JPH0631241B2 - フルオレン化合物の製造法 - Google Patents

フルオレン化合物の製造法

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JPH0631241B2
JPH0631241B2 JP63012265A JP1226588A JPH0631241B2 JP H0631241 B2 JPH0631241 B2 JP H0631241B2 JP 63012265 A JP63012265 A JP 63012265A JP 1226588 A JP1226588 A JP 1226588A JP H0631241 B2 JPH0631241 B2 JP H0631241B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は感圧記録紙および感熱記録紙の電子供与性発色
剤として有用なフルオレン化合物の製造法に関する。更
に詳細には、本発明は次の一般式(I)で示されるラク
トン化合物を、 無水ハロゲン化アルミニウムと、 尿素、N−メチルピロリドン、ホルムアミド、ジメチ
ルホルムアミド、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウムの単
独あるいはこれらの2種以上の混合物から選ばれるカル
ボニル化合物、該カルボニル化合物は無水ハロゲン化ア
ルミニウムに対し0.1〜0.5モル比の量、 との混合物を以て一般式(II)で示されるフルオレン化合
物を製造するさいに、水、無機塩水化物、金属水酸化物
あるいはこれらの2種以上の混合物から選ばれる水酸基
を有する化合物を添加するものであって、その添加量は
無水ハロゲン化アルミニウムに対して、水は1/150〜1/2
モル比、無機塩水化物はその有する水分子のモル数計算
で1/150〜1/2モル比、金属水酸化物はその有する水酸基
の数1個につき1モルと換算して1/150〜1モル比使用
することを特徴とする一般式(II)で示されるフルオレン
化合物の製造法に関する。
(式中R1,R2およびR3は水素原子、アルキルアミノ基、
ジアルキルアミノ基、ピロリジノ基またはピペリジノ基
を示し、XおよびYは炭素原子または窒素原子を示し、
それらは如何なる組み合せであってもよい。ただしR1
R2は同時に水素原子を示すことはないものとする。) 一般式(II)で示されるフルオレン化合物それ自身は無色
あるいは淡色の結晶であるが、酸性物質と反応すると褐
色、緑青色あるいは緑色に発色する性質を有し、かつそ
の発色像は700〜1000nmの近赤外光線を吸収する性質
を有するものである。したがって一般式(II)で示される
フルオレン化合物を電子供与性発色剤として用いる感圧
記録紙や感熱記録紙は近赤外光線を用いるOCRでの読
み取りを可能ならしめるものである。
従来の技術及び当該発明が解決しょうとする問題点 本願発明者らは一般式(II)で示されるフルオレン化合物
の製造法として先に一般式(I)で示されるラクトン化合
物を無水ハロゲン化アルミニウムとカルボニル化合物の
混合物を以て分子内閉環させる方法を提供している(特
開昭61-22076号)が、この方法において反応に約20時
間を要し、且つ反応中に脱アルキルが起り製品の品質が
低下する。
発明の構成 本願発明者らは反応時間を短縮し、脱アルキルを減少す
る製造法を鋭意研究した結果無水ハロゲン化アルミニウ
ムとカルボニル化合物の混合物に水酸基を有する化合物
を添加することにより、反応時間が大幅に短縮でき、且
つ脱アルキルも大幅に減少できることを発見し本発明を
完成した。
無水ハロゲン化アルミニウムとしては、無水塩化アルミ
ニウムまたは/および無水臭化アルミニウムが用いら
れ、ラクトン化合物に対して10モル比以上用いること
が好ましい。10モル比より少量では反応混合物の粘度
が高くなり、攪拌が困難になる。使用量の上限は特に制
限はないが、価格面から20〜30モル比が好ましい。
カルボニル化合物としては、尿素誘導体、アミド化合
物、カルボン酸アルカリ塩等が使用できるが、特に尿
素、N−メチルピロリドン、ホルムアミド、ジメチルホ
ルムアミド、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウムが好適に
用いられる。これらのカルボニル化合物は単独で用いて
も2種以上混合して用いても良い。使用量は無水ハロゲ
ン化アルミニウムに対し0.1〜0.5モル比が好ましい。
水酸基を有する化合物として水、無機塩水化物、金属水
酸化物等が使用でき、これらは単独で用いても2種以上
混合して用いても良い。無機塩水化物としては、特に反
応を阻害しない限りどの様なものでも使用可能である
が、例えば塩化アルミニウム水化物、臭化アルミニウム
水化物等の様なハロゲン化アルミニウム水化物が好適に
用いられる。金属水酸化物としては、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化
鉄、水酸化銅等が用いられる。しかしながら、金属水酸
化物は上記の例に限定されるものではなく、反応を阻害
しない限り、広い類緑化合物でも用いる事ができる。
これら水酸基を有する化合物の使用量は、化合物の種類
によって異なる。水酸基を有する化合物が水である場
合、使用量は無水ハロゲン化アルミニウムに対して1/15
0〜1/2モル比、好ましくは1/60〜1/3モル比である。水
酸基を有する化合物が無機塩水化物である場合、使用量
は無機塩水化物が有する水分子のモル数計算で、無水ハ
ロゲン化アルミニウムに対して1/150〜1/2モル比、好ま
しくは1/60〜1/3モル比である。水酸基を有する化合物
が金属水酸化物である場合、使用量は金属水酸化物が有
する水酸基の数1個につき1モルと換算して、無水ハロ
ゲン化アルミニウムに対して1/150〜1モル比、好まし
くは1/60〜1/2モル比である。各化合物の下限値より少
量では添加効果が実質的に見られず、上限値より多量で
は生成物収率が悪くなる傾向がある。
反応温度は70〜200℃、好ましくは90〜150℃
である。尚、本反応ではロイコ体が一部生成するため、
反応中に酸素あるいは空気を適度に導入すること、ある
いは反応後酸化処理することが好ましい。
以下、実施例により本発明の製造方法を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素と15
部の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に104部の
3,3−ビス(パラジメチルアミノフエニル)−6−ジメ
チルアミノフタリドを添加し、140〜145℃で5時
間反応させる。次いで反応物を氷水10に排出後35
%過酸化水素24.3部を加え1時間攪拌する。析出物を
取し、2000部の熱トルエンで抽出する。トルエン溶
液を希カセイソーダ水溶液と温水で順次洗浄後活性炭1
0部を加え還流加熱後過、トルエン1500部を留去
し冷却取するとm.p.240〜245℃の3,6−ビス
(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6′
