JPH06220344A - 水溶性硫黄染料、その製造方法および用途 - Google Patents

水溶性硫黄染料、その製造方法および用途

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JPH06220344A
JPH06220344A JP5250727A JP25072793A JPH06220344A JP H06220344 A JPH06220344 A JP H06220344A JP 5250727 A JP5250727 A JP 5250727A JP 25072793 A JP25072793 A JP 25072793A JP H06220344 A JPH06220344 A JP H06220344A
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sulfur
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black
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Wolfgang Bauer
ウオルフガング・バウアー
Gert Dr Nagl
ゲルト・ナグル
Willi Steckelberg
ウイーリ・シユテッケルベルク
Josef Ritter
ヨーゼフ・リッター
Wilhelm Mauelshagen
ウイルヘルム・マウエルスハーゲン
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 〔式中、例えば、Fは、C.I.ロイコサルファーブラ
ック1の染料発色団であり、R1 は水素、アルキルであ
り、M+ はアルカリ金属カチオンでありそして、nは、
当該染料が5〜20重量%のCOO- 基を含むような大き
い数である。〕で表される、黒色の水溶性硫黄染料。 【効果】 上記染料は、特に、記録液の製造に適して
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式I
【0002】
【化8】 〔式中、Fは、C.I.サルファーまたはロイコサルフ
ァーブラック1、C.I.ナンバー53185;C.
I.サルファーまたはロイコサルファーブラック2、
C.I.ナンバー53195;C.I.サルファーまた
はロイコサルファーブラック5、C.I.ナンバー53
205;C.I.サルファーブラック6、C.I.ナン
バー53295;C.I.サルファーブラック7、C.
I.ナンバー53300;C.I.サルファーまたはロ
イコサルファーブラック10、C.I.ナンバー531
90;C.I.サルファーブラック11、C.I.ナン
バー53290、またはC.I.サルファーまたはロイ
コサルファーブラック12、C.I.ナンバー5320
0の染料発色団であり、R1 は水素または(C1 〜C4
−)−アルキルであり、M+ はアルカリ金属カチオンお
よび/または、式II
【0003】
【化9】 (式中、R2 、R3 、R4 は、水素、(C1 〜C4 )ア
ルキル、(C2 〜C4 )アルケニル、2−ヒドロキシプ
ロピル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキ
シプロピル、−(CH2 CH2 NH)p −CH2 CH2
NH2 、−(CH 2 CH2 O)m −R5 、2−アミノエ
チル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、また
は、基R2 、R3 、R4 の中の2または3つは、それら
が結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ環を形
成し、それはさらにヘテロ原子またはヘテロ原子基を含
むこともでき、R5 は水素または(C1 〜C4 −)アル
キルであり、pは1〜10の数であり、mは1〜10の
数である。)で表されるアンモニウムカチオンであり、
そしてnは染料Iが5〜20重量%のCOO- 基を含む
ような大きい数である。〕で表される黒色の水溶性硫黄
染料に関する。
【0004】本発明はまた、式Iで表される本発明によ
る硫黄染料の製造方法およびその使用ならびに記録液に
関する。基R1 〜R5 は同一または異なることができ
る。R1 〜R5 のアルキル基およびR2 〜R4 のアルケ
ニル基は直鎖または分枝であることができる。
【0005】R1 のアルキル基としては、メチルまたは
エチルが好ましい。M+ のアルカリ金属カチオンとして
は、特に、Li+ 、Na+ およびK+ 、特に好ましくは
Na+ が考慮される。本発明による染料I中、M+ は、
