JPH0631243B2 - 抗生物質a23187類縁体 - Google Patents

抗生物質a23187類縁体

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JPH0631243B2
JPH0631243B2 JP60167130A JP16713085A JPH0631243B2 JP H0631243 B2 JPH0631243 B2 JP H0631243B2 JP 60167130 A JP60167130 A JP 60167130A JP 16713085 A JP16713085 A JP 16713085A JP H0631243 B2 JPH0631243 B2 JP H0631243B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は抗生物質A23187類縁体に関する。
〔従来の技術〕
抗生物質A23187(カルシマイシン)は2価陽イオ
ンMn2+、Ca2+などに特異的な親和性を示す下記の式で表
されるイオノフオア抗生物質であり、巾広い薬理作用を
有することが知られている。
たとえば、インシユリンやヒスタミンの放出、心臓収縮
の増大、精子固有運動の停止、遅反応性物質の放出など
の薬理作用を有する。
この化合物の毒性が軽減され、その巾広い薬理作用があ
る程度制限されれば、このような薬理作用のいくつかは
種々の疾患の治療に有効なものとなりうるはずである。
このような観点から抗生物質A23187の種々の類縁
体を合成し、その生理作用の変化を明らかにするための
研究がなされてきている。
プフアイフアー(Pfeiffer)らは、S23187の前記式
で表される4−、22−、23−および/または24−
ハロ置換体を合成し、4−ブロモ体がCa2+やMg2+イオン
に対してA23187の4倍の親和性を示すことを報告
している〔バイオケミストリー(Biochemistry)20、6
865(1981)〕。
アボツト(Abbott)らは、各種土壌微生物を用いてA23
187のメチルエステルの構造変換を試み、16−ヒド
ロキシ体、N−デメチル体および16−ヒドロキシ−N
−デメチル体をそれぞれ得たと報告している〔アンチミ
クロバイアル・エージエント・アンド・ケモセラピイ(A
ntimicrobial Agent and Chemotherapy)16、808
(1979)〕。
ジエミネツト(jeminet)らはA23187を化学的に分
解して得たカルボン酸を用いてベンゾキサゾール環を再
構築し、類縁体を合成している〔エクスペリエンチア(E
xperientia)39256(1983)〕。さらにジユミ
ネツトらは同様の経路で3−デアミノ−4−メチル体お
よび3−デアミノ−5−メチル体を合成し、イオノフオ
ア活性がA23187に比べやや弱いことを報告してい
る〔ジヤーナル・オブ・アンチバイオテイクス(J.Antib
iot)37 627(1984)〕 ウエストリー(Westry)らは、ストレプトミセスX−14
885より抗生物質X−14885Aを単離した(ジヤ
ーナル・オブ・アンチバイオテイクス36 1275
(1983)〕。これはA23187の15位のメチル
基が欠損し、3位のN−メチルアミノ基が水酸基に置換
されたものであり、グラム陽性菌等に対し活性を示す。
本発明者らは先にA23187の全合成に成功している
が(特願昭59−25490号明細書)、さらにA23
187のテトラノルメチル体の合成を試みた。必要とさ
れる中間体は であるが、このもののラセミ体については、エバンス(E
vans)らがその合成を既に報告している〔テトラヘドロ
ンレタース(Tetrahedron Lett.)727(197
8)〕。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、抗生物質A23187のテトラノルメ
チル体、その合成中間を提供することである。
〔発明の構成〕
本発明の抗生物質A23187類縁体は次の一般式で表
される。
式中、R1は−COOH、 または を示し、R2は−CH2OH、−COOH、−CH2OSiPh2t-Bu、 または を示す。
上記本発明の化合物は、次のように合成することができ
る。
