JPH06272196A - 剥離紙用基紙 - Google Patents

剥離紙用基紙

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JPH06272196A
JPH06272196A JP5910193A JP5910193A JPH06272196A JP H06272196 A JPH06272196 A JP H06272196A JP 5910193 A JP5910193 A JP 5910193A JP 5910193 A JP5910193 A JP 5910193A JP H06272196 A JPH06272196 A JP H06272196A
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JP5910193A
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Tomonari Deguchi
朋斉 出口
Kenji Hosoyama
健司 細山
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】原紙の両面が合成樹脂組成物で被覆された剥離
紙用基紙であり、片面がポリオレフィン樹脂組成物で、
その反対裏面が、アクリル酸やメタクリル酸のアルキ
ルエステルと不飽和芳香族モノマーからなる特定の疎水
性モノマー30〜90%とα・β−モノエチレン性不
飽和カルボン酸10〜15%とこれらと共重合しうる
架橋性の官能基を有さない他の特定のモノマー60%以
下とを乳化重合して得たコポリマー100部と、融点5
0〜100℃のワックス2〜40部とを含む樹脂組成物
である。 【効果】この剥離紙用基紙を使用して得られた剥離紙は
粘着加工時に発生するトラブルを解消し、安価でカール
や波打ちがなく、印刷作業性や用途適性に優れた粘着製
品を効率良く得ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘着紙、粘着シートなど
の粘着製品に利用される剥離紙の基紙に関し、特に原紙
の両面が合成樹脂組成物で被覆された剥離紙用基紙に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着紙、粘着シートはラベル、シール、
ステッカー、ワッペン、タックフォームなどに印刷加工
されて、商業用、工業用、事務用、家庭用などの広範囲
な用途に使用されている。これらの粘着製品は、一般に
表面基材と剥離紙との間に粘着剤をサンドイッチした構
成である。
【0003】この表面基材としては、紙、合成紙、ラミ
ネート紙、フィルム、フォイル、布などが用いられてい
る。
【0004】また剥離紙としては、片面または両面にポ
リオレフィン系樹脂を被覆したラミネート紙、グラシン
紙、クレーコート紙、樹脂塗工紙、フィルムなどの基紙
または基材に、シリコーン化合物やフッ素化合物などの
剥離剤を片面あるいは両面に塗布加工して形成される。
中には、基紙の裏面に合成樹脂などの層を設けた片面剥
離剤処理の裏面処理剥離紙もある。
【0005】そして粘着剤としては、ゴム系、アクリル
系、ビニルエーテル系などのエマルジョン型、溶剤型、
ホットメルト型、放射線硬化型などの各種粘着剤が使用
されている。粘着製品は一般的に、基紙に剥離剤を塗布
乾燥し、この剥離剤塗布面にさらに粘着剤を塗布して乾
燥した後、表面基材を貼り合わせる方法で製造されるこ
とが多い。この場合基紙は剥離剤と粘着剤の二度の塗布
乾燥を経て収縮し、水分や湿度に対する反応性が高めら
れるため、湿度変化によって、カールしたり波打ちを起
こし易い欠点がある。
【0006】さらに特別な剥離剤として、剥離剤の硬化
にあたって熱のあまりかからないEBやUVなどの放射
線硬化型もあるが、これらの場合でも粘着剤の塗布乾燥
によって基紙の収縮が起こり、水分や湿度に対する反応
性が高められ、湿度が変化した場合はカールや波打ちを
起こし易い傾向になる。
【0007】そのため、カールした粘着製品をカール方
向に対して反対面に鋭角的に曲げて平らにするカールブ
レーカーを使用したり、紙の水分を調節するエアーコン
ディショナー、スチームダンピング、水塗布などによっ
てカールを矯正する方法も行われている。しかし、カー
ルブレーカー、エアーコンディショナー、スチームダン
ピングの場合には、効果が不十分であったり工程の煩雑
さが避けられない。また水塗布の場合には、矯正効果は
あるが水の塗布量の調節が困難なために、逆に水を塗布
した面へのカール(水塗りカール)が強くなるなどの問
題がある。
【0008】また、表面基材にフィルム類などの湿度変
化に対する寸法安定性の良い基材を使用する場合には、
剥離紙の裏面にポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ス