アルカリ金属カチオン系列からの単一カチオンかまたは
式IIで表されるアンモニウムカチオンであり得るが、
これらのカチオンの混合物であることもできる。本発明
による式Iで表される染料中には、式IIで表される種
々のアンモニウムカチオンおよび/または種々の基R1
も存在し得る。
【0006】式IIで表されるカチオン中、基R2 、R
3 またはR4 の中の1つが水素であり、残りの2つの基
がアルキルである場合、2つのアルキル基は好ましくは
メチルまたはエチルである。
【0007】基R2 〜R4 の中の2または3つが、それ
らが結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ環を
形成する場合、ヘテロ環は飽和、不飽和または芳香族で
あることができ、原子Xに加えて、別のヘテロ原子、例
えば、−O−、−N=またはヘテロ原子基、例えば、−
NH−、−N(アルキル)、特に−N(C1 〜C4 アル
キル)−を含むこともでき、また、縮合環を有すること
もできる。ヘテロ環は、特に、場合により縮合芳香族6
員環を含む、5員または6員環である。
【0008】好ましい本発明による式Iで表される染料
は、7〜15重量%の−COO- 基含有率を有する。特
に好ましくは本発明による式Iで表される染料は、Fと
してC.I.ロイコサルファーブラック1の染料発色団
を含む。
【0009】上述したような単一または混合カチオンを
含み得る、一般式Iで表される本発明による染料は、式
III(式中F- はロイコ形のC.I.サルファーブラ
ック1、2、5、6、7、10、11または12の染料
発色団である。)で表される硫黄染料を、アルカリ性媒
体中で、式IVで表されるα−ハロゲンカルボン酸また
はそのアルカリ金属塩と反応させることにより製造で
き、その際、以下の反応が進行する:
【0010】
【化10】 式中、Y+ はアルカリ金属カチオン、好ましくはNa+
であり、Xは塩素または臭素でありそしてR1 およびn
は上述の意味を有する。
【0011】反応は、通常、水性媒体中で7〜14、好
ましくは9〜11のpHで、30〜120℃、好ましく
は40〜100℃の温度で行われる。当該反応の際に、
式IIIで表される種々の染料の混合物および/または
式IVで表される種々のα−ハロゲンカルボン酸の混合
物および/またはそれらのアルカリ金属塩も使用でき
る。
【0012】式IIIで表されるロイコ染料は既知であ
る。ロイコサルファー染料C.I.ロイコサルファーブ
ラック1、C.I.ナンバー53185を合成する場
合、2,4−ジニトロフェノールまたはそのナトリウム
塩(それは、1−クロロ−2,4−ジニトロベンゼンの
アルカリ性加水分解によってその場で製造できる)を、
例えば、ナトリウムポリスルフィドと共に、水溶液状態
で、110℃〜120℃で48時間〜72時間、還流下
に加熱する(例えば、カラーインデックス、第3版、第
4巻(1971)、第4485頁、およびそこで引用さ
れている文献を参照)。
【0013】ロイコサルファー染料 C.I.ロイコサルファーブラック2、C.I.ナンバ
ー53195、C.I.ロイコサルファーブラック5、
C.I.ナンバー53205、C.I.ロイコサルファ
ーブラック10、C.I.ナンバー53190および
C.I.ロイコサルファーブラック12、C.I.ナン
バー53200も、C.I.ロイコサルファーブラック
1と同様に製造される。その際、2,4−ジニトロフェ
ノールの代わりに、C.I.ロイコサルファーブラック
2の場合には、2,4−ジニトロフェノールとピクリン
酸またはピクラミン酸との混合物;C.I.ロイコサル
ファーブラック5の場合には、ピクリン酸またはピクラ
ミン酸;C.I.ロイコサルファーブラック10の場合
には、2,4−ジニトロフェノールとp−アミノフェノ
ールとの混合物;C.I.ロイコサルファーブラック1
2の場合には、2,4−ジニトロフェノールとp−
(2,4−ジニトロ−アニリノ)−フェノールとの混合
物;を使用する(例えば、カラーインデックス、上記引
用文中、第4485頁および第4486頁、およびそこ
で引用されている文献を参照)。
【0014】C.I.ロイコサルファーブラック11、
C.I.ナンバー53290を製造する場合には、少量
のフェノールおよび4,4’−イミノジフェノールに加
えて、p−2−ナフチルアミノフェノールを、ブタノー
ル中のナトリウムポリスルフィドの溶液中で、108℃
で30時間還流して加熱する(例えば、カラーインデッ
クス、上記引用文中、第4490頁、およびそこで引用
されている文献、特にBios Final Report No. 983, 第
59、117〜129頁を参照)。C.I.ロイコサル
ファーブラック6、C.I.ナンバー53295、C.
