JPH0633767U - ブレーキ用2連式マスターシリンダ装置 - Google Patents
ブレーキ用2連式マスターシリンダ装置Info
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- JPH0633767U JPH0633767U JP1735592U JP1735592U JPH0633767U JP H0633767 U JPH0633767 U JP H0633767U JP 1735592 U JP1735592 U JP 1735592U JP 1735592 U JP1735592 U JP 1735592U JP H0633767 U JPH0633767 U JP H0633767U
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- chamber
- differential pressure
- cylinder
- piston
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 各種値の制動力が容易に得られ、また左右の
踏込み量に差が生じたとしても常に両ブレーキの制動力
の均衡が保持でき、しかも良好なブレーキフィーリング
が得られる2連式マスタ−シリンダ装置を提供する。 【構成】 シリンダ室2にピストン11を挿入して圧力
室21を形成する一方、途中位置に液量補給室22を形
成する。ピストン11はリターンスプリング15により
戻し方向に付勢するとともにストッパ21により停止可
能とする。その移動範囲において、インレットポート4
と液量補給室22とを連通させるとともに、バイパスポ
ート5と圧力室21とをそれぞれ連通するよう設定す
る。これら圧力室21と液量補給室22とはピストン1
1に設けた逆止弁機構23によって液量補給室22側か
ら圧力室21側への流動のみを可能とし、さらに各差圧
補償室3に、差圧補償弁機構26を設け、ピストン11
にバルブロッド19を介して連結し、両室を連通させ
る。
踏込み量に差が生じたとしても常に両ブレーキの制動力
の均衡が保持でき、しかも良好なブレーキフィーリング
が得られる2連式マスタ−シリンダ装置を提供する。 【構成】 シリンダ室2にピストン11を挿入して圧力
室21を形成する一方、途中位置に液量補給室22を形
成する。ピストン11はリターンスプリング15により
戻し方向に付勢するとともにストッパ21により停止可
能とする。その移動範囲において、インレットポート4
と液量補給室22とを連通させるとともに、バイパスポ
ート5と圧力室21とをそれぞれ連通するよう設定す
る。これら圧力室21と液量補給室22とはピストン1
1に設けた逆止弁機構23によって液量補給室22側か
ら圧力室21側への流動のみを可能とし、さらに各差圧
補償室3に、差圧補償弁機構26を設け、ピストン11
にバルブロッド19を介して連結し、両室を連通させ
る。
Description
【0001】
本考案は、例えば農業用トラクタ等のキャタピラ式車両等の走行作業車に適用 して好適なブレーキ用2連式マスターシリンダ装置に関するものである。
【0002】
キャタピラ式農業用トラクタのような走行作業車では、左,右一対のブレーキ ペダルが備えられ、いずれか一方のブレーキペダルの踏込み操作により旋回を行 うようになっている。つまり、例えば右側のブレーキペダルを踏込めば右旋回、 左側のブレーキペダルを踏込めば左旋回が行われるように構成されている。
【0003】 このような走行作業車においては、通常の作業時、緩旋回から急旋回まで各種 の旋回半径で車両の旋回が頻繁に行われることから、左,右のペダル操作、つま り、ペダル踏力や踏込みストロ−クの差によって大小各種の制動力が容易に得ら れることが望ましい。
【0004】 一方、上述したような左,右独立したブレ−キペダルを有するブレーキ構造に おいては、停車時に左右のブレーキペダルを同時に踏込むことになるが、この場 合、左,右ペダルの踏込み力(踏込みストロ−ク)に差があって左,右のブレ− キの制動力に差が生じると旋回を伴うため、不具合や危険が生じる。このため、 左右のブレ−キペダルの踏込み力に差があってもその差を吸収し得る油圧ブレー キ用2連式マスターシリンダ装置を用いて、左右のブレ−キの制動力を均衡させ るようになっている。
【0005】 しかし乍ら、従来の走行作業車における油圧ブレーキ用2連式マスターシリン ダ装置は、キャタピラ式等の農業用トラクタ等に適用されることから、構造が複 雑かつ大型であり、また通常の自動車のブレーキフィーリングが得にくいといっ た難点がある。
