JPH0633074A - 炭化水素留分における水銀と砒素の捕集方法 - Google Patents

炭化水素留分における水銀と砒素の捕集方法

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JPH0633074A
JPH0633074A JP5108639A JP10863993A JPH0633074A JP H0633074 A JPH0633074 A JP H0633074A JP 5108639 A JP5108639 A JP 5108639A JP 10863993 A JP10863993 A JP 10863993A JP H0633074 A JPH0633074 A JP H0633074A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 炭化水素仕込原料中に含まれている水銀と砒
素の捕集方法であり、水銀は元素形態および/またはメ
ルカプチド形態である。本発明の捕集方法は、仕込原料
を、175 ℃以下の温度(T1 )において、少なくとも1
つの水銀捕集物質(M1 )と接触させること、および得
られた生成物を、水素の存在下、温度(T1 )より高い
かこれと同じであって、かつ130 ℃以上の温度(T2
において、砒素捕集物質(M2 )と接触させる。1〜90
バールの圧力で操作を行なう。 【効果】 本発明の方法によると、水素の不存在下
に、水銀捕集物質を用いることができ、水銀および砒素
を高効率で捕集することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素仕込原料中に
含まれている水銀と砒素の捕集方法に関する。この水銀
は、大部分、元素形態および/またはメルカプチド形態
である。この方法は、仕込原料を、175 ℃以下の温度
(T1 )において、少なくとも1つの水銀捕集物質(M
1 )と接触させること、および得られた生成物を、水素
の存在下、温度(T1 )より高いかこれと同じであっ
て、かつ130 ℃以上の温度(T2 )において、砒素捕集
物質(M2 )と接触させることを特徴とする。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】水銀と砒素は、炭化
水素留分、例えば石油液化ガス、天然ガスと組合わされ
た凝縮物またはナフサ中に存在することが多い汚染物質
である。様々な精製方法および石油化学方法における、
これらの炭化水素留分の有効利用には、装置およびここ
で用いられる触媒の汚染を引起こすという大きな欠点が
ある。例えば蒸気分解のケースが挙げられる。ここにお
いて、水銀および砒素によって汚染された炭化水素の処
理は、分離低温区域において、アルミニウム合金をベー
スとした熱交換器の腐食、および生成したオレフィン系
留分の選択的水素化触媒の被毒を引起こすことがある。
【0003】原油の精製の分野においても、例えば砒素
による同様の汚染の問題に出会うことがあり、これらは
水素化処理用触媒の被毒を引起こすことがある。
【0004】炭化水素中の水銀または砒素を除去するた
めの先行方法が知られている。
【0005】本出願人は、US 4,911,825の方法を記載し
た。この方法によって炭化水素中に含まれている水銀と
砒素を捕集することができる。この方法は、異なった種
類の物質に対する、2つの連続工程における処理を含ん
でいる。これらは、これもまた異なる操作条件において
操作される。
【0006】第一工程で用いられる砒素捕集物質は、
鉄、ニッケル、コバルトおよびパラジウムからなる群か
ら選ばれる少なくとも1つの金属Mからなる。これはそ
のまま、または好ましくは担体上に担持されて用いられ
る。金属Mは、これ全体の少なくとも50%について、還
元形態でなければならない。好ましくはニッケル、また
はニッケルとパラジウムとの組合わせを用いる。
【0007】本出願人はまた、特許EP A 412862 および
WO A 90/10684 において、この第一工程の際に、他の砒
素捕集物質を用いることについても記載した。
【0008】第二工程において用いられる水銀捕集物質
は、硫黄または金属硫化物を含んでいる。本出願人の特
許US 4,911,825に記載された、水銀と砒素の先行捕集方
法は、下記のように実施される: (1) 水素と、精製される仕込原料とを混合する; (2) 混合物を、第一反応器に必要な温度、したがって、
