JPH0620800A - 粒子加速器における放射光取出部の構造 - Google Patents
粒子加速器における放射光取出部の構造Info
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- JPH0620800A JPH0620800A JP17869392A JP17869392A JPH0620800A JP H0620800 A JPH0620800 A JP H0620800A JP 17869392 A JP17869392 A JP 17869392A JP 17869392 A JP17869392 A JP 17869392A JP H0620800 A JPH0620800 A JP H0620800A
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- Particle Accelerators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 偏向チェンバー1と取出チェンバー2との間
に、偏向チェンバーから扇形に広がった状態に放射され
た放射光Sの一部を遮蔽吸収してビームライン3に向か
う放射光のみを通過させるための窓部11aを有するア
ブソーバー11を配置する。取出チェンバーの軌道部2
aと放射光通路部2bとの間に仕切壁20を設けるとと
もに、その仕切壁に真空排気用の排気口20aを設ける
ようにしても良い。 【効果】 余分な放射光がアブソーバーによって遮蔽吸
収されてしまって取出チェンバーの壁面に照射されてし
まうことがなく、取出チェンバーの壁面からのガス放出
が防止される。また、仕切壁によって取出チェンバーが
補強されて外圧に対する強度低下が回避されるととも
に、排気口を通して放射光通路部から軌道部側に真空排
気がなされる。
に、偏向チェンバーから扇形に広がった状態に放射され
た放射光Sの一部を遮蔽吸収してビームライン3に向か
う放射光のみを通過させるための窓部11aを有するア
ブソーバー11を配置する。取出チェンバーの軌道部2
aと放射光通路部2bとの間に仕切壁20を設けるとと
もに、その仕切壁に真空排気用の排気口20aを設ける
ようにしても良い。 【効果】 余分な放射光がアブソーバーによって遮蔽吸
収されてしまって取出チェンバーの壁面に照射されてし
まうことがなく、取出チェンバーの壁面からのガス放出
が防止される。また、仕切壁によって取出チェンバーが
補強されて外圧に対する強度低下が回避されるととも
に、排気口を通して放射光通路部から軌道部側に真空排
気がなされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子加速器の蓄積リン
グにおける放射光取出部の構造に関するものである。
グにおける放射光取出部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、シンクロトロン等の粒子
加速器においては、超高真空に維持された蓄積リング内
を周回する荷電粒子ビームの偏向部からシンクロトロン
放射光(SOR光)が放射されるが、近年、そのSOR
光をビームラインを通して取り出し、たとえば超LSI
回路の製造、医療分野における診断や治療、分子解析、
構造解析といった様々な分野において有効に利用するこ
とが検討されている。
加速器においては、超高真空に維持された蓄積リング内
を周回する荷電粒子ビームの偏向部からシンクロトロン
放射光(SOR光)が放射されるが、近年、そのSOR
光をビームラインを通して取り出し、たとえば超LSI
回路の製造、医療分野における診断や治療、分子解析、
構造解析といった様々な分野において有効に利用するこ
とが検討されている。
【0003】図7はシンクロトロンの蓄積リングにおけ
る放射光取出部の構造を模式的に示すもので、図中の符
号1は偏向チェンバー、2は取出チェンバー、3はビー
ムライン、4はベローズである。偏向チェンバー1は円
弧状に湾曲しており、その内部を通過する電子ビームB
が図示しない偏向磁石により偏向させられることによっ
て、軌道の接線方向にSOR光Sが放射されるようにな
っている。取出チェンバー2は、偏向チェンバー1に連
続して電子ビームが通過していく直線状の軌道部2a
と、その外側に電子ビームの周回方向に沿って漸次膨出
していく形態で一体に形成された放射光通路部2bとを
有し、その放射光通路部2bの先端部に光取出ラインで
ある上記ビームライン3が連結されるようになってい
る。そして、偏向チェンバー1から接線方向に放射され
たSOR光Sは、取出チェンバー2の放射光通路部2b
を通過してビームライン3に導かれ、そのビームライン
