JPH06329585A - 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Info

Publication number
JPH06329585A
JPH06329585A JP12152993A JP12152993A JPH06329585A JP H06329585 A JPH06329585 A JP H06329585A JP 12152993 A JP12152993 A JP 12152993A JP 12152993 A JP12152993 A JP 12152993A JP H06329585 A JPH06329585 A JP H06329585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
naphthalenedicarboxylic acid
amine
alcohol
acid
amine salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12152993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Mori
義昭 森
Hideo Nagaoka
秀男 長岡
Norioki Mitsune
法興 三根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP12152993A priority Critical patent/JPH06329585A/ja
Publication of JPH06329585A publication Critical patent/JPH06329585A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 粗ナフタレンジカルボン酸を、アミンおよび
低級一価アルコールからなる混合溶媒に溶解してナフタ
レンジカルボン酸アミン塩を晶析し、析出したアミン塩
を分離し窒素気流中で加熱乾燥して高純度ナフタレンジ
カルボン酸を得、アミン塩を分離した残液に、該アミン
およびアルコールの沸点よりも高い沸点を持つ多価アル
コールを加えて該アミンおよびアルコールを蒸留回収す
ることを特徴とする高純度ナフタレンジカルボン酸の製
造方法。 【効果】ジアルキルナフタレンの酸化反応等によって得
られる不純物及び着色成分を含む粗ナフタレンジカルボ
ン酸から、高純度でかつ色相の良好なナフタレンジカル
ボン酸を回収率よく効果的に製造することができ、又、
用いた溶媒を、ナフタレンジカルボン酸アミン塩、不純
物等の析出を抑え流動性を保ちつつ、効率よく高回収率
で蒸留回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、ナフタレンジカルボン酸
の製造方法に関する。詳しくは、粗ナフタレンジカルボ
ン酸を精製して高純度ナフタレンジカルボン酸を製造す
る方法に関するものである。 ナフタレンジカルボン酸
は、ポリエチレンナフタレート(PEN樹脂)などの高
機能性樹脂の原料等として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】ナフタレンジカルボン酸は、例えば、ジ
アルキルナフタレンを、コバルト、マンガンおよび臭素
の存在下に、分子状酸素によって酸化することによって
製造するのが一般的である。しかし、この方法で得られ
る粗ナフタレンジカルボン酸は、トリメリット酸等の不
純物や着色物質を含むため、高純度のナフタレンジカル
ボン酸を得るには精製工程が必要である。
【0003】従来、ナフタレンジカルボン酸の精製法と
しては、粗ナフタレンジカルボン酸をアルカリ水溶液に
溶解し、酸化や水素化、吸着による脱色等の処理を行っ
た後、酸性にすることによって高純度のナフタレンジカ
ルボン酸を得る方法が知られている(特開昭48−68
554、特開昭48−49747、特開昭50−105
639、特開昭50−160248号公報等)。しかし
ながら、これらの方法は、いずれも大量のアルカリおよ
び酸を使用するため、大量の無機塩および排水が発生す
るという問題があった。
【0004】また、粗ナフタレンジカルボン酸を、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドおよびジメチルスルホキシドから選ばれた有機溶媒
を用い、活性炭処理の後、再結晶させる方法が開示され
ている(特開昭62−230747号公報)。しかしな
がら、これらの有機溶媒は、沸点が高く溶媒の回収が困