I.ロイコサルファーブラック7、C.I.ナンバー5
3300は同様に製造され、その際、p−2−ナフチル
アミノフェノールに加えて、C.I.ロイコサルファー
ブラック6の場合には、少量のp−ニトロフェノールお
よび2,4−ジアミノトルエンが、また、C.I.ロイ
コサルファーブラック7の場合には、少量のp−(3−
カルバゾリルアミノ)−フェノールおよびp−ニトロフ
ェノールが同様に使用される(カラーインデックス、上
記引用文中、第4491頁および第4490頁、および
そこで引用されている文献を参照)。
【0015】本発明による硫黄染料Iを製造する際に出
発物質として必要な式IIIで表されるロイコサルファ
ー染料はしかし、硫黄染料C.I.サルファーブラック
1、C.I.ナンバー53185、C.I.サルファー
ブラック2、C.I.ナンバー53195、C.I.サ
ルファーブラック5、C.I.ナンバー53205、
C.I.サルファーブラック6、C.I.ナンバー53
295、C.I.サルファーブラック7、C.I.ナン
バー53300、C.I.サルファーブラック10、
C.I.ナンバー53190、C.I.サルファーブラ
ック11、C.I.ナンバー52290、C.I.サル
ファーブラック12、C.I.ナンバー53200か
ら、還元剤、例えば、Na2 Sおよび/またはNaH
S、および/またはナトリウムホルムアルデヒドスルホ
キシラートおよび/または亜ジチオン酸ナトリウムおよ
び/またはグルコースを用いてそれ自体既知の反応によ
って同様に製造され得る。
【0016】C.I.ロイコサルファーブラック1は、
同様に、可溶化したC.I.サルファーブラック1、
C.I.ナンバー53186から、還元剤を用いて得る
ことができる(例えば、Rev. Pure Appl. Chem. 12
72(1962)を参照)。
【0017】出発物質として必要な式IIIで表される
ロイコサルファー染料が、対応する硫黄染料の還元によ
って製造される場合、その時、反応(1)を還元と同時
に行うこともできる。
【0018】式IIIで表されるロイコサルファー染料
の構造は、未だ詳細に知られていない。おそらく種々の
染料の混合物である。C.I.ロイコサルファーブラッ
ク1について、構造VIおよびVII(K. Venkatarama
n "The Chemistry of Synthetic Dyes", 第II巻,第
1090頁,(1952))、ならびに、構造VIII
(F. Gordon & P. Gregory "Organic Chemistry in Col
or", 第16頁,Springer Verlag (1983))が提
案されている:
【0019】
【化11】 ロイコサルファー染料の合成の際に生じる反応混合物
は、場合により水で希釈した後、(1)による本発明に
よる染料の合成に直接使用され得る。
【0020】式IVで表されるα−ハロゲンカルボン酸
として好ましくは、α−クロロ−またはα−ブロモ−酢
酸、α−クロロ−またはα−ブロモ−プロピオン酸およ
びα−クロロ−またはα−ブロモ−酪酸が使用される。
α−ハロゲンカルボン酸は、そのアルカリ金属塩、特に
そのナトリウム塩の形で使用することもできる。
【0021】使用される式IIIで表されるロイコサル
ファー染料がしばしば有機出発物質、例えば、2,4−
ジニトロフェノールから直接製造されるので、反応
(1)の際に使用される式IVで表されるα−ハロゲン
カルボン酸またはそのアルカリ金属塩の量は、ロイコサ
ルファー染料の出発物質、例えば、2,4−ジニトロク
ロロベンゼンに関連づけることが適当である。この、式
IIIで表されるロイコサルファー染料の合成の際に使
用される有機出発物質(それは種々の有機化合物の混合
物を同様に意味し得る)1モルに対して、または、式I
IIで表されるロイコサルファー染料1重量部に対し
て、α−ハロゲンカルボン酸またはそのアルカリ金属塩
の使用量は、例えば0.4〜2モルのα−ハロゲンカル
ボン酸またはそのアルカリ金属塩、好ましくは0.5〜
1.5モル、そして非常に特に好ましくは0.6〜1.
