JPH06328876A - 平版印刷版用アルミニウム支持体の製造装置及び方法並びに平版印刷版用アルミニウム支持体 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム支持体の製造装置及び方法並びに平版印刷版用アルミニウム支持体

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JPH06328876A
JPH06328876A JP2105094A JP2105094A JPH06328876A JP H06328876 A JPH06328876 A JP H06328876A JP 2105094 A JP2105094 A JP 2105094A JP 2105094 A JP2105094 A JP 2105094A JP H06328876 A JPH06328876 A JP H06328876A
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JP
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aqueous solution
aluminum
aluminum plate
anode
cathode
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JP2105094A
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Inventor
Atsuo Nishino
温夫 西野
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オフセット印刷版等に用いるアルミニウム支持
体に、均一な粗面を形成できるようにする。 【構成】電解槽1に酸性水溶液2が貯留されている。電
解槽1の底には同一形状をした複数の陽極5及び陰極6
が一定長さのパーテーションウォール7を介して交互に
配置されている。これら各一対の陽極5及び陰極6は直
流電源(図示せず)を介して接続されている。電解槽1
の両端近傍には、酸性水溶液2に略半分浸漬した状態で
搬送ローラー8が設けられている。搬送ローラー8間に
アルミニウム板9が掛け渡されて酸性水溶液2中を走行
できるようになっている。アルミニウム板9の走行速度
vをv=V〔m/sec〕としたとき、陽極5及び陰極の
それぞれのアルミニウム板9の走行方向の長さL〔m〕
は、L=0.05V〜5Vの範囲に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷版等に
適する粗面化された印刷版用アルミニウム支持体の製造
装置及び製造方法並びに印刷版用アルミニウム支持体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、平版印刷版用支持体としてア
ルミニウム板が広く使用されているが、その上に設けら
れる感光層との密着性を良好にし、かつ、それを用いて
作成される平版印刷版の非画像部(印刷時に使用される
湿し水を受容し、油性インクを反発する領域で、支持体
の表面が露出している領域がこれを担う。)の保水性を
改善することを目的として、アルミニウム板の表面は粗
面化されるのが通例である。
【0003】この粗面化の処理は、いわゆる砂目立てと
称され、平版印刷版用支持体の調製においては不可欠の
工程で、しかも相当の熟練度を必要とする作業である。
この砂目立てはボールグレイン、ワイヤーグレイン、ブ
ラシグレイン等の機械的な粗面化方法と電気化学的な粗
面化方法に大別される。
【0004】ボールグレインの場合にはボールの材質、
研磨剤の種類、研磨の際の水分の調整等、熟練を要する
因子が多く、また作業を連続的に行なうことは不可能で
一枚一枚仕上げる必要がある。またワイヤーグレイン
は、得られる砂目が不均一である。これに対してブラシ
グレインは、これ等の方法を改良したものであって、均
一な砂目のものが得られ、連続的処理が可能であるの
で、大量生産に向いている。
【0005】しかし、上記機械的な方法では、印刷版用
支持体として十分な性能を得るのが難しかった。
【0006】一般に、表面粗さが大きいと水持ち(即
ち、保水性)が良くなると言われており、水持ちを良く
するためや印刷し易くする目的の平版印刷版を作成する
場合には、その支持体の表面形状はできるだけ均一な凹
凸をもっているものが好ましいとされている。このよう
な好ましい表面形状が得られる方法として、電気化学的
な粗面化方法が着目されている。
【0007】この方法による場合には、電解液の組成、
温度、電解条件などの諸条件を一定に維持しておけば、
一定の粗面化表面を有するアルミニウム板が得られる。
【0008】電気化学的な粗面化方法としては、交流を
用いる方法と直流を用いる方法に大別される。交流を用
いる方法では、アルミニウム板の進行方法と垂直に、電
気化学的な粗面化に用いる交流の周波数とアルミニウム
板の走行速度に対応した処理ムラが発生し易いという欠
点があった。
【0009】この欠点を解決する方法で、アルミニウム
板に対向する電極を交互に陽極と陰極とを配置して、こ
れら両極間に直流電圧を印加し、アルミニウム支持体を
これらの電極と任意の間隔を保って通過させる粗面化方
式が提案されている(特開平1−141094号公報(USP
No. 4902389号に対応)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記直
流電圧を印可する粗面化方式では、アルミニウム板に均
一なハニカムピットを十分に形成できなかった。
【0011】本発明は、以上の欠点を解決し、均一な粗
面ハニカムピットを形成できる平版印刷版用アルミニウ
ム支持体の製造装置及び任意直径のハニカムピットを形
成できる平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法並
びに平版印刷版用アルミニウム支持体を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者は、
上記目的を達成すために、陽極及び陰極の寸法、形状、
配置形態等に付いて鋭意検討し、陽極(陰極)のアルミ
ニウム板方向の長さとアルミニウム板の走行速度とが特
定の関係にある場合、アルミニウム板の酸性水溶液に侵
入してから最初の電極に達するまでの長さが特定の場
合、酸性水溶液中の硝酸アルミニウム及び硝酸アンモニ
ウム濃度が特定の場合は、均一なハニカムピットができ
ることを見出し、さらに、陽極(陰極)の長さとアルミ
ニウム板の走行速度とを調整することにより任意の直径
のハニカムピットを生成できることを見出し、また、機
械的な粗面化、化学的なエッチング及び電気化学的な粗
面化の内の少なくとも1つ以上と、直流を用いた電気化
学的な粗面化とを組み合わせることにより良好な印刷版
を形成できることを見出し、さらに、印刷版として良好
なハニカムピットの形態を見出し、本発明を完成させた
ものである。
【0013】すなわち、本発明の第1態様に係る平版印
刷版用アルミニウム支持体の製造装置は、少なくとも1
つの電解槽と、この電解槽に貯留された酸性水溶液と、
この酸性水溶液中に交互に配置され直流電圧が供給され
る陽極及び陰極と、酸性水溶液中をアルミニウム板が走
行するように配置された搬送ローラーとを有し、前記陽
極及び陰極のそれぞれのアルミニウム板の走行方向の長
さL〔m〕が、アルミニウム板の走行速度をV〔m/se
c〕としたとき0.05V〜5V〔m〕であることを特徴して
構成されている。
【0014】本発明の第2態様に係る平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造装置は、少なくとも1つの電解槽
と、この電解槽に貯留された酸性水溶液と、この酸性水
溶液中に交互に配置され直流電圧が供給される陽極及び
陰極と、酸性水溶液中をアルミニウム板が走行するよう
に配置された搬送ローラーとを有し、アルミニウム板の
走行速度をV〔m/sec〕としたとき、アルミニウム板
が酸性水溶液に侵入したときのアルミニウム板の酸性水
溶液との境界線の位置から、侵入したアルミニウム板の
最初の電解反応を行なう電極の反アルミニウム板走行方
向側の端部に対向する位置までのアルミニウム板の長さ
が、0〜5V〔m〕であることを特徴として構成されて
いる。
【0015】本発明の第3態様に係る平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造装置は、少なくとも1つの電解槽
と、この電解槽に貯留された酸性水溶液と、この酸性水
溶液中に交互に配置され直流電圧が供給される陽極及び
陰極と、酸性水溶液中をアルミニウム板が走行するよう
に配置された搬送ローラーとを有し、酸性水溶液は、硝
酸アルミニウムが20g/l〜飽和までで、硝酸アンモニ
ウムが0.1g/l〜飽和までであることを特徴として構
成されている。
【0016】本発明の第1態様に係る平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造方法は、少なくとも1つの電解槽
と、この電解槽に貯留された酸性水溶液と、この酸性水
溶液中に交互に配置され直流電圧が供給される陽極及び
陰極と、酸性水溶液中をアルミニウム板が走行するよう
に配置された搬送ローラーとを有する装置を用い、少な
くとも3回以上アルミニウム板にアノード反応又はカソ
ード反応を行なわせることを特徴として構成されてい
る。
【0017】本発明の第2態様に係る平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造方法は、アルミニウム板の表面
を、順に、(a) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエ
ッチング処理し、(b) 上述した製造装置を用いて、0.1
〜5Vの長さの陽極及び陰極で電気化学的に粗面化し、
(c) 酸又はアルカリ水溶液で化学的なエッチング処理
し、(d) 上述した製造装置を用いて、0.05〜3Vの長さ
の陽極及び陰極で電気化学的に粗面化処理し、(e) 酸ま
たはアルカリ水溶液中で化学的なエッチング処理するこ
とを特徴として構成されている。
【0018】本発明の第3態様に係る平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造方法は、アルミニウム板の表面
を、順に、(a) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的にエ
ッチング処理し、(b) 上述した製造装置を用いて、0.1
〜5Vの長さの陽極及び陰極で電気化学的に粗面化し、
(c) 酸又はアルカリ水溶液で化学的にエッチング処理
し、(d) 酸性水溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面
化処理し、(e) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的にエ
ッチング処理することを特徴して構成されている。
【0019】本発明の第4態様に係る平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造方法は、アルミニウム板の表面
