JPH06320579A - 射出成形品成形用金型構造 - Google Patents

射出成形品成形用金型構造

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JPH06320579A
JPH06320579A JP5133834A JP13383493A JPH06320579A JP H06320579 A JPH06320579 A JP H06320579A JP 5133834 A JP5133834 A JP 5133834A JP 13383493 A JP13383493 A JP 13383493A JP H06320579 A JPH06320579 A JP H06320579A
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永容 安達
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Junko Yamamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に大型成形品,薄肉成形品において、エジ
ェクターピン跡、ゲート跡を表面に残さない良外観の成
形品を得る。 【構成】 射出成形品を成形する金型において、固定側
型板6と可動側型板10の両型板によって形成される製
品形状空間11に溶融樹脂を流し込むスプール7,ラン
ナー8,ゲート9をエジェクター機構14と同側の成形
品裏面側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形品成形用の金型
構造に関し、特に成形品表面側にゲート跡などを残さ
ず、良好な外観を有する大型成形品、薄肉成形品を作製
するに好適な金型構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形品は射出成形機に取り付けられ
た製品形状の空間をもった金型に溶融樹脂を高圧・高速
で流し込み、金型内で冷却・固化することにより成形し
ている。
【0003】射出成形機は図12に示すように型締め部
Aと、樹脂を溶融・混練・射出する射出部Bならびにそ
れらを駆動,制御する油圧駆動制御部C、電気制御部D
からなり、通常、金型Mを境に金型可動側M1 に型締め
部A、一方、固定側M2 に射出部Bが配置されており、
その型締め部A側に成形品を金型Mから離脱する際、該
成形品を金型Mから突き出すためのエジェクターピン・
エジェクター盤を動かす動力となるエジェクターロッド
(図示せず)が配設されている。
【0004】そして、上記射出成形機において射出部B
と、型締め部Aとの間に配設される金型M構造は、従
来、通常図13に示すように金型本体と成形機を連結す
る固定側取付け盤51と、可動側取付け盤52を両端に
置き、それら両者の間に固定側取付け盤51側にはラン
ナーはらい盤53を介して固定側型板54を、一方、可
動側取付け盤52側には受板55を介して可動側型板5
6を夫々取付けて、両型板54,56の間に製品部であ
る製品形状の空間(キャビティ)57を形成せしめた構
造となし、固定側取付け盤51中央に嵌着されたロケー
トリング58中心部に設置されたスプールブッシュ59
のスプール60を通じて射出部Bより射出された溶融樹
脂をランナー61、ゲート62を経て上記製品形状の空
間57に流入せしめるようになっていると共に、反対側
の可動側取付け盤52側にエジェクター盤63を付設し
てこれに前記エジェクターピン64を固定し、コアピン
65によって規制された範囲内で該エジェクターピン6
4を突き出し可能として成形品を金型より離脱せしめる
に際し、成形品を突き出し得るようになしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の如き金
型構造においては前述の如く型締め側にエジェクターピ
ン,エジェクター盤と共に、これを動かすエジエクター
ロッドを配置している関係上、金型の製品形状空間57
の表面側、即ち、製品の表面側P1 に前記製品形状空間
57までの溶融樹脂の通り道であるスプール60、ラン
ナー61、ゲート62を、一方、製品の裏面側P2 に成
形品を金型から離脱する際、成形品を突き出すエジェク
ターピン64、エジェクター盤63等の成形品突き出し
機構を配置することは設計上、必要であった。とりわ
け、エジェクターピンはその突き出し跡が製品において
打痕として残るため成形品の裏面側に設定することは当
然のことであった。
【0006】また、大型成形品や薄肉成形品の場合、1
点のゲートでは溶融樹脂を金型内に流動させる際に発生
する圧力損失、溶融樹脂の金型への熱移動による冷却固
