JPH0624798B2 - 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents

農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム

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JPH0624798B2
JPH0624798B2 JP1319833A JP31983389A JPH0624798B2 JP H0624798 B2 JPH0624798 B2 JP H0624798B2 JP 1319833 A JP1319833 A JP 1319833A JP 31983389 A JP31983389 A JP 31983389A JP H0624798 B2 JPH0624798 B2 JP H0624798B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、防曇性、防霧性が優れ、これらの優れた性質
が長期間持続する耐久性の優れた農業用軟質塩化ビニル
系樹脂フィルムに関するものである。
[従来の技術] 近年、有用植物を栽培している農家は、収益性向上を目
的として、有用植物をハウス(温室)又はトンネル内で
促進栽培又は抑制栽培する方法が広く採用されるように
なった。
このハウス(温室)又はトンネルの被覆資材としては、
ポリエチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体
フィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、塩化ビニル系樹脂フィルム、ガラス等が使用さ
れている。中でも軟質塩化ビニル系樹脂フィルムは、他
の合成樹脂フィルムに比較して、光線透過性、保温性、
機械的強度、耐久性、作業性、経済性等を総合して最も
優れているので、広く使用されている。
ハウス又はトンネルの被覆資材として使用されるフィル
ムには、フィルムの内側表面に付着した凝縮水を、栽培
作物に落下させることなく、フィルム内面に沿って流下
させるといういわゆる「防曇性」に優れ、かつハウス又
はトンネル内に発生する霧、モヤを抑制し、適度な湿度
に維持し、病気の発生を抑制し得る、いわゆる「防霧
性」を有することが要求される。
防曇性を改良するための方法としては例えばグリセリン
の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル等、い
わゆる防曇剤を基材樹脂に練り込む方法があるが、この
方法ではフィルムからの防曇剤のブリードが速く、該フ
ィルムをハウスに展張後一年も経過すると防曇性の効果
が薄れるため、防曇持続性の改良検討が行われている。
また、防霧性の付与方法としては、基材樹脂にフッ素系
界面活性剤を練り込む方法が知られている。(例えば特
開昭57−14648号公報等)しかし、この方法で
は、フィルムの表面からの防霧剤のブリードが速く、先
の防曇剤と同じく展張後約一年経過すると、防霧性の効
果が低下するという欠点がある。
[発明の目的] 本発明の目的は、防曇性、防霧性の低下などの好ましく
ない劣化現象が大幅に改善された農業用塩化ビニル系樹
脂フィルムを提供することにある。
[発明の構成] しかして、本発明の要旨とするところは、フッ素系界面
活性剤含有軟質塩化ビニル系樹脂フィルムの片面に、シ
リカゾル及び/又はアルミナゾルとバインダーを主成分
とする防曇剤組成物に由来する被膜が形成されてなるこ
とを特徴とする農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルムに
存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
のほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体を含む。
塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩化
ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリ
ル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系樹
脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合
法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によって
製造されるものであってもよい。
本発明に係る農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルムに、
優れた柔軟性と機械的強度を付与するために、基体樹脂
100重量部に対して、通常20〜60重量部程度の可
塑剤を配合する。