チレンブタジエン共重合体、セルロース誘導体、ポリオ
レフィン系樹脂などの層を設けた裏面処理紙などを使用
するのが一般的であるが、それでも湿度変化が大きい場
合には裏面あるいは側面からの吸脱湿によって、粘着製
品のカールや波打ちが発生してしまうことがある。
【0009】一方、カールや波打ちの対策として剥離紙
用基紙となる原紙を改良することも行われており、基紙
の抄紙時に種々の薬品を添加する方法も提案されている
が、それぞれ作業性や経済性などの欠点があり、安価で
十分満足できるような方法はまだ確立されていない。
【0010】以上説明したように、剥離紙が原因で発生
する粘着製品のカールや波打ちは、印刷、ダイカット、
シートカットなどの工程を経てラベル、シールなどに加
工する段階で給紙不良、紙不揃い、印刷ずれなどを生じ
る。剥離紙の品質問題は粘着製品の品質上の重大な障害
であり、剥離紙はその改良が強く望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、片面
剥離紙が原因で発生する粘着製品のカールや波打ちを、
裏面が合成樹脂組成物で被覆された剥離紙用基紙を用い
ることによって改良し、安価でカールや波打ちがなく、
しかも印刷作業性に優れた粘着製品を、効率良く製造す
るための剥離紙用基紙を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙の両面が
合成樹脂組成物で被覆された剥離紙用基紙において、片
面がポリオレフィン樹脂組成物で被覆され、その裏面が
下記からなるモノマー混合物を主成分として乳化
共重合して得られるコポリマーと融点50〜100℃の
ワックスを全モノマー100重量部に対して2〜40重
量部含む樹脂組成物で被覆されてなることを特徴とする
剥離紙用基紙である。 アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキル
エステルまたはアクリル酸アルキルエステル、メタクリ
ル酸アルキルエステルと不飽和芳香族モノマーの少なく
とも一種からなる疎水性α・β−モノエチレン性不飽和
モノマー(以下これを「疎水性モノマー」という)が全
モノマーの30〜90重量%である。 α・β−モノエチレン性不飽和カルボン酸(以下これ
を「不飽和カルボン酸」という)が全モノマーの10〜
15重量%である。 これらと共重合しうる架橋性の官能基を有さない他の
α・β−モノエチレン性不飽和モノマー(以下これを
「コモノマー」という)が全モノマーの60重量%以下
である。
【0013】
【作用】本発明は、従来の剥離紙の良い性能をそのまま
維持し、湿度変化におけるカールや波打ちがなく、印刷
作業性に優れた粘着製品を得るための剥離紙用基紙を提
供するものである。
【0014】本発明は、表面基材としてフィルム類や蒸
着紙などの吸脱湿性が極めて少ないものを使用した粘着
製品にに対し特に有効である。また、このような表面基
材を用いる粘着製品は、剥離紙シリコーン塗工面の平滑
性が良いことが要求される。このような点を考慮して、
剥離紙用基紙の片面がポリオレフィン樹脂組成物を被覆
したものが好ましい。
【0015】本発明の特徴である剥離紙用基紙の裏面を
被覆する上記の樹脂組成物の成分について〜を順次
説明する。の疎水性モノマーとして代表的なものを挙
げれば、例えば、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸ステアリル、スチレン、α−メチルスチレンなどの
アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキルと不飽和芳
香族モノマーであり、これらはアクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステルまたはアクリル酸エステル、メタク
リル酸エステルと不飽和芳香族モノマーの少なくとも一
種を、樹脂成分の全モノマーに対して30〜90重量
%、より好ましくは30〜89重量%の範囲で存在させ
る必要がある。
【0016】の不飽和カルボン酸として代表的なもの
を挙げれば、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸などがあ
り、これらの少なくとも一種を樹脂成分の全モノマーに
対して10〜15重量%、より好ましくは11〜14重
量%の範囲で存在させる必要がある。
【0017】のコポリマーとして疎水性モノマーと共
重合させてもよい他のα・β−モノエチレン性不飽和モ
ノマーの代表的なものを挙げれば、例えば、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、酢酸
ビニルあるいはアクリロニトリルなどであり、これらの
少なくとも一種を樹脂成分の全モノマーに対して60重
量%以下存在させる必要がある。
【0018】前記の疎水性モノマーの全モノマーに対
