(10)
の内面の複数の位置決め部分(10a)に内接する。こ
のとき、ステータコア(10)は軸受部材(5)と同心
に配置される。
決め装置では、位置決め部材(33)は球(33)によ
り構成されており、前記軸受部材(5)は外周面に動圧
空気軸受けを形成する溝が設けられた軸受け軸(5)に
よって構成されている。前記位置決め部材移動部材(3
7)の内筒面(37b)は、前記軸受け軸(5)にスラ
イド可能に嵌合しているので、軸方向に移動することが
できる。この第3発明では、軸受け軸(軸受部材)
(5)に対して位置決め部材移動部材(37)の内筒面
を同心状態に配置することが容易である。位置決め部材
移動部材(37)を軸方向に移動させたとき、位置決め
部材移動部材(37)の円錐状外筒面(37a)に外接
する球(33)を半径方向に移動させることができる。
このとき、前記球(33)は前記ステータコア(10)
の内面の複数の位置決め部分(10a)に内接する。こ
のとき、ステータコア(10)は軸受部材(5)と同心
に配置される。
【0016】
【実施例】次に、本発明のトロイダルコイルモ−タの実
施例を説明する。図1は本発明の一実施例を示し、断面
図である。符号1は円筒状のハウジング1を示し、ハウ
ジング1底部外側面には軸フランジ2がネジ2aにより
強固に固定されて取り付けられている。ハウジング1の
開放端側はカバ−3で閉じられ、カバ−3はネジ4でハ
ウジング1に固定されている。カバ−3の側部に窓ガラ
ス3aが取り付けられている。軸受部材としての軸受け
軸5は、前記底壁1aを貫通して前記軸フランジ2に垂
直に圧入等の手段で取り付けられている。軸受け軸5の
周面には動圧発生用の多数の切り溝5aが円周方向に並
んで形成されている。
施例を説明する。図1は本発明の一実施例を示し、断面
図である。符号1は円筒状のハウジング1を示し、ハウ
ジング1底部外側面には軸フランジ2がネジ2aにより
強固に固定されて取り付けられている。ハウジング1の
開放端側はカバ−3で閉じられ、カバ−3はネジ4でハ
ウジング1に固定されている。カバ−3の側部に窓ガラ
ス3aが取り付けられている。軸受部材としての軸受け
軸5は、前記底壁1aを貫通して前記軸フランジ2に垂
直に圧入等の手段で取り付けられている。軸受け軸5の
周面には動圧発生用の多数の切り溝5aが円周方向に並
んで形成されている。
【0017】底壁1aの内面に下端が支持された複数の
スペ−サ6の各上端には、環状のステ−タ7がを軸受け
軸5と同心に支持されている。ステ−タ7には3箇所に
軸方向に止め孔8があけられていて、止め孔8と前記ス
ペ−サ6の通し孔にネジ9が通され、ネジ9の前端部
(下端部)がハウジング1の底壁1aにねじ込まれ、ス
ペ−サ6を介してステ−タ7がハウジング1に強固に固
定され、軸受け軸5に対して同心に正しく位置決めされ
ている。ステ−タ7は、環状の積層板からなる環状のス
テ−タコア10と、図2に示すように、ステ−タコア1
0の周方向の複数位置決め部分10aにワイヤ11を巻
いて形成するトロイダルコイルとからできている。
スペ−サ6の各上端には、環状のステ−タ7がを軸受け
軸5と同心に支持されている。ステ−タ7には3箇所に
軸方向に止め孔8があけられていて、止め孔8と前記ス
ペ−サ6の通し孔にネジ9が通され、ネジ9の前端部
(下端部)がハウジング1の底壁1aにねじ込まれ、ス
ペ−サ6を介してステ−タ7がハウジング1に強固に固
定され、軸受け軸5に対して同心に正しく位置決めされ
ている。ステ−タ7は、環状の積層板からなる環状のス
テ−タコア10と、図2に示すように、ステ−タコア1
0の周方向の複数位置決め部分10aにワイヤ11を巻
いて形成するトロイダルコイルとからできている。
【0018】前記ステ−タ7は、そのほぼ全面に塗装さ
れているが、ステータコア10のワイヤ11が巻かれて
いない部分の内周面の3個所以上の複数の位置決め部分
10aは、後述する位置決めの必要性から、塗装されて
いない。あるいは、いったん塗装されても位置決め部分
10aのところの塗装材は除去されている。