3モルの広い範囲で変動し得る。
【0022】本発明による染料は、合成の際に、通常、
式Iaで表されるアルカリ金属塩、好ましくはナトリウ
ム塩として、製造から生じる塩、例えば、塩化物、硫酸
塩、亜硫酸塩またはチオ硫酸塩、特に塩化ナトリウム、
硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはチオ硫酸ナト
リウムをなお含む水溶液状態で生じる。
【0023】塩のない形の式Iaで表される染料の製造
のためには、塩は、透析または膜ろ過によって除去され
得、塩のない染料が、脱塩した水溶液から、通常の方法
で単離され得る。
【0024】代わりに、本発明による染料を、最初に得
られる、式Iaで表されるアルカリ金属塩の水溶液か
ら、0〜5、好ましくは2〜4のpH値に調整すること
によって、式Ib
【0025】
【化12】 で表される難溶性の染料酸として析出させ、そして、そ
れ自体既知の方法で、例えば、ろ過によって分離しそし
て単離する。pHの調整は、この際、適当な酸で、例え
ば、鉱酸、例えば、塩酸、硫酸またはリン酸を用いて行
われ得る。
【0026】式Ibで表される染料酸の難溶性のため
に、上述の無機塩が容易に除去できて生成物Ibを塩の
ない形で得ることができる。式Ibで表される染料酸と
アルカリ金属水酸化物および/またはアルカリ金属炭酸
塩および/またはアルカリ金属重炭酸塩および/または
式VIII
【0027】
【化13】 で表されるアミンとの続く反応によって、本発明による
式Iで表される染料を得ることができる。この反応は中
和であり、通常、水中で行われる。
【0028】アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸
塩またはアルカリ金属重炭酸塩としては特に、リチウ
ム、ナトリウムまたはカリウムの水酸化物、炭酸塩また
は重炭酸塩が使用される。中和のために、種々の水酸化
物、炭酸塩、重炭酸塩および/または式VIIIで表さ
れるアミンの混合物も使用できる。これによって、本発
明による式Iで表される染料中に含まれるカチオンM+
は広範囲に変えられ得る。
【0029】式VIIIで表されるアミンとして、例え
ば、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン;イ
ソブチルアミン、s−ブチルアミン、t−ブチルアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、アリルアミン、ジメチルアミノ
エチルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、(ジブ
チル)(2−ヒドロキシエチル)アミン、エチレンジアミ
ン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロ
パン、1−アミノ−2−ヒドロキシプロパン、1−アミ
ノ−2,3−ジヒドロキシプロパン、1−ジメチルアミ
ノ−2,3−ジヒドロキシプロパン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、ピリジン、ピロリジ
ン、N−メチルピロリジン、N−ヒドロキシエチルピロ
リジン、ピペリジン、N−ヒドロキシエチルピペリジ
ン、モルホリン、N−ヒドロキシエチルモルホリンが適
している。
【0030】式Ia中のFが、C.I.ロイコサルファ
ーブラック6、7または11の染料発色団である場合、
反応(1)の際に、緑がかったまたは暗緑色の化合物I
aの溶液が得られ、その中で、ロイコ形で存在する染料
発色団Fを、それ自体既知の方法で酸化することによっ
て、C.I.サルファーブラック6、7または11の黒
色染料発色団に変換されなければならない。この酸化の
ためには、例えば、硫黄染料の製造または硫黄染料を用
いる染色から、硫黄染料をロイコ形から実際の染料形に
変換するために知られている全ての酸化剤、従って、例
