JPH06232682A - 弾性表面波共振子及び弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波共振子及び弾性表面波フィルタ

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JPH06232682A
JPH06232682A JP2001793A JP2001793A JPH06232682A JP H06232682 A JPH06232682 A JP H06232682A JP 2001793 A JP2001793 A JP 2001793A JP 2001793 A JP2001793 A JP 2001793A JP H06232682 A JPH06232682 A JP H06232682A
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JP
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surface acoustic
acoustic wave
resonator
filter
electrode
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JP2001793A
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Inventor
Kazushi Watanabe
一志 渡辺
Norio Hosaka
憲生 保坂
Hideo Onuki
秀男 大貫
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SAW共振子の共振周波数と反共振周波数と
の間でのモ−ド結合と見られる不要スプリアスがないS
AW共振子およびSAW共振子を組み合わせた共振子型
フィルタならびに通過域特性の良好なSAWフィルタを
提供する。 【構成】 圧電性基板1上に金属膜からなるすだれ状電
極2,3,4を有する弾性表面波共振子もしくは圧電性
基板上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面
波共振子を複数個バスバ−により直列に接続した多段型
弾性表面波共振子において、前記共振子の開口長W1と
共振子を構成するすだれ状電極の電極指非交差部W2の
比を14以上(W1/W2≧14)とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝搬波動のモード結合
によるスプリアスを低減した弾性表面波共振子、また
は、弾性表面波フィルタ、ならびに、弾性表面波共振子
型フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波共振子は、UHF、VHF帯
での水晶振動子に比べ、基本発振が可能で、小型化、高
Qを実現できることから、各種通信装置、家電製品に適
用されている。弾性表面波共振子の基本的な構成は大き
く分けると、入出力用すだれ状電極(以下、IDTとい
う)の両側に反射器を設けたキャビティ型、反射器を設
けないIDT型の2つがある。またこの弾性表面波共振
子の基板材料として、水晶基板が、温度特性の点から数
多く用いられている。特開平2−75215号公報に
は、近接して配置した2つの弾性表面波共振子を弾性的
に結合させた場合、対称モードと反対称モードの2つの
振動モードが生じること、この対称モードの共振周波数
と反対称モードの反共振周波数を一致させ所望の特性の
多重モード共振器型弾性表面波フィルタを得ることにつ
いて述べられており、IDTの端部に、弾性表面波の伝
搬方向に直角方向に伸びる導体パタ−ン設けたものであ
る。この導体パタ−ンを設けることにより、IDT端部
での不要な振動モードの発生、および不要なモード結合
を防ぐ効果がある。図10は、開口長W1と電極指非交
差開口部W2の比が8の、従来の弾性表面波共振子のイ
ンピーダンス特性を示したものであり、共振周波数Fr
と、反共振周波数Faの間(950MHzから955M
Hz付近)で不要なスプリアスが発生していることがわ
かる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧電性基板上に形成し
たIDTに励振する波のモードは、圧電性基板の種類、
基板のカット角、基板表面伝搬路の電気的状態により違
ってくる。タンタル酸リチウム単結晶基板(LiTaO
3)、または、ニオブ酸リチウム単結晶基板(LiNb
3)においては、基板のカット角によって、擬似弾性
表面波(Leaky Surface Acoustic Wave;以下、LSA
Wという)、もしくは、バルク波(Surface Skimming B
ulk Wave;以下、SSBWという)が主伝搬波動とな
