JPH06290442A - 磁気テープ - Google Patents
磁気テープInfo
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- JPH06290442A JPH06290442A JP4240538A JP24053892A JPH06290442A JP H06290442 A JPH06290442 A JP H06290442A JP 4240538 A JP4240538 A JP 4240538A JP 24053892 A JP24053892 A JP 24053892A JP H06290442 A JPH06290442 A JP H06290442A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 デジタルデータレコーディング用テープ等に
使用可能な磁気テープを提供することを目的とする。 【構成】 磁化容易方向がテープ長手方向である磁気テ
ープにおいて、磁化容易方向の角型比が0.5以上0.
8以下であって、かつテープ配向方向のレマネンス保磁
力とテープ配向方向とそれに直交する方向のレマネンス
保磁力の比率がテープ面内断面方向及びテープ厚み断面
方向それぞれにおいて 1<Hr(TD)/Hr(MD)<1.5 (1)及び 0.8<Hr(PD)/Hr(MD)<1.2 (2) を満たす磁性層から構成される。
使用可能な磁気テープを提供することを目的とする。 【構成】 磁化容易方向がテープ長手方向である磁気テ
ープにおいて、磁化容易方向の角型比が0.5以上0.
8以下であって、かつテープ配向方向のレマネンス保磁
力とテープ配向方向とそれに直交する方向のレマネンス
保磁力の比率がテープ面内断面方向及びテープ厚み断面
方向それぞれにおいて 1<Hr(TD)/Hr(MD)<1.5 (1)及び 0.8<Hr(PD)/Hr(MD)<1.2 (2) を満たす磁性層から構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録波長サブミクロン
領域での高記録密度化を達成可能ならしめる高性能な磁
気テープに関するものであり、特にデジタルレコーディ
ングに対応したデータストレージ用やデジタルVTR用
磁気テープに関するものである。
領域での高記録密度化を達成可能ならしめる高性能な磁
気テープに関するものであり、特にデジタルレコーディ
ングに対応したデータストレージ用やデジタルVTR用
磁気テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的には磁気テ−プの特性向上
に対しては高保磁力化、磁性粉粒子の超微粒子化や高充
填率化、磁気テープ表面の超平滑化などの試みが実施さ
れてきた。例えば、酸化鉄系テ−プでは低ノイズ・高密
度充填を達成したSVHSテ−プが登場し、さらに高磁
気エネルギーを有するメタルテープが8mmVTR用と
して実用化されてきた。さらに、業界においては低周波
数から中高周波数領域に渡って高出力であって、輝度信
号、カラー信号、オーディオ信号特性に富む重層磁性層
からなるVTRテープ、あるいはオーディオテープが開
発され、既に市場に展開されている。また、現在の磁気
記録は、一般に記録媒体の面内方向の磁化を用いる方式
のため、高記録密度化を図ろうとすると記録媒体内の減
磁界が増加するために一定以上の高記録密度を得る事は
困難である。このような、記録密度の限界を越えるため
に、近年、記録媒体の表面と垂直な方向の磁化を用いる
垂直磁気記録方式が提案されている。この垂直磁気記録
方式では、高記録密度において、記録媒体中の減磁界が
少なくなる特性が有り、本質的に高密度記録に適した記
録方式と言える。垂直磁気記録方式に用いる記録媒体に
は、Co−Cr蒸着膜等の連続膜と、六角板状のバリウ
ムフェライト微粒子等を樹脂中に分散した塗布膜があ
る。しかしながら、垂直記録媒体の場合にはその特徴で
ある垂直磁化成分による短波長再生出力の向上は期待で
きるものの、それが引き起こす再生波形の歪みがピーク
シフトやジッターの原因となりデジタルVTRの世界で
は致命的な問題点となる。最近では塗布型のコストメリ
ットと耐久性等の実用性の点から、塗布膜タイプの垂直
磁気記録媒体や斜め配向テープが注目され、後者の場合
には既にハイバンド8mmVTR用テープとして市場展
開されている。また、バリウムフェライト磁性粉体は、
板状形状でしかも板面に垂直方向に磁化容易軸を有する
ことから前述したような高記録密度化可能な垂直磁気記