れているが、ステータコア10のワイヤ11が巻かれて
いない部分の内周面の3個所以上の複数の位置決め部分
10aは、後述する位置決めの必要性から、塗装されて
いない。あるいは、いったん塗装されても位置決め部分
10aのところの塗装材は除去されている。
【0019】前記軸受け軸5の外周面との間に僅かの隙
間S1を設けて、ロータRが配置されている。ロータR
は、円筒状の回転スリーブ12を有しており、回転スリ
ーブ12の下部の小径部12aにヨ−ク13が接着さ
れ、ヨ−ク13の外周面に接合して環状の永久磁石14
がはめ込まれている。この永久磁石14は180°異な
る対極位置にN極、S極が設定されている。回転スリー
ブ12の小径部12aに下方からバランスリング15が
嵌められている。
間S1を設けて、ロータRが配置されている。ロータR
は、円筒状の回転スリーブ12を有しており、回転スリ
ーブ12の下部の小径部12aにヨ−ク13が接着さ
れ、ヨ−ク13の外周面に接合して環状の永久磁石14
がはめ込まれている。この永久磁石14は180°異な
る対極位置にN極、S極が設定されている。回転スリー
ブ12の小径部12aに下方からバランスリング15が
嵌められている。
【0020】前記軸受け軸5の中央部のフランジ16の
上面に当接して、外周面が鏡面に形成された回転多面鏡
17が、回転スリーブ12の上方部に同軸にはめ込ま
れ、この回転多面鏡17はキヤップ18で前記フランジ
16に押さえられて固定されている。キヤップ18のフ
ランジ部に設けた輪講に開けた3箇所の孔とこの孔に対
応して回転多面鏡17に開けた孔にネジ18aを通して
前記フランジ16にねじ込み、回転多面鏡17をキヤッ
プ18で回転スリーブ12に固定している。軸受け軸5
の上方には、キヤップ18と回転スリーブ12とにより
空間S2が形成されている。前記符号12〜18で示さ
れた要素から前記ロータRが構成されている。
上面に当接して、外周面が鏡面に形成された回転多面鏡
17が、回転スリーブ12の上方部に同軸にはめ込ま
れ、この回転多面鏡17はキヤップ18で前記フランジ
16に押さえられて固定されている。キヤップ18のフ
ランジ部に設けた輪講に開けた3箇所の孔とこの孔に対
応して回転多面鏡17に開けた孔にネジ18aを通して
前記フランジ16にねじ込み、回転多面鏡17をキヤッ
プ18で回転スリーブ12に固定している。軸受け軸5
の上方には、キヤップ18と回転スリーブ12とにより
空間S2が形成されている。前記符号12〜18で示さ
れた要素から前記ロータRが構成されている。
【0021】前記ステ−タコア10には別の3箇所の位
置にネジ孔が切られ、そのネジ孔にスタッド19を介し
てネジ20をねじ込み、スタッド19とネジ20の頭と
の間に基板21を挟んで基板21をステ−タコア10に
取り付ける。この基板21には、永久磁石14の回転領
域の近傍に設けられたホ−ル素子などからつくられる磁
気的検出素子22の出力信号を検出するための検出回路
などが形成されている。
置にネジ孔が切られ、そのネジ孔にスタッド19を介し
てネジ20をねじ込み、スタッド19とネジ20の頭と
の間に基板21を挟んで基板21をステ−タコア10に
取り付ける。この基板21には、永久磁石14の回転領
域の近傍に設けられたホ−ル素子などからつくられる磁
気的検出素子22の出力信号を検出するための検出回路
などが形成されている。
【0022】次に、ステ−タ7を軸受け軸5に対し同心
に正しく位置決めしてハウジング1に強固に固定するた
めの本発明の位置決め装置の実施例について説明する。
図3はステータコア7を位置決め固定する前の状態のト
ロイダルコイルモータを示す図、図4はその位置決め装
置Aを示す図である。図3において、軸受け軸5を取り
付けた軸フランジ2をハウジング1にはめ込み、作業台
D上に置く。図4において、ハウジング1の上端面上に
位置決め装置Aの本体30を単に載せる。この位置決め
装置本体30は、円筒壁30aと天井壁30bを有し、軸
受け軸5とほぼ同軸にハウジング1上に載っている。図