を、順に、(a) 機械的に粗面化処理し、又は、酸または
アルカリ水溶液中で化学的なエッチング処理した後に交
流を用いて電気化学的に粗面化処理し、(b) 酸又はアル
カリ水溶液で化学的にエッチング処理し、(c) 上述した
製造装置を用いて、0.05〜3Vの長さの陽極及び陰極で
電気化学的に粗面化処理し、(d) 酸またはアルカリ水溶
液中で化学的なエッチング処理することを特徴として構
成されている。
【0020】本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体
は、平均1〜20μmピッチの凹凸と、平均0.05〜2μm
ピッチの凹凸とが重なりあって形成され、かつ平均表面
粗さが0.3〜1.5μmであることを特徴として構成されて
いる。
【0021】本発明の第1態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置では、陽極及び陰極のそれぞれの
アルミニウム板の走行方向の長さLが、アルミニウム板
の走行速度をV〔m/sec〕としたとき、L=0.05V〜5
V〔m〕の範囲に設定される。この陽極及び陰極のアル
ミニウム板の走行方向の長さL〔m〕は、アルミニウム
板に略平行に対向し、かつ、酸性水溶液に浸漬されてい
る部分の長さで、0.05V〔m〕より小さいと、ハニカム
ピットの生成が不均一になりがちで、安定的な粗面化が
困難となる。5V〔m〕より大きいとハニカムピットが
粗大となり過ぎて、平版印刷版用アルミニウム支持体に
好適な粗面でなくなる。
【0022】本発明の第2態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置では、アルミニウム板の走行速度
をV〔m/sec〕としたとき、アルミニウム板が酸性水
溶液に侵入したときのアルミニウム板の酸性水溶液との
境界線の位置から、侵入したアルミニウム板の最初の電
解反応を行なう電極の反アルミニウム板走行方向側の端
部に対向する位置までのアルミニウム板の長さH〔m〕
が、0〜5V〔m〕に設定されている。
【0023】上記アルミニウム板の長さHは、要する
に、アルミニウム板が酸性水溶液に侵入してから最初の
電極に達するまでの長さで、タテ型セルの場合は、液面
から電極までの長さであり、フラット型セルの場合は、
アルミニウム板が酸性水溶液に侵入した位置から搬送ロ
ーラーを介して電極までの長さであり、ラジアル型セル
の場合は、アルミニウム板が酸性水溶液に侵入した位置
から電極までの直線状又は直線状と円弧状とを組み合わ
せた長さである。このようなアルミニウム板の長さH
が、5V〔m〕より大きいと、不均一な粗面となり、印
刷版として使用する際に良好な性能が得られない。
【0024】上記アルミニウム板の長さHを調節するに
は、例えば、電解槽の側壁に上下動自在な堰板を設け、
堰板の上下方向の位置を調整することにより酸性水溶液
の液面の高さを変更して調整したり、電解槽の排水口の
位置を上下方向に変更して調整したり、電極を移動(タ
テ型セルの場合は上下方向に移動、フラット型セルの場
合は水平方向に移動、ラジアル型セルの場合は円周方向
に移動)させて調整する。
【0025】第2態様の平版印刷版用アルミニウム支持
体の製造装置は、調整の容易さの点で第1態様の平版印
刷版用アルミニウム支持体の製造装置より好ましい。す
なわち、アルミニウムの走行速度を一定にした場合、第
2態様の製造装置では、酸性水溶液の高さを変更するこ
とで容易にアルミニウム板の長さHを調整できるが、第
1態様の製造装置では、電極自体の長さを変更しなけれ
ばならない。また、第1態様と第2態様の平版印刷版用
アルミニウム支持体の製造装置を組み合わせることによ
り、より微妙な調整を行なうことができる。
【0026】本発明の第3態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置では、少なくとも1つの電解槽
と、この電解槽に貯留された酸性水溶液と、この酸性水
溶液中に交互に配置され直流電圧が供給される陽極及び
陰極と、酸性水溶液中をアルミニウム板が走行するよう
に配置された搬送ローラーとを有し、酸性水溶液は、硝
酸アルミニウムが20g/l〜飽和までで、硝酸アンモニ
ウムが0.1g/l〜飽和までに設定されている。
【0027】酸性水溶液中の硝酸アルミニウムの量は、
20g/l以上であり、50g/l以上が好ましく、硝酸ア
ルミニウムが20g/l未満であると、不均一な粗面とな
る傾向が高い。また、酸性水溶液中の硝酸アンモニウム
の量は、0.1g/l以上であり、0.3g/l以上が好まし
く、硝酸アンモニウムが0.1g/l未満であると、電気
量が多い場合にハニカムピットが集中した不均一な粗面
となり易い。
【0028】次に、本発明の各態様の平版印刷版用アル
ミニウム支持体の製造装置に共通の事項について説明す
る。
【0029】陽極及び陰極を電解槽に配置するには、1
つ以上の電解槽に全て又は複数の陽極及び陰極を配置し
ても、陽極と陰極の対の数だけ電解槽を設け、各電解槽
に一対の陽極と陰極とを配置しても、陽極と陰極の対の
数の2倍の電解槽を設け、各電解槽に陽極及び陰極をそ
れぞれ別個に配置してもよい。上記1つの電解槽に複数
の陽極及び陰極を配置する場合の陽極又は陰極の長さL
は、一対の陽極及び陰極における長さである。
【0030】また、1つの電解槽に少なくとも一対の陽
極及び陰極を配置する場合は、アルミニウム板を介さず
に、陽極から陰極へ直接流れるバイパス電流を抑止する
目的で陽極と陰極との間にパーテーションウォールを設
けることができる。このパーテーションウォールは、高
さがアルミニウム板とこれに対向する陽極又は陰極との
間隔の20〜80%程度が好ましく、また、陽極と陰極との
間隙の全面に設けることが好ましい。このパーテーショ
ンウォールとしては、電気絶縁性があり、なおかつ耐薬
品性があることが好ましく、塩化ビニル、FRP、ゴ
ム、テフロン等を用いることが可能である。また、前記
バイパス電流を抑止する目的だけでなく、電極とアルミ
ニウム板間の電位分布の拡がりを小さくする目的で、電
極の両側にパーテーションウォールを設けてもよい。
【0031】陽極及び陰極は、水平に配置しても、特開
平4−268097号公報で開示されているようなアノードケ
ースを用いて垂直に吊り下げた状態で配置してもよい。
陽極及び陰極を水平に配置する場合は、アルミニウム板
の上面側であっても下面側であってもよい。
【0032】陽極と陰極の交互の配置は、アルミニウム
板の走行方向に向かって、陽極が先頭に配置されていて
も、陰極が先頭に配置されていてもよい。陰極を先頭に
し、アルミニウム板のアノード反応から処理を開始する
ことは好ましい。
【0033】陽極及び陰極は、一つの部材で構成して
も、複数の電極片を組み合わせて構成してもよく、簡単
かつ安価に製作でき、しかも電流分布を均一にできるの
で、複数の電極片を組み合わせて構成することが好まし
い。複数の電極片を組み合わせて製作する場合、例え
ば、複数の電極片を所定間隔で平行に配置したり、複数
の電極片を1〜5mm程度の絶縁体を介して平行に配置し
たりする。このような電極片の形状は特に限定されず、
角棒状であっても、丸棒状であってもよい。また、絶縁
体としては、電気絶縁性と耐薬品性とを兼ね備えた材料
が好ましく、塩化ビニル、ゴム、テフロン、FRPなど
を用いる。
【0034】各陽極は同一の長さでも異なる長さでもよ
く、各陰極も同一の長さでも異なる長さでもよい。陽極
と陰極との間隔も、同一の長さでも異なる長さでもよい
が、50mm以上が好ましく、150mm以上がより好ましい。
また、陽極及び陰極の長さは、アルミニウム板の進行方
向に対して段階的に長くしても、段階的に短くしてもよ
い。さらに、一対の陽極と陰極の長さを異ならせてもよ
い。また、陽極又は陰極とアルミニウム板との間隔は、
5〜20mm程度が好ましい。
【0035】陽極には、チタン、タンタル、ニオブなど
のバルブ金属にプラチナなどの白金族系の金属をメッキ
またはクラッドした電極やフェライト電極を用いること
ができる。
【0036】陰極には、ステンレス鋼、カーボンまた
は、白金、チタン、タンタル、ニオブ、ジルコニウム、
ハフニウムやその合金などを用いることができ、陰極の
表面は0.8−S以下の表面仕上げをすることが好まし
く、0.4−S以下がより好ましい。0.8−S以下の表面仕
上げは、冷間圧延、ラップ仕上げ、平面研削、正面フラ
イス削り、ペーパー仕上げ、バフ仕上げ、電解研磨、化
学研磨、液体ホーニングなどによって行うことができ
る。常法ではこれら陽極または陰極の芯材には導電性を
良好にするため、銅又はアルミニウムを用いる。
【0037】アルミニウム板には、純アルミニウム板及
びアルミニウム合金板が含まれ、その製造方法は特に限
定されない。アルミニウム合金としては種々のものを使
用でき、例えば、ケイ素、銅、マンガン、マグネシウ
ム、クロム、鉛、亜鉛、ビスマス、チタン、タンタル、
ニオブ、鉄、ニッケルなどの金属とアルミニウムの合金
を使用できる。
【0038】アルミニウム板は、片面のみ粗面化処理し
ても、両面を粗面化処理してもよい。片面のみ粗面化処
理する場合は、アルミニウム板のどちら側を粗面化処理
してもよく、両面を粗面化処理する場合は、片面づつ逐
次粗面化処理してもよいし、両面を同時に粗面化処理し
てもよい。
【0039】本発明で使用する電解槽は、実公昭63−42
141号公報等で開示されているようなラジアル型電解槽
を用いてもよいし、特開平1−141094号公報で開示され
ているようなフラット型の電解処理槽を用いてもよい。
フラット型の電解処理槽はタテ置きでも、横置きでも、
斜め置きでもよい。
【0040】電解槽には、通常、1以上の酸性水溶液を
供給する給液口及び酸性水溶液を排出する廃液口が設け
られている。この給液口及び廃液口は電解槽の任意の位
置に設けられ、また、特開平2−240300号公報で開示さ
れているように、必要により複数設けることもできる。
【0041】本発明に使用される酸性水溶液は、交流を
用いた電気化学的な粗面化処理に用いるものを使用でき
るが、塩酸又は硝酸を主体とする水溶液が好ましく、硝
酸を主体とする水溶液がより好ましい。酸性水溶液中
に、アルミニウム、鉄、銅、マンガン、ニッケル、チタ
ン、マグネシウム、シリカなどのアルミニウム合金中に
含まれる金属が溶解していてもよい。また、アンモニウ
ムイオン、硫酸イオンなどが添加されていてもよい。
【0042】上記硝酸を主体とする水溶液(以下、硝酸
水溶液という)は、硝酸化合物の濃度が約0.1g/lから
飽和限界の範囲が好ましく、約0.1〜約100g/lの範囲
がより好ましい。また、硝酸化合物としては、硝酸アル
ミニウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム等が好ま
しく、これらの1つ以上を用いることができる。また、
その他の硝酸イオンを含有するほかの化合物を組み合わ
せて用いることもできる。さらに、アルミニウム塩及び
アンモニウム塩の1以上を約0.1〜約100g/lの量で混
合することがより好ましい。なお、アンモニウムイオン
は、硝酸水溶液中で電解処理することにより自然発生的
に増加していく。
【0043】アルミニウムイオンまたはアルミニウム合
金材料に含まれる成分は、電解反応とともに増加してい
く。必要により硝酸化合物の添加、または水と硝酸の添
加により一定値に保たれる。