録方式に適した材料として脚光を浴びてきた。その一方
では、バリウムフェライト磁性粉は0.1μmを切るよ
うな超微粒子であり、その板厚が粒子径の1/3〜1/
10であることから従来と同様の長手配向媒体としても
充分に高記録密度を達成できる可能性も秘めており、そ
の動向が注目されている。さらに、最近の動向としてデ
ジタルデータレコーディング用磁気テープには従来の酸
化クロムテープの改善テープやDAT用メタルテープ、
あるいはハイバンド8mmVTR用塗布型メタルテープ
を積極的に採用しようとする動きも活発となってきてい
る。
に対しては高保磁力化、磁性粉粒子の超微粒子化や高充
填率化、磁気テープ表面の超平滑化などの試みが実施さ
れてきた。例えば、酸化鉄系テ−プでは低ノイズ・高密
度充填を達成したSVHSテ−プが登場し、さらに高磁
気エネルギーを有するメタルテープが8mmVTR用と
して実用化されてきた。さらに、業界においては低周波
数から中高周波数領域に渡って高出力であって、輝度信
号、カラー信号、オーディオ信号特性に富む重層磁性層
からなるVTRテープ、あるいはオーディオテープが開
発され、既に市場に展開されている。また、現在の磁気
記録は、一般に記録媒体の面内方向の磁化を用いる方式
のため、高記録密度化を図ろうとすると記録媒体内の減
磁界が増加するために一定以上の高記録密度を得る事は
困難である。このような、記録密度の限界を越えるため
に、近年、記録媒体の表面と垂直な方向の磁化を用いる
垂直磁気記録方式が提案されている。この垂直磁気記録
方式では、高記録密度において、記録媒体中の減磁界が
少なくなる特性が有り、本質的に高密度記録に適した記
録方式と言える。垂直磁気記録方式に用いる記録媒体に
は、Co−Cr蒸着膜等の連続膜と、六角板状のバリウ
ムフェライト微粒子等を樹脂中に分散した塗布膜があ
る。しかしながら、垂直記録媒体の場合にはその特徴で
ある垂直磁化成分による短波長再生出力の向上は期待で
きるものの、それが引き起こす再生波形の歪みがピーク
シフトやジッターの原因となりデジタルVTRの世界で
は致命的な問題点となる。最近では塗布型のコストメリ
ットと耐久性等の実用性の点から、塗布膜タイプの垂直
磁気記録媒体や斜め配向テープが注目され、後者の場合
には既にハイバンド8mmVTR用テープとして市場展
開されている。また、バリウムフェライト磁性粉体は、
板状形状でしかも板面に垂直方向に磁化容易軸を有する
ことから前述したような高記録密度化可能な垂直磁気記
録方式に適した材料として脚光を浴びてきた。その一方
では、バリウムフェライト磁性粉は0.1μmを切るよ
うな超微粒子であり、その板厚が粒子径の1/3〜1/
10であることから従来と同様の長手配向媒体としても
充分に高記録密度を達成できる可能性も秘めており、そ
の動向が注目されている。さらに、最近の動向としてデ
ジタルデータレコーディング用磁気テープには従来の酸
化クロムテープの改善テープやDAT用メタルテープ、
あるいはハイバンド8mmVTR用塗布型メタルテープ
を積極的に採用しようとする動きも活発となってきてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
塗布型の磁気記録媒体、特にテープ状媒体の開発におい
て、先行技術で開示されたように板状形状で一軸異方性
を有するバリウムフェライト磁性粉を垂直配向した媒体
はより一層の高記録密度化や高性能化には寄与するもの
の実用上テープが持つ垂直磁化成分により再生波形が大
きなアンダーシュートをもつような非対称性な再生波形
になってしまう欠点があった。また、長波長領域での出
力は既存の長手記録媒体と比較すると小さい点は否めな
いこと、長手方向の磁化成分を上げるために行われてき
た配向度の向上は板状形状磁性粉であるバリウムフェラ
イト磁性粉同志の凝集性の激増を引き起こし本来バリウ
ムフェライト磁性粉が有している超微粒子の特徴が消失
してノイズの増大を誘発する欠点をもっていた。したが
って、前記従来の長手記録媒体のテ−プ特性向上を満た
しながら、互換をも満たすオールマイティな磁気テ−プ
は存在しなかったし、バリウムフェライト磁性粉などの
ヘキサゴナルフェライト磁性粉を用いた塗布型媒体の場
合、従来のAV機器との互換を満たした上で、更により
高性能な磁気記録媒体とするには単に垂直配向媒体を作
製しただけでは長波長から短波長まで高出力の磁気記録
媒体を実現できなかった。
塗布型の磁気記録媒体、特にテープ状媒体の開発におい
て、先行技術で開示されたように板状形状で一軸異方性
を有するバリウムフェライト磁性粉を垂直配向した媒体
