JPH0625253U - エキスパンダーロール - Google Patents
エキスパンダーロールInfo
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来からロールに使用されたゴムによって生
じる不都合を防止し、摩擦係数を大きくしてエキスパン
ド効果の優れたものとすると共に摩耗を防止し、さらに
エアーの巻き込みや静電気の発生を防止し、耐熱,高速
性に優れたエキスパンダーロールの提供。 【構成】 ローラ軸11と、このローラ軸11に対して
自由回転する傾斜ロール14と、を備えたエキスパンダ
ーロール10であって、ロールはゴムラインイングの外
周に多数の金属製リング19を軸方向に嵌着して連設す
ると共に、この金属製リング19の外周面はセラミック
溶射によってコーティングした。
じる不都合を防止し、摩擦係数を大きくしてエキスパン
ド効果の優れたものとすると共に摩耗を防止し、さらに
エアーの巻き込みや静電気の発生を防止し、耐熱,高速
性に優れたエキスパンダーロールの提供。 【構成】 ローラ軸11と、このローラ軸11に対して
自由回転する傾斜ロール14と、を備えたエキスパンダ
ーロール10であって、ロールはゴムラインイングの外
周に多数の金属製リング19を軸方向に嵌着して連設す
ると共に、この金属製リング19の外周面はセラミック
溶射によってコーティングした。
Description
【0001】
本考案はエキスパンダーロールに係り、特に紙,合成樹脂フィルム,織布不織 布等のシート状物の皺等の発生を防止するために用いられるエキスパンダーロー ルに関する。
【0002】
従来から、紙,合成樹脂フィルム,薄鉄板,アルミ板,銅板等のスリッティン グ工程において、スリットされた製品の相互の間隔を保ちながら巻き取り装置に 案内する箇所にエキスパンダーを使用したり、紙,合成樹脂フィルム,織布不織 布等のシート状を形成する搬送物(以下「ウエブ」という)を送り出し装置から 巻き取り装置に至る過程で、皺等が生じないように案内するために、所定位置に エキスパンダーを配置することが行なわれている。
【0003】 この種のエキスパンダーに関しては、各種の技術が提案されている。例えば、 搬送過程におけるウエブには、所定箇所ごとに皺が生じ易い箇所があり、このよ うな箇所において、エキスパンダーの形状を部分的に曲線状に変化させる技術が ある。しかしこのようなエキスパンダーは、紙やラミネートされた薄いウエブ等 に擦り傷が生じてしまうという不都合があるために、エキスパンダー自体を、耐 摩耗性の高いゴムを用いてロール状にして回転可能に構成したエキスパンダーロ ールが提案されている。
【0004】 図9で示す提案技術は、クラウン形ロールと称されるものの一つであり、従来 から一般に知られている直線状のローラ軸に樽形のクラウン形ロールを設けたこ とにより生じる偏った歪を防止するために、湾曲軸91に上面に凹部92が形成 される状態として概略クラウン形のロール93設け、ロール93による引き延ば し力がウエブ(図示せず)に均一に掛かるようにしたものである(例えば特公平 2−5655号公報等)。またローラ軸の中央部を曲げて形成した技術も提案さ れている(例えば特開平1−247364)。
【0005】
しかし概略クラウン形のロールを用いると、ウエブが蛇行したり、中央部に過 剰な張力が掛かり、ロールの端部がダブ付くという不都合がある。このため図8 で示すような、ロール81がフラットなフラットエキスパンダーロール80が提 案されている。このフラットエキスパンダーロール80によれば、ウエブの蛇行 を防止でき、中央部分に過剰な張力が掛からないという効果を奏することができ る。
【0006】 しかしフラットエキスパンダーロール80の両端部側(いわゆる耳と称される 部分)82の摩擦係数が高いためにスリップして、他の部分よりロールの端部側 82が摩耗するという不都合がある。
【0007】 さらに、上記各提案技術によれば、いずれもロールに耐摩耗性を重視したゴム 或は特殊ゴムを用いており、表面の摩擦係数が低いという問題があり、ウエブが スリップしてしまい、エキスパンダーとしての効果が薄いという不都合がある。
【0008】 またゴムが遠心力によって変形するために回転速度に限度があり、高速性にお いて問題がある。そして、ウエブとゴムとの間で静電気が発生して、種々トラブ ルの原因となるため、所定位置に通電材を用いてアースをしているが、ゴム自体 は絶縁体であるため十分なアースが図れないという不都合もあった。
