JPH06313051A - 二軸配向フィルム - Google Patents

二軸配向フィルム

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JPH06313051A
JPH06313051A JP5104036A JP10403693A JPH06313051A JP H06313051 A JPH06313051 A JP H06313051A JP 5104036 A JP5104036 A JP 5104036A JP 10403693 A JP10403693 A JP 10403693A JP H06313051 A JPH06313051 A JP H06313051A
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JP
Japan
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particles
film
biaxially oriented
oriented film
monodisperse particles
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Application number
JP5104036A
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English (en)
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Iwao Okazaki
巌 岡崎
Yukari Nakamori
ゆか里 中森
Koichi Abe
晃一 阿部
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】平均粒径0.1〜1.0μm、粒径分布の相対
標準偏差が0.1〜2.0の単分散粒子Aを0.1〜2
0重量%含有し、波長800〜1000nmにおける光
線透過率が70%以下であることを特徴とする二軸配向
フィルム。 【効果】本発明の二軸配向フィルムによれば、特定の粒
径、粒径分布の単分散粒子Aを用いたので、遮光性を有
し、また、フィルム表面が傷つきにくく、磁気媒体用と
した時に、優れた画質、ドロップアウト特性を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮光性を有する二軸配
向フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】遮光性を有する二軸配向フィルム、例え
ば二軸配向ポリエステルフィルムとしては、カーボンブ
ラックを含有し、波長900nmにおける光線透過率が
70%以下であるフィルムが知られている(例えば特公
平3−58581号公報)。
【0003】しかし、上記従来の二軸配向フィルムで
は、例えば、磁気媒体用途における磁性層塗布、カレン
ダー工程、あるいは、できたビデオテープ等をダビング
してソフトテープ等を製造する工程等の工程速度の増大
に伴い、接触するロールやガイドでフィルム表面に傷が
つくという欠点があった。また、従来のものでは、上記
ダビング時の画質低下のために、ビデオテープにした時
の画質、すなわち、S/N(シグナル/ノイズ比)も不
十分という欠点があった。本発明はかかる課題を解決
し、特に高速工程でフィルムに傷がつきにくく(以下耐
スクラッチ性に優れるという)、しかもダビング時の画
質低下の少なく(以下耐ダビング性に優れるという)、
磁気記録媒体用等に求められる光線透過率の少ない(以
下遮光性に優れるという)二軸配向フィルムを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
二軸配向フィルムは、平均粒径0.1〜1.0μm、粒
径分布の相対標準偏差が0.1〜2.0の単分散粒子A
を0.1〜20重量%含有し、波長800〜1000n
mにおける光線透過率が70%以下であることを特徴と
する。
【0005】本発明の二軸配向フィルムを構成するポリ
マは、特に限定されないがポリエステルが好ましい。ポ
リエステルとしては特に限定されないが、エチレンテレ
フタレート、エチレンα,β−ビス(2−クロルフェノ
キシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレート、エチレ
ン2,6−ナフタレート単位から選ばれた少なくとも1
種の構造単位を主要構成成分とする場合に耐スクラッチ
性、耐ダビング性がより良好となるので好ましい。なか
でも、エチレンテレフタレートを主要構成成分とするポ
リエステルの場合に耐ダビング性、耐スクラッチ性がよ
り一層良好となるので特に好ましい。なお、本発明を阻
害しない範囲内で、2種以上のポリエステルを混合して
もよいし、共重合ポリマを用いてもよい。
【0006】本発明の二軸配向フィルムは平均粒径0.