えば、臭素、ヨウ素、亜塩素酸ナトリウム、バナジン酸
塩で触媒される弱酸性溶液状態の臭素酸ナトリウム、し
かし好ましくは酸性または好ましくはアルカリ性の水性
相中の過酸化水素が適している。このようなロイコ形か
ら実際の染料形への発色団の変換は、化合物Ia中でF
がC.I.ロイコサルファーブラック1、2、5、10
または12である場合には不要であるが、しかし、所望
であれば行うことができる。水性相中の過酸化水素を用
いる好ましい酸化は、常温またはわずかにだけ高い温度
で有利に行われる。染料発色団C.I.ロイコサルファ
ーブラック6、7および11の場合に行われる、およ
び、別の染料発色団の場合に所望であれば行われる酸化
は、透析または膜ろ過による脱塩後に、または、染料酸
Ibを析出させ次いで中和して染料Iにした後にはじめ
て行うこともできる。
【0031】本発明による式Iで表される黒色染料は、
非常に良好な水溶解性を有しており、また、優れた耐光
堅牢性および水堅牢性を示す。それ故特に、当該染料
は、通常の方法による綿、ポリアミド、紙、皮革および
木材の染色および捺染のために適しており、黒色の染色
および捺染をつくり出す。
【0032】本発明による式Iで表される染料は、特
に、文字を筆記用インクおよび記録液の製造に、特に、
インクジェット捺染法に適している。インクジェット捺
染法、および、その際使用されるインクおよび記録液に
課せられる要求は、例えば、Kirk-Othmer, Encyclopedi
a of Chemical Technology,第3版,第20巻(198
2),153〜156に、また、Ullmann's Encycloped
ia of Industrial Chemistry, 第5版,第A13巻(1
989),588〜594に記載されている。
【0033】本発明による式Iで表される染料を用いて
製造できるインクおよび記録液は、濃縮形でさえすぐれ
た貯蔵安定性を、また、すぐれた捺染特性、特に、良好
な応答−および射出挙動、良好な液滴形成およびすぐれ
た像特性を、特に、密度、色相、コントラスト、水堅牢
性、耐候堅牢性および耐候堅牢性に関して、有してい
る。
【0034】インクジェット捺染法のためのインクは、
一般式Iで表される1種またはそれ以上の染料の水溶液
からなる。当該インクは、水と混和できる1種またはそ
れ以上の溶剤をも含むことができる。このような水と混
和できる溶剤として、特に、(C1 〜C4 )アルカノー
ル、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、s−ブタノール;アミ
ド、例えば、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセ
トアミド;ケトンまたはケトンアルコール、例えば、ア
セトンまたはジアセトンアルコール;さらにグリコール
およびグリコールエーテル、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコールが考慮される。当該インクはな
お1種またはそれ以上の別の染料も含むことができる。
当該染料はなお1種またはそれ以上の助剤、例えば、生
態環境破壊物質(Biozide) 、伝導塩、または、電気抵抗
を調整するための剤、例えば、塩化リチウム、塩化ナト
リウム、硫酸ナトリウム、塩化アンモニウム、腐食抑制
剤、増粘剤、または粘度に影響を与えるための剤、例え
ば、セルロース誘導体、ポリビニルアルコールまたは水
溶性樹脂、界面活性剤、例えば、陽イオン、陰イオンま
たは非イオンの界面活性剤、従って、例えば、ジエタノ
ールアミンまたはトリエタノールアミン、pH値を調整
するための剤、特に、緩衝剤、湿潤剤などを含むことも
できる。
【0035】インク中の本発明による式Iで表される染
料の量は、像の所望の光学密度に従う。一般に、インク
は、0.5〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量