特許US 4,911,825に記載された物質の場合は130 〜250
℃、特許WO A 90/10684 に記載された物質の場合は180
〜450 ℃で加熱する; (3) 第一反応器において、混合物と砒素捕集物質とを接
触させる。この反応器において、すべての砒素化合物
を、砒素、(AsH3 )に転換し、すべての水銀化合物
を、元素状水銀に転換する。砒素はこの捕集物質によっ
て保持されるが、水銀は保持されない; (4) 砒素が除去された、この第一反応器の流出物を、第
二工程に必要な温度、0〜175 ℃で冷却する; (5) 冷却された混合物が第二反応器に入り、ここで水銀
は、水銀捕集物質によって保持される。
【0009】前記のような先行方法は、炭化水素仕込原
料中の種々の化学形態で存在する砒素および水銀の捕集
に非常に効率的である。第一工程によって、有機水銀種
HgR2 (ここにおいてRは有機基である)を、水素の
存在下、元素状水銀および2HRに転換することができ
る。実際、有機水銀の元素状水銀への転換は、水銀の捕
集に絶対に必要な工程である。
【0010】しかしながらこの先行方法は、有機水銀形
態で非常にわずかな含量の水銀を含んでいる炭化水素仕
込原料にはあまり適していない。先行方法の主な2つの
欠点は、次のものである: (1) 水銀が捕集される前に、水素と仕込原料とを混合す
る必要があること;および (2) この方法の2つの工程間に、炭化水素仕込原料を冷
却しなければならないこと。
【0011】元素形態およびメルカプチド形態の水銀
は、驚くべきことに、水素の不存在下に捕集されうるこ
とが発見された。本発明のこの新規方法によって、水素
の不存在下に、水銀捕集物質を用いることができ、砒素
の捕集ができ、かつ先行方法に比して、投資額を有意に
低減することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭化水素仕込
原料に含まれている水銀および砒素の捕集方法であっ
て、水銀は元素形態および/またはメルカプチド形態で
ある方法において、仕込原料を、175 ℃以下の温度(T
1 )において、少なくとも1つの水銀捕集物質(M1
と接触させること、および得られた物質を、水素の存在
下、温度(T1 )より高いかこれと同じであって、かつ
130 ℃以上の温度(T2 )において、砒素捕集物質(M
2 )と接触させることを特徴とする方法である。
【0013】処理される炭化水素は、気相または液相で
あってもよい。一般に、炭素原子数が5以下の炭化水素
の場合、気相で操作を行なうのが好ましい。常温常圧の
液体炭化水素留分の場合、この方法は、混合相で操作を
行なってもよいが、液相で実施する。
【0014】本発明において用いられる水銀捕集物質
(M1 )は、砒素捕集物質(M2 )と同一または異なっ
ていてもよい。物質(M1 )が物質(M2 )と異なって
いる時、これらは、硫黄、金属の硫化物、亜鉛または錫
を含んでいる。
【0015】捕集物質(M1 )は、例えばアルミナ、シ
リカ−アルミナ、シリカ、ゼオライト、粘土、活性炭、
アルミナセメントからなる群から選ばれる、固体無機担
体または分散剤上に担持された、硫黄または硫黄化合物
からなっていてもよい。
【0016】捕集物質として、担体上に担持された硫黄
を用いてもよい。同様に、硫黄と金属Pとを含む化合物
を用いてもよい。ここにおいてPは、銅、鉄、銀、およ
び好ましくは、銅または銅−水銀の組合わせからなる群
から選ばれる。金属Pの少なくとも50%は、硫化物の形
態で用いられる。
【0017】捕集物質(M1 )の組成における錫の使用
は、好ましくは、例えばアルミナ、シリカ−アルミナ、
シリカ、ゼオライト、粘土、活性炭、およびアルミナセ
メントからなる群から選ばれる、固体無機担体または分
散剤上に担持された、SnCl2 形態で行なわれる。例
として、特許US 5,062,948およびEP A 433,677に示され
ている方法にしたがって製造された、炭上のSnCl2
を挙げることができる。
【0018】処理される炭化水素仕込原料が多量のメル
カプタンを含んでいる場合、仕込原料と、少なくとも25
重量%の亜鉛を含む物質とを接触させるのが有利である
ことが発見された。
【0019】多量とは、仕込原料が少なくとも50 ppmの
メルカプタン、好ましくは少なくとも75 ppmのメルカプ
タン、有利には少なくとも100 ppm のメルカプタンを含
むという意味である。
