JPH06278077A - チャック装置及びチャック方法 - Google Patents

チャック装置及びチャック方法

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JPH06278077A
JPH06278077A JP7436493A JP7436493A JPH06278077A JP H06278077 A JPH06278077 A JP H06278077A JP 7436493 A JP7436493 A JP 7436493A JP 7436493 A JP7436493 A JP 7436493A JP H06278077 A JPH06278077 A JP H06278077A
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chuck device
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Masanobu Inoue
昌信 井上
Masanobu Mori
政信 森
Mitsuyoshi Itou
密芳 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被把持物が高温になっていても、その被把持
物上から溶融した金属材料が把持体の把持面に溶着する
のを防いで、被把持物を複数の把持体間で所定の芯出し
位置に正確にチャックする。 【構成】 複数の把持体23,26を開閉可能に対向配
置する。それらの把持体23,26の少なくとも把持面
25,28を、高温に耐えるとともに被把持物Wと親和
性のない材料で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば加工機におい
てワークをチャックする場合等に使用されるチャック装
置及びチャック方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばナトリウム−硫黄電池にお
けるアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒パイ
プ等のワークの内周面に、防食皮膜を溶射形成する溶射
機においては、予め加熱炉等によってワークが200℃
程度の所定温度まで加熱される。そして、この予熱後に
チャック装置の複数の把持体により、ワークを外周側か
らチャックした状態で、溶射装置によって被膜の溶射が
行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の溶
射機においては、溶射前にワークが200℃程度まで予
熱されるとともに、溶射時にはワークに対して400〜
500℃程度の溶射熱が伝達される。しかしながら、従
来のチャック装置では、複数の把持体が鉄等の金属で形
成されている。このため、例えば、ワークがアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金である場合には、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金が把持体の把持面に溶着して
ワークにかじりが生じ、ワークが破損するばかりでな
く、かじり分だけ芯がずれてワークを芯出し状態で把持
できない問題がある。そして、これに対処するために、
従来はバイブレータ等でワークに振動を付与してかじり
が生じないないようにしていた。しかし、このようにす
ると、バイブレータが必要になって構成が複雑になり、
しかもワークが加工中に振動することになり、その加工
に精度低下等の悪影響を与えた。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、被把持物が高温になっていても、その被
把持物上から溶融した金属材料が把持体の把持面に溶着
するのを防止することができ、被把持物を複数の把持体
間で所定の芯出し位置に正確にチャックすることができ
るチャック装置及びチャック方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のチャック装置の発明では、複数
の把持体を開閉可能に対向配置し、それらの把持体の少
なくとも把持面を、被把持物と親和性のない材料で形成
したものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のチャック装置において、前記把持体の少なく
とも把持面を、アルミニウムまたはアルミニウム合金製
の被把持物に対して親和性のない材料で形成したもので
ある。
【0007】請求項3に記載の発明では、親和性のない
材料はカーボンとした。請求項4に記載の発明では、親
和性のない材料はボロンナイトライドとした。請求項5
に記載のチャック方法の発明では、複数の把持体を開閉
可能に対向配置し、被把持物を被把持物と親和性のない
材料で形成された把持面でチャックするようにした。
【0008】
【作用】上記のように構成されたチャック装置では、複
数の把持体間で被把持体をチャックする場合に、その被
把持物が高温になっていても、被把持物上から溶融した
金属材料が把持体の把持面に溶着することはない。従っ
て、被把持物と把持体の把持面にかじりが生じるおそれ
を防止することができ、被把持物を複数の把持体間で所
定の芯出し位置に正確にチャックすることができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を溶射機におけるワークのチ
ャック装置及びチャック方法に具体化した一実施例を、
図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図2に示すように、この実施例における加
工機としての溶射機は、ワークWを支持するためのワー
ク支持装置1と、ワークWの内周面に溶射を施すための
加工装置としてのロボット2とから構成されている。ワ