はより一層の高記録密度化や高性能化には寄与するもの
の実用上テープが持つ垂直磁化成分により再生波形が大
きなアンダーシュートをもつような非対称性な再生波形
になってしまう欠点があった。また、長波長領域での出
力は既存の長手記録媒体と比較すると小さい点は否めな
いこと、長手方向の磁化成分を上げるために行われてき
た配向度の向上は板状形状磁性粉であるバリウムフェラ
イト磁性粉同志の凝集性の激増を引き起こし本来バリウ
ムフェライト磁性粉が有している超微粒子の特徴が消失
してノイズの増大を誘発する欠点をもっていた。したが
って、前記従来の長手記録媒体のテ−プ特性向上を満た
しながら、互換をも満たすオールマイティな磁気テ−プ
は存在しなかったし、バリウムフェライト磁性粉などの
ヘキサゴナルフェライト磁性粉を用いた塗布型媒体の場
合、従来のAV機器との互換を満たした上で、更により
高性能な磁気記録媒体とするには単に垂直配向媒体を作
製しただけでは長波長から短波長まで高出力の磁気記録
媒体を実現できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気テ−プは、
上記課題を解決するために非磁性ベースフィルムのいず
れか一方の面上に分散塗布されたヘキサゴナルフェライ
ト磁性粉粒子と樹脂バインダーより構成され、磁化容易
方向がテープ長手方向である磁気テープにおいて、磁化
容易方向の角型比が0.5以上0.8以下であって、か
つテープ配向方向のレマネンス保磁力とテープ配向方向
とそれに直交する方向のレマネンス保磁力の比率がテー
プ面内長手方向及びテープ厚み方向それぞれにおいて 1<Hr(TD)/Hr(MD)<1.5 (1)及び 0.8<Hr(PD)/Hr(MD)<1.2 (2) を満たす構成とした磁気テープである。また、本発明の
ヘキサゴナルフェライト磁性粉粒子は、より好ましくは
バリウムフェライト置換体であることが望ましいが、マ
グネトプランバイト構造に属するものであれば何等差し
支えない。さらに好ましくは鉄元素の一部がコバルトと
亜鉛とニオブ金属元素の組合せにすることである。
上記課題を解決するために非磁性ベースフィルムのいず
れか一方の面上に分散塗布されたヘキサゴナルフェライ
ト磁性粉粒子と樹脂バインダーより構成され、磁化容易
方向がテープ長手方向である磁気テープにおいて、磁化
容易方向の角型比が0.5以上0.8以下であって、か
つテープ配向方向のレマネンス保磁力とテープ配向方向
とそれに直交する方向のレマネンス保磁力の比率がテー
プ面内長手方向及びテープ厚み方向それぞれにおいて 1<Hr(TD)/Hr(MD)<1.5 (1)及び 0.8<Hr(PD)/Hr(MD)<1.2 (2) を満たす構成とした磁気テープである。また、本発明の
ヘキサゴナルフェライト磁性粉粒子は、より好ましくは
バリウムフェライト置換体であることが望ましいが、マ
グネトプランバイト構造に属するものであれば何等差し
支えない。さらに好ましくは鉄元素の一部がコバルトと
亜鉛とニオブ金属元素の組合せにすることである。
【0005】
【作用】本発明は、マグネトプランバイト型ヘキサゴナ
ルフェライト磁性粉体固有の磁気特性、特にマイクロマ
グネティクスの観点から検討した結果見いだされたもの
である。これにより従来の面内長手記録媒体を凌駕する
記録密度特性が得られることは勿論のこと、従来より既
存のテープをさらに高記録密度化することが可能となり
新しいデジタル記録にマッチしたテープの企画をするこ
とができる。さらに、本発明によれば、従来バリウムフ
ェライト磁性粉を用いた配向媒体で見られたような媒体
ノイズの増大の発生が、何等デジタル記録再生に問題に
ならないように改善することが可能である。これは、本
発明のような磁気テープにおいてテープの磁気特性を3
次元的に適正化すること、すなわちテ−プのレマネンス
保磁力の比率をテープ配向方向とそれに直交する方向に
おいてテープ面内長手方向と厚み方向でそれぞれレマネ
ンス保磁力を規定することによりヘキサゴナルフェライ
ト磁性粉粒子特有の磁化反転が反転領域において急峻と
なる効果と、かつテープ配向方向に直行する方向の有効
残留磁化成分が増大することから結果的に高出力値が得
られる。ここでレマネンス保磁力は磁性粉粒子の磁化が
不可逆的に反転する際の磁場の強さを示す。テープ配向
方向のレマネンス保磁力の値は記録再生可能な範囲に限
定されるが近年の磁気ヘッドの急速な進歩により高保磁
力のものでも充分にヘッド飽和することなく記録再生で
きるようになった。テープ磁化容易方向の角型比が0.