【0020】少なくとも25重量%の亜鉛、好ましくは35
重量%の亜鉛を含む物質は、金属亜鉛の形態、酸化亜鉛
および/または熱によって酸化亜鉛に分解することがで
きる亜鉛化合物、例えば炭酸亜鉛あるいはさらにはヒド
ロキシ炭酸亜鉛の形態で、亜鉛を含んでいてもよい。処
理される炭化水素仕込原料が多量のメルカプタンを含ん
でいる場合、亜鉛は有利には、酸化亜鉛および/または
炭酸亜鉛および/またはヒドロキシ炭酸亜鉛、非常に有
利にはヒドロキシ炭酸亜鉛の形態である。
【0021】本発明において用いうる砒素捕集物質(M
2 )は、本出願人の特許US 4,911,825およびWO A 90/10
684 に記載されているものである。
【0022】次の2つの典型的な例がある: (1) 砒素捕集物質(M2 )は、鉄、コバルト、ニッケル
およびパラジウムからなる群から選ばれる少なくとも1
つの金属であって、好ましくは担体上に担持され、全体
の少なくとも50%が還元された形態で用いられるものを
含む;および (2) 砒素捕集物質(M2 )は、ニッケル、コバルト、
鉄、パラジウムおよび白金からなる群から選ばれる少な
くとも1つの金属と、担体上に担持された、クロム、モ
リブデン、タングステンおよびウランからなる群から選
ばれる少なくとも1つの金属を含む。
【0023】これらの捕集物質に用いられる担体は、ア
ルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ、ゼオライト、活性
炭、粘土およびアルミナセメントからなる群から選ばれ
る。
【0024】担体は、有利には、アルミン酸塩の存在下
または不存在下に、アルミナからなっていてもよいであ
ろう。好ましくはこの担体は、大きな比表面積および十
分な細孔容積を有する。すなわちこれらは各々、少なく
とも50m2 /gと少なくとも0.5 cm3 /g、例えば50〜
350 m2 /gと0.5 〜1.2 cm3 /gである。
【0025】アルミン酸塩が捕集物質(M2 )中に存在
する時、これは好ましくは、本出願人の特許EP A 412,8
62に記載されているように、Mg、Ca、Sr、Be、
Mn、Fe、Co、Ni、CuおよびZnの群の少なく
とも1つの金属のアルミン酸塩から選ばれる。
【0026】このような物質(M2 )は、アルミナ40〜
98.5重量%を含む多孔質担体60〜97重量%と、Mg、C
a、Sr、Be、Mn、Fe、Co、Ni、Cuおよび
Znからなる群から選ばれ、かつアルミン酸塩の形態の
アルミナと組合わされた少なくとも1つの金属Aの酸化
物1.5 〜60%とを含む。前記物質はまた、イオン交換に
よって、あるいは担体上の担持によって含浸された酸化
ニッケル3〜40重量%をも含む。
【0027】この物質(M2 )はまた、硫化ニッケルと
硫化モリブデン、硫化ニッケルと硫化タングステン、お
よび硫化コバルトと硫化モリブデンからなる群から選ば
れてもよい。
【0028】本発明の操作温度(T1 )は、175 ℃以下
である。(M1 )が金属状態のニッケルを含む場合、温
度(T1 )は、0〜130 ℃である。
【0029】本発明における操作温度(T2 )は、130
〜450 ℃、より有利には180 〜390℃であってもよい。
【0030】仕込原料が多量のメルカプタンを含んでい
る時、有利には亜鉛をベースとする捕集物質(M1 )を
用いてもよい。この亜鉛をベースとする物質は、もう1
つの水銀捕集物質(M1 )と代えられてもよく、あるい
はもう1つの捕集物質(M1)と捕集物質(M2 )との
間に挿入されてもよく、あるいはもう1つの水銀捕集物
質(M1 )の前に用いられてもよい。亜鉛をベースとす
る物質は、好ましくはもう1つの捕集物質(M1 )の前
に、またはこれの代わりに配置される。
【0031】本発明の利用圧力は、2つの反応器におい
て異なっていても、あるいは同一であってもよい。好ま
しくは2つの反応器は同じ圧力で作動する。操作圧力
は、1〜90バール、好ましくは2〜45バール、より詳し
くは5〜35バールで選ばれる。
【0032】捕集物質の各々に対して計算された空間速
度は、1〜50h-1、より詳しくは1〜30h-1である(捕
集物質1容あたり毎時の液体容積)。
【0033】捕集物質(M2 )に対する水素流量は、物
質(M2 )1容あたり毎時、例えば1〜500 容(標準条
件におけるガス)である。
【0034】
【実施例】本発明による水銀および砒素の捕集テスト
は、直列の2つの反応器を用いて実施された。物質(M