化のため、流動が停止して了う。このため、これら成形
品の場合には通常、多点でゲートを設定することが行な
われるが、成形品は成形後、ゲート部より湯道部と切り
離されることによって成形品表面側にゲート跡が残りこ
れが著しく外観を損ねていた。そこで従来、一部、製品
となったとき、他の部品の中に隠れて見えなくなる位置
にゲードを設定するなど、設定位置を考慮することが試
みられたが、多点ゲートの場合にはその数により極めて
困難な有様であり、ゲート跡を目立たなくするため形状
変更を行なうなどデザイン的にも問題があった。
【0007】本発明は上述の如き実状に対処し、特に金
型構造における前記各部の配置、とりわけ、ゲート配置
位置に着目し、これに変更を加えることによりエジェク
ターピンの突き出し跡に限らず、ゲート跡をも成形品の
表面に残さず、製品外観の改善をはかると共に、とりわ
け、1点ゲートでは樹脂の流動長の関係から成形するこ
とが困難な大型成形品、薄肉成形品に適用し、これら成
形品において上記良外観品を作製することを容易ならし
めることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は射出成形機に取り付ける金型において、成
形品の裏面側を成形機の射出部側に向けることにより多
点ゲートを裏面側に配置せしめる。さらに、成形品の離
型に必要なエジェクター機構を金型の固定側(この場
合、金型の射出部側、即ち成形品裏面側を指す。以後、
固定側という)に設け、該機構を可動側(この場合、金
型の型締め側、即ち成形品の表面側を指す。以後、可動
側を称す)とチエーン、ボルト、リンクなどの引張り機
構により、予め設定しておいた距離に金型が開いたとき
に初めて引っ張るよう連動設定した機構によってエジェ
クター機構を駆動させ、離型させる構造とした。
【0009】なお、前記ゲートを成形品裏面側に配置す
ることは、固定側にエジェクター機構の外、溶融樹脂の
通路であるスプール、ランナー、ゲートをすべて配置す
ることであり、これに伴って同時にそれら以外の金型各
部品を固定するボルト、冷却穴など数多くの機構をも固
定側に配置する
【0010】
【作用】上記金型構造を用いるときは、ゲートを多点ゲ
ートで裏面に設定したことにより成形品表面にゲート跡
が残らず、良好な外観を得ることができると共に1点で
設定した場合に比し成形品内の圧力分布差を少なくし、
成形品内の残留応力等の歪を減少せしめ変形を少なくす
る。また、ゲートを多点ゲートとして裏面に設定するこ
とにより樹脂流動を考えて成形品樹脂を充填するのに最
適なゲート配置を可能ならしめ、全体として外観の良好
な大型成形品、薄肉成形品の成形を容易とする。
【0011】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、本発明の実施
例を説明する。
【0012】図1及び図2は本発明に係る金型構造の各
例であり、これら図において、1は固定側取付け盤、2
は可動側取付け盤で、固定側取付け盤1の中央にロケー
トリング3が嵌着され、更にその中心部にスプールブッ
シュ4が嵌着されていることは両者同様である。
【0013】そして、固定側取付け盤1と可動側取付け
盤2の間において、固定側取付け盤1内面にはランナー
はらい盤5と、固定側型板6が順次、配設され、これら
を通して溶融樹脂の通路をなすスプール7、ランナー8
及びゲート9が夫々既知の場合と同様に設けられている
と共に、反対側の可動側取付け盤2の内面には可動側型
板10が取り付けられている。
【0014】しかして、上記金型構成において、ゲート
9は多点のゲートよりなり、固定側型板6と可動側型板
10により形成される金型本体の製品形状空間11は可
動側が成形製品の表面側、固定側が成形製品の裏面側と
なるように形成されており、従って、上記製品形状空間
11まで溶融樹脂を流す湯道である前記スプール7、ラ
ンナー8及び多点のゲート9はすべて成形品裏面側に配
置されている。
【0015】そして、エジェクター機構として図1にお
いては固定側取付け盤1内面にエジェクター盤12が取
り付けられ、エジェクターピン13が該エジェクター盤
12に固定されて設けられている。一方、図2において
はエジェクターピンは特に設けられていないが、代わり
に製品はらい出し盤16がエジェクター機構14として
利用され、スライド部材15を該はらい出し盤16に連
動させることによりエジェクター盤12から連動させて
いた場合と比較して金型部に複雑な穴や傾斜ピンを設け
ることなく信頼性向上、加工性改善を果たすと共に、省
スペース性を達成し裏面側のゲート構造の固定スペース
を確保せしめている。
【0016】この場合、エジェクター機構14の駆動機