1〜1.0μm、粒径分布の相対標準偏差が0.1〜
2.0の単分散粒子Aを含有する必要がある。平均粒径
は、遮光性、耐スクラッチ性、耐ダビング性の点から
0.1〜1.0μm、好ましくは0.2〜0.8μm、
さらに好ましくは0.2〜0.6μmである。平均粒径
が上記範囲より大きいと耐スクラッチ性、耐ダビング性
が悪化する。平均粒径が上記範囲より小さいと遮光性を
良好とすることができない。粒径分布の相対標準偏差
は、遮光性、耐スクラッチ性、耐ダビング性の点から
0.1〜2.0、好ましくは0.1〜1.5、さらに好
ましくは0.2〜1.0である。粒径分布の相対標準偏
差が上記範囲より大きいと耐スクラッチ性、耐ダビング
性が悪化する。粒径分布の相対標準偏差が上記範囲より
小さいと遮光性を良好とすることができない。
【0007】また、上記単分散粒子Aの含有量は0.1
〜20重量%、好ましくは0.2〜15重量%、さらに
好ましくは0.5〜10重量%である。含有量が上記範
囲より小さいと遮光性が劣り、上記範囲より大きいと耐
スクラッチ性、耐ダビング性が不良となる。単分散粒子
Aの種類としては、例えば、チタン、カーボンブラック
等が挙げられるが、なかでもアナターゼ型チタン、ルチ
ル型チタンが好ましい。
【0008】本発明の二軸配向フィルムには、上記単分
散粒子Aの他に、さらに少なくとも1種類以上の単分散
粒子Bを含有するのが好ましい。単分散粒子Bとして
は、特に限定されないが、例えば炭酸カルシウム粒子、
有機粒子、コロイダルシリカ粒子、アルミナ粒子が好ま
しく例示され、特に有機粒子、炭酸カルシウム粒子、コ
ロイダルシリカ粒子から選ばれた少なくとも1種類の粒
子が好ましい。炭酸カルシウム粒子の結晶形態として
は、特に限定されないが、カルサイト型、バテライト型
等が例示される。有機粒子としては、特に限定されない
が、ジビニルベンゼン粒子、シリコーン粒子が好まし
い。ジビニルベンゼン粒子とは、架橋成分としてジビニ
ルベンゼンを主体とするものをいう。ジビニルベンゼン
が粒子成分の51%以上、好ましくは60%以上、さら
に好ましくは75%以上のものがよい。ここで、架橋度
とは有機粒子組成中の架橋し得る組成分の重量%であ
る。また、シリコーン粒子とはオルガノポリシロキサン
(CH3 −SiO3/2 )を主成分とする。
【0009】該単分散粒子Bの粒径は特に限定されない
が、平均粒径が0.1〜2μm、好ましくは0.2〜
1.5μm、さらに好ましくは0.3〜1μmである。
また、該単分散粒子Bの含有量は特に限定されないが、
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜8重量
%、さらに好ましくは0.1〜5重量%の場合に耐スク
ラッチ性、耐ダビング性が特に良好となる。
【0010】本発明の二軸配向フィルムには、耐スクラ
ッチ性、耐ダビング性の点から、上記の単分散粒子A、
Bの他に、さらに凝集粒子を含有するのが好ましい。凝
集粒子としては、特に限定されないが、結晶形がδ型、
θ型、η型、γ型のアルミナ、ジルコニア、シリカ等が
好ましく例示される。さらに、これらの粒子を複数併用
して用いてもよい。耐スクラッチ性、耐ダビング性の点
から、凝集粒子の一次粒径は、特に限定されないが5〜
100nm、好ましくは10〜80nm、凝集二次粒径
は、特に限定されないが20〜800nm、好ましくは
25〜600nm、含有量は、特に限定されないが0.
01〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量%が好ま
しい。
【0011】本発明の二軸配向フィルムは、上記のポリ
マと特定の粒径、粒径分布の単分散粒子Aを主要成分と
するが、本発明の目的を阻害しない範囲内で他種ポリマ
をブレンドしてもよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、
滑剤、紫外線吸収剤などの添加剤が通常添加される程度
添加されていてもよい。
【0012】本発明の二軸配向フィルムは、上記組成物
を二軸配向せしめたフィルムである。一軸あるいは無配
向フィルムでは耐スクラッチ性が不良となるので好まし
くない。この配向の程度は特に限定されないが、高分子
の分子配向の程度の目安であるヤング率が長手方向、幅
方向ともに350kg/mm2 以上である場合に、耐ス
クラッチ性がより一層良好となるので特に好ましい。分
子配向の程度の目安であるヤング率は通常、1500k
g/mm2 程度が製造上の限界である。
【0013】また、本発明フィルムは、ヤング率が上記
範囲内であっても、フィルムの厚さ方向の一部分、例え
ば表層付近のポリマ分子の配向が無配向、あるいは一軸
配向になっていない、すなわち厚さ方向の全部分の分子
配向が二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより一層良好となる。特にアッベ屈折率計、レー
ザーを用いた屈折率計、全反射レーザーラマン法などに
よって測定される分子配向が、表面、裏面ともに二軸配
向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一
層良好となる。
【0014】本発明の二軸配向フィルムは、耐スクラッ
チ性、耐ダビング性、遮光性の点から、前記偏平粒子を
含有するフィルムが、少なくとも2層構造からなる積層
フィルムの1つの層であることが好ましい。
【0015】また、本発明の二軸配向フィルムが3層以
上の構造である場合は、耐スクラッチ性、耐ダビング
性、遮光性の点から、前記単分散粒子Aを含有するフィ
ルムが、3層構造からなる積層フィルムの1つの最外
層、または、1つの芯層であることが好ましい。
【0016】本発明において、単分散粒子Bと凝集粒子
は同じ層に含有されていてもよいし、または異なる層に
含有されていてもよいが、耐スクラッチ性、耐ダビング
性の点から特に好ましいのは、単分散粒子Bと凝集粒子
が少なくとも片面側の同じ最外層に含有され、そのフィ
ルム層厚さtと、単分散粒子Bの粒径dの関係が、0.