難であり、また毒性が高いなどの問題があった。
【0005】さらに、粗ナフタレンジカルボン酸を、ジ
メチルアミン等の特定のアルキルアミンの水溶液に溶解
した後、水溶液中からアミンを留去してナフタレンジカ
ルボン酸を析出させることにより精製させる方法も提案
されている(特開昭50−142542号公報)。しか
しながらこの方法では、(1)留去によりアミンを回収
することにより析出させるので、留去可能な特定のアミ
ンしか使用できない、(2)これらのアミンは水と共沸
するため、大量の水が一緒に留出する、(3)水溶液中
からアミンを完全に除去することが出来ないため回収率
が低い、等の欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粗ナ
フタレンジカルボン酸から、高純度で、且つ色相の良好
なナフタレンジカルボン酸を高回収率で、且つ、経済性
に製造することのできる高純度ナフタレンジカルボン酸
の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗ナフタレン
ジカルボン酸を、アミンおよび低級一価アルコールから
なる混合溶媒に溶解してナフタレンジカルボン酸アミン
塩を晶析し、析出したアミン塩を分離した残液に多価ア
ルコールを加えて該アミンおよびアルコールを蒸留回収
することを特徴とする高純度で、且つ色相の良好なナフ
タレンジカルボン酸を効率的に製造する方法を提供する
ものである。
【0008】(粗ナフタレンジカルボン酸)本発明の方
法に用いられる粗ナフタレンジカルボン酸は、特に制限
はされないが、例えば、ジアルキルナフタレンを、脂肪
族低級モノカルボン酸、水等の溶媒中で、コバルト、マ
ンガンおよび臭素の存在下に、分子状酸素によって酸化
することによって得られる粗ナフタレンジカルボン酸が
挙げられる。
【0009】ジアルキルナフタレンの酸化反応に、触媒
として用いられるコバルト化合物及びマンガン化合物と
しては、例えばコバルト及びマンガンのギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、シュウ酸、マレイン酸などの脂肪族カルボ
ン酸塩、ナフテン酸などの脂環式カルボン酸塩、安息香
酸、テレフタル酸、ナフトエ酸、ナフタレンジカルボン
酸などの芳香族カルボン酸塩の他、水酸化物、酸化物、
炭酸塩、ハロゲン化物などの無機化合物類を挙げること
ができる。このうち、酢酸塩及び臭化物が好ましい。
【0010】コバルト化合物及びマンガン化合物は混合
物として使用されるが、その混合割合は、コバルト:マ
ンガン(原子比)で99:1〜1:99、好ましくは9
7:3〜3:97の範囲である。コバルト及びマンガン
の使用量は、脂肪族カルボン酸溶媒に対し、コバルト及
びマンガン原子の合計量として、0.2〜10重量%、
好ましくは0.4〜5重量%の範囲である。
【0011】触媒成分中に含まれる臭素化合物として
は、例えば分子状臭素、臭化水素、臭化水素酸塩等の無
機臭素化合物、及び臭化メチル、臭化エチル、ブロモホ
ルム、臭化エチレン、ブロモ酢酸などの有機臭素化合物
を例示することができる。臭素化合物の使用量は、その
臭素原子の量が、脂肪族カルボン酸溶媒中に含まれるコ
バルト及びマンガン原子の合計モル数に対し、0.1〜
10モル倍、好ましくは0.2〜5モル倍の範囲であ
る。
【0012】脂肪族低級モノカルボン酸溶媒としては、
例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸及
びブロモ酢酸等が挙げられ、このうち酢酸が最も好まし
く、水や芳香族炭化水素などの他の溶媒で希釈されてい
てもよい。溶媒の使用量は特に制限はないが、原料のジ
アルキルナフタレンに対して好ましくは0.5〜10重
量倍、特に好ましくは1〜6重量倍である。
【0013】反応温度は、通常100〜300℃、圧力
は、気相中の酸素分圧が絶対圧で0.2〜10kg/c
2 となるような圧力が好ましい。反応終了後、反応液
を室温程度まで冷却し、析出した固体を回収して、粗ナ
フタレンジカルボン酸を得る。
【0014】この様にして得られた粗ナフタレンジカル
ボン酸は、純度が90%以上、一般には95〜99%で
あり、通常は微褐色〜褐色を呈しているが、そのまま本
発明の方法に供しても、また、反応溶媒等で洗浄してか
ら用いてもよい。場合によっては、純度が99%以上の
もの、例えば、活性炭や、DMSO等で処理した後のナ
フタレンジカルボン酸の色相を本発明の方法により改良
することもできる。