【0044】硝酸水溶液の温度は、約30〜約55℃の範囲
が好ましい。また、電解槽内の酸性水溶液の平均流速
は、約50〜約500cm/secの範囲が好ましい。酸性水溶液
の流れる方向は、アルミニウム板の進行方向と同じでも
逆でもよく、各電解槽毎に同じでも異なっていてもよ
い。
【0045】アルミニウム板の走行速度は、1〜300m/
分まで、自由に選択でき、速度変動率は、1%以下が好
ましく、速度変動の周期は、0.1Hz以下が好ましい。
【0046】本発明における直流電圧は、極性の変化し
ない電圧のことをいい、例えば、連続直流電圧、商用交
流をダイオード、トランジスタ、サイリスタ、GTOな
どで整流したもの、矩形のパルス直流電圧があり、リッ
プル率は0〜100%までいずれも粗面化が可能であるが、
リップル率30%以下の連続直流電圧が特に好ましい。
【0047】電流密度は、約20〜約200A/dm2であるこ
とが好ましく、約50〜約120A/dm2がより好ましい。電
流密度は各電極または各電解槽ごとに同じでも異なって
いてもよい。アルミニウム板に加える電気量は、約50〜
約1000C/dm2が好ましく、約10〜約800C/dm2がより
好ましい。
【0048】直流電圧は、1つの電源装置から複数の陽
極及び陰極に供給しても、一対の陽極及び陰極毎に別個
に供給してもよい。また、本発明の平版印刷板用アルミ
ニウム支持体の製造装置を複数設け、数回にわたって粗
面化処理してもよい。
【0049】本発明の製造装置による直流電圧を用いた
粗面化処理の前後に、機械的な粗面化処理、酸またはア
ルカリ水溶液中での化学的なデスマット処理及びエッチ
ング処理、中性塩水溶液中での電気化学的なエッチング
処理、硝酸を主体とする水溶液中で交流を用いた電気化
学的な粗面化処理、塩酸を主体とする水溶液中での交流
を用いた電気化学的な粗面化処理、中性塩水溶液中での
電気化学的な粗面化処理などを行なうことができる。こ
れらの処理は2つ以上組み合わせて行うことができる。
また、これらの処理の間に水洗処理を介在させることが
できる。
【0050】本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体
の製造装置を用いた好ましい製造方法としては、上述し
た本発明の第1〜4態様の平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造方法がある。
【0051】本発明の第1態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造方法では、少なくとも3回以上アルミ
ニウム板にアノード反応又はカソード反応を行なわせて
いる。
【0052】本発明の第2態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造方法では、本発明の製造装置を用いて
0.1〜5Vの長さの陽極及び陰極で電気化学的に粗面化
し、エッチング処理を介して本発明の製造装置を用いて
0.05〜3Vの長さの陽極及び陰極で電気化学的に粗面化
処理している。最初の粗面化処理において、陽極及び陰
極の長さが0.1V未満であれば、ピット径が細かくなり
過ぎ、第1段目の粗面化処理として、安定的に、大きな
表面粗さの粗面をつくるのが難しくなる。また、5Vを
超えると、ハニカムピットが粗大となり過ぎて、平版印
刷版用アルミニウム支持体に好適な粗面でなくなる。最
初の粗面化処理においては、均一な末エッチ部分と、大
径のハニカムピットを有する粗面を得ることが好まし
い。2番目の粗面化処理において、陽極及び陰極の長さ
が0.05V未満であると、ハニカムピットの生成が不均一
になりがちで、安定的な粗面化が困難となる。また、3
Vを超えると、ハニカムピットのピット径が大きくなり
過ぎ、2番目の粗面化処理で生成するハニカムピットと
しては適さない。
【0053】この製造方法によれば、機械的な粗面化を
おこなわないので、アルミニウム板の平面性が良く、直
流電源を用いるので、設備コストが交流電源を用いる方
式に比べて安価にできる。また、均一な大波構造を有す
る2重構造の表面が得られるので、ブラン汚れ、インキ
の絡み難さ、耐刷力と高い次元でバランスさせることが
できる。
【0054】本発明の第3態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造方法では、本発明の製造装置を用いて
0.1〜5Vの長さの陽極及び陰極で電気化学的に粗面化処
理し、その後エッチング処理及び交流を用いた電気化学
的な粗面化処理を行っている。陽極及び陰極の長さが0.
1V未満であると、ピット径が細かくなり過ぎ、第1段目
の粗面化処理として安定的に、大きな表面粗さの粗面を
つくるのが難しくなる。また、5Vを超えると、ハニカ
ムピットが粗大となり過ぎて、平面印刷版用アルミニウ
ム支持体に好適な粗面でなくなる。最初の粗面化処理に
おいては、均一な未エッチ部分と、大径のハニカムピッ
トを有する粗面を得ることが好ましい。
【0055】この製造方法によれば、機械的な粗面化を
おこなわないので、アルミニウム板の平面性のよい平版
印刷版用アルミニウム支持体を得ることができる。ま
た、均一な大波構造を有する2重構造の表面が得られる
ので、ブラン汚れ、インキの絡み難さ、耐刷力を高い次
元でバランスさせることができる。また、交流を用いた
電気化学的な粗面化を行なわないため、アルミニウム板
の進行方向に垂直な処理むらが発生せず、製造上高速適
性に優れる。
【0056】本発明の第4態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造方法では、機械的又は交流を用いた電
気化学的粗面化処理及びエッチング処理後、本発明の製
造装置を用いて0.05〜3Vの長さの陽極及び陰極で電気
化学的に粗面化処理している。陽極及び陰極の長さが0.
05V未満であると、ハニカムピットの生成が不均一にな
りがちで、安定的な粗面化が困難となる。また、3Vを
超えると、ハニカムピットのピット径が大きくなり過
ぎ、2番目の粗面化処理で生成するハニカムピットとし
ては、適さない。
【0057】上記機械的な粗面化処理は、ナイロンブラ
シを用いたスラリーブラッシング、ワイヤーブラシを用
いたドライブラッシング、サンドブラスト、ボールグレ
イン、圧延ロールなどを用いたプレス加工によるエンボ
ス処理などの方法で行う。プレスをおこなう圧延ロール
の表面に凹凸をつける方法として、サンドブラスト処
理、グリッドブラスト処理、ショットブラスト処理、化
学的エッチング処理、エキシマレーザー、CO2レーザ
ーなどのレーザー照射による金属の溶解処理、フォトレ
ジストを用いたパターンエッチング処理などを用いるこ
とができる。
【0058】上記酸又はアルカリ水溶液中での化学的な
デスマット処理及びエッチング処理は、粗面化処理によ
りアルミニウム板表面に生成したスマット成分を除去す
るため、または自然酸化皮膜や圧延油や汚れを除去する
ため、または機械的な粗面化や電気化学的な粗面化で生
成した表面の凹凸を滑らかにするために行うものであ
る。デスマット処理及びエッチング処理における酸水溶
液としは、例えば、弗酸、弗化ジルコン酸、燐酸、硫
酸、塩酸、硝酸などの水溶液があり、アルカリ水溶液と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
第3燐酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、硅酸ナト
リウム、炭酸ナトリウムなどの水溶液がある。これらの
酸またはアルカリ水溶液は、それぞれ一種または二種以
上を混合して使用することができる。
【0059】エッチング量としては、0.01〜10g/m2
相当するアルミニウムをエッチングすることが好まし
い。このようなエッチング量の範囲で行なう条件は、酸
またはアルカリの濃度が0.05〜40%、液温が40〜100
℃、処理時間が5〜300秒間の範囲から選択することが
できる。
【0060】アルカリの水溶液によりアルミニウム表面
の化学的なエッチングを行なった場合にはその表面に不
溶解物すなわちスマットが生成する。このスマットは燐
酸、硫酸、硝酸、クロム酸などはこれらの混合物による
洗浄で除去することができる。
【0061】電気化学的に処理されるアルミニウム表面
はスマットのない清浄な面であることが望ましいが、例
えば電解液が酸であり、スマット除去作用を持つ場合等
はこれを省くこともできる。
【0062】本発明の、第2態様、第4態様に係る平版
印刷版用アルミニウム支持体の製造方法の直流を用いた
電気化学的な粗面化方法で、0.05〜0.3μmピッチの凹
凸を生成させるためには、アルミニウムイオンを0〜40
g/l含有する10〜50wt%の濃度の硝酸水溶液50〜70℃
で、電流密度20〜200A/dm2で直流電圧を用いて10〜30
0C/dm2の電気量で粗面化をおこなう。電気量はとくに
10〜100C/dm2が好ましい。このとき、陽極と陰極は一
対であればよく、アルミニウム板の陽極反応から開始す
ることがとくに好ましい。
【0063】また、本発明の第3態様に係る平版印刷版
用アルミニウム支持体の製造方法の交流を用いた電気化
学的な粗面化方法で、0.05〜0.3μmピッチの凹凸を生
成させるためには、アルミニウムイオンを4〜40g/l
含有する1〜2wt%の濃度の塩酸水溶液35〜60℃で、電
流密度10〜100A/dm2の交流電圧を用いて、10〜300C
/dm2の電気量で粗面化をおこなうことにより達成でき
る。このときの交流電圧波形、電解装置は、公知の金属
板の粗面化装置を使用することができる。
【0064】上記硝酸を主体とする水溶液中での交流を
用いた電気化学的な粗面化処理は、硝酸を含有する水溶
液中でアルミニウム板に対向する電極との間に交流を加
えて電気化学的に粗面化処理することをいう。硝酸化合
物の濃度が0.1g/l〜飽和限界の範囲が好ましく0.1〜1
00g/lの範囲が好ましい。硝酸化合物としては、硝酸
アルミニウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム等が
好ましい。硝酸水溶液にアルミニウム塩、アンモニウム
塩等を0.1〜100g/lの量で混合することが好ましい。
硝酸水溶液の温度は、30〜55℃の範囲が好ましい。
【0065】硝酸水溶液中での電気化学的な粗面化に用
いる交流電流波形としては、特公昭48−28123号公報に
記載のような正弦波や、特開昭55−25381号公報に記載
のように正弦波交流をサイリスタで位相制御したもの、
特開昭52−58602号公報に記載されているように特殊な
波形などを用いることができるが、DUTY比1:1の
矩形波交流を用いることが設備的に好ましい。
【0066】硝酸水溶液中で交流を用いて電気化学的に
行う粗面化処理は、電流密度が10〜200A/dm2の範囲が
好ましい。電気量は10〜600C/dm2の範囲が好ましく、
10〜300C/dm2の範囲がとくに好ましい。アルミニウム
板上の電圧または電位の変化する周波数は160Hz以下が
好ましく、60Hzから0.1Hzの範囲がより好ましい。
【0067】上記塩酸を主体とする水溶液中での電気化
学的な粗面化処理は、塩酸を含有する水溶液中でアルミ
ニウム板に対向する電極との間に交流を加えて電気化学
的に粗面化処理することをいう。塩酸化合物の濃度は1.