【0006】
本考案はこのような事情に鑑み、比較的簡単な構成によって種々の制動力が容 易に得られ、また、通常走行時の制動や停車のための制動時に左,右のブレーキ ペダルの踏込み量に差が生じたとしても常に左,右両ブレーキの制動力の均衡が 保持でき、しかも通常の自動車と差程変らない良好なブレーキフィーリングを得 ることができるブレーキ用2連式マスターシリンダ装置を提供することをその課 題とするものである。
【0007】
本考案は上記の課題を解決することを目的としてなされたもので、その構成は 、シリンダ本体に、一端がそれぞれ開口する一対のシリンダ室と、この各シリン ダ室の他端側にそれぞれ同軸上で連通する閉空間からなる差圧補償室とを形成し 、前記各シリンダ室に一端側から順にインレットポート、バイパスポートおよび シリンダポートを、また前記差圧補償室に差圧ポートをそれぞれ開設し、前記イ ンレットポートおよびバイパスポートの全てを一つの共通なブレーキ液保持用の タンクに連通させるとともに、前記シリンダポートはそれぞれ左右のブレーキシ リンダに個々に連通させ、かつ前記差圧ポートは前記差圧補償室同士の間および これらと前記バイパスポートとの間を互いに連通させ、前記各シリンダ室に一端 側から左右のブレーキペダルにそれぞれ連動するピストンを挿入してその各ピス トンの挿入端と前記シリンダ室の他端側との間の空間を圧力室とする一方、その 各ピストンの途中位置に液量補給室を形成し、前記各ピストンは、前記シリンダ 室の他端側に設けたリターンスプリングにより戻し方向に付勢するとともに一定 の戻し位置でストッパにより停止可能とし、かつ、その戻し位置から前記ピスト ンの一定の押込み位置までの移動範囲において、前記インレットポートと前記液 量補給室とを連通させるとともに、前記バイパスポートと前記圧力室とをそれぞ れ連通するよう設定し、これら圧力室と液量補給室とは前記ピストンに設けた逆 止弁機構によって液量補給室側から圧力室側へのブレーキ液の流動のみを可能と し、さらに前記各差圧補償室に、この差圧補償室内が前記シリンダ室よりも圧力 大の時にこれら両室間を閉止する差圧補償弁機構を設け、この差圧補償弁機構は 、前記ピストンにバルブロッドを介して連結されて、そのピストンの押込み時に 両室を連通させるように設定されていることを特徴とするものである。
【0008】
上述した本考案の構成において、車両の方向転換等に際しての片方のブレーキ 操作を行う場合は、右又は左のいずれか一方のブレーキペダルの踏込み操作によ り、一方のピストンを押込む。これにより、ピストンがシリンダポート方向に移 動してバイパスポートを通過すると、タンクと圧力室とが遮断され、圧力室の液 圧が上昇し始める。そこで、さらにピストンを押込むと、差圧補償弁機構により 圧力室と差圧補償室とが連通状態となり、差圧補償室の液圧が上昇する。これに より差圧補償室へ移動した液圧は、他方の圧力室へ流動しようとする。ここで差 圧補償室の流動圧が高くなると、差圧補償弁機構により、差圧補償室が遮断され 、左右の圧力室は互いに遮断され、両差圧補償室とピストンを押込んだ側の圧力 室のみで液圧が同じように上昇し、上昇した液圧がブレーキシリンダに圧送され ることにより、ブレ−キパッドに制動作用をさせる。
【0009】 上記のブレーキ解除に際しては、踏込んだペダルのその踏込みを解くことによ りピストンが操作側に移動し始め、これによって両差圧補償室および圧力室の液 圧は液圧降下し始める。ピストンが初期戻り位置まで復帰し、バイパスポートよ りも操作側に位置すると、バイパスポートと圧力室とは連通し、圧力室はタンク と連通して、圧力室内の液圧はタンク圧力と同圧になる。さらに、ブレーキシリ ンダ内の液圧と両差圧補償室内の液圧とは同圧になり、ピストンは復帰位置に戻 る。そして、差圧補償室の底面がシールされ。そこで、差圧補償室と圧力室とは 連通し、シリンダ本体内の左右すべてのポートがタンクに連通し同圧となり、ブ レ−キパッド制動作用を解除する。
【0010】 また、車両停止等の場合には左,右のブレ−キペダルを同時に踏込むことによ り、左,右の両ピストンが同時に押込まれてバイパスポートを通過すると、タン クと圧力室とは遮断され、圧力室の液圧が上昇し始めると同時に、バイパスポー トを通過した時点から、圧力室と差圧補償室とは連通し、左右2つの圧力室は、 差圧ポートを経由して連通されるため、左,右の両ピストンが同時に操作される 。この押込み量に差が生じたとしても、左右両圧力室の液圧は均衡になり、左右 両ブレーキの制動力を均衡に得ることができる。