り、結合係数が通常のレ−リ−モードの弾性表面波より
大きくなる特徴がある。特に、LitaO336度回転
Y板X軸伝搬では、伝搬路が自由表面ではSSBWが主
伝搬波動となり、他方、伝搬路が短絡表面、すなわち、
金属電極下では、LSAWが主伝搬波動となることが知
られている。また、上記従来例の水晶基板においては、
レ−リ−モードのいわゆる表面波(Surface A
coustic Wave)が主伝搬波動となる。但
し、上記従来例の水晶基板は、温度特性には優れるが、
結合係数が小さく、共振子を組み合わせたフィルタとし
て応用する場合、共振周波数と反共振周波数間の周波数
幅が取れないので、広帯域のフィルタには不都合であ
る。この広帯域フィルタには、LiTaO3基板または
LiNbO3が適している。中でも、結合係数の大きな
LSAWを生ずるカット角の基板が適している。しかし
発明者らは、これ等の基板を用いた場合に、上記説明し
たLSAWおよびSSBWの2つの波が発生し、特有の
スプリアスピ−クを生ずる問題点を見出した。特に弾性
表面波共振子のインピーダンス特性においては、弾性表
面波共振子の共振周波数と反共振周波数との間で、LS
AWとSSBWの結合と見られる不要スプリアスが発生
する。このため、弾性表面波共振子を組み合わせた弾性
表面波共振子型フィルタでは、帯域内で、不要なリップ
ルが発生する不具合を生じる。発明者らは、この不要ス
プリアスがLSAWとSSBWとの結合が関与している
ことを明らかにした。本発明は、上記知見に基づき、従
来の問題点を解決し、弾性表面波共振子の共振周波数と
反共振周波数との間でのモード結合と見られる不要スプ
リアスがない弾性表面波共振子、および、弾性表面波共
振子を組み合わせた弾性表面波共振子型フィルタ、なら
びに、弾性表面波フィルタを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧電性基板上に形成した弾性表面波共振
子または弾性表面波フィルタの、共振子の開口長W1と
弾性表面波共振子または弾性表面波フィルタを構成する
IDTの電極指非交差部W2の比を14以上(W1/W
2≧14)と規定するか、または、IDTの電極指非交
差部とバスバー部分を吸音材で塗布した構成により解決
される。
【0005】
【作用】上記のような手段をとることにより、弾性表面
波共振子のインピーダンス特性において、不要スプリア
スの発生を低減できる。すなわち、LiTaO3基板上
に形成されたIDTは、金属電極下すなわちIDT交差
部分ではLSAWが主伝搬波動となり、自由表面すなわ
ちIDTの電極指非交差部分ではSSBWが主伝搬波動
となる。このため、弾性表面波共振子の開口長W1と共
振子を構成するIDTの電極指非交差部W2の比を14
以上(W1/W2≧14)と規定する、またはIDTの
電極指非交差部とバスバー部分を吸音材で塗布すること
で、電極指非交差部分で発生するLSAWを減衰させ、
このLSAWにより発生するSSBWの波の強度レベル
を低減し、IDT交差部分へのSSBWの侵入を低減で
きる。このため、SSBWとLSAWの波のモード結合
を低減することができる。また、弾性表面波フィルタに
おいても、同様の作用がある。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて説明する。図1
は、本発明の第1の実施例を示すもので、1段のすだれ
状電極(IDT)型弾性表面波共振子に関するものであ
る。このIDT型弾性表面波共振子は、36度回転Y軸
切断X軸伝搬のタンタル酸リチウム(LiTaO3)か
らなる圧電性基板1の上に、ワイヤリング用のボンディ
ングパッド2を有するとともにIDTを構成する電極指
3とこの電極指を電気的に接続するバスバー4からなる
一対の電極が形成されて構成されている。第1の実施例
は、この電極指3の対数が300本であるが、図1では
省略して模式的に図示している。また、このIDTの共
振子の開口長W1は70μmに設定されており、電極指
3が交差しない電極指非交差開口部W2は5μmに設定
されており、開口長W1と電極指非交差開口部W2の比
は14に設定されている。また、電極指3の電極線幅
と、スペース部分の幅は共に1.2μmである。この弾
性表面波共振子の電極指材料は、アルミニウム−チタン
合金(Al−Ti合金)を用いてDCマグネトロンスパ
ッタ法により電極膜厚100nmに成膜して構成されて
いる。
【0007】図2は、第1の実施例の1段のIDT型弾
性表面波共振子の周波数−インピーダンス特性を示す図
であり、共振周波数Frは935MHz、反共振周波数
Faは965MHzである。この共振周波数Frと反共
振周波数Faとの間隔は、近似的には、
【数1】 で表わされ、この間隔が、フィルタの帯域幅や肩特性に
関係する。IDT型弾性表面波共振子の集中定数等価回
路は、共振抵抗をR,制動容量をCdとし、共振のL,
