JPH05294892A - ナフタレンジカルボン酸の製造方法 - Google Patents
ナフタレンジカルボン酸の製造方法Info
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- JPH05294892A JPH05294892A JP10283392A JP10283392A JPH05294892A JP H05294892 A JPH05294892 A JP H05294892A JP 10283392 A JP10283392 A JP 10283392A JP 10283392 A JP10283392 A JP 10283392A JP H05294892 A JPH05294892 A JP H05294892A
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- acid
- amine
- crude
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不純物及び着色成分を含む粗ナフタレンジカ
ルボン酸を、大量のアルカリや酸および水を使用するこ
となく、かつ、簡便に精製し、高純度でかつ色相の良好
なナフタレンジカルボン酸、回収率よく効率的に製造す
る。 【構成】 粗ナフタレンジカルボン酸をアミンとアルコ
ールとの混合溶媒に溶解し、晶析して得られたナフタレ
ンジカルボン酸アミン塩を、該アミンの沸点以上に加熱
することにより、純度99%以上で色相の良好なナフタ
レンジカルボン酸を得る。
ルボン酸を、大量のアルカリや酸および水を使用するこ
となく、かつ、簡便に精製し、高純度でかつ色相の良好
なナフタレンジカルボン酸、回収率よく効率的に製造す
る。 【構成】 粗ナフタレンジカルボン酸をアミンとアルコ
ールとの混合溶媒に溶解し、晶析して得られたナフタレ
ンジカルボン酸アミン塩を、該アミンの沸点以上に加熱
することにより、純度99%以上で色相の良好なナフタ
レンジカルボン酸を得る。
Description
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、高純度ナフタレンジカル
ボン酸の製造方法に関するものである。ナフタレンジカ
ルボン酸は、ポリエチレンナフタレート(PEN樹脂)
などの高機能性樹脂の原料等として有用な化合物であ
る。
ボン酸の製造方法に関するものである。ナフタレンジカ
ルボン酸は、ポリエチレンナフタレート(PEN樹脂)
などの高機能性樹脂の原料等として有用な化合物であ
る。
【0002】
【従来の技術】ナフタレンジカルボン酸は、例えば、ジ
メチルナフタレンやジイソプロピルナフタレン等のジア
ルキル置換ナフタレンを、コバルト、マンガン及び臭素
の存在下に、分子状酸素によって酸化することによって
製造するのが一般的である。この方法で得られる粗ナフ
タレンジカルボン酸は、トリメリット酸等の不純物や着
色物質を含むために、精製工程が必要である。
メチルナフタレンやジイソプロピルナフタレン等のジア
ルキル置換ナフタレンを、コバルト、マンガン及び臭素
の存在下に、分子状酸素によって酸化することによって
製造するのが一般的である。この方法で得られる粗ナフ
タレンジカルボン酸は、トリメリット酸等の不純物や着
色物質を含むために、精製工程が必要である。
【0003】従来、ナフタレンジカルボン酸の精製方法
としては、粗ナフタレンジカルボン酸を、アルカリ水溶
液に溶解し、酸化や水素化、吸着による脱色等の処理を
行なった後、酸性にすることによって高純度のナフタレ
ンジカルボン酸を得る方法が知られている(特開昭48
−68554、特公昭52−20993、特開昭50−
105639、160248号公報等)。しかしなが
ら、これらの方法は、いずれも大量のアルカリ及び酸を
使用するため、大量の無機塩及び排水が発生するという
問題があった。
としては、粗ナフタレンジカルボン酸を、アルカリ水溶
液に溶解し、酸化や水素化、吸着による脱色等の処理を
行なった後、酸性にすることによって高純度のナフタレ
ンジカルボン酸を得る方法が知られている(特開昭48
−68554、特公昭52−20993、特開昭50−
105639、160248号公報等)。しかしなが
ら、これらの方法は、いずれも大量のアルカリ及び酸を
使用するため、大量の無機塩及び排水が発生するという
問題があった。
【0004】また、粗ナフタレンジカルボン酸を、N,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMAc)及びジメチルスルホキシド
(DMSO)から選ばれた有機溶媒を用い、活性炭処理
の後、再結晶させる方法が開示されている(特開昭62
−230747号公報)。しかしながら、本発明者らが
上記の方法で精製を行なったところ、ナフタレンジカル
ボン酸の回収率を上げた場合には、色相がほとんど改善
されなかった(比較例6、7参照)。更に、それらの有
機溶媒は、沸点が高く溶媒の回収が困難であり、また、
毒性が高いなどの問題があった。
N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMAc)及びジメチルスルホキシド
(DMSO)から選ばれた有機溶媒を用い、活性炭処理
の後、再結晶させる方法が開示されている(特開昭62
−230747号公報)。しかしながら、本発明者らが
上記の方法で精製を行なったところ、ナフタレンジカル
ボン酸の回収率を上げた場合には、色相がほとんど改善
されなかった(比較例6、7参照)。更に、それらの有
機溶媒は、沸点が高く溶媒の回収が困難であり、また、
毒性が高いなどの問題があった。
【0005】一方、粗2,6−ナフタレンジカルボン酸
を、ジメチルアミン等の特定のアルキルアミンの水溶液
に溶解した後、水溶液中からアミンを留去して2,6−
ナフタレンジカルボン酸を析出させることにより精製す
る方法が開示されている(特開昭50−142542号
公報)。しかしながら、この方法では、(1)留去によ
りアミン類を回収することにより析出させるので、留去
可能な特定のアミンしか使用できない、(2)これらの
アミンは水と共沸するため、大量の水が一緒に留出す
る、(3)水溶液中からアミンを完全に除去することが
できないため、回収率が低い、等の欠点があった。
を、ジメチルアミン等の特定のアルキルアミンの水溶液
に溶解した後、水溶液中からアミンを留去して2,6−
ナフタレンジカルボン酸を析出させることにより精製す
