JPH06279185A - ダイヤモンド結晶およびダイヤモンド結晶膜の形成方法 - Google Patents
ダイヤモンド結晶およびダイヤモンド結晶膜の形成方法Info
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- JPH06279185A JPH06279185A JP5066992A JP6699293A JPH06279185A JP H06279185 A JPH06279185 A JP H06279185A JP 5066992 A JP5066992 A JP 5066992A JP 6699293 A JP6699293 A JP 6699293A JP H06279185 A JPH06279185 A JP H06279185A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 高周波プラズマを利用するダイヤモンド結晶
形成法、特にCVD法およびスパッタリング法におい
て、(1)高周波の周波数を40MHzないし250M
Hzとし、(2)プラズマ電位とほぼ等しい基体バイア
スを基体に印加し、さらに(3)原料ガス組成、結晶の
核発生密度および基体温度を制御することにより、高さ
の揃った平板ダイヤモンド結晶を形成し、更にそれを成
長、合体および膜状成長させることによってダイヤモン
ド結晶膜を形成する。 【効果】 平板ダイヤモンド結晶および膜厚の均一性の
高いダイヤモンド結晶薄膜を、安定的に、高い形成速度
で、しかも大面積に形成することができる。
形成法、特にCVD法およびスパッタリング法におい
て、(1)高周波の周波数を40MHzないし250M
Hzとし、(2)プラズマ電位とほぼ等しい基体バイア
スを基体に印加し、さらに(3)原料ガス組成、結晶の
核発生密度および基体温度を制御することにより、高さ
の揃った平板ダイヤモンド結晶を形成し、更にそれを成
長、合体および膜状成長させることによってダイヤモン
ド結晶膜を形成する。 【効果】 平板ダイヤモンド結晶および膜厚の均一性の
高いダイヤモンド結晶薄膜を、安定的に、高い形成速度
で、しかも大面積に形成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子材料として優れた
特性を持つ平板状形状を有する平板ダイヤモンドおよび
ダイヤモンド結晶薄膜の形成方法に関する。
特性を持つ平板状形状を有する平板ダイヤモンドおよび
ダイヤモンド結晶薄膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは、大きなバンドギャップ
(5.5eV)、大きなキャリア移動度(電子1800
cm2 /V・S、正孔1600cm2 /V・S)、大き
な熱伝導度[2000W/(m・K)]を持ち、更に高
硬度で耐摩耗性に優れる等の他の材料では得られない種
々の特性を有している。
(5.5eV)、大きなキャリア移動度(電子1800
cm2 /V・S、正孔1600cm2 /V・S)、大き
な熱伝導度[2000W/(m・K)]を持ち、更に高
硬度で耐摩耗性に優れる等の他の材料では得られない種
々の特性を有している。
【0003】このため、近年、気相からのダイヤモンド
合成、特に化学的気相析出法(CVD法)の研究が進ん
でいる。
合成、特に化学的気相析出法(CVD法)の研究が進ん
でいる。
【0004】主なダイヤモンドの形成方法は、以下の通
りである。
りである。
【0005】1)タングステン等のフィラメントを20
00℃程度に加熱することにより、原料ガスを分解して
基体上にダイヤモンド結晶を析出させる熱フィラメント
CVD法。
00℃程度に加熱することにより、原料ガスを分解して
基体上にダイヤモンド結晶を析出させる熱フィラメント
CVD法。
【0006】2)マイクロ波(通常2.45GHz)プ
ラズマにより原料ガスを分解して基体上にダイヤモンド
結晶を析出させるマイクロ波プラズマCVD法。
ラズマにより原料ガスを分解して基体上にダイヤモンド
結晶を析出させるマイクロ波プラズマCVD法。
【0007】3)RFプラズマ(通常13.56MH
z)により原料ガスを分解して基体上にダイヤモンド結
晶を析出させるRFプラズマCVD法。
z)により原料ガスを分解して基体上にダイヤモンド結
晶を析出させるRFプラズマCVD法。
【0008】4)酸素−アセチレン炎を用いてダイヤモ
ンド結晶を形成する燃焼炎法。
ンド結晶を形成する燃焼炎法。
【0009】5)マイクロ波と磁場を組み合わせてEC
R(電子サイクロトロン共鳴)放電を形成して原料ガス
を分解して基体上にダイヤモンド結晶を形成するECR
プラズマCVD法。
R(電子サイクロトロン共鳴)放電を形成して原料ガス
を分解して基体上にダイヤモンド結晶を形成するECR
プラズマCVD法。
【0010】6)大気圧近傍の圧力で直流又は高周波の
熱プラズマにより原料ガスを分解してダイヤモンド結晶
を形成する熱プラズマCVD法。
熱プラズマにより原料ガスを分解してダイヤモンド結晶
を形成する熱プラズマCVD法。
【0011】7)さらに最近、30〜300MHzの超
短波域のプラズマを用いたプラズマCVD法が提案され
ている(特開平5−32489号公報)。
短波域のプラズマを用いたプラズマCVD法が提案され
ている(特開平5−32489号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のダイヤモンド結晶の形成方法には以下のような問
題点があった。
来例のダイヤモンド結晶の形成方法には以下のような問
題点があった。
【0013】1)の熱フィラメントCVD法は、大面積
化が可能で、かつダイヤモンド結晶の形成速度も比較的
速いが、フィラメントが時間と共に炭化又は劣化して、
ダイヤモンド形成の再現性が乏しいという欠点を持つ。
化が可能で、かつダイヤモンド結晶の形成速度も比較的
速いが、フィラメントが時間と共に炭化又は劣化して、
ダイヤモンド形成の再現性が乏しいという欠点を持つ。
【0014】2)のマイクロ波プラズマCVD法は、プ
ラズマ密度が高く、ダイヤモンド結晶の形成速度が比較
的大きく、再現性も良いが、プラズマ局在化し易く、大
面積化が難しいという欠点を持つ。
ラズマ密度が高く、ダイヤモンド結晶の形成速度が比較
的大きく、再現性も良いが、プラズマ局在化し易く、大
面積化が難しいという欠点を持つ。
【0015】3)のRFプラズマCVD法は大面積化が
可能で、再現性も良いが、プラズマ密度が低く、ダイヤ
モンド結晶の形成速度が低いという欠点がある。
可能で、再現性も良いが、プラズマ密度が低く、ダイヤ
モンド結晶の形成速度が低いという欠点がある。
【0016】4)の燃焼炎法は、ダイヤモンド結晶の形
成速度が非常に大きいが、再現性が悪く、また大面積化
が難しい。
成速度が非常に大きいが、再現性が悪く、また大面積化
が難しい。
【0017】5)のECRプラズマCVD法は大面積化
が可能で、再現性も良好であるが、ECR放電形成のた
めには圧力を低く(一般的には100Pa以下)する必
要があり、このためダイヤモンド結晶の形成速度が遅い
という欠点がある。
が可能で、再現性も良好であるが、ECR放電形成のた
めには圧力を低く(一般的には100Pa以下)する必
要があり、このためダイヤモンド結晶の形成速度が遅い
という欠点がある。
【0018】6)の熱プラズマCVD法は、ダイヤモン
ド結晶の形成速度が非常に速く、再現性も良好である
が、大面積化が困難である。
ド結晶の形成速度が非常に速く、再現性も良好である
が、大面積化が困難である。
【0019】7)の超短波域(30〜300MHz)の
プラズマCVD法は、大面積化が可能であり、再現性も
良好で、前述の方法に比べて好適な方法であるが、プラ
ズマから数十eVのエネルギーを有するイオン衝撃を受
けるため、ダイヤモンド結晶の形成速度の低下および結
晶性の劣化が認められる場合があり、さらなる結晶成長
速度の向上と結晶性の向上が望まれている。
プラズマCVD法は、大面積化が可能であり、再現性も
良好で、前述の方法に比べて好適な方法であるが、プラ
ズマから数十eVのエネルギーを有するイオン衝撃を受
けるため、ダイヤモンド結晶の形成速度の低下および結