【0009】 そのうえ、ウエブを搬送するときにエアーを巻き込むのを防止するため、ロー ル長手方向の帯状ゴムを間隙をおいて複数用いたりする技術も提案されているが 、このような技術は、帯状ゴムの間隙を大きくすると、多角形の帯状フラットエ キスパンダーのようにばたつきが生じてしまう。また帯状ゴムの間隙を少なくす ると、ウエブに接触したときにエアーの逃げをなくしてエアーの巻き込み防止が 不十分になってしまうという不都合がある。
【0010】 そこで上記表面の耐摩耗性や変形,高速性を改善するために、ロールの外周面 をフッ素樹脂で覆った技術や、ロール自体をスチール製にした技術も提案されて いる。しかしフッ素樹脂で覆う技術はロールとフッ素樹脂との接着作業が必要で あるばかりでなく、均一にフッ素樹脂をロールに取着する手間が掛かるという不 都合があり、またウエブに接触したときにエアーの逃げがなく、エアーの巻き込 み防止が十分でないという不都合がある。
【0011】 また上記スチール製のエキスパンダロールは、上記特殊ゴムを用いたロールと 同様に表面の摩擦係数が低くエキスパンダーとしての効果が薄いという不都合を 解決することができないだけでなく、ウエブに接触したときにエアーの逃げをな くしてエアーの巻き込み防止が不十分になってしまうという不都合がある。
【0012】 以上のように、エキスパンダーロールに関しては、各種の不都合があり、これ らの不都合を一挙に解決する技術が望まれていた。 本考案の目的は、従来からロールに使用されたゴムによって生じる不都合を防 止し、摩擦係数を大きくしてエキスパンド効果の優れたものとすると共に摩耗を 防止し、さらにエアーの巻き込みや静電気の発生を防止し、耐熱,高速性に優れ たエキスパンダーロールを提供することにある。
【0013】
本考案に係るエキスパンダーロールは、ローラ軸と、このローラ軸に対して自 由回転するロールと、を備えてなり、前記ロールはゴムラインイングの外周に多 数の金属製リングを軸方向に嵌着して連設すると共に、この金属製リングの外周 面にはセラミック溶射によってコーティングされてなる構成とする。 また前記金属製リングの外周面は曲面に形成すると好適であり、前記セラミッ クとしてはモリブデンが好適である。
【0014】
【作用】 本考案によれば、ロールはゴムラインイングの外周に多数の金属製リングを軸 方向に嵌着して連設すると共に、この金属製リングの外周面にはセラミック溶射 によってコーティングされてなる構成としているので、スチール製のエキスパン ダロールと異なり、セラミック溶射によって金属製リングの摩擦係数を高くする ことができ、エキスパンド効果を高くすることができる。そして多数の金属製リ ングを軸方向に嵌着して連設するので、金属製リング間に空気の流れ(空気の逃 げ)を確保でき、エアーの巻き込みを防止することができる。
【0015】 またリング自体が金属製で外周面がセラミック溶射されているので、耐熱,耐 摩耗性,耐食性,耐酸化性に富み、ゴムのような摩耗がなく、またゴムのように 変形しないので高速に耐えられる。さらに金属製リングは導電体であるので、静 電気の発生を防止することができる。
【0016】
以下本考案の実施例について図面を参照して説明する。なお以下に説明する部 材、配置等は本考案を限定するものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々改変 することができるものである。
【0017】 図1乃至図4は本考案の第1実施例を示すもので、図1はフラットエキスパン ダロールの正面図、図2は本例で用いられる金属製リングの側面図、図3は金属 製リングの要部拡大図、図4は一部断面を含む部分説明図である。
【0018】 本例ではフラットエキスパンダーロール10の例を示すものであり、本例のフ ラットエキスパンダーロール10についても、基本的構成は従来公知の技術と同 様である。即ち、直線状のローラ軸11と、このローラ軸11に対して自由回転 するロール(傾斜ロール)14と、を備えている。上記ローラ軸11は両端部で 軸受部13によって軸支されている。
【0019】 上記ローラ軸11と傾斜ロール14とは、軸受装置17を介して回転自在に設 けられており、本例の傾斜ロール14には、両端に駆動プーリ16が形成されて いる。
【0020】 本例の傾斜ロール14には、軸受装置17と、ゴムライニング18と、金属製 リング19とを備えている。軸受装置17は、傾斜ロール14をローラ軸11に 対して回転自在に軸支するものであり、この軸受装置17の外周には円筒状のゴ ムライニング18が配置され、このゴムライニング18の外周に多数の金属製リ ング19が傾斜ロール14の軸方向に嵌着して連設されている。