【0015】(アミン)アミン類としては、例えば、メ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プ
ロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルア
ミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ
−n−ブチルアミン、トリ−n−ブチルアミンシピリジ
ン、n−ヘキシルアミン、ジ−n−ヘキシルアミン、ト
リ−n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン、n−
オクチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、トリ−n−
オクチルアミン、エチレンジアミン、N−メチルエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,
N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’−トリ
メチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ
メチルエチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、
1,3−ジアミノプロパン、N−メチル−1,2−ジア
ミノプロパン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N−ジメチル−1,2−ジアミノプロパン、
N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,
N,N’−トリメチル−1,2−ジアミノプロパン、
N,N,N’−トリメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−ジア
ミノプロパン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−ジアミノプロパン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、グリシン等
の脂肪族アミンとその誘導体;ピペリジン、N−メチル
ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、N−メチルヘキサ
メチレンイミン等の脂環式アミン;アニリン、o−、m
−及びp−トルイジン、N,N−ジメチル−o−、m−
及びp−トルイジン、ベンジルアミン、N−メチルベン
ジルアミン、N,N−ジメチルベンジアルアミン等の芳
香族アミン類;などが挙げられる。
【0016】これらの中でも、メチルアミン、ジメチル
アミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n
−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、イソプ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン等の炭素数1〜3のアルキル基を1〜3有する
脂肪族アミンが好ましい。これらのアミンは単独でも、
二種類以上を任意の割合で混合したものでも使用でき
る。
【0017】(一価アルコール)アルコールとしては、
例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソプチルアルコール、sec−ブチル
アルコール、t−ブチルアルコールなどの炭素数1〜4
の低級脂肪族の一価アルコールが挙げられる。これらの
アルコール類は単独でも、二種類以上を任意の割合で混
合したものでもどちらでも使用することができる。
【0018】本発明の方法では、上記のアミンとアルコ
ールとの混合溶媒に粗ナフタレンジカルボン酸を溶解し
て晶析する。アミンとアルコールの混合割合は、重量比
で5:95〜95:5、好ましくは10:90〜90:
10の範囲である。
【0019】混合溶媒の使用量は、溶解操作を行う温度
で粗ナフタレンジカルボン酸を溶解するのに十分な量で
あればよく、アミンとアルコールとの混合割合や、溶解
する際の温度によって異なるので、一概には規定できな
いが、通常は、粗ナフタレンジカルボン酸に対し1〜2
0重量倍、好ましくは1〜10重量倍の範囲である。溶
媒量が少なすぎると十分な晶析効果が得られず、また過
剰に使用してもその晶析効果に変わりはなく、使用する
溶媒量が増えるため不経済である。
【0020】(晶析操作)晶析操作は、次のような手順