晶性の劣化が認められる場合があり、さらなる結晶成長
速度の向上と結晶性の向上が望まれている。
【0020】本発明は、上記従来例の問題点を解決し、
ダイヤモンド結晶を再現性良く、かつ大きい形成速度
で、更に大面積で形成するために鋭意検討した結果なさ
れたものである。
ダイヤモンド結晶を再現性良く、かつ大きい形成速度
で、更に大面積で形成するために鋭意検討した結果なさ
れたものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波の周波
数を40MHzないし250MHzとする、高周波プラ
ズマによる結晶析出法を用いるダイヤモンド結晶の形成
方法、ならびにその方法を用いた平板ダイヤモンド結晶
およびダイヤモンド結晶膜の形成方法を提供する。
数を40MHzないし250MHzとする、高周波プラ
ズマによる結晶析出法を用いるダイヤモンド結晶の形成
方法、ならびにその方法を用いた平板ダイヤモンド結晶
およびダイヤモンド結晶膜の形成方法を提供する。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明者らは、ダイヤモンド結晶を大きい
形成速度で、かつ大面積で合成するため、ダイヤモンド
結晶の形成方法、特にプラズマ発生方法について再検討
を行ない本発明に至ったものである。
形成速度で、かつ大面積で合成するため、ダイヤモンド
結晶の形成方法、特にプラズマ発生方法について再検討
を行ない本発明に至ったものである。
【0024】前述したように、マイクロ波放電(通常
2.45GHz)は、プラズマ密度が高いが、プラズマ
が局在化し易く、大面積化が難しい。またRF放電(通
常13.56MHz)は、プラズマが広がり易く、大面
積化は可能であるがプラズマ密度が低い。両方法のこれ
らの欠点を克服するため、本発明者らは、両方法の中間
領域の周波数、特に40MHzから250MHz、望ま
しくは80MHzから200MHzのプラズマ放電を用
いてダイヤモンド形成を試みたところ、広い領域に高い
プラズマ密度でプラズマが形成され、高い形成速度で、
かつ大面積にダイヤモンド結晶が形成できることを見い
だしたものである。
2.45GHz)は、プラズマ密度が高いが、プラズマ
が局在化し易く、大面積化が難しい。またRF放電(通
常13.56MHz)は、プラズマが広がり易く、大面
積化は可能であるがプラズマ密度が低い。両方法のこれ
らの欠点を克服するため、本発明者らは、両方法の中間
領域の周波数、特に40MHzから250MHz、望ま
しくは80MHzから200MHzのプラズマ放電を用
いてダイヤモンド形成を試みたところ、広い領域に高い
プラズマ密度でプラズマが形成され、高い形成速度で、
かつ大面積にダイヤモンド結晶が形成できることを見い
だしたものである。
【0025】前記、40MHzから250MHzの周波
数を含む周波数領域は、一般的にVHF領域と呼ばれて
いる。以下では、これらの周波数領域を単にVHFと呼
び、更にこれらの周波数で形成されたプラズマをVHF
プラズマと呼ぶ。
数を含む周波数領域は、一般的にVHF領域と呼ばれて
いる。以下では、これらの周波数領域を単にVHFと呼
び、更にこれらの周波数で形成されたプラズマをVHF
プラズマと呼ぶ。
【0026】VHFプラズマCVD法においては、基体
はプラズマ電位の効果により、数十eVのエネルギーを
有する正イオンの衝撃を受ける。これは、13.56M
HzのRFプラズマCVD法におけるイオン衝撃のエネ
ルギーの値、100eV以上と比べると小さな値である
が、特に500Pa以下の低圧力領域では、このイオン
衝撃のためにダイヤモンド結晶形成速度が低下し、さら
に結晶性の劣化(ダイヤモンド結晶のアモルファス化、
さらにはグラファイト結晶化)も観察される。このため
本発明においては、基板にプラズマ電位とほぼ同程度の
正バイアスを印加して、イオン衝撃を除去する。この正
バイアス印加により、ダイアモンド結晶形成速度および
結晶性の向上が図られる。
はプラズマ電位の効果により、数十eVのエネルギーを
有する正イオンの衝撃を受ける。これは、13.56M
HzのRFプラズマCVD法におけるイオン衝撃のエネ
ルギーの値、100eV以上と比べると小さな値である
が、特に500Pa以下の低圧力領域では、このイオン
衝撃のためにダイヤモンド結晶形成速度が低下し、さら
に結晶性の劣化(ダイヤモンド結晶のアモルファス化、
さらにはグラファイト結晶化)も観察される。このため
本発明においては、基板にプラズマ電位とほぼ同程度の
正バイアスを印加して、イオン衝撃を除去する。この正
バイアス印加により、ダイアモンド結晶形成速度および
結晶性の向上が図られる。
【0027】このとき基体に印加するバイアスの値は、
プラズマ電位と同程度が好ましく、具体的には −20[V]≦(プラズマ電位)−(基体バイアス)≦
10[V]、 望ましくは、 −10[V]≦(プラズマ電位)−(基体バイアス)≦
5[V]、 とする。例えば、プラズマ電位が30Vの場合、基体バ
イアスは20〜50V、望ましくは25〜40Vとす
る。すなわち、正イオンのエネルギーを10eVとする
ことによりイオン衝撃が抑えられ、好適なダイヤモンド
結晶が形成される。プラズマ電位が30Vの場合、基体
バイアスを30V以上とすると、正イオンのイオン衝撃
とは逆に、基体に負イオンまたは電子線衝撃が起こる。
しかしながら、ダイヤモンド形成用原料ガス(主として
水素、炭化水素、酸素など)の場合、負イオンは非常に
少ないため、主として電子線衝撃となる。この電子線衝
撃は、正イオンに比べるとダイヤモンド結晶形成への悪
影響が小さいので、基体バイアスとしてプラズマ電位以
上の電圧を印加しても構わない。ただし、電子線衝撃に
より基体の表面温度が上昇するため、基体温度上昇を抑
制するためにも、基体バイアスをプラズマ電位より20
V以上大きくすることは好ましくない。以後、この(プ
ラズマ電位)−(基体バイアス)の値をVP-Sとする。
プラズマ電位と同程度が好ましく、具体的には −20[V]≦(プラズマ電位)−(基体バイアス)≦
10[V]、 望ましくは、 −10[V]≦(プラズマ電位)−(基体バイアス)≦
5[V]、 とする。例えば、プラズマ電位が30Vの場合、基体バ
イアスは20〜50V、望ましくは25〜40Vとす
る。すなわち、正イオンのエネルギーを10eVとする
ことによりイオン衝撃が抑えられ、好適なダイヤモンド
結晶が形成される。プラズマ電位が30Vの場合、基体
バイアスを30V以上とすると、正イオンのイオン衝撃
とは逆に、基体に負イオンまたは電子線衝撃が起こる。
しかしながら、ダイヤモンド形成用原料ガス(主として
水素、炭化水素、酸素など)の場合、負イオンは非常に
少ないため、主として電子線衝撃となる。この電子線衝
撃は、正イオンに比べるとダイヤモンド結晶形成への悪
影響が小さいので、基体バイアスとしてプラズマ電位以
上の電圧を印加しても構わない。ただし、電子線衝撃に
より基体の表面温度が上昇するため、基体温度上昇を抑
制するためにも、基体バイアスをプラズマ電位より20
V以上大きくすることは好ましくない。以後、この(プ
ラズマ電位)−(基体バイアス)の値をVP-Sとする。
【0028】また、圧力が500Paより高い場合、イ
オンはプラズマ中の他の原子、分子、ラジカルなどとの
衝突によりエネルギーを失うため、基体へのイオン衝撃
が弱まり、圧力が500Pa以下の場合に比べて低い基
体バイアスで、ダイヤモンド結晶形成速度が高くなり、
結晶性が良好となる。このため、基体をアースに接地し
た場合でも十分高いダイヤモンド形成速度と良好な結晶
性が実現できる。このため、基体をアースに接地した場
合でも、十分高いダイヤモンド形成速度と良好な結晶性
が実現できるが、好適にはプラズマ電位と同程度の正バ
イアスを基体に印加する。
オンはプラズマ中の他の原子、分子、ラジカルなどとの
衝突によりエネルギーを失うため、基体へのイオン衝撃
が弱まり、圧力が500Pa以下の場合に比べて低い基
体バイアスで、ダイヤモンド結晶形成速度が高くなり、
結晶性が良好となる。このため、基体をアースに接地し
た場合でも十分高いダイヤモンド形成速度と良好な結晶
性が実現できる。このため、基体をアースに接地した場