する比率が30重量%未満であるときは、得られる形成
皮膜の耐水性が低下し、且つ、ワックスとの混和効果が
著しく低下することになる。
【0019】前記の不飽和カルボン酸の全モノマーに
対する比率が10重量%未満であるときは、得られるコ
ボリマーの乳化分散安定性が阻害され、安定な乳化分散
液が得られ難い。逆に15重量%を越えるときは、得ら
れる形成皮膜が耐水性不良の傾向となり、しかも乳化分
散液のpH変化による粘度変化に著しく影響を与えて塗
布作業性を悪化させることになる。
【0020】前記のコモノマーの全モノマーに対する
比率が60重量%を越える場合は、得られる共重合体の
親水性が強くなりすぎて形成される皮膜の耐水性が低下
し、ワックスとの混合効果が認められなくなる。
【0021】このほかに、コポリマーとして、熱あるい
は酸性触媒などにより架橋性を与えるような官能基含有
モノマー、例えば、アクリルアミド、メタアクリルアミ
ド、N−メチ−ルアクリルアミド、N−メチロ−ルメタ
アクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート、β−ヒドロキシエチルアクリレート、
β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β−ヒドロキシ
エチルメタクリレートあるいはβ−ヒドロキシプロピル
メタクリレートなどの少なくとも1種を0.5〜5重量
%程度共重合させることも可能である。このような官能
基含有モノマーを共重合させることにより、得られるコ
ポリマーに熱硬化性を与え、その結果塗布時に通常行わ
れている加熱乾燥処理を施すことにより、得られる塗工
物は耐水性が賦与され、耐久性も向上するので、長期に
亘ってすぐれた耐水性を保持させることができる。
【0022】本発明の組成物を構成する前記の成
分のコポリマーエマルジョン調製は、界面活性剤および
/または界面活性能を有するオリゴマーや水溶性高分子
物質の存在下で、水溶性重合開始剤を用いて重合する乳
化重合方法によって行われる。上記界面活性剤は陰イオ
ン性、非イオン性あるいは陽イオン性界面活性剤の少な
くとも1種を任意に組み合わせて適宜選択する。
【0023】また、水溶性重合開始剤も通常のラジカル
重合に用いられる重合開始剤、例えば、過硫酸アンモニ
ウム塩、過硫酸カリウム塩もしくは過硫酸ナトリウム塩
などの過硫酸塩、過酸化水素、t−ブチルハイドロパー
オキサイドなどの無機あるいは有機過酸化物などを用い
ることができる。そのさい、上記水溶性重合開始剤に還
元性物質、例えば、メタ重亜硫酸ナトリウム塩、重亜硫
酸ナトリウム塩あるいはロンガリット酸ナトリウム塩な
どを組み合わせて酸化−還元反応によるラジカル重合開
始剤系を用いることにより乳化重合を行う、いわゆるレ
ドックス重合法も適用できる。
【0024】他方、本発明の組成物を構成する融点が5
0〜100℃の範囲にあるワックスを含むエマルジョン
としては、パラフィンワックス、ミクロ結晶性ワックス
および中間製品のワックスを包含し、特に、パラフィン
とミクロ結晶性ワックスとの混合物とすることが重要で
ある。そして、これらのワックスは1種または2種以上
の混合物として、これを陰イオン性界面活性剤および/
または非イオン性界面活性剤を用いてワックスエマルジ
ョンとして使用する。
【0025】本発明の組成物における前記コポリマーと
上記ワックスとの混合比率は、固形分比でコポリマー1
00重量部に対してワックスを2〜40重量部、より好
ましくは5〜30重量部の範囲である。このワックスの
割合が2重量部未満であるときは、耐水性の効果が少な
い。逆に40重量部を越えると水分散体の安定性が不安
定となり、長期保存中に層分離が生ずるようになるし、
加えて被覆基材の密着性、接着性をも低下させ、耐久
性、耐水性を維持することも困難になる。
【0026】このワックスエマルジョンの添加方法は前
記コポリマーエマルジョンの製造後にワックスエマルジ
ョンを添加する方法と、このワックスエマルジョンの存
在下で前記コポリマーエマルジョンを製造していく方法
とがあるが、そのいずれの方法によってもよい。
【0027】上記のようにして得られた組成物を紙へ塗
布ないしは含浸させる方法としては、バー、ロッド、エ
アーナイフ、ドクターナイフ、グラビアロール、各種ロ
ール、カーテン、スプレーなどのコーター塗布法あるい
はサイズプレスなどの含浸加工法のような通常行われて
いる方法が適用できる。
【0028】さらに、本発明の剥離紙用基紙は、使用す
る原紙の浸水伸度を0.5〜3.0%、より好ましくは
0.5〜2.5%にすることで、一層カールや波打ちを
改善することができる。このとき浸水伸度が3.0%を
越えると裏面あるいは側面からの吸脱湿によってカ−ル
や波打ちが発生してしまい、一方0.5%未満にするこ
とは原紙の製造が困難であるため現実的ではない。
【0029】原紙を製造する方法としては、例えば、長