Cから、共振周波数Frと、反共振周波数Faは、
【数2】
【数3】 で表わされる。ここで、制動容量Cdは、
【数4】 で表わされる。
【0008】この図からわかるように、共振子の開口長
と電極指非交差開口部の比(W1/W2)を14と大き
く規定することで、電極指交差部W3での主伝搬波動で
あるLSAWと、電極指非交差開口部での主伝搬波動で
あるSSBWとの不要波の結合が低減され、従来の弾性
表面波共振子で発生した、共振子の共振周波数と反共振
周波数との間で発生する不要スプリアスが低減される。
尚、この不要スプリアスは、共振子の開口長と電極指非
交差開口部の比(W1/W2)が14以上では発生しな
いことが、実験からわかった。また、同じ電極構成で、
ニオブ酸リチウム(LiNbO3)基板上に作成した共
振子では、上記不要スプリアスは発生せず、タンタル酸
リチウム基板にのみ発生するSSBWに特有な現象であ
ることがわかった。
【0009】図3は、本発明の第2の実施例の2段ID
T型弾性表面波共振子の平面図である。この弾性表面波
共振子は、第1の実施例の弾性表面波共振子をバスバー
4を会して2つ直列に接続した2段IDT型弾性表面波
共振子である。また、図3は、図1の第1の実施例のイ
ンピーダンス特性を示している。図3からわかるよう
に、W1/W2の比を大きく規定することで、電極指交
差部W3での主伝搬波動であるLSAWと、電極指非交
差開口部での主伝搬波動であるSSBWとの不要波の結
合が低減され、図10の従来SAW共振子で発生した、
共振子の共振周波数と反共振周波数との間で発生する不
要スプリアスが低減される。尚、この不要スプリアス
は、W1/W2の比が14以上では発生しないことが、
実験からわかった。また図2に示す弾性表面波共振子で
も、同様の結果が得られた。また、同じ電極構成で、L
iNbO3基板上に作成した共振子では、上記不要スプ
リアスは発生せず、SSBW特有な現象であることがわ
かった。
【0010】図4は、本発明の第3の実施例の2段ID
T型弾性表面波共振子の平面図であり、この弾性表面波
共振子は、第2の実施例の2段IDT型弾性表面波共振
子の電極指非交差開口部W2とバスバー部分4との間
に、吸音剤5を塗布したものである。この実施例によれ
ば、電極指非交差開口部に発生するSSBWを吸音剤に
よって吸収することができるので、第1の実施例および
第2の実施例と同様に、LSAWとSSBWとの不要波
の結合を低減させることができ、同等の効果が得られ
た。
【0011】図5、6は、本発明の第4の実施例であ
り、実施例1および実施例2の弾性表面波共振子を組み
合わせた弾性表面波共振子型フィルタについて示したも
のである。図5は、この弾性表面波共振子型フィルタの
回路構成図であり、共振周波数のそれぞれ違う弾性表面
波共振子6、7、8、9、10、11と、この共振子を
調整するインダクタパターンL1、L2、L3、L4、
L5で構成されている。図に示すように、インダクタパ
ターンL1,L2および弾性表面波共振子4,9,11
ならびにインダクタパターンL5が直列に接続され、イ
ンダクタパターンL1とインダクタパタ−ンL2の接続
点に、弾性表面波共振子4が、弾性表面波共振子4と弾
性表面波共振子9の接続点および弾性表面波共振子9と
弾性表面波共振子11の接続点に、それぞれ弾性表面波
共振子8とインダクタパターンL3の直列回路および弾
性表面波共振子10とインダクタパターンL4の直列回
路が並列に接続されて、弾性表面波共振子型フィルタを
構成している。インダクタパターンは、アルミナ基板上
に銅でスパイラル状に形成されたものであり、弾性表面
波共振子と25μφのアルミニウムワイヤーで接続され
ている。尚、このワイヤーは、材料としてアルミニウム
(Al)を使用したが、アルミニウムのほか金(Au)
等であっても構わない。
【0012】図6は、図5の回路構成に基づいた弾性表
面波共振子型フィルタの周波数特性を示したものであ
る。実線で示した周波数曲線は本発明の弾性表面波共振
子を組み合わせたフィルタに関する特性を示し、破線で
示した周波数特性は、従来の弾性表面波共振子を組み合
わせたフィルタに関する特性を示す。従来例では、弾性
表面波共振子単体特性で、共振周波数と反共振周波数と
の間で不要スプリアスが発生するため、フィルタ特性に
おいても、通過域で不要スプリアスが生じ、損失を大き
く劣化させている。しかしながら実線で示した、電極指
の開口長W1と電極指非交差開口部W2の比を14以上
(W1/W2≧14)に規定した、本発明の弾性表面波
共振子を組み合わせることで、フィルタ特性の通過域の
不要スプリアスが発生せず、良好なフィルタの周波数特
性が実現可能となった。
【0013】図7および図8は、本発明の第5の実施例
を示し、図7は、第5の実施例の弾性表面波フィルタの
平面図を示したものである。本実施例では、36度回転
Y軸切断X軸伝搬のタンタル酸リチウム(LiTa
