JPH0628321U - 部材の取付構造 - Google Patents

部材の取付構造

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JPH0628321U
JPH0628321U JP6521692U JP6521692U JPH0628321U JP H0628321 U JPH0628321 U JP H0628321U JP 6521692 U JP6521692 U JP 6521692U JP 6521692 U JP6521692 U JP 6521692U JP H0628321 U JPH0628321 U JP H0628321U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付作業が簡単で且つ取付部材のフランジ部
を相手方部材の取付面部に対し近接状態または当接状態
で正確に位置決めすることができる部材の取付構造を提
供するものである。 【構成】 相手方部材3の対面部7に、本体17を取外
し方向Bへ突出させた状態の第1クリップ12を取付け
ると共に、取付部材1のフランジ部4に、取付時前記第
1クリップ12の本体17におけるフランジ部4側の面
に当接して弾性変形する弾性片36を形成した第2クリ
ップ13を取付け、且つ、前記第1クリップ12の本体
17及び第2クリップ13の弾性片36の各当接面2
3、39に、取付け方向Aでは順目で取外し方向Bでは
逆目で噛み合う凹凸24、25を相互に形成したもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、部材の取付け構造、特に作業スペースを十分に確保できない自動 車用部材の取付けに好適な部材の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の部材の取付構造としては、例えば図18及び図19に示されるようなも のがある(特開昭61−232945号公報参照)。この場合は、一方の取付部 材がフルバンパと称される樹脂のバンパ1で、特に車体前面部に対応する主要部 からホイルハウス2側へ向けて曲折されたサイド部分を図示している。このバン パ1のサイド部分における上端付近には取付け方向Aに向けて形成された水平な フランジ部4が設けられている。
【0003】 一方、このバンパ1の相手方部材となっているのが、車体の側部を構成する鋼 板製のフロントフェンダパネル3である。フロントフェンダパネル3の取付部位 5は内側へ絞り込み加工してあり、取付け方向Aに沿って水平な取付面部6と、 取付け方向Aに対面する対面部7とが形成されている。取付面部6には円孔8が 形成されており、この円孔8にはグロメット9が取付けられている。そして、バ ンパ1のフランジ部4にも円孔10が形成されており、この円孔10を前記グロ メット9に位置合わせし、下からスクリュー11を螺入することにより、このサ イド部分におけるバンパ1をフロントフェンダパネル3に対して取付けている。
【0004】 具体的には、作業者はバンパ1のフランジ部4に形成した円孔10を、フロン トフェンダパネル3の取付面部6にあらかじめ取付けておいたグロメット9に位 置合わせし、次に、スクリュー11を持った手をバンパ1とフロントフェンダパ ネル3の取付部位5にて区画された作業スペースS内へ下側から差し入れて、そ のスクリュー11を工具を用いて前記フランジ部4の円孔10内に入れ、そのま まグロメット9内に螺入せしめるものである。グロメット9内にスクリュー11 を螺入すると、グロメット9の脚部9aが外側へ開拡し、グロメット9の取付面 部6に対する取付が更に確実なものとなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、バンパ1のフロントフェン ダパネル3に対する取付作業を、バンパ1とフロントフェンダパネル3とで区画 された作業スペースS内において行われなければならないため、作業が大変に面 倒である。すなわち、作業スペースSが狭いため工具等が扱いづらくなると同時 に、作業者は無理な作業姿勢を強いられることとなる。