%の1種またはそれ以上の、式Iで表される水溶性硫黄
染料を含む。通常、染料および場合により存在する助剤
に加えて、インクは、10〜95重量%の水および0〜
70重量%、好ましくは0.5〜70重量%の1種また
はそれ以上の水と混和できる溶剤を含む。
【0036】インクまたは記録液の製造のために、本発
明による式Iで表される染料、特に、C.I.ロイコサ
ルファーブラック1から製造される本発明による染料─
─それは好ましくは7〜15重量%の−COO- 基含有
率を有する──は水に溶解することができ、場合により
次いで別の成分、溶剤、助剤などを添加でき、次いでろ
過することができる。染料酸Ibの中和の場合に生じ
る、本発明による染料Iの水溶液は、場合により、さら
に別の溶剤および/または助剤および/または染料の添
加およびろ過の後に、インクまたは記録液として直接使
用できる。
【0037】
【実施例】例1 202.6gの2,4−ジニトロクロロベンゼンから既
知の方法で製造された、C.I.ロイコサルファーブラ
ック1の25%濃度の溶液769.4g(例えば、Fier
z-David, Blanger: Grundlegende Operationen der Far
benchemie,第8版(1952), 329〜330を参
照)に500mlの水を、そして60℃で、145.6
gのナトリウムモノクロロアセタートを700mlの水
に溶解した溶液を添加する。60℃で2時間攪拌し、染
料酸を析出させるために、32%濃度の水性塩酸15
9.0gをpH値が2になるまで添加する。析出した染
料酸をろ過により単離し、3リットルの水で塩がなくな
るまで洗浄する。生成物を、1750mlの脱イオン水
中で攪拌し、そして10N苛性ソーダ溶液68mlでp
H8に調整する。得られた塩のない染料溶液を、100
℃で、重量が一定になるまで乾燥する。収量:242.
6gの黒色粉末、水に溶けやすい。
【0038】水中の吸収スペクトル:λmax :610n
m。 COO- 含有率:10.5重量%。例2 例1の手順に従って行うが、しかし、145.6gのナ
トリウムモノクロロアセタートを700mlの水に溶解
した溶液の代わりに、87.4gのナトリウムモノクロ
ロアセタートを400mlの水に溶解した溶液を使用
し、従って、227.3gの黒色粉末が得られ、それ
は、同様に水に溶けやすい。
【0039】水中の吸収スペクトル:λmax :615n
m。 COO- 含有率:8.3重量%。例3 例1に記載の手順を、174.8gのナトリウムモノク
ロロアセタートを800mlの水に溶解した溶液を用い
て(145.6gのナトリウムモノクロロアセタートを
700mlの水に溶解した溶液の代わりに)繰り返す。
【0040】収量:252.6gの黒色粉末、水に溶け
やすい。 水中の吸収スペクトル:λmax :615nm。 COO- 含有率:13.7重量%。
【0041】例4 例1に示された手順を繰り返す。但し、145.6gの
ナトリウムモノクロロアセタートを700mlの水に溶
解した溶液の代わりに、163.1gのナトリウム−α
−クロロプロピオナートを800mlの水に溶解した溶
液を用いる。
【0042】263.1gの、水に溶けやすい黒色粉末
が得られる。 水中の吸収スペクトル:λmax :605nm。 COO- 含有率:9.9重量%。
【0043】以下の表に、例1の手順により製造できる
一般式Iで表される別の本発明による染料を示す。表の
第2欄に、染料酸の中和に使用されるアルカリ金属水酸
化物または式VIIIで表されるアミンを列挙する。