5より小さいと有効な残留磁化成分が小さくなり、0.
8以上になると磁気的凝集の度合が激しくなり出力増大
以上にノイズ増大が発生するためこの範囲が望ましい。
本発明の磁気テープにおいては保磁力については何等限
定するものではなく磁気記録の原理に基づき記録再生が
可能であれば差し支えない。好ましくはレマネンス保磁
力が75.5KA/m以上160KA/m以下とするも
のである。一方、テープの飽和磁束密度については小さ
い場合には必要とする再生出力を得ることができず、か
つ本発明の場合には各方向の角形比はそれほど高くなく
ても構わないので、可能な限り高い磁性粉粒子の充填密
度が必要となり、少なくとも170mT以上を確保する
必要がある。また、本発明の構成においては粒子の配向
方向が3次元的に等方的となるため板状形状磁性粉同志
の粒子間相互作用が強く作用することによるノイズ成分
の増大は逆に小さくすることが可能となる。以上に述べ
てきたように、本発明ではヘキサゴナルフェライト磁性
粉粒子の特徴を生かし、塗布型の磁気テープの物性をコ
ントロールすることにより、従来の塗布型で得られてき
た量産性、走行性、安定性を確保しつつ、従来既存テー
プをより一層高記録密度化、高性能化できる磁気テ−プ
を供給することが出来る。
ルフェライト磁性粉体固有の磁気特性、特にマイクロマ
グネティクスの観点から検討した結果見いだされたもの
である。これにより従来の面内長手記録媒体を凌駕する
記録密度特性が得られることは勿論のこと、従来より既
存のテープをさらに高記録密度化することが可能となり
新しいデジタル記録にマッチしたテープの企画をするこ
とができる。さらに、本発明によれば、従来バリウムフ
ェライト磁性粉を用いた配向媒体で見られたような媒体
ノイズの増大の発生が、何等デジタル記録再生に問題に
ならないように改善することが可能である。これは、本
発明のような磁気テープにおいてテープの磁気特性を3
次元的に適正化すること、すなわちテ−プのレマネンス
保磁力の比率をテープ配向方向とそれに直交する方向に
おいてテープ面内長手方向と厚み方向でそれぞれレマネ
ンス保磁力を規定することによりヘキサゴナルフェライ
ト磁性粉粒子特有の磁化反転が反転領域において急峻と
なる効果と、かつテープ配向方向に直行する方向の有効
残留磁化成分が増大することから結果的に高出力値が得
られる。ここでレマネンス保磁力は磁性粉粒子の磁化が
不可逆的に反転する際の磁場の強さを示す。テープ配向
方向のレマネンス保磁力の値は記録再生可能な範囲に限
定されるが近年の磁気ヘッドの急速な進歩により高保磁
力のものでも充分にヘッド飽和することなく記録再生で
きるようになった。テープ磁化容易方向の角型比が0.
5より小さいと有効な残留磁化成分が小さくなり、0.