まず、アセト酢酸低級アルキルエステルに4−ハロ−1
−ブテンを反応させて式(1)で表される化合物(1)を得
る。
(式中Rは低級アルキル基を示す) 化合物(1)をBa(OH)2、KOH、NaOHのような塩基およびHC
、H2SO4、HCO4のような酸で処理して式(2)で表され
る化合物(2)を得る。
化合物(2)をp-TsOH、HC、H2SO4、HCO4のような触媒
存在下にエチレングリコールと反応させて式(3)で表さ
れる化合物(3)を得る。
化合物(3)をオゾン酸化し、次いでZn/AcOH、CH3SCH3、P
h3Pのような還元剤で処理して式(4)で表される化合物
(4)を得る。
化合物(4)を、Ph3P=CHCOOEt(式中Rhはフエニル基、Et
はエチル基を示す)と反応させて式(5)で表される化合
物(5)を得る。
化合物(5)をジイソブチルアルミニウムハイドライド
(DIBAL)、ナトリウムビス−メトキシエトキシア
ルミニウムハイドライド(Red-A)、リチウムアルミ
ニウムハイドライドのような還元剤で処理して式(6)で
表される化合物(6)を得る。
化合物(6)をt-BuOOH/Ti(O-isoPr)4/(+)酒石酸ジエチル
((+)−DET)、のような酸化剤で処理して式(7)で表
される化合物(7)を得る。
化合物(7)をナトリウムビス−メトキシエトキシアルミ
ニウムハイドライド(Red-A)、リチウムアルミニウ
ムハイドライドのような還元剤で処理し、次いで希リン
酸、希硫酸、希塩酸、過塩素酸水溶液、p-TsOH含水メタ
ノール溶液でのような酸で処理することにより式(8)で
表される化合物(8)を得る。
化合物(8)を、イミダゾール、トリエチルアミンのよう
な脱ハロゲン化水素剤存在下にt-BuPh2SiCと反応させ
て式(9)で表される化合物(9)を得る。
化合物(9)をジヨーンズ試薬、ピリジウムジクロメー
ト、過マンガン酸カリウム、酸化ルテニウムなどの酸化
剤で処理するか、あるいは酸化白金を触媒とする空気酸
化をして酸化剤で処理して式(10)で表される化合物(10)
を得る。
化合物(10)を、ジピリジルジスルフイド/トリフエニル
ホスフインと反応させて式(11)で表される化合物(11)を
得る。
化合物(11)をCuI、CuCのような触媒存在下に、ピロー
ルマグネシウムブロミド、ピロールマグネシウムイオジ
ドのようなピロールマグネシウムハライドと反応させて
式(12)で表される化合物(12)を得、化合物(12)をn-Bu4N
F、KF、HF/ピリジン錯体のような脱シリル化剤で処理
して式(13)で表される化合物(13)を得、化合物(13)をジ
ヨーンズ試薬、ピリジニウムジクロメートのような酸化
剤で処理することにより、式(14)で表される化合物(14)
を得る。
(12)R=-CH2OSiPh2t-Bu (13)R=-CH2OH (14)R=-COOH 化合物(14)を、ベンゾトリアゾリルオキシトリス(ジメ
チルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフエート
(BOP)やクロルギ酸エチル/トリエチルアミン存在
下に、次式(15) で表される化合物(15)と反応させて式(16)で表される化
合物(16)を得る。
化合物(16)をピリジン/p-TsOH、p-TsOH、ポリリン酸の
ような触媒存在下に閉環脱水処理して式(17)で表される
化合物(17)を得る。
化合物(17)をH2O2とLiOH、NaOH、KOH、K2CO3の系、n-Bu
4NFのような脱アシル化剤で処理し、Lil、LiC、LiBr
のようなリチウムハライドでケン化処理することにより
式(18)で表される抗生物質A23187類縁体を得る。
以下本発明をさらに具体的に説明する。
まず、アセト酢酸低級アルキルエステル(たとえばメチ
ルエステル)をTHF等に溶解し、NaH等の触媒存在
下、アルゴン等の不活性ガス雰囲気で、N-BuLiを0℃で
加えジアニオンを調製する。これに4−ブロモ−1−ブ
テンのような4−ハロ−1−ブテンを0℃で加え、2時
間程度反応させ、酢酸等の酸を加えて中和後、低温、減
圧下濃縮し、エーテル抽出して化合物(1′) を得る。これをさらに、N-Bu4N+HSO4 -、NaOH等の触媒存
在下、4−ブロモ−1−ブテン/CHCと室温で6時