5に示すように、前記天井壁30bには、その中心に中
心孔30cが開けられ、その周囲に3個のドライバー挿
通孔30d、及び3個のステータ押え棒挿通孔30eが同
一円周上に設けられている。
に正しく位置決めしてハウジング1に強固に固定するた
めの本発明の位置決め装置の実施例について説明する。
図3はステータコア7を位置決め固定する前の状態のト
ロイダルコイルモータを示す図、図4はその位置決め装
置Aを示す図である。図3において、軸受け軸5を取り
付けた軸フランジ2をハウジング1にはめ込み、作業台
D上に置く。図4において、ハウジング1の上端面上に
位置決め装置Aの本体30を単に載せる。この位置決め
装置本体30は、円筒壁30aと天井壁30bを有し、軸
受け軸5とほぼ同軸にハウジング1上に載っている。図
5に示すように、前記天井壁30bには、その中心に中
心孔30cが開けられ、その周囲に3個のドライバー挿
通孔30d、及び3個のステータ押え棒挿通孔30eが同
一円周上に設けられている。
【0023】図4において、前記中心孔30cには、球
支持部材(すなわち、位置決め部材支持部材)31が、
嵌合され固定されている。この球支持部材31は、上端
に円板状の頂壁が設けられた略円筒状部材であり、その
円筒内面は径が一定であるが、外面は下方に行くに従っ
て先細りの円錐状のテーパ面に形成されている。球支持
部材31の下方部の薄肉部に、円周方向に等間隔で3つ
の保持孔32が半径方向に貫通して開けられている。こ
の保持孔32に1つずつ鋼球(すなわち、位置決め部
材)33が緩く嵌め込まれている。この鋼球33の前記
保持孔32内での半径方向外方への移動は、前記球支持
部材31の外側面から鋼球33を内方へ押圧する板バネ
(すなわち、鋼球落下防止部材)34によって規制され
ている。また、前記保持孔32内での前記鋼球33の移
動へ脱落は後述の球移動部材により規制されている。
支持部材(すなわち、位置決め部材支持部材)31が、
嵌合され固定されている。この球支持部材31は、上端
に円板状の頂壁が設けられた略円筒状部材であり、その
円筒内面は径が一定であるが、外面は下方に行くに従っ
て先細りの円錐状のテーパ面に形成されている。球支持
部材31の下方部の薄肉部に、円周方向に等間隔で3つ
の保持孔32が半径方向に貫通して開けられている。こ
の保持孔32に1つずつ鋼球(すなわち、位置決め部
材)33が緩く嵌め込まれている。この鋼球33の前記
保持孔32内での半径方向外方への移動は、前記球支持
部材31の外側面から鋼球33を内方へ押圧する板バネ
(すなわち、鋼球落下防止部材)34によって規制され
ている。また、前記保持孔32内での前記鋼球33の移
動へ脱落は後述の球移動部材により規制されている。
【0024】前記球支持部材31の天井部の中央で軸方
向に開けられた孔に雌ネジ31aが形成されている。そ
の雌ネジ31aには、雄ネジ35aが切られたハンドル軸
35が通されている。ハンドル軸35に下方から第1ク
ランプナット36が上方位置にねじ込まれ、次に、前記
鋼球33を径方向に変位させるための球移動部材37が
前記ハンドル軸35に下方から挿通され、次に、ハンド
ル軸35の下端部に第2クランプナット38がねじ込ま
れて、球移動部材(すなわち、位置決め部材移動部材)
37がハンドル軸35に固定されている。
向に開けられた孔に雌ネジ31aが形成されている。そ
の雌ネジ31aには、雄ネジ35aが切られたハンドル軸
35が通されている。ハンドル軸35に下方から第1ク
ランプナット36が上方位置にねじ込まれ、次に、前記
鋼球33を径方向に変位させるための球移動部材37が
前記ハンドル軸35に下方から挿通され、次に、ハンド
ル軸35の下端部に第2クランプナット38がねじ込ま
れて、球移動部材(すなわち、位置決め部材移動部材)
37がハンドル軸35に固定されている。
【0025】球移動部材37は、略円筒状の部材であ
り、外周面37aの上部は前記球支持部材31の円筒内
面に嵌合する外径を有し、下部は先細りの円錐状テーパ
面に形成されている。この略円筒状の球移動部材37の