8以上になると磁気的凝集の度合が激しくなり出力増大
以上にノイズ増大が発生するためこの範囲が望ましい。
本発明の磁気テープにおいては保磁力については何等限
定するものではなく磁気記録の原理に基づき記録再生が
可能であれば差し支えない。好ましくはレマネンス保磁
力が75.5KA/m以上160KA/m以下とするも
のである。一方、テープの飽和磁束密度については小さ
い場合には必要とする再生出力を得ることができず、か
つ本発明の場合には各方向の角形比はそれほど高くなく
ても構わないので、可能な限り高い磁性粉粒子の充填密
度が必要となり、少なくとも170mT以上を確保する
必要がある。また、本発明の構成においては粒子の配向
方向が3次元的に等方的となるため板状形状磁性粉同志
の粒子間相互作用が強く作用することによるノイズ成分
の増大は逆に小さくすることが可能となる。以上に述べ
てきたように、本発明ではヘキサゴナルフェライト磁性
粉粒子の特徴を生かし、塗布型の磁気テープの物性をコ
ントロールすることにより、従来の塗布型で得られてき
た量産性、走行性、安定性を確保しつつ、従来既存テー
プをより一層高記録密度化、高性能化できる磁気テ−プ
を供給することが出来る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の磁気テープの一実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0007】非磁性ベースフィルムとして厚さ10μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムの一面に下記に
示した磁性塗料をノズル式コーターにより塗布し、未乾
燥状態で磁場配向処理を施し、温度80度の雰囲気中に
2分間通して乾燥し、(実施例1)の磁気テープを作製
した。まず、ベースフィルムに塗布する磁性塗料用材料
として以下の材料を用いて塗料化を行った。 バリウムフェライト−−−−−100重量部 塩化ビニル系樹脂−−−−−−− 6重量部 ポリウレタン樹脂−−−−−− 5重量部 アルファ−アルミナ−−−−−− 2重量部 ステアリン酸−−−−−−−− 3重量部 ステアリン酸ブチル−−−−−− 1重量部 カーボンブラック−−−−−− 1重量部 MIBK−−−−−−−−−−−81重量部 トルエン−−−−−−−−−−−81重量部 シクロヘキサノン−−−−−−−50重量部 上記材料を混合した後、ニーダー、ミキサー、サンドミ
ルにて一定時間分散した。なお、用いたバリウムフェラ
イト磁性粉粒子の粒径は0.045μm、板状比3.
5、保磁力80KA/mで置換元素(CoーZnーNbの
組合せ)により保磁力を制御したものを用いた。混合分
散、希釈された磁性塗料をダイ型ノズル式コーターを用
い、塗工速度約100m/min にて塗布し、まずテープ
走行方向に対して厚み方向及び幅方向の2方向にそれぞ
れ対向するように設置した同磁極対向の永久磁石間を通
し、続いて同極対向のソレノイド磁石配向装置間を通過
させることによりテ−プ長尺方向に対して等方的に磁性
粉粒子を配向させた。その後、得られた塗膜を乾燥硬化
した後磁性層塗布面と反対側に0.7μmのバックコー
ト層を付与し、(実施例1)の磁気テープを作製した。
(実施例1)において、磁性層は2.0μmとした。こ
こで膜厚については、何等規制されることはなく、記録
長さに対応して変えてもかまわないが実用上2〜3μm
程度が好ましい。一方、磁性層は複数個存在しても良
く、上下両磁性層の保磁力がバランス良く設定すること
が望ましく、本実施例においては記録感度向上を目的と
して上下両層のHcを分布を持たないようにし、上層の
磁化容易軸を膜厚方向にした場合には低Hcでも充分な
記録が行えることから上層の膜厚と両磁性層の保磁力構
成により制御すれば良い。
のポリエチレンテレフタレートフィルムの一面に下記に
示した磁性塗料をノズル式コーターにより塗布し、未乾
燥状態で磁場配向処理を施し、温度80度の雰囲気中に
2分間通して乾燥し、(実施例1)の磁気テープを作製
した。まず、ベースフィルムに塗布する磁性塗料用材料
として以下の材料を用いて塗料化を行った。 バリウムフェライト−−−−−100重量部 塩化ビニル系樹脂−−−−−−− 6重量部 ポリウレタン樹脂−−−−−− 5重量部 アルファ−アルミナ−−−−−− 2重量部 ステアリン酸−−−−−−−− 3重量部 ステアリン酸ブチル−−−−−− 1重量部 カーボンブラック−−−−−− 1重量部 MIBK−−−−−−−−−−−81重量部 トルエン−−−−−−−−−−−81重量部 シクロヘキサノン−−−−−−−50重量部 上記材料を混合した後、ニーダー、ミキサー、サンドミ
ルにて一定時間分散した。なお、用いたバリウムフェラ
イト磁性粉粒子の粒径は0.045μm、板状比3.