構としては図5に示すエジェクターピン13は従来にお
けると同様、エジェクターロッドによる駆動が可能であ
るが、図2に示すエジェクター機構においてはスライド
部材15によって駆動が行なわれる。
【0017】図3〜図6は上記スライド部材15を備え
たエジェクター機構14の成形品突出し機構の詳細であ
り、図2は型締め状態で示し、図3はランナー部型開き
状態、図4はランナー部をランナーはらい盤で払った状
態、図5は製品パーティング開き状態、図6は製品部を
製品はらい出し盤で払った状態を示している。
【0018】即ち、エジェクター機構14には各図に示
す如くスライド部材15が内方に傾斜状態で製品はらい
出し盤16内に収設されており、このスライド部材15
が固定側型板6の型部外周のガイド溝17に沿って製品
はらい出し盤16内面で内方傾斜状に進行し、成形品を
固定側型板6より突出させて取り出しを可能となしてい
る。
【0019】これを更に順序に従って詳述すると、図2
の型締め状態で溶融樹脂が製品形状の空間11をもつ金
型本体内に流入し、成形を終わると先ず、固定側取付け
盤1内面のランナーはらい盤5を残して固定側型板6と
可動側型板10からなる金型本体部分を離脱させる。
(図3)そして、この時点でランナー8を取り出す。
(図4)次にランナー取り出しが終わると、製品部パー
ティングを開き固定側型板6側と可動側型板10側を分
離する(図5)この時点では成形品は固定側型板6側に
保持されている。
【0020】この状態で引続き更に固定側型板6とエジ
ェクター機構14をもった製品はらい出し盤16が分離
し、製品はらい出し盤16はガイド溝17に沿った内部
スライド部材15の傾斜動きに応じて固定側型板6との
間に間隙を形成し、アンダーカット部とスライド部材1
5と離脱させ、製品Pの取り出しを容易とする(図6)
【0021】なお、図3〜図6においては作用説明に必
要でない部分は省略し、必要な範囲でのみ示している。
又、図中、同一符号は同一部分である。
【0022】図7〜図11は本発明における上記エジェ
クター機構を変形し、ボス部離型抵抗を低減した実施例
であり、前記説明したスライド部材に代わり、固定側に
付勢されたばね19を備えたボス部抜きピン18が設け
られており、ばね19は押さえ板20によって抑制され
ていると共に型締め時、ピンの先端はボス部21に挿入
されている。
【0023】図7は上記金型の型締め状態であり、この
状態において、溶融樹脂は通路を通り製品形状空間11
へ流入し成形が行われる。そして固化、冷却後、成形が
終了すると前記の場合と同様、先ず、ランナーはらい盤
5を付設したまま固定側取付け盤1は金型側と離脱す
る。(図8)このときばね19は背部の抑えがなくな
り、ばねの付勢力で押さえ板20の位置まで戻り、同時
にピン18の先端はボス部21から抜ける。
【0024】一方、ランナーはらい盤5が固定側取付け
盤1に対し分離してランナー8が取り出され(図9)、
更に固定側型板6に対し可動側型板10が分離して製品
部パーティング(成形品の金型開き面)が開く。(図1
0)その後、製品はらい出し盤16が固定側型板6に対
し分離して該型板6より成形品Pは離脱し取り出され
る。(図11)
【0025】なお、上記の場合、成形品の製品部パーテ
ィングが開く前にボス内部のピンが抜けるので金型を更
に小型化することを可能ならしめる。
【0026】かくして、以上のようにして成形品裏面側
でスプール、ランナー、ゲートを通して溶融樹脂を製品
形状空間部に流入させ、同時にエジェクター機構も成形
品裏面側に配して成形を行なうことができ多点ゲートの
場合であっても、成形品の外観に関係なくゲートを流動
に最適な位置に設定することができる。
【0027】なお、前記説明に係る図面は何れもコール
ドランナー方式としているがホットランナー方式でも同
様である。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように射出成形品を作製
する金型において、成形品部まで樹脂を流すスプール、
ランナー、多点ゲートをエジェクター機構と同じく成形
品裏面側に配置したものであり、ゲートを多点ゲートで
成形品裏面側に設定しているため1点でゲートを設定し
た場合に比べて成形品内の圧力分布、即ちゲートから遠
くなるに従って圧力損失を受けるため、ゲート部が最も
圧力が高く、最終充填位置が最も圧力が低くなる傾向の
圧力分布が少なくなり、成形品内の残留応力等の歪も減
少して反り変形も少ないのみならず、成形品表面側にエ
ジェクター跡はもとより従来、解決されていなかったゲ
ート跡、特に多点ゲートのゲート跡を残すことがなく、
頗る外観良好な大型成形品、薄肉成形品を得ることがで
きる顕著な効果を有する。