内周面37bは、上端部に小径内周面37cを有してい
る。前記小径内周面37cは前記ハンドル軸35が貫通
する部分であり、その上下の端面は前記第1,第2クラ
ンプナット36,38により挟持されている。前記内周
面37bの下部は、前記軸受け部材5の外周面と軸方向
に移動可能に嵌合している。この嵌合により、球移動部
材37は軸受け軸5と同心に保持されている。このた
め、球移動部材37の前記外周面37a下部のテーパ面
は、前記軸受け軸5と同心位置に保持されている。この
軸受け軸5と同心位置に保持される前記外周面37aが
下方に移動して前記鋼球33を外方に押し出すことにな
る。従って、外方に押し出された鋼球33の外側面の位
置は、前記軸受け軸5の軸心と同心位置に配置されるこ
とになる。
り、外周面37aの上部は前記球支持部材31の円筒内
面に嵌合する外径を有し、下部は先細りの円錐状テーパ
面に形成されている。この略円筒状の球移動部材37の
内周面37bは、上端部に小径内周面37cを有してい
る。前記小径内周面37cは前記ハンドル軸35が貫通
する部分であり、その上下の端面は前記第1,第2クラ
ンプナット36,38により挟持されている。前記内周
面37bの下部は、前記軸受け部材5の外周面と軸方向
に移動可能に嵌合している。この嵌合により、球移動部
材37は軸受け軸5と同心に保持されている。このた
め、球移動部材37の前記外周面37a下部のテーパ面
は、前記軸受け軸5と同心位置に保持されている。この
軸受け軸5と同心位置に保持される前記外周面37aが
下方に移動して前記鋼球33を外方に押し出すことにな
る。従って、外方に押し出された鋼球33の外側面の位
置は、前記軸受け軸5の軸心と同心位置に配置されるこ
とになる。
【0026】位置決め装置本体30の天井壁30bの前
記3個のステータ押え棒挿通孔30eにはそれぞれ押さ
え棒39がスライド自在に挿通されている。押さえ棒3
9に固定されたリング状のバネ支持部材39aと位置決
め装置本体30の天井壁30bの裏面との間には、圧縮
スプリング40が配置されている。前記圧縮スプリング
40により、押さえ棒39は下方に押圧され、押さえ棒
39の下端面はステ−タコア10の上端面を押して、ス
ペ−サ6上にステ−タコア10を緩く固定している。
記3個のステータ押え棒挿通孔30eにはそれぞれ押さ
え棒39がスライド自在に挿通されている。押さえ棒3
9に固定されたリング状のバネ支持部材39aと位置決
め装置本体30の天井壁30bの裏面との間には、圧縮
スプリング40が配置されている。前記圧縮スプリング
40により、押さえ棒39は下方に押圧され、押さえ棒
39の下端面はステ−タコア10の上端面を押して、ス
ペ−サ6上にステ−タコア10を緩く固定している。
【0027】次に、前記位置決め装置Aを用いて、前記
ステ−タ7を軸受け軸5に対して位置決めする方法につ
いて説明する。図4に示す状態では、球移動部材37は
上方位置にあるため、鋼球33は、外側から鋼球落下防
止部材34により内方向に押されている。また、この位
置では、鋼球33の円周方向の位置は、ステ−タコア1
0の円筒状内周面のうちワイヤ11が巻かれておらず塗
装材で覆われていない位置決め部分10a(図2参照)
の位置に対応して配置されている。
ステ−タ7を軸受け軸5に対して位置決めする方法につ
いて説明する。図4に示す状態では、球移動部材37は
上方位置にあるため、鋼球33は、外側から鋼球落下防
止部材34により内方向に押されている。また、この位
置では、鋼球33の円周方向の位置は、ステ−タコア1
0の円筒状内周面のうちワイヤ11が巻かれておらず塗
装材で覆われていない位置決め部分10a(図2参照)
の位置に対応して配置されている。
【0028】ハンドル軸35のハンドルをまわすと、ハ
ンドル軸35は前進して降下し、球移動部材37も、回
転しながら降下する。この球移動部材37の円錐状外筒
面37aにより、3個以上の鋼球33が軸受け軸5の軸
心に垂直な同一平面内で半径方向外側へ移動する。この
場合、各鋼球33の内側に配置された表面に当接する前