合でも、十分高いダイヤモンド形成速度と良好な結晶性
が実現できるが、好適にはプラズマ電位と同程度の正バ
イアスを基体に印加する。
【0029】ダイヤモンド結晶の結晶性は、X線回折
法、電子線回折法、電子線エネルギー損失スペクトル
法、カソードルミネッセンス法など種々あるが、アモル
ファス状炭素やグラファイト状炭素の検出にはラマン分
光分析法が有効である。ラマン分光分析法によれば、ダ
イヤモンド結晶のピークは、1333cm-1付近に観察
され、さらにアモルファス状炭素またはグラファイト状
炭素は、1350cm-1および1580cm-1付近にブ
ロードなピークを持つ。
法、電子線回折法、電子線エネルギー損失スペクトル
法、カソードルミネッセンス法など種々あるが、アモル
ファス状炭素やグラファイト状炭素の検出にはラマン分
光分析法が有効である。ラマン分光分析法によれば、ダ
イヤモンド結晶のピークは、1333cm-1付近に観察
され、さらにアモルファス状炭素またはグラファイト状
炭素は、1350cm-1および1580cm-1付近にブ
ロードなピークを持つ。
【0030】本発明の形成方法で形成されるダイヤモン
ド結晶は、ダイヤモンド結晶のピーク(1333c
m-1)とアモルファス状炭素またはグラファイト状炭素
のピーク(1580cm-1)の比(I1333/I1580)が
1以下、好適には0.5以下の良好な結晶性を有するダ
イヤモンド結晶となる。
ド結晶は、ダイヤモンド結晶のピーク(1333c
m-1)とアモルファス状炭素またはグラファイト状炭素
のピーク(1580cm-1)の比(I1333/I1580)が
1以下、好適には0.5以下の良好な結晶性を有するダ
イヤモンド結晶となる。
【0031】本発明において、VHFプラズマを用いた
ダイヤモンド形成方法として、CVD法およびスパッタ
法を用いることができる。
ダイヤモンド形成方法として、CVD法およびスパッタ
法を用いることができる。
【0032】上記CVD法に用いる原料ガス中の炭素源
としては、メタン、エタン、エチレン、アセチレン等の
炭化水素ガス、アルコール、アセトン等の常温で液状の
有機化合物、一酸化炭素又はハロゲン化炭素等を用いる
ことができる、更に適宜、水素、酸素、塩素、フッ素を
含むガスを添加することができる。一般的には、主たる
原料ガスである水素と炭素源ガスの比が、1:0.00
1から1:1の混合ガスを用いる。また、半導体ダイヤ
モンドを形成する場合は、原料ガス中にp型半導体であ
ればホウ素、n型半導体であればリン、リチウム、ナト
リウム等を含有するガスを添加する。更に、炭素源とし
て液体有機化合物を用いる場合は、液体有機化合物中に
ホウ素、リン、リチウム、ナトリウムの単体および/又
はその化合物を添加することも可能である。
としては、メタン、エタン、エチレン、アセチレン等の
炭化水素ガス、アルコール、アセトン等の常温で液状の
有機化合物、一酸化炭素又はハロゲン化炭素等を用いる
ことができる、更に適宜、水素、酸素、塩素、フッ素を
含むガスを添加することができる。一般的には、主たる
原料ガスである水素と炭素源ガスの比が、1:0.00
1から1:1の混合ガスを用いる。また、半導体ダイヤ
モンドを形成する場合は、原料ガス中にp型半導体であ
ればホウ素、n型半導体であればリン、リチウム、ナト
リウム等を含有するガスを添加する。更に、炭素源とし
て液体有機化合物を用いる場合は、液体有機化合物中に
ホウ素、リン、リチウム、ナトリウムの単体および/又
はその化合物を添加することも可能である。
【0033】また、スパッタ法に用いるスパッタターゲ
ットとしては、黒鉛・ガラス状炭素およびダイヤモンド
を用いることができるが、一般的には黒鉛を用いる。ま
た、スパッタガスとしては、アルゴン、ネオン、ヘリウ
ム等の希ガスおよび水素、酸素、塩素、フッ素を含むガ
スを一種又は二種以上混合して用いることができる。一
般的には、主たる原料ガスである希ガスと水素との比が
1:0.01から1:100の混合ガスを用いる。ま
た、半導体ダイヤモンドを形成する場合は、スパッタガ
ス中にp型半導体であればホウ素、n型半導体であれば
リン、リチウム、ナトリウム等を含有するガスを添加す
るか又はターゲット中にこれらの元素を含有させる。
ットとしては、黒鉛・ガラス状炭素およびダイヤモンド
を用いることができるが、一般的には黒鉛を用いる。ま
た、スパッタガスとしては、アルゴン、ネオン、ヘリウ
ム等の希ガスおよび水素、酸素、塩素、フッ素を含むガ
スを一種又は二種以上混合して用いることができる。一
般的には、主たる原料ガスである希ガスと水素との比が
1:0.01から1:100の混合ガスを用いる。ま
た、半導体ダイヤモンドを形成する場合は、スパッタガ
ス中にp型半導体であればホウ素、n型半導体であれば
リン、リチウム、ナトリウム等を含有するガスを添加す
るか又はターゲット中にこれらの元素を含有させる。
【0034】両方法において、基体温度は300℃から
1400℃、好適には500℃から1000℃とするこ
とが望ましい。
1400℃、好適には500℃から1000℃とするこ
とが望ましい。
【0035】また、圧力はCVD法においては、10P
aから106 Pa、好適には102Paから5×104
Pa、更に好適には103 Paから104 Paが望まし
い。スパッタ法においては、1Paから104 Pa、好
適には10Paから5×10 3 Pa、更に好適には5×
10Paから103 Paが望ましい。
aから106 Pa、好適には102Paから5×104
Pa、更に好適には103 Paから104 Paが望まし
い。スパッタ法においては、1Paから104 Pa、好
適には10Paから5×10 3 Pa、更に好適には5×
10Paから103 Paが望ましい。
【0036】本発明で用いられるCVD装置の一形態を
図1に示す。本装置においては、減圧可能な反応容器1
中に絶縁材料11により反応容器1とは電気的に絶縁さ
れた高周波電極2および対向電極として基体3が配置さ
れている。基体3は基体支持台4に保持され、内部の加
熱ヒーター5によりその内側より加熱され、さらに直流
電源15により基体バイアスが印加される。高周波電極
2のまわりには、高周波電極2と反応容器1との間で放
電が発生しないように、アースシールド6が配置されて
いる。VHF電源7は整合回路8を介して高周波電極2
に接続されている。9は真空排気手段、10はガス供給
手段である。
図1に示す。本装置においては、減圧可能な反応容器1
中に絶縁材料11により反応容器1とは電気的に絶縁さ
れた高周波電極2および対向電極として基体3が配置さ
れている。基体3は基体支持台4に保持され、内部の加
熱ヒーター5によりその内側より加熱され、さらに直流
電源15により基体バイアスが印加される。高周波電極
2のまわりには、高周波電極2と反応容器1との間で放
電が発生しないように、アースシールド6が配置されて
いる。VHF電源7は整合回路8を介して高周波電極2
に接続されている。9は真空排気手段、10はガス供給
手段である。
【0037】また、本発明で用いられるスパッタ装置の
一形態を図2に示す。本装置においては、減圧可能な反
応容器1中に絶縁材料11により反応容器1とは電気的
に絶縁された高周波電極2および対向電極として基体3
が配置されている。高周波電極2上には、グラファイト
ターゲット12が固定されている。また、高周波電極2
中には、マグネット13が配置されている。基体3は基
体支持台4に保持され、内部の加熱ヒーター5によりそ
の内側より加熱され、さらに直流電源15により基体バ
イアスが印加される。高周波電極2のまわりには、高周
波電極2と反応容器1との間で放電が発生しないよう
に、アースシールド6が配置されている。VHF電源7
は整合回路8を介して高周波電極2に接続されている。
また、高周波電極2にはローパスフィルター14を介し
て、直流電源15が接続されており、ターゲット12に
直流バイアスを印加し、スパッタ速度を向上させること
ができる。9は真空排気手段、10はガス供給手段であ
る。
一形態を図2に示す。本装置においては、減圧可能な反
応容器1中に絶縁材料11により反応容器1とは電気的
に絶縁された高周波電極2および対向電極として基体3
が配置されている。高周波電極2上には、グラファイト