る方法が開示されている(特開昭50−142542号
公報)。しかしながら、この方法では、(1)留去によ
りアミン類を回収することにより析出させるので、留去
可能な特定のアミンしか使用できない、(2)これらの
アミンは水と共沸するため、大量の水が一緒に留出す
る、(3)水溶液中からアミンを完全に除去することが
できないため、回収率が低い、等の欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高純
度で、且つ色相の良好なナフタレンジカルボン酸を、高
回収率で製造する方法を提供することである。
度で、且つ色相の良好なナフタレンジカルボン酸を、高
回収率で製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナフタレンジ
カルボン酸アミン塩を、該アミンの沸点以上に加熱する
ことを特徴とする高純度ナフタレンジカルボン酸の製造
方法である。 <ナフタレンジカルボン酸アミン塩>本発明の方法に用
いられるナフタレンジカルボン酸アミン塩は、特に制限
されないが、例えば、ジ置換ナフタレン類を酸化して得
られる粗ナフタレンジカルボン酸を、アミンとアルコー
ルの混合溶媒によって晶析することにより、好適に得る
ことができる。
カルボン酸アミン塩を、該アミンの沸点以上に加熱する
ことを特徴とする高純度ナフタレンジカルボン酸の製造
方法である。 <ナフタレンジカルボン酸アミン塩>本発明の方法に用
いられるナフタレンジカルボン酸アミン塩は、特に制限
されないが、例えば、ジ置換ナフタレン類を酸化して得
られる粗ナフタレンジカルボン酸を、アミンとアルコー
ルの混合溶媒によって晶析することにより、好適に得る
ことができる。
【0008】(ジ置換ナフタレン類)ジ置換ナフタレン
類としては、アルキル基、アシル基、ホルミル基、ヒド
ロキシアルキル基、ヒドロペルオキシアルキル基など
の、酸化反応によりカルボキシル基に変換可能な置換基
を2個有する、ジ置換ナフタレン類である。2個の置換
基の位置は、隣接する2個の炭素上以外の位置、具体的
には、1,2−位、2,3−位以外であればよく、特に
好ましくは、2,6−位、2,7−位である。
類としては、アルキル基、アシル基、ホルミル基、ヒド
ロキシアルキル基、ヒドロペルオキシアルキル基など
の、酸化反応によりカルボキシル基に変換可能な置換基
を2個有する、ジ置換ナフタレン類である。2個の置換
基の位置は、隣接する2個の炭素上以外の位置、具体的
には、1,2−位、2,3−位以外であればよく、特に
好ましくは、2,6−位、2,7−位である。
【0009】(粗ナフタレンジカルボン酸)上記のジ置
換ナフタレン類を、脂肪族低級モノカルボン酸、水等の
溶媒中で、重金属、臭素等の触媒の存在下、空気等の分
子状酸素で酸化することにより粗ナフタレンジカルボン
酸を得る。脂肪族低級モノカルボン酸溶媒としては、例
えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸及び
ブロモ酢酸等が挙げられ、このうち酢酸が最も好まし
く、水や芳香族炭化水素などの他の溶媒で希釈されてい
てもよい。
換ナフタレン類を、脂肪族低級モノカルボン酸、水等の
溶媒中で、重金属、臭素等の触媒の存在下、空気等の分
子状酸素で酸化することにより粗ナフタレンジカルボン
酸を得る。脂肪族低級モノカルボン酸溶媒としては、例
えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸及び
ブロモ酢酸等が挙げられ、このうち酢酸が最も好まし
く、水や芳香族炭化水素などの他の溶媒で希釈されてい
てもよい。
【0010】溶媒の使用量は特に制限はないが、原料の
ジアルキルナフタレンに対して好ましくは0.5〜10
重量倍、特に好ましくは1〜6重量倍である。触媒とし
て用いられるコバルト化合物及びマンガン化合物として
は、例えばコバルト及びマンガンのギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、シュウ酸、マレイン酸などの脂肪族カルボン酸
塩、ナフテン酸などの脂環式カルボン酸塩、安息香酸、
テレフタル酸、ナフトエ酸、ナフタレンジカルボン酸な
どの芳香族カルボン酸塩の他、水酸化物、酸化物、炭酸
塩、ハロゲン化物などの無機化合物類を挙げることがで
きる。このうち、酢酸塩及び臭化物が好ましい。
ジアルキルナフタレンに対して好ましくは0.5〜10
重量倍、特に好ましくは1〜6重量倍である。触媒とし
て用いられるコバルト化合物及びマンガン化合物として
は、例えばコバルト及びマンガンのギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、シュウ酸、マレイン酸などの脂肪族カルボン酸
塩、ナフテン酸などの脂環式カルボン酸塩、安息香酸、
テレフタル酸、ナフトエ酸、ナフタレンジカルボン酸な
どの芳香族カルボン酸塩の他、水酸化物、酸化物、炭酸
塩、ハロゲン化物などの無機化合物類を挙げることがで
きる。このうち、酢酸塩及び臭化物が好ましい。
【0011】コバルト化合物及びマンガン化合物は混合
物として使用されるが、その混合割合は、コバルト:マ
ンガン(原子比)で99:1〜1:99、好ましくは9
7:3〜3:97の範囲である。コバルト及びマンガン
の使用量は、脂肪族カルボン酸溶媒に対し、コバルト及
びマンガン原子の合計量として、0.2〜10重量%、
好ましくは0.4〜5重量%の範囲である。
物として使用されるが、その混合割合は、コバルト:マ
ンガン(原子比)で99:1〜1:99、好ましくは9
7:3〜3:97の範囲である。コバルト及びマンガン
の使用量は、脂肪族カルボン酸溶媒に対し、コバルト及
びマンガン原子の合計量として、0.2〜10重量%、
好ましくは0.4〜5重量%の範囲である。
【0012】触媒成分中に含まれる臭素化合物として
は、例えば分子状臭素、臭化水素、臭化水素酸塩等の無
機臭素化合物、及び臭化メチル、臭化エチル、ブロモホ
ルム、臭化エチレン、ブロモ酢酸などの有機臭素化合物
を例示することができる。臭素化合物の使用量は、その
臭素原子の量が、脂肪族カルボン酸溶媒中に含まれるコ
バルト及びマンガン原子の合計モル数に対し、0.1〜
10モル倍、好ましくは0.2〜5モル倍の範囲であ
る。
は、例えば分子状臭素、臭化水素、臭化水素酸塩等の無
機臭素化合物、及び臭化メチル、臭化エチル、ブロモホ
ルム、臭化エチレン、ブロモ酢酸などの有機臭素化合物
を例示することができる。臭素化合物の使用量は、その
