JPH06239844A - 生理活性物質tod−4403類、その用途及び製造方法 - Google Patents
生理活性物質tod−4403類、その用途及び製造方法Info
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- JPH06239844A JPH06239844A JP5051415A JP5141593A JPH06239844A JP H06239844 A JPH06239844 A JP H06239844A JP 5051415 A JP5051415 A JP 5051415A JP 5141593 A JP5141593 A JP 5141593A JP H06239844 A JPH06239844 A JP H06239844A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】殺虫剤として有用な微生物の生産する生理活性
物質を提供する。 【構成】一般式 【化1】 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表される生理活性
物質TOD−4403類。
物質を提供する。 【構成】一般式 【化1】 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表される生理活性
物質TOD−4403類。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺虫剤として有用な生理
活性物質TOD−4403類、その用途、その製造方法
及びこれを生産する微生物に関するものである。
活性物質TOD−4403類、その用途、その製造方法
及びこれを生産する微生物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農作物の栽培において、害虫の防除は大
きな問題であり、これまで種々の殺虫剤が開発されてい
る。微生物起源の殺虫性を有するものとしては糸状菌の
生産するセトルキシン(アグリカルチュラル アンド
バイオロジカル ケミストリー(Agricultural and Biol
ogical Chemistry),第26巻、第36頁(1962
年)が知られている。
きな問題であり、これまで種々の殺虫剤が開発されてい
る。微生物起源の殺虫性を有するものとしては糸状菌の
生産するセトルキシン(アグリカルチュラル アンド
バイオロジカル ケミストリー(Agricultural and Biol
ogical Chemistry),第26巻、第36頁(1962
年)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は新規な生理活
性物質を提供することを目的に種々の土壌から菌株を分
離してその生産する物質について研究を続けた結果、本
発明のストレプトミセス(Streptomyces)に属する微生物
が生産する新しい構造を有する生理活性物質が殺虫作用
を示すことを見出し本発明を完成した。
性物質を提供することを目的に種々の土壌から菌株を分
離してその生産する物質について研究を続けた結果、本
発明のストレプトミセス(Streptomyces)に属する微生物
が生産する新しい構造を有する生理活性物質が殺虫作用
を示すことを見出し本発明を完成した。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の生理活性物質
TOD−4403類は一般式
TOD−4403類は一般式
【0005】
【化2】
【0006】(式中、Rはアルキル基を示す)で表され
る。
る。
【0007】本発明の生理活性物質TOD−4403類
は具体例として物質F3−2、物質F3−1及び物質F
2−1が挙げられる。
は具体例として物質F3−2、物質F3−1及び物質F
2−1が挙げられる。
【0008】次にそれぞれの物質の理化学的性質を示
す。 (1)物質F3ー2(R=イソブチル基) (a)物質の色 :無色。 (b)高分解能質量分析 :HRFAB−MS(m/
z,positive) 計算値 :748,3701 実測値 :748,3745(M+H)+ (c)分子式 :C37H53N3O13 (d)分子量 :747 (e)紫外線吸収スペクトル:図1に示す。 (f)赤外線吸収スペクトル:図2に示す。 (g)核磁気共鳴スペクトル:図3に示す。 (h)呈色反応 :シリカゲル薄層上で塩化
第二鉄反応が陽性 (i)溶解性 :水に不溶、メタノール、
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサンに可