5、保磁力80KA/mで置換元素(CoーZnーNbの
組合せ)により保磁力を制御したものを用いた。混合分
散、希釈された磁性塗料をダイ型ノズル式コーターを用
い、塗工速度約100m/min にて塗布し、まずテープ
走行方向に対して厚み方向及び幅方向の2方向にそれぞ
れ対向するように設置した同磁極対向の永久磁石間を通
し、続いて同極対向のソレノイド磁石配向装置間を通過
させることによりテ−プ長尺方向に対して等方的に磁性
粉粒子を配向させた。その後、得られた塗膜を乾燥硬化
した後磁性層塗布面と反対側に0.7μmのバックコー
ト層を付与し、(実施例1)の磁気テープを作製した。
(実施例1)において、磁性層は2.0μmとした。こ
こで膜厚については、何等規制されることはなく、記録
長さに対応して変えてもかまわないが実用上2〜3μm
程度が好ましい。一方、磁性層は複数個存在しても良
く、上下両磁性層の保磁力がバランス良く設定すること
が望ましく、本実施例においては記録感度向上を目的と
して上下両層のHcを分布を持たないようにし、上層の
磁化容易軸を膜厚方向にした場合には低Hcでも充分な
記録が行えることから上層の膜厚と両磁性層の保磁力構
成により制御すれば良い。
【0008】(実施例2) (実施例1)において、磁性層の塗料化に用いたヘキサ
ゴナルフェライト磁性粉粒子をHcが95KA/mのバ
リウムフェライトに過剰にスピネル層を付与した粒子径
0.049μm、板状比3.1のものとした以外は同じ
塗料化フォーマットにより、磁気テ−プを作製した。そ
の際、磁性層、及びバックコート層の膜厚はそれぞれ
2.5μm、0.6μmとし、(実施例2)の磁気テー
プを得た。
ゴナルフェライト磁性粉粒子をHcが95KA/mのバ
リウムフェライトに過剰にスピネル層を付与した粒子径
0.049μm、板状比3.1のものとした以外は同じ
塗料化フォーマットにより、磁気テ−プを作製した。そ
の際、磁性層、及びバックコート層の膜厚はそれぞれ
2.5μm、0.6μmとし、(実施例2)の磁気テー
プを得た。
【0009】(比較例1)磁性層に板状比が5でスピネ
ル層を過剰に付与した構造のバリウムフェライト置換板
状磁性粉とした以外は(実施例1)と同様にし、塗料化
は(実施例1)に従い、ニーダー及びグラインドミルを
用いて混合分散を行って、磁性塗料を作製した後、所定
量の潤滑剤と硬化剤を撹はん添加した後、ベースフィル
ム上に、前記磁性塗料をダイ型ノズル式コーターを用い
て、塗工速度約100m/min にて塗布し、2.5μm
塗布し、塗布した直後の磁場配向をすることなく磁性塗
膜を作製し、充分に乾燥硬化後に(実施例1)と同様に
0.7μmのバックコート層を付与し(比較例1)の塗
布膜を得た。
ル層を過剰に付与した構造のバリウムフェライト置換板
状磁性粉とした以外は(実施例1)と同様にし、塗料化
は(実施例1)に従い、ニーダー及びグラインドミルを
用いて混合分散を行って、磁性塗料を作製した後、所定
量の潤滑剤と硬化剤を撹はん添加した後、ベースフィル
ム上に、前記磁性塗料をダイ型ノズル式コーターを用い
て、塗工速度約100m/min にて塗布し、2.5μm
塗布し、塗布した直後の磁場配向をすることなく磁性塗
膜を作製し、充分に乾燥硬化後に(実施例1)と同様に
0.7μmのバックコート層を付与し(比較例1)の塗
布膜を得た。
【0010】(比較例2)磁性層には保磁力65KA/
m、板状比6のバリウムフェライト磁性粉粒子を用い、
総樹脂量を18重量部とした以外は(実施例1)と同様
のフォーマットに従って、(実施例1)と同様にして磁
気テ−プを作製し、磁性層を2.5μm塗布し、直ちに
塗布した直後の磁場配向を塗布膜の進行方向と同一方向
に磁束を発する対向ソレノイド磁石中を通過させて、い
わゆる面内長手配向の磁性塗膜を作製し、乾燥硬化の
後、0.8μmのバックコート層を付与し、(比較例
2)の塗布膜を得た。
m、板状比6のバリウムフェライト磁性粉粒子を用い、
総樹脂量を18重量部とした以外は(実施例1)と同様
のフォーマットに従って、(実施例1)と同様にして磁
気テ−プを作製し、磁性層を2.5μm塗布し、直ちに
塗布した直後の磁場配向を塗布膜の進行方向と同一方向
に磁束を発する対向ソレノイド磁石中を通過させて、い
わゆる面内長手配向の磁性塗膜を作製し、乾燥硬化の
後、0.8μmのバックコート層を付与し、(比較例
2)の塗布膜を得た。
【0011】(比較例3)市販のHi8VTR用MPテ
ープ(富士写真フィルム製)を(比較例3)とした。