【0006】 また、作業者にとって、グロメット9の脚部9a側が見えないため、スクリュ ー11のグロメット9に対する螺入具合を正確に知ることができない。このよう に、グロメット9に対するスクリュー11の螺入具合にバラツキがあると、その バラツキが取付面部6とフランジ部4の隙間サイズにも影響し、本来密着してい なければならないバンパ1の上端1aと取付面部6との間にも、見栄え上不利と なる隙間Kが発生するおそれもある。従って、このような隙間Kの発生を回避す るために、作業者はスクリュー11の微妙な螺入作業が要求され、作業自体が大 変に面倒である。
【0007】 この考案はこのような従来の技術に着目してなされたものであり、取付作業が 簡単で且つ取付部材のフランジ部を相手方部材の取付面部に対し近接状態または 当接状態で正確に位置決めすることができる部材の取付構造を提供するものであ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案に係る部材の取付構造は、上記の目的を達成するために、 相手方部材の対面部に、本体を取外し方向へ突出させた状態の第1クリップを取 付けると共に、取付部材のフランジ部に、取付時前記第1クリップの本体におけ るフランジ部側の面に当接して弾性変形する弾性片を形成した第2クリップを取 付け、且つ、前記第1クリップの本体及び第2クリップの弾性片の各当接面に、 取付け方向では順目で取外し方向では逆目で噛み合う凹凸を相互に形成したもの である。
【0009】 請求項2記載の考案に係る部材の取付構造は、上記の目的を達成するために、 相手方部材の対面部に、取付方向へ向けて漸次取付面部側へ接近する第1勾配面 が形成された本体を取外し方向へ突出させた状態の第1クリップを取付けると共 に、取付部材のフランジ部に、前記第1勾配面に当接する第2勾配面が形成され た本体を取付け方向へ向けて突出させた状態の第2クリップを取付け、且つ、前 記第1勾配面及び第2勾配面の少なくとも一部に、取付方向では順目で取外し方 向では逆目で噛み合う凹凸を相互に形成したものである。
【0010】
【作用】
請求項1記載の考案に係る部材の取付構造によれば、第1クリップの本体及び 第2クリップの弾性片の各当接面に、取付け方向では順目で取外し方向では逆目 となる凹凸を相互に形成したので、取付け時にはスムーズな押し付けが可能であ ると共に、いったん取付けてしまえば、両凹凸の噛み合いにより、第2クリップ (バンパ)が取外し方向へずれることはない。しかも、弾性片の弾性反発力によ り前記両凹凸の噛み合いはとても確実なものとなる。更に、この弾性片の弾性反 発力により、第2クリップ(バンパ)は取付面部側へ向けて付勢されるため、バ ンパのフランジ部は、相手方部材の取付面部へ近接状態又は当接状態で正確に位 置決めされることとなり、取付部材と相手方部材との間に見映え上不都合となる 不測の隙間等が生じ得ない。
【0011】 請求項2記載の考案に係る部材の取付構造も、第1クリップ及び第2クリップ の両勾配面に、取付け方向では順目で取外し方向では逆目となる凹凸を相互に形 成したので、取付け時にはスムーズな押し付けが可能であると共に、いったん取 付けてしまえば、両凹凸の噛み合いにより、第2クリップ(バンパ)が取外し方 向へずれることはない。しかも、第2クリップの本体は自身の押付け力に起因し た挟持力にて取付面部と第1クリップの本体との間に挟みこまれた状態となるた め、両凹凸の噛み合いはとても確実なものとなる。更に、第1クリップ及び第2 クリップの各勾配面により、第2クリップ(バンパ)が取付け方向へスライドし つつ取付面部側へ移動するので、バンパのフランジ部は、相手方部材の取付面部 へ近接状態又は当接状態で正確に位置決めされることとなり、取付部材と相手方 部材との間に見映え上不都合となる不測の隙間等が生じ得ない。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の好適な実施例を説明する。尚、従来と共通する部分には同一 の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】 図1〜図9はこの考案の第1実施例を示す図である。「取付部材」であるバン パ1の、「相手方部材」であるフロントフェンダパネル3に対する取付けは、フ ロントフェンダパネル3側に取付ける第1クリップ12と、バンパ1側に取付け る第2クリップ13とを用いて行われるものである。