【0011】 このように本考案の2連式マスタシリンダーはピストンの操作により直接バル ブゴムの開閉が自在にできるため、車両旋回や停車に際してのブレ−キペダルの 踏込み操作フィーリングが良く、正確なブレ−キ操作が可能になる。また、本考 案では左,右のシリンダ室に常にタンクからのブレーキ液を満たしておく液圧補 給室が設けられ、ピストンに設けた逆止弁機構によって液量補給室側から圧力室 側へのブレーキ液の流動が可能となっているので、ピストンが押込まれた状態か ら急速に開放されると、ピストンは急速に復帰する一方、圧力室から送出される ブレーキ液は、ピストンと同時に戻りきれないため、圧力室内に液圧は液量補給 室内の液圧よりも低圧となり、圧力室側に吸込まれる状態になるため、液量補給 室のブレーキ液は圧力室に給油される。ここで再度ピストンを押込むと、圧力室 の液量は通常操作時の液量よりも多くなっているため、通常押込み量の液圧に比 してより高い液圧が発生し、ブレーキシリンダへ吐出することができ、ダブルブ レーキ効果を得ることができるので、通常の自動車と略同様のブレーキフィーリ ングが得られるようになる。
【0012】
以下、本考案に係るブレーキ用2連式マスターシリンダ装置の実施の一例を図 面を参照して説明する。図1および図2はこの実施例における全体の構成の示し 、図3〜図7は各部の構成の詳細を示す。
【0013】 図1および図2に示すように、シリンダ本体1に、一端がそれぞれ開口された 一対のシリンダ室2,2と、この各シリンダ室2,2の他端側にそれぞれ同軸上 で連通する閉じられた空間からなる差圧補償室3,3とが形成されている。各シ リンダ室2,2には、それぞれ、一端側から順にインレットポート4、バイパス ポート5およびシリンダポート6が形成されている。
【0014】 そして、図3〜図5に示すように、各インレットポート4,4およびバイパス ポート5,5は、全て一つの共通なブレーキ液保持用のタンク7に共通のタンク ポート8を介して連通しているが、各シリンダポート6,6はそれぞれ左右のブ レーキシリンダ9,9に個々に連通している。
【0015】 また図4に示すように夫々の差圧補償室3,3には差圧ポート10,10がそ れぞれ開設されている。これら差圧ポート10,10は、差圧補償室3,3同士 の間およびこれらとバイパスポート5,5との間を互いに連通している。なお、 図3,図4において50はタンクポ−ト8に通じた給油弁、51はそのO−リン グ、52はブリ−ダスクリュ、53はブリ−ダキャップである。
【0016】 そして、各シリンダ室2,2には、その開口端側から左右のブレーキペダル( 図示せず)にそれぞれ連動するピストン11,11がそれぞれ挿入されている。 以下、ピストン11に関しては一方のピストン11について説明するが、他方の ピストン11も同じ構成である。しかして、ピストン11は、それぞれのシリン ダ室2,2において挿入端をプライマリーカップ12を介してシ−ルされている と共に、外側端部である操作端側がセコンダリーカップ13によってシールされ ている。なお、これらピストン11の操作端側は、泥水や塵の侵入を防止するた めのブーツ14で被覆されている。
【0017】 また、上記ピストン11は、それぞれシリンダ室2,2の他端側に設けたリタ ーンスプリング15によって戻し方向に付勢されている。すなわち、各リターン スプリング15は、それぞれシリンダ室2,2の内底部に一端が当接し、ピスト ン11の挿入端側に同軸的に設けたガイド筒16の外側に配置されて、他端がガ イド筒16の基部外周にストッパ17により係止された冠状のスプリングシート 18に当接している。なお各ガイド筒16には、後述する差圧補償室3,3の差 圧補償弁機構を連結するためのバルブロッド19が任意の隙間をあけて同軸的に 挿入されている。
【0018】 更に、上記ピストン11は、シリンダ室2の開口端側に設けたストッパとして のストップワイヤ20により、一定の戻し位置で停止可能とされている。
【0019】 ここで、上記ピストン11の挿入端とシリンダ室2の内底部との間の空間は圧 力室21であり、またピストン11の途中位置にリング状空間からなる液量補給 室22が形成されている。そして、ピストン11の初期位置である最大戻り位置 (図1および図2の位置)から一定の押込み位置までの移動範囲において、圧力 室21はバイパスポート5に、また液量補給室22がインレットポート4にそれ ぞれ連通するよう設定されている。