可塑剤としては、例えば、フタル酸誘導体、イソフタル
酸誘導体、アジピン酸誘導体、マレイン酸誘導体、クエ
ン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、リ
シノール酸誘導体、その他トリクレジルホスフェート、
エポキシ化大豆油、エポキシ樹脂系可塑剤等があげられ
る。
また、樹脂フィルムに柔軟性を付与するために、上述の
可塑剤に限られるものではなく、例えば熱可塑性ポリウ
レタン樹脂、ポリ酢酸ビニル等を使用することもでき
る。
本発明に従って塩化ビニル系樹脂製農業用被覆材に配合
されるフッ素系界面活性剤は、通常の界面活性剤の疎水
基のCに結合したHの代わりにその一部または全部をF
で置換した界面活性剤で特にパーフルオロアルキル基ま
たはパーフルオロアルケニル基を含有する界面活性剤が
好ましい。
本発明において使用可能なフッ素系界面活性剤の代表例
を示せば次のとおりである。
(a)陰イオン性フッ素系界面活性剤 (1)−COOM系 RfCOOM RfSO2N(R′)2CH2COOM (2)−OSO3M系 RfBNR′YOSO3M (3)−SO3M系 RfSO3M RfCH2O(CH2)mSO3(4)−OPO(OM)2上記各式中、RfおよびR′fはアルキル基の水素原子
の一部または全部をフッ素原子で置換したフルオロアル
キル基を表わし、Bは−CO−、−SO2−、を表わ
し、R′は水素原子、低級アルキル基を表わし、YはC
26のアルキレン基を表わし、Mは水素原子、−N
4、アルカリ金属、アルカリ土類金属を表わし、mは
1〜30の自然数を表わす。
(b)陽イオン性フッ素系界面活性剤 (1) (2) 式中、Rf、B、R′およびYは前記と同じ意味を有
し、R″は水素原子、低級アルキル基を表わし、HXは
酸を表し、Xはハロゲン酸根を表わす。
(c)両性フッ素系界面活性剤 (1)−N (R′)2− −COO 系 RfBNHYN (R′)2(CH2)mCOO 式中、Rf、B、R′、Y、mは前記と同じ意味を有す
る。
(d)非イオン性フッ素系界面活性剤 (1)−OH系 RfOH (2)−O−系 式中、Rf、B、R′及びmは前記と同じ意味を有す
る。
上記型又はその他の型のフッ素系界面活性剤の中で好適
なものを具体的に例示すれば次のとおりである。
(i)CnF2n+1COOM 式中、M=水素原子、アルカリ金属、−NH4 n=5〜12、好ましくは6〜10、 例えばC919COONa C817COOLi (ii)CnF2n+1CONH(C24O)mH 式中n=5〜12、好ましくは6〜10、 m=1〜30、好ましくは2〜20、 例えばC919CONH(C24O)3H (iii) 式中、R=水素原子、低級アルキル基 n=6〜12、好ましくは9、 m=2〜30、好ましくは3〜20、 例えば (iv)CnF2n+1CONHC3H6N (CH3)2C2H4COO 式中、n=5〜12、好ましくは6〜10、 例えば C8F17CONHC3H6N (CH3)2C2H4COO (v)CnF2n+1CONHC3H6N (CH3)3・X 式中X=ハロゲン酸根 n=5〜12、好ましくは6〜10 例えば C8F17CONHC3H6N (CH3)3・I (vi)CnF2n+1(CH2)mCOOM 式中、M=水素原子、アルカリ金属、−NH4 n=3〜12、好ましくは5〜10、 m=1〜16、好ましくは2〜10、 例えばC7F15(CH2)5COONa C8F17(CH2)4COOK (vii)CnF2n+1SO2N(C2H5)C2H4OPO(OH)2 式中、n=5〜12、好ましくは6〜10、 例えば C8F17SO2N(C2H5)C2H4OPO(OH)2 (viii)CnF2n+1SO2N(C2H5)CH2COOM 式中、M=水素原子、アルカリ金属、−NH4 n=5〜12、好ましくは6〜10、 例えば C8F17SO2N(C2H5)CH5COOK (ix)CnF2n+1SO2N(C2H5)C2H4OSO3H 式中、n=5〜12、好ましくは6〜10、 例えば C8F17SO2N(C2H5)C2H4OSO3H (x)CnF2n+1SO2N(C2H5)(C2H4O)mH 式中、n=5〜12、好ましくは6〜10、 m=1〜30、好ましくは2〜20、 例えば C8F17SO2N(C2H5)(C2H4O)14H 以上述べたフッ素系界面活性剤はそれぞれ単独で使用す
ることができ、或いは2種以上の組合わせで用いてもよ
い。該フッ素系界面活性剤の塩化ビニル系樹脂製農業用
被覆材への配合量は(有効成分)は、臨界的ではなく、
配合すべきフッ素系界面活性剤の種類や樹脂の種類等に
応じて広範に変えることができるが、一般的には、配合
すべき合成樹脂基材100重量部(ただし、可塑剤は計
算に含めない。以下同じ)当り、少なくとも0.02重量部
とすることができ、また、配合量の上限は厳密に制約さ
れるものではないが、あまり多量に配合するとブリード
アウトや白濁等を引き起す可能性があるので、通常2.0
重量部以下で充分である。
しかして、配合量の好適範囲は、該合成樹脂基材100
重量部当り0.02〜2.0重量部、殊に0.05〜0.5重量部であ
る。
本発明の農業用軟質フィルムには、必要に応じて樹脂用
添加剤、例えば防曇剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化
防止剤、滑剤、熱安定剤、顔料、染料等の着色剤、無機
物、帯電防止剤等を通常の量で配合することができる。
防曇剤としては、非イオン系界面活性剤、アニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤等が挙げられる。これ
らのうち、非イオン系界面活性剤が望ましい。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、
ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、シアノアクリレー
ト系、フェニルサリシレート系等の紫外線吸収剤があげ
られる。中でも、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤および
/またはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好ま
しい。
光安定剤としては、農業用塩化ビニルフィルムに通常配
合される種々の化合物を使用することができる。具体的
には例えば4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)アジペート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレ
ート等のヒンダードアミン系化合物が挙げられる。
酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール、2,2′−メチレンビス(6−tert−ブ
チル−4−エチルフェノール)、ジラウリルチオジプロ
ピオネート等を挙げることができる。
滑剤ないし熱安定剤としては、例えばポリエチレンワッ
クス、流動パラフィン、ビスアマイド、ステアリン酸、
ステアリン酸亜鉛、脂肪族アルコール、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸バリウム、リシノール酸バリウ
ム、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジマレート、
有機リン酸金属塩、有機ホスファイト化合物、フェノー
ル類、β−ジケトン化合物等が挙げられる。
着色剤としては例えば、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン、ハンザイエロー、アリザリンレー
キ、酸化チタン、亜鉛華、群青、パーマネントレッド、
キナクリドン、カーボンブラック等を挙げることができ
る。
無機物としては、例えばカルシウム、マグネシウム、ア
ルミニウム等の酸化物、水酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩等
及びその複合物が挙げられる。
これら樹脂添加物は、通常の含有量、例えば前記合成樹
脂基材100重量部当り、10重量部以下で配合するこ
とが出来る。
本発明の農業用フィルムの基体となる軟質塩化ビニル系
樹脂フィルム(以下基体フィルムという)は、例えば塩
化ビニル系樹脂に、必要とする樹脂用添加剤を添加した
樹脂組成物を、リボンブレンダー、バンバリーミキサ
ー、スーパーミキサー等の配合機、混練機で均一にした
後、通常のフィルムの製造方法、例えばカレンダー成形
法、押出成形法、インフレーションフィルム成形法等を
採用して、0.01〜0.3mm、好ましくは0.04〜0.25mmの厚
さに成形される。
基体フィルムの片面に防曇性被膜を形成する防曇剤組成
物は、イリカゾル及び/又はアルミナゾルを主成分とし
ており、これにシリカまたはアルミナのバインダー成分
が混入されている。
シリカゾル及び/又はアルミナゾルは平均粒子径が5〜
100mμの範囲のものが好ましい。平均粒子径が10
0mμを超えると塗膜が白く失透し易くまた、5mμに
満たないときは防曇組成物の安定性に欠けるので好まし
くない。これらは、それぞれ単独で使用してもよいし、
両者を組合せて使用してもよい。また、単独又は両者を
組合せて使用する際に平均粒子径の異なる2種以上のも
のを組合せて用いてもよい。両者を組合せるときは、重
量比でシリカゾル/アルミナゾルが95〜5/5〜95
(全体として100とする)の割合にするのが好まし
い。
アルミナゾルは、通常市販されている製品そのもの、ま
た通常市販されているアルミナ粉末を水に分散させて水
性ゾルとしたもの、いずれであってもよい。アルミナゾ
ルは、高濃度で水に分散させようとすると、分散液の粘
度が急激に高まるといういわゆるチキソトロピー性を示
し、均質な分散液が得にくいが、コロイドミルの様な媒
質剪断内部攪拌機を用いると、均質な分散液を得ること
ができる。また、この分散液にシリカゾルを混合する
と、分散液の粘度を降下させることができる。
他方のシリカゾルは、多くの場合粒子表面は陰電荷に帯
電しているが、アルミナゾルと組合せて用いるときは陰
電荷に帯電しているものを用いるのは好ましくない。こ
れは、シリカゾルとアルミナゾルとを混合すると、混合
分散液は急激に凝集し、ゲル化し、分散不良を生起す
る。従って、コロイダルシリカは、粒子表面に陽電荷に
帯電したものとするのがよい。
防曇剤組成物に配合されるバインダー成分としては、陰
イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、非イオン
系界面活性剤等の界面活性剤または熱可塑性樹脂など公
知、公用のものが使用される。
バインダー成分として使用する界面活性剤は、シリカゾ
ルまたはアルミナゾルによって、その使用種類を変える
必要があり一般に、陰電荷に帯電するシリカゾルと陽イ
オン界面活性剤、陽電荷に帯電するアルミナゾルと陰イ
オン系界面活性剤との組合せは避けるべきである。これ
らの組合せは、ゾルのゲル化や防曇剤組成物の凝集・分
離を起こしやすいく、塗布を困難にする。
バインダー成分として使用する熱可塑性樹脂としては、
アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
スチロール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、不飽和ポリエス
テル系樹脂等が挙げられるが、特にアクリル系樹脂が好
適である。
防曇剤組成物の主成分であるシリカゾル及び/又はアル
ミナゾルは、その配合量が固形分重量比でバインダー成
分の0.5〜40倍の範囲にあるのが好ましい。40倍を
超えるときは、防曇効果が配合量に比例して向上しない
ばかりでなく、塗布後に形成される塗膜が白濁化し光線
透過率を低下させる現象があらわれる。また塗膜が粗雑
で脆弱になり易くなる傾向がある。一方、0.5倍に満た
ないときは、充分な防曇効果を発揮し難くなる。
防曇剤組成物には、バインダー成分同士を架橋させる架
橋性化合物を併用してもよい。こうすることにより防曇
被膜の耐水性を向上させることができる。架橋性化合物
としては、前述の防曇用の被覆組成物に使用される同じ
ものが防曇剤組成物においても使用することができる。
架橋性化合物の使用量は、バインダー成分の固形分に対
し0.1〜30重量%の範囲、特に0.5〜10重量%の範囲
が好ましい。
また、防曇剤組成物には、必要に応じ、消泡剤、滑剤、
帯電防止剤、その他の各種添加剤を混合することができ
る。
しかして、防曇剤組成物は、通常液状で使用される。液
状分散媒としては、水を含む親和性ないし水混合性溶媒
が含まれ、水:メチルアルコール、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール等の一価アルコール類:エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等の
多価アルコール類:ベンジルアルコール等の環式アルコ
ール類:セロソルブアセテート類:ケトン類等が挙げら
れる。
これらは単独で用いても併用してもよいが、本発明で用
いる防曇剤組成物の分散安定性、フィルム表面に塗布し
た後の濡れ性、液状分散媒除去の難易、経済性を勘案し
て決めるのが好ましい。
また、基体フィルムの表面に形成される防曇剤組成物の
被膜は、固形分の付着量として、一般に0.01〜10g/
m2、特に0.1〜5g/mの範囲であるのが好ましい。
基体フィルムの表面に防曇性組成物の被膜を形成するに
は、一般に各組成物の溶液または分散液をドクターブレ
ードコート法、ロールコート法、ディップコート法、ス
プレーコート法、ロッドコート法、バーコート法、ナイ
フコート法、ハケ塗り等それ自体公知の塗布方法を採用
し、塗布後乾燥すればよい。塗布後の乾燥方法は、自然
乾燥及び強制乾燥のいずれの方法を採用してもよく、強
制乾燥方法を採用する場合、通常50〜250℃、好ま
しくは70〜200℃の温度範囲で乾燥すればよい。加
熱乾燥には、熱風乾燥法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥
法等適宜方法を採用すればよく、乾燥速度、安全性を勘
案すれば熱風乾燥法を採用するのが有利である。
また、基体フィルムと被膜組成物に由来する被膜との接
着性が充分でない場合には、基体フィルムの表面を予め
アルコールまたは水で洗浄したり、プラズマ放電処理、
あるいはコロナ放電処理したり、他の塗料あるいはプラ
イマーを下塗りする等の前処理を施しておいてもよい。
[発明の効果] 本発明は、次のように特別に顕著な効果を奏し、その産
業上の利用価値は極めて大である。
(1)本発明に係る農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
は、フィルムの片面に防曇剤組成物に由来する被膜が形
成されており、該フィルムを被膜面がハウス等の内側に
なるように展張した時、水滴の付着を防止する効果に優
れ、その防曇効果は長期間にわたって持続する。
(2)本発明に係る農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
は、基体フィルム中にフッ素系界面活性剤が配合されて
おり、表面の防曇剤組成物に由来する被膜とあいまっ
て、防霧効果にも優れ、その効果は長期にわたって持続
する。
以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
実施例1〜5、比較例1〜2 (1)基体フィルムの調製 ポリ塩化ビニル(重合度=1300) 100重量部 ジオクチルフタレート 45〃 トリクレジルホスフェイト 5〃 エポキシ樹脂 2〃 Ba−Zn系液状安定剤 2〃 Ba−Zn系粉末安定剤 1〃 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 0.1〃 ソルビタン・モノパルミテート 2〃 を基本組成とし、これに第1表に示すフッ素系界面活性
剤を配合し、スーパーミキサーで混合した。その混合物
を100℃に加温したカレンダー成形機に供給し、常法
によりフィルム化し、厚さ0.10mmの基体フィルムを作成
した。
(2)防曇剤組成物に由来する被膜の形成 第1表に示した主成分(シリカ及び/又はアルミナゾ
ル)とバインダー成分と架橋剤及び液状分散媒とを配合
して防曇剤組成物を得た。
(1)で調製した基体フィルムの片面に、上記の防曇剤組
成物を#5バーコーターを用いて、各々塗布した。塗布
したフィルムを80℃のオーブン中に1分間保持して液
状分散媒を揮散させた。得られた各フィルムの被膜の量
は約1g/m2であった。
(3)フィルムの評価 以下の方法により農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム
の性能を評価し、その結果を第2表に示した。
防曇性 三重県一志群の圃場に、間口5.4m、棟高3m、奥行1
5mのパイプハウス6棟を構築し、各棟に作製したフィ
ルム8種を被覆した。無滴性の評価方法は、展張中のフ
ィルムの防曇剤組成物の被膜の形成された面に、水滴の
付着する状況を経時的に肉眼で観察した。評価基準は、
次の通りである。
(昭和62年10月試験開始) ◎…フィルム表面(ハウス内側に面した方)に付着した
水滴同士が合体して薄膜状に広がり、この薄膜状部分の
面積がフィルム表面(同上)の1/2以上にわたるも
の。
○…フィルム表面(同上)に付着した水滴同士の合体は
認められるが、この薄膜状部分の面積がフィルム表面
(同上)の1/2未満のもの。
△…フィルム表面(同上)に付着した水滴同士の合体は
認められるが、薄膜状部分の形状が認められないもの。
×…フィルム表面(同上)に付着した水滴同士の合体は
認められないもの。
防霧性 三重県一志群の圃場に、間口5.4m、棟高3m、奥行1
5mのパイプハウス6棟を構築し、各棟に作製したフィ
ルム8種を塗膜を設けた面を内側にして被覆した。無滴
性の評価方法は、展張中のフィルムの内側に発生する霧
の状況を、経時的に肉眼で観察した。評価基準は、次の
通りである。
(昭和62年10月試験開始) ◎…ハウス内の霧の発生が全く見られないが、フィルム
内表面近傍にのみ、わずかに発生している状態。
○…ハウス内全体に霧が発生しているが、15m先のハ
ウスの奥を明瞭に識別できる状態。
△…ハウス内全体に霧がやや濃く発生し、15m先のハ
ウスの奥を識別できない状態。
×…ハウス内全体に霧が濃く発生し、15m先のハウス
の奥を全く識別できない状態。
第2表により次の事が明らかとなる。
(1)比較例1は、防曇性は優れているが、防霧性が充分
でない。
(2)比較例2は、防曇性が劣る。また防霧性は、初期に
おいて良好であるがその後低下し防霧性持続性が充分で
ない。
(3)これに反し、本発明の農業用軟質塩化ビニル系樹脂
フィルム(実施例1〜5)は、長期間使用しても防曇
性、防霧性ともに優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素系界面活性剤を含有する軟質塩化ビ
    ニル系樹脂フィルムの片面に、シリカゾル及び/又はア
    ルミナゾルとバインダーを主成分とする防曇剤組成物に
    由来する被膜が形成されてなることを特徴とする農業用
    軟質塩化ビニル系樹脂フィルム。
JP1319833A 1989-12-08 1989-12-08 農業用軟質塩化ビニル系樹脂フィルム Expired - Fee Related JPH0624798B2 (ja)

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