記円錐状の外筒面37aは前記軸受け軸5と同心である
ので、各鋼球33の外側に配置された表面(ステータコ
ア10内面に対向する表面)も、前記軸受け軸5の軸心
と同心位置を維持しながら外方に変位する。
ンドル軸35は前進して降下し、球移動部材37も、回
転しながら降下する。この球移動部材37の円錐状外筒
面37aにより、3個以上の鋼球33が軸受け軸5の軸
心に垂直な同一平面内で半径方向外側へ移動する。この
場合、各鋼球33の内側に配置された表面に当接する前
記円錐状の外筒面37aは前記軸受け軸5と同心である
ので、各鋼球33の外側に配置された表面(ステータコ
ア10内面に対向する表面)も、前記軸受け軸5の軸心
と同心位置を維持しながら外方に変位する。
【0029】前記ハンドル軸35、球移動部材37が下
降して、図6に示す状態になると、複数の鋼球33がス
テ−タコア10の円筒状内周面に接する。このとき、ス
テータコア10の内周面は、前記鋼球33の外側の表面
により、前記軸受け軸5の軸心と同心に配置される。こ
の状態を保持したままで、位置決め装置本体30に開け
た前記ドライバー挿通孔30d(図5参照)に図示して
いないドライバ−を通して、ネジ9を用いてスペ−サ6
を介し、ステ−タ7をハウジング1に強固に固定する。
降して、図6に示す状態になると、複数の鋼球33がス
テ−タコア10の円筒状内周面に接する。このとき、ス
テータコア10の内周面は、前記鋼球33の外側の表面
により、前記軸受け軸5の軸心と同心に配置される。こ
の状態を保持したままで、位置決め装置本体30に開け
た前記ドライバー挿通孔30d(図5参照)に図示して
いないドライバ−を通して、ネジ9を用いてスペ−サ6
を介し、ステ−タ7をハウジング1に強固に固定する。
【0030】次に、前述したように位置決めされたステ
−タ7からなるトロイダルコイルモ−タの動作について
説明する。前記永久磁石14とステ−タ7との間には磁
気吸引力が働いている。この吸引力は、永久磁石14と
ステータ7の対向位置が、モータの軸方向にずれないよ
うに作用する。すなわち、永久磁石14がステ−タ7に
対して上方に移動すると、前記吸引力は永久磁石14を
下方に引き戻すように働き、逆に、永久磁石14がステ
−タ7に対して下方に移動すると、前記吸引力は永久磁
石14を上方に引き戻すように働く。このため、永久磁
石14はステ−タ7に対して軸方向の所定の位置で対向
して落ちついている。すなわち、永久磁石14とステ−
タ7とで磁気的スラスト軸受けが形成されている。
−タ7からなるトロイダルコイルモ−タの動作について
説明する。前記永久磁石14とステ−タ7との間には磁
気吸引力が働いている。この吸引力は、永久磁石14と
ステータ7の対向位置が、モータの軸方向にずれないよ
うに作用する。すなわち、永久磁石14がステ−タ7に
対して上方に移動すると、前記吸引力は永久磁石14を
下方に引き戻すように働き、逆に、永久磁石14がステ
−タ7に対して下方に移動すると、前記吸引力は永久磁
石14を上方に引き戻すように働く。このため、永久磁
石14はステ−タ7に対して軸方向の所定の位置で対向
して落ちついている。すなわち、永久磁石14とステ−
タ7とで磁気的スラスト軸受けが形成されている。
【0031】前記ステータ7の複数箇所のワイヤ11に
電流を流して、永久磁石14と1体の回転スリーブ12
を回転させると、回転スリーブ12と軸受け軸5との間
に所定の僅かの隙間S1を開けて、回転スリーブ12を
宙に浮かせて回転させることができる。回転速度が高速
になると、軸受け軸5と回転スリーブ12との間の隙間
S1の軸受け圧力が大きくなり、回転スリーブ12の回
転はより安定する。この状態では、前記軸受け軸5及び
回転スリーブ12は、同心に配置される。また、回転ス
リーブ12が上方に移動すると、図1に示す前記空間S
2の圧力が下がり、回転スリーブ12と一体のキャップ
18は下方に引っ張られる。また、回転スリーブ12が
下方に移動すると、図1に示す前記空間S2の圧力が上
昇して、回転スリーブ12と一体のキャップ18は上方