3を通して取り出されるようになっている。なお、ベロ
ーズ4は偏向チェンバー1と取出チェンバー2との軸合
せやベイキング時の熱変形を吸収する目的でそれらの間
に設けられるものである。また、図7に鎖線で示してい
る符号5,6,7は取出チェンバー2の外側に取り付け
られている磁石であり、放射光通路部2bの形状や寸法
はそれら磁石5,6,7の設置位置を考慮して設定され
ている。
る放射光取出部の構造を模式的に示すもので、図中の符
号1は偏向チェンバー、2は取出チェンバー、3はビー
ムライン、4はベローズである。偏向チェンバー1は円
弧状に湾曲しており、その内部を通過する電子ビームB
が図示しない偏向磁石により偏向させられることによっ
て、軌道の接線方向にSOR光Sが放射されるようにな
っている。取出チェンバー2は、偏向チェンバー1に連
続して電子ビームが通過していく直線状の軌道部2a
と、その外側に電子ビームの周回方向に沿って漸次膨出
していく形態で一体に形成された放射光通路部2bとを
有し、その放射光通路部2bの先端部に光取出ラインで
ある上記ビームライン3が連結されるようになってい
る。そして、偏向チェンバー1から接線方向に放射され
たSOR光Sは、取出チェンバー2の放射光通路部2b
を通過してビームライン3に導かれ、そのビームライン
3を通して取り出されるようになっている。なお、ベロ
ーズ4は偏向チェンバー1と取出チェンバー2との軸合
せやベイキング時の熱変形を吸収する目的でそれらの間
に設けられるものである。また、図7に鎖線で示してい
る符号5,6,7は取出チェンバー2の外側に取り付け
られている磁石であり、放射光通路部2bの形状や寸法
はそれら磁石5,6,7の設置位置を考慮して設定され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構造の放射光取出部では、図8に示すように、偏向チ
ェンバー1において接線方向に放射されるSOR光Sは
水平方向に扇形に広がるものであって、その一部は取出
チェンバー2の壁面に照射されてしまうものであった。
そして、SOR光Sが照射されたの壁面からは、いわゆ
る光脱ガス作用および熱的励磁作用によって表層部から
のみならず深部からもガスが放出されてしまい、それに
よって蓄積リング内の真空度が低下してしまうものであ
った。このため、従来においては、蓄積リング内を超高
真空に維持するための真空排気装置の負荷はそのような
ガス放出がなされることを前提に設定されており、その
負荷は著しく大きなものとならざるを得ないものであっ
た。
な構造の放射光取出部では、図8に示すように、偏向チ
ェンバー1において接線方向に放射されるSOR光Sは
水平方向に扇形に広がるものであって、その一部は取出
チェンバー2の壁面に照射されてしまうものであった。
そして、SOR光Sが照射されたの壁面からは、いわゆ
る光脱ガス作用および熱的励磁作用によって表層部から
のみならず深部からもガスが放出されてしまい、それに
よって蓄積リング内の真空度が低下してしまうものであ
った。このため、従来においては、蓄積リング内を超高
真空に維持するための真空排気装置の負荷はそのような
ガス放出がなされることを前提に設定されており、その
負荷は著しく大きなものとならざるを得ないものであっ
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、放射光取出部において放射光が取出チェンバーの壁
面に照射されてしまうことを防止し、もって、蓄積リン
グ内の真空度の低下を防止して真空排気装置の負荷を軽
減させ得る有効な構造を提供することを目的としてい
る。
で、放射光取出部において放射光が取出チェンバーの壁
面に照射されてしまうことを防止し、もって、蓄積リン
グ内の真空度の低下を防止して真空排気装置の負荷を軽
減させ得る有効な構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、円弧状に湾曲
していてその内部を周回する荷電粒子を偏向させること
により荷電粒子の軌道の接線方向に放射光を放射する偏
向チェンバーの下流側に、荷電粒子の軌道部とその外側
に一体に設けられた放射光通路部とを有する取出チェン
バーを連設し、偏向チェンバーから放射された放射光を
取出チェンバーの放射光通路部およびそれに連結された
ビームラインを通して取り出すようにした粒子加速器に
おける放射光取出部の構造であって、前記偏向チェンバ
ーと取出チェンバーとの間に、偏向チェンバーから放射
された放射光の一部を遮蔽吸収するとともに前記ビーム
ラインに向かう放射光のみを通過させるための窓部を有
するアブソーバーを配置してなることを特徴としてい