で行なわれる。即ち、粗ナフタレンジカルボン酸を所定
量アミンとアルコールの混合溶媒に溶解し、不溶物があ
る場合には不溶物を濾過によって除去する。また、着色
のある場合には活性炭等で脱色処理する。
【0021】溶解温度は、用いるアミンとアルコールお
よびその割合、粗ナフタレンジカルボン酸量等によって
異なるので一概に規定できないが、混合溶媒の沸点以下
で、粗ナフタレンジカルボン酸を溶解できる温度以上で
あればよく、通常、10℃〜100℃の範囲で行う。こ
の際の圧力に特に制限はない。活性炭で処理する場合に
は、粗ナフタレンジカルボン酸の混合溶媒溶液中に、所
定量の活性炭を加えて加熱攪拌した後濾別する回分処
理、又は、活性炭を充填したカラムにナフタレンジカル
ボン酸を溶解した混合溶媒を通液する方法のどちらでも
よい。
【0022】その後、粗ナフタレンジカルボン酸を溶解
した混合溶媒溶液を冷却し、析出したナフタレンジカル
ボン酸アミン塩を濾過、遠心分離等により分離する。冷
却温度は溶解温度以下、好ましくは、溶解温度から10
℃以上低い温度であり、通常、0〜90℃の範囲であ
る。
【0023】晶析、分離して得られるナフタレンジカル
ボン酸アミン塩の結晶には、晶析に使用したアミンおよ
びアルコールの他に不純物も付着しているので、晶析に
用いたアミンで洗浄するのが好ましい。洗浄に使用する
アミンの量は、晶析、分離して得られたナフタレンジカ
ルボン酸アミン塩に対し、0.1〜20重量倍、好まし
くは0.5〜5重量倍の範囲である。
【0024】得られたナフタレンジカルボン酸アミン塩
の結晶を窒素気流中、ナフタレンジカルボン酸の熱分解
温度(280℃)以下で当該圧力下でのアミンの沸点以
上の温度で加熱乾燥することにより、高純度で色相の良
好なナフタレンジカルボン酸を得ることができる。加熱
温度は、通常、100〜200℃の範囲内である。
【0025】(アミンおよびアルコールの回収)析出し
たナフタレンジカルボン酸アミン塩の結晶を分離した後
の混合溶媒の残液は、不純物の他、晶析時の温度におけ
る溶解度分のナフタレンジカルボン酸アミン塩を含んで
おり、これに多価アルコールを加え、アミンおよびアル
コールを蒸留回収する。多価アルコールは、ナフタレン
ジカルボン酸アミン塩と親和性があるため、蒸留操作を
通じてナフタレンジカルボン酸アミン塩の析出を抑える
ことができる。多価アルコールは、使用したアミンおよ
びアルコールと共沸せず、その沸点は該アミンおよびア
ルコールよりも高いものが、好ましくは、いずれか沸点
の高いものよりも30℃以上沸点の高い多価アルコール
が望ましい。
【0026】多価アルコールの具体例としては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、など炭素数2〜5の低
級脂肪族2価のアルコール及びその2量体や3量体や、
グリセロールなどの炭素数3〜5の低級脂肪族3価アル
コール等が挙げられる。
【0027】添加する多価アルコールの量は、蒸留時の
ナフタレンジカルボン酸及び不純物の析出を抑えるのに
十分あればよく、残液に含まれるナフタレンジカルボン
酸アミン塩、不純物等の量によって異なり一概には規定
できないが、残液に含まれるナフタレンジカルボン酸に
対し、1〜100重量倍、好ましくは5〜30倍の範囲
である。多価アルコールの量が少なすぎると蒸留中にナ
フタレンジカルボン酸アミン塩や不純物が析出し、過剰
に用いるのは、アルコール、アミンの回収が困難になり
不経済である。
【0028】蒸留はバッチ蒸留、連続蒸留いずれでも良
い。蒸留条件は、アミン、一価アルコール、多価アルコ
ール、およびその組成によって異なるが、常圧、減圧い
ずれで行っても良い。但し、蒸留時のボトム釜温度は2
00℃以下が望ましく、これ以上では、熱源確保が困難
なだけでなく、溶媒、溶剤の劣化につながる。蒸留塔
も、用いる溶剤およびその組成によって異なるが、通
常、理論段5〜50段、また還流比は、1〜10の範囲
である。
【0029】回収されたアミンおよびアルコールは、再
び、晶析溶媒として使用することができる。多価アルコ
ールは、残留ナフタレンジカルボン酸及び不純物ととも
に釜残として抜き出される。
【0030】
【作用】ナフタレンジカルボン酸は、アミンやアルコー
ルに対し各々単独では殆ど溶解しないが、アミンとアル
コールとの混合溶媒に対してはその溶解度が飛躍的に向
上し、かつ、その溶解度の温度依存性が極めて大きくな
ることにより、粗ナフタレンジカルボン酸の晶析精製が
非常に容易に行われる。また、ナフタレンジカルボン酸