ターゲット12が固定されている。また、高周波電極2
中には、マグネット13が配置されている。基体3は基
体支持台4に保持され、内部の加熱ヒーター5によりそ
の内側より加熱され、さらに直流電源15により基体バ
イアスが印加される。高周波電極2のまわりには、高周
波電極2と反応容器1との間で放電が発生しないよう
に、アースシールド6が配置されている。VHF電源7
は整合回路8を介して高周波電極2に接続されている。
また、高周波電極2にはローパスフィルター14を介し
て、直流電源15が接続されており、ターゲット12に
直流バイアスを印加し、スパッタ速度を向上させること
ができる。9は真空排気手段、10はガス供給手段であ
る。
【0038】また、本発明においては、平板形状を有す
る平板ダイヤモンド結晶を形成することもできる。
る平板ダイヤモンド結晶を形成することもできる。
【0039】本発明でいう平板ダイヤモンド結晶の断面
の模式図を図4に、また従来の粒子状ダイヤモンド結晶
の断面の模式図を図5に示す。
の模式図を図4に、また従来の粒子状ダイヤモンド結晶
の断面の模式図を図5に示す。
【0040】図4中41は基体で、その上面に本発明に
かかる平板ダイヤモンド結晶42が形成されている。こ
の平板ダイヤモンド結晶42の基体面に垂直な方向の長
さ(高さ)hの、基板面に平行な方向の長さ(横幅)L
に対する比(h/L)は1/4以下、一般的には1/
4.5以下、好ましくは1/5〜1/1000である。
また、結晶上面42aは{111}面であり、基体面4
1aとなす角は0から10度で基体面と実質的に平行に
なっている。
かかる平板ダイヤモンド結晶42が形成されている。こ
の平板ダイヤモンド結晶42の基体面に垂直な方向の長
さ(高さ)hの、基板面に平行な方向の長さ(横幅)L
に対する比(h/L)は1/4以下、一般的には1/
4.5以下、好ましくは1/5〜1/1000である。
また、結晶上面42aは{111}面であり、基体面4
1aとなす角は0から10度で基体面と実質的に平行に
なっている。
【0041】以下、このような形態を持つダイヤモンド
結晶を平板ダイヤモンド結晶という。
結晶を平板ダイヤモンド結晶という。
【0042】また、従来例の粒子状ダイヤモンド結晶5
2は、高さhと横幅Lの比(h/L)が1/3以上、一
般的には1/2以上となる。なお、51は基体である。
2は、高さhと横幅Lの比(h/L)が1/3以上、一
般的には1/2以上となる。なお、51は基体である。
【0043】以下、このような形態のダイヤモンド結晶
を粒子状ダイヤモンドという。このとき、粒子上面と基
体51とがなす角θは、一般的にはランダムとなる。
を粒子状ダイヤモンドという。このとき、粒子上面と基
体51とがなす角θは、一般的にはランダムとなる。
【0044】本発明で述べる平板ダイヤモンド結晶は、
非常に高品質な結晶を形成する条件でのみ形成すること
ができる。例えば、以下で述べるCVD法およびスパッ
タ法における条件下で平板ダイヤモンド結晶を形成する
ことができる。
非常に高品質な結晶を形成する条件でのみ形成すること
ができる。例えば、以下で述べるCVD法およびスパッ
タ法における条件下で平板ダイヤモンド結晶を形成する
ことができる。
【0045】 (1)CVD法による平板ダイヤモンド結晶の形成 原料ガスは、少なくとも水素、炭素および酸素を含んで
いることが必要で、1種の原料ガスの組成式中に上記全
元素を含んでいてもよく、またいずれかの元素を組成式
中に含む原料ガスを複数を組み合わせても良い。この場
合、その原料ガス中の炭素源濃度は10%以下とする必
要がある。ここで言う炭素源濃度とは、 (炭素源ガス流量)×(炭素源ガス組成式中の炭素数)
/(全原料ガス流量)×100 である。炭素源ガス中の炭素数は、例えばメタン(CH
4 )なら1、プロパン(C3 H8 )なら3、アセトン
(CH3 COCH3 )なら3となる。この炭素源濃度を
10%以下とする理由は、ダイヤモンド結晶の過飽和度
を抑え、特に高さ方向の結晶成長を抑制するためであ
る。炭素源濃度に下限は特にないが0.01%以下では
平板ダイヤモンド結晶の実用的な形成速度が得られない
場合がある。
いることが必要で、1種の原料ガスの組成式中に上記全
元素を含んでいてもよく、またいずれかの元素を組成式
中に含む原料ガスを複数を組み合わせても良い。この場
合、その原料ガス中の炭素源濃度は10%以下とする必
要がある。ここで言う炭素源濃度とは、 (炭素源ガス流量)×(炭素源ガス組成式中の炭素数)
/(全原料ガス流量)×100 である。炭素源ガス中の炭素数は、例えばメタン(CH
4 )なら1、プロパン(C3 H8 )なら3、アセトン
(CH3 COCH3 )なら3となる。この炭素源濃度を
10%以下とする理由は、ダイヤモンド結晶の過飽和度
を抑え、特に高さ方向の結晶成長を抑制するためであ
る。炭素源濃度に下限は特にないが0.01%以下では
平板ダイヤモンド結晶の実用的な形成速度が得られない
場合がある。
【0046】更に、CVD法においては、原料ガス中の
酸素と炭素の原子数の比(O/C)を0.5≦O/C≦
1.2、望ましくは0.7≦O/C≦1.1とする。
0.5未満では酸素の添加効果がなく、また1.2を越
えると酸素のエッチング効果で実用上使用可能なダイヤ
モンド形成速度を得ることができない。上記O/C値を
調節するために、例えば、O2 、H2 O、N2 O等の酸
素添加ガスを原料ガス中に添加することができる。
酸素と炭素の原子数の比(O/C)を0.5≦O/C≦
1.2、望ましくは0.7≦O/C≦1.1とする。
0.5未満では酸素の添加効果がなく、また1.2を越
えると酸素のエッチング効果で実用上使用可能なダイヤ
モンド形成速度を得ることができない。上記O/C値を
調節するために、例えば、O2 、H2 O、N2 O等の酸
素添加ガスを原料ガス中に添加することができる。
【0047】また、アルコール等の酸素含有有機化合物
を炭素源として用いる場合は、比較的低いO/C値でも
平板ダイヤモンド結晶が形成可能である。例えば、原料
ガスとして水素とエタノール(C2 H5 OH)を用いた
場合、O/C=0.5で、良質の平板ダイヤモンド結晶
が形成可能である。この理由の詳細は不明であるが、酸
素含有有機化合物の場合は、酸素の活性種(OHラジカ
ル)が形成されやすいためと考えられる。
を炭素源として用いる場合は、比較的低いO/C値でも
平板ダイヤモンド結晶が形成可能である。例えば、原料
ガスとして水素とエタノール(C2 H5 OH)を用いた
場合、O/C=0.5で、良質の平板ダイヤモンド結晶
が形成可能である。この理由の詳細は不明であるが、酸
素含有有機化合物の場合は、酸素の活性種(OHラジカ
ル)が形成されやすいためと考えられる。
【0048】また、本発明の平板ダイヤモンド結晶は、
比較的核発生密度が低いときに形成される。例えばプラ
ズマCVD法および熱フィラメントCVD法では、2×
10 6 個/mm2 以下のときのみ、平板ダイヤモンド結
晶が形成されるる。この理由の詳細は不明であるが、本
発明の平板ダイヤモンド結晶の形成には高さ方向の成長
を抑えるために、十分な量のエッチングガス(水素ラジ
カル、又はOHラジカル)が必要であり、また横方向の
成長を促進させるため、側面にも十分な量のダイヤモン
ド形成に関与する活性種(CHx ラジカル種等)が到達
することが必要なためである。このため、核発生密度を
低くしなければならないと考えられる。なお核発生密度
の制御は、例えば特開平2−30697号明細書に記載
の選択堆積法によって行なうことができる。
比較的核発生密度が低いときに形成される。例えばプラ
ズマCVD法および熱フィラメントCVD法では、2×
10 6 個/mm2 以下のときのみ、平板ダイヤモンド結
晶が形成されるる。この理由の詳細は不明であるが、本
発明の平板ダイヤモンド結晶の形成には高さ方向の成長
を抑えるために、十分な量のエッチングガス(水素ラジ
カル、又はOHラジカル)が必要であり、また横方向の
成長を促進させるため、側面にも十分な量のダイヤモン
ド形成に関与する活性種(CHx ラジカル種等)が到達
することが必要なためである。このため、核発生密度を
低くしなければならないと考えられる。なお核発生密度
