JPH06210959A - 感熱記録媒体 - Google Patents

感熱記録媒体

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JPH06210959A
JPH06210959A JP50A JP2498093A JPH06210959A JP H06210959 A JPH06210959 A JP H06210959A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2498093 A JP2498093 A JP 2498093A JP H06210959 A JPH06210959 A JP H06210959A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、記録特性、保存安定性等の必要特
性を損ねることなく、水性インキに対する優れた印刷適
性を有する感熱記録媒体を提供するものである。 【構成】 支持体の少なくとも片面に、感熱記録層及び
保護層を順次積層してなる感熱記録媒体において、該保
護層が水溶性又は水分散性の高分子化合物と下記一般式
(1)で示される化合物から選ばれた少なくとも1種の
雲母類を含有することを特徴とする感熱記録媒体。 (Na、Li)mMgnLi6-2n-mSi410(F、OH)2 (1) [式中、mは1/3〜1、nは2〜8/3の範囲の数を
表す] 【効果】 本発明の感熱記録媒体は、水性インキに対す
る印刷適性に優れているという作用効果を有するので、
特に乗車券、通行券等の券紙類、プリペイドカード、P
OSラベル等の広範な用途に適用することができるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性インキに対する優
れた印刷適性を表面に有する感熱記録媒体に関し、特に
乗車券、通行券等の券紙類、プリペイドカード等のカー
ド類及びPOS(Point of Sales)ラベ
ル等のラベル類への応用が可能な感熱記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に無色又は淡色のロイコ染料と、ロ
イコ染料と熱時反応して発色させる顕色剤とを主成分と
する感熱記録層を有する感熱記録媒体は、特公昭45−
14035号等に公表され、広く実用化されている。こ
の感熱記録媒体に記録を行うには、サーマルヘッドを内
蔵したサーマルプリンター等が用いられる。このような
感熱記録方法は、従来の他の記録方法に比べて、記録時
に騒音が無い、現像定着の必要が無い、メンテナンスフ
リーである、機器が比較的安価でありコンパクトであ
る、得られる発色が非常に鮮明であるといった特徴を有
しているため、コンピュターのアウトプット、ファクシ
ミリ、電卓や各種計測機のレコーダー用紙、自動券売機
の券紙として広く用いられている。
【0003】上記のようにさまざまな用途に使用されて
いる従来の感熱記録媒体は、記録特性はもちろんのこ
と、耐薬品性、耐水性等の画像の保存安定性が要求さ
れ、特開昭57−188392号公報他多数に提案され
ているように、感熱記録層上に保護層が設けられた構成
を有している。この様な保護層の組成としては、水溶性
又は水分散性の高分子化合物に顔料等各種添加剤を加え
たものが一般的である。近年、POSラベル等のラベル
分野や乗車券等の券紙において水性インキによる印刷を
保護層表面に施す要望が強く、特に、乗車券においては
従来の入鋏に代えて水性インキを用いたスタンプによる
検札方法が採用されている。
【0004】しかしながら、従来の感熱記録媒体は前記
の如く記録特性、耐薬品性、耐水性等は十分に検討され
ているものの、水性インキに対するインキ吸収性、乾燥
性、定着性等の印刷適性はほとんど考慮されていないた
め、印刷適性は乏しいものであった。すなわち、保護層
として従来より用いられているポリビニルアルコールの
如き水溶性樹脂では水性インキに対する十分な印刷適性
は得られず、しかも高湿度条件下での耐ブロッキング性
を向上するために、エマルジョン系の樹脂や耐水化剤を
用いて吸水性を抑制して耐水化が図られているので水性
インキに対する印刷適性には逆効果となり、悪影響を及
ぼしている。また、顔料の添加量を多くすることにより
水性インキの吸収性の向上をはかることができるが、保
護層の透明性が低下してしまい感熱記録層の画像の鮮明
性が低下するという問題を生じてしまう。このように、
従来の感熱記録媒体においては、水性インキの印刷適性
を満足することが出来ず、良好な記録特性及び画像保存
性と同時に優れた水性インキの印刷適性を有する感熱記
録媒体が切望されている現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
事情に鑑みなされたもので、感熱記録媒体に要求される
記録特性、保存安定性等を損ねることなく、水性インキ
に対する優れた印刷適性、すなわち、インキ吸収性、乾
燥性および定着性を表面に有する感熱記録媒体を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体の少な
くとも片面に、感熱記録層、保護層を順次積層してなる
感熱記録媒体において、該保護層が水溶性又は水分散性
の高分子化合物と下記一般式(1)で示される化合物か
ら選ばれた少なくとも一種の雲母類を含有することを特
徴とする感熱記録媒体である。 (Na、Li)mMgnLi6-2n-mSi410(F、OH)2 (1) [式中、mは1/3〜1、nは2〜8/3の範囲の数を
表す]
【0007】本発明において保護層に用いられる上記一