【0014】 まず、最初に第1クリップ12について説明する。この第1クリップ12は、 対面部7の角孔14内へ係入される頭部15と、つば部16を介して連続した本 体17とからなっている。頭部15は略角筒形状を呈しており、その左右対向面 には、先端に外向突起18が形成され且つ切欠溝19にて三方を囲まれた係合片 20がそれぞれ設けられている。従って、この頭部15を対面部7の角孔14内 へ挿入し、係合片20の外向突起18を角孔20の対応縁部へ係合させることに より、第1クリップ12の対面部7に対する取付けが成される。
【0015】 一方、本体17は側面に重量軽減用の凹部21が形成されていると共に、その 先端には取付け方向Aへ向けて上り勾配とされた勾配面22が形成されている。 そして、この本体17の「当接面」としての上面23には、第1凹凸24が形成 されている。この第1凹凸24は、図3に図示の如く、取外し方向B側が斜面で 、取付け方向A側が垂直面となった断面形状を呈しており、後述する第2クリッ プ13の第2凹凸25に対し、該第2凹凸25の取付け方向Aへのスライドに対 しては順目となり、取外し方向Bへのスライドでは逆目となって噛み合うもので ある。更に、第1クリップ12のつば部16は上側よりも下側の方が長くなって おり、この下側のつば部16と本体17の下面との間には、本体17の下方への たわみ変形を防止するための補強リブ27が形成されている。
【0016】 次に、第2クリップ13について説明する。バンパ1のフランジ部4には円孔 27が形成しており、この円孔27が形成されている部分には下側からリテーナ 28が一体的に固着してある。このリテーナ28はフランジ部4を補強するため と、後述の如く、取付時において第2クリップ13を後押しするために設けられ ているものである。このリテーナ28の前記円孔27に対応する部分にはそれよ りも小径の円孔29が形成されており、またリテーナ28のバンパ1側部分は下 向きに曲折された垂下部28aとなっている。
【0017】 そして、第2クリップ13の頂部には前記リテーナ28の円孔29内に係合さ れる略円筒状の頭部30が設けられている。この頭部30の左右両側の対向位置 には、外向突起31が形成され且つ下側の三方が切欠溝32にて囲まれた係合片 33がそれぞれ設けられている。従って、この頭部30をリテーナ28の円孔2 9内へ挿入し、係合片33の外向突起31を円孔29の対応周縁へ係合させるこ とにより、第2クリップ13はリテーナ28を介してバンパ1のフランジ部4に 取付けられる。
【0018】 この第2クリップ13の頭部30の下方には本体34が連続形成してある。こ の本体34の側面には重量軽減用の凹部35がそれぞれ3ヵ所づつ形成されてい る。また、本体34の対面部7側の端部からは、取外し方向Bへ向けて斜めに形 成した弾性片36が一体的に設けられており、また本体34のバンパ1側端部に は、前記リテーナ28の垂下部28aと高さの異なる上下2ヵ所で当接状態とな るべく、水平状態の短尺フランジ37と、傾斜状態の長尺フランジ38とが上下 に備えられている。尚、前記弾性片36の第1クリップ12に対する当接面39 には前述の如く第2凹凸25が形成されている。この第2凹凸25は、取付け方 向A側が斜面で、取外し方向B側が垂直面となった断面形状を呈している。
【0019】 次に、バンパ1の取付け方向について説明する。まず、最初に第1クリップ1 2及び第2クリップ13を、フロントフェンダパネル3の対面部7と、バンパ1 のフランジ部4に固着されたリテーナ28へ、それぞえ取付ける。すなわち、第 1クリップ12の頭部15を対面部7の角孔14内に係入すると共に、第2クリ ップ13の頭部30をリテーナ28の円孔29内へ係入する。各係合片20、3 3に形成された外向突起18、31が角孔14や円孔29に係合し、両クリップ 12、13の取付けが成される。第2クリップ13の場合は、リテーナ28に取 付けた時点で、本体34の短尺フランジ37及び長尺フランジ38の端末が垂下 部28aに当接する。
【0020】 このようにして、第1・第2クリップ12、13の取付けが完了すると、今度 は第2クリップ13が取付けられた状態のバンパ1を車体の取付部位5に取付け る。この第1・第2クリップ12、13にて取付けようとしているのは、バンパ 1のサイド部に相当する部分なので、バンパ1の主要部は車体前面に対して前後 方向での取付けとなるが、このサイド部に相当する部分のバンパ1は、図2に示 す如く、車体の左右方向における取付け方向Aで取付けられることとなる。