る。この場合、前記取出チェンバーの軌道部と放射光通
路部との間を前記ビームラインに向かう放射光の通過を
許す範囲で区画する仕切壁を設けるとともに、その仕切
壁には真空排気用の排気口を設けることが考えられる。
していてその内部を周回する荷電粒子を偏向させること
により荷電粒子の軌道の接線方向に放射光を放射する偏
向チェンバーの下流側に、荷電粒子の軌道部とその外側
に一体に設けられた放射光通路部とを有する取出チェン
バーを連設し、偏向チェンバーから放射された放射光を
取出チェンバーの放射光通路部およびそれに連結された
ビームラインを通して取り出すようにした粒子加速器に
おける放射光取出部の構造であって、前記偏向チェンバ
ーと取出チェンバーとの間に、偏向チェンバーから放射
された放射光の一部を遮蔽吸収するとともに前記ビーム
ラインに向かう放射光のみを通過させるための窓部を有
するアブソーバーを配置してなることを特徴としてい
る。この場合、前記取出チェンバーの軌道部と放射光通
路部との間を前記ビームラインに向かう放射光の通過を
許す範囲で区画する仕切壁を設けるとともに、その仕切
壁には真空排気用の排気口を設けることが考えられる。
【0007】
【作用】本発明においては、偏向チェンバーと取出チェ
ンバーとの間に配置されたアブソーバーにより、偏向チ
ェンバーから水平方向に扇形に広がった状態で放射され
る放射光の一部が遮蔽吸収され、アブソーバーに形成さ
れている窓部を通過した放射光のみがビームラインに向
かうことになる。したがって、余分な放射光が取出チェ
ンバーの壁面に照射されてしまうことが防止される。ま
た、取出チェンバーの軌道部と放射光通路部とを区画す
る仕切壁を設ければ、その仕切壁が外圧(大気圧)に対
する補強壁として作用するので、断面が外側に拡大され
たことに起因する取出チェンバーの外圧に対する強度低
下が回避されるし、その仕切壁に真空排気口を設けてお
くことで放射光通路部における真空度が損われることも
ない。
ンバーとの間に配置されたアブソーバーにより、偏向チ
ェンバーから水平方向に扇形に広がった状態で放射され
る放射光の一部が遮蔽吸収され、アブソーバーに形成さ
れている窓部を通過した放射光のみがビームラインに向
かうことになる。したがって、余分な放射光が取出チェ
ンバーの壁面に照射されてしまうことが防止される。ま
た、取出チェンバーの軌道部と放射光通路部とを区画す
る仕切壁を設ければ、その仕切壁が外圧(大気圧)に対
する補強壁として作用するので、断面が外側に拡大され
たことに起因する取出チェンバーの外圧に対する強度低
下が回避されるし、その仕切壁に真空排気口を設けてお
くことで放射光通路部における真空度が損われることも
ない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4を
参照して説明する。図1および図2は本実施例の構造に
よる放射光取出部を模式的に示すもので、上述したもの
と同一部分には同一符号を付してある。本実施例におい
ては、偏向チェンバー1と取出チェンバー2との間にベ
ローズ4が設けられていることに加えて、偏向チェンバ
ー1とベローズ4との間にアブソーバーチェンバー10
が配置されたものとなっている。
参照して説明する。図1および図2は本実施例の構造に
よる放射光取出部を模式的に示すもので、上述したもの
と同一部分には同一符号を付してある。本実施例におい
ては、偏向チェンバー1と取出チェンバー2との間にベ
ローズ4が設けられていることに加えて、偏向チェンバ
ー1とベローズ4との間にアブソーバーチェンバー10
が配置されたものとなっている。
【0009】アブソーバーチェンバー10には、図2に
示すように、偏向チェンバー1において偏向されて放射
されたSOR光Sを遮蔽吸収するためのアブソーバー1
1が、外部からレバー12を操作することによりアブソ
ーバーチェンバー10内への突出量を調節可能に設けら
れている。
示すように、偏向チェンバー1において偏向されて放射
されたSOR光Sを遮蔽吸収するためのアブソーバー1
1が、外部からレバー12を操作することによりアブソ
ーバーチェンバー10内への突出量を調節可能に設けら
れている。
【0010】そのアブソーバー11は銅製のブロック状
のものであるが、図3(電子ビームBの周回方向上流側
から見た斜視図)に示すように、軌道に沿う方向に貫通
していてSOR光Sが通過し得る窓部11aが形成され
たものとなっている。また、このアブソーバー11はS
OR光Sを遮蔽吸収することで高温となるので、冷却水
により強制冷却するべく、図4に示すようにその内部に
冷却水が通される通水路11bが形成されているととも
に、その通水路11bに冷却水を循環供給するための冷
却水管13,13が接続されている。アブソーバー11