ープ(富士写真フィルム製)を(比較例3)とした。
【0012】得られた塗膜は8mm幅にスリットし、改
造型Hi8VTRデッキを用いて電磁変換特性を測定し
た。電磁変換特性の評価は、前記デッキにギャップ長
0.19μm、トラック幅10μmの超構造窒化膜積層
タイプヘッドを搭載し、テ−プ・ヘッド間の相対速度
3.8m/secで自己録再し、記録周波数10MHzの
RF出力で代表させた。また、C/Nは、10MHz±
0.1MHzでRBW30KHzで測定評価した。テー
プの角型比、レマネンス保磁力についてはデジタル式振
動試料型磁力測定器(DMS社Model1660)を
用いて評価した。テープの表面性については非接触光学
式の3次元表面粗さ計(WYKO社製)を用いて自乗平
均粗さでもって測定、評価したが全てのサンプルについ
て同等レベルの値を示していた。 以上の測定結果は、
それぞれ(表1)に示し、RF相対出力及びC/Nは
(比較例3)を0dBとし、相対値として示した。
造型Hi8VTRデッキを用いて電磁変換特性を測定し
た。電磁変換特性の評価は、前記デッキにギャップ長
0.19μm、トラック幅10μmの超構造窒化膜積層
タイプヘッドを搭載し、テ−プ・ヘッド間の相対速度
3.8m/secで自己録再し、記録周波数10MHzの
RF出力で代表させた。また、C/Nは、10MHz±
0.1MHzでRBW30KHzで測定評価した。テー
プの角型比、レマネンス保磁力についてはデジタル式振
動試料型磁力測定器(DMS社Model1660)を
用いて評価した。テープの表面性については非接触光学
式の3次元表面粗さ計(WYKO社製)を用いて自乗平
均粗さでもって測定、評価したが全てのサンプルについ
て同等レベルの値を示していた。 以上の測定結果は、
それぞれ(表1)に示し、RF相対出力及びC/Nは
(比較例3)を0dBとし、相対値として示した。
【0013】
【表1】
【0014】なお、(表1)において、Sqは配向方向
の角型比、Hr(TD)/Hr(MD),Hr(PD)/Hr
(MD)は配向方向とそれに直交する方向とのレマネンス
保磁力の比率をそれぞれ示している。MDが配向方向,
TDはテープ幅方向,PDはテープ厚み方向をそれぞれ
示している。 (実施例1)、(実施例2)から、本発
明のように磁気テープの物性を(1)式および(2)式
を満足するような構成にすることにより高再生出力、低
ノイズ化が達成されることがわかる。その結果、(表
1)に示したように本発明で開示したテープ構成の効果
は明らかである。一方、(比較例1)の場合には磁性層
中への磁性粉充填率が不十分であり充分な再生出力を得
られなかった。(比較例2)においては、ヘキサゴナル
フェライト磁性粉粒子を用いたテープの場合、再生出力
は比較的向上するもののそれを遥かに上回るノイズの増
大が生じてしまった。すなわち、(比較例1)、(比較
例2)はRF出力、C/Nのいずれかにおいて劣り、磁
気テ−プの特性として総合的なバランスがとれていない
ことがわかった。以上の結果からわかるように、本発明
を用いた実施例は、これを用いない比較例のサンプルに
比べて短波長領域での出力向上と低ノイズ化などを高い
レベルで両立させることが可能となった。なお、実施例
においては複数個の磁性層を有する場合、最上層が本発
明の条件を満たしていればそれ以下の層については酸化
鉄系、メタル合金系、窒化鉄等の針状形状強磁性粉体あ
るいはバリウムフェライトなどの板状強磁性粉体との組
合せで行っても差し支えなく、何等これらに限定される
ものではない。
の角型比、Hr(TD)/Hr(MD),Hr(PD)/Hr
(MD)は配向方向とそれに直交する方向とのレマネンス
保磁力の比率をそれぞれ示している。MDが配向方向,
TDはテープ幅方向,PDはテープ厚み方向をそれぞれ
示している。 (実施例1)、(実施例2)から、本発
明のように磁気テープの物性を(1)式および(2)式
を満足するような構成にすることにより高再生出力、低
ノイズ化が達成されることがわかる。その結果、(表
1)に示したように本発明で開示したテープ構成の効果
は明らかである。一方、(比較例1)の場合には磁性層
中への磁性粉充填率が不十分であり充分な再生出力を得
られなかった。(比較例2)においては、ヘキサゴナル
フェライト磁性粉粒子を用いたテープの場合、再生出力
は比較的向上するもののそれを遥かに上回るノイズの増
大が生じてしまった。すなわち、(比較例1)、(比較
例2)はRF出力、C/Nのいずれかにおいて劣り、磁