3)からなる圧電性基板1の上に、入力すだれ状電極
(IDT)12と出力IDT13が交互に配置されてお
り、入出力IDT12、13の個数は、入力IDT12
は2個、出力IDT13は3個の多電極型構成となって
いる。入力IDT12、および出力IDT13はそれぞ
れ、電極指3から構成される。伝搬路上に形成されたこ
の電極指3とスペース部分は、共に等しくなっている。
また、入、出力IDT12、13の間は、接地用電極パ
ターン14が形成され、電極指3の形成周期と同間隔
で、しかも電極指3より大きな幅で隣接して形成されて
いる。この多電極型弾性表面波フィルタの中心周波数は
880MHzであり、入出力IDT12,13の開口長
W1は100μmであり、電極指3の電極指非交差開口
部W2は5μmに設定され、電極指の開口長W1と電極
指非交差開口部W2の比(W1/W2)を20としてい
る。また電極指3の電極線幅およびスペース部分の幅は
共に1.2μmとされ、接地用電極パターン14の幅は
5μmに設定されている。さらに、電極材料には、アル
ミニウム−チタン合金(Al−Ti合金)を用いてDC
マグネトロンスパッタ法により電極膜厚を100nmに
成膜している。
【0014】図8は、図7の多電極型弾性表面波フィル
タの周波数特性を示したものであり、実線は本発明のフ
ィルタの曲線を示し、破線は従来のフィルタの曲線を示
す。本発明においては、LSAWと、SSBWとの不要
波の結合を低減させるため、入出力IDT12、13の
開口長W1と電極指非交差開口部W2の比(W1/W
2)を14以上となるように考慮することで、従来技術
の周波数特性に比べ、過域での不要なうねりが緩和され
る。
【0015】また、図4の本発明第3の実施例と同様
に、電極指非交差開口部W2とバスバー部分4との間に
吸音剤5を塗布した構成としても、本発明の第5の実施
例と同様に、LSAWと、SSBWとの不要波の結合を
低減でき、同等の効果が得られた。
【0016】上述のように、本発明においては、圧電性
基板はLSAWとSSBWが主伝搬波動となるタンタル
酸リチウム(LiTaO3)を用いたが、タンタル酸リ
チウムに限らず、電極指の開口部と電極指非交差開口部
で、違うモ−ドの発生する可能性のあるニオブ酸リチウ
ム(LiNbO3)、あるいは水晶基板であっても良
い。さらに、電極材料はアルミニウム−チタン合金(A
l−Ti合金)に限らず、他のアルミニウム系合金であ
っても良い。
【0017】一般に、弾性表面波共振子を含む弾性表面
波フィルタは、電圧を印加して基板に機械的振動を生じ
させるので、余分な慣性的負荷が加わるのは好ましくな
い。このため、導電性良好で軽い材料、たとえばアルミ
ニウムあるいはアルミニウム合金で電極を形成すること
が好ましい。さらに、機械振動を生じる電極指3は、耐
マイグレーション性が重要であるので、導電性は多少低
いが、耐マイグレーション性の良好なアルミニウム−チ
タン合金(Al−Ti合金)を選定した。また、電極指
3の形成には、電極幅に高い寸法精度が要求されるの
で、湿式化学エッチングに代わり、塩化硼素(BC
3)、CF4ガスを用いた反応性ドライエッチング(R
IE)技術を用いた。
【0018】図9は、本発明の弾性表面波共振子型フィ
ルタを用いて構成した、移動無線機システムのアンテナ
分波器の構成を示す図である。この分波器の送信フィル
タ15および受信フィルタ16に、弾性表面波共振子型
フィルタを用いた。送信フィルタ15および受信フィル
タ16は、それぞれ分岐回路17を介してアンテナ18
と接続されている。移動無線機システムに用いる送信フ
ィルタ15および受信フィルタ16は、耐電力性を必要
とするだけでなく、800〜900MHzと高周波であ
るので弾性表面波共振子型フィルタを構成する入出力I
DTの電極指が1μm程度と微細となる。又、フィルタ
特性として非常に低損失かつ急峻なフィルタの肩特性を
必要とし、組み合わせる共振子のインピーダンス特性が
非常に重要である。本発明の弾性表面波共振子を用いる
ことで、弾性表面波共振子のインピーダンス特性におい
て、反共振周波数と共振周波数の間での不要スプリアス
が低減でき、良好なフィルタ特性が提供できる。また、
入出力IDTを持つ弾性表面波フィルタでも、不要な伝
搬波動の結合が低減でき通過域特性の良好な弾性表面波
フィルタが提供できる。
【0019】尚、本発明は、移動無線機システムに限ら
ず、VTRまたはCATV用コンバ−タならびに衛星放
送用受信機システム等に用いる弾性表面波共振子や弾性
表面波共振子型フィルタ、さらに一般の弾性表面波フィ
ルタにおいても有効な手段であることはいうまでもな
い。
【0020】更に、本発明は、共振子の電極構成とし
て、1ポートのIDT型弾性表面波共振子を取り上げた
が、IDTの外側に、反射電極を形成したキャビティ構
成のIDT型弾性表面波共振子、1チップ内に電気的に
独立した2つの弾性表面波共振子を形成した多重モード