【0044】 例 アルカリ金属水酸化物または式VIIIで表されるアミン ──────────────────────────────────── 5 水酸化リチウム 6 水酸化カリウム 7 アンモニア 8 アンモニア/水酸化ナトリウム(1:1) 9 エタノールアミン 10 ジエタノールアミン 11 トリエタノールアミン 12 メチルアミン 13 ジメチルエタノールアミン 14 ジメチルアミンエトキシエタノール [(CH3)2NCH2CH2OCH2CH2OH] 15 イソプロピルアミン 16 ブチルアミン 17 ジブチルエタノールアミン 18 1−ジメチルアミノ−2,3−ジヒドロキシプロパン [(CH3)2NCH2CHOHCH2OH] 19 ピリジン 20 ピロリジン 21 N−ヒドロキシエチルピロリジン 22 ピペリジン 23 N−ヒドロキシエチルピペリジン 24 モルホリン 25 N−ヒドロキシエチルモルホリン 26 トリエチレンテトラミン例27 インクジェット法のための記録液は、以下の処方に従っ
て製造され得る: 式Iで表される染料: 5〜15重量% n−プロパノール: 5〜10重量% ジエチレングリコール: 10〜20重量% 水: 計 100重量% 染料を水に溶解し、この溶液に、n−プロパノールおよ
びジエチレングリコールを混和し、水で100重量%に
しそしてろ過する。
【0045】例28 例1の手順を繰り返し、得られる染料酸を1750ml
の脱イオン水中で68mlの10N苛性ソーダ溶液で中
和することによって得られる染料溶液に、43.0gの
35%濃度の過酸化水素を添加する。さらに6時間25
〜30℃で攪拌する。その際、粘度の増加とpH値の8
から6.4への低下が観察される。
【0046】染料溶液を次いで重量が一定になるまで減
圧下に80℃で乾燥する。 収量:225.1gの黒色粉末 水中の吸収スペクトル:λmax :590nm。
【0047】COO- 含有率:10.6重量%。例29 104gのC.I.サルファーブラック11(製造につ
いては、カラーインデックス、第4巻、第3版(197
1); Bios Final Report No. 983, 第59, 117〜1
29頁を参照)を1リットルの水に懸濁させ、144m
lの10N苛性ソーダ溶液および62.4gの60%濃
度の硫化ナトリウムを添加する。次いで反応混合物を9
5℃〜100℃で2時間攪拌する。次いで、120.8
gのナトリウムモノクロロアセタートを250mlの水
に溶解した溶液を添加し、60℃で2時間攪拌する。2
12gの30%濃度の塩酸を添加してpH3にすること
によって、染料酸の析出が起こった。析出した染料酸を
ろ過し、2リットルの水で塩がなくなるまで洗浄する。
得られるプレスケークを800mlの水に投入し、16
mlの10N苛性ソーダ溶液でpH7.5に調整する。
次いで、この暗緑色の溶液に20gの35%濃度の過酸
化水素を加え、2時間攪拌し、生じた黒色染料溶液を減
圧下に80℃で乾燥する。
【0048】収量:96.8gの黒色粉末 水中の吸収スペクトル:λmax :570nm。 COO- 含有率:7.4重量%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイーリ・シユテッケルベルク ドイツ連邦共和国、ホフハイム/タウヌ ス、ゴールトグラベンシユトラーセ、24 (72)発明者 ヨーゼフ・リッター ドイツ連邦共和国、バート・ゾーデン、ハ イングラベンシユトラーセ、17アー (72)発明者 ウイルヘルム・マウエルスハーゲン ドイツ連邦共和国、バート・カムベルク、 フォルム・グレンツグラベン、12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中、 Fは、C.I.サルファーまたはロイコサルファーブラ
    ック1、C.I.ナンバー53185;C.I.サルフ
    ァーまたはロイコサルファーブラック2、C.I.ナン
    バー53195;C.I.サルファーまたはロイコサル
    ファーブラック5、C.I.ナンバー53205;C.
    I.サルファーブラック6、C.I.ナンバー5329
    5;C.I.サルファーブラック7、C.I.ナンバー
    53300;C.I.サルファーまたはロイコサルファ
    ーブラック10、C.I.ナンバー53190;C.
