JPH06290647A - 多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびにこれにより得られたコイル - Google Patents
多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびにこれにより得られたコイルInfo
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- JPH06290647A JPH06290647A JP7482793A JP7482793A JPH06290647A JP H06290647 A JPH06290647 A JP H06290647A JP 7482793 A JP7482793 A JP 7482793A JP 7482793 A JP7482793 A JP 7482793A JP H06290647 A JPH06290647 A JP H06290647A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多芯平行接着線が変形したり、ばらけたりす
ることがないコイルを得るための多芯平行接着線とその
巻回積層方法の提供。 【構成】 最外層にアルコール可溶性樹脂層15が形成
されてなる多芯平行接着線10を積層巻きしてコイルを
製造する際に、アルコールを塗布又は噴霧またはアルコ
ール中に浸漬した後、熱を加えてアルコールを揮散さ
せ、隣合うアルコール可溶性樹脂層15間を接着して得
られたコイルと、最外層に接着層4をなす樹脂より低融
点の樹脂からなる低融点樹脂層35が形成されてなる多
芯平行接着線40を巻回積層し、端末を仮止めした後、
多芯平行接着線40に接着層をなす樹脂の融点以下で、
かつ低融点樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹
脂層35間を接着して得られるコイル。
ることがないコイルを得るための多芯平行接着線とその
巻回積層方法の提供。 【構成】 最外層にアルコール可溶性樹脂層15が形成
されてなる多芯平行接着線10を積層巻きしてコイルを
製造する際に、アルコールを塗布又は噴霧またはアルコ
ール中に浸漬した後、熱を加えてアルコールを揮散さ
せ、隣合うアルコール可溶性樹脂層15間を接着して得
られたコイルと、最外層に接着層4をなす樹脂より低融
点の樹脂からなる低融点樹脂層35が形成されてなる多
芯平行接着線40を巻回積層し、端末を仮止めした後、
多芯平行接着線40に接着層をなす樹脂の融点以下で、
かつ低融点樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹
脂層35間を接着して得られるコイル。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気、通信機器等の機
器コイル用電線や配線、特に偏向ヨークコイルに好適に
用いられる多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびに
これにより得られたコイルに関する。
器コイル用電線や配線、特に偏向ヨークコイルに好適に
用いられる多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびに
これにより得られたコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】図3、4は、従来の多芯平行接着線の一
例を示すものである。図3の多芯平行接着線は、複数本
の絶縁芯線1を平行に引き揃え、これら絶縁芯線1・・・
にポリウレタン、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミ
ドイミドなどの熱硬化性樹脂からなるワニスを塗布、乾
燥させた後、ロールで成形、またはポリアミド、フェノ
キシなどの熱可塑性樹脂を塗布した後、ロールで成形
し、上記絶縁芯線1・・・を接着一体化する接着層4を形
成して得られたものである。また、図4の多芯平行接着
線は、図5に示すような最外層にポリアミド、フェノキ
シなどの熱可塑性樹脂からなる融着層4aが形成された
絶縁芯線1の複数本を平行に引き揃え、融着層4aをな
す熱可塑性樹脂の軟化点以上の熱を加え、ロールで成形
し、隣合う融着層4a間を接着し、上記絶縁芯線1・・・
を接着一体化する接着層4を形成して得られたものであ
る。
例を示すものである。図3の多芯平行接着線は、複数本
の絶縁芯線1を平行に引き揃え、これら絶縁芯線1・・・
にポリウレタン、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミ
ドイミドなどの熱硬化性樹脂からなるワニスを塗布、乾
燥させた後、ロールで成形、またはポリアミド、フェノ
キシなどの熱可塑性樹脂を塗布した後、ロールで成形
し、上記絶縁芯線1・・・を接着一体化する接着層4を形
成して得られたものである。また、図4の多芯平行接着
線は、図5に示すような最外層にポリアミド、フェノキ
シなどの熱可塑性樹脂からなる融着層4aが形成された
絶縁芯線1の複数本を平行に引き揃え、融着層4aをな
す熱可塑性樹脂の軟化点以上の熱を加え、ロールで成形
し、隣合う融着層4a間を接着し、上記絶縁芯線1・・・
を接着一体化する接着層4を形成して得られたものであ
る。
【0003】上記絶縁芯線1としては、導体2上にポリ
ウレタン、ポリビニルホルマール、ポリエステル、ポリ
エステルイミド、ポリヒダントイン、ポリアミドイミ
ド、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダントインエス
テル、ポリエステルアミドなどからなる絶縁塗料を塗布
し焼き付けて絶縁層3を形成してなるものが用いられて
いた。
ウレタン、ポリビニルホルマール、ポリエステル、ポリ