般式(1)で示される雲母類としては、次の化合物を例
示できる。 NaMg2LiSi4102 NaMg2LiSi410(OH)2 NaMg2.5Si4102 NaMg2.5Si410(OH)2 Na2/3Mg7/3Li2/3Si4102 (バーミキュライ
ト) Na2/3Mg7/3Li2/3Si410(OH)2 (バーミキ
ュライト) Na1/3Mg8/3Li1/3Si4102 (モンモリロナイ
ト) Na1/3Mg8/3Li1/3Si410(OH)2(モンモリ
ロナイト) LiMg2LiSi4102 LiMg2LiSi410(OH)2 Li2/3Mg7/3Li2/3Si4102 Li2/3Mg7/3Li2/3Si410(OH)2 Li1/3Mg8/3Li1/3Si4102 Li1/3Mg8/3Li1/3Si410(OH)2
【0008】一般に天然に産出する雲母は、 (K)mMgnLi6-2n-mSi410(OH)2 [式中、mおよびnは式(1)と同じ意味を有する] からなる組成を有し、膨潤性を有しない。本発明で使用
する一般式(1)で示される特定の雲母類は、天然産雲
母のカリウムイオンをナトリウムイオンまたはリチウム
イオンに置換した構造を有し、水に対する膨潤性を有す
るものである。なお、本発明において、雲母という用語
は、バーミキュライト、モンモリロナイトを含む意味で
使用される。本発明で使用される雲母類は、例えば“M
E−100”(コープケミカル社製)、“スメクタイト
SWF”(コープケミカル社製)、“スメクタイトSW
N”(コープケミカル社製)等の商品名で市販され、
“ME−100”は、NaMg2LiSi4102
“スメクタイトSWF”はNa1/3Mg8/3Li1/3Si4
102、“スメクタイトSWN”はNa1/3Mg8/3
1/3Si410(OH)2 という組成を有している。
【0009】本発明における保護層は、少なくとも上記
の如き一般式(1)で示される雲母類と水溶性又は水分
散性の高分子化合物からなるものである。かかる高分子
化合物としては、例えば、ポリビニルアルコール、カル
ボキシル変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カゼイン、
ゼラチン、酸化でんぷん、イソブチレン−無水マレイン
酸共重合体樹脂、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重
合体樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体樹脂、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセタール
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アミド系樹脂等が挙
げられ、これらは単独あるいは混合して使用される。こ
れらの中でも好ましい高分子化合物としては、雲母類と
のブレンド性、水性インキに対する印刷適性等の観点か
ら、カルボキシル変性ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアルコール等のポリビニルアルコール系樹脂、水溶性
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等が
例示される。なお、本発明においては優れた耐水性を得
るために、ポリアミドエポキシ樹脂、メラミン樹脂、メ
ラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹脂、グリオ
キザール、クロム明バン等の耐水化剤を併用することが
好ましい。
【0010】本発明においてはより優れた被膜性(バリ
ヤー性)、耐薬品性、耐水性等を得るために、上記高分
子化合物および耐水化剤の中でも、カルボキシル変性ポ
リビニルアルコールとポリアミドエポキシ樹脂を組み合
わせて用いることが特に好適である。ここで、カルボキ
シル変性ポリビニルアルコールとは、分子内に1つの遊
離酸型カルボキシル基、または金属塩の形態を有してい
るカルボキシル基を含有しているポリビニルアルコール
である。これらのカルボキシル変性ポリビニルアルコー
ルは、例えば酢酸ビニルと(メタ)アクリル酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸等の共重合体をけん化処理
して得ることができる。またポリアミドエポキシ樹脂
は、アルキルポリアミン化合物とアルキルジカルボン酸
との縮合で得られるポリアミド樹脂にエピクロルヒドリ
ンを反応させて得られる分子内にグリシジル基を有する
化合物であって、例えば東邦化学工業のスパラミンA3
01(商品名)等が使用できる。
【0011】上記の如きポリアミドエポキシ樹脂はカル
ボキシル変性ポリビニルアルコールの架橋剤としての働
きをするものである。架橋剤としてポリアミドエポキシ
樹脂を使用することにより、一般の架橋剤では架橋が難
しい常温下においても反応が進行し、保護層に良好な耐
水性、被膜性を与えることができる。本発明のような感
熱記録体の場合には、架橋剤の硬化に高い温度がかけら
れないため、使用される架橋剤は常温下で反応すること
が要求される。その点、ポリアミドエポキシ樹脂は、カ
ルボキシル変性ポリビニルアルコールと併用した場合、
良好な常温架橋性を有するため好適に使用されるもので
ある。なお、保護層中へのポリアミドエポキシ樹脂の添
加量としては、保護層中の固形分比でカルボキシル変性
ポリビニルアルコール100重量部に対して、5〜10