2d≦t≦10d、好ましくは0.5d≦t≦5d、さ
らに好ましくは0.5d≦t≦3dの場合、または、単
分散粒子Bを含有するフィルム層の厚さtと、該単分散
粒子Bの粒径dの関係が、0.2d≦t≦10d、好ま
しくは0.5d≦t≦5d、さらに好ましくは0.5d
≦t≦3dであって、その外側に凝集粒子を含有する層
が最外層として存在し、その最外層の厚さが0.005
〜1μm、好ましくは0.01〜0.5μm、さらに好
ましくは0.02〜0.3μmの場合である。
【0017】積層構成の、前記単分散粒子Aを含有する
フィルム層以外の層を構成するポリマは、特に限定され
ないがポリエステルが好ましい。ポリエステルとしては
特に限定されないが、エチレンテレフタレート、エチレ
ンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,
4′−ジカルボキシレート、エチレン2,6−ナフタレ
ート単位から選ばれた少なくとも1種の構造単位を主要
構成成分とする場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性が
より良好となるので好ましい。なかでも、エチレンテレ
フタレートを主要構成成分とするポリエステルの場合に
耐ダビング性、耐スクラッチ性がより一層良好となるの
で特に好ましい。
【0018】さらに、本発明の二軸配向フィルムは、耐
ダビング性、耐スクラッチ性、遮光性の点から、少なく
とも片面の突起個数が2×103 〜5×105 個/mm
2 であることが好ましい。少なくとも片面の突起個数
は、好ましくは3×103 〜4×105 個/mm2 、よ
り好ましくは5×103 〜3×105 個/mm2 であ
る。
【0019】さらに、本発明の二軸配向フィルムは、波
長800〜1000nmにおける光線透過率が70%以
下、好ましくは50%以下、さらに好ましくは30%以
下である特徴を有する。
【0020】次に本発明フィルムの製造方法を、積層ポ
リエステルフィルムの場合について説明する。
【0021】まず、ポリエステルに単分散粒子A、単分
散粒子B、凝集粒子を含有させる方法としては、ジオー
ル成分のエチレングリコールにスラリーとして分散さ
せ、このエチレングリコールを所定のジカルボン酸成分
と重合するのが好ましい。また粒子の水スラリーを直接
所定のポリエステルペレットと混合し、ベント式の2軸
混練押出機を用いてポリエステルに練り込む方法も、本
発明の効果をより一層良好とするのに非常に有効であ
る。
【0022】粒子の含有量を調節する方法としては、上
記方法で高濃度マスターを作っておき、それを製膜時に
粒子を実質的に含有しないポリエステルで希釈して調節
する方法が有効である。
【0023】次に、粒子を所定量含有するペレットを必
要に応じて乾燥したのち、公知の溶融積層用押出機に供
給し、スリット状のダイからシート状に押出し、キャス
ティングロール上で冷却固化して未延伸フィルムを作
る。すなわち、2または3台の押出し機、2または3層
のマニホールドまたは合流ブロックを用いて、溶融状態
のポリエステルを積層する。この場合、上記粒子を含有
するポリマ流路に、スタティックミキサー、ギヤポンプ
を設置する方法は本発明の効果をより一層良好とするの
に有効である。
【0024】次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二
軸配向せしめる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法ま
たは同時二軸延伸法を用いることができる。ただし、最
初に長手方向、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸
法を用い、長手方向の延伸を3段階以上に分けて、縦延
伸温度は80〜150℃、総縦延伸倍率3.0〜5.5
倍、縦延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が
好ましい。幅方向の延伸方法としてはステンタを用いる
方法が好ましく、延伸温度は80〜160℃、幅方向延
伸倍率は縦倍率より大きく3.5〜6.5倍、幅方向の
延伸速度は1000〜20000%/分の範囲が好まし
い。
【0025】次にこの延伸フィルムを熱処理する。この
場合の熱処理温度は170〜200℃、特に170〜1
90℃で時間は0.5〜60秒の範囲が好適である。
【0026】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りであ
る。
【0027】(1)単分散粒子、凝集粒子の粒径 フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、1