【0020】 また、図6に示すように、ピストン11には逆止弁機構23が設けられている 。即ち、ブレ−キ液は、液量補給室22側から圧力室21側へのみ流通可能とさ れているのである。つまり、ピストン11の内端部には適当数の連通孔24が形 成され、これら連通孔24は常時は弁板12aおよびプライマリーカップ12に よってシリンダ室2内底部側から閉塞されているが、液量補給室22側の圧力が 圧力室21側の圧力よりも大となった場合、プライマリーカップ12が押圧され て両室22,21が連通するようになっている。なお、図6は一方のピストン1 1についての図であるが、他方のピストン11も同じ構造である。
【0021】 次に、差圧補償室3について説明する。図7に示すように、差圧補償室3には 前記のバルブロッド19が挿入され、このバルブロッド19はバルブスプリング 25によってピストン11の戻し方向に付勢されている。そして、このバルブロ ッド19に差圧補償弁機構26が設けられている。この差圧補償弁機構26は、 差圧補償室3内がシリンダ室2よりも圧力大の時にこれら両室間を閉止するとと もに、ピストン11の押込み時に両室2,3を連通させるべく設定されている。
【0022】 すなわち、差圧補償弁機構26は、バルブロッド19先端に設けられたピスト ン部27と、このピストン部27に嵌着されたバルブゴム28とを有し、シリン ダ室2と差圧補償室3との仕切壁29に当接してチェック弁状に構成されている 。そして、ピストン部28の先端面が筒状に形成され、この部分にバルブ室30 が形成されている。バルブ室30の底端面にはチェック弁ガイド孔31が穿設さ れ、このチェック弁ガイド孔31はバルブロッド19の側面のチェックポート3 2を介して圧力室21に連通している。
【0023】 バルブ室30には、チェック弁ガイド孔31を開閉する軸方向に移動可能なチ ェック弁33と、このチェック弁33を差圧補償室3内方に付勢するためのチェ ックスプリング34と、これに対向するバルブスプリング25と、このバルブス プリング25の座およびチェック弁33の移動規制部材を兼用する小孔36付き のプレート37と、このプレート37を止めるためのストップワイヤ38とが配 設され、差圧補償室3内がシリンダ室2よりも圧力大の時にチェック弁33がチ ェック弁ガイド孔31を塞ぐようになっている。なお、差圧補償室3の内底部は シリンダ本体1に対して前記各部品挿入のため開口しているが、螺栓39により 銅パッキン40を介して閉塞してある。図7も一方の差圧補償機構26について 示したものであるが、他方の差圧補償室3についても同じ構造である。
【0024】 次に作用を説明する。まず、車両の方向転換等に際しての片方のブレーキ操作 について説明する。この場合において、図示しないブレーキペダルの操作により 、一方(例えば図1のR側)のピストン11を押込むと、プライマリーカップ1 2がシリンダポート6方向に移動してバイパスポート5を通過する。プライマリ −カップ12のこの作動によりタンクポート8と圧力室21とが遮断され、圧力 室21の液圧が上昇し始める。そこで、さらにピストン2を押込むと、バルブロ ッド19の先端がピストン11のガイド筒16によって差圧補償室3側に押込ま れ、バルブゴム28がシリンダ室2と差圧補償室3との仕切壁29の孔を開口し 、圧力室21と差圧補償室3とが連通状態となり、差圧補償室3の液圧が上昇す る。これにより差圧ポート10を通過して他方(例えば図1のL側)の差圧補償 室3へ移動した液圧は、バルブロッド19に配設されたプレート37の小孔36 を通過し、他方のチェック弁33の外径との隙間を通過し、圧力室21へ流動し ようとする。
【0025】 ここで、プレート37側へチェック弁33を付勢しているチェックスプリング 34の付勢力よりも、差圧補償室3の流動圧が高くなると、チェック弁33はバ ルブ室30の端面に押圧され、チェック弁ガイド孔31と差圧補償室3とが遮断 され、左,右(R側およびL側)の圧力室21,21は互いに遮断され、両差圧 補償室3,3とピストン11を押込んだ側(R側)の圧力室21のみで液圧が同 じように上昇し、上がった液圧はシリンダポート6を経由してブレーキシリンダ 9に圧送される。なお、この状態において圧力室21の液圧が上昇したときには 、連通孔24が弁板12aおよびプライマリーカップ12によって閉鎖され、弁 板12aおよびプライマリーカップ12はスプリングシート18によって保護さ れる。