溶。 (j)塩基性、酸性、中性の区別:中性。 (k)比旋光度 :〔α〕25=ー10(C=
0.23、メタノール)
す。 (1)物質F3ー2(R=イソブチル基) (a)物質の色 :無色。 (b)高分解能質量分析 :HRFAB−MS(m/
z,positive) 計算値 :748,3701 実測値 :748,3745(M+H)+ (c)分子式 :C37H53N3O13 (d)分子量 :747 (e)紫外線吸収スペクトル:図1に示す。 (f)赤外線吸収スペクトル:図2に示す。 (g)核磁気共鳴スペクトル:図3に示す。 (h)呈色反応 :シリカゲル薄層上で塩化
第二鉄反応が陽性 (i)溶解性 :水に不溶、メタノール、
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサンに可
溶。 (j)塩基性、酸性、中性の区別:中性。 (k)比旋光度 :〔α〕25=ー10(C=
0.23、メタノール)
【0009】 (2)物質F2ー1(R=イソプロピル基) (a)物質の色 :無色。 (b)分子式 :C36H51N3O13 (c)分子量 :733 (d)紫外線吸収スペクトル:図4に示す。 (e)赤外線吸収スペクトル:図5に示す。 (f)核磁気共鳴スペクトル:図6に示す。 (g)溶解性 :水に不溶、メタノール、
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサンに可
溶。 (h)塩基性、酸性、中性の区別:中性。
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサンに可
溶。 (h)塩基性、酸性、中性の区別:中性。
【0010】 (3)物質F3ー1(R=sec−ブチル基) (a)物質の色 :無色。 (b)分子式 :C37H53N3O13 (c)分子量 :747 (d)紫外線吸収スペクトル:図7に示す。 (e)赤外線吸収スペクトル:図8に示す。 (f)核磁気共鳴スペクトル:第9に示す。 (g)溶解性 :水に不溶、メタノール、
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサンに可
溶。 (h)塩基性、酸性、中性の区別:中性。
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサンに可
溶。 (h)塩基性、酸性、中性の区別:中性。
【0011】これらの理化学的性質、特に紫外線吸収ス
ペクトル、紫外線吸収スペクトル、プロトン、炭素核磁
気共鳴スペクトル及び高分解能質量分析値から、これら
の物質はブラストマイシン酸を有する新規な18員環の
デプシペプチドであると判明した。
ペクトル、紫外線吸収スペクトル、プロトン、炭素核磁
気共鳴スペクトル及び高分解能質量分析値から、これら
の物質はブラストマイシン酸を有する新規な18員環の
デプシペプチドであると判明した。
【0012】物質F3−2の構造決定は1H及び13C
NMR、1H−、1H COSY、13C−、1H
COSYのスペクトルデータから部分構造を推定し、こ
れをHMBC実験でつなげることにより推定した。
NMR、1H−、1H COSY、13C−、1H
COSYのスペクトルデータから部分構造を推定し、こ
れをHMBC実験でつなげることにより推定した。
【0013】化3に構造上の位置を示す。
【0014】
【化3】
【0015】表1にNMRのスペクトルデータの概要を
示す。
示す。
【0016】
【表1】
【0017】1H、及び13C NMRから次に示すよ
うな部分構造の存在が推定された。水素結合により非遮
蔽されたフェノール性OH(δ=12.51、塩化第一
鉄で陽性)を持つ、1個の1、2、3置換のベンゼン環
(δH=8.54 、6.94、7.34)、1個のケト
ンを含む8個のカルボニル(Cl、C4、C6、C8、
C10、C12、C7’、C8’)、4個のOCH(3
CH、5CH、11CH、13CH)、2個のNCH
(2CH、9CH)、1個の4級炭素(C7)、3個の
CH(16C、22C、25C)、3個のCH2(15
C、21C、27C)、10個のCH3(14C、17
C、18C、19C、20C、23C、24C、26
C、28C、29C)である。これらは13C、1H−
COSYにより、更に確かなものになった。
うな部分構造の存在が推定された。水素結合により非遮
蔽されたフェノール性OH(δ=12.51、塩化第一
鉄で陽性)を持つ、1個の1、2、3置換のベンゼン環
(δH=8.54 、6.94、7.34)、1個のケト
ンを含む8個のカルボニル(Cl、C4、C6、C8、