に押し上げられる。したがって、前記空間S2は、回転
スリーブ12の上下の移動を防止するように作用する。
電流を流して、永久磁石14と1体の回転スリーブ12
を回転させると、回転スリーブ12と軸受け軸5との間
に所定の僅かの隙間S1を開けて、回転スリーブ12を
宙に浮かせて回転させることができる。回転速度が高速
になると、軸受け軸5と回転スリーブ12との間の隙間
S1の軸受け圧力が大きくなり、回転スリーブ12の回
転はより安定する。この状態では、前記軸受け軸5及び
回転スリーブ12は、同心に配置される。また、回転ス
リーブ12が上方に移動すると、図1に示す前記空間S
2の圧力が下がり、回転スリーブ12と一体のキャップ
18は下方に引っ張られる。また、回転スリーブ12が
下方に移動すると、図1に示す前記空間S2の圧力が上
昇して、回転スリーブ12と一体のキャップ18は上方
に押し上げられる。したがって、前記空間S2は、回転
スリーブ12の上下の移動を防止するように作用する。
【0032】回転スリーブ12の起動時、停止時には前
記動圧は小さくなるが、回転スリーブ12とステ−タコ
ア10との同心精度が高いので、永久磁石14とステ−
タコア10との間の磁気不平衡力は小さく抑えられてい
る。このため、回転スリーブ12と軸受け軸5との接触
時間が短く、また接触力も小さいので、軸受け軸5及び
回転スリーブ12の磨耗が少ない。
記動圧は小さくなるが、回転スリーブ12とステ−タコ
ア10との同心精度が高いので、永久磁石14とステ−
タコア10との間の磁気不平衡力は小さく抑えられてい
る。このため、回転スリーブ12と軸受け軸5との接触
時間が短く、また接触力も小さいので、軸受け軸5及び
回転スリーブ12の磨耗が少ない。
【0033】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく特
許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種
々の小設計変更を行うことが可能である。例えば、軸受
け軸5は、軸フランジ2を介してネジ2aでハウジング
1に固定する代わりに、ハウジング1と1体に削り出し
で形成することも可能である。また、鋼球33は3つ以
上用いて実施すればよく、3つに限られることはない。
さらに、球支持部材31の下方部の前記保持孔32に鋼
球33を移動不能に支持するとともに、前記保持孔32
を有する円筒状部分に、半径方向に変位可能な弾性を付
与することも可能である。さらにまた、前記鋼球33の
代わりに半径方向(軸受け軸5の半径方向)の寸法が均
一な位置決め部材を用いることが可能である。この場合
は前記球支持部材31の代わりに、前記位置決め部材を
半径方向に移動可能に支持する適当な位置決め部材支持
部材を採用すればよい。
たが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく特
許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種
々の小設計変更を行うことが可能である。例えば、軸受
け軸5は、軸フランジ2を介してネジ2aでハウジング
1に固定する代わりに、ハウジング1と1体に削り出し
で形成することも可能である。また、鋼球33は3つ以
上用いて実施すればよく、3つに限られることはない。
さらに、球支持部材31の下方部の前記保持孔32に鋼
球33を移動不能に支持するとともに、前記保持孔32
を有する円筒状部分に、半径方向に変位可能な弾性を付
与することも可能である。さらにまた、前記鋼球33の
代わりに半径方向(軸受け軸5の半径方向)の寸法が均
一な位置決め部材を用いることが可能である。この場合
は前記球支持部材31の代わりに、前記位置決め部材を
半径方向に移動可能に支持する適当な位置決め部材支持
部材を採用すればよい。
【0034】
【発明の効果】前述の本発明は、次の(E01)に記載の
効果を奏する。(E01)トロイダルコイルモータのロー
タを回転自在に支持する軸受部材の軸心に対して、環状