網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、ヤンキー抄紙機など
で抄紙された原紙や基紙の抄紙時に種々の薬品を添加す
る方法がある。添加薬品としては繊維素反応型樹脂など
の湿潤紙力増強剤や寸法安定化剤を使用すると良い。本
発明は勿論これらに限定されるものではないが、抄紙原
料の内添サイズとして高級脂肪酸系合成サイズ剤を絶乾
パルプに対して0.2〜1.0重量%含有し、さらに表
面サイズとして固形分重量で0.5〜2.0g/m2 の
範囲に、澱粉を主成分とする塗液のサイズプレスを施す
ことが好ましい。サイズプレス用塗液には、たとえば、
表面サイズ剤、紙力増強剤、その他の助剤などを添加す
ることができる。
【0030】上記の高級脂肪酸系合成サイズ剤として
は、例えば、高級脂肪酸のアルカリ塩、無水化物、メチ
ロール化物などが適宜選択して使用できる。その添加量
は、絶乾パルプに対して0.2〜1.0重量%、より好
ましくは0.3〜0.8重量%程度の範囲で調節するの
が望ましい。添加量が0.2%未満では効果が得難く、
1.0%を越えると基紙の層間強度や表面強度が低下す
る。
【0031】また、上記の抄紙機の乾燥工程に設置した
サイズプレスで澱粉を主成分とする塗液を表面サイズす
る。澱粉としては、例えば、酸化澱粉、カチオン化澱粉
などが適宜選択でき、サイズプレス処理量は固形分重量
で0.5〜2.0g/m2 、より好ましくは0.8〜
1.5g/m2 の範囲に調節する。0.5g/m2 未満
では基紙の層間強度や表面強度および腰剛度の改善効果
が不十分で、2.0g/m2 を越えるとカールや波打ち
を起こし易くなる。
【0032】このようにして得られた剥離紙用基紙は、
湿度変化に対するカールや波打ちがなく、これを用いた
粘着製品は印刷作業性や用途適性に優れている。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、特に断わらない限り、部および%はすべて「重量
部」および「重量%」を意味するものとする。
【0034】実施例1 ステンレス製反応容器中に、脱イオン水100部、ドデ
ンルベンゼルスルオン酸ソーダ1.5部、ポリオキシエ
チレンフェノールエーテル3.5部および過硫酸アンモ
ニウム0.5部を溶解し、次いでこれにメタクリル酸ラ
ウリル5部、アクリル酸ブチル65部、アクリル酸エチ
ル9部、メタクリル酸メチル9部およびアクリル酸12
部を混合したモノマー相30部を仕込み、窒素気流中で
75〜80℃に昇温して重合を開始させ、30分後に残
部のモノマー相を同温度で180分間に亘って滴下し重
合を完結させた。その後、30℃に冷却し、28%アン
モニア水1.2部および脱イオン水5部を添加してpH
7.2に調整した。得られたコポリマーエマルジョン
(A−1)の固形分は50.8%、25℃における粘度
(ブルックフィールド)は350cps であった。
【0035】次いで、このコポリマーエマルジョンの固
形分100部に対し、固形分30%のワックスエマルジ
ョン(商品名:カーボミュールP−212,ディク・ハ
ーキュレス社製)の固形分換算20部を室温で攪拌しな
がら、添加して安定な被覆用樹脂組成物を得た。
【0036】次いでこの樹脂組成物を、浸水伸度が、
1.0%(伸び率)の原紙の裏面にメイヤーバーコータ
ーを使用してコーティング加工を行い、さらに低密度ポ
リエチレン樹脂(商品名:ミラソンSP16,三井石油
化学社製)を厚さが20μmとなようにTダイでラミネ
ート加工を行い剥離紙用基紙を作成した。
【0037】この基紙のポリエチレン面にトルエン系シ
リコーン剥離剤(商品名:KS770、信越化学社製)
をバーコーターで乾燥コート量0.5g/m2 塗布し、
熱風ドライヤーで乾燥を行い剥離紙を得た。得られた剥
離紙の剥離面にアクリルエマルジョン糊(商品名:ニカ
ゾールL144,日本カーバイド社製)を、リバースロ
ールコーターで固形分重量25g/m2 塗布し、乾燥し
た。そして粘着層に貼り合わせる表面基材としてポリエ
ステルフィルムを用いて粘着シートを得た。この剥離紙
および粘着シートの製造工程において剥離紙基紙はカー
ルがなく効率良く製造することができた。
【0038】実施例2 メタクリル酸ラウリル5部、アクリル酸ブチル65部、
アクリル酸エチル9部、メタクリル酸メチル8部、メタ
クリル酸12部およびメタクリル酸グリシジル1部から
なるモノマー混合物に変更した以外は、実施例1と同様
の操作を繰り返して、コポリマーエマルジョン(A−
2)を得て、この(A−2)を用いた以外は、実施例1
と同様にして基紙、剥離紙、粘着シートを作成した。
【0039】実施例3 アクリル酸ブチル87部、N−メチロールアクリルアミ
ド1部、アクリル酸12部からなるモノマー混合物に変
更した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、コ