C10、C12、C7’、C8’)、4個のOCH(3
CH、5CH、11CH、13CH)、2個のNCH
(2CH、9CH)、1個の4級炭素(C7)、3個の
CH(16C、22C、25C)、3個のCH2(15
C、21C、27C)、10個のCH3(14C、17
C、18C、19C、20C、23C、24C、26
C、28C、29C)である。これらは13C、1H−
COSYにより、更に確かなものになった。
【0018】また1H−、1H COSY、13C−、
1H COSYのスペクトルは各種の部分構造を示唆し
た。これらの部分構造をHMBC実験で炭素、水素間の
ロングレンジカップリングを観測することにより結合さ
せた。このようにして物質F3−2は化1に示したよう
な18員環のシクロデプシペプタイドであることが判
り、その構造式は高分解能質量分析から得られたC37
H53N3O13に一致した。更に物質F3−2の構造
をもとに、同様にして得られる各種スペクトルデータか
ら物質F2−1およびF3−1の構造を決定した。
1H COSYのスペクトルは各種の部分構造を示唆し
た。これらの部分構造をHMBC実験で炭素、水素間の
ロングレンジカップリングを観測することにより結合さ
せた。このようにして物質F3−2は化1に示したよう
な18員環のシクロデプシペプタイドであることが判
り、その構造式は高分解能質量分析から得られたC37
H53N3O13に一致した。更に物質F3−2の構造
をもとに、同様にして得られる各種スペクトルデータか
ら物質F2−1およびF3−1の構造を決定した。
【0019】本発明の生理活性物質TOD−4403類
はストレプトミセス属に属する生理活性物質TOD−4
403類生産菌、その突然変異体、遺伝子的形質転換体
を培養し、得られた培養菌体から採取することにより製
造することができる。
はストレプトミセス属に属する生理活性物質TOD−4
403類生産菌、その突然変異体、遺伝子的形質転換体
を培養し、得られた培養菌体から採取することにより製
造することができる。
【0020】本発明の生理活性物質TOD−4403類
の生産菌の1例としては本発明者らによって福井県永平
寺町の土壌から分離されたストレプトミセス(Stre
ptomyces)属に属する微生物が挙げられる。本
菌株の微生物学的性状は以下に示す通りである。本菌株
の特徴付けは国際ストレプトミセス計画(Internationa
l Streptomyces Project:ISP) の方法とワックス
マン氏の方法により、その記載はISPの例に準じて行
った。
の生産菌の1例としては本発明者らによって福井県永平
寺町の土壌から分離されたストレプトミセス(Stre
ptomyces)属に属する微生物が挙げられる。本
菌株の微生物学的性状は以下に示す通りである。本菌株
の特徴付けは国際ストレプトミセス計画(Internationa
l Streptomyces Project:ISP) の方法とワックス
マン氏の方法により、その記載はISPの例に準じて行
った。
【0021】本発明の新規物質TOD−4403類生産
菌の各種性状は次の通りである。 (1)形態的性質 基菌糸は分岐せずに伸張し、菌糸の分断は観察されな
い。気中菌糸はスターチ寒天培地、チロシン寒天培地、
オートミール寒天培地等で旺盛に着生し、胞子形成も良
好である。胞子形成糸は直線型のものがほとんどである
が、その先端が鍵型、コンパクトな閉鎖型の螺旋糸を形
成しているものも認められる。胞子鎖の幅は0.6ない
し0.9ミクロン、胞子表面は滑らかで、胞子は10個
から50個又はそれ以上の連結が認められる。またメラ
ニン色素の生成はペプトン−イースト−鉄寒天培地上で
のみ認められる。胞子は運動性を示さず、胞子嚢、菌核
等は観察されない。
菌の各種性状は次の通りである。 (1)形態的性質 基菌糸は分岐せずに伸張し、菌糸の分断は観察されな
い。気中菌糸はスターチ寒天培地、チロシン寒天培地、
オートミール寒天培地等で旺盛に着生し、胞子形成も良
好である。胞子形成糸は直線型のものがほとんどである
が、その先端が鍵型、コンパクトな閉鎖型の螺旋糸を形
成しているものも認められる。胞子鎖の幅は0.6ない
し0.9ミクロン、胞子表面は滑らかで、胞子は10個
から50個又はそれ以上の連結が認められる。またメラ
ニン色素の生成はペプトン−イースト−鉄寒天培地上で
のみ認められる。胞子は運動性を示さず、胞子嚢、菌核
等は観察されない。
【0022】(2)ジアミノピメリン酸分析 全菌体加水分解物の分析からL,L−ジアミノピメリン
酸が認められ細胞壁タイプI型である。 (3)各種培地における生育状態 培養3週間目の生育状態は表2に示す通りである。な