0g/l〜飽和限界の範囲が好ましく、5から100g/lの
範囲がより好ましい。塩酸化合物としては、塩化アルミ
ニウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、塩化マグ
ネシウム等が好ましい。塩酸水溶液にアルミニウムア
塩、アンモニウム塩を20〜150g/l混合することが好ま
しい。塩酸水溶液の温度は、30〜55℃が好ましい。
【0068】塩酸水溶液中での電気化学的な粗面化に用
いる交流電流波形は、硝酸水溶液の場合と同一である。
【0069】塩酸水溶液中で交流電圧を用いて電気化学
的に行う粗面化処理においては、電流密度は10〜200A
/dm2の範囲が好ましい。電気量は、10〜800C/dm2
範囲が好ましい。周波数は50Hz以上、好ましくは60Hz
から500Hzの範囲から選ばれる。
【0070】さらに、以上のように処理されたアルミニ
ウム板は、親水性、保水性、耐印刷性能を向上させるた
めに、公知の方法により硫酸または燐酸を含む電解液中
で直流または交流を用いた陽極酸化処理を行なうことが
出来る。また、陽極酸化処理後に封孔処理を行なうこと
が出来る。さらに珪酸ソーダなどを含む水溶液中に浸漬
し、親水化処理を行なうこともできる。
【0071】塗布する感光層は、ポジ型でもネガ型でも
よい。例えば、陽極酸化処理、親水化処理、感光層につ
いては、特開昭59−227494号、特開昭59−182967号等に
記載されている方法および物を使うことができる。
【0072】本発明の平版印刷板用アルミニウム支持体
の製造装置による粗面化処理を組み込んだ処理工程の好
ましい態様を以下に示す。
【0073】例1: 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、直流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理(本発明の装置
による処理) 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 陽極酸化処理、又は、陽極酸化処理した後に親水化
処理
【0074】例2: 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、直流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理(本発明の装置
による処理) 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、直流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理(本発明の装置
による処理) 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 陽極酸化処理、又は、陽極酸化処理した後に親水化
処理
【0075】例3: 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、直流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理(本発明の装置
による処理) 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、交流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 陽極酸化処理、又は、陽極酸化処理した後に親水化
処理
【0076】例4: 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、交流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 アルミニウム板を酸性水溶液中で、直流電圧を用い
て連続的に電気化学的に粗面化する処理(本発明の装置
による処理) 酸またはアルカリ水溶液中での化学的なエッチング
処理 陽極酸化処理、又は、陽極酸化処理した後に、親水
化処理 初段におこなわれる酸またはアルカリ水溶液中での化学
的なエッチング処理は、アルミニウム板上の汚れ、圧延
油、自然酸化皮膜を除去し、安定的に均一な粗面化をお
こなう目的で実施される。
【0077】なお、交流または直流を用いた電気化学的
な粗面化処理の中間に行なわれる、酸またはアルカリ水
溶液中での化学的なエッチング処理は省略することがで
きる。また、例1から例4を組み合わせて処理すること
ができる。さらに、例1から例4又は例1から例4の組
み合わせの前処理として、機械的な粗面化処理を行なう
ことができる。親水化処理の後には、10〜30wt%の硫酸
を含む50〜80℃水溶液中に1〜300秒浸漬する処理を行
なってもよい。
【0078】上記例1の場合には、アルミニウム板の走
行速度に対する電極の長さLを異なるようにして複数回
繰り返しておこなってもよい。また、例2の場合には、
とでアルミニウム板の走行速度に対する電極の長さ
Lを異なるようにすることが好ましい。
【0079】例2の、例3のでは、アルミニウム板
の走行速度をV(m/sec)としたとき、陽極または陰
極の長さLは0.5V〜5Vで、アルミニウム板に加わる
電気量は250〜800C/dm2であることが特に好ましい。
【0080】又、例2の、例4のでは、陽極または
陰極の長さLは0.05V〜3Vで、アルミニウム板に加わ
る電気量は30〜250C/dm2であることが特に好ましい。
【0081】以上のような平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造方法では、極め高品質の印刷版用の支持体が
得られるが、上述した本発明の平版印刷版用アルミニウ
ム支持体が好ましい。本発明の平版印刷版用アルミニウ
ム支持体では、大きい凹凸と小さい凹凸が重なり合って
形成されている。大きい凹凸のピッチは750倍の走査型
電子顕微鏡写真で観察すると1〜20μmであり、1μm
未満であると、印刷機の湿し水をしぼったときに、網点
部でインキが絡み易くなる。また、20μmを超えると、
ブラン汚れ性能が悪くなり、更に耐刷力が劣る支持体と
なる。特に、1〜10μmが好ましい。小さい凹凸のピッ
チは0.05〜2μmが好ましい。2μmを超えると、また
は、0.05μm未満であると、ブラン汚れ性能が悪くな
る。小さい凹凸のピッチは、0.05〜1μmが更に好まし
く、特に0.5〜1μmが好ましい。0.05〜0.3μmピッチ
の凹凸を付与する場合、前段で生成した1〜20μmピッ
チの凹凸のエッジの部分が丸く面反りするように生成す
ると、特にブラン汚れ性能が良い支持体が得られる。エ
ッジの部分を残すと、網点部のインキの絡み易い支持体
となる。
【0082】そして、平均粗さが0.3〜1.5μmであり、
平均粗さが0.3μm未満であると、印刷機の湿し水をし
ぼったときに、網点部で、インキが絡み易くなり、ま
た、1.5μmを超えると、ブラン汚れ性能、耐刷力が劣
る支持体となる。平均粗さは、0.4〜0.8μmがとくに好
ましい。
【0083】本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体
の製造装置の一例を図面に基づいて説明する。
【0084】図1は、本発明の第1態様に係る平版印刷
版用アルミニウム支持体の製造装置の概略図、図2は陽
極部分の拡大斜視図である。
【0085】図1において、符号1は電解槽で、この電
解槽1に酸性水溶液2が貯留されている。また、電解槽
1の一方には酸性水溶液2を供給する給液ノズル3が設
けられ、他方には酸性水溶液2を排出す排液管4が設け
られている。さらに、電解槽1の底には同一形状をした
複数の陽極5及び陰極6が一定長さのパーテーションウ
ォール7を介して交互に配置され、そして、これら各一
対の陽極5及び陰極6は直流電源(図示せず)を介して
接続されている。
【0086】また、電解槽1の両端近傍には、酸性水溶
液2に略半分浸漬した状態で搬送ローラー8が設けら
れ、この搬送ローラー8間にアルミニウム板9が掛け渡
されて酸性水溶液2中を走行できるようになっている。
【0087】そして、アルミニウム板9の走行速度をV
〔m/sec〕としたとき、図2に示すような陽極5のア
ルミニウム板9の走行方向の長さL〔m〕は、L=0.05
V〜5Vの範囲に設定されている。
【0088】図3は、本発明の第1態様に係る平版印刷
版用アルミニウム支持体の製造装置の他の実施態様の概
略図である。
【0089】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、複数の電解槽11が直列に配置されて
いる。この電解槽11には、陽極12と陰極13とが一個づつ
底面に平行に設けられ、かつ、アルミニウム板9の搬送
用の搬送ローラー14が設けられ、前記陽極12と陰極13と
は直流電源15を介して接続されている。
【0090】このような製造装置における陽極12及び陰
極13のアルミニウム板の走行方向の長さLは、各電解槽
11におけるアルミニウム板9と平行に位置する陽極12又
は陰極13の長さである。
【0091】図4も、本発明の第1態様に係る平版印刷
版用アルミニウム支持体の製造装置の他の実施態様の概
略図である。
【0092】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、複数の陽極用電解槽21と陰極用電解
槽22とが直列に交互に配置されている。この陽極用電解
槽21には陽極23が設けられ、陰極用電解槽22には陰極24
が設けられ、また、それぞれアルミニウム板9搬送用の
搬送ローラー25、26が設けられている。そして、陽極用
電解槽21と隣合う陰極用電解槽22との陽極23と陰極24と
は、電源27を介して接続されている。
【0093】このような製造装置における陽極23及び陰
極24のアルミニウム板の走行方向の長さLは、陽極用電
解槽21又は陰極用段階槽22におけるアルミニウム板9に
平行に位置する陽極21又は陰極22の長さである。
【0094】図5も、本発明の第1態様に係る平版印刷
版用アルミニウム支持体の製造装置の他の実施態様の概
略図である。
【0095】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、複数の陽極用電解槽31と陰極用電解
槽32とが直列に交互に配置されている。この陽極用電解
槽31には陽極33が底面に直角に設けられ、陰極用電解槽
32には陰極34が底面に直角に設けられている。そして、
陽極用電解槽31と隣合う陰極用電解槽32との陽極33と陰
極34とは直流電源(図示せず)を介して接続されている。
陽極33及び陰極34の下方には、陽極33及び陰極34の肉厚
より大きい径の搬送ローラー35が設けられ、陽極33及び
陰極34の上部両側には小径の搬送ローラー36が設けら
れ、アルミニウム板9は、陽極33及び陰極34の外側を略
「U」字状に走行するようになっている。
【0096】このような製造装置における陽極33及び陰
極34のアルミニウム板の走行方向の長さLは、陽極用電
解槽31又は陰極用電解槽32における陽極33又は陰極34の
アルミニウム板9と対峙している面の長さで、すなわ
ち、酸性水溶液2浸漬されている陽極33又は陰極34の長
さの2倍の長さである。
【0097】図6も、本発明の第1態様に係る平版印刷
版用アルミニウム支持体の製造装置の他の実施態様の概
略図である。
【0098】この図に示す平版印刷版用アルミウム支持
体の製造装置は、複数の電解槽41が直列に設けられてい
る。この電解槽41には、陽極42及び陰極43が底面に直角
で互いに平行して配置され、この陽極42と陰極43との間
には、パーテーションウォール44が設けられている。そ
して、これら陽極41、陰極42及びパーテーションウォー
ル44の下方に大径の搬送ローラー45が設けられるととも
に、陽極41及び陰極42の上部横方向に小径の搬送ローラ
ー46がそれぞれ設けられ、アルミニウム板9は、陽極41
及び陰極42の外側を略「U」字状に走行するようになっ
ている。
【0099】このような製造装置における陽極42及び陰
極43のアルミニウム板の走行方向の長さLは、電解槽41
における陽極42又は陰極43のアルミニウム板9と対峙し
ている面の長さで、すなわち、酸性水溶液2に浸漬され
ている長さである。
【0100】図7も、平版印刷版用アルミニウム支持体
の製造装置の他の実施態様の概略図である。
【0101】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、複数の電解槽51が直列に設けられて
いる。この電解槽51には、陽極52及び陰極53が底面に直
角で互いに平行して配置され、この陽極52と陰極53との
間には、パーテーションウォール54が設けられている。
そして、パーテーションウォール54の下方に大径の搬送
ローラー55が設けられるとともに、陽極51とパーテーシ
ョンウォール55との間の上部及び陰極52とパーテーショ
ンウォール55との間の上部に小径の搬送ローラー56がそ
れぞれ設けられ、アルミニウム板9は、陽極51とパーテ
ーションウォール55との間及び陰極52とパーテーション
ウォール55との間を略「U」字状に走行するようになっ
ている。
【0102】このような製造装置における陽極52及び陰
極53のアルミニウム板の走行方向の長さLは、電解槽51
における陽極52又は陰極53のアルミニウム板9と対峙し
ている面の長さで、すなわち、酸性水溶液2に浸漬され
