JPH0624742A - 超電導体およびその製造方法 - Google Patents
超電導体およびその製造方法Info
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- JPH0624742A JPH0624742A JP4178515A JP17851592A JPH0624742A JP H0624742 A JPH0624742 A JP H0624742A JP 4178515 A JP4178515 A JP 4178515A JP 17851592 A JP17851592 A JP 17851592A JP H0624742 A JPH0624742 A JP H0624742A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 無限層構造の銅複合酸化物超電導体であっ
て、Tcが高く、製造時における超電導特性の再現性が
良好である超電導体とその製造方法を提供する。 【構成】 この超電導体は、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される酸化物に、Liまたは/およびNaが混在し
ていることを特徴とし、積み上げ法で製造される。
て、Tcが高く、製造時における超電導特性の再現性が
良好である超電導体とその製造方法を提供する。 【構成】 この超電導体は、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される酸化物に、Liまたは/およびNaが混在し
ていることを特徴とし、積み上げ法で製造される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核融合炉、電磁流体発
電機、加速器、回転電気機器(電動機、発電機等)、磁
気分離機、磁気浮上列車、核磁気共鳴測定装置、磁気推
進船、電子線露光装置、各種実験装置等のマグネットコ
イル用材料として適し、また、送電線、電気エネルギー
貯蔵器、変圧器、整流器、調相器等の電力損失が問題に
なる用途に適し、さらに、ジョセフソン素子、SQUI
D素子、超電導トランジスタなどの素子として適し、さ
らにまた、赤外線探知材料、磁気遮蔽材料等の機能材料
として適した超電導体に関する。
電機、加速器、回転電気機器(電動機、発電機等)、磁
気分離機、磁気浮上列車、核磁気共鳴測定装置、磁気推
進船、電子線露光装置、各種実験装置等のマグネットコ
イル用材料として適し、また、送電線、電気エネルギー
貯蔵器、変圧器、整流器、調相器等の電力損失が問題に
なる用途に適し、さらに、ジョセフソン素子、SQUI
D素子、超電導トランジスタなどの素子として適し、さ
らにまた、赤外線探知材料、磁気遮蔽材料等の機能材料
として適した超電導体に関する。
【0002】
【従来の技術】一連の銅複合酸化物超電導体は、“Zeit
schrift fur Physik B-condensed Matter ”vol.83、
1991、第7〜17頁に記載のように、超電導電流が流れ
るCu−O2 面と、このCu−O2 面の間に介在してC
u−O2 面の−2価の電荷を中和するメディエーティン
グ層と、これらCu−O2 面とメディエーティング層を
サンドウィッチ状に挟み込むブロッキング層からなる層
状構造体であり、このCu−O2 面の数によって、1層
系、2層系、3層系に分類される。
schrift fur Physik B-condensed Matter ”vol.83、
1991、第7〜17頁に記載のように、超電導電流が流れ
るCu−O2 面と、このCu−O2 面の間に介在してC
u−O2 面の−2価の電荷を中和するメディエーティン
グ層と、これらCu−O2 面とメディエーティング層を
サンドウィッチ状に挟み込むブロッキング層からなる層
状構造体であり、このCu−O2 面の数によって、1層
系、2層系、3層系に分類される。
【0003】例えば、1層系のものとしては、(La,
Sr)2 CuO4 、Bi2 Sr2 CuO6 、(Nd,C
e)CuO4 などがあり、2層系のものには、(La,
Sr)2 CaCu2 O6 、YBa2 Cu3 O7 、Bi2
Sr2 CaCu2 O8 、Pb 2 Sr2 (Ca,Y)Cu
3 O8 などがあり、また、3層系のものには(Bi,P
b)2 Sr2 Ca2 Cu3 O7 、Tl2 Ba2 Ca2 C
u3 O10などがある。
Sr)2 CuO4 、Bi2 Sr2 CuO6 、(Nd,C
e)CuO4 などがあり、2層系のものには、(La,
Sr)2 CaCu2 O6 、YBa2 Cu3 O7 、Bi2
Sr2 CaCu2 O8 、Pb 2 Sr2 (Ca,Y)Cu
3 O8 などがあり、また、3層系のものには(Bi,P
b)2 Sr2 Ca2 Cu3 O7 、Tl2 Ba2 Ca2 C
u3 O10などがある。
【0004】ところで、上記した一連の銅複合酸化物超
電導体は、その結晶内にドープされる電荷担体の量、と
くにCu−O2 面1層当りの電荷担体の量(以下、これ
をキャリア濃度という)によって、超電導転移温度(以
下、Tcという)が変化する。なお、銅複合酸化物超電
導体の場合、上記キャリア濃度が0.05〜0.32の範囲
にあるとき超電導特性が発現し、とくにキャリア濃度が
0.12〜0.23の範囲にあるとき、Tcは最大の値を示
している。
電導体は、その結晶内にドープされる電荷担体の量、と
くにCu−O2 面1層当りの電荷担体の量(以下、これ
をキャリア濃度という)によって、超電導転移温度(以
下、Tcという)が変化する。なお、銅複合酸化物超電
導体の場合、上記キャリア濃度が0.05〜0.32の範囲
にあるとき超電導特性が発現し、とくにキャリア濃度が
0.12〜0.23の範囲にあるとき、Tcは最大の値を示
している。
【0005】また、キャリア濃度が上記範囲にある銅複
合酸化物超電導体に関しては、ブロッキング層の間に挟
まれているCu−O2 面の数が増加するにつれて、その
Tcも上昇するという経験則が成立している。このよう
なことから、Cu−O2 面とメディエーティング層を反
復して積層した構造(いわゆる無限層構造)の物質を超
電導化することが検討されている。
合酸化物超電導体に関しては、ブロッキング層の間に挟
まれているCu−O2 面の数が増加するにつれて、その
Tcも上昇するという経験則が成立している。このよう
なことから、Cu−O2 面とメディエーティング層を反
復して積層した構造(いわゆる無限層構造)の物質を超
電導化することが検討されている。
【0006】例えば、Sieglistらは、組成が(Ca0.86
Sr0.14)CuO2 で、単一相構造の焼結体を提案して
いる(“Nature”,vol. 334, p231〜232, 1991 参
照)。しかしながら、この焼結体の組成では、電荷担体
をドープすることができず、超電導体にはならない。ま
た、Smith やErは、組成が(Sr,Nd)CuO2 や
(Sr,La)CuO 2 の物質で無限層構造に電荷担体
として電子をドープすることにより、Tcが40K程度
である超電導体を開発している。しかしながら、この超
電導体においては、成分としてNdやLaを含んでいる
ため、製造の過程で、より安定なNd2CuO4 相やL
a2 CuO4 相を生成することが多く、そのため、Tc
を上記した値以上に高めることは困難になっている。
Sr0.14)CuO2 で、単一相構造の焼結体を提案して
いる(“Nature”,vol. 334, p231〜232, 1991 参
照)。しかしながら、この焼結体の組成では、電荷担体
をドープすることができず、超電導体にはならない。ま
た、Smith やErは、組成が(Sr,Nd)CuO2 や
(Sr,La)CuO 2 の物質で無限層構造に電荷担体
として電子をドープすることにより、Tcが40K程度
である超電導体を開発している。しかしながら、この超
電導体においては、成分としてNdやLaを含んでいる
ため、製造の過程で、より安定なNd2CuO4 相やL
a2 CuO4 相を生成することが多く、そのため、Tc
を上記した値以上に高めることは困難になっている。
【0007】一方、高野らは、出発酸化物粉末を、温度
1173〜1473K、圧力6GPaの条件下で高圧合
成することにより、組成が(Ca0.4 Sr0.6 )CuO
2 である超電導体を開発している(“応用物理”第61
巻、503〜507頁、1992年を参照)。この超電
導体では、Tcを、最高で110Kまで上昇させること
に成功している。
1173〜1473K、圧力6GPaの条件下で高圧合
成することにより、組成が(Ca0.4 Sr0.6 )CuO
2 である超電導体を開発している(“応用物理”第61
巻、503〜507頁、1992年を参照)。この超電
導体では、Tcを、最高で110Kまで上昇させること
に成功している。
【0008】この無限層構造の超電導体は、その透過電