【0026】 しかして、ブレーキペダルが開放され、ピストン11がリターンスプリング1 5のスプリング力によって操作側に移動し始めると、プライマリーカップ12と バルブロッド19とが操作側に移動し、両差圧補償室3および圧力室21の液圧 は降下し始める。その後、ピストン11が初期戻り位置まで復帰し、プライマリ ーカップ12がバイパスポート4よりも操作側に位置すると、バイパスポート4 と圧力室21とは連通し、圧力室21はタンクポート8と連通して、圧力室21 内の液圧はタンクポート8の圧力と同圧になる。さらに、ブレーキシリンダ9内 の液圧と両差圧補償室3内の液圧とは同圧になり、バルブロッド19はバルブス プリング25により復帰位置に戻る。そして、バルブゴム28が差圧補償室3の 底面をバルブスプリング25の付勢力でシールして遮断し、バルブロッド19に 形成されたバルブ室30のチェック弁33は、チェックスプリング34のスプリ ング力によってプレート37側へと復帰付勢され、バルブ室30の底面から離隔 する。そこで、差圧補償室3とバルブ室30とは連通し、さらにチェック弁ガイ ド孔31とチェックポート32を経由して圧力室21に連通され、シリンダ本体 1内に形成された左右すべてのタンクポート8に連通し同圧となる。
【0027】 次に車両停止等の場合の作用を説明する。この場合には、左右の油圧ブレーキ を同時に作動させるため、左右のブレ−キペダルは同時に踏込まれるが、このと き、左,右ペダルの踏込み量に差があっても左,右の両ブレーキ制動力は均衡な ものでなくてはならない。本考案のマスタ−シリンダでは、左,右の両ピストン 11,11が同時に押込まれると、プライマリーカップ12,12がシリンダポ ート6,6の方向に移動し、バイパスポート5,5を通過する。そうすると、タ ンクポート8,8と圧力室21,21とは遮断され、圧力室21,21の液圧が 上昇し始めると同時に、プライマリーカップ12,12がバイパスポートを通過 した時点からピストン11,11によりバルブロッド19,19が押されて、バ ルブゴム28,28がシリンダ室2,2の孔底面から離隔する。
【0028】 これにより夫々の圧力室21,21と差圧補償室3,3とはそれぞれに連通し 、左右2つの圧力室21,21は、差圧ポート10,10を経由して連通される ため、左右の両ピストン11,11が同時に同じ圧力で操作されることとなる。 従って、左,右ペダルの踏込み量に差があって両ピストン11,11の押込み量 に差が生じたとしても、左右の両圧力室21,21の液圧は均衡になるので、左 ,右のペダルが同時に踏込まれたとき踏込み量に差があってもなくても常に左, 右両側のブレーキの制動力を均衡に得ることができる。このようにこの実施例の マスタシリンダーは、ピストン11,11の操作により直接バルブゴム28,2 8の開閉が自在にできるため、車両旋回や停車の操作フィーリングが良く、正確 な操作が可能になる。
【0029】 さらに、この実施例では、前述したようにシリンダ室2,2に常にタンク7か らのブレーキ液を満たしておく液圧補給室22,22がそれぞれ設けられ、さら にプライマリーカップ12,12が配設されるピストン11,11の内端面に適 当数の連通孔24が形成されているため、ピストン11,11が押込まれた状態 から急速に開放されると、ピストン11,11はリターンスプリング15,15 の付勢力によって急速に復帰する一方、圧力室21,21から送出されるブレー キ液は、ピストン11,11と同時に戻りきれないため、圧力室21,21内に 液圧は液量補給室22,22内の液圧よりも低圧となり、シリンダ室2,2に内 接しているプライマリーカップ12,12の外周は、圧力室側21,21に吸込 まれる状態になって、シリンダ内周面との間に隙間を生じるため、液量補給室2 2,22のブレーキ液はピストン11,11の内端面の連通孔24,24を経由 して、圧力室21,21に給油される。
【0030】 ここで再度ピストン11,11を押込むと、圧力室21,21の液量は通常操 作時の液量よりも多くなっているため、通常押込み量の液圧に比してより高い液 圧が発生し、ブレーキシリンダ9,9へ吐出することができる。つまり、ダブル ブレーキ効果を得ることができ、通常の自動車と略同様のブレーキフィーリング が得られるのである。
【0031】
以上の実施例で詳述したように、本考案に係るブレーキ用2連式マスターシリ ンダ装置によれば、比較的簡単な構成によって様々な制動力が容易に得られ、ま た左右のブレーキペダルを同時に踏込んだとき、それらの踏込み量に差が生じた としても、常に両ブレーキの制動力の均衡が保持でき、しかも一般の自動車的な 良好なブレーキフィーリングが得られるので、農業用トラクタ等のように左,右 のブレ−キペダルが個々に設けられた走行作業車のような車輌用のブレ−キ用2 連式マスタ−シリンダ装置としてきわめて有用である。
【図1】本考案の実施の一例を示す平断面図である。
【図2】図1のD−D線断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】図2の部分拡大図である。
【図7】図2の部分拡大図である。