臭素原子の量が、脂肪族カルボン酸溶媒中に含まれるコ
バルト及びマンガン原子の合計モル数に対し、0.1〜
10モル倍、好ましくは0.2〜5モル倍の範囲であ
る。
【0013】反応温度は、通常100〜300℃、圧力
は、気相中の酸素分圧が絶対圧で0.2〜10kg/c
m2 となるような圧力が好ましい。反応終了後、反応液
を室温程度まで冷却し、析出した固体を回収して、粗ナ
フタレンジカルボン酸を得る。この様にして得られた粗
ナフタレンジカルボン酸は、純度が90%以上、一般に
は95〜99%であり、通常は微褐色〜褐色を呈してい
るが、そのまま次の晶析工程に用いても、また、反応溶
媒等で洗浄してから晶析に供してもよい。場合によって
は、純度が99%以上のもの、例えば、活性炭や、DM
SO等で処理した後のナフタレンジカルボン酸を晶析し
て、色相を改良することもできる。
は、気相中の酸素分圧が絶対圧で0.2〜10kg/c
m2 となるような圧力が好ましい。反応終了後、反応液
を室温程度まで冷却し、析出した固体を回収して、粗ナ
フタレンジカルボン酸を得る。この様にして得られた粗
ナフタレンジカルボン酸は、純度が90%以上、一般に
は95〜99%であり、通常は微褐色〜褐色を呈してい
るが、そのまま次の晶析工程に用いても、また、反応溶
媒等で洗浄してから晶析に供してもよい。場合によって
は、純度が99%以上のもの、例えば、活性炭や、DM
SO等で処理した後のナフタレンジカルボン酸を晶析し
て、色相を改良することもできる。
【0014】(アミン)アミンとしては、例えば、メチ
ルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロ
ピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロ
ピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ−
n−ブチルアミン、トリ−n−ブチルアミンシピリジ
ン、n−ヘキシルアミン、ジ−n−ヘキシルアミン、ト
リ−n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン、n−
オクチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、トリ−n−
オクチルアミン、エチレンジアミン、N−メチルエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,
N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’−トリ
メチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ
メチルエチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、
1,3−ジアミノプロパン、N−メチル−1,2−ジア
ミノプロパン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N−ジメチル−1,2−ジアミノプロパン、
N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,
N,N’−トリメチル−1,2−ジアミノプロパン、
N,N,N’−トリメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−ジア
ミノプロパン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−ジアミノプロパン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、グリシン等
の脂肪族アミンとその誘導体;ピペリジン、N−メチル
ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、N−メチルヘキサ
メチレンイミン等の脂環式アミン;などが挙げられる。
ルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プロ
ピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プロ
ピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ−
n−ブチルアミン、トリ−n−ブチルアミンシピリジ
ン、n−ヘキシルアミン、ジ−n−ヘキシルアミン、ト
リ−n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン、n−
オクチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、トリ−n−
オクチルアミン、エチレンジアミン、N−メチルエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,
N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’−トリ
メチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ
メチルエチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、
1,3−ジアミノプロパン、N−メチル−1,2−ジア
ミノプロパン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N−ジメチル−1,2−ジアミノプロパン、
N,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,
N,N’−トリメチル−1,2−ジアミノプロパン、
N,N,N’−トリメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−ジア
ミノプロパン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−ジアミノプロパン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、グリシン等
の脂肪族アミンとその誘導体;ピペリジン、N−メチル
ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、N−メチルヘキサ
メチレンイミン等の脂環式アミン;などが挙げられる。