ている長さである。
【0103】図8は、陽極の他の例の拡大斜視図であ
る。この図に示す陽極61は、複数の陽極片62がインシュ
レータ63を介して一体に固着されており、陽極61の長さ
Lは、インシュレータ63を含む全体の長さである。
【0104】図9も、陽極の他の例の拡大斜視図であ
る。この図に示す陽極71は、複数の陽極棒71を一定間隙
72隔てて配置されており、この陽極72においては、陽極
71の長さLは、間隙72を含む全体の長さである。
【0105】図10は、本発明の第2態様に係る平版印刷
版用アルミニウム板支持体の製造装置の一実施例の概略
図である。
【0106】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、複数のタテ型の電解槽81が直列に設
けられている。この電解槽81には、陽極82及び陰極83が
底面に直角で互いに平行に配置され、この陽極82と陰極
83との間には、パーテーションォール84が設けられてい
る。そして、パーテーションォール84の下方に搬送ロー
ラー85が設けられるとともに、陽極82とパーテーション
ウォール84及び陰極83とパーテーションウォール84との
間の上方にも、それぞれ搬送ローラー86が設けられ、ア
ルミニウム板9は、陽極82とパーテーションウォール84
との間及び陰極83とパーテーションウォール84との間を
略「U」字状に走行するようになっている。
【0107】電解槽81の側壁の上部内面には、環状の堰
板86が隣接して上下動自在に設けられており、そして、
アルミニウム板が酸性水溶液2に侵入したときのアルミ
ニウム板9と酸性水溶液2との境界線aの位置から、侵
入したアルミニウム板9の最初の電解反応を行なう電極
である陰極83の反アルミニウム板走行方向側の端面bに
対向する部位cまでのアルミニウム板の長さ、すなわ
ち、酸性水溶液2の液面(堰板の上端面)から陰極83ま
での長さHが、アルミニウム板の走行速度をV〔m/se
c〕としたとき、0〜5V〔m〕になるように設定され
ている。また、電解槽81の周囲には堰板86を越えて電解
槽81から溢れ出た酸性水溶液2を排出するための排出槽
(図示せず)が設けられている。
【0108】図11は、本発明の第2態様の平版印刷版用
アルミニウム支持体の製造装置の他の実施例の要部の拡
大図である。
【0109】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、フラット型の電解槽91が設けられ、
この電解槽91に酸性水溶液2が貯留さている。また、電
解槽91の下部には同一形状をした陰極92及び陽極93が設
けられ、こあれらの上方にアルミニウム板9が走行する
ためのガイド94及び搬送ローラー95が設けられている。
【0110】そして、アルミニウム板9が酸性水溶液2
に侵入したときのアルミニウム板9と酸性水溶液2との
境界線dの位置から、侵入したアルミニウム板9の最初
の電解反応を行なう電極である陰極92の反アルミニウム
板走行方向側の端部eに対向する部位fまでのアルミニ
ウム板の長さH、すなわち、アルミニウム板9が酸性水
溶液2に侵入してから陰極92に達するまでの長さH(=
1+h2)が、アルミニウム板の走行速度をV〔m/se
c〕としたとき、0〜5V〔m〕になるように設定され
ている。
【0111】図12は、本発明の第2態様に係る平版印刷
版追うアルミニウム支持体の製造装置の他の実施例の要
部のあ拡大図である。
【0112】この図に示す平版印刷版用アルミニウム支
持体の製造装置は、ラジアル型の電解槽101が設けら
れ、この電解槽101に酸性水溶液2が貯留されている。
また、電解槽101には酸性水溶液2に殆ど浸漬した状態
で搬送ローラー102が設けられ、この搬送ローラー102に
沿ってアルミニウム板9が走行するようになっている。
また、搬送ローラー102の周囲には、同心円状の陰極103
及び陽極104が設けられている。
【0113】そして、アルミニウム板9が酸性水溶液2
に侵入したときのアルミニウム板9と酸性水溶液2との
境界線iの位置から、侵入したアルミニウム板9の最初
の電解反応を行なう電極である陰極103の端部jに対向
する部位kまでのアルミニウム板の長さH、すなわち、
アルミニウム板9が酸性水溶液2に侵入してから陰極10
3に達するまでの長さHが、アルミニウム板の走行速度
をV〔m/sec〕としたとき、0〜5V〔m〕になるよ
うに設定されている。
【0114】
【実施例】
〔実施例1〕厚さ0.3mmのJIS1050アルミニウム板
を、5%水酸化ナトリウム水溶液中に60秒間浸漬して化
学的なエッチング処理を行った後、水洗し、次いで25%
硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0115】その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミ
ニウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、アルミ
ニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽極と
陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれら
の電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な粗
面化処理を行った。直流電圧の電流密度は、70(A/dm
2)であった。
【0116】このとき、アルミニウム板の走行速度をV
(m/sec)としたとき、陽極と陰極の長さLを0.05V、
0.1V、0.25V、0.5V、1V、5Vと変化させて電解処
理を行った。
【0117】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃に90秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0118】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、表1に示すようなハニカムピッ
トが生成していた。
【0119】
【表1】
【0120】以上の結果より、電極の長さを調整するこ
とにより、ピットの径を所定の長さに調整できることが
分かる。
【0121】〔実施例2〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板を、5%水酸化ナトリウム水溶液60℃中に60
秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行なった後、水
洗し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0122】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数60Hzの矩形波交流電圧を加え、14秒間電気
化学的な粗面化処理を行なった。矩形波交流電圧の電流
密度は25A/dm2であった。その後、水洗し、次いで25
%硫酸水溶液中60℃に60秒間浸漬し、水洗した。
【0123】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、図1に示
すようにアルミニウム板に対向して陽極と陰極とを交互
に配置し、陽極と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミ
ニウム板をこれらの電極と10mmの間隔を保って通過さ
せ、電気化学的な粗面化処理を行なった。直流電圧の電
流密度は70A/dm2で、アルミニウム板に加わる電気量
は150C/dm2となるように設定した。このとき、アルミ
ニウム板の走行速度Vm/secと、陽極と陰極の長さL
は、0.25Vであった。具体的には、アルミニウム板の走
行速度が0.4m/sec、陽極と陰極の長さLが0.1mであ
る。
【0124】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中35℃に30秒間浸漬して化学的なエッチング処理を
行なった後、水洗し、60℃の25%硫酸水溶液中に10秒間
浸漬し、水洗した。
【0125】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、交流で生成した0.5〜1μmのハ
ニカムピットの中に、直流で生成した2〜5μmのハニ
カムピットが存在しており、平版印刷版用支持体として
好適な表面形状をしていた。その平均表面粗さは0.4μ
mであった。
【0126】〔実施例3〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板を、5%水酸化ナトリウム水溶液60℃中に60
秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行なった後、水
洗し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0127】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、図1に示
すようにアルミニウム板に対向して陽極と陰極とを交互
に配置し、陽極と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミ
ニウム板をこれらの電極と10mmの間隔を保って通過さ
せ、電気化学的な粗面化処理を行なった。直流電圧の電
流密度は70A/dm2であった。
【0128】このとき、アルミニウム板の走行速度Vm
/secとしたとき、陽極と陰極の長さLを0.4Vとした。
具体的には、アルミニウム板の走行速度が0.25m/se
c、陰極と陽極の長さLは0.1mである。
【0129】次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液中60
℃に40秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行なった
後、水洗し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬
し、水洗した。
【0130】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極を交互に陽極と陰極とを配置し、陽極
と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれ
らの電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な
粗面化処理を行なった。直流電圧の電流密度は70A/dm
2であった。
【0131】このとき、アルミニウム板の走行速度Vm
/secとしたとき、陽極と陰極の長さLを0.1Vとした。
具体的には、アルミニウム板の走行速度が1m/sec、
陽極と陰極の長さLが0.1mである。
【0132】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中35℃に30秒間浸漬して化学的なエッチング処理を
行なった後、水洗し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸
漬し、水洗した。
【0133】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、第1段目の直流による電気化学
的な粗面化と化学的なエッチングで生成した3〜10μm
のハニカムピットの中に、第2段目の直流による電気化
学的な粗面化で生成した1〜2μmのハニカムピットが
存在しており、平版印刷版用支持体として好適な表面形
状をしていた。その平均表面粗さは0.6μmであった。
【0134】〔実施例4〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板を5%水酸化ナトリウム水溶液60℃中に60秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行なった後、水洗
し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗
した。
【0135】その後1%の塩酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)35℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数120Hzの矩形波交流電圧を加え、20秒間電
気化学的な粗面化処理を行なった。矩形波交流電圧の電
流密度は60A/dm2であった。その後、水洗し、5%水
酸化ナトリウム水溶液35℃中に60秒間浸漬して化学的な
エッチング処理を行い、さらに、水洗し、次いで60℃の
25%硫酸水溶液中に10秒間浸漬し、水洗した。
【0136】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)を酸性水溶液として、図1に示すよ
うにアルミニウム板に対向して陽極と陰極とを交互に配
置し、陽極と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウ
ム板をこれらの電極と10mmの間隔を保って通過させ、電
気化学的な粗面化処理を行なった。直流電圧の電流密度
は70A/dm2で、アルミニウム板に加わる電気量は150C