の内部に冷却水の通水路11bを形成するためには、図
4に示すようにアブソーバー11をその厚み方向に2分
割したものをろう付け等により張り合わせて製作するよ
うにし、それらの張り合わせ面に予め通水路11bとな
る溝を形成しておくと良い。あるいは、図5に示すよう
に、アブソーバー11を水平に貫通する2本の貫通孔1
1c,11cと、それらに連通する状態でアブソーバー
11を垂直に貫通する貫通孔11dとを形成し、貫通孔
11c,11cの各一端部と貫通孔11dの両端部に栓
11eをろう付けすることによって通水路11bを形成
するようにしても良い。
のものであるが、図3(電子ビームBの周回方向上流側
から見た斜視図)に示すように、軌道に沿う方向に貫通
していてSOR光Sが通過し得る窓部11aが形成され
たものとなっている。また、このアブソーバー11はS
OR光Sを遮蔽吸収することで高温となるので、冷却水
により強制冷却するべく、図4に示すようにその内部に
冷却水が通される通水路11bが形成されているととも
に、その通水路11bに冷却水を循環供給するための冷
却水管13,13が接続されている。アブソーバー11
の内部に冷却水の通水路11bを形成するためには、図
4に示すようにアブソーバー11をその厚み方向に2分
割したものをろう付け等により張り合わせて製作するよ
うにし、それらの張り合わせ面に予め通水路11bとな
る溝を形成しておくと良い。あるいは、図5に示すよう
に、アブソーバー11を水平に貫通する2本の貫通孔1
1c,11cと、それらに連通する状態でアブソーバー
11を垂直に貫通する貫通孔11dとを形成し、貫通孔
11c,11cの各一端部と貫通孔11dの両端部に栓
11eをろう付けすることによって通水路11bを形成
するようにしても良い。
【0011】上記構成のアブソーバー11を偏向チェン
バー1と取出チェンバー2との間に配置することによ
り、図2に示しているように、偏向チェンバー1から水
平方向に扇形に広がった状態で放射されたSOR光Sは
アブソーバー11に照射され、そこで一部が遮蔽吸収さ
れてしまうが、アブソーバー11に形成されている窓部
11aを通過した一部のSOR光Sは取出チェンバー2
に出射し、放射光通路部2bを通過してビームライン3
に真っ直ぐに向かうことになる。換言すれば、外部から
レバー12を操作することでアブソーバーチェンバー1
0内におけるアブソーバー11の位置を調節して窓部1
1aを最適位置に設定することにより、ビームライン3
に向かうSOR光Sのみを窓部11aを通過させ、他の
余分なSOR光Sをアブソーバー11により遮蔽吸収さ
せてしまうのである。
バー1と取出チェンバー2との間に配置することによ
り、図2に示しているように、偏向チェンバー1から水
平方向に扇形に広がった状態で放射されたSOR光Sは
アブソーバー11に照射され、そこで一部が遮蔽吸収さ
れてしまうが、アブソーバー11に形成されている窓部
11aを通過した一部のSOR光Sは取出チェンバー2
に出射し、放射光通路部2bを通過してビームライン3
に真っ直ぐに向かうことになる。換言すれば、外部から
レバー12を操作することでアブソーバーチェンバー1
0内におけるアブソーバー11の位置を調節して窓部1
1aを最適位置に設定することにより、ビームライン3
に向かうSOR光Sのみを窓部11aを通過させ、他の
余分なSOR光Sをアブソーバー11により遮蔽吸収さ
せてしまうのである。
【0012】そのようにすることにより、従来のように
偏向チェンバー1から放射されたSOR光Sが取出チェ
ンバー2の壁面に照射されてしまうことが防止され、そ
の結果、取出チェンバー2の壁面からのガス放出が防止
されるから、蓄積リング内を超高真空に維持するための
真空排気装置の負荷を大きく軽減することができる。
偏向チェンバー1から放射されたSOR光Sが取出チェ
ンバー2の壁面に照射されてしまうことが防止され、そ
の結果、取出チェンバー2の壁面からのガス放出が防止
されるから、蓄積リング内を超高真空に維持するための
真空排気装置の負荷を大きく軽減することができる。
【0013】以上で本発明の一実施例を説明したが、次
に図6を参照して他の実施例を説明する。この実施例
は、取出チェンバー2の外圧(大気圧)に対する補強を
目的とするものである。
に図6を参照して他の実施例を説明する。この実施例
は、取出チェンバー2の外圧(大気圧)に対する補強を
目的とするものである。
【0014】すなわち、蓄積リング内は超高真空に維持
されるため、外圧として加わる大気圧に対する十分な強
度を確保する必要があるが、上記の取出チェンバー2は
軌道部2aの外側に放射光通路部2bが膨出する形態と
なっていてその断面が軌道部2aの側方に拡大されたも