0重量部が好ましく、特に30〜80重量部が好まし
い。ポリアミドエポキシ樹脂の添加量が、5重量部以下
では架橋反応時間がかかるだけでなく、被膜性が不十分
でより優れたバリヤー性、耐薬品性、耐水性が得られな
いおそれがある。また、配合比率が100重量部を越え
ると、ポリアミドエポキシ樹脂中のエポキシ基がロイコ
染料と反応して感熱層が発色してしまう恐れがあるので
好ましくない。
【0012】また、本発明の感熱記録媒体の保護層中に
は、感熱ヘッドとのマッチング性を得るために必要に応
じて各種の顔料、例えば、クレイ、タルク、ケイソウ
土、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ゼオ
ライト、セルロース微粉末、ポリエチレン微粉末、シリ
コーン樹脂微粉末、フェノール樹脂微粉末、ベンゾグア
ナミン樹脂微粉末等使用したり、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム等の滑性向上剤やフッ素樹脂、シ
リコーングリス等の離型剤等を使用することができる。
【0013】上記の如き組成よりなる保護層において、
雲母類の配合割合は層中の全固形分中で5〜60重量%
であることが好ましく、特に20〜50重量%が好適で
ある。ここで雲母類の配合割合が5重量%未満では水性
インキに対する十分な印刷適性が得られず、また、60
重量%を越えると保護層のバリヤー性が低下して耐薬品
性、耐水性等が十分得られないおそれがある。本発明に
おいては保護層を上記の如き構成とすることによって、
保護層に必要とされる被膜性、耐薬品性、耐水性等の特
性を損なうことなく水性インキに対する良好な印刷適性
を得ることができる。
【0014】次に、本発明における感熱記録層について
説明する。感熱記録層は、無色ないしは淡色のロイコ染
料と該ロイコ染料を発色させる顕色剤とを主成分として
含有するものである。使用される代表的なロイコ染料と
しては、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチ
ルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−シクロヘキ
シルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シクロ
ヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−エチルイソアミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(о
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−
7−(о−クロロアニリノ)フルオラン等があるが、特
に限定されるものではない。また、上記ロイコ染料と反
応して発色させる顕色剤としては、α−ナフトール、β
−ナフトール、4−t−ブチルフェノール、4−t−オ
クチルフェノール、4−フェニルフェノール、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、4,4’−シク
ロヘキシリデンジフェノール、2,2−ビス(2,5−
ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノー
ル)、4,4’−チオジフェノール、4,4’−スルホ
ニルジフェノール、安息香酸、サリチル酸、没食子酸等
の誘導体があるが、これらに限定されるものではない。
【0015】また、感熱記録層に用いられる結着剤とし
ては、各種の水溶性又は水分散性高分子化合物が使用さ
れ、前記保護層に用いることのできる高分子化合物を適
宜使用することができる。さらに、感熱記録層中には、
記録感度を向上させる為に、必要に応じ各種の熱可融性
物質を添加することができるし、又、画像性を向上する
ために各種の充填剤を添加することもできる。これらの
熱可融性物質としては、適当な融点を持つ有機化合物が
挙げられ、例えば、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸
アミド、蜜ロウ、シェラックロウ等の動物性ワックス、
カルナウバロウ等の植物性ワックス、モンタンワックス
等の鉱物性ワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、高級脂肪酸、高級脂肪酸のエステ
ル、ジメチルテレフタレート、ジフェニルフタレート等
の芳香族カルボン酸エステル類、アルキルナフタレン誘
導体、アルキルジフェニル誘導体、アルキルターフェニ
ル誘導体等が用いられる。さらにまた、感熱記録層中に
は、充填剤としての無機及び有機顔料、例えば、クレ
イ、タルク、ケイソウ土、アルミナ、炭酸カルシウム、
硫酸カルシウム、ゼオライト、セルロース微粉末、ポリ
エチレン微粉末、シリコーン樹脂微粉末、フェノール樹
脂微粉末、ベンゾグアナミン樹脂微粉末等を添加し、発
色画像の鮮明性を向上させることができる。その他、必
要に応じて各種の界面活性剤や消泡剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤を添加することができる。
【0016】本発明における感熱記録層は、上記の如き
組成を有するものであり、前記ロイコ染料、顕色剤及び
結着剤、その他必要に応じて添加される化合物からなる
塗料を支持体上に塗布・乾燥して設けられるものである
が、かかる塗料はメディア式湿式分散機等の分散機で粉
砕処理した分散液であって、その被分散体であるロイコ
染料、顕色剤等の粒径が5μm以下、特に好ましくは3