/dm2となるように設定した。このとき、アルミニウム
板の走行速度Vm/secと、陽極と陰極の長さLは、0.1
Vであった。具体的には、アルミニウム板の走行速度が
1m/sec、陽極と陰極の長さLが0.1mである。その
後、水洗し、次いで60℃の25%硫酸水溶液中に60秒間浸
漬し、水洗した。
【0137】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、交流で生成した5〜20μmのハ
ニカムピットの中に、直流で生成した1〜2μmのハニ
カムピットが存在しており、平版印刷版用支持体として
好適な表面形状をしていた。その平均表面粗さは0.7μ
mであった。
【0138】〔実施例5〕実施例3の硝酸水溶液中に、
硝酸アンモニウムを添加し、アンモニウムイオンが100p
pmとした以外は同様に粗面化処理を行なった。その結果
は実施例3と同様なハニカムピットが生成していた。
【0139】〔実施例6〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板に、CO2レーザーを使って粗面化処理を施
した金属ロールを用いて、プレスによる粗面化をおこな
った。
【0140】次に、5%水酸化ナトリウム水溶液中に40
秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行なった後、水
洗し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0141】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、図1に示
すようにアルミニウム板に対向して陽極と陰極とを交互
に配置し、陽極と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミ
ニウム板をこれらの電極と10mmの間隔を保って通過さ
せ、電気化学的な粗面化処理を行なった。直流電圧の電
流密度は70A/dm2であった。
【0142】このとき、アルミニウム板の走行速度Vm
/secとしたとき、陽極と陰極の長さLを0.1Vであっ
た。具体的には、アルミニウム板の走行速度が1m/se
c、陽極と陰極の長さLが0.1mである。
【0143】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中35℃に30秒間浸漬して化学的なエッチング処理を
行なった後、水洗し、60℃の25%硫酸水溶液中に10秒間
浸漬し、水洗した。
【0144】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、プレスによる粗面化と化学的な
エッチングで生成した5〜50μmピッチの凹凸の中に、
第2段目の直流による電気化学的な粗面化で生成した1
〜2μmのハニカムピットが存在しており、平版印刷版
用支持体として好適な表面形状をしていた。その平均表
面粗さは0.5μmであった。
【0145】〔実施例7〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板を、5%水酸化ナトリウム水溶液中に60秒間
浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗し、
次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗し
た。
【0146】その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミ
ニウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、アルミ
ニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽極と
陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれら
の電極と10mmの間隔を保って通過させ、第1段目の電気
化学的な粗面化処理を行った。直流電圧の電流密度は、
70(A/dm2)であり、アルミニウム板に加わった陽極
時の電気量は400(C/dm2)であった。
【0147】このとき、アルミニウム板の走行速度をV
(m/sec)としたとき、陽極と陰極の長さLは0.5Vで
あった。その後、水洗し、次いで60℃の水酸化ナトリウ
ム水溶液中60℃中に浸漬し、表2に示すように化学的な
エッチング量を0.5、1、2、5、8(g/m2)とし
た。次いで60℃の25%硫酸水溶液中に10秒間浸漬した後
水洗した。
【0148】その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミ
ニウムイオンを含む)45℃を電解液としてアルミニウム
板に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数60Hzの矩形波交流を加え、14秒間、第2段
目の電気化学的な粗面化処理を行った。
【0149】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃に20秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0150】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、表2に示すような結果であっ
た。
【0151】
【表2】
【0152】表面形状評価は、走査型電子顕微鏡写真を
観察しての官能評価により行った(以下、同様)。 A:優 B:良
【0153】〔実施例8〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板を、5%水酸化ナトリウム水溶液中に60秒間
浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗し、
次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗し
た。
【0154】その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミ
ニウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、アルミ
ニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽極と
陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれら
の電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な粗
面化処理を行った。直流電圧の電流密度は、70(A/dm
2)であった。
【0155】このとき、アルミニウム板の走行速度をV
(m/sec)としたとき、陽極と陰極の長さLを0.05
V、0.125V、0.25V、0.5V、1V、2V、8Vと変化
させて電解処理を行った。
【0156】次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液中60
℃に40秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った
後、水洗し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬
し、水洗した。
【0157】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数60Hzの矩形波交流電圧を加え、14秒間電気
化学的な粗面化処理を行った。矩形波交流電圧の電流密
度は25A/dm2であった。
【0158】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃に20秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0159】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、第1段目の直流を用いた粗面化
と水酸化ナトリウム水溶液中でできたピットの中に、第
2段目の交流を用いた粗面化で生成した0.5〜1μmのハ
ニカムピットが重なり合った構造をしていた。
【0160】
【表3】 A:優 B:良 C:可
【0161】〔実施例9〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板に、ナイロンブラシとパミンストン縣濁液を
使って粗面化処理を施した金属ロールを用いて、プレス
による粗面化をおこなった。
【0162】次に5%水酸化ナトリウム水溶液中に40秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗
した。
【0163】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極を交互に陽極と陰極とを配置し、陽極
と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれ
らの電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な
粗面化処理を行った。直流電圧の電流密度は70A/dm 2
であった。
【0164】このとき、アルミニウム板の移動速度Vm
/secとしたとき、陽極と陰極の長さLは0.125Vであっ
た。
【0165】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中35℃に30秒間浸漬して化学的なエッチング処理を
行った後、水洗し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬
し、水洗した。
【0166】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、ナイロンブラシとパミンストン
液による粗面化と、化学的なエッチングで生成した5〜
20μmピッチの凹凸の中に、第2段目の直流による電気
化学的な粗面化で生成した1〜2μmのハニカムピット
が存在しており、平版印刷版用支持体として好適な表面
形状をしていた。その平均表面粗さは0.6μmであっ
た。
【0167】その後、常法に従い、陽極酸化処理、感光
層の塗布、乾燥をおこない、印刷版を作成して印刷した
ところ、良好な印刷版であり、とくに印刷機上の湿し水
を絞ったときにインキが絡み難かった。
【0168】〔実施例10〕実施例8−2、8−3、8−
4、8−5、8−6のアルミニウム板を用いて、その
後、常法に従い、陽極酸化処理、感光層の塗布、乾燥を
おこない、印刷版を作成して印刷したところ、いずれも
良好な印刷版であり、とくに実施例8−3、8−4、8
−5のアルミニウム板を用いた印刷板は、印刷性能のバ
ランスが優れていた。
【0169】〔実施例11〕実施例1−3、1−4、1−
5のアルミニウム板を用いて、その後アルミニウムイオ
ンを25g/l含有する、濃度34%の硝酸水溶液中60℃で
電流密度30A/dm 2の直流でアルミニウム板を陽極にし
て2秒間電解処理を行い、表面に0.1〜0.3μm程度の微
細なハニカムピットを生成した。その後硫酸水溶液中で
デスマット処理をおこない、次に水洗した。その後、常
法に従い、陽極酸化処理、感光層の塗布、乾燥をおこな
い、印刷版を作成して印刷したところ、良好な印刷版で
あった。
【0170】〔実施例12〕実施例1−3、1−4、1−
5のアルミニウム板を用いて、その後1.5%の塩酸水溶
液(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃を電解液と
して、アルミニウム板に対向する電極(カーボン)との
間にDUTY比1:1、周波数120Hzの矩形波交流電
圧を加え、5秒間電気化学的な粗面化処理を行った。矩
形波交流電圧の電流密度は25A/dm2であった。
【0171】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃に10秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0172】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、第1段目の直流を用いた粗面化
と水酸化ナトリウム水溶液中でできたピットの中に、第
2段目の交流を用いた粗面化で生成した0.1〜0.3μmの
ハニカムピットが重なり合った構造をしていた。
【0173】その後、常法にしたがって、陽極酸化処
理、感光層の塗布、乾燥をおこない、印刷版を作成して
印刷したところ、良好な印刷版であり、とくにブラン汚
れ性能と湿し水をしぼったときの網点部のインキの絡み
難さが優れていた。
【0174】〔実施例13〕厚さ0.24mmのJIS1050アル
ミニウム板を、60℃の5%水酸化ナトリウム水溶液中に
20秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水
洗し、次いで1%硝酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0175】その後、硝酸アルミニウムを、それぞれ
0、35、70、140、280、560g/l添加した1%の硝酸水