子顕微鏡像によれば、Cu−O2 面の間にSrが欠損し
ている層が不規則に介在している。そのため、この超電
導体の場合は、Srが欠損しているSr欠損層からCu
−O2 面に空孔が供給される、すなわち、結果的には、
電荷担体として正孔がドープされた構造になっている。
子顕微鏡像によれば、Cu−O2 面の間にSrが欠損し
ている層が不規則に介在している。そのため、この超電
導体の場合は、Srが欠損しているSr欠損層からCu
−O2 面に空孔が供給される、すなわち、結果的には、
電荷担体として正孔がドープされた構造になっている。
【0009】しかしながら、この超電導体は、高温下に
おいて6GPaで高圧合成しなければならないという問
題がある。また、Cu−O2 面に正孔を供給することに
より電荷担体供給層として機能するSr欠損層は、その
Sr欠損層の介在の仕方が不規則であるため、製造時に
おける超電導特性の再現性はあまり期待できず、また、
正孔の量、すなわちキャリア濃度を意識的に制御するこ
とが困難であるという問題がある。
おいて6GPaで高圧合成しなければならないという問
題がある。また、Cu−O2 面に正孔を供給することに
より電荷担体供給層として機能するSr欠損層は、その
Sr欠損層の介在の仕方が不規則であるため、製造時に
おける超電導特性の再現性はあまり期待できず、また、
正孔の量、すなわちキャリア濃度を意識的に制御するこ
とが困難であるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無限
層構造を有し、また電荷担体が正孔である銅酸化物超電
導体において、キャリア濃度が制御され、超電導特性の
ばらつきが少ない超電導体とそれを再現性よく製造する
方法を提供することである。
層構造を有し、また電荷担体が正孔である銅酸化物超電
導体において、キャリア濃度が制御され、超電導特性の
ばらつきが少ない超電導体とそれを再現性よく製造する
方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ ……(1) (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される酸化物に、Liまたは/およびNaが混在し
ていることを特徴とする超電導体が提供され、また、S
r、Ca、Cuの少なくとも1種を含む酸化物、および
Liまたは/およびNaの酸化物をそれぞれターゲット
にする積み上げ法により、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される組成で、Liまたは/およびNaが混在して
いる酸化物を製造することを特徴とする超電導体の製造
方法が提供される。
ために、本発明においては、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ ……(1) (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される酸化物に、Liまたは/およびNaが混在し
ていることを特徴とする超電導体が提供され、また、S
r、Ca、Cuの少なくとも1種を含む酸化物、および
Liまたは/およびNaの酸化物をそれぞれターゲット
にする積み上げ法により、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される組成で、Liまたは/およびNaが混在して
いる酸化物を製造することを特徴とする超電導体の製造
方法が提供される。
【0012】本発明の超電導体は、超電導電流が流れる
Cu−O2 面と、SrとCaのアルカリ土類金属からな
るメディエーティング層とが反復して積層した無限層構
造の酸化物にLiまたは/およびNaが混在することに
より、前記Cu−O2 面に適正量のキャリアが供給され
て超電導特性を発現するものである。この超電導体にお
いて、Cu−O2 面を構成するCuと、Sr、Caから
なるメディエーティング層のいずれにも欠損がない場合
は、式(1) の組成で、本来、β=1である。しかし、製
造時には、実際問題として、Cu−O2 面のCuサイト
に欠損が生ずることがある。そして、このCu欠損量が
多くなりすぎると、Cu−O2 面には超電導電流が流れ
なくなることがある。
Cu−O2 面と、SrとCaのアルカリ土類金属からな
るメディエーティング層とが反復して積層した無限層構
造の酸化物にLiまたは/およびNaが混在することに
より、前記Cu−O2 面に適正量のキャリアが供給され
て超電導特性を発現するものである。この超電導体にお
いて、Cu−O2 面を構成するCuと、Sr、Caから
なるメディエーティング層のいずれにも欠損がない場合
は、式(1) の組成で、本来、β=1である。しかし、製
造時には、実際問題として、Cu−O2 面のCuサイト
に欠損が生ずることがある。そして、このCu欠損量が
多くなりすぎると、Cu−O2 面には超電導電流が流れ
なくなることがある。
【0013】したがって、βには上限値が存在し、その
値は1.1に抑制することが必要になる。また、製造時に
は、(Ca,Sr)サイトに若干の欠損が含まれること
がある。この欠損量が過大になると、このメディエーテ
ィング層の上下に位置しているCu−O2 面における酸
素原子相互間の静電反発が強くなるため、Cu−O2 面
相互の面間距離が長くなる。
値は1.1に抑制することが必要になる。また、製造時に
は、(Ca,Sr)サイトに若干の欠損が含まれること
がある。この欠損量が過大になると、このメディエーテ
ィング層の上下に位置しているCu−O2 面における酸
素原子相互間の静電反発が強くなるため、Cu−O2 面
相互の面間距離が長くなる。
【0014】この面間距離が長くなると、“Physica C
”、第167巻、第515〜519頁、1990に記
載されているように、結晶構造中において最近接するC
u−O 2 面の面間距離が短いほどTcが高くなるという
経験則により、超電導体としては好ましくない状態にな
る。したがって、βには下限値も存在し、その値は0.8
に設定すべきである。
”、第167巻、第515〜519頁、1990に記
載されているように、結晶構造中において最近接するC
u−O 2 面の面間距離が短いほどTcが高くなるという
経験則により、超電導体としては好ましくない状態にな
る。したがって、βには下限値も存在し、その値は0.8
に設定すべきである。
【0015】結局、この超電導体におけるメディエーテ
ィング層の割合βは、上記したことから式(1) の組成
で、0.8≦β≦1.1の範囲に設定される。一方、(C
a,Sr)からなるメディエーティング層におけるCa
とSrとの存在比は、上記したCu−O2 面相互の面間
距離とTcとの経験則からすると、イオン半径の小さい
Caを多量に含ませることによりCu−O2 面相互の面
間距離を短くすることができるので好適であり、しか
も、Caのみ(α=0)によっても、本発明の超電導体
を形成することができるので、αの下限値は0にする。
ィング層の割合βは、上記したことから式(1) の組成
で、0.8≦β≦1.1の範囲に設定される。一方、(C
a,Sr)からなるメディエーティング層におけるCa
とSrとの存在比は、上記したCu−O2 面相互の面間
距離とTcとの経験則からすると、イオン半径の小さい
Caを多量に含ませることによりCu−O2 面相互の面
間距離を短くすることができるので好適であり、しか
も、Caのみ(α=0)によっても、本発明の超電導体
を形成することができるので、αの下限値は0にする。
【0016】しかし、超電導体の製造時に、基板として
例えばSrTiO3 単結晶を用いると、その単結晶のa
軸長は0.390mmと長いため、Caの存在比が高い場合
は、基板との不整合性から超電導体を製膜することがで
きないことがある。そのため、Srの存在比を高めて超
電導体の結晶を成長させることが必要になる。しかしな
がら、Srの存在比を高めすぎると、製造された超電導
体は空気中における安定性が低下するので、Srの存在
比:αの上限値は0.9に設定される。
例えばSrTiO3 単結晶を用いると、その単結晶のa
軸長は0.390mmと長いため、Caの存在比が高い場合
は、基板との不整合性から超電導体を製膜することがで
きないことがある。そのため、Srの存在比を高めて超
電導体の結晶を成長させることが必要になる。しかしな
がら、Srの存在比を高めすぎると、製造された超電導
体は空気中における安定性が低下するので、Srの存在
比:αの上限値は0.9に設定される。
【0017】結局、超電導層のメディエーティング層に
おけるCaとSrの比は、式(1) の組成で、0≦α≦0.
9となるように設定される。ところで、一連の銅複合酸
化物超電導体の場合、その結晶中の酸素は唯一の陰イオ
ンである。したがって、前記したSrやCaの欠損の場
合と同じように、結晶中の酸素の存在量は、全体のキャ
リア濃度に大きな影響を及ぼす。
おけるCaとSrの比は、式(1) の組成で、0≦α≦0.