間程度反応させ、CHC層をエーテル抽出し化合物(1)
を得る。
化合物(1)と水性エタノール/Ba(OH)2等の塩基の混合物
を還流下19時間程度反応させたのち、酸処理して化合
物(2)を得る。化合物(2)をベンゼン等の有機溶媒中、p-
TsOHのような触媒存在下、エチレングリコールと還流
下、約3時間反応させ、化合物(3)を得る。
化合物(3)をCH2CH等に溶解し、−78℃でOを通
す。反応終了後、過剰のO3をガスで追い出し、反応液に
AcOH/水を加え、攪拌しながらZn末を加え、化合物(4)
を得る。
Ph3P=CHCOOEtのベンゼン溶液に化合物(4)を室温下に加
え、約2時間反応させて化合物(5)を得る。
化合物(5)をCH2C等に溶解し、氷水冷下、DIBALのヘ
キサン溶液をアルゴン雰囲気下に加え、約1時間反応さ
せ化合物(6)を得る。
CH2Cに−20℃でテトラ(イソプロピルオキシ)チ
タン、(+)−DETを加えて30分攪拌後、化合物(6)を
加え、さらにt-BuOOHを加えて−20℃で終夜反応し、
次いでO(CH2CH2OH)2、エーテル、飽和Na2SO4水溶液を加
えて攪拌後、過し、クロマトグラフイーにかけて精製
し化合物(7)を得る。
化合物(7)のTHF溶液に、−78℃でRed-AのTHF
溶液を加え、同温度で約2.5時間、さらに室温で約2.5時
間反応させたのち、10%リン酸水を加えて還流下約5
時間反応させ化合物(8)を得る。
化合物(8)をDMF等の溶媒に溶解し、イミダゾール等
の脱ハロゲン化水素剤存在下、氷水冷しながらt-BuPh2S
iCを注入し、室温で約3時間反応させ、化合物(9)を
得る。
化合物(9)をアセトン等に溶解し、氷メタノール浴冷
下、ジヨーンズ試薬を加えて酸化し、化合物(10)を得
る。
化合物(10)をCH2C等の溶媒中、ジピリジルジスルフ
イド、トリフエニルホスフインと室温下約3時間反応さ
せ、化合物(11)を得る。
Cul/THFに、氷水冷下ピロールマグネシウムブロミドを
加え約30分間反応後、化合物(11)のTHF溶液を加
え、約1.5時間反応させ、化合物(12)を得る。
化合物(12)をTHF等に溶解し、n-Bu4NF/THFを加
えて室温下約50分反応させ化合物(13)を得る。
化合物(13)をアセトン等に溶解し、−20℃でジヨーン
ズ試薬を加え、同温度で約20分反応させ化合物(14)を
得る。
化合物(14)を化合物(15)とともにトルエンと共沸させ、
試料中の水分を十分に除き、次にベンゾイルトリアゾリ
ルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサ
フルオロホスフエート(BOP)を加え、全体をDMF
に溶解し、トリエチルアミンを加え、アルゴン雰囲気
下、60℃で約60時間反応させ、化合物(16)を得る。
化合物(16)をピリジニウムパラトルエンスルホナートと
共にCH2C等の溶媒中80℃〜90℃で約9時間反応
させ、化合物(17)を得る。
化合物(17)をTHF等に溶解し、氷水浴で冷却し、これにH
2O2/水、LiOH水溶液を加え約3時間反応させてトリフ
ルオロアセチル基を脱離し、次いでピリジン中、ヨウ化
リチウムと共に窒素雰囲気下約2時間還流し、化合物(1
8)を得る。
こうして得られる上記化合物(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(16)、(17)およ
び(18)はいずれも新規な光学活性化合物であり、抗生物
質A23187に類似の薬理作用を有し、あるいはこれ
ら薬理作用を有する化合物の合成中間体として有用であ
る。
本発明のA23187類縁体の合成経路の一例を次のス
キームに示す。
実施例1 化合物(1)の合成 60%NaH5g(125.1mmol)をn−ヘキサン10mで3
回洗浄後、乾燥THF200mを加え、アルゴン気流
下0℃にてアセト酢酸メチル12.5m(116.3mmol)を注
入し、その後0℃で30分間攪拌、次いで1.36Nのn−
BuLi92.0m(125.1mmol)を0℃下注入、更に同温下3
0分間攪拌し、ジアニオンを調製した。この中に4−ブ
ロモ−1−ブテン15.0m(147.8mmol)を0℃下注入
し、同温下2時間反応した。反応終了後、AcOHを加え中