溶液(硝酸アンモニウムを0.35g/l添加した75ppmのア
ンモニウムイオンを含む)45℃を酸性水溶液として、ア
ルミニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽
極と陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこ
れらの電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的
な粗面化処理を行った。陽極と陰極は、4対あった。直
流電圧の電流密度は、200(A/dm2)であった。アルミ
ニウム板には陽極時に400C/dm2の電気量が加わった。
陽極と陰極の長さは、それぞれ20mm、アルミニウム板の
移動速度は2.4m/minであった。
【0176】各槽の先頭の電極は陰極とした。アルミニ
ウム板が浸漬する液面から電極までの距離は10mmであっ
た。
【0177】電解粗面化後のアルミニウム板を、水洗
し、次に25%硫酸水溶液中60℃に60秒間浸漬し、水洗し
た。これらのアルミニウム板の表面を走査型電子顕微鏡
で観察したところ、ハニカムピットが生成していた。
【0178】また、電解粗面化後のアルミニウム板を、
水洗し、60℃の25%水酸化ナトリウム水溶液(アルミニ
ウムイオン5%含む)に10秒間浸漬しアルミニウム板を
5.5g/m2エッチングした後、水洗した。次に25%硫酸
水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0179】これらのアルミニウム板の表面を走査型電
子顕微鏡で観察し、また1μmRの先端をもつ触針式表
面粗さ計で断面プロファイルによるうねりを測定した。
結果を表4に示す。
【0180】
【表4】
【0181】また、硝酸アルミニウム濃度と平均粗さの
関係を図13に示す。
【0182】〔実施例14〕厚さ0.24mmのJIS1050アル
ミニウム板を、60℃の5%水酸化ナトリウム水溶液中に
20秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水
洗し、次いで1%硝酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0183】その後、硝酸アルミニウムを70g/l添加
した1%の硝酸水溶液に、硝酸アンモニウムを1、5、
45、90g/l添加した45℃の酸性水溶液を用い、アルミ
ニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽極と
陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれら
の電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な粗
面化処理を行った。直流電圧の電流密度は、70(A/d
m2)であった。アルミニウム板には陽極時に420C/dm2
の電気量が加わった。アルミニウム板の移動速度は24m
/min、電極の長さは陽極、陰極共に100mmであった。ア
ノード反応とカソード反応は、それぞれ24回あった。
【0184】電解粗面化後のアルミニウム板を、水洗
し、次に25%硫酸水溶液中60℃に60秒間浸漬し、水洗し
た。これらのアルミニウム板の表面を走査型電子顕微鏡
で観察したところ、表5に示すようなハニカムピットが
生成していた。
【0185】
【表5】
【0186】〔実施例15〕実施例13−3で電気化学的な
粗面化をしたアルミニウム板を用い、60℃の水酸化ナト
リウム水溶液中60℃中に浸漬し、化学的なエッチング量
を5.5(g/m2)とし、次いで60℃の25%硫酸水溶液中
に10秒間浸漬した後水洗した。その後、常法に従い、陽
極酸化処理、ポジ型感光層の塗布、乾燥をおこない、印
刷版を作成して印刷したところ、耐刷、ブラン汚れ、水
を絞ったときのインキの絡み難さともに良好な印刷版で
あった。
【0187】〔実施例16〕実施例13−5で電気化学的な
粗面化をしたアルミニウム板を用い、60℃の水酸化ナト
リウム水溶液中60℃中に浸漬し、化学的なエッチング量
を5.5(g/m2)とし、次いで60℃の25%硫酸水溶液中
に10秒間浸漬した後水洗した。その後、常法に従い、陽
極酸化処理、ポジ型感光層の塗布、乾燥をおこない、印
刷版を作成して印刷したところ、耐刷、ブラン汚れ、水
を絞ったときのインキの絡み難さともに良好な印刷版で
あった。
【0188】〔実施例17〕実施例16の陽極酸化処理の後
に、2.5%の硅酸ソーダを含有する水溶液、70℃に10秒
間浸漬し、親水化処理を行った後に水洗した。その後ネ
ガ型感光層の塗布、乾燥をおこない、印刷版を作成して
印刷したところ、良好な印刷版であった。
【0189】〔実施例18〕実施例13−3で電気化学的な
粗面化をおこなったアルミニウム板を用い、次いで、60
℃の水酸化ナトリウム水溶液中60℃中に浸漬し、化学的
なエッチング量を5.5(g/m2)とした。次いで60℃の
25%硫酸水溶液中に10秒間浸漬した後水洗した。
【0190】このアルミニウム板を硝酸アルミニウム70
g/l、硝酸アンモニウム0.35g/lを添加した硝酸1
%水溶液40℃中で、カーボンを対極としてDUTY比
1:1電流密度50A/dm2の矩形波交流で6秒間電気化学
的な粗面化処理を行い、水洗した。次に5%苛性ソーダ
水溶液中でアルミニウム板を0.5g/m2溶解させるよう
なエッチング処理をおこなった。更に硫酸水溶液25%、
60℃に120秒間浸漬させ、その後水洗した。
【0191】次に硫酸水溶液10%、33℃で直流を用いて
陽極酸化処理をおこなったあと水洗した。この表面を走
査型電子顕微鏡で観察したところ、大きなピッチの凹凸
の中に、0.5〜1μmの凹凸が均一に生成されており、比
較例1に比べ、明らかに均一な凹凸をしていた。その平
均表面粗さは0.60μmであった。
【0192】このアルミニウム板にポジ型感光層を塗布
して平版印刷版としたところ、良好な印刷版であり、比
較例1に比べ、他の印刷性能を劣化させることなく、と
くにブラン汚れ性能が向上していた。
【0193】〔実施例19〕実施例18の陽極酸化処理の後
に、2.5%の硅酸ソーダを含有する水溶液、70℃に10秒
間浸漬し、親水化処理を行った後に水洗した。その後ネ
ガ型感光層をおこない、印刷版を作成して印刷したとこ
ろ、良好な印刷版であった。
【0194】〔実施例20〕2%の硝酸水溶液に硝酸アル
ミニウムを70g/l添加した以外は実施例21−3と全く
同様に電気化学的な粗面化を行った。
【0195】電解粗面化後のアルミニウム板を、水洗
し、次に25%硫酸水溶液中60℃に60秒間浸漬し、水洗し
た。これらのアルミニウム板の表面を走査型電子顕微鏡
で観察したところ、平均直径約3〜5μmのハニカムピ
ットが生成していたが、実施例13−3よりも更に均一な
表面をしていた。
【0196】また、電解粗面化後のアルミニウム板を、
水洗し、60℃の25%水酸化ナトリウム水溶液(アルミニ
ウムイオン5%含む)に10秒間浸漬しアルミニウム板を
5.5g/m2エッチングした後、水洗した。次に25%硫酸
水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0197】これらのアルミニウム板の表面を走査型電
子顕微鏡で観察したところ、平均ピッチ3〜7μmの大
きなうねりが観察された。
【0198】このアルミニウム板を硝酸アルミニウム70
g/l、硝酸アンモニウム0.35g/lを添加した硝酸1
%水溶液40℃中で、カーボンを対極としてDUTY比
1:1電流密度50A/dm2の矩形波交流で6秒間電気化学
的な粗面化処理を行い、水洗した。次に5%苛性ソーダ
水溶液中でアルミニウム板を0.5g/m2溶解させるよう
なエッチング処理をおこなった。更に硫酸水溶液25%、
60℃に120秒間浸漬させ、その後水洗した。
【0199】次に硫酸水溶液10%、33℃で直流を用いて
陽極酸化処理をおこなったあと水洗した。この表面を走
査型電子顕微鏡で観察したところ、大きなピッチの凹凸
の中に、0.5〜1μmの凹凸が均一に生成されており、比
較例1に比べ、明らかに均一な凹凸をしていた。その平
均表面粗さは0.5μmであった。
【0200】このアルミニウム板にポジ型感光層を塗布
して平版印刷版としたところ、良好な印刷版であった。
【0201】〔実施例21〕厚さ0.24mmのJIS1050アル
ミニウム板を、60℃の5%水酸化ナトリウム水溶液中に
20秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水
洗し、次いで1%硝酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0202】その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミ
ニウムイオンと150ppmのアンモニウムイオンを含む)45
℃を酸性水溶液として、図1に示すような装置でアルミ
ニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽極と
陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれら
の電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な粗
面化処理を行った。直流電圧の電流密度は、100(A/dm
2)であった。陽極と陰極の長さは、それぞれ150mm、ア
ルミニウム板の移動速度は9m/minであった。
【0203】このとき、アルミニウム板の走行速度をV
(m/sec)としたとき、陽極と陰極の長さLを1Vと
して電解処理を行った。各槽の先頭の電極は陰極であっ
た。
【0204】液面から陰極までの距離Hは表1に示すよ
うに、軟質塩ビ製の堰板Aによって、0.06V、0.3V、
0.6V、1V、2Vとした。液面から陽極までの距離は
0.07Vであった。
【0205】その後、水洗し、60℃の25%水酸化ナトリ
ウム水溶液(アルミニウムイオン5%含む)に10秒間浸
漬し、5.5g/m2アルミニウム板をエッチングした後、
水洗した。次に25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、
水洗した。
【0206】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、表6に示すようなハニカムピッ
トが生成していた。
【0207】
【表6】
【0208】〔実施例22〕厚さ0.24mmのJIS1050アル
ミニウム板を、60℃の5%水酸化ナトリウム水溶液中に
20秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水
洗し、次いで1%硝酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水
洗した。
【0209】その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミ
ニウムイオンと150ppmのアンモニウムイオンを含む)45
℃を酸性水溶液として、図1に示すような装置でアルミ
ニウム板に対向して陽極と陰極を交互に配置し、陽極と
陰極間に連続直流電圧を加え、アルミニウム板をこれら
の電極と10mmの間隔を保って通過させ、電気化学的な粗
面化処理を行った。陽極と陰極の長さの比は2:3であ
った。直流電圧の電流密度は、第1槽の陽極で150(A
/dm2)、第2槽、第3槽、第4槽の陽極で75(A/d
m2)であった。陽極の長さは100mm、アルミニウム板の
移動速度は6m/minであった。
【0210】このとき、アルミニウム板の走行速度をV
(m/sec)としたとき、陽極の長さLを1Vとして電
解処理を行った。各槽の先頭の電極は陰極であった。
【0211】液面から陰極までの距離はそれぞれ0.3
V、液面から陽極までの距離は0.6Vとした。各槽の先
頭の電極は陰極とした。
【0212】その後、水洗し、60℃の25%水酸化ナトリ
ウム水溶液(アルミニウムイオン5%含む)に10秒間浸
漬し、5.5g/m2アルミニウム板をエッチングした後、
水洗した。次に25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、
水洗した。
【0213】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、平均直径6〜8μmのハニカム
ピットが均一に生成しており、その平均表面粗さは0.72
μmであった。
【0214】〔実施例23〕実施例21−4のアルミニウム
板を用い、その後、1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液としてアルミニウム板
に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数60Hzの矩形波交流を加え、14秒間、第2段
目の電気化学的な粗面化処理を行った。
【0215】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃に20秒
間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0216】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、平均5〜8μmピッチのうねりの