【0015】これらの中でも、炭素数30以下のアルキ
ルアミンが好ましい。これらのアミンは単独でも、二種
類以上を任意の割合で混合したものでもどちらでも使用
することができる。ナフタレンジカルボン酸アミン塩
は、上記の粗ナフタレンジカルボン酸をアミンとアルコ
ールとの混合溶媒に溶解して晶析することにより、容易
に得ることができる。
ルアミンが好ましい。これらのアミンは単独でも、二種
類以上を任意の割合で混合したものでもどちらでも使用
することができる。ナフタレンジカルボン酸アミン塩
は、上記の粗ナフタレンジカルボン酸をアミンとアルコ
ールとの混合溶媒に溶解して晶析することにより、容易
に得ることができる。
【0016】(アルコール)アルコールとしては、例え
ば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、イソプチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコー
ル、t−アミルアルコール、ネオペンチルアルコール、
ヘキシルアルコール、ペンチルアルコール、オクチルア
ルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール等の脂
肪族鎖式モノアルコール;シクロペンチルアルコール、
シクロヘキシルアルコール等の脂環式モノアルコール;
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール等の脂肪族鎖式ジオール
類;1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロ
ペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール等の脂環式ジオール類;グリセリン、ペン
タエリスリトール等の脂肪族ポリオール類;などが挙げ
られる。
ば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、イソプチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコー
ル、t−アミルアルコール、ネオペンチルアルコール、
ヘキシルアルコール、ペンチルアルコール、オクチルア
ルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール等の脂
肪族鎖式モノアルコール;シクロペンチルアルコール、
シクロヘキシルアルコール等の脂環式モノアルコール;
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール等の脂肪族鎖式ジオール
類;1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロ
ペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール等の脂環式ジオール類;グリセリン、ペン
タエリスリトール等の脂肪族ポリオール類;などが挙げ
られる。
【0017】これらのアルコールは単独でも、二種類以
上を任意の割合で混合したものでもどちらでも使用する
ことができる。アミン類とアルコール類との混合割合
は、重量比で1:99〜99:1、好ましくは5:95
〜95:5の範囲である。
上を任意の割合で混合したものでもどちらでも使用する
ことができる。アミン類とアルコール類との混合割合
は、重量比で1:99〜99:1、好ましくは5:95
〜95:5の範囲である。
【0018】アミン類とアルコール類との混合溶媒の使
用量は、溶解操作を行う温度で粗ナフタレンジカルボン
酸を溶解するのに十分な量であればよく、アミン類とア
ルコール類との混合割合や、溶解する際の温度によって
異なるので、一概には規定できないが、通常は、粗ナフ
タレンジカルボン酸に対し、0.5〜100重量倍、好
ましくは1〜50重量倍の範囲である。混合溶媒の量が
上記の範囲未満では、十分な晶析効果が得られず、また
上記の範囲より多く使用してもその晶析効果に変わりは
なく、使用する溶媒量が増えるためかえって不経済であ
る。溶解の際の温度は高いほどよいが、通常は、室温〜
350℃、好ましくは60〜250℃で行なわれる。こ
の際の圧力に特に制限はない。
用量は、溶解操作を行う温度で粗ナフタレンジカルボン
酸を溶解するのに十分な量であればよく、アミン類とア
ルコール類との混合割合や、溶解する際の温度によって
異なるので、一概には規定できないが、通常は、粗ナフ
タレンジカルボン酸に対し、0.5〜100重量倍、好
ましくは1〜50重量倍の範囲である。混合溶媒の量が
上記の範囲未満では、十分な晶析効果が得られず、また
上記の範囲より多く使用してもその晶析効果に変わりは
なく、使用する溶媒量が増えるためかえって不経済であ
る。溶解の際の温度は高いほどよいが、通常は、室温〜
350℃、好ましくは60〜250℃で行なわれる。こ
の際の圧力に特に制限はない。
【0019】(晶析操作)晶析操作は、次のような手順
で行なわれる。即ち、粗ナフタレンジカルボン酸を所定
量の混合溶媒に溶解し、不溶物がある場合には不溶物を
濾過によって除去する。この際に、活性炭等で処理して
もよい。活性炭で処理する場合には、所定量の活性炭を
粗ナフタレンジカルボン酸を溶解した混合溶媒中に加え
て加熱攪拌した後、濾別する回分処理でも、活性炭を充
填したカラムに粗ナフタレンジカルボン酸を溶解した混
合溶媒を通液する方法でも、どちらでもよい。
で行なわれる。即ち、粗ナフタレンジカルボン酸を所定
量の混合溶媒に溶解し、不溶物がある場合には不溶物を
濾過によって除去する。この際に、活性炭等で処理して
もよい。活性炭で処理する場合には、所定量の活性炭を
粗ナフタレンジカルボン酸を溶解した混合溶媒中に加え
て加熱攪拌した後、濾別する回分処理でも、活性炭を充
填したカラムに粗ナフタレンジカルボン酸を溶解した混
合溶媒を通液する方法でも、どちらでもよい。
【0020】次いで、必要があれば所定量の混合溶媒を
蒸留等の操作で回収して、溶液を濃縮してもよい。その
後、粗ナフタレンジカルボン酸を溶解した混合溶媒を冷
却し、析出したナフタレンジカルボン酸アミン塩を濾過
し、回収する。冷却温度は、溶解温度から30℃以上低
い温度であり、−30〜100℃、好ましくは、−20
〜60℃の範囲である。析出したナフタレンジカルボン
酸アミン塩を濾過した後の混合溶媒の母液は、不純物や
着色物質を含んでいるが、通常は何ら特別な処理をする