和後、低温、減圧下濃縮し、Et2Oを加え抽出した。Et2O
層をMgSO4乾燥後濃縮し化合物(1′)の粗製物を18.24
7g得た。
n−Bu4N+HSO4 -36.4g(107mmol)中に氷水冷下NaOH
8.56g(214mmol)、H2O80mの溶液を加えた。
次いで水冷下この溶液中に(1′)の粗製物18.247g、
4−ブロモ−1−ブテン21.7m(214mmol)、CHC
80mの溶液を加え、室温下6時間反応した。反
応終了後、クロロホルム層を濃縮し、Et2Oを加え、水
洗、飽和食塩水洗、MgSO4乾燥、濃縮後、減圧蒸留して
化合物(1)を10.74g(41.2%)得た。
〔化合物(1)の性質〕b.p.117〜122℃/3mmHg δ3.72 3H,s 実施例2 化合物(3)の合成 化合物(1)40g、95%EtOH140m、H2O37
4m、Ba(OH)2119gの混合物を還流下19時間反
応後、反応液を冷却し、H2O800m、濃塩酸60m
中に注ぎ、室温下1時間反応し、反応液をEt2Oで抽
出、Et2O層を飽和重曹水洗、飽和食塩水洗、MgSO4
燥、濃縮する事により粗化合物(2)を26.7g得た。
粗化合物(2)26.7g、エチレングリコール19.9g(3
20mmol)、ベンゼン300m、p−TsOH0.2gの溶
液を水を除去しつつ還流下3時間反応し、反応液を重曹
水中に注ぎ、油層を飽和食塩水洗、濃縮後、減圧下蒸留
し、化合物(3)を23.451g(化合物(1)より62.5
%)得た。
〔化合物(3)の性質〕b.p.80〜82℃/2mmHg1 H-NMR(90MHz)1.20〜1.75(8H,n)、1.90〜2.20(4H,m)、3.9
2(4H,s)、4.82〜5.12(4H,m)、5.55〜6.02(2H,m)12 C-NMR(FX-90)23.14、33.86、36.63、64,85、111.67、114.4
8、138.60 実施例3 化合物(5)の合成 化合物(3)10.992g(52.3mmol)、CH2C800m
中に−78℃にてOを通す。反応終了後過剰のO
ガスにて追い出し、反応液中にAcOH66m、H2O
6.6mを加えたのちかくはんしつつZn−末55gを少
量づつ加え、その後、徐々に室温までもどし1.5時間か
くはんし、Znを濾別、濾液を飽和重曹水:飽和食塩水=
1:1で中和後、飽和食塩水洗、Na2SO4乾燥、濃縮し、
粗化合物(4)11.3gを得た。
Ph3P=CHCOOEt28.3g(114mmol)、PhH200m中
に粗化合物(4)11.3gを室温下加え、2時間同温下反
応した。反応終了後濃縮しn−ヘキサン洗浄、n−ヘキ
サン層を濃縮し、1kgのシリカゲルにてカラムクロマト
(ヘキサン:EtOAc=7:3)で精製し化合物(5)13.
536g(73.1%)を得た。
〔化合物(5)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)1.28(6H,t,J=7.3Hz) δ1.44〜1.70(8H,m)、2.08〜2.35(4H,m)、3.92(4H,s)、4.1
8(4H,q,J=7.3Hz)、5.73〜5.90(2H,m)、6.79〜7.11(2H,d,
t,J=15.6、6.8Hz)13 C-NMR(FX-90)14.25、22.27、32.18、36.73、60.09、65.01、
111.23、121.63、148.61、166.55 実施例4 化合物(6)の合成 化合物(5)4.893g(13.8mmol)、乾燥CH2C100
m中に氷水冷下1.76N−DIBALヘキサン溶液31.3m
(55.1mmol)をAr下注入し、同温下1時間反応、反応終了
後Et2Oをを加え、H2Oを滴下し過剰のDIBALをつぶしたの
ち、飽和ロッシェル塩水を加え20分間かくはんしたの
ち、セライト濾過し、濾液を飽和重曹水洗、飽和食塩水
洗し、Na2SO4乾燥、濃縮後、450gのシリカゲルにて
カラムクロマト精製し化合物(6)3.307g(88.6%収
率)を得た。
〔化合物(6)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)1.20〜1.72(8H,m)、1.9〜2.1
(4H,m)、2.2(2H,br,s)、3.92(4H,s)、4.02〜4.10(4H,m)、5.