エステルイミド、ポリヒダントイン、ポリアミドイミ
ド、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダントインエス
テル、ポリエステルアミドなどからなる絶縁塗料を塗布
し焼き付けて絶縁層3を形成してなるものが用いられて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
多芯平行接着線を用いてコイルを製造するには、図6に
示すように多芯平行接着線5を積層巻きしてコイル6と
していた。このようなコイル6においては、取扱いを容
易にするために多芯平行接着線がばらけないことが望ま
れる。そのためには、多芯平行接着線の隣合う接着層4
間を接着する必要があるが、多芯平行接着線の接着層4
が熱硬化性樹脂から構成されている場合には、多芯平行
接着線に熱を加えることによって隣合う接着層4間を接
着することができず、図7に示すように隣合う接着層4
間に隙間があき、多芯平行接着線がばらけてしまう。ま
た、接着層4が熱可塑性樹脂から構成されている場合に
は、加熱によって隣合う接着層4間を接着できるもの
の、接着層4が軟化し、多芯平行接着線が変形したり、
ばらけたりするといった問題があった。
多芯平行接着線を用いてコイルを製造するには、図6に
示すように多芯平行接着線5を積層巻きしてコイル6と
していた。このようなコイル6においては、取扱いを容
易にするために多芯平行接着線がばらけないことが望ま
れる。そのためには、多芯平行接着線の隣合う接着層4
間を接着する必要があるが、多芯平行接着線の接着層4
が熱硬化性樹脂から構成されている場合には、多芯平行
接着線に熱を加えることによって隣合う接着層4間を接
着することができず、図7に示すように隣合う接着層4
間に隙間があき、多芯平行接着線がばらけてしまう。ま
た、接着層4が熱可塑性樹脂から構成されている場合に
は、加熱によって隣合う接着層4間を接着できるもの
の、接着層4が軟化し、多芯平行接着線が変形したり、
ばらけたりするといった問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、多芯平行接着線が変形したり、ばらけたりすること
がないコイルを得るための多芯平行接着線とその巻回積
層方法を提供することを目的とする。
で、多芯平行接着線が変形したり、ばらけたりすること
がないコイルを得るための多芯平行接着線とその巻回積
層方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の多芯平行
接着線は、複数本の絶縁芯線が平行にかつ一列に束ねら
れ、接着層で接着一体化されてなる多芯平行接着線であ
って、最外層にアルコール可溶性樹脂層が形成されてい
ることを特徴とするものである。
接着線は、複数本の絶縁芯線が平行にかつ一列に束ねら
れ、接着層で接着一体化されてなる多芯平行接着線であ
って、最外層にアルコール可溶性樹脂層が形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の多芯平行接着線の巻回積層
方法は、請求項1記載の多芯平行接着線を、最外層のア
ルコール可溶性樹脂層の表面にアルコールを塗布又は噴
霧しながら積層巻きした後、該多芯平行接着線に熱を加
え前記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶性
樹脂層間を接着することを特徴とする方法である。
方法は、請求項1記載の多芯平行接着線を、最外層のア
ルコール可溶性樹脂層の表面にアルコールを塗布又は噴
霧しながら積層巻きした後、該多芯平行接着線に熱を加
え前記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶性
樹脂層間を接着することを特徴とする方法である。
【0008】請求項3記載の多芯平行接着線の巻回積層
方法は、請求項1記載の多芯平行接着線を積層巻きし、
アルコールを噴霧またはアルコール中に浸漬した後、該
多芯平行接着線に熱を加え前記アルコールを揮散させ、
隣合うアルコール可溶性樹脂層間を接着することを特徴
とする方法である。
方法は、請求項1記載の多芯平行接着線を積層巻きし、
アルコールを噴霧またはアルコール中に浸漬した後、該
多芯平行接着線に熱を加え前記アルコールを揮散させ、
隣合うアルコール可溶性樹脂層間を接着することを特徴
とする方法である。
【0009】請求項4記載のコイルは、請求項2記載の
多芯平行接着線の巻回積層方法により得られたことを特
徴とするものである。
多芯平行接着線の巻回積層方法により得られたことを特
徴とするものである。
【0010】請求項5記載のコイルは、請求項3記載の
多芯平行接着線の巻回積層方法により得られたことを特
徴とするものである。
多芯平行接着線の巻回積層方法により得られたことを特
徴とするものである。
【0011】請求項6記載の多芯平行接着線は、複数本
の絶縁芯線が平行にかつ一列に束ねられ、接着層で接着
一体化されてなる多芯平行接着線であって、最外層に前
記接着層をなす樹脂より低融点の樹脂からなる低融点樹
脂層が形成されていることを特徴とするものである。
の絶縁芯線が平行にかつ一列に束ねられ、接着層で接着
一体化されてなる多芯平行接着線であって、最外層に前
記接着層をなす樹脂より低融点の樹脂からなる低融点樹
脂層が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】請求項7記載の多芯平行接着線の巻回積層
方法は、請求項6記載の多芯平行接着線を積層巻きし、
端末を仮止めした後、該多芯平行接着線に接着層をなす
樹脂の融点以下で、かつ低融点樹脂層をなす低融点の樹
脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹脂層間を接着
することを特徴とする方法である。
方法は、請求項6記載の多芯平行接着線を積層巻きし、