μm以下であることが記録特性上望ましい。
【0017】本発明の感熱記録媒体で使用される支持体
としては、紙、熱可塑性樹脂シート、金属箔、金属板、
金属蒸着シート、金属繊維シート、セラミックシート、
織布、不織布さらにこれらの複合体等特に限定されな
い。本発明において上記支持体上に感熱記録層及び保護
層を形成するには、前記の各層を形成するための材料を
分散又は溶解した塗工液を、ロールコーティング法、ブ
レードコーティング法、スプレーコーティング法、エア
ナイフコーティング法、ロッドバーコーティング法等の
方法により塗布・乾燥することによってなされる。感熱
記録層及び保護層の好ましい塗布量は、感熱記録層で2
〜10g/m2、さらに好ましくは、5〜8g/m2であ
る。また、保護層も同様に2〜10g/m2程度が適当
であるが、さらに好ましくは、3〜8g/m2である。
【0018】また、本発明の感熱記録媒体には、必要に
応じて支持体と感熱記録層との間にアンダー層を設けて
支持体表面の平滑性を高め、画質の鮮明さを向上させる
ことができる。また、支持体の感熱記録層が設けられて
いる面とは反対側の面にバック層を設けることによっ
て、感熱記録媒体の裏面からの各種薬品類の浸透を防止
して感熱記録層の不要な発色や記録画像の消色を防ぐこ
とができる。上記アンダー層及びバック層は、前記の感
熱記録層に用いられる結着剤である各種水溶性又は水分
散性高分子化合物を主成分とし、必要に応じて顔料や各
種添加剤を添加して形成することができる。アンダー層
及びバック層の塗布量は、ともに0.5〜10g/m2
程度が好ましい。なお、アンダー層塗設後にカレンダー
処理を施して、表面平滑性を更に向上させることもでき
る。
【0019】また、本発明の感熱記録媒体は、支持体と
感熱記録層との間もしくは支持体の感熱記録層が設けら
れていない面に磁気記録層を設けることによって、水性
インキに対する優れた印刷適性を有する感熱磁気記録媒
体として例えば乗車券、通行券、駐車券等の券紙類とし
て広範な用途に用いることができるものである。磁気記
録層は、例えばγ−Fe23、Fe34、Co−γ−F
23、BaO・6Fe23等の磁性体を、適当なバイ
ンダー樹脂、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂等の高分子化合物と各種添加剤、溶剤等と混練
・分散して調製した塗料を支持体上に塗布乾燥して設置
すればよい。この際の方法としては、感熱記録層、保護
層を設置するのと同様、各種のコーティング方式の適用
が可能である。また、該磁気記録層に紫外線硬化型バイ
ンダーや電子線硬化型バインダーを使用して耐摩耗性や
耐熱性に優れた磁気記録層を設けることもできる。な
お、磁気記録層上に感熱記録層を設ける場合には、磁気
記録層と感熱記録層の間に磁気記録層の着色を隠ぺいす
るための隠ぺい層を設けることが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、実施例に従って本発明の詳細な説明を
行う。なお、配合を示す部数は全て重量部を表す。 実施例1 感熱記録層用塗料を製造するため、下記組成[A]
[B][C]よりなる分散液を調製した。 [A]液 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 30部 ・メチルセルロース水溶液(固形分濃度5%) 50部 ・水 20部 [B]液 ・4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン 30部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度5%) 50部 ・水 20部 [C]液 ・カオリン 40部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度5%) 40部 ・水 20部
【0021】以上のようにして得られた[A]〜[C]
の分散液を用い、下記配合よりなる感熱記録層用塗料を
調製し、坪量60g/m2の上質紙に乾燥重量7g/m2
となるように塗工し、感熱記録層を設けた。 ・[A]液 30部 ・[B]液 90部 ・[C]液 100部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 150部 次に、保護層として以下の配合よりなる塗料を調製し、
上記の感熱記録層上に乾燥塗布量4g/m2となるよう
に塗工し、本発明の感熱記録媒体を作製した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 (商品名“ゴーセノールT330”、日本合成化学工業社製、 固形分濃度10%) ・ポリアミドエポキシ樹脂 12部 (商品名“スパラミンA301”、東邦化学社製、固形分濃度30%) ・膨潤性雲母水分散液 84部 (商品名“ME−100”、コープケミカル社製、固形分濃度5%) ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0022】実施例2 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製
した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 (商品名“ゴーセノールT330”) ・ポリアミドエポキシ樹脂(商品名“スパラミンA301”) 12部 ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”) 126部 ・[C]液 5部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 実施例3 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製