5〜5.7(4H,m)、13 H-NMR(FX-90)23.35、32.24、36.68、63.50、64.91、111.6
6、129.49、132.58 実施例5 化合物(7)の合成 乾燥CH2C200m中にAr下−20℃にてTi(O-iso
Pr)41.29m(4.44mmol)、(+)−DFT0.78m(4.44mm
ol)を注入し、同温下30分かくはん後化合物(6)2.0
g(7.4mmol)を注入、次いで3.9MtBUOOH19m(74m
mol)を注入し、−20℃で終液反応し、反応終了後、 Et2O200m、飽和Na2SO4水1.0mを加え15分間
かくはん後セライト濾過し、濾液を濃縮、更にトルエン
/エタノールで共沸したのち、500gのシリカゲルを
用いてフラッシュクロマト(EtOAc:アセトン=4:
1、1%ピリジン含)精製し化合物(7)1.306g(58.
4%収率)を得た。
〔化合物(7)の性質〕1 H-NMR(90MHz)1.4〜1.7(12H,m)、2.7(2H,br,s)、2.8〜3.0
(4H.m)、3.6〜3.9(4H,m)、3.92(4H,s) ▲〔α〕27 D▼=-33.8°(c=0.49、CHC) 元素分析 (C15H26O6) 計算値:C59.58% H8.67% 測定値:C59.84% H8.79% 実施例6 化合物(8)の合成 化合物(7)385mg(1.27mmol)、乾燥THF5m中
に−78℃にて3.4MのRed-A1.2m(4.1mmol)、乾燥
THF10mの溶液を注入し、その後同温度下2.5時
間反応し、冷却バスを除き徐々に室温にもどし、室温下
2.5時間反応した。
次いで10%リン酸水40mを加えたのち、反応液を
還流下5時間反応し、反応液を冷却、減圧下THFを留
去し、残った水層をEt2O:EtOAc=1:1の溶液に抽
出、油層を水洗、飽和食塩水洗、Na2SO4乾燥、濃縮後、
得られた結晶をn−ヘキサン−EtOAcで再結晶し、17
8mgの化合物(8)が得られた。また母液からも10g
のシリカゲルを用いてカラムクロマト(EtOAc:アセト
ン=9:1)を行い32mgが得られた(計210mg、6
7.5%収率)。
〔化合物(8)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)1.1〜1.9(16H,m)、3.2(2H,b
r,s)、3.6〜4.1(6H,m)、13 C-NMR 19.13、31.21、35.33、38.52、60.25、67.83、96.39 実施例7 化合物(9)の合成 化合物(8)300mg(1.2mmol)、DMF8m、イミ
ダゾール167mg(2.4mmol)中に氷水冷下t-BuPh2SiC
0.4m(1.3mmol)を注入し、室温下3時間反応し、反応
終了後Et2Oを加え水洗、飽和食塩水洗、Na2SO4乾燥、濃
縮後、75gのシリカゲルを用いてカラムクロマト(ヘ
キサン:EtOAc=7:3)精製し、化合物(9)276m
g(46.6%)、未反応化合物(8)105mg(35.0%)、ジ
シリル体234mg(26.4%)を得た。
〔化合物(9)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)1.05(9H,s)、1.09〜1.75(16
H,m)、2.95(1H,br,s)、3.73〜3.84(6H,m)、7.33〜7.44(6H,
m)、7.61〜7.73(4H,m) 〔α〕 +33.9(c=1.4、CHC) 元素分析 (C29H42O4Si) 計算値:C72.16% H8.77% 測定値:C72.46% H8.87% 実施例8 化合物(11)の合成 化合物(9)276mg(0.57mmol)、アセトン70mの
溶液中に氷−MeOH浴冷下8N−ジョーンズ試薬0.7m
を加え同温度下20分間反応し、反応終了後MeOH7m
、H2O40mを加えたのち飽和重曹水にてpH4.0と
し、減圧下アセトンを留去、EtOAc:Et2O=1:1の溶
液で抽出、MgSO4乾燥、濃縮する事により粗化合物(1
0)274mgを得た。
得られた粗化合物(10)274mg、ジピリジンスルフ
ィド201mg(0.91mmol)、トリフェニルホスフィン23
9mg(0.91mmol)、乾燥CH2C20mの溶液を室温下
3時間反応した。反応終了後減圧下反応液を濃縮し、1
25gのシリカゲルを用いてカラムクロマト(n−ヘキ
サン:EtOAc=7:3)精製を行ない化合物(11)22
5.6mg(化合物(9)から66.9%)を得た。
〔化合物(11)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)1.03(9H,s)、1.17〜2.03(14
H,m)、2.70〜2.79(2H,m)、3.76〜4.15(4H,m)、7.22〜7.38
(7H,m)、7.55〜7.72(6H,m)、8.50〜8.62(1H,m) ▲〔α〕27 D▼=+23.8°(c=0.6、CHC) IR(Neat)νmax1730、1700cm-1 実施例9 化合物(12)の合成 CuI141mg(0.74mmol)を減圧下充分に乾燥後Ar置換
し、乾燥THF0.9mを注入、氷水冷下0.5N−ピロー
ルマグネシウムプロミド2.98m(1.49mmol)を加え、同
温度下30分反応し、次いで化合物(11)292.7mg(0.