1 )が入っている第一反応器(R1 )は、温度(T1
で作動し、物質(M2 )が入っている第二反応器
(R2 )は、温度(T2 )で作動する。精製(epuratio
n) テストは、実施例7における反応器(R2 )の場合
以外はすべて、圧力25バールで実施された。内径3cmの
ステンレス鋼製の2つの反応器に、捕集物質50cm3 が装
入された。以下の実施例すべての場合、仕込原料の水銀
と砒素の量が測定された。250 時間の作動後、反応器
(R1 )と反応器(R2 )の流出物の水銀と砒素の量が
測定された。
【0035】[実施例1]この実施例で用いられた物質
(M1 )は、アルミナ球上に担持された硫化銅からな
り、これは本出願人の特許US 4,094,777に記載されてい
るように製造された。
【0036】物質(M2 )として用いられた物質は、ア
ルミナ球上に担持された金属状態のニッケルからなる。
この物質は、本出願人の特許US 4,911,825の実施例1に
記載されている手順にしたがって製造され、かつ還元さ
れたものである。
【0037】このテストでは、検出しうる量の水銀、砒
素およびメルカプタンを含まないナフサ300 l(最終沸
点180 ℃)が、仕込原料の調製のために用いられた。こ
のナフサ30リットルと、金属水銀300 gとを接触させ、
この混合物を、72時間、周囲温度で、閉鎖金属容器で攪
拌した。デカンテーションによって、ナフサ30lを、可
溶性化されていない水銀から分離し、ついで水銀が除去
されたナフサ270 lと混合した。この仕込原料における
金属水銀の濃度は、2,260 ppb である。
【0038】このテストは、毎時液体容積速度(VVH) 8
-1、毎時気体容積速度(VVHG)44h-1で実施された。温
度(T1 )および(T2 )は、各々22℃と170 ℃であ
る。反応器(R1 )の後で、水素と仕込原料とを混合し
た。250 時間後、反応器(R1)と反応器(R2 )の出
口における水銀の濃度は、各々45ppb および45ppb であ
る。これらは98%の脱水銀効率を示す。
【0039】[実施例2]実施例2は、実施例1に記載
されているのと同じ条件を用いて実施されたが、ただし
物質(M2 )は存在しない(水素流量はない)。さら
に、グランド・パロワス(Grande Paroisse) 社から販売
されている、酸化亜鉛のペレット(厚さ=5mm、直径=
11mm)を4つに切り、物質(M1 )が入っている反応器
(R1 )の前の反応器(R1 ´)において用いた。反応
器(R1 )および(R1 ´)は、同じ操作条件下に作動
し、これらには同じ容積の触媒が入っている。
【0040】250 時間のテスト後、反応器(R1 ´)お
よび(R1 )の後の水銀濃度は、各々2253 ppbおよび41
ppbであった。水銀の捕集効率は98.2%である。
【0041】[実施例3]実施例1において既に記載さ
れた、金属状態のニッケルからなる物質を、物質
(M1 )および(M2 )として用いた。温度(T1 )お
よび(T2 )は、各々22℃および170 ℃に調節した。実
施例1に記載された条件および仕込原料は、このテスト
については等しい。250 時間のテスト後に調べられた水
銀の量は、(R1)の後は294 ppb であり、(R2 )の
後は288 ppb であった。水銀の捕集効率は87.2%であ
る。
【0042】[実施例4]240 ppm のメルカプタンと、
66 ppbの砒素を含む、水銀を含まないナフサを、仕込原
料の製造のために用いた。このナフサ12リットルを、16
0 gの金属水銀と混合し、この混合物を周囲温度で72時
間攪拌した。ついでナフサを過剰の水銀から分離し、つ
いで水銀を含まないナフサ388 lと混合し、2440 ppbの
水銀濃度を有する仕込原料400 lを得る。この仕込原料
を、実施例4〜7で用いた。
【0043】物質(M1 )および(M2 )、およびこの
テストで用いられた操作条件は、実施例1で示されたも
のと同じであった。250 時間のテスト後、反応器
(R1 )および(R2 )の出口の水銀と砒素の濃度は、
下記のとおりであった:(R1 ):40 ppb(Hg)、62
ppb(As);(R2 ):35 ppb(Hg)、36 ppb(A
s)。水銀と砒素の捕集効率は、各々98.6%と45.5%で
ある。
【0044】[実施例5]酸化亜鉛(M1 )、および金
属ニッケルからなる物質(M2 )が、20℃(T1)およ