    I.サルファーブラック11、C.I.ナンバー532
    90、またはC.I.サルファーまたはロイコサルファ
    ーブラック12、C.I.ナンバー53200の染料発
    色団であり、 R1 は水素または(C1 〜C4 )−アルキルであり、 M+ はアルカリ金属カチオンおよび/または、式II 【化2】 (式中、R2 、R3 、R4 は、水素、(C1 〜C4 )ア
    ルキル、(C2 〜C4 )アルケニル、2−ヒドロキシプ
    ロピル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキ
    シプロピル、−(CH2 CH2 NH)p −CH2 CH2
    NH2 、−(CH 2 CH2 O)m −R5 、2−アミノエ
    チル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、また
    は、 基R2 、R3 、R4 の中の2または3つは、それらが結
    合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ環を形成
    し、それはさらにヘテロ原子またはヘテロ原子基を含む
    こともでき、 R5 は水素または(C1 〜C4 )アルキルであり、 pは1〜10の数であり、 mは1〜10の数である。)で表されるアンモニウムカ
    チオンであり、そしてnは染料Iが5〜20重量%のC
    OO- 基を含むような大きい数である。〕で表される黒
    色の水溶性硫黄染料。
  2. 【請求項2】 C.I.ロイコサルファーブラック1の
    染料発色団から得られる、請求項1記載の水溶性硫黄染
    料。
  3. 【請求項3】 染料分子中に7〜15重量%のカルボキ
    シル基が存在する、請求項1または2記載の水溶性硫黄
    染料。
  4. 【請求項4】 式III 【化3】 〔式中、 F- は、C.I.ロイコサルファーブラック1、2、
    5、6、7、10、11または12の染料発色団であ
    り、そしてY+ はアルカリ金属カチオンである。〕で表
    される硫黄染料を、式IV 【化4】 〔式中、 Xは塩素または臭素であり、そしてR1 は水素または
    (C1 〜C4 )アルキルである。〕で表されるα−ハロ
    ゲンカルボン酸またはそのアルカリ金属塩と反応させ、
    そして、所望であれば、得られる式Ia 【化5】 で表される染料を透析または膜ろ過して脱塩するかまた
    は水溶液状態で0〜5のpH値に調整し、その際析出す
    る式Ib 【化6】 で表される染料酸を分離しそしてアルカリ金属水酸化
    物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸塩および
    /または式VIII 【化7】 〔式中、 R2 、R3 およびR4 は請求項1で示された意味を有す
    る。〕で表されるアミンと反応させて、式Iで表される
    染料とし、その際、式Ia中のFが、C.I.ロイコサ
    ルファーブラック6、7または11の染料発色団である
    場合には、染料Iaまたは、染料酸Ibの析出およびそ
    れに続くアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、
    アルカリ金属重炭酸塩および/または式VIIIで表さ
    れるアミンとの反応後に生じる染料Iを酸化し、また
    は、式Ia中のFが、C.I.ロイコサルファーブラッ
    ク1、2、5、10または12の染料発色団である場合
    には、染料Iaまたは染料Iを所望であれば酸化するこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項またはそ
    れ以上に記載の硫黄染料の製造方法。
  5. 【請求項5】 染料C.I.ロイコサルファーブラック
    1、C.I.ナンバー53185が使用される、請求項
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項またはそれ
    以上に記載の水溶性硫黄染料を、綿、ポリアミド、紙、
    木材または皮革の染色および捺染に、ならびに、筆記用
    インクおよび記録液の製造に、特に、インクジェット法
    に使用する方法。
  7. 【請求項7】 特にインクジェット捺染法のための、水
    溶液中に請求項1〜3のいずれか1項またはそれ以上に
    記載の染料Iを含む記録液。
  8. 【請求項8】 0.5〜20重量%、好ましくは0.5
    〜15重量%の式Iで表される染料を含む、請求項7記
    載の記録液。
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