を分離後の残液は、不純物の他ナフタレンジカルボン酸
アミン塩を含んでいるため、アミンおよびアルコールを
蒸留回収する際、多価アルコールを加えることで、ボト
ムおよびカラム内でのナフタレンジカルボン酸アミン
塩、不純物等の析出を抑え、流動性を保ちつつアミンお
よびアルコールを効率よく、高回収率で蒸留回収するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法を用いれば、ジアルキルナ
フタレンの酸化反応等によって得られた、不純物及び着
色成分を含む粗ナフタレンジカルボン酸から、高純度で
かつ色相の良好なナフタレンジカルボン酸を回収率よく
効果的に製造することができ、又、混合溶媒として用い
たアミンおよびアルコールを高回収で効率的に蒸留回収
できる。
【0032】
【実施例】以下に実験例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。尚、ナフタレンジカルボン酸の純度は高速液体
クロマトグラフィーにより、また、メタノール、トリエ
チルアミン、エチレングリコールの組成はガスクロマト
グラフィーによって測定した。ナフタレンジカルボン酸
の色相は、試料1gを、25%メチルアミン溶液10m
lに溶解し、10mm石英セルを用いて、500nmの
波長光の吸光度(以下ODと略記する。)を測定した値
で評価した。
【0033】(参考例)還流冷却器、ガス導入管、原料
送液ポンプ、背圧調整器及び誘導攪拌機を有する500
mlチタン製オートクレーブに、酢酸200g、酢酸コ
バルト・四水塩9.4g(37.5ミリモル)、酢酸マ
ンガン・四水塩9.2g(37.5ミリモル)、臭化ア
ンモニウム7.4g(75.0ミリモル)、及びピリジ
ン5.9g(75.0ミリモル)を仕込み、窒素で反応
系内を置換し、背圧調整器で系内の圧力が30kg/cm2
GPとなるようにした。内温が200℃になるまで加熱
し、空気を4Nl/minで内圧が30kg/cm2 GPに
保たれるように供給した。系内が安定したところで2,
6−ジイソプロピルナフタレン79.6g(375ミリ
モル)を4時間かけて連続供給した。2,6−ジイソプ
ロピルナフタレンの供給終了後、系内を200℃、30
kg/cm2 GPに保ったまま1時間空気の供給を続けた。
反応終了後、オートクレーブを室温まで冷却し、析出し
た固形物を濾過し回収し、酢酸40gで洗浄した。固形
物を乾燥したところ淡褐色の固体67.2gを得た。こ
の粗2,6−ナフタレンジカルボン酸の収率は80.6
%であり、純度は97.2%であった。また、ODは
3.44であった。
【0034】(実施例1) (1)参考例で得られた粗ナフタレンジカルボン酸50
g、メタノール(沸点65℃)125gおよびトリエチ
ルアミン(沸点90℃)125gを500mlフラスコ
に仕込み、60℃湯浴中で加熱溶解した。次に、活性炭
20gを充填したジャケット付きカラムを60℃に保温
し、前述の混合溶液をSV=1.0hr-1で通液し、更
にメタノール、アミン、1:1混合溶媒50gを通液し
た。
【0035】回収した溶液340gを、冷水中で20℃
まで冷却し、析出した結晶を濾別し、トリエチルアミン
100gで洗浄した。回収された結晶は100g、濾液
および洗液の混合液は340gであった。 (2)上記(1)で得られた結晶100gを、窒素を流
しながら、乾燥機内で150℃で4時間乾燥したとこ
ろ、40gの2,6−ナフタレンジカルボン酸が得られ
た。回収率は、80%、純度99.5%、OD0.05
0であった。
【0036】(3)上記(1)で得られた濾液および洗
液の混合液100g(ナフタレンジカルボン酸3gを含
む)に、エチレングリコール(沸点197℃)50gを
加え、コイルパックを内径4cm、高さ60cm充填し
た塔をもつ500mlフラスコに仕込み、大気圧下、キ
ャピラリーから微量窒素を流しながら、還流比5にて、
回分蒸留を行った。仕込み液組成は、メタノール38.
4%、トリエチルアミン36.3%、エチレングリコー
ル33.3%、ナフタレンジカルボン酸2.0%であっ
た。
【0037】ボトムフラスコを油浴中で加熱し、トップ
留出温度64から65℃の範囲で、40gを留出させ
た。留出液組成は、メタノール90.0%、トリエチル
アミン10.0%であった。引き続きトップ留出温度6
5から90℃の範囲で、52gを留出させた。その組成
は、メタノール12.7%、トリエチルアミン87.3
%であった。その後ボトムフラスコの加熱を止め、フラ
スコ、塔を充分冷却した後、釜残組成を分析したとこ
ろ、メタノール0.0%、ナフタレンジカルボン酸5.