のとなっており、しかも、その放射光通路部2bの寸法
や形状はその外側に設置される磁石5,6,7(図7参
照)により制約を受けるため、他の部分に比して外圧に
対する強度が低下してしまうことが懸念される。そこ
で、本実施例では、取出チェンバー2の補強を目的とし
て、軌道部2aと放射光通路部2bとの間に、ビームラ
イン3に向かうSOR光Sの通過を許す範囲で、すなわ
ちビームライン3に向かうSOR光Sが当たらない位置
に、それらを区画するような仕切壁20を設け、その仕
切壁20によって取出チェンバー2の外圧に対する強度
低下を回避するようにしたのである。また、その仕切壁
20には真空排気用の排気口20aが複数設けられ、そ
れら排気口20aを通して放射光通路部2bから軌道部
2a側に真空排気がなされるから、放射光通路部2bに
おける真空度が悪化してしまうようなこともない。
されるため、外圧として加わる大気圧に対する十分な強
度を確保する必要があるが、上記の取出チェンバー2は
軌道部2aの外側に放射光通路部2bが膨出する形態と
なっていてその断面が軌道部2aの側方に拡大されたも
のとなっており、しかも、その放射光通路部2bの寸法
や形状はその外側に設置される磁石5,6,7(図7参
照)により制約を受けるため、他の部分に比して外圧に
対する強度が低下してしまうことが懸念される。そこ
で、本実施例では、取出チェンバー2の補強を目的とし
て、軌道部2aと放射光通路部2bとの間に、ビームラ
イン3に向かうSOR光Sの通過を許す範囲で、すなわ
ちビームライン3に向かうSOR光Sが当たらない位置
に、それらを区画するような仕切壁20を設け、その仕
切壁20によって取出チェンバー2の外圧に対する強度
低下を回避するようにしたのである。また、その仕切壁
20には真空排気用の排気口20aが複数設けられ、そ
れら排気口20aを通して放射光通路部2bから軌道部
2a側に真空排気がなされるから、放射光通路部2bに
おける真空度が悪化してしまうようなこともない。
【0015】このような仕切壁20を設けて取出チェン
バー2を補強することは、偏向チェンバー1と取出チェ
ンバー2との間に上記のようなアブソーバー11を設け
ることではじめて可能となったものである。つまり、ア
ブソーバー11を設けることなく仕切壁20のみを設け
た場合には、図8から明らかなように仕切壁20にSO
R光Sが照射されてしまうことになり、したがって既述
のように仕切壁20からガス放出が生じてしまうから、
そのようなことは現実的ではない。
バー2を補強することは、偏向チェンバー1と取出チェ
ンバー2との間に上記のようなアブソーバー11を設け
ることではじめて可能となったものである。つまり、ア
ブソーバー11を設けることなく仕切壁20のみを設け
た場合には、図8から明らかなように仕切壁20にSO
R光Sが照射されてしまうことになり、したがって既述
のように仕切壁20からガス放出が生じてしまうから、
そのようなことは現実的ではない。
【0016】なお、アブソーバー11は偏向チェンバー
1と取出チェンバー2との間に配置すれば良いので、ア
ブソーバーチェンバー10を省略してアブソーバー11
を偏向チェンバー1もしくは取出チェンバー2に組み込
むことでも良い。また、アブソーバー11の形状、構造
も上記実施例に限定されることなく適宜の変更が可能で
あることは勿論である。
1と取出チェンバー2との間に配置すれば良いので、ア
ブソーバーチェンバー10を省略してアブソーバー11
を偏向チェンバー1もしくは取出チェンバー2に組み込
むことでも良い。また、アブソーバー11の形状、構造
も上記実施例に限定されることなく適宜の変更が可能で
あることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、偏向チェンバーと取出チェンバーとの間に、偏向チ
ェンバーから扇形に広がった状態に放射された放射光の
一部を遮蔽吸収してビームラインに向かう放射光のみを
通過させるための窓部を有するアブソーバーを配置した
構造であるので、放射光が取出チェンバーの壁面に照射
されてしまうことが有効に防止され、したがって、取出
チェンバーの壁面からのガス放出が防止されて真空排気
装置の負荷を大きく軽減することができるという効果を
奏する。
ば、偏向チェンバーと取出チェンバーとの間に、偏向チ
ェンバーから扇形に広がった状態に放射された放射光の
一部を遮蔽吸収してビームラインに向かう放射光のみを
通過させるための窓部を有するアブソーバーを配置した
構造であるので、放射光が取出チェンバーの壁面に照射
されてしまうことが有効に防止され、したがって、取出
チェンバーの壁面からのガス放出が防止されて真空排気