9となるように設定される。ところで、一連の銅複合酸
化物超電導体の場合、その結晶中の酸素は唯一の陰イオ
ンである。したがって、前記したSrやCaの欠損の場
合と同じように、結晶中の酸素の存在量は、全体のキャ
リア濃度に大きな影響を及ぼす。
【0018】この銅複合酸化物超電導体においては、C
u−O2 面内の酸素はCuとの結合が強固であるため欠
損しにくい。仮に、Cu−O2 面内で酸素が欠損するよ
うな条件で超電導体が製造された場合には、その上下に
位置する(Ca1-αSrα)からなるメディエーティン
グ層には酸素がほとんど存在していないと考えられる。
u−O2 面内の酸素はCuとの結合が強固であるため欠
損しにくい。仮に、Cu−O2 面内で酸素が欠損するよ
うな条件で超電導体が製造された場合には、その上下に
位置する(Ca1-αSrα)からなるメディエーティン
グ層には酸素がほとんど存在していないと考えられる。
【0019】そのような状態、すなわち、Cu−O2 面
内の酸素欠損が多い状態では、そのCu−O2 面に超電
導電流が流れなくなる。したがって、式(1) におけるγ
の下限値が1.6となるような条件で製造することによ
り、Cu−O2 面内の過度の酸素欠損を防ぎ、超電導特
性が確保される。一方、酸素を取り込みやすい条件下で
超電導体を製造した場合には、Cu−O 2 面内での酸素
欠損はほとんど起こらず、しかもメディエーティング層
にも酸素が導入される。しかしながら、メディエーティ
ング層への酸素導入量が過多になると、そのメディエー
ティング層の上下に位置するCu−O2 面におけるCu
間の相互作用が強くなりすぎ、結局、全体は超電導体で
はなく絶縁体になってしまう。したがって、式(1) にお
けるγの上限値が2.2となるような条件で製膜すること
により、超電導特性が確保される。
内の酸素欠損が多い状態では、そのCu−O2 面に超電
導電流が流れなくなる。したがって、式(1) におけるγ
の下限値が1.6となるような条件で製造することによ
り、Cu−O2 面内の過度の酸素欠損を防ぎ、超電導特
性が確保される。一方、酸素を取り込みやすい条件下で
超電導体を製造した場合には、Cu−O 2 面内での酸素
欠損はほとんど起こらず、しかもメディエーティング層
にも酸素が導入される。しかしながら、メディエーティ
ング層への酸素導入量が過多になると、そのメディエー
ティング層の上下に位置するCu−O2 面におけるCu
間の相互作用が強くなりすぎ、結局、全体は超電導体で
はなく絶縁体になってしまう。したがって、式(1) にお
けるγの上限値が2.2となるような条件で製膜すること
により、超電導特性が確保される。
【0020】結局、γは、1.6≦γ≦2.2の範囲となる
ような条件を満足するように製膜操作を行なわなければ
ならないが、キャリア濃度への影響の大きさを考える
と、好ましくは、1.9≦γ≦2.2、さらに好ましくは、
2.0≦γ≦2.2となるような条件下で製膜するとよい。
この超電導体は含有されているLiまたは/およびNa
の含有量によって、Cu−O2 面へのキャリア供給量、
すなわちキャリア濃度を制御することができる。
ような条件を満足するように製膜操作を行なわなければ
ならないが、キャリア濃度への影響の大きさを考える
と、好ましくは、1.9≦γ≦2.2、さらに好ましくは、
2.0≦γ≦2.2となるような条件下で製膜するとよい。
この超電導体は含有されているLiまたは/およびNa
の含有量によって、Cu−O2 面へのキャリア供給量、
すなわちキャリア濃度を制御することができる。
【0021】その場合、Liまたは/およびNaは、
(Sr,Ca)サイトやCuサイトの一部と置換した状
態で含有されているか、または、式(1) で示した酸化物
の結晶粒界や層間に酸化物などの析出物として混在して
いるものと考えられる。前者の状態で混在する場合は、
Srイオン,Caイオンの酸素8配位位置のイオン半径
は、それぞれ、Sr2+(8)=0.125nm、Ca
2+(8)=0.112nmであり、またNa1+(8)=0.
116nmであり、さらには、Cuの酸素4配位位置の
イオン半径は、Cu2+(4)=0.062nmであり、L
i1+(4)=0.059nm、Na1+(4)=0.099n
mであることからすると、Naは(Sr,Ca)サイト
を置換してそこに混在し、LiはCuサイトを置換して
そこに混在しているものと考えられる。いずれにして
も、Sr、Ca、Cuは2価の陽イオンであり、Na、
Liは1価の陽イオンであるため、NaやLiの上記各
サイトへの混在量により、Cu−O2 面へのキャリア供
給量が制御できる。
(Sr,Ca)サイトやCuサイトの一部と置換した状
態で含有されているか、または、式(1) で示した酸化物
の結晶粒界や層間に酸化物などの析出物として混在して
いるものと考えられる。前者の状態で混在する場合は、
Srイオン,Caイオンの酸素8配位位置のイオン半径
は、それぞれ、Sr2+(8)=0.125nm、Ca
2+(8)=0.112nmであり、またNa1+(8)=0.
116nmであり、さらには、Cuの酸素4配位位置の
イオン半径は、Cu2+(4)=0.062nmであり、L
i1+(4)=0.059nm、Na1+(4)=0.099n
mであることからすると、Naは(Sr,Ca)サイト
を置換してそこに混在し、LiはCuサイトを置換して
そこに混在しているものと考えられる。いずれにして
も、Sr、Ca、Cuは2価の陽イオンであり、Na、
Liは1価の陽イオンであるため、NaやLiの上記各
サイトへの混在量により、Cu−O2 面へのキャリア供
給量が制御できる。
【0022】一方、後者の場合、NaやLiは酸化物な
どの状態で式(1) の酸化物の結晶粒界や層間に析出する
ことにより、キャリアのドナーとしての役割りを果たし
ている。NaやLiの混在量が多すぎると、式(1) の無
限層構造を形成することができなくなるので、その混在
量は、式(1) の酸化物1モルに対し、最大でも0.3モル
までとする。好ましくは、0.05〜0.15モルとする。
どの状態で式(1) の酸化物の結晶粒界や層間に析出する
ことにより、キャリアのドナーとしての役割りを果たし
ている。NaやLiの混在量が多すぎると、式(1) の無
限層構造を形成することができなくなるので、その混在
量は、式(1) の酸化物1モルに対し、最大でも0.3モル
までとする。好ましくは、0.05〜0.15モルとする。
【0023】なお、NaとLiは、それぞれ1種が混在
していてもよいし、また、両者が同時に混在していても
よい。また、本発明の超電導体は、これを複数積層する
ことにより層状構造にした本発明の超電導体層(層Aと
いう)に、さらに、LiやNaが混在していない、S
r、Ca、Cu、Oのみからなる無限層構造の層(層B
という)を積層した構成になっていてもよい。
していてもよいし、また、両者が同時に混在していても
よい。また、本発明の超電導体は、これを複数積層する
ことにより層状構造にした本発明の超電導体層(層Aと
いう)に、さらに、LiやNaが混在していない、S
r、Ca、Cu、Oのみからなる無限層構造の層(層B
という)を積層した構成になっていてもよい。
【0024】その場合、混在するNaやLiでキャリア
がドープされている超電導体層Aから、LiやNaが混
在していない無限層構造の層Bへキャリア分布があり、
上記超電導体層Aのキャリアが、上記無限層構造の層B
に均等に分散された状態にあることが好ましい。また、
上記した層Aと層Bの積層状態において、規則性は格別
必要とされないが、再現性のある超電導特性を得るため
には、層Aと層Bの積層状態に何らかの規則性をもたせ
ることが好ましい。
がドープされている超電導体層Aから、LiやNaが混
在していない無限層構造の層Bへキャリア分布があり、
上記超電導体層Aのキャリアが、上記無限層構造の層B
に均等に分散された状態にあることが好ましい。また、
上記した層Aと層Bの積層状態において、規則性は格別
必要とされないが、再現性のある超電導特性を得るため
には、層Aと層Bの積層状態に何らかの規則性をもたせ
ることが好ましい。
【0025】たとえば、厚みθnmの層Aと厚みλnm
の層Bを交互に周期的に積層して規則性をもたせること
ができる。この場合、層Bの厚みλを厚くすれば、層内
におけるCu−O2 面の数は増加してTcを高くできる
という利点が得られるが、しかし、あまり厚くすると、
層Aからのキャリア供給に基づくCu−O2 面のキャリ
ア濃度が小さくなる。したがって、層Aの厚みθと層B
の厚みλの比を、θ:λ=1:1〜4程度にすることが
好ましい。
の層Bを交互に周期的に積層して規則性をもたせること
ができる。この場合、層Bの厚みλを厚くすれば、層内
におけるCu−O2 面の数は増加してTcを高くできる
という利点が得られるが、しかし、あまり厚くすると、
層Aからのキャリア供給に基づくCu−O2 面のキャリ
ア濃度が小さくなる。したがって、層Aの厚みθと層B
の厚みλの比を、θ:λ=1:1〜4程度にすることが
好ましい。
【0026】層Aと層Bとの積層状態は、上記したθ,
λによる規則性だけではなく、たとえば、厚みθの層A
−厚みλの層B−厚みκ(κ≠θ)の層A−厚みλの層
B−……というような更に複雑な規則性であってもよ
い。さらに、半導体技術の分野でみられるように、たと
えば、本発明の超電導体は、絶縁層や常電導層で仕切ら
れた多層構造になっていてもよい。
λによる規則性だけではなく、たとえば、厚みθの層A
−厚みλの層B−厚みκ(κ≠θ)の層A−厚みλの層
B−……というような更に複雑な規則性であってもよ
い。さらに、半導体技術の分野でみられるように、たと
えば、本発明の超電導体は、絶縁層や常電導層で仕切ら
れた多層構造になっていてもよい。
【0027】本発明の超電導体は、テープ状、線状、繊
維状、シート状等、いろいろな形状で使用することがで
きる。また、炭素繊維やアルミナ、ジルコニア等のセラ
ミックス、または、金や銀等の金属からなる補強材の上
に形成して使用することができる。さらに、これらセラ
ミックスまたは金や銀を被覆して使用することができ
る。さらにまた、銅等をマトリクスとする多芯線構造の
超電導線材として使用することができる。また、Si、
MgO、LaGaO3 、LaAlO3 、NdGaO3 、
NdAlO3 、LaSrGaO4 、Y2 O3 、SrTi
O3 、Al2 O3、イットリウム部分安定化ジルコニア
等の基板上に薄膜として形成し、いろいろな素子とし
て、または、LSIの配線として使用することができ
る。
維状、シート状等、いろいろな形状で使用することがで
きる。また、炭素繊維やアルミナ、ジルコニア等のセラ
ミックス、または、金や銀等の金属からなる補強材の上
に形成して使用することができる。さらに、これらセラ
ミックスまたは金や銀を被覆して使用することができ
る。さらにまた、銅等をマトリクスとする多芯線構造の
超電導線材として使用することができる。また、Si、
MgO、LaGaO3 、LaAlO3 、NdGaO3 、
NdAlO3 、LaSrGaO4 、Y2 O3 、SrTi
O3 、Al2 O3、イットリウム部分安定化ジルコニア
等の基板上に薄膜として形成し、いろいろな素子とし
て、または、LSIの配線として使用することができ
る。
【0028】さらに、本発明の超電導体を基板の上に形
成する際には、予め、基板の上に超電導体と結晶系が似
ており、かつ膜として形成した場合の表面平滑性に富む
Bi 2 Sr2 CuO6 やBi2 Sr2Ca1 Cu2 O
8 の、いわゆるBi系超電導体を1〜20層製膜してお
くことが好ましい。ただし、この場合、本発明の超電導
体を形成するときの基板温度は、Bi系超電導体の1〜
20層を基板表面に製膜していない基板を用いる場合に
比べ、10℃〜200℃高くなる。また、本発明の超電
導体は室温下での安定性が比較的良くないため、本発明
の超電導体の形成後に、その最上層に、これらのいわゆ
るBi系超電導体等で被覆することが好ましい。
成する際には、予め、基板の上に超電導体と結晶系が似
ており、かつ膜として形成した場合の表面平滑性に富む
Bi 2 Sr2 CuO6 やBi2 Sr2Ca1 Cu2 O
8 の、いわゆるBi系超電導体を1〜20層製膜してお
くことが好ましい。ただし、この場合、本発明の超電導
体を形成するときの基板温度は、Bi系超電導体の1〜
20層を基板表面に製膜していない基板を用いる場合に
比べ、10℃〜200℃高くなる。また、本発明の超電
導体は室温下での安定性が比較的良くないため、本発明
の超電導体の形成後に、その最上層に、これらのいわゆ
るBi系超電導体等で被覆することが好ましい。
【0029】なお、基板の表面状態は、そこに本発明の
超電導体を形成する際に重要である。具体的には、不純
物が付着しておらず、かつエピタクシャル成長ができる
ように、予め、高真空中において表面付着物を焼き飛ば
す処置をとることなどが効果的である。とくに、基板と
してSrTiO3 単結晶を使用する場合、約1000℃
までの熱処理により、表面にはTiを多く含む層で形成
されるため、超電導体をこの上に形成するときは、まず
第1層目にSrを積み、次にCuを積み、その後、目的
とする超電導体の結晶構造を続けて積み上げていくこと
が好ましい。
超電導体を形成する際に重要である。具体的には、不純
物が付着しておらず、かつエピタクシャル成長ができる
ように、予め、高真空中において表面付着物を焼き飛ば
す処置をとることなどが効果的である。とくに、基板と
してSrTiO3 単結晶を使用する場合、約1000℃
までの熱処理により、表面にはTiを多く含む層で形成
されるため、超電導体をこの上に形成するときは、まず
第1層目にSrを積み、次にCuを積み、その後、目的
とする超電導体の結晶構造を続けて積み上げていくこと
が好ましい。
【0030】また、これらの基板の上に本発明の超電導
体を形成する場合における基板の加熱方法としては、基
板に直接通電して加熱することが発熱の均一性、安定性
の点から最も良く、例えばSrTiO3 にNbをドープ
させるなどの手段により基板に適度な導電性を持たせて
通電加熱することが好ましい。本発明の超電導体は、い
ろいろな方法で製造することができるが、式(1) で示し
た酸化物の結晶構造の層を原子オーダーで制御すること
ができる積み上げ法を適用して製造することが好まし
い。
体を形成する場合における基板の加熱方法としては、基
板に直接通電して加熱することが発熱の均一性、安定性
の点から最も良く、例えばSrTiO3 にNbをドープ
させるなどの手段により基板に適度な導電性を持たせて
通電加熱することが好ましい。本発明の超電導体は、い
ろいろな方法で製造することができるが、式(1) で示し
た酸化物の結晶構造の層を原子オーダーで制御すること
ができる積み上げ法を適用して製造することが好まし
い。
【0031】この積み上げ法としては、例えば、レーザ
ーアブレーション法、分子線エピタキシー法、電子ビー
ム蒸着法や、各種のスパッタ法などの物理的蒸着法を適
用することができ、これら方法のうち、とくにレーザー
アブレーション法は好適である。たとえば、レーザーア
ブレーション法によって、本発明の超電導体を製造する
場合、つぎのように操作が進められる。
ーアブレーション法、分子線エピタキシー法、電子ビー
ム蒸着法や、各種のスパッタ法などの物理的蒸着法を適
用することができ、これら方法のうち、とくにレーザー
アブレーション法は好適である。たとえば、レーザーア
ブレーション法によって、本発明の超電導体を製造する
場合、つぎのように操作が進められる。
【0032】すなわち、まず、銅酸化物のターゲットを
製造する。これは、銅酸化物の粉末をペレットに成形
し、その成形体を500〜800℃の温度で1〜12時
間焼成して焼結し、ターゲット(ターゲット1)にす
る。一方、ペレット状のSr金属(ターゲット2)とC
a金属のターゲット(ターゲット3)を準備する。
製造する。これは、銅酸化物の粉末をペレットに成形
し、その成形体を500〜800℃の温度で1〜12時
間焼成して焼結し、ターゲット(ターゲット1)にす
る。一方、ペレット状のSr金属(ターゲット2)とC
a金属のターゲット(ターゲット3)を準備する。
【0033】また、たとえば、CuO、Li2 CO3 、
Na2 CO3 の各粉末を、Cu:Li:Naのモル比が
所望する値となるように秤量し、これらをめのう乳鉢で
混合したのち、Al2 O3 容器にいれて大気中で焼成
し、得られた焼成体を再びめのう乳鉢で粉砕、混合して
ペレット状に成形し、その成形体を大気中で焼結するこ
とによりLiやNaを含むターゲット3にする。
Na2 CO3 の各粉末を、Cu:Li:Naのモル比が
所望する値となるように秤量し、これらをめのう乳鉢で
混合したのち、Al2 O3 容器にいれて大気中で焼成
し、得られた焼成体を再びめのう乳鉢で粉砕、混合して
ペレット状に成形し、その成形体を大気中で焼結するこ
とによりLiやNaを含むターゲット3にする。
【0034】ついで、ターゲット1、2、3を真空チャ
ンバーの回転式ホルダに別々にセットするとともに、こ
れらのターゲットに対向し、かつ、5〜150mm離れた
位置に基板をセットする。チャンバー内のNO2 やオゾ
ン等の酸化性物質の分圧を1×10-2〜1×10-4Paに
調整したのち、基板を加熱して400〜600℃、好ま
しくは450〜550℃の温度にする。そして、ホルダ
を回転させてそれぞれのターゲットに、ArF、Kr
F、XeClを用いたエキシマレーザーを交互に照射
し、基板の上に各ターゲットの構成物質を堆積させてい
く。このとき、基板やその周辺にレーザーを照射する
と、得られる薄膜の結晶性を上げたり、または酸素の量
を多くしたりすることができる。
ンバーの回転式ホルダに別々にセットするとともに、こ
れらのターゲットに対向し、かつ、5〜150mm離れた
位置に基板をセットする。チャンバー内のNO2 やオゾ
ン等の酸化性物質の分圧を1×10-2〜1×10-4Paに
調整したのち、基板を加熱して400〜600℃、好ま
しくは450〜550℃の温度にする。そして、ホルダ
を回転させてそれぞれのターゲットに、ArF、Kr
F、XeClを用いたエキシマレーザーを交互に照射
し、基板の上に各ターゲットの構成物質を堆積させてい
く。このとき、基板やその周辺にレーザーを照射する
と、得られる薄膜の結晶性を上げたり、または酸素の量
を多くしたりすることができる。
【0035】ターゲット照射位置におけるレーザー1パ
ルス当たりのエネルギー密度は、アブレーションが起こ
る大きさ以上であることが必要だが、1kJ/cm2 以下で
あることが好ましい。これよりも大きくすると、薄膜の
形態が悪くなることがある。照射するエキシマレーザー
のパルス周波数は、用いるターゲットの種類や所望する
アブレーション励起種の種類によっても異なってくる
が、この周波数が高すぎると、基板表面において、アブ
レーションされ飛来してきた原子の再配列が不完全にな
って、結晶性の低下を引き起こすことがある。したがっ
て、用いるエキシマレーザーのパルス周波数は1〜80
Hz程度であることが好ましい。
ルス当たりのエネルギー密度は、アブレーションが起こ
る大きさ以上であることが必要だが、1kJ/cm2 以下で
あることが好ましい。これよりも大きくすると、薄膜の
形態が悪くなることがある。照射するエキシマレーザー
のパルス周波数は、用いるターゲットの種類や所望する
アブレーション励起種の種類によっても異なってくる
が、この周波数が高すぎると、基板表面において、アブ
レーションされ飛来してきた原子の再配列が不完全にな
って、結晶性の低下を引き起こすことがある。したがっ
て、用いるエキシマレーザーのパルス周波数は1〜80
Hz程度であることが好ましい。
【0036】また、ターゲットと基板との距離が5mm未
満であると、レーザー照射に対し基板が妨害物となり、
ターゲットに対するエキシマレーザーの照射角度を非常
に小さくせざるを得なくなるため、ターゲットのアブレ
ーションが起こりにくくなってしまう。また、150mm
よりも大きくすると、基板上への堆積速度が著しく遅く
なるので実用的とはいえない。
満であると、レーザー照射に対し基板が妨害物となり、
ターゲットに対するエキシマレーザーの照射角度を非常
に小さくせざるを得なくなるため、ターゲットのアブレ
ーションが起こりにくくなってしまう。また、150mm
よりも大きくすると、基板上への堆積速度が著しく遅く
なるので実用的とはいえない。
【0037】チャンバー内を酸化性雰囲気にするために
は、NO2 やオゾンのほかに、酸素やN2 Oを使用した
り、酸素雰囲気中に紫外線等を照射してオゾンや活性酸
素を生成させたりしてもよい。また、真空チャンバー内
の酸化性雰囲気の分圧を1×10-4Paよりも低くする
と、得られる結晶構造内にCuO2 が安定相として生成
するので、超電導体は得られない。また、1×10-2Pa
よりも高くすると、製膜されている銅複合酸化物に不純
物が混入しやすくなったり、得られる薄膜のモルホロジ
ーが著しく低下するようになる。
は、NO2 やオゾンのほかに、酸素やN2 Oを使用した
り、酸素雰囲気中に紫外線等を照射してオゾンや活性酸
素を生成させたりしてもよい。また、真空チャンバー内
の酸化性雰囲気の分圧を1×10-4Paよりも低くする
と、得られる結晶構造内にCuO2 が安定相として生成
するので、超電導体は得られない。また、1×10-2Pa
よりも高くすると、製膜されている銅複合酸化物に不純
物が混入しやすくなったり、得られる薄膜のモルホロジ
ーが著しく低下するようになる。
【0038】さらに、基板温度を400℃よりも低くす
ると、基板上に堆積するターゲット物質の結晶化が起こ
りにくくなり、一方、600℃よりも高くすると、超電
導体は得られなくなる。各ターゲットをアブレーション
する場合、製膜する各層の膜厚を、直接、膜圧計でモニ
ターしたり、または、標準試料をアブレーションしたと
きの製膜時間と膜厚との相関関係を予め求めておき、そ
のデータを参照することにより、実際の製膜時間を測定
してその値から膜厚をモニターし、膜厚が所望の厚みに
なったところで、エキシマレーザーの照射対象を別のタ
ーゲットに切り換えて製膜を継続する。
ると、基板上に堆積するターゲット物質の結晶化が起こ
りにくくなり、一方、600℃よりも高くすると、超電
導体は得られなくなる。各ターゲットをアブレーション
する場合、製膜する各層の膜厚を、直接、膜圧計でモニ
ターしたり、または、標準試料をアブレーションしたと
きの製膜時間と膜厚との相関関係を予め求めておき、そ
のデータを参照することにより、実際の製膜時間を測定
してその値から膜厚をモニターし、膜厚が所望の厚みに
なったところで、エキシマレーザーの照射対象を別のタ
ーゲットに切り換えて製膜を継続する。
【0039】また、各層の膜厚制御に関しては、反射高
速電子線回折(RHEED)によって得られる画像上で
回折格子点の強度をモニターし、その振動パターンか
ら、単位格子の数が所望の値になったときに、別のター
ゲットにエキシマレーザーの照射を切り替えるような方
法が最も確実である。しかし、この方法の場合、製膜さ
れた膜の厚みが厚くなると画像上における回折格子点の
強度が弱くなり、実際問題として、膜厚制御が不可能に
なるため、ターゲットのアブレーション開始後、最初の
10層程度までは、RHEEDによる1層形成に要する
製膜時間を測定し、それ以後は、その時間を基本にして
各層が所望の厚みになるように製膜を続ける方法が好ま
しい。
速電子線回折(RHEED)によって得られる画像上で
回折格子点の強度をモニターし、その振動パターンか
ら、単位格子の数が所望の値になったときに、別のター
ゲットにエキシマレーザーの照射を切り替えるような方
法が最も確実である。しかし、この方法の場合、製膜さ
れた膜の厚みが厚くなると画像上における回折格子点の
強度が弱くなり、実際問題として、膜厚制御が不可能に
なるため、ターゲットのアブレーション開始後、最初の
10層程度までは、RHEEDによる1層形成に要する
製膜時間を測定し、それ以後は、その時間を基本にして
各層が所望の厚みになるように製膜を続ける方法が好ま
しい。
【0040】また、各層の積層後、5秒〜15分程度の
インターバルを置き、各層の結晶性をより確かなものに
することも好ましい。また、インターバルは、最初長く
とり、層数が増すと短くするというように、随時あるい
は逐次変化させてもかまわない。このようにして基板上
に薄膜を形成し、膜厚が所望の厚みになったところでレ
ーザーの照射を停止し、基板を約200〜450℃まで
約5〜20℃/分の降温速度で冷却する。このとき、チ
ャンバー内の酸化性雰囲気の分圧を製膜時の分圧よりも
上げたり、または200〜400℃の温度域におけるあ
る温度で1〜60分保持したりすることにより、酸素の
取り込みをより完全なものにすることが好ましい。な
お、同様に酸素の取り込みをより完全なものとするため
に、製膜後、その膜を、200〜400℃の温度で1〜
300分、0.1〜1気圧中で酸素アニールしたり、同様
の処理温度、処理時間条件で1気圧よりも高く400気
圧以下の酸素分圧下でHIP(Hot Isostatic Press )
処理したりすることも好ましい。
インターバルを置き、各層の結晶性をより確かなものに
することも好ましい。また、インターバルは、最初長く
とり、層数が増すと短くするというように、随時あるい
は逐次変化させてもかまわない。このようにして基板上
に薄膜を形成し、膜厚が所望の厚みになったところでレ
ーザーの照射を停止し、基板を約200〜450℃まで
約5〜20℃/分の降温速度で冷却する。このとき、チ
ャンバー内の酸化性雰囲気の分圧を製膜時の分圧よりも
上げたり、または200〜400℃の温度域におけるあ
る温度で1〜60分保持したりすることにより、酸素の
取り込みをより完全なものにすることが好ましい。な
お、同様に酸素の取り込みをより完全なものとするため
に、製膜後、その膜を、200〜400℃の温度で1〜
300分、0.1〜1気圧中で酸素アニールしたり、同様
の処理温度、処理時間条件で1気圧よりも高く400気
圧以下の酸素分圧下でHIP(Hot Isostatic Press )
処理したりすることも好ましい。
【0041】以上の製膜制御に関する説明では、Cu、
Sr、Caの各元素につき、それぞれ1個づつのターゲ
ットを使用したが、SrとCaを所望のモル比で混合、
焼成したペレット状の1個のターゲットをSrとCaよ
り成る層の形成のために使用することもできる。例え
ば、(SrαCa1-α)の層を形成する場合、Sr、C
aの個々の金属ターゲットに代えて、Sr:Caが、モ
ル比で、α:1−αである1個のペレットをターゲット
として用い、これにレーザーを照射してもよい。また、
製造条件をさらに検討することにより、Sr、Ca、C
u、Li、Naよりなる1個のターゲットを製造し、こ
れを製膜に供することもできる。
Sr、Caの各元素につき、それぞれ1個づつのターゲ
ットを使用したが、SrとCaを所望のモル比で混合、
焼成したペレット状の1個のターゲットをSrとCaよ
り成る層の形成のために使用することもできる。例え
ば、(SrαCa1-α)の層を形成する場合、Sr、C
aの個々の金属ターゲットに代えて、Sr:Caが、モ
ル比で、α:1−αである1個のペレットをターゲット
として用い、これにレーザーを照射してもよい。また、
製造条件をさらに検討することにより、Sr、Ca、C
u、Li、Naよりなる1個のターゲットを製造し、こ
れを製膜に供することもできる。
【0042】
実施例1 CuO粉末をペレット状に成形し、この成形体を680
℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。一
方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。一
方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
【0043】さらに、CuO、Li2 CO3 の各粉末
を、Cu:Liがモル比で1:0.2となるように秤量
し、それをめのう乳鉢で混合したのちAl2 O3 容器に
入れ、空気中にて600℃の温度で5時間焼成した。得
られた焼成体を、再びめのう乳鉢で粉砕、混合したのち
ペレット状に成形し、その成形体を空気中にて650℃
の温度で5時間焼成して焼結し、ターゲット4を得た。
を、Cu:Liがモル比で1:0.2となるように秤量
し、それをめのう乳鉢で混合したのちAl2 O3 容器に
入れ、空気中にて600℃の温度で5時間焼成した。得
られた焼成体を、再びめのう乳鉢で粉砕、混合したのち
ペレット状に成形し、その成形体を空気中にて650℃
の温度で5時間焼成して焼結し、ターゲット4を得た。
【0044】つぎに、ターゲット1、2、3、4を真空
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )の分圧
を1×10-4Paに調整し、基板を600℃に加熱し、約
30分間保持した。その後、基板を470℃まで冷却し
てその温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性
雰囲気(NO2 )の分圧を1×10-3Paに調整した。つ
いで、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板
表面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するとと
もに、回折点の強度をモニターした。以下、製膜の過程
ではこのモニターを続け、1層ずつ積層できていること
を確認した。
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )の分圧
を1×10-4Paに調整し、基板を600℃に加熱し、約
30分間保持した。その後、基板を470℃まで冷却し
てその温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性
雰囲気(NO2 )の分圧を1×10-3Paに調整した。つ
いで、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板
表面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するとと
もに、回折点の強度をモニターした。以下、製膜の過程
ではこのモニターを続け、1層ずつ積層できていること
を確認した。
【0045】レーザーには波長193nmのArFエキ
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによって測定したところ約300
mJ/cm2 であった。まず、ターゲット2に2Hzで
レーザーを照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1
回振動するのに要する時間を測定した。64秒であっ
た。つぎに、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲッ
ト1に2Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの
回折点強度が確実に1回振動するのに要する時間を測定
した。73秒であった。その後、ターゲットホルダーを
回転させ、ターゲット2に2Hzでレーザーを50秒照
射し、さらにターゲットホルダーを回転させターゲット
3に2Hzでレーザーを照射し、ターゲット2とターゲ
ット3へのレーザーの照射によりRHEEDの回折点強
度が1回振動するのに要する時間を測定した。72秒で
あった。さらにまた、ターゲットホルダーを回転させ、
ターゲット4に2Hzでレーザーを照射し、再度RHE
EDの回折点強度が1回振動するのに要する時間を測定
した。70秒であった。
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによって測定したところ約300
mJ/cm2 であった。まず、ターゲット2に2Hzで
レーザーを照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1
回振動するのに要する時間を測定した。64秒であっ
た。つぎに、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲッ
ト1に2Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの
回折点強度が確実に1回振動するのに要する時間を測定
した。73秒であった。その後、ターゲットホルダーを
回転させ、ターゲット2に2Hzでレーザーを50秒照
射し、さらにターゲットホルダーを回転させターゲット
3に2Hzでレーザーを照射し、ターゲット2とターゲ
ット3へのレーザーの照射によりRHEEDの回折点強
度が1回振動するのに要する時間を測定した。72秒で
あった。さらにまた、ターゲットホルダーを回転させ、
ターゲット4に2Hzでレーザーを照射し、再度RHE
EDの回折点強度が1回振動するのに要する時間を測定
した。70秒であった。
【0046】ついで、表1で示した条件の各ステップ1
〜5をこの順序で行うパターンaを100回反復した。
〜5をこの順序で行うパターンaを100回反復した。
【0047】
【表1】 その後レーザーの照射を停止し、また、RHEEDによ
る観察も停止し、真空チャンバー内のNO2 の分圧を1
×10-2Paにして、300℃まで徐冷し、300℃で1
時間保持したのち、室温まで徐冷し、膜を取り出した。
る観察も停止し、真空チャンバー内のNO2 の分圧を1
×10-2Paにして、300℃まで徐冷し、300℃で1
時間保持したのち、室温まで徐冷し、膜を取り出した。
【0048】得られた膜の厚みは約34nmであった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行った。図1に
示すように、130Kから超電導になったことに対応す
る反磁性シグナルが現れ始め、この膜は、Tcは130
Kであることが確認できた。また、得られた膜をICP
分析により組成を調べた。組成は、ほぼ、(Sr0.7C
a0.3 )CuLi0.1 O2 であった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行った。図1に
示すように、130Kから超電導になったことに対応す
る反磁性シグナルが現れ始め、この膜は、Tcは130
Kであることが確認できた。また、得られた膜をICP
分析により組成を調べた。組成は、ほぼ、(Sr0.7C
a0.3 )CuLi0.1 O2 であった。
【0049】実施例2 CuOの粉末をペレット状に成形し、この成形体を68
0℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。
一方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
0℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。
一方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
【0050】さらに、CuO、Na2 CO3 の各粉末
を、Cu:Naがモル比で1:0.1となるように秤量
し、これをめのう乳鉢で混合したのちAl2 O3 容器に
入れ、空気中にて600℃の温度で5時間焼成した。得
られた焼成物を再びめのう乳鉢で粉砕、混合したのちペ
レット状に成形し、その成形体を空気中にて650℃5
時間焼成して焼結し、ターゲット4を得た。
を、Cu:Naがモル比で1:0.1となるように秤量
し、これをめのう乳鉢で混合したのちAl2 O3 容器に
入れ、空気中にて600℃の温度で5時間焼成した。得
られた焼成物を再びめのう乳鉢で粉砕、混合したのちペ
レット状に成形し、その成形体を空気中にて650℃5
時間焼成して焼結し、ターゲット4を得た。
【0051】つぎに、ターゲット1、2、3、4を真空
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )分圧を
1×10-5Paに調整し、基板を550℃に加熱し、約3
0分間保持した。その後、基板を480℃まで冷却して
その温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性雰
囲気(NO2 )の分圧を1×10-3Paに調整した。つい
で、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板表
面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するととも
に、回折点の強度をモニターした。以下、製膜過程では
このモニターを続け、1層ずつ積層できていることを確
認した。
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )分圧を
1×10-5Paに調整し、基板を550℃に加熱し、約3
0分間保持した。その後、基板を480℃まで冷却して
その温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性雰
囲気(NO2 )の分圧を1×10-3Paに調整した。つい
で、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板表
面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するととも
に、回折点の強度をモニターした。以下、製膜過程では
このモニターを続け、1層ずつ積層できていることを確
認した。
【0052】レーザーには波長193nmのArFエキ
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによる測定では約200mJ/c
m2であった。まず、ターゲット2に3Hzでレーザー
を照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1回振動す
るのに要する時間を測定した。60秒であった。つぎ
に、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲット1に3
Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの回折点強
度が確実に1回振動するのに要する時間を測定した。6
8秒であった。その後、ターゲットホルダーを回転さ
せ、ターゲット2に3Hzでレーザーを35秒照射し、
さらにターゲットホルダーを回転させターゲット3に3
Hzでレーザーを照射し、ターゲット2とターゲット3
へのレーザーの照射によりRHEEDの回折点強度が1
回振動するのに要する時間を測定した。62秒であっ
た。さらにまた、ターゲットホルダーを回転させ、ター
ゲット4に3Hzでレーザーを照射し、再度RHEED
の回折点強度が1回振動するのに要する時間を測定し
た。66秒であった。
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによる測定では約200mJ/c
m2であった。まず、ターゲット2に3Hzでレーザー
を照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1回振動す
るのに要する時間を測定した。60秒であった。つぎ
に、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲット1に3
Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの回折点強
度が確実に1回振動するのに要する時間を測定した。6
8秒であった。その後、ターゲットホルダーを回転さ
せ、ターゲット2に3Hzでレーザーを35秒照射し、
さらにターゲットホルダーを回転させターゲット3に3
Hzでレーザーを照射し、ターゲット2とターゲット3
へのレーザーの照射によりRHEEDの回折点強度が1
回振動するのに要する時間を測定した。62秒であっ
た。さらにまた、ターゲットホルダーを回転させ、ター
ゲット4に3Hzでレーザーを照射し、再度RHEED
の回折点強度が1回振動するのに要する時間を測定し
た。66秒であった。
【0053】ついで、表2に示した条件の各ステップ1
〜5をこの順序で行うパターンbを200回反復した。
〜5をこの順序で行うパターンbを200回反復した。
【0054】
【表2】 その後、レーザーの照射を停止し、RHEEDによる観
察も停止し、真空チャンバー内のNO2 の分圧を1×1
0-2Paにして300℃まで徐冷し、300℃で1時間保
持したのち、室温まで徐冷し、膜を取り出した。
察も停止し、真空チャンバー内のNO2 の分圧を1×1
0-2Paにして300℃まで徐冷し、300℃で1時間保
持したのち、室温まで徐冷し、膜を取り出した。
【0055】得られた膜の厚みは約67nmであった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行ったところ、
126Kから、超電導になったことに対応する反磁性シ
グナルが現れ始め、Tcは126Kであることが確認で
きた。また、得られた膜をICP分析により組成を調べ
た。組成は、ほぼ(Sr0.6 Ca0.4 )CuNa0.05O
2 であった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行ったところ、
126Kから、超電導になったことに対応する反磁性シ
グナルが現れ始め、Tcは126Kであることが確認で
きた。また、得られた膜をICP分析により組成を調べ
た。組成は、ほぼ(Sr0.6 Ca0.4 )CuNa0.05O
2 であった。
【0056】実施例3 CuOの粉末をペレット状に成形し、この成形体を68
0℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。
一方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
0℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。
一方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
【0057】さらに、CuO、Li2 CO3 、Na2 C
o3 の各粉末を、Cu:Li:Naがモル比で1:0.
2:0.2になるように秤量し、これをめのう乳鉢で混合
したのちAl2 O3 容器に入れ、空気中にて600℃の
温度で5時間焼成した。得られた焼成物を再びめのう乳
鉢で粉砕、混合したのちペレット状に成形し、その成形
体を空気中にて650℃の温度で5時間焼成して焼結
し、ターゲット4を得た。
o3 の各粉末を、Cu:Li:Naがモル比で1:0.
2:0.2になるように秤量し、これをめのう乳鉢で混合
したのちAl2 O3 容器に入れ、空気中にて600℃の
温度で5時間焼成した。得られた焼成物を再びめのう乳
鉢で粉砕、混合したのちペレット状に成形し、その成形
体を空気中にて650℃の温度で5時間焼成して焼結
し、ターゲット4を得た。
【0058】つぎに、ターゲット1、2、3、4を真空
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )分圧を
1×10-4Paに調整し、基板を600℃に加熱し、約3
0分間保持した。その後、基板を490℃まで冷却して
その温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性雰
囲気(NO2 )の分圧を5×10-3Paに調整した。つい
で、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板表
面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するととも
に、回折点の強度をモニターした。以下、製膜過程では
このモニターを続け、1層ずつ積層できていることを確
認した。
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )分圧を
1×10-4Paに調整し、基板を600℃に加熱し、約3
0分間保持した。その後、基板を490℃まで冷却して
その温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性雰
囲気(NO2 )の分圧を5×10-3Paに調整した。つい
で、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板表
面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するととも
に、回折点の強度をモニターした。以下、製膜過程では
このモニターを続け、1層ずつ積層できていることを確
認した。
【0059】レーザーには波長193nmのArFエキ
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによる測定では約300mJ/c
m2であった。まず、ターゲット2に2Hzでレーザー
を照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1回振動す
るのに要する時間を測定した。64秒であった。つぎ
に、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲット1に2
Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの回折点強
度が確実に1回振動するのに要する時間を測定した。7
1秒であった。その後再び、ターゲットホルダーを回転
させ、ターゲット2に2Hzでレーザーを20秒照射
し、さらにターゲットホルダーを回転させターゲット3
に2Hzでレーザーを照射し、ターゲット2とターゲッ
ト3へのレーザーの照射によりRHEEDの回折点強度
が1回振動するのに要する時間を測定した。68秒であ
った。さらにまた、ターゲットホルダーを回転させ、タ
ーゲット4に2Hzでレーザーを照射し、再度RHEE
Dの回折点強度が1回振動するのに要する時間を測定し
た。76秒であった。
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによる測定では約300mJ/c
m2であった。まず、ターゲット2に2Hzでレーザー
を照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1回振動す
るのに要する時間を測定した。64秒であった。つぎ
に、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲット1に2
Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの回折点強
度が確実に1回振動するのに要する時間を測定した。7
1秒であった。その後再び、ターゲットホルダーを回転
させ、ターゲット2に2Hzでレーザーを20秒照射
し、さらにターゲットホルダーを回転させターゲット3
に2Hzでレーザーを照射し、ターゲット2とターゲッ
ト3へのレーザーの照射によりRHEEDの回折点強度
が1回振動するのに要する時間を測定した。68秒であ
った。さらにまた、ターゲットホルダーを回転させ、タ
ーゲット4に2Hzでレーザーを照射し、再度RHEE
Dの回折点強度が1回振動するのに要する時間を測定し
た。76秒であった。
【0060】ついで、表3に示した条件の各ステップ1
〜5をこの順序で行うパターンcを80回反復した。
〜5をこの順序で行うパターンcを80回反復した。
【0061】
【表3】 その後、レーザーの照射を停止し、RHEEDによる観
察も停止し、真空チャンバー内のNO2 の分圧を1×1
0-2Paにして300℃まで徐冷し、300℃で1時間保
持したのち、室温まで徐冷し、膜を取り出した。
察も停止し、真空チャンバー内のNO2 の分圧を1×1
0-2Paにして300℃まで徐冷し、300℃で1時間保
持したのち、室温まで徐冷し、膜を取り出した。
【0062】得られた膜の厚みは約27nmであった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行ったところ、
122Kから、超電導になったことに対応する反磁性シ
グナルが現れ始め、Tcは122Kであることが確認で
きた。また、得られた膜をICP分析により組成を調べ
た。組成は、ほぼ(Sr0.3 Ca0.7)0.9 CuLi0. 1
Na0.03O2 であった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行ったところ、
122Kから、超電導になったことに対応する反磁性シ
グナルが現れ始め、Tcは122Kであることが確認で
きた。また、得られた膜をICP分析により組成を調べ
た。組成は、ほぼ(Sr0.3 Ca0.7)0.9 CuLi0. 1
Na0.03O2 であった。
【0063】実施例4 CuOの粉末をペレット状に成形し、この成形体を68
0℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。
一方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
0℃で10時間焼成して焼結し、ターゲット1を得た。
一方、ペレット状のSr金属とCa金属をそれぞれ準備
し、Srをターゲット2、Caをターゲット3とした。
【0064】さらに、CuO、Li2 CO3 、Na2 C
o3 の各粉末を、Cu:Li:Naがモル比で1:0.
1:0.2となるように秤量し、これをめのう乳鉢で混合
したのちAl2 O3 容器に入れ、空気中にて600℃の
温度で5時間焼成した。得られた焼成物を再びめのう乳
鉢で粉砕、混合したのちペレット状に成形し、その成形
体を空気中にて650℃の温度で5時間焼成して焼結
し、ターゲット4を得た。
o3 の各粉末を、Cu:Li:Naがモル比で1:0.
1:0.2となるように秤量し、これをめのう乳鉢で混合
したのちAl2 O3 容器に入れ、空気中にて600℃の
温度で5時間焼成した。得られた焼成物を再びめのう乳
鉢で粉砕、混合したのちペレット状に成形し、その成形
体を空気中にて650℃の温度で5時間焼成して焼結
し、ターゲット4を得た。
【0065】つぎに、ターゲット1、2、3、4を真空
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )分圧を
1×10-4Paに調整し、基板を600℃に加熱し、約3
0分間保持した。その後、基板を490℃まで冷却して
その温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性雰
囲気(NO2 )の分圧を5×10-3Paに調整した。つい
で、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板表
面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するととも
に、回折点の強度をモニターした。以下、製膜過程では
このモニターを続け、1層ずつ積層できていることを確
認した。
チャンバーの回転式ホルダに別々にセットするととも
に、これらのターゲットに対向し、かつ、50mm離れた
位置に表面が(100)面であるSrTiO3 基板を置
き、真空チャンバー内の酸化性雰囲気(NO2 )分圧を
1×10-4Paに調整し、基板を600℃に加熱し、約3
0分間保持した。その後、基板を490℃まで冷却して
その温度に保持し、そして真空チャンバー内の酸化性雰
囲気(NO2 )の分圧を5×10-3Paに調整した。つい
で、基板表面の反射高速電子線回折像を観察し、基板表
面の結晶性、平滑性が十分であることを確認するととも
に、回折点の強度をモニターした。以下、製膜過程では
このモニターを続け、1層ずつ積層できていることを確
認した。
【0066】レーザーには波長193nmのArFエキ
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによる測定では約300mJ/c
m2であった。まず、ターゲット2に2Hzでレーザー
を照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1回振動す
るのに要する時間を測定した。65秒であった。つぎ
に、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲット1に2
Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの回折点強
度が確実に1回振動するのに要する時間を測定した。7
0秒であった。その後再び、ターゲットホルダーを回転
させ、ターゲット3に2Hzでレーザーを照射し、RH
EEDの回折点強度が確実に1回振動するのに要する時
間を測定した。67秒であった。さらにまた、ターゲッ
トホルダーを回転させターゲット4に2Hzでレーザー
を照射し、再度RHEEDの回折点強度が1回振動する
のに要する時間を測定した。75秒であった。
シマレーザーを用いた。レーザーパルスのエネルギー密
度は、カロリーメータによる測定では約300mJ/c
m2であった。まず、ターゲット2に2Hzでレーザー
を照射し、RHEEDの回折点強度が確実に1回振動す
るのに要する時間を測定した。65秒であった。つぎ
に、ターゲットホルダーを回転させ、ターゲット1に2
Hzでレーザーを照射し、同様にRHEEDの回折点強
度が確実に1回振動するのに要する時間を測定した。7
0秒であった。その後再び、ターゲットホルダーを回転
させ、ターゲット3に2Hzでレーザーを照射し、RH
EEDの回折点強度が確実に1回振動するのに要する時
間を測定した。67秒であった。さらにまた、ターゲッ
トホルダーを回転させターゲット4に2Hzでレーザー
を照射し、再度RHEEDの回折点強度が1回振動する
のに要する時間を測定した。75秒であった。
【0067】その後、10分間のインターバルをとり、
表4に示した条件の各ステップ1〜4をこの順序で行う
パターンdを2回反復した。
表4に示した条件の各ステップ1〜4をこの順序で行う
パターンdを2回反復した。
【0068】
【表4】 なお、このパターンdのみから成る膜を別に製膜し、そ
の組成をICP分析で調べた。組成は、ほぼCaCuL
i0.05Na0.05O2 であった。
の組成をICP分析で調べた。組成は、ほぼCaCuL
i0.05Na0.05O2 であった。
【0069】さらに10分間のインターバルをとり、表
5に示した条件の各ステップ5〜9を順次行うパターン
eを4回反復した。
5に示した条件の各ステップ5〜9を順次行うパターン
eを4回反復した。
【0070】
【表5】 なお、このパターンeのみから成る膜を別に製膜し、そ
の組成をICP分析で調べた。組成は、ほぼ(Sr0.75
Ca0.25)0.9 CuO2 であった。
の組成をICP分析で調べた。組成は、ほぼ(Sr0.75
Ca0.25)0.9 CuO2 であった。
【0071】その後、パターンdの操作を再び2回反復
して製膜したのち、パターンeを4回反復し、つづいて
パターンdを2回反復する操作をさらに20回行なって
製膜操作を続けた。その後、レーザーの照射を停止し、
RHEEDによる観察も停止し、真空チャンバー内のN
O2 の分圧を1×10-2Paにして300℃まで徐冷し、
300℃で1時間保持したのち、室温まで徐冷し、膜を
取り出した。
して製膜したのち、パターンeを4回反復し、つづいて
パターンdを2回反復する操作をさらに20回行なって
製膜操作を続けた。その後、レーザーの照射を停止し、
RHEEDによる観察も停止し、真空チャンバー内のN
O2 の分圧を1×10-2Paにして300℃まで徐冷し、
300℃で1時間保持したのち、室温まで徐冷し、膜を
取り出した。
【0072】得られた膜の厚みは約42nmであった。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行ったところ、
135Kから超電導になったことに対応する反磁性シグ
ナルが現れ始め、Tcは135Kであることが確認でき
た。
この膜の帯磁率測定をSQUIDにより行ったところ、
135Kから超電導になったことに対応する反磁性シグ
ナルが現れ始め、Tcは135Kであることが確認でき
た。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
超電導体は、Tcが高い無限層構造の銅複合酸化物超電
導体である。そして、この超電導体は、原子オーダーで
結晶構造の組立てが可能な積み上げ法で製造されるの
で、キャリア供給量の制御も容易であり、超電導特性に
おける再現性に富む。
超電導体は、Tcが高い無限層構造の銅複合酸化物超電
導体である。そして、この超電導体は、原子オーダーで
結晶構造の組立てが可能な積み上げ法で製造されるの
で、キャリア供給量の制御も容易であり、超電導特性に
おける再現性に富む。
【図1】膜の帯磁率比と測定温度との関係を示すグラフ
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 次式: (SrαCa1-α)βCuOγ (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される酸化物に、Liまたは/およびNaが混在し
ていることを特徴とする超電導体。 - 【請求項2】 基材と、その基材の表面を被覆する、請
求項1の超電導体薄膜とからなることを特徴とする超電
導体。 - 【請求項3】 Sr、Ca、Cuの少なくとも1種を含
む酸化物、およびLiまたは/およびNaの酸化物をそ
れぞれターゲットにする積み上げ法により、次式: (SrαCa1-α)βCuOγ (ただし、α、β、γは、それぞれ、0≦α≦0.9、0.
8≦β≦1.1、1.6≦γ≦2.2を満足する数を表わす)
で示される組成で、Liまたは/およびNaが混在して
いる酸化物を製造することを特徴とする超電導体の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4178515A JPH0624742A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 超電導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4178515A JPH0624742A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 超電導体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0624742A true JPH0624742A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16049825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4178515A Pending JPH0624742A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 超電導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0624742A (ja) |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP4178515A patent/JPH0624742A/ja active Pending
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