ことなく、または、必要により精製して、繰り返し晶析
に用いることができる。
蒸留等の操作で回収して、溶液を濃縮してもよい。その
後、粗ナフタレンジカルボン酸を溶解した混合溶媒を冷
却し、析出したナフタレンジカルボン酸アミン塩を濾過
し、回収する。冷却温度は、溶解温度から30℃以上低
い温度であり、−30〜100℃、好ましくは、−20
〜60℃の範囲である。析出したナフタレンジカルボン
酸アミン塩を濾過した後の混合溶媒の母液は、不純物や
着色物質を含んでいるが、通常は何ら特別な処理をする
ことなく、または、必要により精製して、繰り返し晶析
に用いることができる。
【0021】<ナフタレンジカルボン酸の製造>分離し
た晶析物を、アミンの沸点以上に加熱し、ナフタレンジ
カルボン酸と塩を形成しているアミンを回収することに
より、精製ナフタレンジカルボン酸が得られる。加熱の
際の圧力は、常圧でも減圧でもよく、窒素・アルゴンな
どの不活性ガスを導入しながら加熱・回収を行ってもよ
い。
た晶析物を、アミンの沸点以上に加熱し、ナフタレンジ
カルボン酸と塩を形成しているアミンを回収することに
より、精製ナフタレンジカルボン酸が得られる。加熱の
際の圧力は、常圧でも減圧でもよく、窒素・アルゴンな
どの不活性ガスを導入しながら加熱・回収を行ってもよ
い。
【0022】加熱温度は、晶析に用いたアミンの、加熱
操作時の圧力における沸点以上、ナフタレンジカルボン
酸の熱分解温度(約280℃)未満である。アミンの沸
点が280℃より高い場合には、減圧下により沸点を下
げて加熱する。また、分離した晶析物を加熱する際に、
加熱操作時の圧力における沸点が加熱温度以上である、
アミン以外の溶剤に分散させて加熱することもできる。
操作時の圧力における沸点以上、ナフタレンジカルボン
酸の熱分解温度(約280℃)未満である。アミンの沸
点が280℃より高い場合には、減圧下により沸点を下
げて加熱する。また、分離した晶析物を加熱する際に、
加熱操作時の圧力における沸点が加熱温度以上である、
アミン以外の溶剤に分散させて加熱することもできる。
【0023】この溶剤としては、加熱温度以上の沸点を
有し、アミンやナフタレンジカルボン酸に不活性なもの
であればよく、例としては、流動パラフィン等の脂肪族
炭化水素、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ア
ルキルビフェニル等の芳香族炭化水素、ビフェニルエー
テル等のエーテル類、エステル類などが挙げられる。ナ
フタレンジカルボン酸は、殆どの溶媒に溶解せず、上記
溶剤中では固体であるので、加熱によりアミン類を回収
した後、濾過等により精製ナフタレンジカルボン酸を得
ることができる。
有し、アミンやナフタレンジカルボン酸に不活性なもの
であればよく、例としては、流動パラフィン等の脂肪族
炭化水素、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ア
ルキルビフェニル等の芳香族炭化水素、ビフェニルエー
テル等のエーテル類、エステル類などが挙げられる。ナ
フタレンジカルボン酸は、殆どの溶媒に溶解せず、上記
溶剤中では固体であるので、加熱によりアミン類を回収
した後、濾過等により精製ナフタレンジカルボン酸を得
ることができる。
【0024】
【作用】ナフタレンジカルボン酸類は、N,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトア
ミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)
及びピリジン類にはある程度溶解するが、その他の有機
溶媒や水には殆ど溶解しない。従って、アミン類やアル
コール類にも、各々単独では殆ど溶解しない(比較
例)。しかしながら、アミン類とアルコール類との混合
溶媒を用いた場合には、驚くべきことに、ナフタレンジ
カルボン酸類の溶解度が飛躍的に向上し、かつ、その溶
解度の温度依存性が極めて大きくなることにより、粗ナ
フタレンジカルボン酸の晶析精製が非常に容易に行われ
る。
ルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトア
ミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)
及びピリジン類にはある程度溶解するが、その他の有機
溶媒や水には殆ど溶解しない。従って、アミン類やアル
コール類にも、各々単独では殆ど溶解しない(比較
例)。しかしながら、アミン類とアルコール類との混合
溶媒を用いた場合には、驚くべきことに、ナフタレンジ
カルボン酸類の溶解度が飛躍的に向上し、かつ、その溶
解度の温度依存性が極めて大きくなることにより、粗ナ
フタレンジカルボン酸の晶析精製が非常に容易に行われ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法を用いれば、粗ナフタレン
ジカルボン酸、例えば、ジアルキルナフタレンの酸化反
応によって得られた、不純物及び着色成分を含む粗ナフ
タレンジカルボン酸から、高純度でかつ色相の良好なナ
フタレンジカルボン酸を回収率よく効果的に製造するこ
とができる。
ジカルボン酸、例えば、ジアルキルナフタレンの酸化反
応によって得られた、不純物及び着色成分を含む粗ナフ
タレンジカルボン酸から、高純度でかつ色相の良好なナ
フタレンジカルボン酸を回収率よく効果的に製造するこ
とができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を詳
細に説明する。なお、ナフタレンジカルボン酸の純度
は、高速液体クロマトグラフィーによって測定した。ま
た、色相は、試料1gを25%メチルアミン水溶液10
mlに溶解し、10mmの石英セルを用いて500nmの波
長の吸光度(以下ODと略記する)を測定した値によっ
て評価した。
細に説明する。なお、ナフタレンジカルボン酸の純度
は、高速液体クロマトグラフィーによって測定した。ま
た、色相は、試料1gを25%メチルアミン水溶液10
mlに溶解し、10mmの石英セルを用いて500nmの波
長の吸光度(以下ODと略記する)を測定した値によっ
て評価した。
【0027】<実施例1> (1) 還流冷却器、ガス導入管、原料送液ポンプ、背
圧調整器及び誘導撹拌機を有する500mlチタン製オ
ートクレーブに、酢酸200g、酢酸コバルト・四水塩
9.4g(37.5ミリモル)、酢酸マンガン・四水塩
9.2g(37.5ミリモル)、臭化アンモニウム7.