1 シリンダ本体 2 シリンダ室 3 差圧補償室 4 インレットポート 5 バイパスポート 6 シリンダポート 7 タンク 9 ブレーキシリンダ 10 差圧ポート 11 ピストン 15 リターンスプリング 19 バルブロッド 20 ストッパ 21 圧力室 22 液量補給室 23 逆止弁機構 25 バルブスプリング 26 差圧補償弁機構
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ本体に、一端をそれぞれ開口し
た一対のシリンダ室と、この各シリンダ室の他端側にそ
れぞれ同軸上で連通した閉じられた空間からなる差圧補
償室とを形成し、 前記各シリンダ室に一端側から順にインレットポート、
バイパスポートおよびシリンダポートを、また前記差圧
補償室に差圧ポートをそれぞれ開設し、 前記インレットポートおよびバイパスポートの全てを一
つの共通なブレーキ液保持用のタンクに連通させるとと
もに、前記シリンダポートはそれぞれ左右のブレーキシ
リンダに個々に連通させ、かつ前記差圧ポートは前記差
圧補償室同士の間およびこれらと前記バイパスポートと
の間を互いに連通させ、 前記各シリンダ室に一端側から左右のブレーキペダルに
それぞれ連動するピストンを挿入してその各ピストンの
挿入端と前記シリンダ室の他端側との間の空間を圧力室
とする一方、その各ピストンの途中位置に液量補給室を
形成し、 前記ピストンは、前記シリンダ室の他端側に設けたリタ
ーンスプリングにより戻し方向に付勢するとともに一定
の戻し位置でストッパにより停止可能とし、 その戻し位置から前記ピストンの一定の押込み位置まで
の移動範囲において、前記インレットポートと前記液量
補給室とを連通させるとともに、前記バイパスポートと
前記圧力室とをそれぞれ連通するよう設定し、 これら圧力室と液量補給室とは前記ピストンに設けた逆
止弁機構によって液量補給室側から圧力室側へのブレー
キ液の流動のみを可能とし、 さらに前記各差圧補償室に、この差圧補償室内が前記シ
リンダ室よりも圧力大の時にこれら両室間を閉止する差
圧補償弁機構を設け、この差圧補償弁機構は、前記ピス
トンにバルブロッドを介して連結されて、そのピストン
の押込み時に両室を連通させるべく設定されていること
を特徴とするブレーキ用2連式マスターシリンダ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1735592U JPH0633767U (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ブレーキ用2連式マスターシリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1735592U JPH0633767U (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ブレーキ用2連式マスターシリンダ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633767U true JPH0633767U (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=11941746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1735592U Pending JPH0633767U (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | ブレーキ用2連式マスターシリンダ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633767U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011031001A1 (ko) * | 2009-09-11 | 2011-03-17 | Jeon Won Joo | 차량용 제동 장치 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP1735592U patent/JPH0633767U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011031001A1 (ko) * | 2009-09-11 | 2011-03-17 | Jeon Won Joo | 차량용 제동 장치 |
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