お、色調の判別は日本規格協会のJIS色名帳に準じ
た。
酸が認められ細胞壁タイプI型である。 (3)各種培地における生育状態 培養3週間目の生育状態は表2に示す通りである。な
お、色調の判別は日本規格協会のJIS色名帳に準じ
た。
【0023】
【表2】
【0024】 (4)生理的性質 (a)生育温度範 :15から37℃ 最適温度 :27℃ (b)ゼラチンの液化 :− (c)スターチの加水分解 :+ (d)脱脂牛乳の凝固 :− (e)ペプトン化 :− (f)メラニン様色素の生成 ペプトン−イーストエキス−鉄寒天培地:+ チロシン寒天培地 :− トリプトン−イーストエキス寒天培地 :− (5)各炭素の利用性(ブリドハム・ゴドリーブ寒天培
地上) D−グルコースをよく利用し、D−フルクト−ス、D−
シュクロ−スを利用するが、その他はほとんど利用しな
い。
地上) D−グルコースをよく利用し、D−フルクト−ス、D−
シュクロ−スを利用するが、その他はほとんど利用しな
い。
【0025】上記の菌学的性質をインターナショナル・
ジャーナル・オブ・システマテイツク・バクテリオロジ
ー 、第5巻、第303−306頁(1972年)を参
照に同定を行った結果、本菌株はストレプトミセス・グ
リセオスポレウスとよく一致することから、ストレプト
ミセス・グリセオスポレウス 4403 (Stre
ptomyces griseosporeus 44
03)と命名し、工業技術院生命工学工業技術研究所に
平成5年2月5日に寄託した(FERM P−1341
3号)。
ジャーナル・オブ・システマテイツク・バクテリオロジ
ー 、第5巻、第303−306頁(1972年)を参
照に同定を行った結果、本菌株はストレプトミセス・グ
リセオスポレウスとよく一致することから、ストレプト
ミセス・グリセオスポレウス 4403 (Stre
ptomyces griseosporeus 44
03)と命名し、工業技術院生命工学工業技術研究所に
平成5年2月5日に寄託した(FERM P−1341
3号)。
【0026】本菌株は他の微生物の場合にみられるよう
にその性状は変化しやすい。例えば本菌株、この株に由
来する突然変異株(自然発生又は誘発性)、形質接合体
又は遺伝子組換体であっても生理活性物質TOD−44
03類の生産能を有するストレプトミセス属(Stre
ptomyces)の菌はすべて当該物質の製造に使用
することができる。
にその性状は変化しやすい。例えば本菌株、この株に由
来する突然変異株(自然発生又は誘発性)、形質接合体
又は遺伝子組換体であっても生理活性物質TOD−44
03類の生産能を有するストレプトミセス属(Stre
ptomyces)の菌はすべて当該物質の製造に使用
することができる。
【0027】本発明の生理活性物質TOD−4403類
の製造法は生産菌の培養と培養物からの抽出、精製から
なる。
の製造法は生産菌の培養と培養物からの抽出、精製から
なる。
【0028】本発明において、前記の菌が通常の微生物
が利用し得る栄養物を含有する培地で培養する。栄養源
としては従来放線菌の培養に利用されているものが使用
できる。例えば炭素源としてはグルコース、水アメ、デ
キストリン、シュクロース、デンプン、糖蜜、動植物油
等を使用できる。また窒素源として大豆粉、小麦胚芽、
コーンスティーブ・リカー、綿実粕、肉エキス、ペプト
ン、酵母エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素
等を使用できる。その他必要に応じて、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウム、コバルト、塩素、
リン酸、硫酸及びその他のイオンを生成することのでき
る無機塩類を添加することも有効である。また菌の生育
を助け本発明の生理活性物質の生産を促進するような有
機物及び無機物を適当に添加することができる。
が利用し得る栄養物を含有する培地で培養する。栄養源
としては従来放線菌の培養に利用されているものが使用
できる。例えば炭素源としてはグルコース、水アメ、デ
キストリン、シュクロース、デンプン、糖蜜、動植物油
等を使用できる。また窒素源として大豆粉、小麦胚芽、
コーンスティーブ・リカー、綿実粕、肉エキス、ペプト
ン、酵母エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素
等を使用できる。その他必要に応じて、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウム、コバルト、塩素、
リン酸、硫酸及びその他のイオンを生成することのでき
る無機塩類を添加することも有効である。また菌の生育
を助け本発明の生理活性物質の生産を促進するような有
機物及び無機物を適当に添加することができる。
【0029】培養法としては好気的条件下での培養法、
特に深部培養法が最も適している。培養に適当な温度は
15〜37℃であるが、多くの場合25〜28℃付近で
培養する。TOD−4403類の生産は培地や培養条件
により異なるが、振盪培養、タンク培養とも通常3〜1
0日の間でその蓄積が最高に達する。このようにし培養
菌体中のTOD−4403類の蓄積量が最高になった時
に培養を停止し、培養液から目的物質を単離、精製す
る。
特に深部培養法が最も適している。培養に適当な温度は
15〜37℃であるが、多くの場合25〜28℃付近で
培養する。TOD−4403類の生産は培地や培養条件
により異なるが、振盪培養、タンク培養とも通常3〜1
0日の間でその蓄積が最高に達する。このようにし培養
菌体中のTOD−4403類の蓄積量が最高になった時
に培養を停止し、培養液から目的物質を単離、精製す
る。
【0030】TOD−4403類物質の大部分は培養菌
体中に生産されるので、培養物は濾過又は遠心分離によ
って菌体を分離し、培養菌体をアセトン、メタノールな
ど適当な有機溶媒で抽出し、抽出液を減圧濃縮後、酢酸
エチル、クロロホルムのような転溶性溶剤に転溶させる
か又いきなり培養物又は濃縮液を前述のような転溶性溶
剤にて抽出する。転溶液を濃縮乾燥させると目的のTO
D−4403類を含むふ粉末又は油状の粗製品を得るこ
とができる。
体中に生産されるので、培養物は濾過又は遠心分離によ
って菌体を分離し、培養菌体をアセトン、メタノールな
ど適当な有機溶媒で抽出し、抽出液を減圧濃縮後、酢酸
エチル、クロロホルムのような転溶性溶剤に転溶させる
か又いきなり培養物又は濃縮液を前述のような転溶性溶
剤にて抽出する。転溶液を濃縮乾燥させると目的のTO
D−4403類を含むふ粉末又は油状の粗製品を得るこ
とができる。
【0031】粗製品は複数のTOD−4403類を含
み、そのまま殺虫剤として利用できるが、脂溶性物質の
精製に通常用いられる公知の方法、例えばシリカゲル、
アルミナなどを用いたカラムクロマトグラフィーにより
分画精製する。クロマトグラフィーの条件の選択により
目的の物質を分画し、更に純化品を必要とする場合には
精製品の順層又は逆層カラムを用いた高速液体クロマト
グラフィーによる分画を行う。その他ゲル濾過、吸着剤
を用いた分画法、再結晶法などの方法の採用もできる。
み、そのまま殺虫剤として利用できるが、脂溶性物質の
精製に通常用いられる公知の方法、例えばシリカゲル、
アルミナなどを用いたカラムクロマトグラフィーにより
分画精製する。クロマトグラフィーの条件の選択により
目的の物質を分画し、更に純化品を必要とする場合には
精製品の順層又は逆層カラムを用いた高速液体クロマト
グラフィーによる分画を行う。その他ゲル濾過、吸着剤
を用いた分画法、再結晶法などの方法の採用もできる。
【0032】このような方法により又はこれらを適宜組
み合わせることにより、高純度の目的とするTOD−4
403類が得ることがでいる。
み合わせることにより、高純度の目的とするTOD−4
403類が得ることがでいる。
【0033】
【実施例】次に本発明のTOD−4403類の製造例を
挙げる。しかしこれらは本発明を限定するものではな
い。多くの変法又は修飾手段を用いることできる。 実施例1 グルコース0.4%、麦芽エキス0.4%、酵母エキス1
%を含有する培地(pH7.2)を100mlずつ、500m
l三角コルベン20本に分注し、120℃において20
分間高圧滅菌した。これにストレプトミセス・グリセオ
スポレウスを1白金耳ずつ植菌し、28℃にて5日間、
200r.p.mにて振盪培養した。培養終了後、培養液
に4%のケイ藻土を加え、濾過にてTOD−4403類
を含む菌体を得た。
挙げる。しかしこれらは本発明を限定するものではな
い。多くの変法又は修飾手段を用いることできる。 実施例1 グルコース0.4%、麦芽エキス0.4%、酵母エキス1
%を含有する培地(pH7.2)を100mlずつ、500m
l三角コルベン20本に分注し、120℃において20
分間高圧滅菌した。これにストレプトミセス・グリセオ
スポレウスを1白金耳ずつ植菌し、28℃にて5日間、
200r.p.mにて振盪培養した。培養終了後、培養液
に4%のケイ藻土を加え、濾過にてTOD−4403類
を含む菌体を得た。
【0034】実施例2 ストレプトミセス・グリセオスポレウスのスラント菌株
ストックから試験管内の培地(グルコース0.4%、麦
芽エキス0.4%、酵母エキス1%を含有する。pH7.
2)に接種し、2日間、26.5℃で前培養した後、培
養液500ml三角フラスコ中100mlの前記培地に移
し、4日間、26.5℃で全量2リットル培養した。
ストックから試験管内の培地(グルコース0.4%、麦
芽エキス0.4%、酵母エキス1%を含有する。pH7.
2)に接種し、2日間、26.5℃で前培養した後、培
養液500ml三角フラスコ中100mlの前記培地に移
し、4日間、26.5℃で全量2リットル培養した。
【0035】実施例3 実施例2で培養した培養物から、遠心分離により、菌体
を集めた。湿体菌体を500mlのメタノールに分散し、
1時間撹拌して抽出を行った後、濾過により清澄なメタ
ノール液を回収した。次いで減圧濃縮にてメタノールを
除去し、50mlまで濃縮し、酢酸エチル200mlにて3
回転溶抽出を行った。酢酸エチル転溶液600mlを減圧
濃縮して油状物質500mgを得た。この油状物質をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、280mg
の粗結晶を得た。更にこの粗結晶10mgを3mlの50%
2ープロパノールに溶解し、内径20mm、長さ250mm
のODSカラムをセットした分取用高速液体クロマトグ
ラフィーに注入した。50%2ープロパノール4ml/分
を溶出液として流し2543nmの紫外線吸収により検出
して、活性画分も物質F3−2、物質F3−1及び物質
F2−1をそれぞれ採取した。この高速液体クロマトグ
ラフィーによる精製を28回繰り返して行い、それぞれ
の活性画分を採取し、それぞれを合わせて濃縮乾固する
ことによりる物質F3−2を23mg、物質F3−1を1
0ml及び物質F2−1を10mlを得た。
を集めた。湿体菌体を500mlのメタノールに分散し、
1時間撹拌して抽出を行った後、濾過により清澄なメタ
ノール液を回収した。次いで減圧濃縮にてメタノールを
除去し、50mlまで濃縮し、酢酸エチル200mlにて3
回転溶抽出を行った。酢酸エチル転溶液600mlを減圧
濃縮して油状物質500mgを得た。この油状物質をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、280mg
の粗結晶を得た。更にこの粗結晶10mgを3mlの50%
2ープロパノールに溶解し、内径20mm、長さ250mm
のODSカラムをセットした分取用高速液体クロマトグ
ラフィーに注入した。50%2ープロパノール4ml/分
を溶出液として流し2543nmの紫外線吸収により検出
して、活性画分も物質F3−2、物質F3−1及び物質
F2−1をそれぞれ採取した。この高速液体クロマトグ
ラフィーによる精製を28回繰り返して行い、それぞれ
の活性画分を採取し、それぞれを合わせて濃縮乾固する
ことによりる物質F3−2を23mg、物質F3−1を1
0ml及び物質F2−1を10mlを得た。
【0036】本発明の殺虫剤は本発明化合物TOD−4
403を有効成分として含有してなる。本発明化合物は
それ自体で使用じてもよいが、通常は担体、界面活性
剤、その他の補助成分を配合して、粉剤、水和剤、乳
剤、粒剤として用いる。担体としてはタルク、ベントナ
イト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、
バーミュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担
体、トルエン、メチルエチルケトン、メチルナフタリ
ン、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘキサ
ノン等の液体担体が挙げられる。界面活性剤としてはジ
ナフチルメタンジスルホン酸塩、アルコール硫酸エステ
ル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホ
ン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノアルキレート等が挙げられる。
補助剤としてはカルボキシメチルセルロース、ポリエチ
レングルコール、アラビアゴム等が挙げられる。これら
の製剤は直接適用されるか、又は適当な濃度に希釈して
適用される。
403を有効成分として含有してなる。本発明化合物は
それ自体で使用じてもよいが、通常は担体、界面活性
剤、その他の補助成分を配合して、粉剤、水和剤、乳
剤、粒剤として用いる。担体としてはタルク、ベントナ
イト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボン、
バーミュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担
体、トルエン、メチルエチルケトン、メチルナフタリ
ン、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロヘキサ
ノン等の液体担体が挙げられる。界面活性剤としてはジ
ナフチルメタンジスルホン酸塩、アルコール硫酸エステ
ル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホ
ン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノアルキレート等が挙げられる。
補助剤としてはカルボキシメチルセルロース、ポリエチ
レングルコール、アラビアゴム等が挙げられる。これら
の製剤は直接適用されるか、又は適当な濃度に希釈して
適用される。
【0037】次に具体例を挙げて説明する。但し%は重
量%を示す。 製剤例 1 粉剤 物質F3−2 0.5%、珪藻土5%、クレー94.5
%を均一に混合し粉砕して粉剤とする。 製剤例 2 水和剤 物質F3−2 2%、珪藻土53%、クレー40%、ジ
ナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム塩2%、リグニ
ンスルホン酸ナトリウム塩3%を均一に混合し粉砕して
水和剤とする。
量%を示す。 製剤例 1 粉剤 物質F3−2 0.5%、珪藻土5%、クレー94.5
%を均一に混合し粉砕して粉剤とする。 製剤例 2 水和剤 物質F3−2 2%、珪藻土53%、クレー40%、ジ
ナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム塩2%、リグニ
ンスルホン酸ナトリウム塩3%を均一に混合し粉砕して
水和剤とする。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば新規な生理活性物質TO
D−4403類が提供され、またこれは殺虫剤として利
用できる効果がある。
D−4403類が提供され、またこれは殺虫剤として利
用できる効果がある。
【0039】試験例 アワヨトウに対する殺虫試験 30mlの三角フラスコの中に人工飼料粉末1.5gと供試
薬剤のアセトン溶液1mlを加え、よく懸濁させた後、減
圧下でアセトンを留去した。次いで蒸留水1.5mlを加
え加圧滅菌し、供試サンプルとした。この供試サンプル
に3令眠のアワヨトウ幼虫3頭を入れ、幼虫に人工飼料
を連続的に摂食させ、21日の殺虫活性を観察した。処
理薬量は人工飼料に対する供試薬剤の濃度(ppm)を表
し、補正死虫率(%)は下記の計算式により算出した。
薬剤のアセトン溶液1mlを加え、よく懸濁させた後、減
圧下でアセトンを留去した。次いで蒸留水1.5mlを加
え加圧滅菌し、供試サンプルとした。この供試サンプル
に3令眠のアワヨトウ幼虫3頭を入れ、幼虫に人工飼料
を連続的に摂食させ、21日の殺虫活性を観察した。処
理薬量は人工飼料に対する供試薬剤の濃度(ppm)を表
し、補正死虫率(%)は下記の計算式により算出した。
【0040】結果を表3に示す。
【0041】
【数1】
【0042】
【表3】
【図1】紫外線吸収スペクトルを示す。
【図2】赤外線吸収スペクトルを示す。
【図3】核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図4】紫外線吸収スペクトルを示す。
【図5】赤外線吸収スペクトルを示す。
【図6】核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図7】紫外線吸収スペクトルを示す。
【図8】赤外線吸収スペクトルを示す。
【図9】核磁気共鳴スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (C12P 17/08 C12R 1:465)
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表される生理活性
物質TOD−4403類。 - 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する生理活性物
質TOD−4403類生産菌、その突然変異体、遺伝子
的形質転換体を培養し、得られた培養菌体から請求項1
記載の生理活性物質TOD−4403類を採取すること
を特徴とする当該生理活性物質TOD−4403類の製
造方法。 - 【請求項3】 ストレプトミセス属に属する生理活性物
質TOD−4403類生産菌、その突然変異体、遺伝子
的形質転換体を培養し得られる培養菌体。 - 【請求項4】 請求項1記載の生理活性物質TOD−4
403類を有効成分として含有することを特徴とする殺
虫剤。 - 【請求項5】 微生物ストレプトミセス・グリセオスポ
レウス4403。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5051415A JPH06239844A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 生理活性物質tod−4403類、その用途及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5051415A JPH06239844A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 生理活性物質tod−4403類、その用途及び製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06239844A true JPH06239844A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12886302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5051415A Pending JPH06239844A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 生理活性物質tod−4403類、その用途及び製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06239844A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997008135A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-06 | Bayer Aktiengesellschaft | Acylaminosalicylsäureamide und ihre verwendung als schädlingsbekämpfungsmittel |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP5051415A patent/JPH06239844A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997008135A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-06 | Bayer Aktiengesellschaft | Acylaminosalicylsäureamide und ihre verwendung als schädlingsbekämpfungsmittel |
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