構成のIDT型弾性表面波共振子、入出力IDTを2つ
持つ2ポート型構成のIDT型弾性表面波共振子等全て
の弾性表面波共振子構成においても有効な手段であるこ
とは、いうまでもない。本発明においては、電極指の開
口長W1とIDT電極の電極指非交差部W2の比を14
以上(W1/W2≧14)とするほど、つまり電極指非
交差部W2が小さいほど、電極指非交差部分で発生する
SSBWの波の強度レベルを低減し、モ−ド結合と見ら
れる不要スプリアスを低減できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、圧電性基板上に形成さ
れた弾性表面波共振子および弾性表面波共振子を組み合
わせた弾性表面波共振子型フィルタならびに入出力ID
Tを持つ弾性表面波フィルタにおいて、IDTの開口長
W1と、電極指非交差部W2の比を14以上と規定する
こと、またはIDTの電極指非交差部とバスバー部分
を、吸音材で塗布することで、インピーダンス−周波数
特性の良好な弾性表面波共振子および弾性表面波共振子
型フィルタならびに弾性表面波フィルタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例の平面図。
【図2】本発明第1の実施例のインピ−ダンス特性。
【図3】本発明第2の実施例の平面図。
【図4】本発明第3の実施例の平面図。
【図5】本発明第4の実施例の回路構成図。
【図6】本発明第4の実施例の周波数特性。
【図7】本発明第5の実施例の平面図。
【図8】本発明第5の実施例の周波数特性。
【図9】本発明を用いた移動無線機のアンテナ分波器。
【図10】従来技術のインピ−ダンス特性。
【符号の説明】
1 圧電性基板 2 ボンディングパッド 3 電極指 4 バスバ− 5 吸音剤 6〜11 弾性表面波共振子 12 入力IDT 13 出力IDT 14 接地用電極パターン 15 送信フィルタ 16 受信フィルタ 17 分岐回路 18 アンテナ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ状
    電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基板
    上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波共
    振子を複数個バスバ−により直列に接続した多段型弾性
    表面波共振子において、 前記共振子の開口長W1と共振子を構成するすだれ状電
    極の電極指非交差部W2の比を14以上(W1/W2≧
    14)としたことを特徴とする弾性表面波共振子。
  2. 【請求項2】 金属膜からなるすだれ状電極を有する圧
    電性基板が、バルク波(Surface Skimmi
    ng Bulk Wave;SSBW)もしくは疑似弾
    性表面波(Leaky Surface Acoust
    ic ;WaveLSAW)を励振するタンタル酸リチ
    ウム単結晶基板(LiTaO3)またはニオブ酸リチウ
    ム単結晶基板(LiNbO3)を用いたものである、請
    求項1に記載の弾性表面波共振子。
  3. 【請求項3】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ状
    電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基板
    上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波共
    振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾性
    表面波共振子において、 前記共振子を構成するすだれ状電極の電極指非交差部と
    バスバー部分を吸音材で塗布したことを特徴とする弾性
    表面波共振子。
  4. 【請求項4】 金属膜からなるすだれ状電極を有する圧
    電性基板が、バルク波(Surface Skimmi
    ng Bulk Wave;SSBW)もしくは疑似弾
    性表面波(Leaky Surface Acoust
    ic ;WaveLSAW)を励振するタンタル酸リチ
    ウム単結晶基板(LiTaO3)またはニオブ酸リチウ
    ム単結晶基板(LiNbO3)を用いたものである、請
    求項3に記載の弾性表面波共振子。
  5. 【請求項5】 圧電性基板上に金属膜からなる互いに弾
    性表面波を送受する1個以上の入力すだれ状電極と出力
    すだれ状電極を同一伝搬路上に配設した弾性表面波フィ
    ルタまたは多電極型弾性表面波フィルタにおいて、 該弾性表面波フィルタまたは該多電極型弾性表面波フィ
    ルタの入力すだれ状電極および出力すだれ状電極の開口