した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 (商品名“ゴーセノールT330”) ・ポリアミドエポキシ樹脂(商品名“スパラミンA301”) 12部 ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”) 168部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0023】実施例4 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製
した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 80部 (商品名“ゴーセノールT330”) ・ポリアミドエポキシ樹脂(商品名“スパラミンA301”) 10部 ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”) 168部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 4部 実施例5 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製
した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・メラミン系樹脂耐水化剤 4.5部 (商品名“スミレーズSR613”、住友化学工業社製、 固形分濃度80%) ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”) 80部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0024】実施例6 保護層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタイト水
分散液(商品名“SWN”、コープケミカル社製、固形
分濃度5%)を使用した以外は、実施例1と全く同様に
して本発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例7 保護層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタイト水
分散液(商品名“SWF”、コープケミカル社製、固形
分濃度5%)を使用した以外は、実施例2と全く同様に
して本発明の感熱記録媒体を作製した。
【0025】実施例8 保護層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタイト水
分散液(商品名“SWN”)を使用した以外は、実施例
3と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例9 保護層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタイト水
分散液(商品名“SWN”)を使用した以外は、実施例
4と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製した。
【0026】実施例10 支持体として137g/m2の上質紙を用い、感熱記録
層が設けられる面の反対側の面に、あらかじめ下記組成
の磁気記録層用塗料を用いて厚さ13μmの磁気記録層
が設けられている以外は、実施例1と全く同様にして磁
気記録層を有する本発明の感熱記録媒体を作製した。 ・バリウムフェライト (保磁力3000エルステッド、平均粒径0.6μm) 100部 ・ポリエステル系樹脂 (バイロン200、東洋紡績社製) 40部 ・カーボンブラック (三菱カーボン#40、三菱化成社製) 5部 ・レシチン 2部 ・メチルエチルケトン 150部 ・トルエン 180部
【0027】実施例11 保護層用塗料として実施例3と同じ塗料を使用した以外
は、実施例10と全く同様にして磁気記録層を有する本
発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例12 保護層用塗料として実施例6と同じ塗料を使用した以外
は、実施例10と全く同様にして磁気記録層を有する本
発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例13 保護層用塗料として実施例8と同じ塗料を使用した以外
は、実施例10と全く同様にして磁気記録層を有する本
発明の感熱記録媒体を作製した。
【0028】比較例1 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒体を作製
した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 (商品名“ゴーセノールT330”) ・[C]液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 比較例2 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒体を作製