び210 ℃(T2 )で用いられた。実施例4に記載された
仕込原料を用いた。このテストについてのその他のあら
ゆる条件は、実施例1と同じであった。250 時間の作動
後の結果は下記のとおりであった:(R1 ):928 ppb
(Hg)、64 ppb(As);(R2 ):920 ppb (H
g)、12 ppb(As)、242 ppm (S)。水銀と砒素の
捕集効率は、各々62.3%と81.8%である。
【0045】[実施例6]実施例4に記載された、2440
ppbの水銀を含む仕込原料を、反応器(R1 )および
(R2 )において、金属状態のニッケルからなる物質を
用いて精製した。温度(T1 )および(T2 )を、各々
22℃と210 ℃に固定した。250 時間のテスト後、反応器
(R1 )および(R2 )の後で見られた濃度は下記のと
おりであった:(R1 ):73 ppb(Hg)、62 ppb(A
s);(R2 ):47 ppb(Hg)、<5 ppb(As)。
水銀と砒素の捕集効率は、各々97.3%と>92.4%であ
る。
【0046】[実施例7]この水銀と砒素の捕集テスト
は、先行実施例と同じ仕込原料を用いて実施された。反
応器(R1 )における物質(M1 )は、実施例1に記載
された硫化銅を含むものと同じである。
【0047】この物質は、テストの間ずっと、22℃で操
作が行なわれた。水素(気体水素流量のVVH に対する比
6)は、周囲温度で全圧50バールで液体流出物に添加さ
れ、ついでこれを、340 ℃の温度(T2 )で物質
(M2 )と接触させた。この実施例で用いられた物質
(M2 )は、プロカタリーズ(Procatalyse) 社から販売
されている触媒HMC 841 である。この触媒は、ニッケル
とモリブデンを含むアルミナ球からなる。触媒は、Eure
cat 社から販売されているSulficat(R) 方法にしたがっ
て、装入される前に予備硫化された。反応器(R1 )お
よび(R2 )の出口で250 時間後に得られた分析結果
は、下記のとおりであった:(R1 ):39 ppb(H
g)、64 ppb(As);(R2 ):39 ppb(Hg)、<
5 ppb(As)。水銀と砒素の捕集効率は、各々98.4%
と>92.4%である。
【0048】[実施例8〜11]ここで記載されている
実施例8〜11は、比較例として示されている。仕込原
料中に含まれている水銀を、限定量捕集することはでき
るが、反応器(R2 )の出口の水銀含量は、良好な捕集
効率が得られるというには大きすぎる。
【0049】[実施例8]2040 ppbの水銀(このうち24
0 ppb だけが金属水銀形態である)、56 ppbの砒素、お
よび123 ppb のメルカプタンを含む凝縮物を、実施例8
〜11において仕込原料として用いた。この実施例で用
いた物質(M1 )および(M2 )も、操作条件も、実施
例1で示されているものと同じであるが、ただし温度
(T2 )を210 ℃に固定した。250 時間のテスト後、反
応器(R1 )および(R2 )の出口で、下記の結果が得
られた:(R1 ):1811 ppb(Hg)、52 ppb(A
s);(R2 ):1808 ppb(Hg)、11 ppb(As)。
得られた水銀と砒素の浄化効率は、各々11.4%と80.4%
である。
【0050】[実施例9]酸化亜鉛のかたまりを、20℃
で物質(M1 )として用いた。その他の条件はすべて、
先行実施例の条件と同じものにした。250 時間後、水銀
と砒素の捕集結果は、下記のとおりであった:
(R1 ):1923 ppb(Hg)、54 ppb(As);
(R2 ):1923 ppb(Hg)、7 ppb(As)。得られ
た捕集効率は、5.7 %(Hg)と87.5%(As)であ
る。
【0051】[実施例10]この実施例は、120 ℃の温
度(T1 )で、酸化亜鉛のかたまり(M1 )を加熱して
実施された。その他のテスト条件は、実施例9に記載さ
れたものと同じであった。250 時間のテスト後、下記の
結果が得られた:(R1 ):1891 ppb(Hg)、49 ppb
(As);(R2 ):1888 ppb(Hg)、6 ppb(A
s)。これらの結果は、水銀および砒素の捕集効率各々
7.5 %および90.9%に相当する。
【0052】[実施例11]実施例8に記載された仕込
原料の浄化が、物質(M1 )および(M2 )を用いて実
施された。温度(T1 )および(T2 )、および水素の