0万倍以上の倍率で観察する。TEMの切片厚さは約1
00nmとし、場所を変えて100視野以上測定する。
凝集粒子の一次粒径は、凝集粒子の分割できない粒子最
小単位について、凝集二次粒径は凝集体について、単分
散粒子の粒径は単分散粒子について、それぞれ等価円相
当径の平均値である。
【0028】(2)粒子の含有量 ポリエステルは溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択
し、粒子をポリエステルから遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
場合によっては赤外分光法の併用も有効である。
【0029】(3)フィルム表面の分子配向 ナトリウムD線(589nm)を光源として、アッベ屈
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの
二軸配向性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN
1 、N2 、N3とした時、(N1 −N2 )の絶対値が
0.07以下、かつ、N3 /[(N1 +N2 )/2]が
0.95以下であることをひとつの基準とできる。ま
た、レーザー型屈折率計を用いて屈折率を測定しても良
い。さらに、この方法では測定が難しい場合は全反射レ
ーザーラマン法を用いることもできる。レーザー全反射
ラマンの測定は、Jobin−Yvon社製Raman
orU−1000ラマンシステムにより、全反射ラマン
スペクトルを測定し、例えばPETの場合では、161
5cm−1 (ベンゼン環の骨格振動)と1730cm
−1 (カルボニル基の伸縮振動)のバンド強度比の偏光
測定比(YY/XX比など。ここでYY:レーザーの偏
光方向をYにしてYに対して平行なラマン光検出、X
X:レーザーの偏光方向をXにしてXに対して平行なラ
マン光検出)が分子配向と対応することを利用できる。
ポリマの二軸配向性はラマン測定から得られたパラメー
タを長手方向、幅方向の屈折率に換算して、その絶対
値、差などから判定できる。またカルボニル基の伸縮振
動である1730cm−1 の半価幅をもって表面の全反
射ラマン結晶化指数とした。この場合の測定条件は次の
とおりである。
【0030】光源 アルゴンイオンレーザー(514
5A) 試料のセッティング フィルム表面を全反射プリズム
に圧着させ、レーザーのプリズムへの入射角(フィルム
厚さ方向との角度)は60゜とした。
【0031】検出器 PM:RCA31034/Ph
oton Counting System(Hama
matsu C1230)(supply 1600
V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mW GATE TIME 1.0sec SCAN SPEED 12cm−1 /min SAMPLING INTERVAL 0.2cm
−1 REPEAT TIME 6
【0032】(4)ヤング率 JIS−Z−1702に規定された方法にしたがって、
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
【0033】(5)積層フィルムの積層厚さ 2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層か
ら深さ3000nmの範囲のフィルム中の粒子のうち最
も高濃度の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元
素の濃度比(M+ /C- )を粒子濃度とし、表面から深
さ3000nmまで厚さ方向の分析を行なう。表層では
表面という界面のために粒子濃度は低く表面から遠ざか
るにつれて粒子濃度は高くなる。本発明フィルムの場合
は、一旦極大値となった粒子濃度がまた減少し始める。
この濃度分布曲線をもとに表層粒子濃度が極大値の1/
2となる深さ(この深さは極大値となる深さよりも深
い)を求め、これを積層厚さとした。条件は次の通り。
【0034】測定装置 2次イオン質量分析装置(SIMS) 独、ATOMI
KA社製 A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種 02 + 1次イオン加速電圧 12kV 1次イオン電流 200nA ラスター領域 400μm□ 分析領域 ゲート30% 測定真空度 6.0×10−9 Torr E−GUN 0.5kV−3.0A なお、表層から深さ3000nmの範囲に最も多く含有
する粒子が有機高分子粒子の場合は、SIMSでは測定
が難しいので、表層からエッチングしながらXPS(X