2%、トリエチルアミン8.6%、エチレングリコール
86.2%であった。この時釜残には、固体の析出はな
く均一溶液であった。留出された二つのフラクションへ
のメタノール回収率は100%、トリエチルアミン回収
率は91%であった。
【0038】(比較例1)実施例1において(1)で得
られた濾液および洗液の混合液100gを、エチレング
リコールを加えずそのまま用いた以外は、実施例1と同
様にして蒸留を行った。
【0039】仕込み液組成は、メタノール42.6%、
トリエチルアミン54.4%、ナフタレンジカルボン酸
3.0%であり、トップ留出温度64から80℃の範囲
で、50gを留出させた時点で、ボトムフラスコ内壁
面、サーモウエル、キャピラリー上に固体が析出、付着
し、キャピラリーが詰まり、窒素が流れなくなり安定し
た蒸留が出来なくなった。流出液組成は、メタノール7
8.5%、トリエチルアミン22.0%であり、この時
点での留出分へのメタノール回収率は92%、トリエチ
ルアミン回収率は20%であった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粗ナ
フタレンジカルボン酸から、高純度で、且つ色相の良好
なナフタレンジカルボン酸を高回収率で、且つ、経済
に製造することのできる高純度ナフタレンジカルボン酸
の製造方法を提供することにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】(3)上記(1)で得られた濾液および洗
液の混合液100g(ナフタレンジカルボン酸3gを含
む)に、エチレングリコール(沸点197℃)50gを
加え、コイルパックを内径4cm、高さ60cm充填し
た塔をもつ500mlフラスコに仕込み、大気圧下、キ
ャピラリーから微量窒素を流しながら、還流比5にて、
回分蒸留を行った。仕込み液組成は、メタノール28.
%、トリエチルアミン36.3%、エチレングリコー
ル33.3%、ナフタレンジカルボン酸2.0%であっ
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】仕込み液組成は、メタノール42.6%、
トリエチルアミン54.4%、ナフタレンジカルボン酸
3.0%であり、トップ留出温度64から80℃の範囲
で、50gを留出させた時点で、ボトムフラスコ内壁
面、サーモウエル、キャピラリー上に固体が析出、付着
し、キャピラリーが詰まり、窒素が流れなくなり安定し
た蒸留が出来なくなった。流出液組成は、メタノール
8.0%、トリエチルアミン22.0%であり、この時
点での留出分へのメタノール回収率は92%、トリエチ
ルアミン回収率は20%であった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗ナフタレンジカルボン酸を、アミンお
    よび低級一価アルコールからなる混合溶媒に溶解してナ
    フタレンジカルボン酸アミン塩を晶析し、析出したアミ
    ン塩を分離した残液に、該アミンおよびアルコールの沸
    点よりも高い沸点を持つ多価アルコールを加えて該アミ
    ンおよびアルコールを蒸留回収することを特徴とする高
    純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 析出したアミン塩を窒素気流中で加熱乾
    燥することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 加熱温度が、100〜200℃の範囲内
    である請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 粗ナフタレンジカルボン酸が、ジアルキ
    ルナフタレンを分子状酸素で酸化することによって得ら
    れたものである請求項1に記載の方法。
JP12152993A 1993-05-24 1993-05-24 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法 Pending JPH06329585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12152993A JPH06329585A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12152993A JPH06329585A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06329585A true JPH06329585A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14813494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12152993A Pending JPH06329585A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06329585A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2529903C2 (ru) Способ очистки терефталевой кислоты
WO1998012157A2 (en) Process for purification of aromatic polycarboxylic acids
JPWO1999006348A1 (ja) (メタ)アクリル酸の精製方法
US5344969A (en) Process for purification of naphthalenedicarboxylic acid
JP2011116792A (ja) 高純度芳香族ポリカルボン酸の製造方法
US6491795B2 (en) Process for recovering benzyl benzoate
EP0083224B1 (en) Process for producing aromatic polycarboxylic acid with high purity
JPH05294892A (ja) ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH07118200A (ja) ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH06329585A (ja) 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH03500412A (ja) スチルベンジカルボン酸エステル誘導体の製造方法
JP2002097168A (ja) 芳香族テトラカルボン酸の製造方法
JPH05155807A (ja) ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH05294891A (ja) ビフェニルジカルボン酸の製造方法
JPH07206845A (ja) 3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法
JPH07238051A (ja) 高純度ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JP4839501B2 (ja) 高純度芳香族ポリカルボン酸の製造方法
JPH0532586A (ja) 2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JP3319044B2 (ja) 高純度テレフタル酸の製造方法
JP2924104B2 (ja) 高純度イソフタル酸の製造方法
JPH07173100A (ja) 高純度2,6−ナフタレンジカルボン酸の製造方法
JPH05246945A (ja) ビフェニルジカルボン酸の製造方法
JPS6193834A (ja) 随時置換されていてもよいケイ皮酸の製造方法
JPH07206763A (ja) 精製3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸又はその酸二無水物の製造方法
JPH04182452A (ja) 脂肪族ジカルボン酸モノエステルの製造方法