装置の負荷を大きく軽減することができるという効果を
奏する。
【0018】また、上記構成に加えて、取出チェンバー
の軌道部と放射光通路部との間に仕切壁を設けるととも
に、その仕切壁に真空排気用の排気口を設ければ、仕切
壁によって取出チェンバーが補強されて外圧に対する強
度低下が回避されるとともに、排気口を通して放射光通
路部から軌道部側に真空排気がなされるから放射光通路
部での真空度が悪化してしまうようなことも回避でき
る。
の軌道部と放射光通路部との間に仕切壁を設けるととも
に、その仕切壁に真空排気用の排気口を設ければ、仕切
壁によって取出チェンバーが補強されて外圧に対する強
度低下が回避されるとともに、排気口を通して放射光通
路部から軌道部側に真空排気がなされるから放射光通路
部での真空度が悪化してしまうようなことも回避でき
る。
【図1】本発明の一実施例である放射光取出部の構造を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図2】同取出部の内部を示す平断面図である。
【図3】同取出部に備えられるアブソーバーを示す斜視
図である。
図である。
【図4】同アブソーバーの分解斜視図である。
【図5】アブソーバーの他の例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図6】本発明の他の実施例である放射光取出部の内部
を示す平断面図である。
を示す平断面図である。
【図7】従来の放射光取出部の構造を示す平面図であ
る。
る。
【図8】同取出部の内部を示す平断面図である。
S SOR光(放射光) 1 偏向チェンバー 2 取出チェンバー 2a 軌道部 2b 放射光通路部 3 ビームライン 11 アブソーバー 11a 窓部 20 仕切壁 20a 排気口。
Claims (2)
- 【請求項1】 円弧状に湾曲していてその内部を周回す
る荷電粒子を偏向させることにより荷電粒子の軌道の接
線方向に放射光を放射する偏向チェンバーの下流側に、
荷電粒子の軌道部とその外側に一体に設けられた放射光
通路部とを有する取出チェンバーを連設し、偏向チェン
バーから放射された放射光を取出チェンバーの放射光通
路部およびそれに連結されたビームラインを通して取り
出すようにした粒子加速器における放射光取出部の構造
であって、前記偏向チェンバーと取出チェンバーとの間
に、偏向チェンバーから放射された放射光の一部を遮蔽
吸収するとともに前記ビームラインに向かう放射光のみ
を通過させるための窓部を有するアブソーバーを配置し
てなることを特徴とする粒子加速器における放射光取出
部の構造。 - 【請求項2】 前記取出チェンバーの軌道部と放射光通
路部との間を前記ビームラインに向かう放射光の通過を
許す範囲で区画する仕切壁を設けるとともに、その仕切
壁には真空排気用の排気口を設けてなることを特徴とす
る請求項1に記載の粒子加速器における放射光取出部の
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17869392A JPH0620800A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 粒子加速器における放射光取出部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17869392A JPH0620800A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 粒子加速器における放射光取出部の構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0620800A true JPH0620800A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16052902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17869392A Withdrawn JPH0620800A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 粒子加速器における放射光取出部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0620800A (ja) |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP17869392A patent/JPH0620800A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |