JPH06248646A - アースアンカーの設置構造 - Google Patents
アースアンカーの設置構造Info
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- JPH06248646A JPH06248646A JP3585793A JP3585793A JPH06248646A JP H06248646 A JPH06248646 A JP H06248646A JP 3585793 A JP3585793 A JP 3585793A JP 3585793 A JP3585793 A JP 3585793A JP H06248646 A JPH06248646 A JP H06248646A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 凍結地盤に対して適用しても地盤凍結時にア
ースアンカーが破断することを抑さえることができるア
ースアンカーの設置構造を提供することを目的としてい
る。 【構成】 凍結層8aに当接する被定着物9の下面に、
保護管10を凍結層8aを貫通して配設し、被定着物9
には、厚さ方向に貫通し、保護管10内に開口する貫通
孔11が形成され、保護管10内には、棒状の引張部1
2が保護管10との間に所定間隔をもち、かつ先端部を
保護管10から突出させ、基端部を貫通孔11を通して
被定着物9から突出して挿通し、先端部にはアンカー体
13を固着するとともに基端部には保持部材14が設け
られ、この保持部材14と被定着物9の間には、被定着
物9を保持部材14側に弾性的に移動可能に支持する付
勢部材15が介装されてなることを特徴とする。
ースアンカーが破断することを抑さえることができるア
ースアンカーの設置構造を提供することを目的としてい
る。 【構成】 凍結層8aに当接する被定着物9の下面に、
保護管10を凍結層8aを貫通して配設し、被定着物9
には、厚さ方向に貫通し、保護管10内に開口する貫通
孔11が形成され、保護管10内には、棒状の引張部1
2が保護管10との間に所定間隔をもち、かつ先端部を
保護管10から突出させ、基端部を貫通孔11を通して
被定着物9から突出して挿通し、先端部にはアンカー体
13を固着するとともに基端部には保持部材14が設け
られ、この保持部材14と被定着物9の間には、被定着
物9を保持部材14側に弾性的に移動可能に支持する付
勢部材15が介装されてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤に対して被定着物
を定着させるアースアンカーの設置構造に関する。
を定着させるアースアンカーの設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、切土や盛土の法面の斜面
崩壊を防ぐために、法枠型枠をアースアンカーで抑さえ
る工法が数多く適用されている。この工法は、通常、ア
ンカーケーブルにPC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線、PC
鋼より線等)を使用し、緊張力を与えて法枠型枠を法面
に定着させる工法である。図3は、一般的なアースアン
カーによる法枠型枠を法面に定着させた状態を示してい
る。図において符号1は地盤であり、この地盤1は冬季
に凍結して凍上性を示す凍結層1aとその下部にある未
凍結層1bとからなる。この地盤1の法面上には法面型
枠2が配置されている。また、地盤1中には法面から未
凍結層1bに達する穴3が穿設され、この穴3には、モ
ルタル製のアンカー体4が形成され、このアンカー体4
内部から鋼棒5が配設され、引張部を形成している。こ
の鋼棒5の法面型枠2側の端部6には、ナット7が法枠
型枠2の上面から螺着され、アンカー頭部が形成されて
いる。さらに、鋼棒5にはプレストレスが導入されてい
る。また、図3に示すアースアンカーの施工手順を示す
と、まず、施工予定箇所を削孔し穴3を形成し、次に鋼
棒5をその穴3に挿入し、その後アンカー体4となるモ
ルタルを注入し、養生後、穴3を埋め戻しながら法面型
枠2を法面に配置し、鋼棒5の端部6にナット7を装着
し、ナット7を締め込むことで鋼棒5を緊張させること
により法枠型枠2を法面に定着させるものである。
崩壊を防ぐために、法枠型枠をアースアンカーで抑さえ
る工法が数多く適用されている。この工法は、通常、ア
ンカーケーブルにPC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線、PC
鋼より線等)を使用し、緊張力を与えて法枠型枠を法面
に定着させる工法である。図3は、一般的なアースアン
カーによる法枠型枠を法面に定着させた状態を示してい
る。図において符号1は地盤であり、この地盤1は冬季
に凍結して凍上性を示す凍結層1aとその下部にある未
凍結層1bとからなる。この地盤1の法面上には法面型
枠2が配置されている。また、地盤1中には法面から未
凍結層1bに達する穴3が穿設され、この穴3には、モ
ルタル製のアンカー体4が形成され、このアンカー体4
内部から鋼棒5が配設され、引張部を形成している。こ
の鋼棒5の法面型枠2側の端部6には、ナット7が法枠
型枠2の上面から螺着され、アンカー頭部が形成されて
いる。さらに、鋼棒5にはプレストレスが導入されてい
る。また、図3に示すアースアンカーの施工手順を示す
と、まず、施工予定箇所を削孔し穴3を形成し、次に鋼
棒5をその穴3に挿入し、その後アンカー体4となるモ
ルタルを注入し、養生後、穴3を埋め戻しながら法面型
枠2を法面に配置し、鋼棒5の端部6にナット7を装着
し、ナット7を締め込むことで鋼棒5を緊張させること
により法枠型枠2を法面に定着させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
アースアンカーには次のような問題がある。すなわち、
法面型枠2の下方の凍結層1aが凍結した場合には、こ
の地盤1に数10tf/m2以上の応力が発生し、この
応力は凍結層1aと付着したアースアンカーには、引張
力としての軸方向力として作用する。この軸方向力の作
用を受けたアースアンカーは、地盤1中の凍結層1aと
未凍結層1bの境界面である凍結面位置で破断し、法面
型枠2が法面に定着されず、法面が崩壊するという問題
が生じる。
アースアンカーには次のような問題がある。すなわち、
法面型枠2の下方の凍結層1aが凍結した場合には、こ
の地盤1に数10tf/m2以上の応力が発生し、この
応力は凍結層1aと付着したアースアンカーには、引張
力としての軸方向力として作用する。この軸方向力の作
用を受けたアースアンカーは、地盤1中の凍結層1aと
未凍結層1bの境界面である凍結面位置で破断し、法面
型枠2が法面に定着されず、法面が崩壊するという問題
が生じる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、凍結層を有する地盤に対して適用しても地盤凍結時
にアースアンカーが破断することを抑さえることができ
るアースアンカーの設置構造を提供することを目的とし
ている。
で、凍結層を有する地盤に対して適用しても地盤凍結時
にアースアンカーが破断することを抑さえることができ
るアースアンカーの設置構造を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のアースア
ンカーの設置構造は、表面部が凍結層となっている地盤
の法面または鉛直面上に配置された被定着物を定着させ
るアースアンカーの設置構造であって、前記凍結層に当
接する前記被定着物の下面には、筒状の保護管が前記凍
結層を貫通して配設されると共に、前記被定着物には、
その厚さ方向に貫通し、かつ前記保護管内に開口する貫
通孔が形成され、前記保護管内には、棒状をなす引張部
が該保護管との間に所定の間隔をもって、かつ先端部を
前記保護管から突出させるとともに、かつ基端部を前記
貫通孔を通して前記被定着部から突出させて挿通され、
前記引張部の先端部にはアンカー体が固着されると共
に、基端部には保持部材が設けられ、この保持部材と前
記被定着物との間には、当該被定着物を前記保持部材側
に弾性的に移動可能に支持する付勢部材が介装されてな
ることを特徴とする。
ンカーの設置構造は、表面部が凍結層となっている地盤
の法面または鉛直面上に配置された被定着物を定着させ
るアースアンカーの設置構造であって、前記凍結層に当
接する前記被定着物の下面には、筒状の保護管が前記凍
結層を貫通して配設されると共に、前記被定着物には、
その厚さ方向に貫通し、かつ前記保護管内に開口する貫
通孔が形成され、前記保護管内には、棒状をなす引張部
が該保護管との間に所定の間隔をもって、かつ先端部を
前記保護管から突出させるとともに、かつ基端部を前記
貫通孔を通して前記被定着部から突出させて挿通され、
前記引張部の先端部にはアンカー体が固着されると共
に、基端部には保持部材が設けられ、この保持部材と前
記被定着物との間には、当該被定着物を前記保持部材側
に弾性的に移動可能に支持する付勢部材が介装されてな
ることを特徴とする。
【0006】請求項2記載のアースアンカーの設置構造
は、請求項1記載のアースアンカーの設置構造におい
て、前記保護管と前記引張部との間に粘性体を充填して
なることを特徴とする。
は、請求項1記載のアースアンカーの設置構造におい
て、前記保護管と前記引張部との間に粘性体を充填して
なることを特徴とする。
【0007】請求項3記載のアースアンカーの設置構造
は、表面部が凍結層となっている地盤の法面または鉛直
面上に配置された被定着物を定着させるアースアンカー
の設置構造であって、前記被定着物には、その厚さ方向
に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔には、棒状を
なす引張部が前記凍結層を貫通して挿通されると共に、
該引張部の先端部にはアンカー体が固着され、前記引張
部の被定着物から突出する基端部には保持部材が設けら
れ、この保持部材と前記被定着物との間には、当該被定
着物を保持部材側に弾性的に移動可能に支持する付勢部
材が介装されてなり、前記引張部の外周側には、粘性体
が前記凍結層を貫通し、かつ前記引張部を囲むようにし
て充填されてなることを特徴とする。
は、表面部が凍結層となっている地盤の法面または鉛直
面上に配置された被定着物を定着させるアースアンカー
の設置構造であって、前記被定着物には、その厚さ方向
に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔には、棒状を
なす引張部が前記凍結層を貫通して挿通されると共に、
該引張部の先端部にはアンカー体が固着され、前記引張
部の被定着物から突出する基端部には保持部材が設けら
れ、この保持部材と前記被定着物との間には、当該被定
着物を保持部材側に弾性的に移動可能に支持する付勢部
材が介装されてなり、前記引張部の外周側には、粘性体
が前記凍結層を貫通し、かつ前記引張部を囲むようにし
て充填されてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載のアースアンカーの設置構造にお
いては、地盤が凍結すると、凍結膨張圧力が発生して、
その凍結層に付着した保護管に軸方向の引張力が発生す
るが、この保護管と引張部との間には、所定の間隔があ
り、すなわち引張部が保護管に付着していないので引張
部に直接的に軸方向の引張力が生じることはない。さら
に、被定着物は前記凍結膨張圧力によって上方に変位す
るが、この被定着物は、付勢部材を介して保持部材によ
り支持される。被定着物を変位させる凍結膨張圧力の一
部は、付勢部材により吸収されるので、凍結膨張圧力に
よって引張部に生じる軸方向の引張力が軽減される。
いては、地盤が凍結すると、凍結膨張圧力が発生して、
その凍結層に付着した保護管に軸方向の引張力が発生す
るが、この保護管と引張部との間には、所定の間隔があ
り、すなわち引張部が保護管に付着していないので引張
部に直接的に軸方向の引張力が生じることはない。さら
に、被定着物は前記凍結膨張圧力によって上方に変位す
るが、この被定着物は、付勢部材を介して保持部材によ
り支持される。被定着物を変位させる凍結膨張圧力の一
部は、付勢部材により吸収されるので、凍結膨張圧力に
よって引張部に生じる軸方向の引張力が軽減される。
【0009】請求項2記載のアースアンカーの設置構造
においては、保護管と引張部との間に間隔を置くことに
より形成された空間に粘性体が充填されることにより、
この間隔に土砂が浸入し、これが凍結することにより、
保護管と引張部が付着することを防止することができ
る。また、粘性体によって保護管と引張部が付着するこ
とはない。
においては、保護管と引張部との間に間隔を置くことに
より形成された空間に粘性体が充填されることにより、
この間隔に土砂が浸入し、これが凍結することにより、
保護管と引張部が付着することを防止することができ
る。また、粘性体によって保護管と引張部が付着するこ
とはない。
【0010】請求項3記載のアースアンカーの設置構造
においては、地盤が凍結すると、凍結膨張圧力が発生し
てその凍結層に付着した粘性体に軸方向の引張力が発生
するが、引張部は、粘性体を介し、地盤の凍結層に直接
付着していないため引張部は変位せず、引張部に直接的
に軸方向の引張力が生じることはない。さらに、被定着
物は前記凍結膨張圧力により上方に変位するが、この被
定着物は付勢部材を介して保持部材により支持される。
被定着物を変位させる凍結膨張圧力の一部は、付勢部材
により吸収されるので、凍結膨張圧力によって引張部に
生じる軸方向の引張力が軽減される。
においては、地盤が凍結すると、凍結膨張圧力が発生し
てその凍結層に付着した粘性体に軸方向の引張力が発生
するが、引張部は、粘性体を介し、地盤の凍結層に直接
付着していないため引張部は変位せず、引張部に直接的
に軸方向の引張力が生じることはない。さらに、被定着
物は前記凍結膨張圧力により上方に変位するが、この被
定着物は付勢部材を介して保持部材により支持される。
被定着物を変位させる凍結膨張圧力の一部は、付勢部材
により吸収されるので、凍結膨張圧力によって引張部に
生じる軸方向の引張力が軽減される。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施例のアースアンカー
の設置構造を示している。図において符号8は地盤であ
り、この地盤8は、凍結層8aとその下部の未凍結層8
bにより構成され、地盤8の表面は法面を形成してい
る。地盤8上には、法面型枠9(被定着物)が当接さ
れ、この法面型枠9の下面には筒状の保護管10が凍結
層8aを貫通して配設されている。また、法面型枠9に
は、その厚さ方向に貫通し、かつ保護管10内に開口す
る貫通孔11が形成され、保護管10内には、鋼棒12
(引張部)が、保護管10に対して所定間隔を有すると
共に、その先端部を保護管10から突出させ、かつその
基端部を貫通孔11を通して法面型枠9から突出させて
挿通されている。さらに、鋼棒12の先端部には、モル
タル13製のアンカー体が形成されている。また、鋼棒
12の基端部には、ナット14(保持部材)が螺着さ
れ、このナット14と法面型枠9との間には、法面型枠
9をナット14側に弾性的に移動可能に支持するばね1
5と、このばね15を法面型枠9側で支持する当て板1
6が介装され、アンカー頭部を形成している。
ら説明する。図1は本発明の一実施例のアースアンカー
の設置構造を示している。図において符号8は地盤であ
り、この地盤8は、凍結層8aとその下部の未凍結層8
bにより構成され、地盤8の表面は法面を形成してい
る。地盤8上には、法面型枠9(被定着物)が当接さ
れ、この法面型枠9の下面には筒状の保護管10が凍結
層8aを貫通して配設されている。また、法面型枠9に
は、その厚さ方向に貫通し、かつ保護管10内に開口す
る貫通孔11が形成され、保護管10内には、鋼棒12
(引張部)が、保護管10に対して所定間隔を有すると
共に、その先端部を保護管10から突出させ、かつその
基端部を貫通孔11を通して法面型枠9から突出させて
挿通されている。さらに、鋼棒12の先端部には、モル
タル13製のアンカー体が形成されている。また、鋼棒
12の基端部には、ナット14(保持部材)が螺着さ
れ、このナット14と法面型枠9との間には、法面型枠
9をナット14側に弾性的に移動可能に支持するばね1
5と、このばね15を法面型枠9側で支持する当て板1
6が介装され、アンカー頭部を形成している。
【0012】次に、上記のアースアンカーの設置構造の
施工方法について説明する。まず、地盤8に未凍結層に
到達する穴17が穿設され、この穴17内に鋼棒12
が、基端部が外方に突出するように挿入される。この
後、この穴17内底部にはモルタル13が流入され、養
生される。次に、穴17を埋め戻しながら、鋼棒12に
保護管10が、凍結層8aと未凍結層8bを貫通し、か
つ、鋼棒12に対して所定間隔を有するように環装され
る。次いで法面型枠9の貫通孔11を鋼棒12に通すこ
とにより、法面型枠9を地盤8上に載置し、当て板16
及びばね15が鋼棒12に通され、このとき法面型枠9
の貫通孔11の外面部分に当て板16が位置され、その
上部にばね15が位置される。その後、ナット14が鋼
棒12の基端部に螺着される。
施工方法について説明する。まず、地盤8に未凍結層に
到達する穴17が穿設され、この穴17内に鋼棒12
が、基端部が外方に突出するように挿入される。この
後、この穴17内底部にはモルタル13が流入され、養
生される。次に、穴17を埋め戻しながら、鋼棒12に
保護管10が、凍結層8aと未凍結層8bを貫通し、か
つ、鋼棒12に対して所定間隔を有するように環装され
る。次いで法面型枠9の貫通孔11を鋼棒12に通すこ
とにより、法面型枠9を地盤8上に載置し、当て板16
及びばね15が鋼棒12に通され、このとき法面型枠9
の貫通孔11の外面部分に当て板16が位置され、その
上部にばね15が位置される。その後、ナット14が鋼
棒12の基端部に螺着される。
【0013】上記のアースアンカーの設置構造によれ
ば、地盤8が凍結すると、凍結膨張圧力が発生して、凍
結層8aに付着した保護管10に軸方向の引張力が発生
するが、この保護管10と鋼棒12との間には、所定の
間隔があり、すなわち鋼棒12が保護管10に付着して
いないので鋼棒12に直接的に軸方向の引張力が生じる
ことはない。さらに、法面型枠9は前述の凍結膨張圧力
により上方に変位するが、この法面型枠9は、当て板1
6及びばね15を介してナット14により支持される。
法面型枠9を変位させる凍結膨張圧力の一部は、ばね1
5により吸収されるので、凍結膨張圧力により鋼棒12
に生じる軸方向の引張力が軽減され、鋼棒12が破断さ
れることを抑さえることができる。
ば、地盤8が凍結すると、凍結膨張圧力が発生して、凍
結層8aに付着した保護管10に軸方向の引張力が発生
するが、この保護管10と鋼棒12との間には、所定の
間隔があり、すなわち鋼棒12が保護管10に付着して
いないので鋼棒12に直接的に軸方向の引張力が生じる
ことはない。さらに、法面型枠9は前述の凍結膨張圧力
により上方に変位するが、この法面型枠9は、当て板1
6及びばね15を介してナット14により支持される。
法面型枠9を変位させる凍結膨張圧力の一部は、ばね1
5により吸収されるので、凍結膨張圧力により鋼棒12
に生じる軸方向の引張力が軽減され、鋼棒12が破断さ
れることを抑さえることができる。
【0014】なお、上記のアースアンカーの設置構造に
よれば、保護管10と鋼棒12の間に間隔を置くことに
より形成される空間をそのままにしたが、これに限ら
ず、この空間に保護管10を鋼棒12に固定しない、例
えばアスファルト等の粘性体を充填してもよい。この場
合は、上記空間に土砂や水が浸入することを防止するこ
とができ、より確実に上記のアースアンカーの設置構造
の効果を得ることができる。
よれば、保護管10と鋼棒12の間に間隔を置くことに
より形成される空間をそのままにしたが、これに限ら
ず、この空間に保護管10を鋼棒12に固定しない、例
えばアスファルト等の粘性体を充填してもよい。この場
合は、上記空間に土砂や水が浸入することを防止するこ
とができ、より確実に上記のアースアンカーの設置構造
の効果を得ることができる。
【0015】また、本実施例は、地盤8の法面に対して
適用されたが、これに限らず地盤の鉛直面に対して適用
しても十分な支持強度を有し、また、上記と同様の効果
を得ることができる。
適用されたが、これに限らず地盤の鉛直面に対して適用
しても十分な支持強度を有し、また、上記と同様の効果
を得ることができる。
【0016】次に、本発明の別の実施例について図2を
参照して説明する。前述した実施例と同一部材は同一符
号を用いて説明を省略する。図2において図1に示した
アースアンカーの設置構造との相違箇所は、図1におい
ては、鋼棒12の周囲に、この鋼棒12との間に所定間
隔を隔てて地盤8の凍結層8aを貫通して保護管10が
配置されていたが、図2においては、鋼棒12の周囲に
アスファルト18(粘性体)が直接配設されている点で
ある。その他の構成は図1に示したものと同一である。
参照して説明する。前述した実施例と同一部材は同一符
号を用いて説明を省略する。図2において図1に示した
アースアンカーの設置構造との相違箇所は、図1におい
ては、鋼棒12の周囲に、この鋼棒12との間に所定間
隔を隔てて地盤8の凍結層8aを貫通して保護管10が
配置されていたが、図2においては、鋼棒12の周囲に
アスファルト18(粘性体)が直接配設されている点で
ある。その他の構成は図1に示したものと同一である。
【0017】次に、本実施例のアースアンカーの設置構
造の施工方法について説明する。図1で示した実施例の
施工方法との相違点は、図1においてはモルタル13を
流入させて養生後、穴17を埋め戻しながら保護管10
が凍結層8aと未凍結層8bを貫通し、かつ、鋼棒12
に対して所定間隔を有するように環装されていたが、本
実施例においては、モルタル13を流入させて養生後、
穴17を埋め戻しながらアスファルト18が凍結層8a
を貫通するように鋼棒12の周囲に直接塗布されている
点である。施工方法のその他の内容及び順序は、図1で
示したものと同一である。
造の施工方法について説明する。図1で示した実施例の
施工方法との相違点は、図1においてはモルタル13を
流入させて養生後、穴17を埋め戻しながら保護管10
が凍結層8aと未凍結層8bを貫通し、かつ、鋼棒12
に対して所定間隔を有するように環装されていたが、本
実施例においては、モルタル13を流入させて養生後、
穴17を埋め戻しながらアスファルト18が凍結層8a
を貫通するように鋼棒12の周囲に直接塗布されている
点である。施工方法のその他の内容及び順序は、図1で
示したものと同一である。
【0018】上記のアースアンカーの設置構造によれ
ば、地盤8が凍結すると、凍結膨張圧力が発生して、ア
スファルト18に軸方向の引張力が発生するが、鋼棒1
2はアスファルトを介することにより凍結層8aに直接
付着していないため変位せず、鋼棒12に直接的に軸方