線光電子分光法)、IR(赤外分光法)などで上記同様
のデプスプロファイルを測定し積層厚さを求めても良い
し、また、電子顕微鏡等による断面観察で粒子濃度の変
化状態やポリマの違いによるコントラストの差から界面
を認識し積層厚さを求めることもできる。さらには積層
ポリマを剥離後、薄膜段差測定機を用いて積層厚さを求
めることもできる。
【0035】(6)フィルム表面の突起個数 2検出器方式の走査型電子顕微鏡(ESM−3200、
エリオニクス(株)製)と断面測定装置(PSM−1、
エリオニクス(株)製)においてフィルム表面の平坦面
の高さを0として走査した時の突起の高さ測定値を画像
処理装置(IBAS2000、カールツァイス(株)
製)に送り、画像処理装置上にフィルム表面突起画像を
再構築する。次に、この表面突起画像で突起部分を2値
化して得られた個々の突起部分の中で最も高い値をその
突起高さとし、これを個々の突起について求める。この
測定を場所をかえて500回繰返し、20nm以上の高
さのものを突起とし、突起個数を求めた。また走査型電
子顕微鏡の倍率は、1000〜8000倍の間の値を選
択する。なお、場合によっては高精度光干渉式3次元表
面解析装置(WYKO社製TOPO−3D、対物レン
ズ:40〜200倍、高解像度カメラ使用が有効)を用
いて得られる高さ情報を上記SEMの値に読み替えて用
いてもよい。
【0036】(7)光線透過率 日立分光光度計320型にて800〜900nmの波長
におけるフィルムの光線透過率を測定した。
【0037】(8)耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機を使用して、ガイドピン(表面
粗度:Raで100nm)上を走行させる(走行速度2
50m/分、走行回数1パス、巻き付け角:60゜、走
行張力:90g)。この時、フィルムに入った傷を顕微
鏡で観察し、幅1μm以上の傷がテープ幅あたり2本未
満は優、2本以上10本未満は良、10本以上は不良と
判定した。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能
である。
【0038】(9)耐ダビング性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカ
レンダー処理した後、70℃、48時間キュアリングす
る。上記テープ原反を1/2インチにスリットし、パン
ケーキを作成した。このパンケーキから長さ250mの
長さをVTRカセットに組み込みVTRカセットテープ
とした。
【0039】(磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄 :100重量部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体:10重量部 ・ポリウレタンエラストマ :10重量部 ・ポリイソシアネート :5重量部 ・レシチン :1重量部 ・メチルエチルケトン :75重量部 ・メチルイソブチルケトン :75重量部 ・トルエン :75重量部 ・カーボンブラック :2重量部 ・ラウリン酸 :1.5重量部
【0040】このテープに家庭用VTRを用いてテレビ
試験波形発生器により100%クロマ信号を記録し、そ
の再生信号からカラービデオノイズ測定器でクロマS/
Nを測定しAとした。また上記と同じ信号を記録したマ
スターテープのパンケーキを磁界転写方式のビデオソフ
ト高速プリントシステム(スプリンタ)を用いてAを測
定したのと同じ試料テープ(未記録)のパンケーキへダ
ビングした後のテープのクロマS/Nを上記と同様にし
て測定し、Bとした。このダビングによるクロマS/N
の低下(A−B)が3dB未満の場合は耐ダビング性が
優、3dB以上5dB未満の場合は良、5dB以上は不
良と判定した。優が望ましいが、良でも実用的には使用
可能である。
【0041】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明の実施態様を説
明する。
【0042】実施例1 アナターゼ型チタン粒子(単分散粒子A)をポリエステ
ルペレットと混合し、ベント式の2軸混練押出機を用い
てポリエステルに練り込んだ。
【0043】平均粒径0.8μmの炭酸カルシウム粒子
(単分散粒子B)、ジルコニア粒子(凝集粒子)をエチ
レングリコール中にて分散させ、このエチレングリコー
ルスラリーをテレフタル酸と重合し、粒子含有ポリエチ
レンテレフタレートのマスタペレットとした。また、同
様にして、粒子を含有しないポリエチレンテレフタレー
トのマスタペレットを得た。
【0044】これらのポリマを適当量混合し(ポリマ
A:無粒子、アナターゼ型チタン、ジルコニア、炭酸カ