のステータコアの偏心量を小さくすることができる。し
たがって、環状のステータコアとロータとの間に発生す
る磁気不平衡力を低減できるので、軸受部材及びロータ
の接触力及び接触時間が少なくなり、軸受部材の磨耗が
低減でき、軸受部材の寿命が延びる。
効果を奏する。(E01)トロイダルコイルモータのロー
タを回転自在に支持する軸受部材の軸心に対して、環状
のステータコアの偏心量を小さくすることができる。し
たがって、環状のステータコアとロータとの間に発生す
る磁気不平衡力を低減できるので、軸受部材及びロータ
の接触力及び接触時間が少なくなり、軸受部材の磨耗が
低減でき、軸受部材の寿命が延びる。
【図1】 図1は本発明のトロイダルコイルモータの一
実施例の側断面図である。
実施例の側断面図である。
【図2】 図2は前記実施例に用いられているステータ
の平面図である。
の平面図である。
【図3】 図3は本発明のトロイダルコイルモータの実
施例のステータの位置決めを行う前の状態を示す図であ
る。
施例のステータの位置決めを行う前の状態を示す図であ
る。
【図4】 図4は本発明によるトロイダルコイルモータ
に使用するステータの位置決め装置の実施例の説明図で
ある。
に使用するステータの位置決め装置の実施例の説明図で
ある。
【図5】 図5は前記図4のV−V線から見た図であ
る。
る。
【図6】 図6は前記図4に示すステータの位置決め装
置の作用説明図である。
置の作用説明図である。
【図7】 図7は従来のトロイダルコイルモータの説明
図である。
図である。
【図8】 図8は従来のトロイダルコイルモータで使用
されるステータの位置決め方法の説明図である。
されるステータの位置決め方法の説明図である。
A…位置決め装置、1…ハウジング、5…軸受け軸、7
…ステータ、10…ステータコア、10a…位置決め部
分、11…ワイヤ11、30…位置決め装置本体、31
…球支持部材、33…球、37…位置決め部材移動部材
(球移動部材)、37a…円錐状外筒面、37b…内筒
面。
…ステータ、10…ステータコア、10a…位置決め部
分、11…ワイヤ11、30…位置決め装置本体、31
…球支持部材、33…球、37…位置決め部材移動部材
(球移動部材)、37a…円錐状外筒面、37b…内筒
面。
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジング、ハウジング内部の所定位置
に配置された軸受部材、この軸受部材により回転自在に
支持されるロータ、及びこのロータの周囲に前記軸受部
材の軸心と同心状態で前記ハウジングに位置決め固定さ
れた環状のステータとを有し、前記ステータは、絶縁塗
装が行われた環状のステータコア及びこのステータコア
の周方向の複数個所に巻かれたワイヤから構成されたト
ロイダルコイルモータおいて、下記の要件(Y01)を備
えたことを特徴とするトロイダルコイルモータ、 (Y01) 前記環状のステータコアの前記ワイヤが巻か
れた部分以外の内面に3箇所以上の複数の位置決め部分
が設けられ、その位置決め部分には塗装がされていない
こと。 - 【請求項2】 ハウジング、ハウジング内部の所定位置
に配置された軸受部材、この軸受部材により回転自在に
支持されるロータ、及びこのロータの周囲に前記軸受部
材の軸心と同心状態で前記ハウジングに位置決め固定さ
れた環状のステータとを有し、前記ステータは、環状内
面の複数箇所の位置決め部分を除いて絶縁塗装が行われ
た環状のステータコア及びこのステータコアの周方向の
複数個所に巻かれたワイヤから構成されたトロイダルコ
イルモータを製造する際に、前記ステータの前記ハウジ
ングへの固定位置を決めるのに使用するステータの位置
決め装置において、下記の要件(Y02)〜(Y04)を備
えたことを特徴とするステータの位置決め装置、 (Y02) 前記軸受部材の軸心に対して所定位置に支持
される位置決め装置本体、 (Y03) 前記位置決め装置本体に支持されると共に前
記ステータコアの環状内面の複数の前記位置決め部分に
対応する位置でそれぞれ半径方向に移動可能な位置決め