ーク支持装置1は垂直軸線の周りで回転可能なターンテ
ーブル3を備え、そのターンテーブル3上にはチャック
装置としての複数(この実施例では4台)のワークチャ
ック機構4が所定間隔おきで回転可能に配設支持されて
いる。そして、図示しない予熱炉等において予め200
℃程度の所定温度に加熱されたワークWが、このワーク
チャック機構4にチャックされる。
【0011】回転機構5は前記ロボット2に対応して配
設され、ターンテーブル3の回転に伴い、1つのワーク
チャック機構4がロボット2と対応する位置に配置され
たとき、そのワークチャック装置4に作動連結されて回
転力を伝達する。そして、この回転機構5からの回転力
により、ワークチャック機構4にチャックされているワ
ークWが、ロボット2と対応する位置において回転され
る。
【0012】前記ロボット2において、支柱6は基台7
上に立設され、その上端には支持アーム8が上下に回動
可能に取り付けられている。回動用シリンダ9は基台7
の側部に配設され、この回動用シリンダ9により支持ア
ーム8が上下に回動される。溶射ガン10は支持アーム
8の先端に垂設支持され、支持アーム8の上下回動に伴
い、溶射ガン10がワークチャック機構4にチャックさ
れたワークWの内周面に沿って昇降移動される。そし
て、この溶射ガン10から防食皮膜を溶射形成するため
の溶射剤が吹き付けられて、ワークWの内周面に溶射被
膜が形成される。
【0013】そこで、前記ワーク支持装置1について詳
述する。図2に示すように、ターンテーブル3は共用ベ
ース60上に支持されたインデックス用ベース61上の
割出装置の上に支持軸12を介して回転可能に支持され
ている。なお、基台11はインデックスカバー用の支柱
である。モータ13は基台11上に配設され、このモー
タ13の回転により、プーリ14,15、ベルト16及
び割り出し装置17等を介してターンテーブル3が所定
角度ずつ割り出し回転される。
【0014】次に、前記ワークチャック機構4について
詳述すると、図1、図3及び図4に示すように、軸支筒
18はターンテーブル3に貫通固定され、この軸支筒1
8内には回転筒19が複数の軸受20を介して回転可能
に支持されている。従動ローラ21は回転筒19の下端
に固定され、その外周にはゴム等の摩擦係数の大きな材
料よりなる接触面22が設けられている。
【0015】固定把持体23は複数のボルト24により
前記回転筒19の一側上面に取り付けられ、その両端に
はワークWの外周面に接触可能な一対の把持面25が設
けられている。可動把持体26は支軸27により回転筒
19の他側上面に開閉回動可能に取り付けられ、その内
側面にはワークWの外周面に対して、固定把持体23の
把持面25と反対側から接触可能な把持面28が設けら
れている。バネ29は可動把持体26と回転筒19との
間に掛装され、このバネ29により可動把持体26が閉
成方向に回動付勢されている。なお、可動把持体26は
前記バネ29のバネ力により図示しないストッパに係合
して、所定の閉鎖位置に保持される。
【0016】また、この実施例においては、前記両把持
体23,26の把持面25,28が、高温に耐えるとと
もに被把持物としてのワークWと親和性のない材料で形
成されている。特に、この実施例ではワークWがアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金製の円筒パイプからなる
ため、把持面25,28はアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金に対して親和性のない材料によって形成されて
いる。この把持面25,28の材料としては、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金と相性が悪くて潤滑性を有す
るカーボン板材や、グラファイト等の繊維質にバインダ
を介してカーボンを含浸させた複合材や、ボロンナイト
ライド等がある。
【0017】カム体30は前記可動把持体26の先端下
部に固定され、その下面には傾斜状のカム面31が形成
されている。作動軸32はカム体30に対応して回転筒
19に上下動可能に貫設され、その上端には係合ローラ
33が回転可能に支持されている。凹部32aは作動軸
32の下部に形成されており、その凹部32aは回転筒
19側のストッパ19aと協働して、作動軸32の上下
動範囲を規制する。ストッパ19aは係合ローラ33の
方向を一方向に規制するための回り止めである。バネ3
4は作動軸32と回転筒19との間に介装され、このバ
ネ34によって作動軸32が下方に移動付勢されてい
る。
【0018】シリンダ等よりなるアクチュエータ35は
前記ワークチャック機構4へのワークWの搬入出位置に
おいて共用ベース60上に配設され、その駆動軸36が
作動軸32の下端に接離可能に対応している。そして、
このアクチュエータ35により作動軸32が突き上げ移
動されたとき、係合ローラ33がカム体30のカム面3
1に係合して、可動把持体26が図6の時計方向に開放
回動される。
【0019】次に、前記ワークチャック機構4を回転さ
せるための回転機構5について詳述すると、図1、図5
及び図6に示すように、支持軸39はロボット2と対応
する位置に支持筒40を介して立設配置されている。回
動アーム41は複数の軸受42を介して支持軸39に回
動可能に支持され、その先端には軸支筒43が貫設され
ている。回転軸44は複数の軸受45を介して軸支筒4
3内に回転可能に支持されている。
【0020】駆動ローラ46は前記回転軸44の上端に
固定され、その外周にはゴム等の摩擦係数の大きな材料
よりなる接触面47が設けられている。バネ48は回動
アーム41と支持筒40との間に介装され、このバネ4
8により回動アーム41がターンテーブル3側に向かっ
て回動付勢されている。回動アーム41は前記バネ48
のバネ力により図示しないストッパと係合して、図5の