【0021】 本例の軸受装置17は、複数の軸受部21a,21b,21c,・・・から構 成され、各軸受部21a,21b,21c,・・・はローラ軸11に固着された 内輪22とベアリング23を介してカラー24が取付けられており、カラー24 が上記ゴムライニング18の内面と圧接して傾斜ロール14を回転可能にしてい る。また傾斜ロール14の中央部に配置される軸受部21aが、ローラ軸11に 対して直角に配置され、この軸受部21aのそれぞれ左右側の軸受部21b,2 1c・・・が、軸受部21aに対して互いに上面側(即ちウエブと接触する側) をローラ軸11外方に傾斜するように配置されている。これら各軸受部21の傾 斜は、従来技術と同様に適用するウエブに合わせて、予め設定することができる 。
【0022】 上記本例のゴムライニング18は、従来公知のエキスパンダーロールと同様な 公知の材質を用いることができるが、金属製リング19によって外周面が被覆さ れているので、より安価な材料を用いても良い。
【0023】 本例の金属製リング19は、銅−アルミニウム等の合金からなり、図2及び図 3で示すように、幅が10mm程度のもので、上記ゴムライニング18の外径と 略同じ内径を備えたリング体であり、外周面19aが平坦な面となっている。こ の金属製リング19の外周面19aはセラミック溶射によってコーティングされ ている。本例で用いるセラミックとしてはモリブデンを用いており、溶射法は従 来公知のプラズマアーク,ガス火炎,爆発溶射等公知の技術を用ている。なお金 属製リング19の材質は導電性を備えた金属であれば、上記銅−アルミニウム等 の合金に限られるものではない。またセラミック溶射についても、上記モリブデ ンに限らず各種のものを用いることができる。
【0024】 そして傾斜ロール14の端部に形成された駆動プーリ16は、不図示のベルト 等により駆動装置の出力軸(図示せず)と連結されて、傾斜ロール14をローラ 軸11回りに回転させる。
【0025】 本例のように構成すると、金属製リング19の外周面19aがセラミック溶射 によってコーティングされているので、ウエブとの摩擦を十分確保してエキスパ ンド効果を確保することができ、同時にリング自体が金属からなるので、耐熱, 耐摩耗性,耐食性,耐酸化性に富み、ゴムのような摩耗がなく、変形せず、高速 回転に耐えられる。またリングが金属からなる導電体であるので、静電気の発生 を防止することができる。
【0026】 また隣接する各金属製リング19と金属製リング19との間で空気の流通を確 保することができるので、エアーの巻き込み防止をすることができる。 なお上記実施例においては、各金属製リング19の幅を同じにした例を示した が、金属製リング19の幅を異ならしめて構成してもよい。このように金属製リ ング19の幅を異ならしめると、部分的にウエブとの接触条件を変えて構成する ことができ、各種ウエブに最適の条件を設定することが可能となる。
【0027】 図5乃至図7は本考案の第2実施例を示すもので、図5はクラウン形エキスパ ンダロールの正面図、図6は本例に用いられる金属製リング29の側面図、図7 は金属製リング29の要部拡大図である。なお本例では、金属製リング29を主 として説明し、他の点については、従来公知技術であるので、その説明を省略す る。
【0028】 前記実施例ではフラットエキスパンダーロール10を例にしたが、本例ではロ ールの外周面26が曲面となったいわゆるクラウン形のエキスパンダーロール2 5を示すものである。本例では、図6及び図7で示すように、金属製リング29 の外周面29aが曲面に形成されたものを用いている。本例の場合にも、外周面 29aにセラミック溶射によるコーティングが施されている。
【0029】 本例のように構成すると、曲面であるロール25の外周面26に添って金属製 リング29が取着されているので、金属製リング29の外周面29aも傾斜する が、各金属製リング29の外周面29aが曲面であるために、金属製リング29 がウエブと接触するときに、ウエブを傷付けることがなく構成することができる 。なお本例で用いる金属製リング29を前記第1実施例において適用する場合に は、隣接する各金属製リング29の外周面29aの頂上面との間に、空間を形成 することができるので、より空気の逃げを確保して、エアーの巻き込みを防止す ることが可能となる。
【0030】
本考案によれば、従来のスチール製のエキスパンダロールと異なり、金属製リ ングの外周面がセラミック溶射されて摩擦係数を高くすることができ、エキスパ ンド効果を高くすることができる。そして多数の金属製リングを軸方向に嵌着し て連設するので、金属製リング間に空気の流れ(空気の逃げ)を確保でき、エア ーの巻き込みを防止することができる。