の制御は、例えば特開平2−30697号明細書に記載
の選択堆積法によって行なうことができる。
【0049】また、基体温度を、400℃から900
℃、望ましくは500℃から750℃、更に望ましくは
600℃から700℃とすることにより、上面が3角形
又は6角形のモルフォロジィーの{111}面よりなる
平板ダイヤモンド結晶が形成される。
℃、望ましくは500℃から750℃、更に望ましくは
600℃から700℃とすることにより、上面が3角形
又は6角形のモルフォロジィーの{111}面よりなる
平板ダイヤモンド結晶が形成される。
【0050】 (2)スパッタ法による平板ダイヤモンド結晶の形成 スパッタガスには、少なくとも水素と酸素が含まれてい
ることが必要で、これに適宜、希ガスを添加する。酸素
と水素の比(O/H)は、0.005から1であり、望
ましくは0.01から0.1である。0.005より小
さい場合は、酸素添加の効果がなく、また1より大きい
場合は、酸素によるダイヤモンド結晶のエッチング効果
が大きすぎ、ダイヤモンド結晶の実用的な成長速度を得
ることができない。
ることが必要で、これに適宜、希ガスを添加する。酸素
と水素の比(O/H)は、0.005から1であり、望
ましくは0.01から0.1である。0.005より小
さい場合は、酸素添加の効果がなく、また1より大きい
場合は、酸素によるダイヤモンド結晶のエッチング効果
が大きすぎ、ダイヤモンド結晶の実用的な成長速度を得
ることができない。
【0051】また、基体温度を400℃から900℃、
望ましくは500℃から750℃、更に望ましくは60
0℃から700℃とすることにより、上面が3角形又は
6角形のモルフォロジィーの{111}面よりなる平板
ダイヤモンド結晶が形成される。
望ましくは500℃から750℃、更に望ましくは60
0℃から700℃とすることにより、上面が3角形又は
6角形のモルフォロジィーの{111}面よりなる平板
ダイヤモンド結晶が形成される。
【0052】本発明の平板ダイヤモンド結晶は、単結
晶、又は平板中に双晶面が形成された双晶結晶である
が、平板ダイヤモンド結晶には、上面に平行に双晶面の
形成されているものが多い。これは、双晶面の形成によ
り凹入角が形成されるためで、凹入角効果と呼ばれる働
きにより凹入角のある方向に結晶の成長が促進されやす
く、平板ダイヤモンド結晶の形成が進むためと考えられ
る。なお、上面に平行に形成された双晶面は一つだけで
なく、2個以上形成されることもある。
晶、又は平板中に双晶面が形成された双晶結晶である
が、平板ダイヤモンド結晶には、上面に平行に双晶面の
形成されているものが多い。これは、双晶面の形成によ
り凹入角が形成されるためで、凹入角効果と呼ばれる働
きにより凹入角のある方向に結晶の成長が促進されやす
く、平板ダイヤモンド結晶の形成が進むためと考えられ
る。なお、上面に平行に形成された双晶面は一つだけで
なく、2個以上形成されることもある。
【0053】更に、多数の平板ダイヤモンド結晶を成長
合体させて膜状成長させ、ダイヤモンド結晶膜を形成す
ることができる。このダイヤモンド結晶膜は、横方向へ
の成長が促進され粒子同士の高さが比較的揃った多数の
平板ダイヤモンド結晶が成長合体したものであるので、
膜の凹凸が小さく、例えば、最大表面粗さ100nm以
下の平滑性の高い膜である。
合体させて膜状成長させ、ダイヤモンド結晶膜を形成す
ることができる。このダイヤモンド結晶膜は、横方向へ
の成長が促進され粒子同士の高さが比較的揃った多数の
平板ダイヤモンド結晶が成長合体したものであるので、
膜の凹凸が小さく、例えば、最大表面粗さ100nm以
下の平滑性の高い膜である。
【0054】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき詳細に説明
する。
する。
【0055】(実施例1〜4および比較例1〜3)本実
施例および比較例においては、図1に示すようなCVD
装置によりダイヤモンド結晶の形成を行った。
施例および比較例においては、図1に示すようなCVD
装置によりダイヤモンド結晶の形成を行った。
【0056】ダイヤモンド結晶形成の前に、公知の2探
針法でプラズマ密度の周波数依存性を測定した。原料ガ
スを、水素:400ml/min、メタン:4ml/m
in、酸素:1ml/minとし、圧力:100Pa、
高周波出力:500Wとして、種々の周波数でプラズマ
を発生させて、プラズマ密度を測定した。その結果を図
3に示す。図中、○は実施例を、×は比較例を示す。周
波数が40MHzより低い場合、プラズマ密度は1〜2
×1011/cm3 程度であるが、周波数40MHzを境
としてプラズマ密度が大きくなり、80MHz付近では
1012/cm3程度となり、これ以上では飽和傾向とな
る。また、200MHz以上では高周波出力の伝送ロス
が大きくなり、更に、250MHzより大きくなると、
プラズマ発生が不安定化し、30分以上の連続運転が不
可能となる。
針法でプラズマ密度の周波数依存性を測定した。原料ガ
スを、水素:400ml/min、メタン:4ml/m
in、酸素:1ml/minとし、圧力:100Pa、
高周波出力:500Wとして、種々の周波数でプラズマ
を発生させて、プラズマ密度を測定した。その結果を図
3に示す。図中、○は実施例を、×は比較例を示す。周
波数が40MHzより低い場合、プラズマ密度は1〜2
×1011/cm3 程度であるが、周波数40MHzを境
としてプラズマ密度が大きくなり、80MHz付近では
1012/cm3程度となり、これ以上では飽和傾向とな
る。また、200MHz以上では高周波出力の伝送ロス
が大きくなり、更に、250MHzより大きくなると、
プラズマ発生が不安定化し、30分以上の連続運転が不
可能となる。
【0057】さらに、プラズマ密度測定時と同条件で、
イオンエネルギーアナライザーを用いてプラズマ電位の
周波数依存性を測定した。イオンエネルギーアナライザ
ーは、基体ホルダー近傍に設置し、イオンの入射量が最
大になる電位の値をプラズマ電位とした。その結果を図
3中に示す。図中、○は実施例を、×は比較例を示す。
周波数が40MHzより低い場合、プラズマ電位は10
0V以上と大きな値を持つが、周波数40MHzを境と
して急激に減少し、80MHz付近で40vとなり、そ
れ以上の周波数ではほぼ一定の値となった。
イオンエネルギーアナライザーを用いてプラズマ電位の
周波数依存性を測定した。イオンエネルギーアナライザ
ーは、基体ホルダー近傍に設置し、イオンの入射量が最
大になる電位の値をプラズマ電位とした。その結果を図
3中に示す。図中、○は実施例を、×は比較例を示す。
周波数が40MHzより低い場合、プラズマ電位は10
0V以上と大きな値を持つが、周波数40MHzを境と
して急激に減少し、80MHz付近で40vとなり、そ
れ以上の周波数ではほぼ一定の値となった。
【0058】次に、プラズマ密度測定用の探針およびイ
オンエネルギーアナライザーを取りはずし、各周波数の
プラズマを用いてダイヤモンド形成を行なった。基体3
としてシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400
μm)を用い、ヒーター5を用いて750℃に加熱し
た。その他の条件はプラズマ密度測定時と同様にした。
また、各実施例および比較例においては、基体にはプラ
ズマ電位と等しい値の基体バイアスを印加して(VP-S
=0)、ダイヤモンド結晶形成を行ない、結果を表1に
示した。
オンエネルギーアナライザーを取りはずし、各周波数の
プラズマを用いてダイヤモンド形成を行なった。基体3
としてシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400
μm)を用い、ヒーター5を用いて750℃に加熱し
た。その他の条件はプラズマ密度測定時と同様にした。
また、各実施例および比較例においては、基体にはプラ
ズマ電位と等しい値の基体バイアスを印加して(VP-S
=0)、ダイヤモンド結晶形成を行ない、結果を表1に
示した。
【0059】
【表1】 ◎:非常に良好 ○:良好 △:実用上可能 ×:困難 実施例1〜4において、ダイヤモンド結晶を、高い形成