【0021】 まず最初の段階において、第2クリップ13の弾性片36が第1クリップ12 の勾配面22に当たるが、バンパ1を更にそのまま取付け方向Aへ押込むと、第 2クリップ13の弾性片36が上方へ撓んで、第1クリップ12の第1凹凸24 の上に乗り上げる。この押し込みの際に、リテーナ28の垂下部28aが第2ク リップ13の上下2つのフランジ37、38を後押しため、バンパ1からの押込 み力が第2クリップ13の頭部30だけに集中せず、この部分における破損や変 形等の発生を未然に防ぐことができる。
【0022】 第2クリップ13の弾性片36が第1クリップ12の本体17上に乗り上げる と、両者の当接面23、39に形成した第1・第2の凹凸24、25が噛み合う こととなる。しかし、この第1・第2の凹凸24、25のかみ合いは、取付け方 向Aでは順目で、その逆の取外し方向Bでは逆目となっているため、弾性片36 が本体17上に乗り上げても、バンパ1の押込みはスムーズに行なえる。第2凹 凸25が第1凹凸24にある程度かみ合った時点で、今度はバンパ1を少しづつ 取付け方向Aへ押し込んでいき、バンパ1の上端1aが取付面部6に当接すると 共に、バンパ1の上端1aにおける表面側角部1eと、フロントフェンダパネル 3の表面下端位置の角部3eとが合致した時点で、押込みを止める。これで取付 作業が完了したこととなる。
【0023】 この取付状態では、バンパ1のフランジ部4が第2クリップ13の弾性片36 による弾性反発力にて上方へ付勢されるので、バンパ1の上端1aはこの付勢力 にて取付面部6へ密着した状態となり、見栄え上不利となる隙間等は生じない。 また、互いにかみ合っている第1・第2の凹凸24、25が取外し方向Bでは逆 目となるため、バンパ1の角部1eがフロントフェンダパネル3の角部3eに対 し、取外し方向B側へ位置ずれを起こすこともない。そして、この実施例の最も 優れている点は、バンパ1を単に取付け方向Aへ押すだけで、取付けが完了する ことである。従って、従来のようにバンパ1内の狭いスペースで窮屈な作業を行 う必要がなくなり、取付作業性が格段と向上する。
【0024】 図10〜図17は、この考案の第2実施例を示す図である。尚、先の第1実施 例と基本的に同じ構造の部分には、同一の符号を用いることとし、その重複説明 は省略する。フロントフェンダパネル3側に取付けられる第1クリップ40は、 第1実施例と略同じ構造の頭部15を有し、この頭部15の取外し方向B側には つば部41を介して概略断面直角三角形状の本体42が連続形成してある。この 本体42には取付け方向Aへ向けて上り勾配となる第1勾配面43が上向き状態 で形成されている。
【0025】 一方、バンパ側1に取付けられる第2クリップ44も、断面直角三角形状の本 体45を有し、その本体45には同様に取付け方向Aで上り勾配となる第2勾配 面46が下向き状態で形成されている。この第1勾配面43と第2勾配面46と を比較すると、第1勾配面43の方が第2勾配面46よりも取付け方向Aにおけ る長さサイズが大きい。これは、第2勾配面46の全面を第1勾配面43で受け 止められるようにするためである。そして、この第1勾配面43及び第2勾配面 46の両者は、全面的に、先の第1実施例同様に、取付け方向Aでは順目で、取 外し方向Bでは逆目で噛み合う凹凸になっている。従って、以下の説明では、「 第1勾配面(第1凹凸)43」、「第2勾配面(第2凹凸)46」として説明す る。尚、この実施例では、第1勾配面43及び第2勾配面46の全面をそれぞれ 前記の如き凹凸にしたが、各勾配面43、46の一部だけを凹凸にしても良いこ とは言うまでもない。