4g(75.0ミリモル)、及びピリジン5.9g(7
5.0ミリモル)を仕込み、窒素で反応系内を置換し、
背圧調整器で系内の圧力が30kg/cm2 GPとなるよう
にした。内温が200℃になるまで加熱し、空気を4N
l/minで内圧が30kg/cm2 GPに保たれるように
供給した。系内が安定したところで2,6−ジイソプロ
ピルナフタレン79.6g(375ミリモル)を4時間
かけて連続供給した。2,6−ジイソプロピルナフタレ
ンの供給終了後、系内を200℃、30kg/cm2 GPに
保ったまま1時間空気の供給を続けた。
圧調整器及び誘導撹拌機を有する500mlチタン製オ
ートクレーブに、酢酸200g、酢酸コバルト・四水塩
9.4g(37.5ミリモル)、酢酸マンガン・四水塩
9.2g(37.5ミリモル)、臭化アンモニウム7.
4g(75.0ミリモル)、及びピリジン5.9g(7
5.0ミリモル)を仕込み、窒素で反応系内を置換し、
背圧調整器で系内の圧力が30kg/cm2 GPとなるよう
にした。内温が200℃になるまで加熱し、空気を4N
l/minで内圧が30kg/cm2 GPに保たれるように
供給した。系内が安定したところで2,6−ジイソプロ
ピルナフタレン79.6g(375ミリモル)を4時間
かけて連続供給した。2,6−ジイソプロピルナフタレ
ンの供給終了後、系内を200℃、30kg/cm2 GPに
保ったまま1時間空気の供給を続けた。
【0028】反応終了後、オートクレーブを室温まで冷
却し、析出した固形物を濾過し回収し、酢酸40gで洗
浄した。固形物を乾燥したところ淡褐色の固体67.2
gを得た。この粗2,6−ナフタレンジカルボン酸の収
率は80.6%であり、純度は97.2%であった。ま
た、ODは3.44であった。
却し、析出した固形物を濾過し回収し、酢酸40gで洗
浄した。固形物を乾燥したところ淡褐色の固体67.2
gを得た。この粗2,6−ナフタレンジカルボン酸の収
率は80.6%であり、純度は97.2%であった。ま
た、ODは3.44であった。
【0029】(2) 200mlフラスコに、上記
(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン酸1
0.9(50ミリモル)g、メタノール11.0g、及
びトリエチルアミン10.6g(105ミリモル)を仕
込み、80℃の油浴中で加熱溶解した。次に、予め活性
炭4gを充填したジャケット付きのカラムを70℃に保
温し、前述の混合溶液をLHSV=1.0hr-1で通液
し、更にメタノール2gを通液した。回収した溶液3
1.8gを室温まで冷却し、析出した結晶を濾過した。
この際、回収された濾液は12.6gであった。分離し
た結晶18.8gをフラスコに入れ、窒素を流しなが
ら、120℃で2時間加熱攪拌したところ、9.1gの
精製2,6−ナフタレンジカルボン酸が得られた。回収
率は、84.2%で、純度は99.5%、ODは0.0
52であった。
(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン酸1
0.9(50ミリモル)g、メタノール11.0g、及
びトリエチルアミン10.6g(105ミリモル)を仕
込み、80℃の油浴中で加熱溶解した。次に、予め活性
炭4gを充填したジャケット付きのカラムを70℃に保
温し、前述の混合溶液をLHSV=1.0hr-1で通液
し、更にメタノール2gを通液した。回収した溶液3
1.8gを室温まで冷却し、析出した結晶を濾過した。
この際、回収された濾液は12.6gであった。分離し
た結晶18.8gをフラスコに入れ、窒素を流しなが
ら、120℃で2時間加熱攪拌したところ、9.1gの
精製2,6−ナフタレンジカルボン酸が得られた。回収
率は、84.2%で、純度は99.5%、ODは0.0
52であった。
【0030】<実施例2>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸10.9g(50ミリモル)、メタノール11.0
g、及びトリエチルアミン10.6g(105ミリモ
ル)を仕込み、80℃で油浴中で加熱溶解した。次に、
予め活性炭4gを充填したジャケット付きのカラムを7
0℃に保温し、前述の混合溶液をLHSV=1.0hr
-1で通液し、更にメタノール2gを通液した。回収した
溶液32.0gを室温まで冷却し、析出した結晶を濾過
した。この際、回収された濾液は12.9gであった。
分離した結晶19.0gをフラスコに入れ、圧力25m
mHgの減圧下、120℃で2時間攪拌したところ、
9.0gの精製2,6−ナフタレンジカルボン酸が得ら
れた。回収率は、83.9%で、純度は99.7%、O
Dは0.056であった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸10.9g(50ミリモル)、メタノール11.0
g、及びトリエチルアミン10.6g(105ミリモ
ル)を仕込み、80℃で油浴中で加熱溶解した。次に、
予め活性炭4gを充填したジャケット付きのカラムを7
0℃に保温し、前述の混合溶液をLHSV=1.0hr
-1で通液し、更にメタノール2gを通液した。回収した
溶液32.0gを室温まで冷却し、析出した結晶を濾過
した。この際、回収された濾液は12.9gであった。
分離した結晶19.0gをフラスコに入れ、圧力25m
mHgの減圧下、120℃で2時間攪拌したところ、
9.0gの精製2,6−ナフタレンジカルボン酸が得ら
れた。回収率は、83.9%で、純度は99.7%、O
Dは0.056であった。
【0031】<実施例3>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸10.9g(50ミリモル)、メタノール11.0
g、及びトリエチルアミン10.6g(105ミリモ
ル)を仕込み、80℃の油浴で加熱溶解した。次に、予
め活性炭4gを充填したジャケット付きのカラムを70
℃に保温し、前述の混合溶液をLHSV=0.5hr-1
で通液し、更にメタノール2gを通液した。回収した溶
液32.2gを室温まで冷却し、析出した結晶を濾過し
た。この際、回収された濾液は13.0gであった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸10.9g(50ミリモル)、メタノール11.0
g、及びトリエチルアミン10.6g(105ミリモ
ル)を仕込み、80℃の油浴で加熱溶解した。次に、予
め活性炭4gを充填したジャケット付きのカラムを70
℃に保温し、前述の混合溶液をLHSV=0.5hr-1
で通液し、更にメタノール2gを通液した。回収した溶
液32.2gを室温まで冷却し、析出した結晶を濾過し
た。この際、回収された濾液は13.0gであった。
【0032】分離した結晶19.3gと、流動パラフィ
ン30gをフラスコに入れ、圧力22mmHgの減圧
下、120℃で2時間攪拌した。混合物を室温まで冷却
後、結晶を濾過して分離し、更にヘキサンでリンスし乾