49mmol)、乾燥THF4mの溶液を注入し、1.5時間反
応した。反応終了後、反応液をEt2Oでうすめ、飽和塩化
アンモニウム水9mを加え、氷水冷下15分かくはん
し、反応液をセライト濾過し、濾液を水冷、飽和食塩水
洗、MgSO4乾燥、濃縮後、35gのシリカゲルを用いて
カラムクロマト(n−ヘキサン:EtOAc=9:1)精製
し化合物(12)232.5mg(85.9収率)を得た。
〔化合物(12)の性質〕1 H-NMR(400MHz)δ(CDC)1.03(9H,s)、1.11〜1.80(14
H,m)、2.74(1H,dd,J=5.5,14.3Hz)、2.89(1H,dd,J=7.6,1
4.3Hz)、3.52〜3.57(1H,m)、3.68〜3.81(2H,m)、3.99〜4.0
5(1H,m)、6.13〜6.15(1H,m)、6.83〜6.84(1H,m)、6.90〜6.
92(1H,m)、7.35〜7.43(6H,m)、7.66〜7.69(4H,m)、9.31(1
H,br,s) ▲〔α〕21 D▲=+15.5°(c=0.8、CHC) 元素分析 (C33H43NO4Si) 計算値:C72.62% H7.94% N2.57% 測定値:C72.46% H7.95% N2.50% IR(Neat)νmax 1730cm-1 実施例10 化合物(13)の合成 化合物(12)212mg(0.39mmol)、THF3m、1N
−n−Bu4NF/THF3mの溶液を室温下50分反応後、E
t2Oを加え水洗、飽和重曹水洗、Na2SO4乾燥、濃縮後、
25gのシリカゲルを用いてカラムクロマト(n−ヘキ
サン:EtOAc=7:3)精製を行い化合物(13)109.8
mg(92.0%収率)を得た。
〔化合物(13)の性質〕1 H-NMR(400MHz)δ(CDC)1.15〜2.17(15H,m)、2.63〜
(1H,dd,J=3.4,15.3Hz)、3.12(1H,dd,J=9.5,15.3Hz)、3.
70〜3.75(1H,m)、3.81〜3.87(1H,m)、3.93〜3.99(1H,m)、
4.26〜4.32(1H,m)、6.27〜6.29(1H,m)、6.97〜6.99(1H,
m)、7.03〜7.05(1H,m)、9.49(1H,br,s) 〔α〕▼19 D▼=+71.4°(c=0.73、CHC) 元素分析 (C17H25NO4) 計算値:C66.43% H8.20% N4.56% 測定値:C66.36% H8.20% N4.56% IR(Neat)νmax 3300、1730cm-1 実施例11 化合物(14)の合成 化合物(13)740mg(2.4mmol)、アセトン200m
の溶液中に−20℃にて8N−ジョーンズ試薬4.4m
を滴下し滴下後同温度下20分反応し、反応液中にMe
OH34m、H2O280mを加えその後、飽和重曹水
でpH4.0とし、減圧下アセトンを留去、Et2O:EtOAc=
1:1の溶液で抽出、MgSO4乾燥、濃縮後、70gのシ
リカゲルを用いてカラムクロマト(EtOAc:IPA=9
5:5、3%酢酸含有)精製し、化合物(14)645
mg(83.4%収率)を得た。ヘキサン−IPA(イソプロ
ピルアルコール)にて再結晶。
〔化合物(14)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)1.05〜1.8(12H,m)、 ▲〔α〕27 D▼+32.1°(c=0.56、CHC) IR(KBr)νmax 3300、1730、1660cm-1 元素分析 (C17H23NO5) 計算値:C63.54% H7.21% N4.36% 測定値:C63.61% H7.31% N4.36% IR(Neat)νmax 1730cm-1 実施例12 化合物(16)の合成 化合物(14)117mgを化合物(15)107mgとと
もにトルエン10mで共沸し更にポンプで減圧とし試
料中の水分を除く。次に170mgのBOPを加え、以上
を2mのジメチルホルムアミドに溶解、更に102μ
のトリエチルアミンを加えアルゴン気流下60℃6時
間加熱攪拌する。冷却反応液をエーテル−酢酸エチル
(1:1)の混合溶媒にて抽出し、水及び飽和食塩水で
洗い、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。濃縮後20g
のシリカゲルを用いてカラムクロマト(トルエン:酢酸
エチル=3:2)精製し化合物(16)182mgを得た
(収率83.9%)。