【0026】 また、この第2実施例の第2クリップ44は、バンパ1のフランジ部4に対す る取付けられ方が先の第1実施例と相違している。すなわち、この第2クリップ 44の本体45には、取外し方向Bへ延設された状態で且つフランジ部4の厚さ に相応する間隔を備えた上下一対の挟持片47、48が形成され、この挟持片4 7、48でフランジ部4を上下で挟持している。この挟持片47、48には、そ れぞれ互いに向かい合う突起49が形成されており、この突起49をフランジ部 4に形成した角孔50内へ係合させている。そして、このようにフランジ部4へ 取付けられた状態において、上側の挟持片47の上面47aはバンパ1の上端1 aと同一高さとなり、且つフランジ部4の先端が上下挟持片47、48の間の垂 直面に近接するように設計されている。従ってバンパ1を取付け方向Aへ押すと 、フランジ部4の先端が前記垂直面に当接し、押付け力が本体45へ直接作用す るようになるため、この第2実施例では、第1実施例のような第2クリップ44 を後押しするためのリテーナ28は省いてある。
【0027】 また、この第2クリップ44の本体45の上面には、取付け方向Aへ向けて斜 め上方へ突出形成した一対のフック片51、52が設けられている。このフック 片51、52は、取付け方向A(車幅方向に相当)及びその直交方向(車両前後 方向に相当)において位置が相違しており、各フック片51、52の先端には外 向きの爪部53が同じ高さで設けられている。また、このフック片51、52に 対応する取付面部6には、それぞれ「係合孔」としての角孔54が形成されてお り、フック片51、52の爪部54がこれら各角孔54の外側縁に係合するよう になっている。
【0028】 次に、この第2実施例におけるバンパ1の取付け方について説明する。まず、 第1クリップ40の頭部15を対面部7の角孔14内に係入して取付ける。次に 、バンパ1のフランジ部4を第2クリップ44の上下挟持片47、48間に挿入 し、挟持片47、48の突起49をフランジ部4の角孔50へ係合させる。そし て、この第2クリップ44を取付けたバンパ1を取付け方向Aへ移動させ、第2 クリップ44の第2勾配面(第2凹凸)46を、第1勾配面(第1凹凸)43へ いったん当接させる。
【0029】 そして、そのままバンパ1を取付け方向Aに押込むと、第1勾配面(第1凹凸 )43、第2勾配面(第2凹凸)46は取付け方向Aでは順目なので、第2クリ ップ44は第1勾配面(第1凹凸)43に沿って取付け方向Aへスライドしつつ 上方へ移動する。押し込み終わると、第2クリップ44における上側挟持片47 の上面47aが取付面部6に突き当たる。この時点で、バンパ1の取付け方向A ならびに上方への移動は停止する。バンパ1の上端1aはその角部1eがフロン トフェンダパネル3の角3e部に合致した状態で、取付面部6に対し密着する。 第2クリップ44の本体45は自身の押付け力に起因した挟持力にて取付面部6 と第1クリップ40の本体42との間に挟みこまれた状態となるため、第1勾配 面(第1凹凸)43と第2勾配面(第2凹凸)46との噛み合いはとても確実な ものとなる。
【0030】 また、第2クリップ44のフック片51、52の爪部53は各々対応する角孔 54内に係入される。従って、いったん取付けられた状態においては、前述のよ うに、第2クリップ44の第2勾配面(第2凹凸)46が、第1クリップ40の 第1勾配面(第1凹凸)43に対して「逆目」状態でかみ合っていると共に、上 側に設けた一対のフック片51、52の爪部53が取付面部6の角孔54に対し て係合しているため、第2クリップ44は上記両作用により、取外し方向Bへの 移動が確実に規制されることになる。その他の構成及び作用効果は先の第1実施 例と同様である。
【0031】 以上の各実施例においては、「取付部材」としてのバンパを、「相手方部材」 としてのフロントフェンダパネル3に取付ける例を示したが、これに限定されず 、トリムボードその他の自動車部品はもとより、本考案は自動車部品以外の例え ば住宅用壁板の取付け等にも適用可能である。
【0032】
【考案の効果】
この考案に係る部材の取付構造は、取付け方向では順目で且つ取外し方向では 逆目で噛み合う凹凸を相互に備えた第1クリップ及び第2クリップを用いている ので、取付け時にはスムーズな押し付けが可能であると共に、いったん取付けて しまえば、両凹凸の噛み合いにより、バンパ側の第2クリップが取外し方向へず れることはない。しかも、弾性片の弾性反発力や、第1勾配面と第2勾配面との スライドにより、第2クリップ(バンパ)は取付面部側へ付勢(移動)されるた め、バンパのフランジ部は、相手方部材の取付面部へ近接状態又は当接状態で正 確に位置決めされることとなり、見映え上不都合となる不測の隙間が生じ得ない 。そして、この考案の最も優れている点は、バンパを単に取付け方向へ押すだけ で、取付けが完了することである。従って、従来のようにバンパ内の狭いスペー スで窮屈な作業を行う必要がなくなり、取付作業性が格段と向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例に係る部材の取付構造を