燥したところ、9.2gの精製2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸が得られた。回収率は、85.0%で、純度は
99.9%、ODは0.051であった。
ン30gをフラスコに入れ、圧力22mmHgの減圧
下、120℃で2時間攪拌した。混合物を室温まで冷却
後、結晶を濾過して分離し、更にヘキサンでリンスし乾
燥したところ、9.2gの精製2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸が得られた。回収率は、85.0%で、純度は
99.9%、ODは0.051であった。
【0033】<比較例1>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸5.00gとDMSO27.13g及び活性炭0.3
8gを仕込み、120℃で30分間加熱溶解し活性炭を
濾過し、DMSO8gでリンスした。次いで、DMSO
28.75gを減圧蒸留によって回収した。フラスコ中
に残ったDMSOは7.0gで、これは粗2,6−ナフ
タレンジカルボン酸に対し1.4重量倍に相当する。フ
ラスコの内容物を室温まで冷却し、析出した2,6−ナ
フタレンジカルボン酸を濾過し、DMSO5gでリンス
後乾燥したところ、3.76gの精製2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸が得られた。回収率は、75.2%で、
純度は99.85%、ODは2.87であった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸5.00gとDMSO27.13g及び活性炭0.3
8gを仕込み、120℃で30分間加熱溶解し活性炭を
濾過し、DMSO8gでリンスした。次いで、DMSO
28.75gを減圧蒸留によって回収した。フラスコ中
に残ったDMSOは7.0gで、これは粗2,6−ナフ
タレンジカルボン酸に対し1.4重量倍に相当する。フ
ラスコの内容物を室温まで冷却し、析出した2,6−ナ
フタレンジカルボン酸を濾過し、DMSO5gでリンス
後乾燥したところ、3.76gの精製2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸が得られた。回収率は、75.2%で、
純度は99.85%、ODは2.87であった。
【0034】<比較例2>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸3.00gとDMF74.78g及び活性炭0.45
gを仕込み、120℃で30分間加熱溶解し活性炭を濾
過し、DMF13gでリンスした。次いで、DMF8
1.6gを減圧蒸留によって回収した。フラスコ中に残
ったDMFは6.0gで、これは粗2,6−ナフタレン
ジカルボン酸に対し2.0重量倍に相当する。 フラス
コの内容物を室温まで冷却し、析出した2,6−ナフタ
レンジカルボン酸を濾過し、DMF5gでリンス後乾燥
したところ、2.55gの精製2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸が得られた。回収率は、85.0%で、純度は
98.54%、ODは1.62であった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸3.00gとDMF74.78g及び活性炭0.45
gを仕込み、120℃で30分間加熱溶解し活性炭を濾
過し、DMF13gでリンスした。次いで、DMF8
1.6gを減圧蒸留によって回収した。フラスコ中に残
ったDMFは6.0gで、これは粗2,6−ナフタレン
ジカルボン酸に対し2.0重量倍に相当する。 フラス
コの内容物を室温まで冷却し、析出した2,6−ナフタ
レンジカルボン酸を濾過し、DMF5gでリンス後乾燥
したところ、2.55gの精製2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸が得られた。回収率は、85.0%で、純度は
98.54%、ODは1.62であった。
【0035】<比較例3>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸1.0g及びメタノール60.0gを仕込み、80℃
で4時間加熱還流したが、粗2,6−ナフタレンジカル
ボン酸は殆ど溶解しなかった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸1.0g及びメタノール60.0gを仕込み、80℃
で4時間加熱還流したが、粗2,6−ナフタレンジカル
ボン酸は殆ど溶解しなかった。
【0036】<比較例4>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸1.0g及びトリエチルアミン60.0gを仕込み、
80℃で4時間加熱還流したが、粗2,6−ナフタレン
ジカルボン酸は殆ど溶解しなかった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸1.0g及びトリエチルアミン60.0gを仕込み、
80℃で4時間加熱還流したが、粗2,6−ナフタレン
ジカルボン酸は殆ど溶解しなかった。
【0037】<比較例5>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸6.0g及びトリエタノールアミン60.0gを仕込
み、100℃で30分間加熱溶解した。この溶液を室温
まで冷却したが、結晶は全く析出しなかった。そこで、
減圧蒸留により濃縮したところ、溶液がゲル化した。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸6.0g及びトリエタノールアミン60.0gを仕込
み、100℃で30分間加熱溶解した。この溶液を室温
まで冷却したが、結晶は全く析出しなかった。そこで、
減圧蒸留により濃縮したところ、溶液がゲル化した。
【0038】<比較例4>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸1.0g、アセトン15.0g、及びトリエタノール
アミン10.0gを仕込み、80℃で4時間加熱還流し
たが、粗2,6−ナフタレンジカルボン酸は殆ど溶解し
なかった。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸1.0g、アセトン15.0g、及びトリエタノール
アミン10.0gを仕込み、80℃で4時間加熱還流し
たが、粗2,6−ナフタレンジカルボン酸は殆ど溶解し
なかった。
【0039】<比較例5>200mlフラスコに、実施
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸6.0g及び20%トリエチルアミン水溶液60.0
gを仕込み、100℃で30分間加熱溶解した。この混
合溶液を室温まで冷却したが、結晶は全く析出しなかっ
た。
例1(1)で得られた粗2,6−ナフタレンジカルボン
酸6.0g及び20%トリエチルアミン水溶液60.0