−ジメチルアミノフタリド85部(理論収率82.1%)を
得た。
実施例2 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素と
8.8部の24%塩化アルミニウム水溶液の融解混合物に
104部の3,3−ビス(パラジメチルアミノフエニル)
−6−ジメチルアミノフタリドを添加し、140〜14
5℃で5時間反応させる。次いで反応物を実施例1と同
様の操作で処理する。m.p.240〜245℃の3,6−ビ
ス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−
6′−ジメチルアミノフタリド83.5部(理論収率80.7
%)を得た。
実施例3 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素と
5部の水の融解混合物に104部の3,3−ビス(パラジ
メチルアミノフエニル)−6−ジメチルアミノフタリド
を添加し140〜145℃で5時間反応させる。次いで
反応物を実施例1と同様の操作で処理するとm.p.240
〜245℃の3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン
スピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリド82.0
部(理論収率79.2%)を得た。
実施例4 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 950部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素と5
0部の水酸化アルミニウムの融解混合物に104部の3,
3−ビス(パラジメチルアミノフエニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリドを添加し、140〜145℃で9時間
反応させる。次いで反応物を実施例1と同様の操作で処
理するとm.p.240〜245℃の3,6−ビス(ジメチル
アミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6−′−ジメチ
ルアミノフタリド82.9部(理論収率80.1%)を得た。
比較例 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素の
融解混合物に104部の3,3−ビス(パラジメチルアミ
ノフエニル)−6−ジメチルアミノフタリドを添加し、
140〜145℃で24時間反応させる。次いで、反応
物を実施例1と同様の操作で処理するとm.p.235〜2
40℃の3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピ
ロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリド84.3部
(論理収率81.4%)を得た。上記実施例1〜4及び比較
例を下記表Iにまとめた。
実施例5 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 500部の無水塩化アルミと75部の尿素と15部の塩
化アルミニウム6水塩の融解混合物に104部の3,3−
ビス(パラジメチルアミノフエニル)−6−ジメチルア
ミノフタリドを添加し、140〜145℃で8時間反応
させる。次いで反応物を実施例1と同様の操作で処理す
るとm.p.238〜240℃の3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミ
ノフタリド68.3部(理論収率66.0%)を得た。
実施例6 3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 800部の無水塩化アルミニウムと120部の尿素と1
2部の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に120部
の3−パラジメチルアミノフエニル−3−パラジエチル
アミノフエニル−6−ジメチルアミノフタリドを添加
し、140〜145℃にて6時間反応させる。次いで反
応物を実施例1と同様の操作で処理すると、m.p.230
〜235℃の3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノ
フルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフ
タリド77.2部(理論収率64.8%)を得た。
実施例7 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジエチルアミノフタリドの製造 750部の無水塩化アルミニウムと112.5部の尿素と1
2部の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に104部
の3,3−ビス(パラジエチルアミノフエニル)−6−ジ
エチルアミノフタリドを添加し、140〜145℃にて
7時間反応させる。次いで反応物を実施例1と同様の操
作で処理すると、m.p.205〜210℃の3,6−ビス
(ジエチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6′
−ジエチルアミノフタリド65部(理論社率62.7%)を
得た。
実施例8 3−ジメチルアミノ−6−ジブチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 800部の無水塩化アルミニウムと120部の尿素と3
6部の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に125部
の3−パラジメチルアミノフエニル−3−パラジブチル
アミノフエニル−6−ジメチルアミノフタリドを添加
し、135〜140℃にて4時間反応させる。次いで反
応物を実施例1と同様の操作で処理すると、m.p.145
〜150℃の3−ジメチルアミノ−6−ジブチルアミノ
フルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフ
タリド84.6部(理論収率68.0%)を得た。
実施例9 3−ジメチルアミノ−6−ピロリジノフルオレンスピロ
(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素と
24部の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に110
部の3−パラジメチルアミノフエニル−3−パラピロリ
ジノフエニル−6−ジメチルアミノフタリドを添加し、
135〜140℃にて4時間反応させる。次いで反応物
を実施例1と同様の操作で処理すると、m.p.275〜2
80℃の3−ジメチルアミノ−6−ピロリジノフルオレ
ンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリド44.