    長W1と入力すだれ状電極および出力すだれ状電極の電
    極指非交差部W2の比を14以上(W1/W2≧14)
    としたことを特徴とする弾性表面波フィルタまたは多電
    極型弾性表面波フィルタ。
  6. 【請求項6】 金属膜からなるすだれ状電極を有する圧
    電性基板が、バルク波(Surface Skimmi
    ng Bulk Wave;SSBW)もしくは疑似弾
    性表面波(Leaky Surface Acoust
    ic Wave;LSAW)を励振するタンタル酸リチ
    ウム単結晶基板(LiTaO3)またはニオブ酸リチウ
    ム単結晶基板(LiNbO3)を用いたものである、請
    求項5に記載の弾性表面波共振子型フィルタ。
  7. 【請求項7】 圧電性基板上に金属膜からなる互いに弾
    性表面波を送受する1個以上の入力すだれ状電極と出力
    すだれ状電極を同一伝搬路上に配設した弾性表面波フィ
    ルタまたは多電極型弾性表面波フィルタにおいて、 該弾性表面波フィルタまたは該多電極型弾性表面波フィ
    ルタの入力すだれ状電極および出力すだれ状電極の電極
    指非交差部とバスバー部分を吸音材で塗布したことを特
    徴とする弾性表面波フィルタ、または多電極型弾性表面
    波フィルタ。
  8. 【請求項8】 金属膜からなるすだれ状電極を有する圧
    電性基板が、バルク波(Surface Skimmi
    ng Bulk Wave;SSBW)もしくは疑似弾
    性表面波(Leaky Surface Acoust
    ic Wave;LSAW)を励振するタンタル酸リチ
    ウム単結晶基板(LiTaO3)またはニオブ酸リチウ
    ム単結晶基板(LiNbO3)を用いたものである、請
    求項7に記載の弾性表面波共振子型フィルタ。
  9. 【請求項9】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ状
    電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基板
    上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波共
    振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾性
    表面波共振子であって、前記共振子の開口長W1と共振
    子を構成するすだれ状電極の電極指非交差部W2の比を
    14以上(W1/W2≧14)とした弾性表面波共振子
    を用い、共振周波数の違う共振子を、それぞれインダク
    タを介して接続したことを特徴とした弾性表面波共振子
    型フィルタ。
  10. 【請求項10】 金属膜からなるすだれ状電極を有する
    圧電性基板が、バルク波(Surface Skimm
    ing Bulk Wave;SSBW)もしくは疑似
    弾性表面波(Leaky Surface Acous
    tic Wave;LSAW)を励振するタンタル酸リ
    チウム単結晶基板(LiTaO3)またはニオブ酸リチ
    ウム単結晶基板(LiNbO3)を用いたものである、
    請求項9に記載の弾性表面波共振子型フィルタ。
  11. 【請求項11】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ
    状電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基
    板上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波
    共振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾
    性表面波共振子であって、前記共振子を構成するすだれ
    状電極の電極指非交差部とバスバー部分を吸音材で塗布
    した弾性表面波共振子を用い、共振周波数の違う共振子
    を、それぞれインダクタを介して接続したことを特徴と
    した弾性表面波共振子型フィルタ。
  12. 【請求項12】 金属膜からなるすだれ状電極を有する
    圧電性基板が、バルク波(Surface Skimm
    ing Bulk Wave;SSBW)もしくは疑似
    弾性表面波(Leaky Surface Acous
    tic Wave;LSAW)を励振するタンタル酸リ
    チウム単結晶基板(LiTaO3)またはニオブ酸リチ
    ウム単結晶基板(LiNbO3)を用いたものである、
    請求項11に記載の弾性表面波共振子型フィルタ。
  13. 【請求項13】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ
    状電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基
    板上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波
    共振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾
    性表面波共振子であって、前記共振子の開口長W1と共
    振子を構成するすだれ状電極の電極指非交差部W2の比
    を14以上(W1/W2≧14)とした弾性表面波共振
    子を移動無線機の中間周波フィルタとして用いたことを
    特徴とする移動無線機システム。
  14. 【請求項14】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ
    状電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基
    板上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波
    共振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾
    性表面波共振子であって、前記共振子を構成するすだれ
    状電極の電極指非交差部とバスバー部分を吸音材で塗布
    した弾性表面波共振子を移動無線機の中間周波フィルタ
    として用いたことを特徴とする移動無線機システム。
  15. 【請求項15】 圧電性基板上に金属膜からなる互いに
    弾性表面波を送受する1個以上の入力すだれ状電極と出
    力すだれ状電極を同一伝搬路上に配設した弾性表面波フ
    ィルタまたは多電極型弾性表面波フィルタであって、該
    弾性表面波フィルタまたは該多電極型弾性表面波フィル
    タの入力すだれ状電極および出力すだれ状電極の開口長
    W1と入力すだれ状電極および出力すだれ状電極の電極
    指非交差部W2の比を14以上(W1/W2≧14)と
    した弾性表面波フィルタまたは多電極型弾性表面波フィ
    ルタを移動無線機の中間周波フィルタとして用いたこと
    を特徴とする移動無線機システム。
  16. 【請求項16】 圧電性基板上に金属膜からなる互いに
    弾性表面波を送受する1個以上の入力すだれ状電極と出
    力すだれ状電極を同一伝搬路上に配設した弾性表面波フ
    ィルタまたは多電極型弾性表面波フィルタであって、該
    弾性表面波フィルタまたは該多電極型弾性表面波フィル
    タの入力すだれ状電極および出力すだれ状電極の電極指
    非交差部とバスバー部分を吸音材で塗布した弾性表面波
    フィルタまたは多電極型弾性表面波フィルタを移動無線
    機の中間周波フィルタとして用いたことを特徴とする移
    動無線機システム。
  17. 【請求項17】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ
    状電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基
    板上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波
    共振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾
    性表面波共振子であって、前記共振子の開口長W1と共
    振子を構成するすだれ状電極の電極指非交差部W2の比
    を14以上(W1/W2≧14)とした弾性表面波共振
    子を用い、共振周波数の違う共振子を、それぞれインダ
    クタを介して接続したことを特徴とした弾性表面波共振
    子型フィルタを移動無線機の中間周波フィルタとして用
    いたことを特徴とする移動無線機システム。
  18. 【請求項18】 圧電性基板上に金属膜からなるすだれ
    状電極を有する弾性表面波共振子、もしくは、圧電性基
    板上に金属膜からなるすだれ状電極を有する弾性表面波
    共振子を複数個バスバーにより直列に接続した多段型弾
    性表面波共振子であって、前記共振子を構成するすだれ
    状電極の電極指非交差部とバスバー部分を吸音材で塗布
    した弾性表面波共振子を用い、共振周波数の違う共振子
    を、それぞれインダクタを介して接続したことを特徴と
    した弾性表面波共振子型フィルタを移動無線機の中間周
    波フィルタとして用いたことを特徴とする移動無線機シ
    ステム。
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