端末を仮止めした後、該多芯平行接着線に接着層をなす
樹脂の融点以下で、かつ低融点樹脂層をなす低融点の樹
脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹脂層間を接着
することを特徴とする方法である。
【0013】請求項8記載のコイルは請求項7記載の多
芯平行接着線の巻回積層方法により得られたことを特徴
とするものである。
芯平行接着線の巻回積層方法により得られたことを特徴
とするものである。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、請求項1記載の多芯平行接着線の
一実施例を示す断面図であり、図1中符号10は、多芯
平行接着線である。この多芯平行接着線10が図3に示
した従来の多芯平行接着線と異なるところは、接着層4
をなす材料として用いる熱硬化性樹脂は従来と同様であ
るが、接着層4をなす材料として用いる熱可塑性樹脂と
して以下に示すものを用いた点およびこの接着層4の外
周表面にアルコール可溶性樹脂層15を形成した点であ
る。
に説明する。図1は、請求項1記載の多芯平行接着線の
一実施例を示す断面図であり、図1中符号10は、多芯
平行接着線である。この多芯平行接着線10が図3に示
した従来の多芯平行接着線と異なるところは、接着層4
をなす材料として用いる熱硬化性樹脂は従来と同様であ
るが、接着層4をなす材料として用いる熱可塑性樹脂と
して以下に示すものを用いた点およびこの接着層4の外
周表面にアルコール可溶性樹脂層15を形成した点であ
る。
【0015】接着層4をなす熱硬化性樹脂としては、ポ
リイミド、ポリウレタン、ポリビニルホルマール、ポリ
エステル、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン、ポ
リアミドイミド、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダ
ントインエステル、ポリエステルアミド等が用いられ
る。
リイミド、ポリウレタン、ポリビニルホルマール、ポリ
エステル、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン、ポ
リアミドイミド、ポリエステルアミドイミド、ポリヒダ
ントインエステル、ポリエステルアミド等が用いられ
る。
【0016】接着層4をなす熱可塑性樹脂としては、ナ
イロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロ
ン11、ナイロン12などのポリアミド、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、芳香族ポリアミド、飽和ポリエステ
ル(PET)、フェノキシ(エポキシ樹脂)、ポリサル
フォン樹脂等が用いられる。上記エチレン−酢酸ビニル
共重合体としては、酢酸ビニルの含有量が10〜40重
量%であるのが好ましい。
イロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロ
ン11、ナイロン12などのポリアミド、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、芳香族ポリアミド、飽和ポリエステ
ル(PET)、フェノキシ(エポキシ樹脂)、ポリサル
フォン樹脂等が用いられる。上記エチレン−酢酸ビニル
共重合体としては、酢酸ビニルの含有量が10〜40重
量%であるのが好ましい。
【0017】アルコール可溶性樹脂層15をなすアルコ
ール可溶性樹脂としては、ブチラール樹脂および共重合
ナイロンの単独、またはこれらの樹脂と他の樹脂との混
合物などが用いられる。上記アルコール可溶性樹脂とし
ては、さらに次のような条件を満たすものであることが
好ましい。すなわち、エチルアルコールに対する溶解性
が所定の値以上であることが必要である。この溶解性の
評価は、アルコール可溶性樹脂を成分とする塗料を金属
板、ガラス板などの基板上に塗布、焼き付けして厚さA
の皮膜を形成する。ついで、この皮膜を基板ごと30℃
の純エチルアルコール中に30分間浸漬した後、取り出
し1分以内に皮膜の厚さBをマイクロメータなどで測定
し、被膜Aと被膜Bの厚さを比較する方法で行われる。
そして、エチルアルコール浸漬後の皮膜の厚さBが、浸
漬前の厚さAの70%以下であることが必要である。浸
漬後の皮膜の厚さBが浸漬前の厚さAの70%を超える
と、アルコールに対する溶解性が不足し、後述するアル
コールを用いて多芯平行接着線の隣合うアルコール可溶
性樹脂層間を接着する際の接着力が低下し、好ましくな
い。
ール可溶性樹脂としては、ブチラール樹脂および共重合
ナイロンの単独、またはこれらの樹脂と他の樹脂との混
合物などが用いられる。上記アルコール可溶性樹脂とし
ては、さらに次のような条件を満たすものであることが
好ましい。すなわち、エチルアルコールに対する溶解性
が所定の値以上であることが必要である。この溶解性の
評価は、アルコール可溶性樹脂を成分とする塗料を金属
板、ガラス板などの基板上に塗布、焼き付けして厚さA
の皮膜を形成する。ついで、この皮膜を基板ごと30℃
の純エチルアルコール中に30分間浸漬した後、取り出
し1分以内に皮膜の厚さBをマイクロメータなどで測定
し、被膜Aと被膜Bの厚さを比較する方法で行われる。
そして、エチルアルコール浸漬後の皮膜の厚さBが、浸
漬前の厚さAの70%以下であることが必要である。浸
漬後の皮膜の厚さBが浸漬前の厚さAの70%を超える
と、アルコールに対する溶解性が不足し、後述するアル
コールを用いて多芯平行接着線の隣合うアルコール可溶
性樹脂層間を接着する際の接着力が低下し、好ましくな
い。
【0018】アルコール可溶性樹脂層15の厚みは、5
〜20μm程度とされる。
〜20μm程度とされる。
【0019】この多芯平行接着線10の製造方法として
は、従来と同様にして複数本の絶縁芯線1・・・を接着一