ルシウム、ポリマB:無粒子)、180℃で8時間減圧
乾燥(3Torr)した後、それぞれ押出機1、押出機
2にポリマA、ポリマBをそれぞれ供給し282℃、2
80℃で溶融した。これらのポリマを高精度瀘過した
後、矩形合流部にて3層積層とした(積層構成:ポリマ
A/ポリマB/ポリマA)。
【0045】これを静電印加キャスト法を用いて表面温
度25℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化
し、未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット間
隙/未延伸フィルム厚さの比を10とした。また、それ
ぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂A
層の厚さを調節した。
【0046】この未延伸フィルムを温度85℃にて長手
方向に3.5倍延伸した。この延伸は2組ずつのロ−ル
の周速差で、4段階で行なった。この一軸延伸フィルム
をステンタを用いて延伸速度2000%/分で97℃で
幅方向に5.2倍延伸し、定長下で、190℃にて3秒
間熱処理し、総厚さ15μmの二軸配向積層フィルムを
得た。このフィルムの特性は表1に示したとおりであ
り、耐スクラッチ性、耐ダビング性、遮光性が良好であ
った。
【0047】実施例2〜実施例4、比較例1〜比較例4 実施例1と同様にして、単分散粒子Aの種類、粒径、粒
径分布、添加量、および単分散粒子B、凝集粒子の種
類、粒径、添加量を変更したフィルムを得た。表1に示
すように本発明範囲のフィルムは耐スクラッチ性、耐ダ
ビング性、遮光性が良好であるが、そうでないものは耐
スクラッチ性、耐ダビング性、遮光性を両立することが
できない。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明の二軸配向フィルムによれば、特
定の粒径、粒径分布の単分散粒子Aを用いたので、遮光
性を有し、また、フィルム表面が傷つきにくく、磁気媒
体用とした時に、優れた画質、ドロップアウト特性を得
ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.1〜1.0μm、粒径分布
    の相対標準偏差が0.1〜2.0の単分散粒子Aを0.
    1〜20重量%含有し、波長800〜1000nmにお
    ける光線透過率が70%以下であることを特徴とする二
    軸配向フィルム。
  2. 【請求項2】 単分散粒子Aを含有するフィルムが、少
    なくとも2層構造からなる積層フィルムの1つの層であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の二軸配向フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 単分散粒子Aを含有するフィルムが、少
    なくとも3層構造からなる積層フィルムの1つの最外層
    であることを特徴とする請求項1に記載の二軸配向フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 単分散粒子Aを含有するフィルムが、少
    なくとも3層構造からなる積層フィルムの1つの芯層で
    あることを特徴とする請求項1に記載の二軸配向フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 単分散粒子A以外の、粒径0.1〜2μ
    mの少なくとも1種類の単分散粒子Bを含有することを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の二軸
    配向フィルム。
  6. 【請求項6】 最外層に一次粒径5〜100nmの少な
    くとも1種類の凝集粒子を含有することを特徴とする請
    求項2〜請求項5のいずれかに記載の二軸配向フィル
    ム。
  7. 【請求項7】 単分散粒子Bの平均粒径d(nm)と単
    分散粒子を含有するフィルム層の厚さt(nm)との関
    係が0.2d≦t≦10dであることを特徴とする請求
    項5に記載の二軸配向フィルム。
  8. 【請求項8】 少なくとも片面の突起個数が2×103
    〜5×105 個/mm2 であることを特徴とする請求項
    1〜請求項7のいずれかに記載の二軸配向フィルム。
  9. 【請求項9】 単分散粒子Aがアナターゼ型またはルチ
    ル型チタンであることを特徴とする請求項1〜請求項8
    のいずれかに記載の二軸配向フィルム。
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