〔化合物(16)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ(CDC)3.25(3H,br,s)3.90(3H,s)、
4.0〜4.4(2H,m)、6.25(1H,m)、6.96(1H,m)、7.0〜7.2(3H,
m)、9.07(1H,br) ▲〔α〕22 D▼=−12.0°(c=3.9、CHC) 元素分析 (C28H32O8N3F3) 計算値:C56.47% H5.42% N7.06% 測定値:C56.16% H5.36% N6.92% IR(Neat) 3300、1730、1695、1640cm-1 実施例13 化合物(17)の合成 化合物(16)164mgを44mgのピリジニウムp−ト
ルエンスルホナートと共に18mのジクロルエタン中
80°−90℃で9時間加熱攪拌する。冷後反応液をク
ロロホルムで希釈し、重曹水、及び飽和食塩水で洗い、
無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。濃縮後20gのシリ
カゲルを用いてカラムクロマト(トルエン:酢酸エチル
65:35〜1:1)精製し、64mgの化合物(17)
及び未反応の化合物(16)67mgを得た。後者は再び
反応を繰り返し化合物(17)へと転換した(収率65
−68%)。
〔化合物(17)の性質〕1 H-NMR(400MHz)3.36(3H,s)、4.00(3H,s)、4.34(1H,m)、4.4
5(1H,m)、6.30(1H,m)、6.96(1H,m)、7.05(1H,m)、7.25(1H,
d,J=8.5)、7.66(1H,d,J=8.5) ▲〔α〕24 D▼=+46.2°(c=1.8、CHC) 実施例13 化合物(18)の合成 化合物(17)21mgを4mのテトラヒドロフランに
溶かし氷水浴上で冷却する。これに0.5mの30%過
酸化水素及び0.5mの1.25N水酸化リチウム水溶液を
加え、3時間攪拌する。反応液をエーテルで希釈し水、
チオ硫酸ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水にて順
次洗滌する。無水硫酸ナトリウム上で乾燥後、濃縮して
化合物(17)の脱トリフルオロアセチル体約20mgを
得る。これは精製する事なく4.5mのピリジン中で5
0mgのヨウ化リチウムと共に窒素気流下2時間加熱還流
する。冷後反応液を冷水にあけ、希塩酸(1N)を加え
てpH3−4に調製する。これをエーテルにて抽出し、抽
出液は水及び飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウム上
で乾燥する。
濃縮後クエン酸処理したシリカゲル5gを用いてカラム
クロマト(ヘキサン:酢酸エチル−1:1)精製する。
化合物(18)に相当する区分を集めエーテルで希釈
し、水洗し混入したクエン酸を除く。無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した後濃縮して、13mg(76.5%)の化合物
(18)を得た。
〔化合物(18)の性質〕1 H-NMR(90MHz)δ2.96(3H,d,J=4.8)、4.37(1H,m)、6.26(1
H,m)、6.63(1H,d,J=9.2)、6.90(1H,m)、7.03(1H,m)、7.51
(1H,d,J=9.2)、8.10(1H,m)、9.42(1H,br) ▲〔α〕23 D▼=+43.0°(c=0.8、CHC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 明 神奈川県横浜市旭区左近山1―2 左近山 団地2街区4棟202

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式で表される抗生物質A231
    87類縁体。 式中、R1は−COOH、 または を示し、R2は−CH2OH、−COOH、−CH2OSiPh2t-Bu、 または を示す。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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TETRAHEDRON LETTERS=1978 *

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