速度でしかも安定に形成することができた。また、膜厚
の均一性も良好であった。
速度でしかも安定に形成することができた。また、膜厚
の均一性も良好であった。
【0060】比較例1および2では、ダイヤモンド結晶
の成長速度が小さく、また、比較例3においては放電を
安定化できず、ダイヤモンド形成が困難であった。
の成長速度が小さく、また、比較例3においては放電を
安定化できず、ダイヤモンド形成が困難であった。
【0061】(実施例5〜8および比較例4〜6)本実
施例および比較例においては、基体バイアスを変化させ
てダイヤモンド結晶を形成した。形成条件は、高周波の
周波数を100MHzとし、原料ガスを、水素:400
ml/min、メタン:4ml/min、酸素:1ml
/minとし、圧力:400Pa、高周波出力:800
Wとした。また、ダイヤモンド形成前に、イオンエネル
ギーの測定を同条件で別途行なったところ、プラズマ電
位は30Vであることがわかった。
施例および比較例においては、基体バイアスを変化させ
てダイヤモンド結晶を形成した。形成条件は、高周波の
周波数を100MHzとし、原料ガスを、水素:400
ml/min、メタン:4ml/min、酸素:1ml
/minとし、圧力:400Pa、高周波出力:800
Wとした。また、ダイヤモンド形成前に、イオンエネル
ギーの測定を同条件で別途行なったところ、プラズマ電
位は30Vであることがわかった。
【0062】なお、ダイヤモンド結晶の結晶性は、X線
回折およびラマン分光分析法で評価した。すなわち、X
線回折によってダイヤモンド結晶およびグラファイト結
晶析出の評価、ラマン分光分析法によってダイヤモンド
結晶とアモルファス状炭素の析出の評価を行なった。結
果は表2に示す。表2中、結晶評価の欄で、◎は、X線
回折による評価でグラファイト結晶の析出がなく、さら
にラマン分光分析法による評価でダイヤモンド結晶のピ
ーク(I1333)とアモルファス状炭素のピーク
(I1580)のピーク比(I1333/I1580)が0.5以下
であることを示す。また○は、X線回折による評価でグ
ラファイト結晶の析出がなく、さらにラマン分光分析法
による評価でピーク比(I1333/I1580)が1以下であ
ることを示す。さらに×は、X線回折による評価でグラ
ファイト結晶の析出が認められるか、あるいはラマン分
光分析法による評価でピーク比(I1333/I1580)が1
以上であることを示す。
回折およびラマン分光分析法で評価した。すなわち、X
線回折によってダイヤモンド結晶およびグラファイト結
晶析出の評価、ラマン分光分析法によってダイヤモンド
結晶とアモルファス状炭素の析出の評価を行なった。結
果は表2に示す。表2中、結晶評価の欄で、◎は、X線
回折による評価でグラファイト結晶の析出がなく、さら
にラマン分光分析法による評価でダイヤモンド結晶のピ
ーク(I1333)とアモルファス状炭素のピーク
(I1580)のピーク比(I1333/I1580)が0.5以下
であることを示す。また○は、X線回折による評価でグ
ラファイト結晶の析出がなく、さらにラマン分光分析法
による評価でピーク比(I1333/I1580)が1以下であ
ることを示す。さらに×は、X線回折による評価でグラ
ファイト結晶の析出が認められるか、あるいはラマン分
光分析法による評価でピーク比(I1333/I1580)が1
以上であることを示す。
【0063】
【表2】 ◎:結晶性非常に良好 ○:結晶性良好 ×:結晶性悪い 実施例5〜8において、ダイヤモンド結晶が、高い形成
速度で、しかも良好な結晶性で形成された。また、膜厚
の均一性も良好であった。比較例4および5では、ダイ
ヤモンド結晶の成長速度が小さく、また膜中にアモルフ
ァス層の混入が見られ、結晶性も劣っていた。比較例6
においては、基体温度が設定値以上となり、ダイヤモン
ド結晶中にグラファイト結晶の混入が見られた。
速度で、しかも良好な結晶性で形成された。また、膜厚
の均一性も良好であった。比較例4および5では、ダイ
ヤモンド結晶の成長速度が小さく、また膜中にアモルフ
ァス層の混入が見られ、結晶性も劣っていた。比較例6
においては、基体温度が設定値以上となり、ダイヤモン
ド結晶中にグラファイト結晶の混入が見られた。
【0064】(実施例9)本実施例においては、高周波
周波数100MHz、原料ガスを、水素:400ml/
min、メチルアルコール:4ml/min(水素ガス
でバブリングして導入)とし、圧力:2×103Pa、
高周波出力:800W、形成時間:5時間の形成条件で
ダイヤモンド形成を行なった。また、ダイヤモンド形成
前に、プラズマ電位測定を同条件で別途行なったとこ
ろ、プラズマ電位は8Vであることがわかった。基体は
接地して(VP-S=8V)、ダイヤモンド形成を行なっ
た。
周波数100MHz、原料ガスを、水素:400ml/
min、メチルアルコール:4ml/min(水素ガス
でバブリングして導入)とし、圧力:2×103Pa、
高周波出力:800W、形成時間:5時間の形成条件で
ダイヤモンド形成を行なった。また、ダイヤモンド形成
前に、プラズマ電位測定を同条件で別途行なったとこ
ろ、プラズマ電位は8Vであることがわかった。基体は
接地して(VP-S=8V)、ダイヤモンド形成を行なっ
た。
【0065】この条件で形成されたダイヤモンド結晶
は、膜厚約12μmで、良好な結晶性を有しており、膜
厚の均一性も良好であった。
は、膜厚約12μmで、良好な結晶性を有しており、膜
厚の均一性も良好であった。
【0066】(実施例10)本実施例では、平板ダイヤ
モンド結晶を形成した。
モンド結晶を形成した。
【0067】形成条件は、高周波周波数100MHz、
原料ガスを、水素:400ml/min、一酸化炭素:
20ml/minとし、圧力:8×102Pa、高周波
出力:500W、形成時間:4時間として、基体3とし
てシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400μ
m)を用い、それをヒーター5で620℃に加熱してダ
イヤモンド形成を行なった。さらに基体には基体バイア
スを30V印加した。また、ダイヤモンド形成前に、プ
ラズマ電位測定を同条件で別途行なったところ、プラズ
マ電位は22Vであることがわかった(VP-S=−8
V)。
原料ガスを、水素:400ml/min、一酸化炭素:
20ml/minとし、圧力:8×102Pa、高周波
出力:500W、形成時間:4時間として、基体3とし
てシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400μ
m)を用い、それをヒーター5で620℃に加熱してダ
イヤモンド形成を行なった。さらに基体には基体バイア
スを30V印加した。また、ダイヤモンド形成前に、プ
ラズマ電位測定を同条件で別途行なったところ、プラズ
マ電位は22Vであることがわかった(VP-S=−8
V)。
【0068】このダイヤモンド形成により、6角形の
{111}面が基板に体して平行に配向し、高さ/横幅
の比が1/5以下の平板ダイヤモンド結晶が平均粒子径
約20μmで形成された。
{111}面が基板に体して平行に配向し、高さ/横幅
の比が1/5以下の平板ダイヤモンド結晶が平均粒子径
約20μmで形成された。
【0069】また、形成条件を10時間とする以外は前
記条件と同様な条件でダイヤモンド形成を行なったとこ
ろ、前記平板ダイヤモンド結晶が成長合体して柱状に成
長した、平坦性の良好なダイヤモンド多結晶膜が形成さ
れた。
記条件と同様な条件でダイヤモンド形成を行なったとこ
ろ、前記平板ダイヤモンド結晶が成長合体して柱状に成
長した、平坦性の良好なダイヤモンド多結晶膜が形成さ
れた。
【0070】(実施例11)本実施例では、図6に示す
ような誘導結合型プラズマCVD装置を用いてダイヤモ
ンド結晶の形成を行なった。
ような誘導結合型プラズマCVD装置を用いてダイヤモ
ンド結晶の形成を行なった。
【0071】図中、61は反応容器、62は誘導結合コ
イルで、高周波電源7およびマッチングボックス8に接
続されている。また63はガス導入口で、不図示のガス
導入系(ガスボンベ、バルブ、ガス流量調節器)が設置
されている。64はガス排気口で、不図示の排気系(メ