示す断面図である。
【図2】部材を取付ける前の状態を示す図1相当の断面
図である。
【図3】第1実施例の第1クリップを示す側面図であ
る。
【図4】図3中矢示DA方向から見た一部断面の平面図
である。
【図5】図3中矢示DB方向から見た側面図である。
【図6】図3中矢示DC方向から見た側面図である。
【図7】第1実施例の第2クリップを示す側面図であ
る。
【図8】図7中矢示DD方向から見た一部断面の側面図
である。
【図9】図7中矢示DE方向から見た平面図である。
【図10】この考案の第2実施例に係る部材の取付構造
を示す断面図である。
【図11】図10中SA−SA線に沿うバンパとフロン
トフェンダパネルの断面図である。
【図12】第2実施例の第1クリップを示す側面図であ
る。
【図13】図12中矢示DF方向から見た一部断面の平
面図である。
【図14】図12中矢示DG方向から見た側面図であ
る。
【図15】第2実施例の第2クリップを示す側面図であ
る。
【図16】図15中矢示DH方向から見た側面図であ
る。
【図17】図15中矢示DI方向から見た側面図であ
る。
【図18】従来例を示す自動車フロント部の側面図であ
る。
【図19】図18中矢示SB−SB線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バンパ 3 フロントフェンダパネル 4 フランジ部 6 取付面部 7 対面部 12、40 第1クリップ 13、44 第2クリップ 23 上面(当接面) 24 第1凹凸 25 第2凹凸 39 当接面 43 第1勾配面(第1凹凸) 46 第2勾配面(第2凹凸) 51、52 フック片 54 角孔(係合孔) A 取付け方向 B 取外し方向

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け方向へ向けて形成された取付部材
    のフランジ部を、取付け方向に対面する対面部から取外
    し方向へ向けて形成した相手方部材の取付面部に対し
    て、近接状態又は当接状態で位置決めせしめる部材の取
    付構造において、 前記相手方部材の対面部に、本体を取外し方向へ突出さ
    せた状態の第1クリップを取付けると共に、 前記取付部材のフランジ部に、取付時前記第1クリップ
    の本体におけるフランジ部側の面に当接して弾性変形す
    る弾性片を形成した第2クリップを取付け、 且つ、前記第1クリップの本体及び第2クリップの弾性
    片の各当接面に、取付け方向では順目で取外し方向では
    逆目で噛み合う凹凸を相互に形成したことを特徴とする
    部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 取付け方向へ向けて形成された取付部材
    のフランジ部を、取付け方向に対面する対面部から取外
    し方向へ向けて形成した相手方部材の取付面部に対し
    て、近接状態又は当接状態で位置決めせしめる部材の取
    付構造において、 前記相手方部材の対面部に、取付方向へ向けて漸次取付
    面部側へ接近する第1勾配面が形成された本体を取外し
    方向へ突出させた状態の第1クリップを取付けると共
    に、 前記取付部材のフランジ部に、前記第1勾配面に当接す
    る第2勾配面が形成された本体を取付け方向へ向けて突
    出させた状態の第2クリップを取付け、 且つ、前記第1勾配面及び第2勾配面の少なくとも一部
    に、取付方向では順目で取外し方向では逆目で噛み合う
    凹凸を相互に形成したことを特徴とする部材の取付構
    造。
  3. 【請求項3】 取付面部に係合孔を形成すると共に、第
    1クリップに、取付時前記係合孔内へ係入せしめられる
    フック片を形成した請求項2記載の部材の取付構造。
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