gを仕込み、100℃で30分間加熱溶解した。この混
合溶液を室温まで冷却したが、結晶は全く析出しなかっ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】 ナフタレンジカルボン酸アミン塩を、該
アミンの沸点以上に加熱することを特徴とするナフタレ
ンジカルボン酸の製造方法。 - 【請求項2】 ナフタレンジカルボン酸アミン塩が、粗
ナフタレンジカルボン酸を、アミンとアルコールの混合
溶媒で晶析して得られたものである特許請求の範囲第1
項記載の製造方法。 - 【請求項3】 アミンが炭素数30以下のアルキルアミ
ンである特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項4】 加熱温度以上の沸点を有するアミン以外
の溶剤中で加熱する特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10283392A JPH05294892A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | ナフタレンジカルボン酸の製造方法 |
| EP92120191A EP0551596B1 (en) | 1991-12-03 | 1992-11-26 | Process for producing naphtalenedicarboxylic acid |
| DE69210790T DE69210790T2 (de) | 1991-12-03 | 1992-11-26 | Verfahren zur Herstellung von Naphthalendicarbonsäure |
| US07/983,411 US5344969A (en) | 1991-12-03 | 1992-11-30 | Process for purification of naphthalenedicarboxylic acid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10283392A JPH05294892A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | ナフタレンジカルボン酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05294892A true JPH05294892A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14338011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10283392A Pending JPH05294892A (ja) | 1991-12-03 | 1992-04-22 | ナフタレンジカルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05294892A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0787712A1 (en) | 1996-02-05 | 1997-08-06 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process for the production of high-purity naphthalenedicarboxylic acid |
| JP2002536349A (ja) * | 1999-02-05 | 2002-10-29 | シュトックハウゼン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 結晶化による物質の精製方法及び装置 |
| KR100544954B1 (ko) * | 2002-08-01 | 2006-01-24 | 에스케이케미칼주식회사 | 2,6-나프탈렌 디카르복실산의 정제방법 |
| CN111099995A (zh) * | 2018-10-25 | 2020-05-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 回收和提纯2,6-萘二甲酸的方法 |
| CN112538012A (zh) * | 2019-09-20 | 2021-03-23 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种2,6-萘二甲酸或2,6-萘二甲酸二甲酯的提纯方法 |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP10283392A patent/JPH05294892A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0787712A1 (en) | 1996-02-05 | 1997-08-06 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process for the production of high-purity naphthalenedicarboxylic acid |
| JP2002536349A (ja) * | 1999-02-05 | 2002-10-29 | シュトックハウゼン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 結晶化による物質の精製方法及び装置 |
| KR100544954B1 (ko) * | 2002-08-01 | 2006-01-24 | 에스케이케미칼주식회사 | 2,6-나프탈렌 디카르복실산의 정제방법 |
| CN111099995A (zh) * | 2018-10-25 | 2020-05-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 回收和提纯2,6-萘二甲酸的方法 |
| CN111099995B (zh) * | 2018-10-25 | 2023-04-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 回收和提纯2,6-萘二甲酸的方法 |
| CN112538012A (zh) * | 2019-09-20 | 2021-03-23 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种2,6-萘二甲酸或2,6-萘二甲酸二甲酯的提纯方法 |
| CN112538012B (zh) * | 2019-09-20 | 2023-04-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种2,6-萘二甲酸或2,6-萘二甲酸二甲酯的提纯方法 |
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