体化した接着層4まで形成した後、接着層4の外周表面
に上記アルコール可溶性樹脂を塗布した後、ロールで成
形する方法などが用いられる。
は、従来と同様にして複数本の絶縁芯線1・・・を接着一
体化した接着層4まで形成した後、接着層4の外周表面
に上記アルコール可溶性樹脂を塗布した後、ロールで成
形する方法などが用いられる。
【0020】つぎに、このようにして得られた多芯平行
接着線10を用いてコイルを製造する一実施例を説明す
る。まず、多芯平行接着線10を最外層のアルコール可
溶性樹脂層15の表面にアルコールを塗布又は噴霧しな
がら積層巻きする。ついで、多芯平行接着線10に熱を
加え上記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶
性樹脂層15間を接着すると、図2に示すようなコイル
20が得られる。このとき多芯平行接着線10に加える
熱は、アルコールを揮散させる程度の熱とされる。多芯
平行接着線10に加える熱が強すぎると、接着層4が軟
化して、得られるコイルの多芯平行接着線が変形した
り、ばらけてしまう恐れがある。
接着線10を用いてコイルを製造する一実施例を説明す
る。まず、多芯平行接着線10を最外層のアルコール可
溶性樹脂層15の表面にアルコールを塗布又は噴霧しな
がら積層巻きする。ついで、多芯平行接着線10に熱を
加え上記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶
性樹脂層15間を接着すると、図2に示すようなコイル
20が得られる。このとき多芯平行接着線10に加える
熱は、アルコールを揮散させる程度の熱とされる。多芯
平行接着線10に加える熱が強すぎると、接着層4が軟
化して、得られるコイルの多芯平行接着線が変形した
り、ばらけてしまう恐れがある。
【0021】また、多芯平行接着線10を用いてコイル
を製造するその他の実施例としては、まず、多芯平行接
着線10を積層巻きし、この多芯平行接着線10をアル
コール中に短時間浸漬または多芯平行接着線10にアル
コールを噴霧する。ついで、多芯平行接着線10に熱を
加え上記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶
性樹脂層15間を接着すると、図2に示すようなコイル
20が得られる。このとき多芯平行接着線10に加える
熱は、上述の方法と同程度とされる。
を製造するその他の実施例としては、まず、多芯平行接
着線10を積層巻きし、この多芯平行接着線10をアル
コール中に短時間浸漬または多芯平行接着線10にアル
コールを噴霧する。ついで、多芯平行接着線10に熱を
加え上記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶
性樹脂層15間を接着すると、図2に示すようなコイル
20が得られる。このとき多芯平行接着線10に加える
熱は、上述の方法と同程度とされる。
【0022】実施例の多芯平行接着線10は、最外層に
アルコール可溶性樹脂層15を形成したことにより、こ
れを積層巻きしてコイルを製造する際に、アルコールを
塗布又は噴霧またはアルコール中に浸漬した後、熱を加
えて上記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶
性樹脂層15間を接着すると、多芯平行接着線10には
アルコールを揮散させる程度の熱しかかからないため、
接着層4が軟化することを防止できる。従って、得られ
たコイル20は、隣合うアルコール可溶性樹脂層15間
が接着し、かつ接着層4が強固に接着したものとなり、
多芯平行接着線10が変形したり、ばらけることがな
く、取扱いが容易であるという利点がある。
アルコール可溶性樹脂層15を形成したことにより、こ
れを積層巻きしてコイルを製造する際に、アルコールを
塗布又は噴霧またはアルコール中に浸漬した後、熱を加
えて上記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール可溶
性樹脂層15間を接着すると、多芯平行接着線10には
アルコールを揮散させる程度の熱しかかからないため、
接着層4が軟化することを防止できる。従って、得られ
たコイル20は、隣合うアルコール可溶性樹脂層15間
が接着し、かつ接着層4が強固に接着したものとなり、
多芯平行接着線10が変形したり、ばらけることがな
く、取扱いが容易であるという利点がある。
【0023】つぎに、請求項6記載の多芯平行接着線の
実施例について図1を用いて説明する。図1中符号30
は、多芯平行接着線である。この多芯平行接着線30
が、上記多芯平行接着線10と異なるところは、多芯平
行接着線10が接着層4の外周表面にアルコール可溶性
樹脂層15を形成したのに対し、接着層4の外周表面に
アルコール可溶性樹脂層15を形成することなく、接着
層4の外周表面に接着層4をなす樹脂より低融点の樹脂
からなる低融点樹脂層35を形成した点である。
実施例について図1を用いて説明する。図1中符号30
は、多芯平行接着線である。この多芯平行接着線30
が、上記多芯平行接着線10と異なるところは、多芯平
行接着線10が接着層4の外周表面にアルコール可溶性
樹脂層15を形成したのに対し、接着層4の外周表面に
アルコール可溶性樹脂層15を形成することなく、接着
層4の外周表面に接着層4をなす樹脂より低融点の樹脂
からなる低融点樹脂層35を形成した点である。
【0024】上記低融点樹脂層35をなす低融点の樹脂
(以下、低融点樹脂と略記する。)としては、接着層4
をなす樹脂より低融点であり、後述する多芯平行接着線
30の隣合う低融点樹脂層35間を接着層をなす樹脂の
融点以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱により接着
する際に、接着可能なものであれば特に限定されず、例
えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、