部材を支持する位置決め部材支持部材、 (Y04) 前記位置決め部材に当接可能な円錐状外筒面
及び前記軸受部材の軸心と同心位置に配置された状態で
軸方向に移動可能な内筒面を有し、前記位置決め装置本
体により軸方向に移動可能に支持された位置決め部材移
動部材。 - 【請求項3】 下記の要件(Y05)〜(Y07)を備えた
ことを特徴とする請求項2記載のステータの位置決め装
置、 (Y05) 前記位置決め部材は球により構成されたこ
と、 (Y06) 前記軸受部材は外周面に動圧空気軸受けを形
成する溝が設けられた軸受け軸によって構成されたこ
と、 (Y07) 前記軸受部材の軸心と同心位置に配置された
状態で軸方向に移動可能な内筒面は、前記軸受軸にスラ
イド可能に嵌合する内筒面により構成されたこと。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34866092A JPH06205553A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | トロイダルコイルモータ及びそれに使用するステータの位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34866092A JPH06205553A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | トロイダルコイルモータ及びそれに使用するステータの位置決め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06205553A true JPH06205553A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18398502
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34866092A Pending JPH06205553A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | トロイダルコイルモータ及びそれに使用するステータの位置決め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06205553A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6133667A (en) * | 1998-06-09 | 2000-10-17 | Fanuc Ltd. | Method for coiling a wire around a stator core |
| US6397123B1 (en) | 1998-06-02 | 2002-05-28 | Fanuc Ltd. | Numerical control apparatus |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34866092A patent/JPH06205553A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6397123B1 (en) | 1998-06-02 | 2002-05-28 | Fanuc Ltd. | Numerical control apparatus |
| US6133667A (en) * | 1998-06-09 | 2000-10-17 | Fanuc Ltd. | Method for coiling a wire around a stator core |
| US6239528B1 (en) | 1998-06-09 | 2001-05-29 | Fanuc Ltd. | Method for coiling a wire around a stator core |
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