気テ−プの特性として総合的なバランスがとれていない
ことがわかった。以上の結果からわかるように、本発明
を用いた実施例は、これを用いない比較例のサンプルに
比べて短波長領域での出力向上と低ノイズ化などを高い
レベルで両立させることが可能となった。なお、実施例
においては複数個の磁性層を有する場合、最上層が本発
明の条件を満たしていればそれ以下の層については酸化
鉄系、メタル合金系、窒化鉄等の針状形状強磁性粉体あ
るいはバリウムフェライトなどの板状強磁性粉体との組
合せで行っても差し支えなく、何等これらに限定される
ものではない。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、磁性粉
粒子、媒体の構成を最適化することによりバランスのと
れた再生出力を高いレベルで実現するとともに、低ノイ
ズ化の点においても良好な磁気テープが得られる。した
がって、本発明は従来磁気テ−プとの互換を満たすにと
どまらず、今後のデジタル記録に対しても十分に対応可
能で、かつより一層高密度記録に適する磁気記録媒体を
提供できるものであり、非常に有用な発明である。
粒子、媒体の構成を最適化することによりバランスのと
れた再生出力を高いレベルで実現するとともに、低ノイ
ズ化の点においても良好な磁気テープが得られる。した
がって、本発明は従来磁気テ−プとの互換を満たすにと
どまらず、今後のデジタル記録に対しても十分に対応可
能で、かつより一層高密度記録に適する磁気記録媒体を
提供できるものであり、非常に有用な発明である。
Claims (1)
- 【請求項1】非磁性ベースフィルムのいずれか一方の面
上に分散塗布されたヘキサゴナルフェライト磁性粉粒子
と樹脂バインダーより構成され、磁化容易方向がテープ
長手方向である磁気テープにおいて、磁化容易方向の角
型比が0.5以上0.8以下であって、かつテープ配向
方向のレマネンス保磁力とテープ配向方向とそれに直交
する方向のレマネンス保磁力の比率がテープ面内長手方
向及びテープ厚み方向それぞれにおいて次式 1<Hr(TD)/Hr(MD)<1.5 (1)及び 0.8<Hr(PD)/Hr(MD)<1.2 (2) を満たすことを特徴とした磁気テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4240538A JPH06290442A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 磁気テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4240538A JPH06290442A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 磁気テープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06290442A true JPH06290442A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=17061027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4240538A Pending JPH06290442A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 磁気テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06290442A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62241135A (ja) * | 1986-04-14 | 1987-10-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP4240538A patent/JPH06290442A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62241135A (ja) * | 1986-04-14 | 1987-10-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録媒体 |
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