ポリエステル、ポリアミド、ポリサルフォン等の単独、
またはこれらの混合物等が挙げられる。
(以下、低融点樹脂と略記する。)としては、接着層4
をなす樹脂より低融点であり、後述する多芯平行接着線
30の隣合う低融点樹脂層35間を接着層をなす樹脂の
融点以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱により接着
する際に、接着可能なものであれば特に限定されず、例
えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、
ポリエステル、ポリアミド、ポリサルフォン等の単独、
またはこれらの混合物等が挙げられる。
【0025】また、低融点樹脂としては、融点が接着層
4をなす樹脂の融点より10℃以上低いことが好まし
い。低融点樹脂の融点が、接着層4をなす樹脂の融点よ
り10℃以上低くないと、接着層4をなす樹脂と低融点
樹脂との融点差が小さく、後述する多芯平行接着線30
の隣合う低融点樹脂層35間を接着層4をなす樹脂の融
点以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱により接着す
る際に、接着層4が軟化してしまい、得られるコイルの
多芯平行接着線が変形したり、ばらけてしまう恐れがあ
る。
4をなす樹脂の融点より10℃以上低いことが好まし
い。低融点樹脂の融点が、接着層4をなす樹脂の融点よ
り10℃以上低くないと、接着層4をなす樹脂と低融点
樹脂との融点差が小さく、後述する多芯平行接着線30
の隣合う低融点樹脂層35間を接着層4をなす樹脂の融
点以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱により接着す
る際に、接着層4が軟化してしまい、得られるコイルの
多芯平行接着線が変形したり、ばらけてしまう恐れがあ
る。
【0026】低融点樹脂層35の厚みは、5〜20μm
程度とされる。
程度とされる。
【0027】この多芯平行接着線30の製造方法として
は、上記多芯平行接着線10と同様の方法が用いられ
る。
は、上記多芯平行接着線10と同様の方法が用いられ
る。
【0028】次に、このようにして得られた多芯平行接
着線30を用いてコイルを製造する一実施例を説明す
る。まず、多芯平行接着線30を積層巻きし、端末を仮
止めする。ついで、この多芯平行接着線30に接着層4
をなす樹脂の融点以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の
熱を加えて隣合う低融点樹脂層35間を接着すると、図
2に示すようなコイル40が得られる。ここで多芯平行
接着線30に加える熱が接着層4をなす樹脂の融点以上
であると、接着層4が軟化してしまい、得られるコイル
の多芯平行接着線が変形したり、ばらけてしまう恐れが
ある。また、低融点樹脂の融点以下では、隣合う低融点
樹脂層35間を良好に接着することができない。
着線30を用いてコイルを製造する一実施例を説明す
る。まず、多芯平行接着線30を積層巻きし、端末を仮
止めする。ついで、この多芯平行接着線30に接着層4
をなす樹脂の融点以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の
熱を加えて隣合う低融点樹脂層35間を接着すると、図
2に示すようなコイル40が得られる。ここで多芯平行
接着線30に加える熱が接着層4をなす樹脂の融点以上
であると、接着層4が軟化してしまい、得られるコイル
の多芯平行接着線が変形したり、ばらけてしまう恐れが
ある。また、低融点樹脂の融点以下では、隣合う低融点
樹脂層35間を良好に接着することができない。
【0029】実施例の多芯平行接着線30は、最外層に
低融点樹脂層35を形成したことより、これを積層巻き
してコイルを製造する際に、端末を仮止めした後、多芯
平行接着線30に接着層4をなす樹脂の融点以下で、か
つ低融点樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹脂
層35間を接着すると、多芯平行接着線10には低融点
樹脂層35を軟化させる程度の熱しかかからないため、
接着層4が軟化することを防止できる。従って、得られ
たコイル40は、隣合う低融点樹脂層35間が接着し、
かつ接着層4が強固に接着したものとなり、上記コイル
20と同様の作用効果を奏するものとなる。
低融点樹脂層35を形成したことより、これを積層巻き
してコイルを製造する際に、端末を仮止めした後、多芯
平行接着線30に接着層4をなす樹脂の融点以下で、か
つ低融点樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹脂
層35間を接着すると、多芯平行接着線10には低融点
樹脂層35を軟化させる程度の熱しかかからないため、
接着層4が軟化することを防止できる。従って、得られ
たコイル40は、隣合う低融点樹脂層35間が接着し、
かつ接着層4が強固に接着したものとなり、上記コイル
20と同様の作用効果を奏するものとなる。
【0030】(実施例1)まず、外径200μmの導体
2上にポリウレタンを塗布、焼き付けして、厚さ20μ
mの絶縁層3が形成された絶縁芯線1を作製した。つい
で、絶縁芯線1の10本を平行かつ密に引き揃えた後、
これら絶縁芯線1・・・にポリウレタンワニスをフェルト
で塗布、加熱硬化させ、絶縁芯線1・・・を接着一体化す
る接着層4を形成した。ついで、この接着層4の外周表
面にアルコール可溶性樹脂からなるワニスとしてTCV
U3(商品名;東特塗料株式会社製)を塗布後、これを
連続的にオーブン内に入れワニスを乾燥させ、厚さ10
μmのアルコール可溶性樹脂層15を形成し、図1に示
すような多芯平行接着線10を得た。
2上にポリウレタンを塗布、焼き付けして、厚さ20μ
mの絶縁層3が形成された絶縁芯線1を作製した。つい
で、絶縁芯線1の10本を平行かつ密に引き揃えた後、
これら絶縁芯線1・・・にポリウレタンワニスをフェルト
で塗布、加熱硬化させ、絶縁芯線1・・・を接着一体化す
る接着層4を形成した。ついで、この接着層4の外周表
面にアルコール可溶性樹脂からなるワニスとしてTCV
U3(商品名;東特塗料株式会社製)を塗布後、これを
連続的にオーブン内に入れワニスを乾燥させ、厚さ10
μmのアルコール可溶性樹脂層15を形成し、図1に示
すような多芯平行接着線10を得た。
【0031】(実施例2)アルコール可溶性樹脂からな
るワニスとしてTCVU2(商品名;東特塗料株式会社
製)を用いた以外は実施例1と同様にして多芯平行接着
線10を得た。
るワニスとしてTCVU2(商品名;東特塗料株式会社
製)を用いた以外は実施例1と同様にして多芯平行接着
線10を得た。
【0032】(実施例3)実施例1で作製したものと同
様の絶縁芯線1の10本を平行かつ密に引き揃えた後、
これら絶縁芯線1・・・にポリウレタンワニスをフェルト
で塗布、加熱硬化させ、絶縁芯線1・・・を接着一体化す
る接着層4を形成した。ついで、接着層4の外周表面に
低融点樹脂として融点が約240℃であるポリサルフォ
ンからなる塗料を塗布後、これを連続的にオーブン内に
入れ塗料を乾燥させ、厚さ10μmの低融点樹脂層35
を形成し、図1に示すような多芯平行接着線40を得
た。
様の絶縁芯線1の10本を平行かつ密に引き揃えた後、
これら絶縁芯線1・・・にポリウレタンワニスをフェルト
で塗布、加熱硬化させ、絶縁芯線1・・・を接着一体化す
る接着層4を形成した。ついで、接着層4の外周表面に
低融点樹脂として融点が約240℃であるポリサルフォ
ンからなる塗料を塗布後、これを連続的にオーブン内に
入れ塗料を乾燥させ、厚さ10μmの低融点樹脂層35
を形成し、図1に示すような多芯平行接着線40を得
た。
【0033】(実施例4)低融点樹脂として融点が約9
0℃であるブチラール樹脂からなる塗料を用いた以外は
実施例3と同様にして多芯平行接着線40を得た。
0℃であるブチラール樹脂からなる塗料を用いた以外は
実施例3と同様にして多芯平行接着線40を得た。
【0034】(実施例5)実施例1で作製したものと同
様の絶縁芯線1の10本を平行かつ密に引き揃えた後、
これら絶縁芯線1・・・にポリサルフォンを主成分とする
塗料を塗布、焼き付けし、絶縁芯線1・・・を接着一体化
する接着層4を形成した。ついで、接着層4の外周表面
に低融点樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有量22重量%)からなる塗料を塗布後、こ
れを連続的にオーブン内に入れ塗料を乾燥させ、厚さ1
0μmの低融点樹脂層35を形成し、図1に示すような
多芯平行接着線40を得た。
様の絶縁芯線1の10本を平行かつ密に引き揃えた後、
これら絶縁芯線1・・・にポリサルフォンを主成分とする
塗料を塗布、焼き付けし、絶縁芯線1・・・を接着一体化
する接着層4を形成した。ついで、接着層4の外周表面
に低融点樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有量22重量%)からなる塗料を塗布後、こ
れを連続的にオーブン内に入れ塗料を乾燥させ、厚さ1
0μmの低融点樹脂層35を形成し、図1に示すような
多芯平行接着線40を得た。
【0035】(比較例1)接着層4の外周表面にアルコ
ール可溶性樹脂層15を形成しない以外は実施例1と同
様にして多芯平行接着線を得た。
ール可溶性樹脂層15を形成しない以外は実施例1と同
様にして多芯平行接着線を得た。
【0036】(比較例2)実施例1で作製したものと同
様の絶縁芯線1の外周表面に厚さ15μmの融点約18
0℃のポリアミドからなる融着層を形成した。ついで、
このような融着層を有する絶縁芯線の10本を平行かつ
密に引き揃えた後、これを連続的にオーブン内に入れ、
融着層をなすポリアミドの融点以上の熱を加え融着層を
溶融させた後、加圧ロールで成形し、隣合う融着層間を
接着し、図4に示すような多芯平行接着線を得た。
様の絶縁芯線1の外周表面に厚さ15μmの融点約18
0℃のポリアミドからなる融着層を形成した。ついで、
このような融着層を有する絶縁芯線の10本を平行かつ
密に引き揃えた後、これを連続的にオーブン内に入れ、
融着層をなすポリアミドの融点以上の熱を加え融着層を
溶融させた後、加圧ロールで成形し、隣合う融着層間を
接着し、図4に示すような多芯平行接着線を得た。
【0037】次に、実施例1、2、比較例1および2の
多芯平行接着線を、それぞれ積層巻きした。ついで、積
層巻きした多芯平行接着線をそれぞれ雰囲気温度100
℃のオーブン内に入れ30分間放置した後、取り出し、
層間の融着性を調べた。その結果を下記表1に示す。ま
た、積層巻きした多芯平行接着線をエチルアルコール中
に5秒間浸漬後取り出し、ついで、雰囲気温度80℃の
オーブン内に入れ30分間放置した後取り出し、層間の
融着性を調べた。その結果を下記表1に示す。
多芯平行接着線を、それぞれ積層巻きした。ついで、積
層巻きした多芯平行接着線をそれぞれ雰囲気温度100
℃のオーブン内に入れ30分間放置した後、取り出し、
層間の融着性を調べた。その結果を下記表1に示す。ま
た、積層巻きした多芯平行接着線をエチルアルコール中
に5秒間浸漬後取り出し、ついで、雰囲気温度80℃の
オーブン内に入れ30分間放置した後取り出し、層間の
融着性を調べた。その結果を下記表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1中の層間融着性の評価は、×は層間が
融着せず融着が不良であることを表し、○は層間が融着
し融着が良好であることを表す。
融着せず融着が不良であることを表し、○は層間が融着
し融着が良好であることを表す。
【0040】表1に示した結果から明らかなように最外
層にアルコール可溶性樹脂層が形成された実施例1およ
び2の多芯平行接着線を積層巻きしたものは、層間の接
着が良好で、多芯平行接着線がばらけることを防止可能
であることが分る。
層にアルコール可溶性樹脂層が形成された実施例1およ
び2の多芯平行接着線を積層巻きしたものは、層間の接
着が良好で、多芯平行接着線がばらけることを防止可能
であることが分る。
【0041】次に、実施例3、4、5、比較例1および
2の多芯平行接着線を、それぞれ積層巻きした。この
後、積層巻きした多芯平行接着線をそれぞれ雰囲気温度
100℃、130℃、200℃、260℃のオーブン内
に入れ30分間放置した後取り出し、層間の融着性を調
べた。その結果を下記表2に示す。
2の多芯平行接着線を、それぞれ積層巻きした。この
後、積層巻きした多芯平行接着線をそれぞれ雰囲気温度
100℃、130℃、200℃、260℃のオーブン内
に入れ30分間放置した後取り出し、層間の融着性を調
べた。その結果を下記表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2中の層間融着性の評価は、×は層間が
融着せず融着が不良であることを表し、○は層間が融着
し融着が良好であることを表す。また、変形、ばらけの
評価は、有は多芯平行接着線に変形、バラケが生じて不
良であることを表し、無は多芯平行接着線に変形、バラ
ケが生じておらず良好であることを表す。
融着せず融着が不良であることを表し、○は層間が融着
し融着が良好であることを表す。また、変形、ばらけの
評価は、有は多芯平行接着線に変形、バラケが生じて不
良であることを表し、無は多芯平行接着線に変形、バラ
ケが生じておらず良好であることを表す。
【0044】表2に示した結果から明らかなように最外
層に低融点樹脂層が形成された実施例3〜5の多芯平行
接着線を積層巻きし、これに接着層をなす樹脂の融点以
下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱を加えたものは、
層間の接着が良好で、多芯平行接着線の変形やばらけが
ないことが分る。
層に低融点樹脂層が形成された実施例3〜5の多芯平行
接着線を積層巻きし、これに接着層をなす樹脂の融点以
下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱を加えたものは、
層間の接着が良好で、多芯平行接着線の変形やばらけが
ないことが分る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の多芯
平行接着線は、最外層にアルコール可溶性樹脂層が形成
されたものであるので、これを積層巻きしてコイルを製
造する際に、アルコールを塗布又は噴霧またはアルコー
ル中に浸漬した後、熱を加えて上記アルコールを揮散さ
せ、隣合うアルコール可溶性樹脂層15間を接着する
と、上記多芯平行接着線にはアルコールを揮散させる程
度の熱しかかからないため、接着層が軟化することを防
止できる。従って、得られたコイルは、隣合うアルコー
ル可溶性樹脂層間が接着し、かつ接着層が強固に接着し
たものとなり、多芯平行接着線が変形したり、ばらける
ことがなく、取扱いが容易であるという利点がある。
平行接着線は、最外層にアルコール可溶性樹脂層が形成
されたものであるので、これを積層巻きしてコイルを製
造する際に、アルコールを塗布又は噴霧またはアルコー
ル中に浸漬した後、熱を加えて上記アルコールを揮散さ
せ、隣合うアルコール可溶性樹脂層15間を接着する
と、上記多芯平行接着線にはアルコールを揮散させる程
度の熱しかかからないため、接着層が軟化することを防
止できる。従って、得られたコイルは、隣合うアルコー
ル可溶性樹脂層間が接着し、かつ接着層が強固に接着し
たものとなり、多芯平行接着線が変形したり、ばらける
ことがなく、取扱いが容易であるという利点がある。
【0046】また、請求項6記載の多芯平行接着線は、
最外層に低融点樹脂層が形成されたものであるので、こ
れを積層巻きしてコイルを製造する際に、端末を仮止め
した後、上記多芯平行接着線に接着層をなす樹脂の融点
以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う
低融点樹脂層間を接着すると、多芯平行接着線には低融
点樹脂層を軟化させる程度の熱しかかからないため、接
着層が軟化することを防止できる。従って、得られたコ
イルは、隣合う低融点樹脂層間が接着しており、かつ接
着層が強固に接着し、かつ上記コイルと同様の作用効果
を奏するものとなる。
最外層に低融点樹脂層が形成されたものであるので、こ
れを積層巻きしてコイルを製造する際に、端末を仮止め
した後、上記多芯平行接着線に接着層をなす樹脂の融点
以下で、かつ低融点樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う
低融点樹脂層間を接着すると、多芯平行接着線には低融
点樹脂層を軟化させる程度の熱しかかからないため、接
着層が軟化することを防止できる。従って、得られたコ
イルは、隣合う低融点樹脂層間が接着しており、かつ接
着層が強固に接着し、かつ上記コイルと同様の作用効果
を奏するものとなる。
【図1】 本発明の多芯平行接着線の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】 本発明のコイルの実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図3】 従来の多芯平行接着線の一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】 従来の多芯平行接着線のその他の例を示す断
面図である。
面図である。
【図5】 図4の多芯平行接着線に用いる融着層を形成
した絶縁芯線の一例を示す断面図である。
した絶縁芯線の一例を示す断面図である。
【図6】 従来のコイルの一例を示す平面図である。