毎時気体容積流量の液体VVH に対する比(5.5) は、実施
例6と同じである。反応器(R1 )および(R2 )の出
口において、250 時間後、下記の水銀と砒素濃度が得ら
れた:(R1):1798 ppb(Hg)、43 ppb(As);
(R2 ):1787 ppb(Hg)、<5 ppb(As)。捕集
効率は、13.9%(Hg)と>92.4%(As)である。
【0053】
【発明の効果】本発明の方法によると、水素の不存在下
に、水銀捕集物質を用いることができ、水銀および砒素
を高効率で捕集することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シャルル キャメロン フランス国 パリー リュ ダサース 118 (72)発明者 ジャン ポール ボワチオー フランス国 ポワシー アヴニュー デ ユルスリン 4 (72)発明者 フィリップ クルチ フランス国 ウーユ リュ コンドルセ 91 (72)発明者 イーヴ バルテル フランス国 パリー ブールヴァール ベ シエール 115/117

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素仕込原料中に含まれている水銀
    と砒素の捕集方法であって、水銀は元素形態および/ま
    たはメルカプチド形態である方法において、仕込原料
    を、175 ℃以下の温度(T1 )において、少なくとも1
    つの水銀捕集物質(M1 )と接触させること、および得
    られた生成物を、水素の存在下、温度(T1 )より高い
    かこれと同じであって、かつ130 ℃以上の温度(T2
    において、砒素捕集物質(M2 )と接触させることを特
    徴とする方法であって、1〜90バールの圧力で操作を行
    なう方法。
  2. 【請求項2】 水銀のメルカプチドおよび/またはメル
    カプタンを含む仕込原料と、前記仕込原料中に含まれて
    いる水銀捕集物質(M1 )とを接触させ、前記物質は、
    熱によって酸化亜鉛に分解されうる酸化亜鉛または亜鉛
    化合物を含んでおり、前記接触は、砒素捕集物質との接
    触の前に実施されることを特徴とする、請求項1による
    方法。
  3. 【請求項3】 元素状水銀の捕集物質(M1 )は、硫
    黄、金属亜鉛、パラジウム、塩化錫、硫化銅、硫化鉄、
    硫化銀、硫化亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも1
    つの化合物を含むことを特徴とする、請求項1または2
    による方法。
  4. 【請求項4】 元素状水銀の捕集物質(M1 )は、金属
    状態のニッケルを含むこと、および仕込原料と前記物質
    との接触温度が0〜130 ℃であることを特徴とする、請
    求項1または2による方法。
  5. 【請求項5】 砒素捕集物質(M2 )は、アルミナ40〜
    98.5重量%を含む多孔質担体60〜97重量%と、アルミン
    酸塩の形態のアルミナと組合わされた少なくとも1つの
    金属Aの酸化物であって、Mg、Ca、Sr、Be、M
    n、Fe、Co、Ni、CuおよびZnからなる群から
    選ばれる金属の酸化物1.5 〜60%とを含み、前記物質
    が、イオン交換または担体上への担持によって含浸され
    た酸化ニッケル3〜40重量%をも含むことを特徴とす
    る、請求項1〜4のうちの1つによる方法。
  6. 【請求項6】 砒素捕集物質(M2 )が、金属状態のニ
    ッケルを含むことを特徴とする、請求項1〜4のうちの
    1つによる方法。
  7. 【請求項7】 砒素捕集物質(M2 )が、ニッケル、コ
    バルト、鉄、パラジウムおよび白金からなる群から選ば
    れる少なくとも1つの元素と、クロム、モリブデン、タ
    ングステン、およびウランからなる群から選ばれる少な
    くとも1つの元素とを含むことを特徴とする、請求項1
    〜6のうちの1つによる方法。
  8. 【請求項8】 前記物質(M2 )が、硫化ニッケルと硫
    化モリブデン、硫化コバルトと硫化モリブデン、および
    硫化ニッケルと硫化タングステンからなる群から選ばれ
    ることを特徴とする、請求項7による方法。
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