向の引張力が生じることはない。さらに、法面型枠9は
前述した凍結膨張圧力により上方に変位するが、法面形
枠9は、当て板16及びばね15を介してナット14に
より支持される。法面型枠9を変位させる凍結膨張圧力
の一部は、ばね15により吸収されるので、凍結膨張圧
力によって鋼棒12に生じる軸方向の引張力が軽減さ
れ、鋼棒12が破断されることを抑さえることができ
る。
ば、地盤8が凍結すると、凍結膨張圧力が発生して、ア
スファルト18に軸方向の引張力が発生するが、鋼棒1
2はアスファルトを介することにより凍結層8aに直接
付着していないため変位せず、鋼棒12に直接的に軸方
向の引張力が生じることはない。さらに、法面型枠9は
前述した凍結膨張圧力により上方に変位するが、法面形
枠9は、当て板16及びばね15を介してナット14に
より支持される。法面型枠9を変位させる凍結膨張圧力
の一部は、ばね15により吸収されるので、凍結膨張圧
力によって鋼棒12に生じる軸方向の引張力が軽減さ
れ、鋼棒12が破断されることを抑さえることができ
る。
【0019】なお、本実施例は、地盤8の法面に対して
適用されたが、これに限らず地盤の鉛直面に対して適用
しても十分な支持強度を有し、また、上記と同様の効果
を得ることができる。
適用されたが、これに限らず地盤の鉛直面に対して適用
しても十分な支持強度を有し、また、上記と同様の効果
を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載のアースアンカーの設置構
造によれば、引張部の周囲に所定間隔を置いて保護管を
配設することにより、引張部に直接的に軸方向の引張力
が生じることはなく、被定着物の変位させる凍結膨張圧
力の一部は、付勢部材により吸収されるので、凍結膨張
圧力により引張部に生じる軸方向の引張力が軽減されア
ースアンカーが破断されることを抑さえることができ
る。
造によれば、引張部の周囲に所定間隔を置いて保護管を
配設することにより、引張部に直接的に軸方向の引張力
が生じることはなく、被定着物の変位させる凍結膨張圧
力の一部は、付勢部材により吸収されるので、凍結膨張
圧力により引張部に生じる軸方向の引張力が軽減されア
ースアンカーが破断されることを抑さえることができ
る。
【0021】請求項2記載のアースアンカーの設置構造
によれば、上記効果の他、保護管と引張部との間に間隔
を置くことにより形成された空間に粘性体が充填される
ことにより、この空間に土砂が浸入し、凍結することを
防止することができる。
によれば、上記効果の他、保護管と引張部との間に間隔
を置くことにより形成された空間に粘性体が充填される
ことにより、この空間に土砂が浸入し、凍結することを
防止することができる。
【0022】請求項3記載のアースアンカーの設置構造
によれば、引張部の周囲に粘性体を配設することにより
引張部に直接的に軸方向の引張力が生じることはなく、
被定着物の変位させる凍結膨張圧力の一部は、付勢部材
により吸収されるので、凍結膨張圧力により引張部に生
じる軸方向の引張力が軽減されアースアンカーが破断さ
れることを抑さえることができる。
によれば、引張部の周囲に粘性体を配設することにより
引張部に直接的に軸方向の引張力が生じることはなく、
被定着物の変位させる凍結膨張圧力の一部は、付勢部材
により吸収されるので、凍結膨張圧力により引張部に生
じる軸方向の引張力が軽減されアースアンカーが破断さ
れることを抑さえることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す縦断面図である。
【図3】従来のアースアンカーの設置構造を示す縦断面
図である。
図である。
8 地盤 8a 凍結層 8b 未凍結層 9 法面型枠(被定着物) 10 保護管 11 貫通孔 12 鋼棒(引張部) 13 モルタル(アンカー体) 14 ナット(保持部材) 15 ばね(付勢部材) 16 当て板 17 穴 18 アスファルト(粘性体)
Claims (3)
- 【請求項1】 表面部が凍結層となっている地盤の法面
または鉛直面上に配置された被定着物を定着させるアー
スアンカーの設置構造であって、 前記凍結層に当接する前記被定着物の下面には、筒状の
保護管が前記凍結層を貫通して配設されると共に、前記
被定着物には、その厚さ方向に貫通し、かつ前記保護管
内に開口する貫通孔が形成され、前記保護管内には、棒
状をなす引張部が該保護管との間に所定の間隔をもっ
て、かつ先端部を前記保護管から突出させるとともに、
かつ基端部を前記貫通孔を通して前記被定着部から突出
させて挿通され、前記引張部の先端部にはアンカー体が