【0029】なお、多点ゲートを成形品裏面側に配置す
るのに伴ってエジェクター機構に変更を加え、スライド
部材を設けて該スライド部材を製品払い出し盤に連動さ
せるときは従来のエジェクター盤から連動させいた場合
と比較して金型部に複雑な穴や傾斜ピン機構を設ける必
要がなく省スペースが容易となり、前記成形品裏面側の
ゲート構造の固定側スペースを確保するに好適である。
【0030】また、ボス部を設けばね付きのボス部抜き
ピンをエジェクター代用に用いるときはランナー部金型
が開く際、ボス内部のボス抜きピン後部の抑えがなくな
り、ばねの付勢力が戻されるため成形品の金型開き面が
開く前に前記ピンが抜けることになり、確実に離型を行
なうことができる。
【0031】なお、本発明金型構造は特に1点ゲートで
は樹脂の流動長の関係から成形が困難視されていた大型
成形品、薄肉成形品においても良外観品を作成するのに
効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例でエジェクターピン機構を
もつ金型構造の要部概要図である。
【図2】本発明に係る他の実施例でスライド機構のエジ
ェクター機構をもつ金型構造を示す要部概要図である。
【図3】上記図2に示す金型構造のランナー部型開き状
態を示す図である。
【図4】上記図3に示す状態よりランナー部をはらった
状態を示す図である。
【図5】更に上記図4に示す状態より製品部パーティン
グ開きをした状態を示す図である。
【図6】上記図5に続き製品部を製品はらい出し盤では
らった状態を示す図である。
【図7】ボス部抜き構造のエジェクター機構をもつ本発
明の更に他の実施例に係る金型構造の型締め状態図であ
る。
【図8】図7の金型構造のランナー部型開き状態図であ
る。
【図9】同じく図7の金型構造においてランナー部をラ
ンナーはらい盤ではらった状態を示す図である。
【図10】図7の金型構造の製品部パーティング開き状
態図である。
【図11】更に図7の金型構造において製品部を製品は
らい出し盤ではらった状態を示す図である。
【図12】射出成形機の一般的構成を示す概要図であ
る。
【図13】従来の金型構造の1例を示す要部概要図であ
る。
【符号の説明】
1 固定側取付け盤 2 可動側取付け盤 5 ランナーはらい盤 6 固定側型板 7 スプール 8 ランナー 9 ゲート 10 可動側型板 11 製品形状空間 12 エジェクター盤 13 エジェクターピン 14 エジェクター機構 15 スライド部材 16 製品はらい出し盤 17 ガイド溝 18 ボス部抜きピン 19 ばね 21 ボス部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形品を成形する金型において、固
    定側型板と可動側型板の両型板によって形成される製品
    形状空間に溶融樹脂を流し込むスプール、ランナー、ゲ
    ートを成形品裏面側に配置すると共に、前記ゲートを2
    点以上の多点ゲートとなしたことを特徴とする射出成形
    品成形用金型構造。
  2. 【請求項2】 射出成形品を成形する金型において、固
    定側型板と可動側型板の間に固定側型板の凸部を中心部
    に嵌入する製品はらい出し盤を介装し、両型板によって
    形成される製品形状空間に溶融樹脂を流し込むスプー
    ル、ランナー、ゲートを成形品裏面側に配置すると共
    に、前記ゲートを2点以上の多点ゲートとなし、かつ、
    製品はらい出し盤中心部の固定側型板凸部嵌入部内周
    と、固定側型板凸部外周との間に可動側に向かい順次内
    方に傾斜してスライドするスライド部材を含むエジェク
    ター機構を設けてなることを特徴とする射出成形品成形
    用金型構造。
  3. 【請求項3】 射出成形品を成形する金型において、固
    定側型板と可動側型板の間に固定側型板の凸部を中心部
    に嵌入する製品はらい出し盤を介装し、両型板によって
    形成される製品形状空間に溶融樹脂を流し込むスプー
    ル、ランナー、ゲートを成形品裏面側に配置すると共
    に、前記ゲートを2点以上の多点ゲートとなし、かつ、
    製品はらい出し盤と固定側型板にわたり、固定側に付勢
    されたばねを有するボス部抜きピンを収設し、該ピン先
    端を型締め時、成形裏面側のボス部に嵌入し、金型開放
    時、後部の抑えがなくなったとき戻り、成形品の金型開
    き面が開く前にボス内部で前記ピン先端を抜け出し可能
    となしたことを特徴とする射出成形品成形用金型構造。
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