カニカルブースターポンプおよびロータリポンプ)に接
続されている。3は基体、4は基体ホルダーで11の絶
縁材料で反応容器61と絶縁されている。15は直流電
源で、基体3に基体バイアスを印加することができる。
イルで、高周波電源7およびマッチングボックス8に接
続されている。また63はガス導入口で、不図示のガス
導入系(ガスボンベ、バルブ、ガス流量調節器)が設置
されている。64はガス排気口で、不図示の排気系(メ
カニカルブースターポンプおよびロータリポンプ)に接
続されている。3は基体、4は基体ホルダーで11の絶
縁材料で反応容器61と絶縁されている。15は直流電
源で、基体3に基体バイアスを印加することができる。
【0072】形成条件は、高周波周波数:100MH
z、原料ガスを、水素:400ml/min、一酸化炭
素:10ml/minとし、圧力:103Pa、高周波
出力:750W、形成時間:4時間として、基体3とし
てシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400μ
m)を用い、基体温度は800℃とした。また、ダイヤ
モンド形成前に、プラズマ電位測定を同条件で別途行な
ったところ、プラズマ電位は15Vであることがわかっ
た(VP-S=0V)。
z、原料ガスを、水素:400ml/min、一酸化炭
素:10ml/minとし、圧力:103Pa、高周波
出力:750W、形成時間:4時間として、基体3とし
てシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400μ
m)を用い、基体温度は800℃とした。また、ダイヤ
モンド形成前に、プラズマ電位測定を同条件で別途行な
ったところ、プラズマ電位は15Vであることがわかっ
た(VP-S=0V)。
【0073】これにより、膜厚約10μmで、良好な結
晶性を有するダイヤモンド結晶が形成された。また、膜
厚の均一性も良好であった。
晶性を有するダイヤモンド結晶が形成された。また、膜
厚の均一性も良好であった。
【0074】(実施例12〜15および比較例7〜9)
本実施例および比較例においては、図2に示すようなス
パッタ装置を用い、種々の周波数のプラズマを用いてダ
イヤモンド結晶を形成した。
本実施例および比較例においては、図2に示すようなス
パッタ装置を用い、種々の周波数のプラズマを用いてダ
イヤモンド結晶を形成した。
【0075】形成条件は、ターゲット:黒鉛、原料ガス
を、水素:200ml/min、アルゴン:200ml
/minとし、圧力:2×102 Pa、高周波出力:5
00W、ターゲットバイアス:−150Vとして、基体
3としてシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ40
0μm)を用い、ヒーター5を用いて700℃に加熱し
た。また、形成時間は5時間とした。結果は表3に示
す。
を、水素:200ml/min、アルゴン:200ml
/minとし、圧力:2×102 Pa、高周波出力:5
00W、ターゲットバイアス:−150Vとして、基体
3としてシリコン単結晶基板(直径3インチ、厚さ40
0μm)を用い、ヒーター5を用いて700℃に加熱し
た。また、形成時間は5時間とした。結果は表3に示
す。
【0076】また、各実施例および比較例においては、
ダイヤモンド形成前に、別途プラズマ電位測定を行なっ
た。さらにダイヤモンド結晶形成時には、基体にはプラ
ズマ電位と等しい値の基体バイアスを印加した(VP-S
=0V)。
ダイヤモンド形成前に、別途プラズマ電位測定を行なっ
た。さらにダイヤモンド結晶形成時には、基体にはプラ
ズマ電位と等しい値の基体バイアスを印加した(VP-S
=0V)。
【0077】
【表3】 ◎:非常に良好 ○:良好 △:実用上可能 ×:安定なプラズマ形成不可 実施例12〜15において、ダイヤモンド結晶を、高い
形成速度でしかも安定に形成することができた。また、
膜厚の均一性も良好であった。
形成速度でしかも安定に形成することができた。また、
膜厚の均一性も良好であった。
【0078】比較例7および8では、ダイヤモンド結晶
の成長速度が小さく、また、比較例9においては放電を
安定化できず、ダイヤモンド形成が困難であった。
の成長速度が小さく、また、比較例9においては放電を
安定化できず、ダイヤモンド形成が困難であった。
【0079】(実施例16〜20および比較例10〜1
2)本実施例および比較例においては、スパッタ法で、
基体バイアスを変化させてダイヤモンド結晶を形成し
た。形成条件は、高周波の周波数を100MHzとし、
スパッタガスを、水素:200ml/min、アルゴ
ン:100ml/min、酸素:2ml/minとし、
圧力:200Pa、高周波出力:800Wとした。さら
に、形成時間は6時間とした。また、ダイヤモンド形成
前に、プラズマ電位の測定を同条件で別途行なったとこ
ろ、プラズマ電位は30Vであることがわかった。
2)本実施例および比較例においては、スパッタ法で、
基体バイアスを変化させてダイヤモンド結晶を形成し
た。形成条件は、高周波の周波数を100MHzとし、
スパッタガスを、水素:200ml/min、アルゴ
ン:100ml/min、酸素:2ml/minとし、
圧力:200Pa、高周波出力:800Wとした。さら
に、形成時間は6時間とした。また、ダイヤモンド形成
前に、プラズマ電位の測定を同条件で別途行なったとこ
ろ、プラズマ電位は30Vであることがわかった。
【0080】なお、ダイヤモンド結晶の結晶性は、実施
例5と同様に、X線回折およびラマン分光分析法で評価
した。結果は表4に示す。
例5と同様に、X線回折およびラマン分光分析法で評価
した。結果は表4に示す。
【0081】
【表4】 ◎:結晶性非常に良好 ○:結晶性良好 ×:結晶性悪い 実施例17〜20において、ダイヤモンド結晶が、高い
形成速度で、しかも良好な結晶性で形成された。また、
膜厚の均一性も良好であった。比較例10および11で
は、ダイヤモンド結晶の成長速度が小さく、また膜中に
アモルファス層の混入が見られ、結晶性も劣っていた。
比較例12においては、基体温度が設定値以上となり、
ダイヤモンド結晶中にグラファイト結晶の混入が見られ
た。
形成速度で、しかも良好な結晶性で形成された。また、
膜厚の均一性も良好であった。比較例10および11で
は、ダイヤモンド結晶の成長速度が小さく、また膜中に
アモルファス層の混入が見られ、結晶性も劣っていた。
比較例12においては、基体温度が設定値以上となり、
ダイヤモンド結晶中にグラファイト結晶の混入が見られ
た。
【0082】(実施例21)本実施例のダイヤモンド結
晶形成はスパッタ法によって行なった。形成条件は、高
周波の周波数を100MHzとし、原料ガスを、水素:
200ml/min、アルゴン:100ml/minと
し、圧力:2×103Pa、高周波出力:800W、形
成時間:5時間とした。また、ダイヤモンド形成前にプ
ラズマ電位の測定を同条件で別途行なったところ、プラ
ズマ電位は6Vであることがわかった。基体は接地して
(VP-S=6V)ダイヤモンド形成を行なった。
晶形成はスパッタ法によって行なった。形成条件は、高
周波の周波数を100MHzとし、原料ガスを、水素:
200ml/min、アルゴン:100ml/minと
し、圧力:2×103Pa、高周波出力:800W、形
成時間:5時間とした。また、ダイヤモンド形成前にプ
ラズマ電位の測定を同条件で別途行なったところ、プラ
ズマ電位は6Vであることがわかった。基体は接地して
(VP-S=6V)ダイヤモンド形成を行なった。
【0083】これにより、膜厚約10μmで、良好な結
晶性を有するダイヤモンド結晶が形成された。また、膜
厚の均一性も良好であった。
晶性を有するダイヤモンド結晶が形成された。また、膜
厚の均一性も良好であった。
【0084】(実施例22)本実施例では、図2に示す
スパッタ装置を用いて平板ダイヤモンド結晶を形成し
た。
スパッタ装置を用いて平板ダイヤモンド結晶を形成し
た。
【0085】形成条件は、高周波周波数:100MH
z、原料ガスを、水素:100ml/min、アルゴ
ン:200ml/min、酸素:2ml/minとし、
圧力:2×103 Pa、高周波出力:600W、ターゲ
ットバイアス:−200Vとして、基体3としてシリコ
ン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400μm)を用
い、ヒーター5を用いて650℃に加熱した。形成時間
は6時間とした。また、ダイヤモンド形成前にプラズマ
電位の測定を同条件で別途行なったところ、プラズマ電
位は6Vであることがわかった。基体バイアスは10V
(VP-S=−4V)で、ダイヤモンド形成を行なった。
z、原料ガスを、水素:100ml/min、アルゴ
ン:200ml/min、酸素:2ml/minとし、
圧力:2×103 Pa、高周波出力:600W、ターゲ
ットバイアス:−200Vとして、基体3としてシリコ
ン単結晶基板(直径3インチ、厚さ400μm)を用
い、ヒーター5を用いて650℃に加熱した。形成時間
は6時間とした。また、ダイヤモンド形成前にプラズマ
電位の測定を同条件で別途行なったところ、プラズマ電
位は6Vであることがわかった。基体バイアスは10V
(VP-S=−4V)で、ダイヤモンド形成を行なった。
【0086】このダイヤモンド形成により、6角形の
{111}面が基板に対して平行に配向し、更に、高さ
/横幅の値が1/5以下の平板ダイヤモンド結晶が、平
均粒子径約20μmで形成された。
{111}面が基板に対して平行に配向し、更に、高さ
/横幅の値が1/5以下の平板ダイヤモンド結晶が、平
均粒子径約20μmで形成された。
【0087】また、形成条件を12時間とする以外は前
記条件と同様な条件でダイヤモンド形成を行なったとこ
ろ、前記平板ダイヤモンド結晶が成長合体して柱状に成
長した、平坦性の良好なダイヤモンド多結晶膜が形成さ
れた。
記条件と同様な条件でダイヤモンド形成を行なったとこ
ろ、前記平板ダイヤモンド結晶が成長合体して柱状に成
長した、平坦性の良好なダイヤモンド多結晶膜が形成さ
れた。
【0088】
【発明の効果】本発明の方法により、平板ダイヤモンド
結晶および膜厚の均一性の高いダイヤモンド結晶薄膜
を、安定的に(再現性良く)、高い形成速度で、しかも
大面積に形成することができる。
結晶および膜厚の均一性の高いダイヤモンド結晶薄膜
を、安定的に(再現性良く)、高い形成速度で、しかも
大面積に形成することができる。
【図1】本発明に用いるプラズマCVD装置の1実施態
様の模式的断面図である。
様の模式的断面図である。
【図2】本発明に用いるスパッタ装置の1実施態様の模
式的断面図である。
式的断面図である。
【図3】プラズマ密度およびプラズマ電位の周波数依存
性を示したグラフである。
性を示したグラフである。
【図4】本発明の平板ダイヤモンド結晶の1例の模式的
断面図である。
断面図である。
【図5】従来法による粒子状ダイヤモンド結晶の模式的
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明に用いるプラズマCVD装置の別の実施
態様の模式的断面図である。
態様の模式的断面図である。
1 反応容器 2 高周波電極 3 基体 4 基体支持体 5 加熱ヒーター 6 アースシールド 7 高周波電源 8 整合回路 9 真空排気手段 10 ガス供給手段 11 絶縁材料 12 ターゲット 13 マグネット 14 ローパスフィルター 15 直流電源 41,51 基体 42 平板ダイヤモンド結晶 52 粒子状ダイヤモンド結晶 61 反応容器 62 誘導結合コイル 63 原料ガス導入口 64 ガス排気口
Claims (9)
- 【請求項1】 高周波プラズマによる結晶析出法を用い
るダイヤモンド結晶の形成方法において、高周波数の周
波数を40MHzないし250MHzとし、かつプラズ
マ電位とほぼ等しい基体バイアスを基体に印加すること
を特徴とするダイヤモンド結晶の形成方法。 - 【請求項2】 基体バイアスの電圧値[V]の範囲を、 −20[V]≦(プラズマ電位)−(基体バイアス)≦
10[V] とする、請求項1記載のダイヤモンド結晶の形成方法。 - 【請求項3】 プラズマ化学気相蒸着法(プラズマCV
D法)を使用して結晶析出を行なう、請求項1または2
に記載のダイヤモンド結晶の形成方法。 - 【請求項4】 プラズマCVD法が、平行平板電極を用
いる容量結合型プラズマCVD法である、請求項3記載
のダイヤモンド結晶の形成方法。 - 【請求項5】 プラズマCVD法が、ワークコイルを用
いる誘導結合型プラズマCVD法である、請求項3記載
のダイヤモンド結晶の形成方法。 - 【請求項6】 スパッタリング法を使用して結晶析出を
行なう、請求項1または2に記載のダイヤモンド結晶の
形成方法。 - 【請求項7】 (1)少なくとも水素、炭素および酸素
を含み、炭素源濃度が10%以下であり、しかも単位量
当たりの酸素原子数の炭素原子数に対する比の値が、
0.5ないし1.2である原料ガスを用い、(2)結晶
の核発生密度を2×106 個/mm2 以下に制御し、し
かも(3)基体温度を400℃ないし900℃とするこ
とにより、形成される結晶を、高さ/横幅の値が1/4
以下の平板ダイヤモンド結晶とする、請求項3ないし5
のいずれかに記載のダイヤモンド結晶の形成方法。 - 【請求項8】 (1)少なくとも水素および酸素を含
み、単位量当たりの酸素原子の水素原子に対する比の値
が0.005ないし1であるスパッタガスを用い、
(2)基体温度を400℃ないし900℃とすることに
より、形成される結晶を、高さ/横幅の値が1/4以下
の平板ダイヤモンド結晶とする、請求項6記載のダイヤ
モンド結晶の形成方法。 - 【請求項9】 請求項7または8記載の方法により、多
数の平板ダイヤモンド結晶を形成、成長、合体および膜
状成長させる、ダイヤモンド結晶膜の形成方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5066992A JPH06279185A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | ダイヤモンド結晶およびダイヤモンド結晶膜の形成方法 |
| EP94104703A EP0617147B1 (en) | 1993-03-25 | 1994-03-24 | Diamond crystal forming method |
| DE69420608T DE69420608T2 (de) | 1993-03-25 | 1994-03-24 | Herstellungsverfahren für einen Diamant-Kristall |
| US08/541,592 US5607560A (en) | 1993-03-25 | 1995-10-10 | Diamond crystal forming method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5066992A JPH06279185A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | ダイヤモンド結晶およびダイヤモンド結晶膜の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06279185A true JPH06279185A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13332016
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5066992A Pending JPH06279185A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | ダイヤモンド結晶およびダイヤモンド結晶膜の形成方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5607560A (ja) |
| EP (1) | EP0617147B1 (ja) |
| JP (1) | JPH06279185A (ja) |
| DE (1) | DE69420608T2 (ja) |
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