固着されると共に、基端部には保持部材が設けられ、こ
の保持部材と前記被定着物との間には、当該被定着物を
前記保持部材側に弾性的に移動可能に支持する付勢部材
が介装されてなることを特徴とするアースアンカーの設
置構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のアースアンカーの設置構
造において、前記保護管と前記引張部との間に粘性体を
充填してなることを特徴とするアースアンカーの設置構
造。 - 【請求項3】 表面部が凍結層となっている地盤の法面
または鉛直面上に配置された被定着物を定着させるアー
スアンカーの設置構造であって、 前記被定着物には、その厚さ方向に貫通する貫通孔が形
成され、この貫通孔には、棒状をなす引張部が前記凍結
層を貫通して挿通されると共に、該引張部の先端部には
アンカー体が固着され、前記引張部の被定着物から突出
する基端部には保持部材が設けられ、この保持部材と前
記被定着物との間には、当該被定着物を保持部材側に弾
性的に移動可能に支持する付勢部材が介装されてなり、
前記引張部の外周側には、粘性体が前記凍結層を貫通
し、かつ前記引張部を囲むようにして充填されてなるこ
とを特徴とするアースアンカーの設置構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3585793A JPH06248646A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | アースアンカーの設置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3585793A JPH06248646A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | アースアンカーの設置構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06248646A true JPH06248646A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12453662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3585793A Pending JPH06248646A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | アースアンカーの設置構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06248646A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002004275A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Okabe Co Ltd | 水平力対抗用アンカーの施工方法及び水平力対抗用アンカー |
| JP2018021383A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | 株式会社サムシング | 盛土法面の保護工法 |
| JP2020183618A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 国立大学法人 琉球大学 | グラウンドアンカー頭部の点検構造 |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP3585793A patent/JPH06248646A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002004275A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Okabe Co Ltd | 水平力対抗用アンカーの施工方法及び水平力対抗用アンカー |
| JP2018021383A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | 株式会社サムシング | 盛土法面の保護工法 |
| JP2020183618A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 国立大学法人 琉球大学 | グラウンドアンカー頭部の点検構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011106 |