【図7】 図6のコイルのI−I線矢視方向から見た断
面図である。
面図である。
1・・・絶縁芯線、4・・・接着層、10・・・多芯平行接着
線、15・・・アルコール可溶性樹脂層、20・・・コイル、
30・・・多芯平行接着線、35・・・低融点樹脂層、40・・
・コイル。
線、15・・・アルコール可溶性樹脂層、20・・・コイル、
30・・・多芯平行接着線、35・・・低融点樹脂層、40・・
・コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤本 武仁 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 門脇 昭秀 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (8)
- 【請求項1】 複数本の絶縁芯線が平行にかつ一列に束
ねられ、接着層で接着一体化されてなる多芯平行接着線
であって、最外層にアルコール可溶性樹脂層が形成され
ていることを特徴とする多芯平行接着線。 - 【請求項2】 請求項1記載の多芯平行接着線を、最外
層のアルコール可溶性樹脂層の表面にアルコールを塗布
又は噴霧しながら積層巻きした後、該多芯平行接着線に
熱を加え前記アルコールを揮散させ、隣合うアルコール
可溶性樹脂層間を接着することを特徴とする多芯平行接
着線の巻回積層方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の多芯平行接着線を積層巻
きし、アルコールを噴霧またはアルコール中に浸漬した
後、該多芯平行接着線に熱を加え前記アルコールを揮散
させ、隣合うアルコール可溶性樹脂層間を接着すること
を特徴とする多芯平行接着線の巻回積層方法。 - 【請求項4】 請求項2記載の多芯平行接着線の巻回積
層方法により得られたコイル。 - 【請求項5】 請求項3記載の多芯平行接着線の巻回積
層方法により得られたコイル。 - 【請求項6】 複数本の絶縁芯線が平行にかつ一列に束
ねられ、接着層で接着一体化されてなる多芯平行接着線
であって、最外層に前記接着層をなす樹脂より低融点の
樹脂からなる低融点樹脂層が形成されていることを特徴
とする多芯平行接着線。 - 【請求項7】 請求項6記載の多芯平行接着線を積層巻
きし、端末を仮止めした後、該多芯平行接着線に接着層
をなす樹脂の融点以下で、かつ低融点樹脂層をなす低融
点の樹脂の融点以上の熱を加えて隣合う低融点樹脂層間
を接着することを特徴とする多芯平行接着線の巻回積層
方法。 - 【請求項8】 請求項7記載の多芯平行接着線の積層方
法により得られたコイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7482793A JPH06290647A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびにこれにより得られたコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7482793A JPH06290647A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびにこれにより得られたコイル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06290647A true JPH06290647A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13558552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7482793A Pending JPH06290647A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 多芯平行接着線とその巻回積層方法ならびにこれにより得られたコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06290647A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004144666A (ja) * | 2002-10-25 | 2004-05-20 | Sumiden Electronics Kk | 回転検出センサ |
| KR100481948B1 (ko) * | 2002-07-13 | 2005-04-13 | 디피씨(주) | 트랜스포머의 코일유닛 제조방법 |
| CN115132406A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-09-30 | 百通赫思曼工业(苏州)有限公司 | 一种耐高温氟塑料绝缘聚酰亚胺护套排线及其生产方法 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP7482793A patent/JPH06290647A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100481948B1 (ko) * | 2002-07-13 | 2005-04-13 | 디피씨(주) | 트랜스포머의 코일유닛 제조방법 |
| JP2004144666A (ja) * | 2002-10-25 | 2004-05-20 | Sumiden Electronics Kk | 回転検出センサ |
| CN115132406A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-09-30 | 百通赫思曼工业(苏州)有限公司 | 一种耐高温氟塑料绝缘聚酰亚胺护套排线及其生产方法 |
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