中に平均直径0.5〜1μmのハニカムピットが生成してい
た。
【0217】その後、常法に従い、硫酸を主体とする水
溶液中での陽極酸化処理、水洗、乾燥、感光層の塗布、
乾燥をおこない、ポジ型印刷版を作成して印刷したとこ
ろ、ブラン汚れ、耐刷、調子再現性、インキの払い等良
好な印刷版であり、とくに印刷機上の湿し水を絞ったと
きにインキが絡み難かった。
【0218】〔実施例24〕実施例21−2と同じ条件で、
図2に示したような堰板Bを各槽に設置した。堰板の材
質は軟質塩ビであり、堰板とアルミニウムウェブとのク
リアランスは、2mmであった。電気化学的な粗面化処理
後のアルミニウム板の表面を観察すると、液面の変動に
起因する処理ムラは、実施例21−2よりも良化してい
た。
【0219】〔比較例1〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板に、ナイロンブラシとパミンストン縣濁液を
使って粗面化処理を施した金属ロールを用いて、プレス
による粗面化をおこなった。
【0220】次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液中60
℃に40秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った
後、水洗し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬
し、水洗した。
【0221】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数60Hzの矩形波交流電圧を加え、14秒間電気
化学的な粗面化処理を行った。矩形波交流電圧の電流密
度は25A/dm2であった。
【0222】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中(0.5%のアルミニウムイオンを含む)35℃に20
秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗した。
【0223】このアルミニウム板の表面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、ナイロンブラシとパミンストン
液による粗面化で生成した局所的な深いクレパス状の凹
部が不均一に存在していた。
【0224】その後、常法に従って、陽極酸化処理、感
光層の塗布、乾燥をおこない、印刷版を作成して印刷し
たところ、良好な印刷版であったが、ブラン汚れ性能が
やや劣っていた。
【0225】〔比較例2〕厚さ0.3mmのJIS1050アル
ミニウム板を、5%水酸化ナトリウム水溶液60℃中に60
秒間浸漬して化学的なエッチング処理を行った後、水洗
し、次いで25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬し、水洗
した。
【0226】その後1%の硝酸水溶液(0.5%のアルミニ
ウムイオンを含む)45℃を電解液として、アルミニウム
板に対向する電極(カーボン)との間にDUTY比1:
1、周波数60Hzの矩形波交流電圧を加え、14秒間電気
化学的な粗面化処理を行った。矩形波交流電圧の電流密
度は25A/dm2であった。
【0227】その後、水洗し、5%水酸化ナトリウム水
溶液中35℃に10秒間浸漬して化学的なエッチング処理を
行った後、水洗し、25%硫酸水溶液中60℃に10秒間浸漬
し、水洗した。
【0228】その後、常法に従って、陽極酸化処理、感
光層の塗布、乾燥をおこない、印刷版を作成して印刷し
たところ、良好な印刷版であったが、実施例2に比較し
て印刷機上の湿し水を絞ったときに、ややインキが絡み
易かった。
【0229】〔比較例3〕陰極と陽極の位置を逆にした
以外は実施例21−2と同じようにアルミニウム板を処理
した。その表面形状は実施例21−2よりも細かいハニカ
ムピットが生成していた。
【0230】
【発明の効果】本発明は、平版印刷版用アルミニウム支
持体に均一なハニカムピットを形成することができるの
で、平版印刷版用として極めて良好な粗面を有するアル
ミニウム支持体を得ることができる。また、湿し水を絞
ったときに網点部でインキが絡まない等好適な印刷版得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の一実施態様の概略図である。
【図2】 図1に示した製造装置の陽極部分の拡大斜視
図である。
【図3】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施態様の概略図である。
【図4】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施態様の概略図である。
【図5】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施態様の概略図である。
【図6】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施態様の概略図である。
【図7】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施態様の概略図である。
【図8】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の陽極の他の例の拡大斜視図であ
る。
【図9】 本発明の第1の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の陽極の他の例の拡大斜視図であ
る。
【図10】 本発明の第2の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の一実施例の概略図である。
【図11】 本発明の第2の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施例の概略図である。
【図12】 本発明の第2の態様の平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造装置の他の実施例の概略図である。
【図13】 硝酸アルミニウム濃度と平均粗さの関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
1、22、31、32、41、51、81、91、101…電解槽 2…酸性水溶液 5、12、23、33、42、52、61、82、93、104…陽極 6、13、24、34、43、53、83、92、103…陰極 9…アルミニウム板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの電解槽と、この電解槽
    に貯留された酸性水溶液と、この酸性水溶液中に交互に
    配置され直流電圧が供給される陽極及び陰極と、酸性水
    溶液中をアルミニウム板が走行するように配置された搬
    送ローラーとを有し、前記陽極及び陰極のそれぞれのア
    ルミニウム板の走行方向の長さL〔m〕が、アルミニウ
    ム板の走行速度をV〔m/sec〕としたとき0.05V〜5V
    〔m〕であることを特徴とする平版印刷版用アルミニウ
    ム支持体の製造装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの電解槽と、この電解槽
    に貯留された酸性水溶液と、この酸性水溶液中に交互に
    配置され直流電圧が供給される陽極及び陰極と、酸性水
    溶液中をアルミニウム板が走行するように配置された搬
    送ローラーとを有し、アルミニウム板の走行速度をV
    〔m/sec〕としたとき、アルミニウム板が酸性水溶液
    に侵入したときのアルミニウム板と酸性水溶液との境界
    線の位置から、侵入したアルミニウム板の最初の電解反
    応を行なう電極の反アルミニウム板走行方向側の端部に
    対向する位置までのアルミニウム板の長さが、0〜5V
    〔m〕であることを特徴とする平版印刷版用アルミニウ
    ム支持体の製造装置。
  3. 【請求項3】 電解槽の周囲に堰板が設けられて、アル
    ミニウム板が酸性水溶液に侵入したときのアルミニウム
    板の酸性水溶液との境界線の位置を調節する請求項2に
    記載の平版印刷版用アルミニウム支持体の製造装置。
  4. 【請求項4】 陰極が電解槽の反アルミニウム板走行方
    向の先端に設けられ、アルミニウム板のアノード反応か
    ら処理が始められる請求項1又は2に記載の平版印刷版
    用アルミニウム支持体の製造装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの電解槽と、この電解槽
    に貯留された酸性水溶液と、この酸性水溶液中に交互に
    配置され直流電圧が供給される陽極及び陰極と、酸性水
    溶液中をアルミニウム板が走行するように配置された搬
    送ローラーとを有し、酸性水溶液は、硝酸アルミニウム
    が20g/l〜飽和までで、硝酸アンモニウムが0.1g/l
    〜飽和までであることを特徴とする平版印刷版用アルミ
    ニウム支持体の製造装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの電解槽と、この電解槽
    に貯留された酸性水溶液と、この酸性水溶液中に交互に
    配置され直流電圧が供給される陽極及び陰極と、酸性水
    溶液中をアルミニウム板が走行するように配置された搬
    送ローラーとを有する装置を用い、少なくとも3回以上
    アルミニウム板にアノード反応又はカソード反応を行な
    わせることを特徴とする平版印刷版用アルミニウム支持
    体の粗面化方法。
  7. 【請求項7】 アルミニウム板の表面を、順に、 (a) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエッチング処
    理し、 (b) 請求項1の製造装置を用いて、0.1〜5Vの長さの陽
    極及び陰極で電気化学的に粗面化し、 (c) 酸又はアルカリ水溶液で化学的なエッチング処理
    し、 (d) 請求項1の製造装置を用いて、0.05〜3Vの長さの
    陽極及び陰極で電気化学的に粗面化処理し、 (e) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエッチング処
    理することを特徴とする平版印刷版用アルミニウム支持
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】 アルミニウム板の表面を、順に、 (a) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエッチング処
    理し、 (b) 請求項1の製造装置を用いて、0.1〜5Vの長さの陽
    極及び陰極で電気化学的に粗面化し、 (c) 酸又はアルカリ水溶液で化学的なエッチング処理
    し、 (d) 酸性水溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面化処
    理し、 (e) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエッチング処
    理することを特徴とする平版印刷版用アルミニウム支持
    体の製造方法。
  9. 【請求項9】 アルミニウム板の表面を、順に、 (a) 機械的に粗面化処理し、又は、酸またはアルカリ水
    溶液中で化学的なエッチング処理した後に交流を用いて
    電気化学的に粗面化処理し、 (b) 酸又はアルカリ水溶液で化学的なエッチング処理
    し、 (c) 請求項1の製造装置を用いて、0.05〜3Vの長さの
    陽極及び陰極で電気化学的に粗面化処理し、 (d) 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエッチング処
    理することを特徴とする平版印刷版用アルミニウム支持
    体の製造方法。
  10. 【請求項10】 酸またはアルカリ水溶液中で化学的なエ
    ッチング処理した後に陽極酸化処理又は、陽極酸化処理
    後に親水化処理をおこなう請求項7、8又は9記載の平
    版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法。
  11. 【請求項11】 平均1〜20μmピッチの凹凸と、平均0.
    05〜2μmピッチの凹凸とが重なりあって形成され、か
    つ平均表面粗さが0.3〜1.5μmであることを特徴とする
    平版印刷版用アルミニウム支持体。
JP2105094A 1993-03-26 1994-02-18 平版印刷版用アルミニウム支持体の製造装置及び方法並びに平版印刷版用アルミニウム支持体 Pending JPH06328876A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010008257A (ko) * 2000-11-18 2001-02-05 유장근 인쇄판용 알루미늄의 자동화 표면 처리 장치

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