1部(理論収率40.2%)を得た。
実施例10 3−ジメチルアミノ−6−ピペリジノフルオレンスピロ
(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミニウムと150部の尿素と
24部の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に114
部の3−アラジメチルアミノフエニル−3−パラピペリ
ジノフエニル−6−ジメチルアミノフタリドを添加し、
135〜140℃にて4時間反応させる。次いで、反応
物を実施例1と同様の操作で処理すると、m.p.225〜
230℃の3−ジメチルアミノ−6−ピペリジノフルオ
レンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリド5
3.5部(理論収率47.1%)を得た。
実施例11 3,6−ビス(ジブチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミと150部の尿素と20部
の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に145部の3,
3−ビス(パラジブチルアミノフエニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリドを添加し、140〜145℃で6時間
反応させる。次いで反応物を実施例1と同様の操作で処
理するとm.p.151〜154℃の3,6−ビス(ジブチル
アミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチル
アミノフタリドを得た。
実施例12 3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3′)−6′−ジブチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミと150部の尿素と15部
の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に145部の3
−パラジブチルアミノフエニル−3−パラジメチルアミ
ノフエニル−6−ジブチルアミノフタリドを添加し、1
40〜145℃で7時間反応させる。次いで反応物を実
施例1と同様の操作で処理するとm.p.144〜147℃
の3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオレン
スピロ(9,3′)−6′−ジブチルアミノフタリドを得
た。
実施例13 3,6−ビス(ジブチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジブチルアミノフタリドの製造 1000部の無水塩化アルミと150部の尿素と20部
の塩化アルミニウム6水塩の融解混合物に165部の3,
3−ビス(パラジブチルアミノフエニル)−6−ジブチ
ルアミノフタリドを添加し、140〜145℃で8時間
反応させる。次いで反応物を実施例1と同様の操作で処
理するとm.p.111〜113℃の3,6−ビス(ジブチル
アミノフルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジブチルア
ミノフタリドを得た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)で示されるラクトン化合物
    を、 無水ハロゲン化アルミニウムと、 尿素、N−メチルピロリドン、ホルムアミド、ジメチ
    ルホルムアミド、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウムの単
    独あるいはこれらの2種以上の混合物から選ばれるカル
    ボニル化合物、該カルボニル化合物は無水ハロゲン化ア
    ルミニウムに対し0.1〜0.5モル比の量、 との混合物を以て一般式(II)で示されるフルオレン化合
    物を製造するさいに、水、無機塩水化物、金属水酸化物
    あるいはこれらの2種以上の混合物から選ばれる水酸基
    を有する化合物を添加するものであって、その添加量は
    無水ハロゲン化アルミニウムに対して、水は1/150〜1/2
    モル比、無機塩水化物はその有する水分子のモル数計算
    で1/150〜1/2モル比、金属水酸化物はその有する水酸基
    の数1個につき1モルと換算して1/150〜1モル比使用
    することを特徴とする一般式(II)で示されるフルオレ
    ン化合物の製造法、 式中、R,RおよびRは水素原子、アルキルアミ
    ノ基、ジアルキルアミノ基、ピロリジノ基またはピペリ
    ジノ基を示し、XおよびYは炭素原子または窒素原子を
    示し、それらは如何なる組み合わせであってもよい、た
    だしRとRは同時に水素原子を示すことはないもの
    とする。
  2. 【請求項2】無水ハロゲン化アルミニウムとして無水塩
    化アルミニウムおよびまたは無水臭化アルミニウムを用
    いる特許請求の範囲第1項のフルオレン化合物の製造
    法。
  3. 【請求項3】無水ハロゲン化アルミニウムをラクトン化
    合物に対して10モル比以上使用する特許請求の範囲第
    1項または第2項のフルオレン化合物の製造法。
  4. 【請求項4】70〜200℃の温度において反応を行な
    う特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかのフル
    オレン化合物の製造法。
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