【0031】 またリング自体が金属製で外周面がセラミック溶射されているので、耐熱,耐 摩耗性,耐食性,耐酸化性に富み、ゴムのような摩耗がなく、またゴムのように 変形しないので高速に耐えられる。さらに金属製リングは導電体であるので、静 電気の発生を防止することができる。
【図1】本考案の第1実施例を示す正面図である。
【図2】図1に用いられる金属製リングの側面図であ
る。
る。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図1の一部断面を含む部分説明図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す正面図である。
【図6】図5に用いられる金属製リングの側面図であ
る。
る。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】従来例を示す側面図である。
【図9】従来例を示す側面図である。
10 エキスパンダーロール 11 ローラ軸 14 傾斜ロール(ロール) 16 駆動プーリ 17 軸受装置 18 ゴムラインイング 19 金属製リング 19a 金属製リングの外周面 21 軸受部 22 内輪 23 ベアリング 24 カラー 25 ロール 29 金属製リング 29a 金属製リングの外周面
Claims (3)
- 【請求項1】 ローラ軸と、該ローラ軸に対して自由回
転するロールと、を備えてなり、前記ロールはゴムライ
ンイングの外周に多数の金属製リングを軸方向に嵌着し
て連設すると共に、該金属製リングの外周面はセラミッ
ク溶射によってコーティングされてなることを特徴とす
るエキスパンダーロール。 - 【請求項2】 前記金属製リングの外周面は曲面に形成
されてなる請求項1記載のエキスパンダーロール。 - 【請求項3】 前記セラミックはモリブデンである請求
項1記載のエキスパンダーロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6619592U JPH0625253U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | エキスパンダーロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6619592U JPH0625253U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | エキスパンダーロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625253U true JPH0625253U (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=13308829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6619592U Pending JPH0625253U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | エキスパンダーロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0625253U (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS603749B2 (ja) * | 1978-01-17 | 1985-01-30 | 日本鋼管株式会社 | 多極電気コネクタ− |
| JPH04144882A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-19 | Nippon Mayer Kk | 繊維機械用糸案内ローラ |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6619592U patent/JPH0625253U/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS603749B2 (ja) * | 1978-01-17 | 1985-01-30 | 日本鋼管株式会社 | 多極電気コネクタ− |
| JPH04144882A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-19 | Nippon Mayer Kk | 繊維機械用糸案内ローラ |
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