ポリマーエマルジョン(A−3)を得て、この(A−
3)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
【0040】実施例4 アクリル酸ブチル70部、スチレン18部、アクリル酸
12部からなるモノマー混合物に変更した以外は、実施
例1と同様の操作を繰り返して、コポリマーエマルジョ
ン(A−4)を得て、この(A−4)を用いた以外は、
実施例1と同様にした。
【0041】比較例1 メタクリル酸ラウリル15部、アクリル酸エチル34
部、メタクリル酸メチル39部およびアクリル酸12部
からなるモノマー混合物に変更した以外は、実施例1と
同様の操作を繰り返して、コポリマーエマルジョン(B
−1)を得て、この(B−1)を用いた以外は、実施例
1と同様にした。
【0042】比較例2 メタクリル酸ラウリル5部、アクリル酸ブチル73部、
アクリル酸エチル10部、メタクリル酸メチル10部お
よびアクリル酸2部からなるモノマー混合物に変更した
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して、コポリマ
ーエマルジョン(B−2)を得て、この(B−2)を用
いた以外は、実施例1と同様にした。
【0043】比較例3 浸水伸度が3.5%の原紙を使用した以外は、実施例1
と同様にした。
【0044】比較例4 浸水伸度が3.5%の原紙を使用した以外は、実施例2
と同様にした。
【0045】かくして得られた粘着シートについて下記
のように評価を行った。表面基材にギャラス印刷機で印
刷を行った後、ダイカット(打ち抜き)を行い表面基材
の粕取り後(表面基材の7割)、シート出しを行い、温
度25℃湿度90%と温度20℃湿度30%の印刷室に
それぞれ一昼夜放置後、カールと波打ち状態を評価して
表2に記した。
【0046】カール評価は、ギャラス印刷機より出てき
たシート(基紙の抄紙機流れ方向に25cm、巾方向に1
8cm)の巾方向のカール両端直線長さで評価し、フラッ
トならば18cmとなりこれを◎とした。カールしたもの
は16cm以上で○、16cm以下で×とした。また波打ち
については波打ち変形したものは×、変形せずにフラッ
トなものは○とした。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】実施例の結果から明らかなように、本発
明の樹脂組成物と原紙を使用して得られた剥離紙用基紙
は剥離紙と粘着製品を高品質で効率良く得ることができ
た。本発明の剥離紙用基紙を用いた剥離紙は、粘着加工
時に発生するトラブルを解消した。また、粘着製品は安
価でカールや波打ちがなく、しかも印刷作業性や用途適
性に優れていた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙の両面が合成樹脂組成物で被覆された
    剥離紙用基紙において、片面がポリオレフィン樹脂組成
    物で被覆され、その裏面が下記からなるモノマー
    混合物を主成分として乳化共重合して得られるコポリマ
    ーと融点50〜100℃のワックスを全モノマー100
    重量部に対して2〜40重量部含む樹脂組成物で被覆さ
    れてなることを特徴とする剥離紙用基紙。 アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキル
    エステルまたはアクリル酸アルキルエステル、メタクリ
    ル酸アルキルエステルと不飽和芳香族モノマーの少なく
    とも一種からなる疎水性α・β−モノエチレン性不飽和
    モノマーが全モノマーの30〜90重量%である。 α・β−モノエチレン性不飽和カルボン酸が全モノマ
    ーの10〜15重量%である。 これらと共重合しうる架橋性の官能基を有さない
    他のα・β−モノエチレン性不飽和モノマーが全モノマ
    ーの60重量%以下である。
  2. 【請求項2】原紙が、高級脂肪酸系合成内添サイズ剤を
    絶乾パルプに対して0.2〜1.0重量%と澱粉を主成
    分とする表面サイズ組成物を0.5〜2.0g/m2 含
    有し、原紙の浸水伸度が0.5〜3.0%である請求項
    1記載の剥離紙用基紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004308094A (ja) * 2003-03-25 2004-11-04 Nippon Paper Industries Co Ltd 樹脂含有紙及びそれを基材とする積層耐水紙
JP2007145892A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Dainippon Ink & Chem Inc 紙加工用樹脂エマルジョンの製造方法

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