した。 ・ポリビニルピロリドンK−90水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・[C]液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0029】比較例3 保護層用塗料として下記組成のものを使用した以外は、
実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒体を作製
した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 (商品名“ゴーセノールT330”) ・ポリアミドエポキシ樹脂(商品名“スパラミンA301”) 12部 ・絹雲母(商品名“ミクロクリーン”、同和鉱業社製) 4.2部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 比較例4 保護層用塗料として、下記組成のものを使用した以外
は、実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒体を
作製した。 ・カルボキシル変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 (商品名“ゴーセノールT330”) ・ポリアミドエポキシ樹脂(商品名“スパラミンA301”) 1.7部 ・炭酸カルシウム 4.2部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0030】上記、実施例1〜13及び比較例1〜4で
得られた感熱記録媒体について、以下の方法で各項目に
ついて評価を行った結果を表1に示した。 <記録特性>松下電子部品(株)社製の感熱印字装置に
て印加電力0.5W/ドット、パルス巾1.0msec
で記録し、黒ベタ部の濃度をマクベス反射濃度計RD−
914で測定し、記録濃度を評価した。 <印刷適性>水性インキを使用したスタンプを使用し、
保護層上にスタンプ印字して10秒後に指先で印字部を
摩擦して乾燥性、定着性を評価した。摩擦により印字が
ほとんど取られないものを○、印字がかなり取られるも
のを△、印字がほとんど取られ実用に耐えないものを×
とした。
【0031】<耐ブロッキング性>30℃80%RHの
環境下において、感熱記録媒体を20枚重ねて荷重60
kg/m2の条件で24時間放置し、塗面のブロッキン
グの試験を行った。ブロッキングがほとんどなく実用上
全く問題のないものを○、ブロッキングが発生したもの
を×とした。 <保護層のバリヤー性>保護層表面にメチルアルコール
を塗布して、保護層の耐薬品バリヤー性の試験を行っ
た。バリヤー性不良の場合には、メチルアルコールが浸
透して感熱記録層に達し発色を生じるので、目視により
保護層のバリヤー性を評価した。発色が全く認められな
いものを○、発色が認められたものを×とした。
【0032】
【表1】 表1より明かなように、本発明の感熱記録媒体は、記録
特性、ブロッキング性、バリヤー性等の特性を損ねるこ
となく、水性インキに対する良好な印刷適性を有してい
る優れた感熱記録媒体であることが確認された。また、
実施例10〜13で得られた感熱磁気記録媒体について
は、さらに感熱記録機構を有する金券用券売機に適用
し、所定の磁気情報の書き込み、読み取り及び残金表示
額を感熱記録面に施したところ実用上、全く支障のない
ことが確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明の感熱記録媒体は、記録特性、耐
薬品性、耐水性、耐ブロッキング性等の必要特性を損ね
ることなく、水性インキに対する印刷適性が良好である
という優れた効果を有するものである。また、本発明の
感熱記録媒体に磁気記録層を設けることによって、水性
インキに対する優れた印刷適性を有する感熱磁気記録媒
体として、例えば乗車券、通行券、駐車券等の券紙類と
して広範な用途に用いることができるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に、感熱記録層
    及び保護層を順次積層してなる感熱記録媒体において、
    該保護層が水溶性又は水分散性の高分子化合物と下記一
    般式(1)で示される化合物から選ばれた少なくとも一
    種の雲母類とを含有することを特徴とする感熱記録媒
    体。 (Na、Li)mMgnLi6-2n-mSi410(F、OH)2 (1) [式中、mは1/3〜1、nは2〜8/3の範囲の数を
    表す]
  2. 【請求項2】 前記雲母類の配合割合が、保護層の全固
    形分中で5〜60重量%であることを特徴とする請求項
    1記載の感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記水溶性又は水分散性の高分子化合物
    がカルボキシル変性ポリビニルアルコールであり、か
    つ、架橋剤としてポリアミドエポキシ樹脂が併用されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の感熱記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 支持体と感熱記録層との間もしくは支持
    体の感熱記録層が設けられていない面に、磁気記録層が
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至3記載の
    感熱記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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