位置よりも若干反時計方向側の所定位置に保持される。
そして、ターンテーブル3の回転に伴って、1つのワー
クチャック機構4がロボット2と対応する位置に移動配
置されたとき、図3及び図5に示すように、回転機構5
の駆動ローラ46がバネ48のバネ力によりワークチャ
ック機構4の従動ローラ21に圧接係合される。
【0021】モータ49は前記回動アーム41の先端下
部に取り付けられ、そのモータ軸50がカップリング5
1を介して回転軸44の下端に連結されている。そし
て、駆動ローラ46と従動ローラ21とが圧接係合され
た状態で、このモータ49が回転されることにより、そ
の回転力が両ローラ46,21を介してワークチャック
機構4の回転筒19に伝達され、把持体23,26間に
把持されたワークWが回転される。
【0022】次に、前記のように構成された溶射機につ
いて動作を説明する。さて、この実施例の溶射機におい
ては、図示しない加熱炉等により、予めワークWが20
0℃程度の所定温度まで加熱される。その後、この予熱
状態のワークWが図示しないワーク出し入れ用ロボット
等により、ワーク支持装置1上に搬入される。そして、
ターンテーブル3の割り出し回転にともない、図1及び
図3に示すように、ワークWがターンテーブル3上に配
設された複数のワークチャック機構4の把持体23,2
6に順次挿入され、その把持体23,26により、ワー
クWが外周側からチャックされる。この状態で、ターン
テーブル3が割り出し回転されて、ワークチャック機構
4上のワークWがロボット2と対応する位置へ順に移動
される。
【0023】そして、図3及び図5に示すように、この
ロボット2と対応する位置において、ワークチャック機
構4の従動ローラ21が回転機構5の駆動ローラ46に
圧接係合される。この状態で、回転機構5から両ローラ
46,21を介してワークチャック機構4に回転力が伝
達され、把持体23,26間にチャックされたワークW
が回転される。そして、このワークWの回転状態で、図
2に示すように、ロボット2の溶射ガン10からワーク
Wの内周面に、溶射ガン10の昇降を伴いながら防食皮
膜を形成するための溶射剤が吹き付けられて溶射被膜が
形成される。
【0024】以上のように、この実施例のワークチャッ
ク機構4においては、両把持体23,26の把持面2
5,28が、高温に耐えるとともに、アルミニウムまた
はアルミニウム合金製のワークWと親和性のない材料で
形成されている。このため、ワークWが予熱や溶射熱に
より高温になっていても、両把持体23,26の把持面
25,28間でワークWを把持する際に、ワークW上か
ら溶融した金属材料が把持面25,28に溶着すること
はない。従って、ワークWと把持面25及び把持面28
間でかじりが生じるおそれを防止することができてワー
ク破損のおそれがない。また、かじりのおそれがないた
めに、チャックにおいてワークW芯がずれることがな
く、ワークWを両把持体23,26間で振動を与えるこ
となく所定の芯出し位置に正確にチャックすることがで
きる。このため、ワークWに対する加工精度を高めるこ
とができ、良好な加工状態を得ることができる。さら
に、芯出しためののバイブレータが不要で、全体の構成
を簡単にできる。
【0025】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、把持体23,26の開閉
構成を適宜に変更したり、この発明を溶射機とは異なっ
た加工機等のチャック装置に実施する等、この発明の趣
旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更して
具体化することも可能である。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、ワーク破損のおそれがなく、ワークを所
定の芯出し位置に正確にチャックすることができる等の
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を溶射機のワークチャック装置に具体
化した一実施例を示す部分平面図である。
【図2】その溶射機の全体構成を示す正面図である。
【図3】図1のA−A線における部分断面図である。
【図4】図1のB−B線における部分断面図である。
【図5】図2の溶射機におけるワークチャック装置の回
転機構部分を拡大して示す要部平面図である。
【図6】図5のC−C線における部分断面図である。
【符号の説明】
1…ワーク支持装置、2…加工装置としてのロボット、
4…チャック装置としてのワークチャック機構、23…
固定把持体、25…把持面、26…可動把持体、28…
把持面、30…カム体、32…作動軸、35…アクチュ
エータ、W…被把持物としてのワーク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の把持体を開閉可能に対向配置し、
    それらの把持体の少なくとも把持面を、被把持物と親和
    性のない材料で形成したことを特徴とするチャック装
    置。
  2. 【請求項2】 前記把持体の少なくとも把持面を、アル
    ミニウムまたはアルミニウム合金製の被把持物に対して
    親和性のない材料で形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のチャック装置。
  3. 【請求項3】 親和性のない材料はカーボンである請求
    項2に記載のチャック装置。
  4. 【請求項4】 親和性のない材料はボロンナイトライド
    である請求項2に記載のチャック装置。
  5. 【請求項5】 複数の把持体を開閉可能に対向配置し、
    被把持物を被把持物と親和性のない材料で形成された把
    持面でチャックすることを特徴とするチャック方法。
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